説明

投写型映像表示装置

【課題】マンマシンインタフェースの構成を簡略化することができ、かつ、機能を容易に使い分けることができる投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】投写型映像表示装置であるプロジェクタ1は、使用者により操作されるマンマシンインタフェースとして、第1押しボタンスイッチとしてのメニュー表示ボタンスイッチ22と、第2押しボタンスイッチとしてのポインタ移動ボタンスイッチ25とを少なくとも有する。プロジェクタ1は、メニュー表示ボタンスイッチ22が単独で押されたとき、メニュー映像を表示する機能を実行し、ポインタ移動ボタンスイッチ25が単独で押されたとき、メニュー映像におけるポインタを左方に移動させる機能を実行し、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25とが同時に押されたとき、音量を大きくする機能を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者により操作されるマンマシンインタフェースを備え、マンマシンインタフェースが操作されることにより所定の機能を実行する投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶プロジェクタ等の投写型映像表示装置は、マンマシンインタフェースとして複数の押しボタンスイッチを備える。複数の押しボタンスイッチの各々には、所定の機能が割り当てられ、押しボタンスイッチが押されたとき、押しボタンスイッチに割り当てられている機能が実行される。
【0003】
また、マンマシンインタフェースの構成を簡素化するため、即ち、押しボタンスイッチの個数を削減するために、1つの押しボタンスイッチに複数の機能を割り当てることが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1のプロジェクタ装置は、マンマシンインタフェースとして、リモートコントローラに設けられたインプットキーを有する。インプットキーを短押しすると、プロジェクタ装置は、複数の映像入力端子のうち信号入力のある端子を、映像信号の入力に使用する入力端子として自動的に選択するオートサーチ機能を実行する。また、インプットキーを長押しすると、プロジェクタ装置は、各映像入力端子の信号名を所定時間毎に順番に表示し、インプットキーを離した時点の信号名に対応する端子を、映像信号の入力に使用する入力端子として選択する機能を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−327987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、押しボタンスイッチを押した時間の長さに応じて実行する機能が変化するため、使用者が押しボタンスイッチを押し続ける時間を誤ると所望の機能が実行されない。即ち、使用者が機能を確実に使い分けることができないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、マンマシンインタフェースの構成を簡略化することができ、かつ、機能を容易に使い分けることができる投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、使用者により操作されるマンマシンインタフェースを備え、前記マンマシンインタフェースが操作されることにより所定の機能を実行する投写型映像表示装置において、前記マンマシンインタフェースとして、第1押しボタンスイッチと第2押しボタンスイッチとを少なくとも有し、前記第1押しボタンスイッチが単独で押されたとき、所定の機能として第1機能を実行し、前記第2押しボタンスイッチが単独で押されたとき、所定の機能として前記第1機能と異なる第2機能を実行し、前記第1押しボタンスイッチと前記第2押しボタンスイッチとが同時に押されたとき、所定の機能として前記第1機能とも前記第2機能とも異なる第3機能を実行することを特徴とする。
【0009】
上記発明によれば、使用者は、第1押しボタンスイッチおよび第2押しボタンスイッチを用いて、3つの機能(第1〜第3機能)を投写型映像表示装置に実行させることができる。従って、3つの機能の各々が、3つの異なる押しボタンスイッチに割り当てられている構成に比べて、マンマシンインタフェースの構成を簡略化することができる。また、押しボタンスイッチを押す組合せによって実行される機能が変化するため、押しボタンスイッチを押した時間の長さに関係なく所定の機能が実行され、投写型映像表示装置が有する機能を容易に使い分けることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投写型映像表示装置において、前記第1押しボタンスイッチおよび前記第2押しボタンスイッチは、映像表示用の光学部品を収納する筐体に設けられていることを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、映像表示用の光学部品を収納する筐体に押しボタンスイッチが設けられているため、赤外線または無線により機能を実行させる遠隔操作機器を用いずに、投写型映像表示装置に所定の機能を実行させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の投写型映像表示装置において、前記第1押しボタンスイッチおよび前記第2押しボタンスイッチは、前記筐体に対して同一方向から押すことができるように設けられていることを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、第1押しボタンスイッチおよび第2押しボタンスイッチは、筐体に対して同一方向から押すことができるため、使用者は、2つの押しボタンスイッチ(第1および第2押しボタンスイッチ)を同時に押すことが容易に行える。