説明

投票端末装置、記念投票券作成方法およびプログラム

【課題】記念投票券を手軽かつ迅速に作成可能な投票端末装置、記念投票券作成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】終了した競技に対して投票された第1の投票内容を取得する第1の投票内容取得部と、取得された第1の投票内容が的中した投票内容であるか否かを判別する的中判別部と、第1の投票内容が的中していると判別された場合に払戻の指示を出力する払戻部と、取得された第1の投票内容に応じた記念投票券を作成するための作成要求を取得する作成要求取得部と、的中判別部により第1の投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ作成要求取得部が作成要求を取得した場合に、第1の投票内容に基づく記念投票券を作成することを指示する記念券作成指示部と、を有する投票端末により、上記課題の解決を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票端末装置、記念投票券作成方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競馬等の投票方法として、投票券発券装置を用いる方法がある。投票券発券装置を用いる際には、投票する情報をマークカードに記入し、投票券発券装置でマークカードを読み取ることにより投票を行なうことができる。このような投票券発券装置の中には、的中券を読取り、払い戻す機能を有するものもある。そのような投票券発券装置では、払戻金を用いて新たに投票券を購入できる場合もある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
払戻の際には、投票券のレイアウト変更にも容易に対処するため、多数の相互払戻場の見本券の管理が容易にできるように、照合用見本券を配信するシステムもある(例えば、特許文献2参照)。また、投票券購入の締め切り間際の混雑防止のため、購入した時間帯に応じたポイントを付与するようにした投票券発売装置の例も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−338890号公報
【特許文献2】特開2004−334406号公報
【特許文献3】特開2002−259615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような投票券発売装置では、的中した投票券を払い戻す際には、投票券は回収される。しかしながら、重賞レースでの的中、高額配当の的中、応援していた騎手や選手、馬などでの的中など様々な理由から、記念に投票券を手元に残しておきたいという利用者の要求があるため、有料でコピーサービスを実施している場合がある。
【0006】
しかしこのようなコピーサービスは、実際の投票券の券面をコピーするもので、コピーされた券は実際の投票券とは異なる用紙を使用しており、外観が異なったものとなっている。また、限られたレース場や限られたカウンタでしか、サービスを実施していないため、メインレース、最終レース終了後には混雑することがあるとともに、一度に大量にコピーすることもできない。さらに、在席端末からの投票やオンラインでの投票の場合には、投票券が存在しないため、コピーサービスを利用することはできない。
【0007】
そこで本発明は、投票券を利用しない投票方法でも、的中券の代わりに手元に保存しておくための記念投票券を手軽に迅速に作成可能な投票端末装置、記念投票券作成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る投票端末装置は、終了した競技に対して投票された第1の投票内容を取得する第1の投票内容取得部と、取得された前記第1の投票内容が的中した投票内容であるか否かを判別する的中判別部と、前記第1の投票内容が的中している場合に払戻の指示を出力する払戻部と、取得された前記第1の投票内容に応じた記念投票券を作成するための作成要求を取得する作成要求取得部と、前記的中判別部により前記第1の投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ前記作成要求取得部が前記作成要求を取得した場合に、前記第1の投票内容に基づき記念投票券を作成する指示を出力する記念券作成指示部と、を有することを特徴としている。
【0009】