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の投写型映像表示装置において、前記筐体には、前記第1押しボタンスイッチと前記第2押しボタンスイッチとを結ぶ線が描かれていることを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、筐体には、第1押しボタンスイッチと第2押しボタンスイッチとを結ぶ線が描かれているため、第1押しボタンスイッチと第2押しボタンスイッチを同時に押すことにより所定の機能が実行されることを、使用者に対して想起させることが可能である。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置において、前記筐体には、前記第3機能に対応する機能名が描かれていることを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、筐体には、第3機能に対応する機能名が描かれているため、第1押しボタンスイッチと第2押しボタンスイッチを同時に押すことにより実行される機能を、使用者が把握することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置において、前記マンマシンインタフェースとして、第3押しボタンスイッチをさらに有し、前記第3押しボタンスイッチが単独で押されたとき、所定の機能として前記第1機能とも前記第2機能とも前記第3機能とも異なる第4機能を実行し、前記第1押しボタンスイッチと前記第3押しボタンスイッチとが同時に押されたとき、所定の機能として前記第1機能とも前記第2機能とも前記第3機能とも前記第4機能とも異なる第5機能を実行することを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、使用者は、第1押しボタンスイッチおよび第2押しボタンスイッチおよび第3押しボタンスイッチを用いて、5つの機能(第1〜第5機能)を投写型映像表示装置に実行させることができる。従って、5つの機能の各々が、5つの異なる押しボタンスイッチに割り当てられている構成に比べて、マンマシンインタフェースの構成を簡略化することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の投写型映像表示装置において、前記第2押しボタンスイッチおよび前記第3押しボタンスイッチには、基本色が着色され、前記第1押しボタンスイッチには、前記基本色と異なる特別色が着色されていることを特徴とする。
【0021】
第1押しボタンスイッチは、第3機能または第5機能を投写型映像表示装置に実行させるために、第2押しボタンスイッチまたは第3押しボタンスイッチと同時に押される重要な押しボタンスイッチである。上記発明によれば、第1押しボタンスイッチに着色されている特別色が、第2押しボタンスイッチおよび前記第3押しボタンスイッチに着色されている基本色と異なる。このため、第1押しボタンスイッチが重要な押しボタンスイッチであることを、使用者に対して想起させることが可能である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、マンマシンインタフェースの構成を簡略化することができ、かつ、機能を容易に使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る投写型映像表示装置の外観を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図。
【図2】同実施形態の投写型映像表示装置の概略構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態の投写型映像表示装置が行う「機能実行処理」の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の他の実施形態に係る投写型映像表示装置の外観を示す平面図。
【図5】本発明の他の実施形態に係る投写型映像表示装置の外観を示す平面図。
【図6】(a)〜(d)本発明の他の実施形態に係る投写型映像表示装置の外観を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の投写型映像表示装置は、映像信号に基づいて、スクリーンまたは壁等の平面に映像を表示するビデオプロジェクタ1(以下、「プロジェクタ1」)である。
【0025】
プロジェクタ1は、映像表示用の光学部品および電子部品を収納する筐体10を備えている。プロジェクタ1は、筐体10に設けられた開口部11から、映像の光を投射レンズ33で投射することにより、プロジェクタ1に対向する面に映像を表示する。
【0026】
筐体10には、プロジェクタ1の使用者が操作する操作部20が設けられている。操作部20は、複数のボタンスイッチ21〜29により構成されているマンマシンインタフェースである。各ボタンスイッチ21〜29は、使用者により押される押しボタン部分と、電気回路に設けられたスイッチ部分(不図示)とにより構成される。図中の各ボタンスイッチ21〜29は、ユーザインタフェースである押しボタン部分のみを示している。
【0027】
図1(b)を参照して、操作部20について詳しく説明する。図1(b)は、図1(a)に示す操作部20を拡大した図である。
操作部20は、押しボタンスイッチとして、電源ボタンスイッチ21と、メニュー表示ボタンスイッチ22と、入力切換ボタンスイッチ23と、ポインタ移動ボタンスイッチ24〜27と、操作取消ボタンスイッチ28と、項目選択ボタンスイッチ29とを有する。各ボタンスイッチ21〜29は、使用者が筐体10に対して同一方向から片手で押すことができるように、筐体10に設けられている。
【0028】
各ボタンスイッチ21〜29には、以下のように所定の機能が割り当てられている。
(a)電源ボタンスイッチ21には、映像の非表示時において映像の表示を開始する機能、および、映像の表示を停止する機能が割り当てられている。
(b)メニュー表示ボタンスイッチ22には、メニュー映像を表示する機能が割り当てられている。メニュー映像には、プロジェクタ1が実行可能な機能の一覧と、この一覧に含まれる複数の項目のうちいずれかの項目を指し示すポインタとが含まれる。
(c)入力切換ボタンスイッチ23には、映像信号入力用の複数の端子のうち、映像信号の入力に使用する端子を切り換える機能が割り当てられている。
(d)ポインタ移動ボタンスイッチ24には、メニュー映像におけるポインタを上方に移動させる機能が割り当てられている。
(e)ポインタ移動ボタンスイッチ25には、メニュー映像におけるポインタを左方に移動させる機能が割り当てられている。
(f)ポインタ移動ボタンスイッチ26には、メニュー映像におけるポインタを右方に移動させる機能が割り当てられている。
(g)ポインタ移動ボタンスイッチ27には、メニュー映像におけるポインタを下方に移動させる機能が割り当てられている。
(h)操作取消ボタンスイッチ28には、使用者による操作部20の操作を取り消す機能が割り当てられている。取り消される操作は、操作取消ボタンスイッチ28が押される直前の操作である。
(i)項目選択ボタンスイッチ29には、メニュー映像においてポインタが指し示す項目を選択する機能が割り当てられている。
(j)メニュー表示ボタンスイッチ22およびポインタ移動ボタンスイッチ25には、音量を小さくする機能が割り当てられている。
(k)メニュー表示ボタンスイッチ22およびポインタ移動ボタンスイッチ26には、音量を大きくする機能が割り当てられている。
(l)メニュー表示ボタンスイッチ22および操作取消ボタンスイッチ28には、映像の表示を自動で調整する機能が割り当てられている。
【0029】
また、筐体10には、映像の表示を開始する機能に対応する機能名「ON」、および映像の表示を停止する機能に対応する機能名「STAND−BY」が、電源ボタンスイッチ21の近傍に描かれている。また、筐体10には、メニュー映像を表示する機能に対応する機能名「MENU」が、メニュー表示ボタンスイッチ22の近傍に描かれている。また、筐体10には、映像信号の入力に使用する端子を切り換える機能に対応する機能名「INPUT」が、入力切換ボタンスイッチ23の近傍に描かれている。
【0030】
また、ポインタ移動ボタンスイッチ24〜27には、ポインタを移動させる方向を示す模様が描かれている。また、筐体10には、操作部20の操作を取り消す機能に対応する機能名「CANCEL」が、操作取消ボタンスイッチ28の近傍に描かれている。また、筐体10には、ポインタが指し示す項目を選択する機能に対応する機能名「SELECT」が、項目選択ボタンスイッチ29の近傍に描かれている。
【0031】
また、筐体10には、図中の矢印Aで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25とを結ぶ線と、音量を小さくする機能に対応する機能名「VOL−」が描かれている。
【0032】
また、筐体10には、図中の矢印Bで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26とを結ぶ線と、音量を大きくする機能に対応する機能名「VOL+」が描かれている。
【0033】
また、筐体10には、図中の矢印Cで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28とを結ぶ線と、映像の表示を自動で調整する機能に対応する機能名「AUTO SETUP」とが描かれている。
【0034】
図2を参照して、プロジェクタ1の内部構成について説明する。
プロジェクタ1は、映像表示用の光学部品として、光源31と、液晶パネル32と、投射レンズ33とを備えている。これらの光学部品の他に、プロジェクタ1は、例えば、インテグレータレンズ、偏光変換素子、集光レンズ、およびクロスダイクロイックプリズム(いずれも不図示)等を備えている。
【0035】
光源31は、放電ランプにより構成されている。液晶パネル32は、ドットマトリクス型の液晶ライトバルブにより構成されている。投射レンズ33は、映像の光を投射するレンズ群により構成されている。プロジェクタ1は、光源31が発した光を、液晶パネル32を透過させることにより映像を生成する。そして、プロジェクタ1は、生成された映像の光を、投射レンズ33で投射することにより、映像を拡大して表示する。
【0036】
また、プロジェクタ1は、プロジェクタ1の外部から映像信号が入力される映像信号入力部41と、映像信号に対して所定の信号処理を施す映像信号処理部42と、映像信号に基づいて液晶パネル32を駆動する液晶駆動部43とを備えている。
【0037】
映像信号入力部41は、映像信号用ケーブル(不図示)が接続される映像信号入力用の複数の端子により構成されている。映像信号処理部42は、プロジェクタ1に入力された映像信号に対して、OSD(On Screen Display)処理や台形歪み補正処理等の種々の信号処理を施す信号処理回路により構成されている。液晶駆動部43は、映像信号に基づいて液晶パネル32を駆動する駆動回路により構成されている。映像信号に基づいて駆動されている液晶パネル32を光が透過することにより、映像信号に基づいた映像が生成される。
【0038】
また、プロジェクタ1は、プロジェクタ1の外部から音声信号が入力される音声信号入力部51と、音声信号に基づいて音声を出力する音声出力部52と、プロジェクタ1の各部を制御する制御部61と、情報を記憶する記憶部62とを備えている。
【0039】
音声信号入力部51は、音声信号用ケーブル(不図示)が接続される音声信号入力用の端子により構成されている。音声出力部52は、小型のスピーカにより構成されている。プロジェクタ1は、音声出力部52で音声信号に基づいて音声を出力することにより、映像コンテンツに対応した音声を出力する。
【0040】
制御部61は、映像信号処理部42における信号処理の制御や、光源31の点灯状態の制御等を行う集積回路により構成されている。制御部61は、操作部20が操作されたことに基づいて、押しボタンスイッチが押されたことに伴って操作部20から入力される電気信号に基づいて、押された押しボタンスイッチに割り当てられている所定の機能を実行する「機能実行処理」を行う。記憶部62は、制御部61が実行する「機能実行処理」のプログラムを記憶している。