本発明に係る記念投票券作成方法は、終了した競技に対して投票された投票内容を取得する投票内容取得工程と、取得された前記投票内容が的中した投票内容であるか否かを判別する的中判別工程と、前記投票内容が的中している場合に払戻の指示を出力する払戻工程と、取得された前記投票内容に応じた記念投票券を作成するための作成要求を取得する作成要求取得工程と、前記的中判別部により前記投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ前記作成要求取得部が前記作成要求を取得した場合に、前記投票内容に基づき記念投票券を作成する指示を出力する記念券作成指示工程と、を有することを特徴としている。
【0010】
なお、上述した本発明に係る方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであっても、このプログラムを当該コンピュータによって実行させることにより、上述した本発明に係る方法と同様の作用・効果を奏するので、前述した課題が解決される。
【発明の効果】
【0011】
本発明による投票端末装置、記念投票券作成方法およびプログラムによれば、記念投票券を手軽かつ迅速に作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施の形態による投票システムの構成の概要を示す図である。
【図2】第1の実施の形態による投票券発売装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態による投票券発売装置により発券される投票券の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態による記念投票券発券処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態による記念投票券発券処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施の形態による在席端末装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施の形態による記念投票券発券処理の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら、的中券の代わりに保存しておく記念投票券の作成が可能な投票システムについて説明する。図1は、投票システム1の構成の概要を示す図である。第1の実施の形態による投票システム1は、管理装置3、開催場5−1、5−2(まとめて開催場5ともいう)、場外投票券発売場11、電話13、インターネット投票装置15等が、インターネットなどのネットワーク10を介して接続されている。開催場5には、投票券発売装置7、在席端末装置9が備えられている。
【0014】
管理装置3は、投票券発売装置7、在席端末装置9等とネットワーク10を介して通信することにより、投票数や倍率など投票に関する情報や払戻に関する情報を収集し管理するとともに、投票券発売装置7、在席端末装置9等に投票券の発券や払戻等の指示を与える。管理装置3は、演算処理を行う演算処理装置、プログラムやデータなどを記憶する記憶部、外部との通信を行う通信部(いずれも図示せず)などを有する情報処理装置である。
【0015】
開催場5は、競技を開催する場所である。場外投票券発売場11は、競技の開催場以外の場所に設けられた投票券の発売および払戻を行う場所である。場外投票券発売場11には、開催場5と同様に、投票券発売装置7、在席端末装置9(共に図示せず)が備えられる。電話13は、利用客が自宅などから電話を用いて投票を行う手段を示している。インターネット投票装置15は、利用客が、開催場5や場外投票券発売場11以外の自宅などからネットワーク10に接続可能なコンピュータ等の端末装置を用いて投票券を購入する手段を示している。ネットワーク10は、例えばインターネット等の通信網である。
【0016】
第1の実施の形態においては、記念投票券の作成要求から発券までを投票券発売装置7により行う。図2は、投票券発売装置7の構成を示すブロック図である。図2に示すように、投票券発売装置7は、制御部23により動作を制御されて、開催場5で行われる競技に対する投票や、投票に対する払戻を行うための装置である。制御部23は、CPU(Central Processing Unit)25、RAM(Random Access Memory)27、ROM(Read Only Memory)29、通信処理装置31、画像処理装置33、入出力装置35を有している。
【0017】
投票券発売装置7は、さらに、ディスプレイ37、管理者側ディスプレイ39、タッチパネル41、管理者側タッチパネル43、投票カード読取部45、投票カード回収部47、投票券発券部49、投票券読取部51、投票券回収部53、電源部55、紙幣還流部57、硬貨還流部59を有している。ディスプレイ37、管理者側ディスプレイ39は画像処理部33に接続されている。タッチパネル41、管理者側タッチパネル43、投票カード読取部45、投票カード回収部47、投票券発券部49、投票券読取部51、投票券回収部53、電源部55、紙幣還流部57、硬貨還流部59は、入出力装置35に接続されている。入出力装置35には、可搬型記録媒体63が着脱可能に備えられていてもよい。
【0018】
制御部23のCPU25は、ROM29に予め格納された投票券発売装置7を動作させるプログラムを読み込み実行する演算装置である。RAM27は、必要に応じて作業記憶領域として利用可能な随時書き込み読み出し可能な記憶装置である。ROM29は、投票券発売装置7を動作させるプログラム等が予め格納されている、読出し専用の記憶装置である。
【0019】
通信処理装置31は、投票券発売装置7外部との間の通信を行うためのデータ変換や送受信を行う装置である。画像処理部33は、ディスプレイ37、管理者ディスプレイ39の表示動作を制御する。画像処理部33は、例えばROM29に格納されたプログラムをCPU25が読み込んで実行することにより実現される機能である。入出力装置35は、CPU25と、タッチパネル41、管理者側タッチパネル43、投票カード読取部45、投票カード回収部47、投票券発券部49、投票券読取部51、投票券回収部53、電源部55、紙幣還流部57、硬貨還流部59、および可搬型記録媒体63との間のインタフェース装置である。
【0020】
ディスプレイ37は、投票券発売装置7の利用者に対する表示を行う表示装置である。管理者ディスプレイ39は、例えばバックヤード等に設けられ、投票券発売装置7に関する情報を管理者に対して表示するための表示装置である。タッチパネル41は、例えばディスプレイ37に設けられ、投票券発売装置7の利用者が触れることにより情報を入力するための入力装置である。管理者側タッチパネル43は、例えば管理者ディスプレイ39に設けられ、投票券発売装置7の管理者が触れることにより情報を入力するための入力装置である。投票カード読取部45は、利用者が投票を希望する情報を記入した投票カードが挿入されると、記入された情報を読み取る装置である。投票カード回収部47は、投票カード読取部45に挿入され、情報を読み取った投票カードを回収する装置である。
【0021】
投票券発券部49は、投票カード読取部45から読み取った投票内容を記録した投票券70を発券する装置である。また、記念投票券を作成する機能を有する。投票券読取部51は、挿入された投票券70に記録された投票内容を読み取る装置である。投票券回収部53は、投票券読取部51に挿入され、投票内容を読み取った投票券70であって、既に競技が終了している投票券70を回収する装置である。
【0022】
電源部55は、投票券発売装置7に電力を供給する電源である。紙幣還流部57は、投票券70の購入や払戻のための紙幣を収納または排出するために随時移動させる移動装置である。硬貨還流部59は、投票券70の購入や払戻のための硬貨を収納または排出するために随時移動させる移動装置である。可搬型記録媒体63は、例えばジャーナル用紙、可搬型の半導体メモリカード等であり、投票券発売装置7における投票券発券処理、金銭授受処理、通信処理などの記録を印刷またはデータとして抽出するための媒体である。
【0023】
図3は、投票券発売装置7により発券される投票券70の一例を示す図である。図3に示すように、投票券発売装置7によれば、利用者が投票を希望する投票内容を記録した投票カードを、投票カード読み取り部45に挿入すると、投票券発売装置7は、読み取った投票内容に応じた投票券70を発券する。投票券70は、レース場名72、レース番号74、式別78、投票番号80、投票金額82が記載されるとともに、例えば磁気記録された券である。また、第1の実施の形態においては、投票券70に、記念投票券の作成を希望する作成要求を記載するマーク欄76を設ける。利用者は、投票券70による投票が的中した場合に、マーク欄76にマークすることにより、記念投票券の作成を投票券発売装置7に要求することができる。