【0041】
図3を参照して、映像の表示時にプロジェクタ1が行う「機能実行処理」について説明する。図3に示す機能実行処理の一連の動作は、繰り返し実行される。
制御部61は、操作部20から入力される電気信号に基づいて、複数のボタンスイッチ21〜29のうちいずれか1つの押しボタンスイッチが押されたか否かを判断する(ステップS1)。
【0042】
いずれか1つの押しボタンスイッチが押されたとステップS1で判断されたとき、制御部61は、操作部20から入力される電気信号に基づいて、ステップS1で押されたと判断された押しボタンスイッチが離されたか否かを判断する(ステップS2)。
【0043】
一方、いずれか1つの押しボタンスイッチが押されたとステップS1で判断されなかったとき、ステップS1が繰り返し実行される。即ち、いずれか1つの押しボタンスイッチが押されたときに、ステップS2に移行する。
【0044】
押しボタンスイッチが離されたとステップS2で判断されたとき、制御部61は、ステップS1で押されたと判断された押しボタンスイッチに割り当てられている機能を実行する(ステップS3)。
【0045】
即ち、ステップS3においては制御部61が以下のようにして機能を実行する。
・ステップS1で電源ボタンスイッチ21が押されたとき、制御部61は、電源と光源31との電気的接続を切断して、電源から光源31への電力の供給を停止させる。こうして、制御部61は、点灯状態の光源31を消灯させて、映像の表示を停止する。
・ステップS1でメニュー表示ボタンスイッチ22が押されたとき、制御部61は、映像信号処理部42を制御することにより、映像信号入力部41から入力される映像信号に、メニュー映像を表示するための信号を映像信号処理部42で合成させる。こうして、制御部61は、メニュー映像を表示する。
・ステップS1で入力切換ボタンスイッチ23が押されたとき、制御部61は、映像信号入力部41と映像信号処理部42との電気的接続を制御することにより、映像信号処理部42への映像信号の入力に使用する端子を切り換える。
・ステップS1でポインタ移動ボタンスイッチ24が押されたとき、制御部61は、映像信号処理部42を制御することにより、メニュー映像の内容を変更する。こうして、制御部61は、メニュー映像においてポインタを上方に移動させる。
・ステップS1でポインタ移動ボタンスイッチ25が押されたとき、制御部61は、映像信号処理部42を制御することにより、メニュー映像の内容を変更する。こうして、制御部61は、メニュー映像においてポインタを左方に移動させる。
・ステップS1でポインタ移動ボタンスイッチ26が押されたとき、制御部61は、映像信号処理部42を制御することにより、メニュー映像の内容を変更する。こうして、制御部61は、メニュー映像においてポインタを右方に移動させる。
・ステップS1でポインタ移動ボタンスイッチ27が押されたとき、制御部61は、映像信号処理部42を制御することにより、メニュー映像の内容を変更する。こうして、制御部61は、メニュー映像においてポインタを下方に移動させる。
・ステップS1で操作取消ボタンスイッチ28が押されたとき、制御部61は、直前に実行した機能を取り消す。
・ステップS1で項目選択ボタンスイッチ29が押されたとき、制御部61は、ポインタが指し示す項目を選択する。選択された項目、即ち、使用者が操作部20を用いて選択した項目は記憶部62に記憶される。
【0046】
押しボタンスイッチが離されたとステップS3で判断されなかったとき、制御部61は、操作部20から入力される電気信号に基づいて、ステップS1で押されたと判断された押しボタンスイッチと異なる他の押しボタンスイッチが押されたか否かを判断する(ステップS4)。
【0047】
他の押しボタンスイッチが押されたとステップS4で判断されなかったとき、ステップS2以降が繰り返される。
一方、他の押しボタンスイッチが押されたとステップS4で判断されたとき、制御部61は、同時押しボタンスイッチに機能が割り当てられているか否かを判断する(ステップS5)。即ち、ステップS1で押された押しボタンスイッチとステップS4で押された押しボタンスイッチとを「同時押しボタンスイッチ」として、これらの押しボタンスイッチに共通する機能が割り当てられているか否かを判断する。
【0048】
同時押しボタンスイッチに機能が割り当てられているとステップS5で判断されなかったとき、制御部61は、ステップS1で押されたと判断された押しボタンスイッチに割り当てられている機能を実行する(ステップS3)。即ち、制御部61は、2つの押しボタンスイッチが押されたときであっても、それらの押しボタンスイッチに共通する機能が割り当てられていない場合には、最初に押された押しボタンスイッチに割り当てられている機能を実行する。
【0049】
一方、同時押しボタンスイッチに機能が割り当てられているとステップS5で判断されたとき、制御部61は、同時押しボタンスイッチに割り当てられている機能を実行する(ステップS6)。
【0050】
即ち、ステップS6においては制御部61が以下のようにして機能を実行する。
・メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25が同時に押されたとき、制御部61は、音声出力部52を制御して、音量を小さくする。
・メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26が同時に押されたとき、制御部61は、音声出力部52を制御して、音量を大きくする。
・メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28が同時に押されたとき、制御部61は、映像信号入力部41と映像信号処理部42との電気的接続を制御することにより、映像信号の入力に使用する端子として映像信号が入力されている端子を自動で選択する。さらに、制御部61は、映像信号処理部42を制御することにより、台形歪み補正処理を自動で行う。こうして、制御部61は、映像の表示を自動で調整する。
【0051】
プロジェクタ1の動作について説明する。
(A)映像の非表示時において使用者が電源ボタンスイッチ21のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、消灯している光源31を点灯させて、映像の表示を開始する機能を実行する。
(B)映像の表示時において使用者が電源ボタンスイッチ21のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、点灯している光源31を消灯させて、映像の表示を停止する機能を実行する。
(C)映像の表示時において使用者がメニュー表示ボタンスイッチ22のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、メニュー映像を表示するためのOSD処理を映像信号処理部42で行わせて、メニュー映像を表示する機能を実行する。
(D)映像の表示時において使用者が入力切換ボタンスイッチ23のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、映像信号入力部41を構成する複数の端子のうち、映像信号処理部42への映像信号の入力に使用する端子を切り換える機能を実行する。
(E)メニュー映像の表示時において使用者がポインタ移動ボタンスイッチ24のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、メニュー映像においてポインタを上方に移動させるOSD処理を映像信号処理部42で行わせて、ポインタを上方に移動させる機能を実行する。
(F)メニュー映像の表示時において使用者がポインタ移動ボタンスイッチ25のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、メニュー映像においてポインタを左方に移動させるOSD処理を映像信号処理部42で行わせて、ポインタを左方に移動させる機能を実行する。
(G)メニュー映像の表示時において使用者がポインタ移動ボタンスイッチ26のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、メニュー映像においてポインタを右方に移動させるOSD処理を映像信号処理部42で行わせて、ポインタを右方に移動させる機能を実行する。
(H)メニュー映像の表示時において使用者がポインタ移動ボタンスイッチ27のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、メニュー映像においてポインタを下方に移動させるOSD処理を映像信号処理部42で行わせて、ポインタを下方に移動させる機能を実行する。
(I)メニュー映像の表示時において使用者が操作取消ボタンスイッチ28のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、操作部20の操作を取り消す機能を実行する。例えば、使用者が、メニュー表示ボタンスイッチ22のみを押した後に、操作取消ボタンスイッチ28のみを押すと、プロジェクタ1の制御部61は、映像信号処理部42でのOSD処理を停止させて、メニュー映像の表示を停止する機能を実行する。
(J)メニュー映像の表示時において使用者が項目選択ボタンスイッチ29のみを押して離すと、プロジェクタ1の制御部61は、メニュー映像においてポインタが指し示す項目を選択する機能を実行する。
(K)使用者がメニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25を同時に押すと、プロジェクタ1の制御部61は、音声出力部52を制御して、音量を小さくする機能を実行する。
(L)使用者がメニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26を同時に押すと、プロジェクタ1の制御部61は、音声出力部52を制御して、音量を大きくする機能を実行する。
(M)使用者がメニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28を同時に押すと、プロジェクタ1の制御部61は、映像の表示を自動で調整する機能を実行する。
【0052】
本実施形態のプロジェクタ1は以下の効果を奏する。
(1)操作部20を備えるプロジェクタ1は、ボタンスイッチ21〜29を有し、メニュー表示ボタンスイッチ22が単独で押されたとき、第1機能としてメニュー映像を表示する機能を実行し、ポインタ移動ボタンスイッチ25が単独で押されたとき、第1機能と異なる第2機能としてポインタを左方に移動させる機能を実行する。また、プロジェクタ1は、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25とが同時に押されたとき、第1機能とも第2機能とも異なる第3機能として音量を小さくする機能を実行する。従って、使用者は、メニュー表示ボタンスイッチ22およびポインタ移動ボタンスイッチ25を用いて、3つの機能をプロジェクタ1に実行させることができる。よって、3つの機能の各々が、3つの異なる押しボタンスイッチに割り当てられている構成に比べて、マンマシンインタフェースである操作部20の構成を簡略化することができる。また、ボタンスイッチ22,25を押す組合せによって実行される機能が変化するため、押しボタンスイッチを押した時間の長さに関係なく所定の機能が実行され、使用者は、プロジェクタ1が有する機能を容易に使い分けることができる。
【0053】
また、プロジェクタ1は、ポインタ移動ボタンスイッチ26が単独で押されたとき、第1機能と異なる第2機能としてポインタを右方に移動させる機能を実行し、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26とが同時に押されたとき、第1機能とも第2機能とも異なる第3機能として音量を大きくする機能を実行する。従って、上記(1)に準じた効果を奏することができ、操作部20の構成を一層簡略化することができる。
【0054】