【0024】
以上のように構成された投票券発売装置7による記念投票券作成処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。図4は、第1の実施の形態による記念投票券発券処理動作を示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態においては、記念投票券は、投票券70と同一のものを複製(以下、コピーという)する場合について説明する。投票券発売装置7は、例えばROM29に格納されたプログラムをCPU25が読み込み実行することにより、動作が可能な状態となっているものとする。
【0025】
投票券読取部51に例えば投票券70が挿入されると(S101)、CPU25は、投票券読取部51を介して投票券70に記録された投票内容に関する情報を取得する(S102)。このとき、CPU25は、マーク欄76にマークがあるか否かを読み取る。投票内容に関する情報とは、レース場名72、レース番号74、式別78、投票番号80、投票金額82等である。CPU25は、取得した投票内容に関する情報に基づき、払戻の要求と、マーク欄76にマークがある時には投票券70のコピーの要求とを、通信処理装置31によりネットワーク10を介して管理装置3に送信する(S103)。
【0026】
管理装置3は、投票券発売装置7からの払戻および投票券70のコピーの要求を受け付ける(S104)。管理装置3は、投票券発売装置7が読み取った投票券70に関して、投入金額の合計など、投票内容の集計を行う(S105)。管理装置3は、投票券70の投票内容に的中しているものがあるか否かを判別し(S106)、的中している場合には(S106:YES)、払戻許可の指示とともに払戻金額の情報を送信し(S107)、的中していない場合には(S106:NO)、払戻不許可(S108)の指示を投票券発売装置7に戻す。
【0027】
管理装置3は、投票券70のマーク欄76にマークがあると投票券発売装置7で検出され、コピー要求が行なわれている場合には(S109:YES)、コピー指示を行ない、同時に、払戻金額からコピーのサービス料を差し引く指示を与える(S110)。管理装置3は、投票券70のマーク欄76にマークがなく投票券発売装置7からコピー要求がない場合には(S109:NO)、コピーをしない指示を投票券発売装置7に返す(S111)。
【0028】
一方、投票券発売装置7では、CPU25が管理装置3から払戻許可の指示があったか否かを判別し(S112)、許可されない場合には(S112:NO)、投票券回収部53に投票券70を回収させる(S113)。払戻が許可された場合には(S112:YES)、払戻処理を行う(S114)。すなわち、CPU25は、管理装置3からの払戻金額の情報に基づき、紙幣還流部57、硬貨還流部59に払戻に必要な金額が出金可能なように用意させる。
【0029】
投票券発売装置7のCPU25は、管理装置3からコピーの指示があったか否かを判別し(S115)、コピーの指示がない場合には(S115:NO)、払戻金を放出し(S116)処理を終了する。管理装置3からのコピーの指示があった場合には(S115:YES)、CPU25は、投票券発券部49に、的中した投票券70のコピーを作成させる(S117)。コピーの作成は、投票券70から読み取った情報を、そのまま記載した記念投票券を、投票券発券部49により作成させることにより行なうことができる。
【0030】
管理装置3がS110でコピー指示を行う際に、投票内容に加えて、例えば的中した投票の倍率や払戻金額等、付加的な情報を含む印刷内容を投票券発売装置7に送信するようにしてもよい。この場合、投票券発売装置7ではCPU25が、送信された情報に基づいて投票券発券部49に、付加的な情報を含む投票券70を発券させる。投票券発売装置7は、不図示の排出部から、払戻金、およびコピーを希望した場合には記念投票券を排出し(S118)、処理を終了する。
【0031】
以上説明したように、第1の実施の形態による投票システム1において、投票券発売装置7は、利用者が、希望する投票内容を例えば所定のマーク欄にマークを行うことにより記載した投票カードを投票カード読取部45に挿入すると、希望する投票内容を読み取る。投票券発売装置7は、投票内容を管理装置3に送信して投票を行うとともに、希望する投票内容を記録した投票券70を投票券発券部49により発券する。このとき、投票が的中した場合に投票券70のコピーを希望することを記入するマーク欄76をあわせて印刷する。