また、プロジェクタ1は、操作取消ボタンスイッチ28が単独で押されたとき、第1機能と異なる第2機能として操作部20の操作を取り消す機能を実行し、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28とが同時に押されたとき、第1機能とも第2機能とも異なる第3機能として映像の表示を自動で調整する機能を実行する。従って、上記(1)に準じた効果を奏することができ、操作部20の構成をより一層簡略化することができる。
【0055】
(2)ボタンスイッチ21〜29は、映像表示用の光学部品を収納する筐体10に設けられている。このため、使用者は、赤外線または無線により機能を実行させる遠隔操作機器(不図示)を用いずに、プロジェクタ1に所定の機能を実行させることができる。
【0056】
(3)ボタンスイッチ21〜29は、筐体10の上方から、即ち筐体10に対して同一方向から押すことができるように設けられている。このため、使用者は、2つの押しボタンスイッチを同時に押すことが容易に行える。
【0057】
(4)筐体10には、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25とを結ぶ線が描かれている。このため、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25を同時に押すことにより所定の機能が実行されることを、使用者に対して想起させることが可能である。
【0058】
また、筐体10には、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26とを結ぶ線が描かれている。このため、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26を同時に押すことにより所定の機能が実行されることを、使用者に対して想起させることが可能である。
【0059】
また、筐体10には、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28とを結ぶ線が描かれている。このため、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28を同時に押すことにより所定の機能が実行されることを、使用者に対して想起させることが可能である。
【0060】
(5)筐体10には、第3機能である音量を小さくする機能に対応する機能名が描かれている。このため、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ25を同時に押すことにより実行される機能を、使用者が把握することができる。
【0061】
また、筐体10には、第3機能である音量を大きくする機能に対応する機能名が描かれている。このため、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26を同時に押すことにより実行される機能を、使用者が把握することができる。
【0062】
また、筐体10には、第3機能である映像の表示を自動で調整する機能に対応する機能名が描かれている。このため、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28を同時に押すことにより実行される機能を、使用者が把握することができる。
【0063】
(6)メニュー映像を表示する機能を第1機能とし、ポインタを左方に移動させる機能を第2機能とし、音量を小さくする機能を第3機能としたとき、プロジェクタ1は、ポインタ移動ボタンスイッチ26が単独で押されたとき、第1〜第3機能と異なる第4機能として、ポインタを右方に移動させる機能を実行する。また、プロジェクタ1は、メニュー表示ボタンスイッチ22とポインタ移動ボタンスイッチ26とが同時に押されたとき、第1〜第4機能と異なる第5機能として音量を大きくする機能を実行する。従って、使用者は、メニュー表示ボタンスイッチ22およびポインタ移動ボタンスイッチ25,26を用いて、5つの機能(第1〜第5機能)をプロジェクタ1に実行させることができる。よって、5つの機能の各々が、5つの異なる押しボタンスイッチに割り当てられている構成に比べて、マンマシンインタフェースである操作部20の構成を簡略化することができる。
【0064】
また、メニュー映像を表示する機能を第1機能とし、ポインタを左方に移動させる機能を第2機能とし、音量を小さくする機能を第3機能としたとき、プロジェクタ1は、操作取消ボタンスイッチ28が単独で押されたとき、第1〜第3機能と異なる第4機能として操作部20の操作を取り消す機能を実行する。また、プロジェクタ1は、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28とが同時に押されたとき、第1〜第4機能と異なる第5機能として映像の表示を自動で調整する機能を実行する。従って、上記(6)に準じた効果を奏することができ、操作部20の構成を一層簡略化することができる。
【0065】
(7)メニュー映像を表示する機能を第1機能とし、ポインタを左方に移動させる機能を第2機能とし、音量を小さくする機能を第3機能とし、ポインタを右方に移動させる機能を第4機能とし、音量を大きくする機能を第5機能とする。このとき、プロジェクタ1は、操作取消ボタンスイッチ28が単独で押されたとき、第1〜第5機能と異なる第6機能として操作部20の操作を取り消す機能を実行し、メニュー表示ボタンスイッチ22と操作取消ボタンスイッチ28とが同時に押されたとき、第1〜第6機能と異なる第7機能として映像の表示を自動で調整する機能を実行する。従って、使用者は、メニュー表示ボタンスイッチ22およびポインタ移動ボタンスイッチ25,26および操作取消ボタンスイッチ28を用いて、7つの機能(第1〜第7機能)をプロジェクタ1に実行させることができる。よって、7つの機能の各々が、7つの異なる押しボタンスイッチに割り当てられている構成に比べて、マンマシンインタフェースである操作部20の構成を簡略化することができる。
【0066】
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更を行うことが可能であって、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよく、以下の変更を組み合わせて実施してもよい。
【0067】
・図4に示されるように、メニュー表示ボタンスイッチ22に模様が描かれる構成を採用してもよい。また、図4に示すように、筐体10に、同時押しボタンスイッチとして他の機能が実行されることを示す「FUNCTION」が、メニュー表示ボタンスイッチ22の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0068】
また、図4に示すように、筐体10に、図中の矢印Dで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22に描かれている模様と、音量を小さくする機能に対応する機能名「VOL−」とが、ポインタ移動ボタンスイッチ25の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0069】
また、図4に示すように、筐体10に、図中の矢印Eで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22に描かれている模様と、音量を大きくする機能に対応する機能名「VOL−」とが、ポインタ移動ボタンスイッチ26の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0070】
また、図4に示すように、筐体10に、図中の矢印Fで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22に描かれている模様と、映像の表示を自動で調整する機能に対応する機能名「AUTO SETUP」とが、操作取消ボタンスイッチ28の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0071】
・図5に示されるように、各ボタンスイッチ21,23〜29には、基本色が着色され、メニュー表示ボタンスイッチ22には、基本色と異なる特別色が着色されている構成を採用することもできる。メニュー表示ボタンスイッチ22は、音量を小さくする機能、音量を大きくする機能、または映像の表示を自動で調整する機能をプロジェクタ1に実行させるために、ポインタ移動ボタンスイッチ25,26および操作取消ボタンスイッチ28のいずれかと同時に押される重要な押しボタンスイッチである。従って、各ボタンスイッチ21,23〜29には、基本色が着色され、メニュー表示ボタンスイッチ22には、基本色と異なる特別色が着色されていれば、メニュー表示ボタンスイッチ22が重要な押しボタンスイッチであることを、使用者に対して想起させることが可能である。
【0072】
また、図5に示すように、筐体10に、図中の矢印Gで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22に着色されている特別色と、音量を小さくする機能に対応する機能名「VOL−」とが、ポインタ移動ボタンスイッチ25の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0073】
また、図5に示すように、筐体10に、図中の矢印Hで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22に着色されている特別色と、音量を大きくする機能に対応する機能名「VOL−」とが、ポインタ移動ボタンスイッチ26の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0074】
また、図5に示すように、筐体10に、図中の矢印Iで示すように、メニュー表示ボタンスイッチ22に着色されている特別色と、映像の表示を自動で調整する機能に対応する機能名「AUTO SETUP」とが、操作取消ボタンスイッチ28の近傍に描かれている構成を採用することもできる。
【0075】
・上記実施形態の投写型映像表示装置は、液晶パネル32を用いて映像を生成するプロジェクタ1であるが、他のプロジェクタに本発明を適用することもできる。例えば、投写型映像表示装置は、微小鏡を格子状に配列したDMD(Digital Micromirror Device)を用いて映像を生成するプロジェクタであってもよい。DMDを備えるビデオプロジェクタにおいては、映像信号に基づいてDMDが駆動される。そして、光源からDMDに入射した光が、DMDで反射されることによって、映像信号に基づいた映像が生成される。
【0076】
・上記実施形態では。操作部20は、複数のボタンスイッチ21〜29により構成されているマンマシンインタフェースであるが、図6に示すように、タッチパネル80により構成されるマンマシンインタフェースを操作部として採用することもできる。
【0077】
タッチパネル80は、使用者が押すことによって電気信号を出力するタッチ領域が複数設けられている。タッチパネル80において設けられているタッチ領域の各々が、上記実施形態における押しボタンスイッチに相当する。
【0078】
操作部がタッチパネル80であるとき、図6(a)〜(d)に示すように、タッチパネル80は、プロジェクタ1の動作態様に応じたタッチ領域を有することが好ましい。
図6(a)は、例えば、映像の非表示時におけるタッチパネル80を示している。このとき、タッチパネル80は、タッチ領域として、電源オン領域81を有する。電源オン領域81には、映像の表示を開始する機能が割り当てられている。
【0079】
図6(b)は、例えば、映像の表示時におけるタッチパネル80を示している。このとき、タッチパネル80は、タッチ領域として、電源オフ領域82と、自動調整領域83と、入力切換領域84と、メニュー表示領域85と、音量調整領域86とを有する。電源オフ領域82には、映像の表示を停止する機能が割り当てられている。自動調整領域83には、映像の表示を自動で調整する機能が割り当てられている。入力切換領域84には、映像信号の入力に使用する端子を切り換える機能が割り当てられている。メニュー表示領域85には、メニュー映像を表示する機能が割り当てられている。音量調整領域86には、音量を小さくする機能および大きくする機能が割り当てられている。