【0032】
投票券発売装置7は、利用者が投票券読取部51に挿入した投票券70を読み取り、読み取った投票内容を管理装置3に送信する。管理装置3は、受信した投票内容が的中しているか否かを判別する。的中している場合には、管理装置3は、払戻金額に関する情報を投票券発売装置7に通知する。
【0033】
また、管理装置3は、投票券発売装置7で読み取られたマーク欄76にマークがあったか否かを判別し、マークがあった場合にはコピー指示とともに、払戻金からサービス料を差し引く指示を、なかった場合にはコピーをしない指示を投票券発売装置7に通知する。
【0034】
投票券発売装置7では、読み取った投票内容が的中しているという通知を受け取ると、払戻を行ない、的中していない場合には投票券70を回収する。管理装置3からコピー指示があった場合には、投票券発売装置7は、的中した投票券70をコピーして、記念投票券として利用者へ放出する。このとき、管理装置3により的中券であると通知されない場合には、記念投票券の作成を行わない。
【0035】
以上のように、投票システム1によれば、投票券発売装置7は、投票を希望する投票内容を記載した投票カードを挿入されると、管理装置3に投票内容を通知することにより希望の投票を行なう。また、投票券発売装置7は、希望する投票内容を記録するとともに、記念投票券の発券要求を記載する欄を設けた投票券70を発券することができる。投票券70に記念投票券発券の要求を記載し、投票券発売装置7に挿入すると、管理装置3で的中券か否かを確認し、的中券の場合には、記念投票券の発券要求に基づき、発券を行なわせることができる。
【0036】
よって、競技への投票、的中券の払戻、記念投票券の発券をひとつの投票券発売装置7で行なうことができ、混雑時にもスムーズに対応できるとともに、「投票券コピーサービス」のカウンタ等へ行かなくとも、記念投票券を手軽に迅速に作成可能である。よって、コピーサービスのための人手が不要となる。また、投票券70が、払戻前の的中した投票券70であると確認できた場合にのみ記念投票券を発券するので、記念投票券の価値を高めることができる。
【0037】
なお、記念投票券を発券する際に、例えばディスプレイ37に、作成する記念投票券の枚数をたずねる表示を行い、例えばタッチパネル41により枚数を入力するようにすることにより、一度に複数の記念投票券を発券させることも可能である。記念投票券発券の希望は、上記のようなマーク欄76に限定されず、他の印刷形態や、例えば所定の位置に切込みを入れるなど、他の方法によるようにしてもよい。また、投票券発売装置7に代えて、投票券読取部51と投票券発券部49のみを搭載した、複製サービス専用装置などの応用機の需要にも対応可能である。
【0038】
記念投票券は、投票券70から読み取った情報をそのまま記載した投票券70を発券するものとしたが、この場合には、不正利用を阻止するため、用紙は実際の投票券70と異なるものとすることが好ましい。また、実際の投票券70と同じ用紙を利用するため、払戻時に必要な情報のいずれかを省略、変更または追加するようにしてもよい。追加する情報としては、管理装置3の図示せぬ記憶部に格納された、例えば、的中番号、倍率、的中金額、騎手名や選手名、馬名、タイムなどが考えられる。記念投票券の作成は、的中した投票券70から投票内容をデータとして読取ることにより印刷する方法に限定されず、光学的に画像として読み取ってコピーを行う方法でもよい。
【0039】
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態による記念投票券発券処理について説明する。第2の実施の形態による記念投票券発券処理において、第1の実施の形態と同様の構成および動作については重複説明を省略する。第2の実施の形態による投票券発券処理においては、投票券70に記念投票券発券希望を記載する欄が不要である。第2の実施の形態による記念投票券発券処理は、第1の実施の形態による投票システム1と同様の構成のシステムにより実行可能であるため、構成に関する説明は省略し、図5を参照しながら動作について説明する。
【0040】
図5は、第2の実施の形態による記念投票券発券処理の動作を示すフローチャートである。図5に示すように、投票券読取部51に例えば投票券70が挿入されると(S150)、CPU25は、投票券読取部51を介して投票券70に記録された投票内容に関する情報を取得する(S151)。投票内容に関する情報とは、レース場名72、レース番号74、式別78、投票番号80、投票金額82等である。CPU25は、取得した投票内容に関する情報に基づき、払戻の要求を通信処理装置31によりネットワーク10を介して管理装置3に送信する(S151)。
【0041】
管理装置3は、投票券発売装置7からの払戻の要求を受け付ける(S153)。管理装置3は、投票券発売装置7が読み取った投票券70に関して、投票内容の集計を行う(S154)。管理装置3は、投票券70の投票内容に的中しているものがあるか否かを判別し、的中している場合には、払戻許可の指示とともに払戻金額の情報を投票券発売装置7に送信する(S155)。
【0042】
投票券発売装置7では、CPU25が管理装置3から払戻が許可された場合には、払戻処理を行う(S156)。すなわち、CPU25は、管理装置3からの払戻金額の情報に基づき、紙幣還流部57、硬貨還流部59に払戻に必要な金額が出金可能なように用意させる。
【0043】
続いて投票券発売装置7のCPU25は、例えばディスプレイ37に、記念投票券作成選択のための画面を表示する(S157)。CPU25は、例えば、タッチパネル41により、一定時間以上記念投票券作成を希望することを示す入力がない場合、または希望しないことを示す入力があった場合には(S158:NO)、図示せぬ排出口から払戻金を放出し(S159)、処理を終了する。
【0044】
CPU25は、例えば、タッチパネル41により、記念投票券作成を希望することを示す入力があった場合には(S158:YES)、投票券発券部49は、記念投票券を作成し(S160)、図示せぬ排出口から払戻金および記念投票券を放出し(S161)、処理を終了する。
【0045】
以上説明したように、第2の実施の形態による投票システムにおいて、投票券発売装置7は、利用者が投票券読取部51に挿入した投票券70を読み取り、読み取った投票内容を管理装置3に送信する。管理装置3は、受信した投票内容が的中しているか否かを判別する。的中している場合には、管理装置3は、払戻金額に関する情報を投票券発売装置7に通知する。
【0046】
投票券発売装置7では、投票券70が的中している場合には、記念投票券を作成する要求を行うか否かを利用者が選択することができる。記念投票券の作成を要求することが選択された場合には、投票券発売装置7は、記念投票券を印刷し、利用者へ放出する。このとき、管理装置3により的中券であると通知されない場合には、投票券発売装置7は、記念投票券の作成を行わない。記念投票券の作成にサービス料をとる場合には、投票券発売装置7は、作成要求があったことを管理装置3に連絡し、管理装置3からサービス料を差し引いた払戻金額の通知を受けて払い戻すようにする。
【0047】
以上のように、第2の実施の形態による投票システムによれば、投票券70が払戻前の的中した投票券70であることが確認できると、記念投票券の発券を要求するか否か選択することができる。記念投票券の発券が要求されたことが判別されると、記念投票券の発券を行なわせることができる。記念投票券発券の際には、マーク欄76を投票券70に印刷することや、マーク欄76にマークをすることを省略することができる。
【0048】
なお、記念投票券を発券する際に、例えばディスプレイ37に、作成する記念投票券の枚数をたずねる表示を行い、例えばタッチパネル41により枚数を入力するようにすることにより、一度に複数の記念投票券を発券させることも可能である。
【0049】
記念投票券は、既存の投票券70のコピーを作成するものとしたが、この場合には、不正利用を阻止するため、用紙は実際の投票券70と異なるものとすることができる。また、実際の投票券70と同じ用紙を利用するため、払戻時に必要な情報を省略したり、新たな情報を加えたりするようにしてもよい。
【0050】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態による投票システムについて説明する。第3の実施の形態による記念投票券発券は、在席端末装置9により指示を行う。在席端末装置9は、会員カードを保有している利用者に対して、投票、払戻等のサービスを提供する装置である。図6は、在席端末装置9の構成を示すブロック図である。図6に示すように、在席端末装置9は、制御部172により動作を制御されて、開催場5で行われる競技に対する投票や、投票に対する払戻を行うための装置である。制御部172は、CPU174、RAM176、ROM178、通信処理装置180、画像処理装置182、入出力装置184を有している。