【0080】
図6(c)は、例えば、メニュー映像の表示時におけるタッチパネル80を示している。このとき、タッチパネル80は、タッチ領域として、電源オフ領域82と、自動調整領域83と、入力切換領域84と、音量調整領域86と、ポインタ移動領域87〜90と、項目選択領域91と、メニュー非表示領域92とを有する。ポインタ移動領域87には、ポインタを上方に移動させる機能が割り当てられている。ポインタ移動領域88には、ポインタを左方に移動させる機能が割り当てられている。ポインタ移動領域89には、ポインタを右方に移動させる機能が割り当てられている。ポインタ移動領域90には、ポインタを下方に移動させる機能が割り当てられている。項目選択領域91には、ポインタが指し示す項目を選択する機能が割り当てられている。メニュー非表示領域92には、メニュー映像を非表示にする機能が割り当てられている。
【0081】
図6(d)は、例えば、外部から入力される映像信号に基づかない映像を表示するとき、例えば、プロジェクタに接続されたメモリの記憶内容を示す映像を表示するときにおけるタッチパネル80を示している。メモリの記憶内容を示す映像には、メニュー映像と同様にポインタが含まれる。このとき、タッチパネル80は、タッチ領域として、電源オフ領域82と、自動調整領域83と、入力切換領域84と、メニュー表示領域85と、音量調整領域86と、ポインタ移動領域87〜90と、項目選択領域91と、操作取消領域93とを有する。操作取消領域93には、使用者による操作部20の操作を取り消す機能が割り当てられている。
【符号の説明】
【0082】
1…プロジェクタ(投写型映像表示装置)、10…筐体、11…開口部、20…操作部(マンマシンインタフェース)、21…電源ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、22…メニュー表示ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、23…入力切換ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、24…ポインタ移動ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、25,26…ポインタ移動ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、27…ポインタ移動ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、28…操作取消ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)、29…項目選択ボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者により操作されるマンマシンインタフェースを備え、前記マンマシンインタフェースが操作されることにより所定の機能を実行する投写型映像表示装置において、
前記マンマシンインタフェースとして、第1押しボタンスイッチと第2押しボタンスイッチとを少なくとも有し、
前記第1押しボタンスイッチが単独で押されたとき、所定の機能として第1機能を実行し、
前記第2押しボタンスイッチが単独で押されたとき、所定の機能として前記第1機能と異なる第2機能を実行し、
前記第1押しボタンスイッチと前記第2押しボタンスイッチとが同時に押されたとき、所定の機能として前記第1機能とも前記第2機能とも異なる第3機能を実行する
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項2】
前記第1押しボタンスイッチおよび前記第2押しボタンスイッチは、映像表示用の光学部品を収納する筐体に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項3】
前記第1押しボタンスイッチおよび前記第2押しボタンスイッチは、前記筐体に対して同一方向から押すことができるように設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
【請求項4】
前記筐体には、前記第1押しボタンスイッチと前記第2押しボタンスイッチとを結ぶ線が描かれている
ことを特徴とする請求項2または3に記載の投写型映像表示装置。
【請求項5】
前記筐体には、前記第3機能に対応する機能名が描かれている
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置。
【請求項6】
前記マンマシンインタフェースとして、第3押しボタンスイッチをさらに有し、
前記第3押しボタンスイッチが単独で押されたとき、所定の機能として前記第1機能とも前記第2機能とも前記第3機能とも異なる第4機能を実行し、
前記第1押しボタンスイッチと前記第3押しボタンスイッチとが同時に押されたとき、所定の機能として前記第1機能とも前記第2機能とも前記第3機能とも前記第4機能とも異なる第5機能を実行する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置。
【請求項7】
前記第2押しボタンスイッチおよび前記第3押しボタンスイッチには、基本色が着色され、
前記第1押しボタンスイッチには、前記基本色と異なる特別色が着色されている
ことを特徴とする請求項6に記載の投写型映像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−110722(P2013−110722A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256679(P2011−256679)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】