【0051】
在席端末装置9は、さらに、ディスプレイ186、タッチパネル188、会員カード読取部190、電源部192を有している。ディスプレイ186は、画像処理部182に接続されている。タッチパネル188、会員カード読取部190、電源部192は、入出力装置184に接続されている。
【0052】
制御部172のCPU174は、ROM178に予め格納された在席端末装置9を動作させるプログラムを読み込み実行する演算装置である。RAM176は、必要に応じて作業記憶領域として利用可能な随時書き込み読み出し可能な記憶装置である。ROM178は、在席端末装置9を動作させるプログラム等が予め格納されている、読出し専用の記憶装置である。
【0053】
通信処理装置180は、在席端末装置9外部との間の通信のためのデータ変換や送受信を行う装置である。画像処理部182は、ディスプレイ186の表示動作を制御する。画像処理部182は、例えばROM178に格納されたプログラムをCPU174が読み込んで実行することにより実現される機能である。入出力装置184は、CPU174と、タッチパネル188、会員カード読取部190、電源部192との間のインタフェース装置である。
【0054】
ディスプレイ186は、在席端末装置9の利用者に対する表示を行う表示装置である。タッチパネル188は、例えばディスプレイ186に備えられ、在席端末装置9の利用者が触れることにより情報を入力するための入力装置である。会員カード読取部190は、利用者が在席端末装置9を使うための登録を行っていることを示す会員カードを読み取る。電源部192は、在席端末装置9に電力を供給する電源である。
【0055】
以上のように構成される在席端末装置9において、投票を行なう場合には、例えばROM178に格納されたプログラムをCPU174が読み込み実行することにより、動作が可能な状態としておき、会員カード読取部190に会員カードを読み取らせる。CPU174は、読み取られた会員カードの情報により、在席端末装置9を利用する資格があると判別すると、ディスプレイ186に投票用の画面を表示させる。CPU174は、例えばタッチパネル188により選択または入力された投票内容を、ネットワーク10を介して管理装置3に送信することにより投票を行う。このように、在席端末装置9からの投票の場合には、通常、投票券70は発行しない。
【0056】
次に、在席端末装置9により記念投票券を発券する処理について説明する。図7は、第3の実施の形態による記念投票券発券処理の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、第3の実施の形態における記念投票券の発券は、在席端末装置9、管理装置3、および投票券発売装置7により行われる。なお、在席端末装置9は、このとき、既に会員カード読取部190により利用客の会員カードが読み取られ、タッチパネル188等を介して入力された投票内容を管理装置3に送信することにより投票が行われた状態であるとする。
【0057】
在席端末装置9において入力された投票内容が的中すると(S200)、在席端末装置9のCPU174は、管理装置3と通信を行う。管理装置3の図示せぬ制御部は、図示せぬ記憶部から的中情報を検索して在席端末装置9に通知し(S201)、在席端末装置9のCPU174は、的中情報を取得する(S202)。的中情報とは、的中した投票内容であり、例えば、レース場名、レース番号、式別、投票番号、投票金額等を含む情報である。CPU174は、取得した投票内容に関する情報に基づき、払戻の要求を通信処理装置31によりネットワーク10を介して管理装置3に送信する(S203)。
【0058】
管理装置3は、在席端末装置9からの払戻の要求を受け付ける(S204)。管理装置3は、在席端末装置9が行った投票内容のうちの的中した投票の集計を行う(S205)。管理装置3は、投票の集計結果に基づき払戻の指示、および払戻金額の情報を在席端末装置9に送信する(S206)。
【0059】
在席端末装置9では、CPU174が管理装置3からの指示に基づき、払戻処理を行う(S206)。すなわち、CPU174は、管理装置3からの払戻金額の情報に基づき、例えば会員カードへのポイント付与という形での払戻処理の準備を行う。
【0060】
在席端末装置9のCPU174は、例えばディスプレイ186に、記念投票券作成選択のための画面を表示する(S207)。CPU174は、例えば、タッチパネル188により、一定時間以上記念投票券作成を希望することを示す入力がない場合、または作成を希望しないことを示す入力があった場合には(S208:NO)、例えば会員カードへの払戻データの付与を行い(S209)、処理を終了する。
【0061】
CPU174は、例えば、タッチパネル188により、記念投票券作成を希望することを示す入力があった場合には(S208:YES)、投票券発売装置7に記念投票券作成を要求する(S210)。投票券発売装置7は、在席端末装置9からの記念投票券作成要求を受付ける(S211)。このとき、在席端末装置9は、作成を要求する記念投票券に関する投票内容を、要求とともに送信することが好ましい。投票券発売装置7においてCPU25は、投票券発券部49に記念投票券を作成させ(S212)、排出口から払戻金および記念投票券を放出し(S213)、記念投票券を放出したこと、および放出された場所等を在席端末装置9に通知する。在席端末装置9では、CPU174が、会員カードに払戻金に相当するポイントのデータを付与し(S214)、処理を終了する。利用者は、投票券発売装置7から通知された場所で記念投票券を受け取る。
【0062】
以上説明したように、第3の実施の形態による投票システムによれば、在席端末装置9において記念投票券発行要求有無を選択させることにより、投票券70を作成しないで投票を行なう在席端末装置9においても、記念投票券を作成することが可能である。このとき、在席端末装置9が投票の的中を検知した場合に記念投票券作成の要求を行うことにより、記念投票券の作成を、的中情報の投票を行った在席端末装置9からの要求に対してのみ行うように限定することができる。
【0063】
さらに、在席端末装置9における記念投票券の発券要求をするか否かの選択画面は、第3の実施の形態においては、ある会員カードにより在席端末装置9で行われた投票が的中したことを条件として表示するようにしたが、これに限定されず、他の条件により表示を制御するようにしてもよい。
【0064】
例えば、在席端末装置9が利用されている間、常時、選択画面を表示する、一定以上の払戻金額時に、選択画面を表示するなど他の制御でもよい。例えば、常時選択画面を表示させる際には、在席端末装置9を利用する資格を有しているか否かが、記念投票券の発券を許可するための許可情報となる。なお、記念投票券の発券が許可される上記のような各許可情報に応じて、異なる形態の記念投票券を発券するようにしてもよい。
【0065】
以上のように、記念投票券発券を許可する許可情報の条件を設け、場合によっては許可情報によって記念投票券の形態を異なるものにすることにより、記念投票券の価値をより高くする効果が得られ、利用者に対するサービスの質を向上させることができる。記念投票券を発券させる条件となる許可情報は、在席端末装置9を利用するための識別情報が取得されることや、的中した投票を実際に行っている履歴が確認できること、払戻額が所定額以上であること、倍率が所定倍率以上であることなど変形が可能である。
【0066】
上記第1から第3の実施の形態において、タッチパネル41は、本発明の第2の投票内容取得部、要求入力部の一例であり、投票カード読取部45は、本発明の第2の投票内容取得部の一例であり、CPU25および通信処理装置31は、投票実行部の一例である。投票券読取部51は第1の投票内容取得部、要求読取部、要求入力部の一例であり、投票券発券部49は、発券部の一例である。
【0067】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採ることができる。例えば、上記第1から第3の実施の形態においては、例えば競馬、競輪など競技に対する投票を例にして説明したが、投票の対象は競技に限定されず、他の事象に対する合法の投票を含む。
【0068】
投票券70の偽造・変造防止対策として、記念投票券については、バーコードや管理番号の印刷は行わないことにし、各投票券発売装置7に挿入した場合、無効として返却するようにすることが好ましい。また、投票券発券部49に、投票券用紙を2巻装填したり、異なる2種類の投票券70を任意に発行できるように、例えば、投票券発券部49を2つ設けるような構成としたりしてもよい。この場合、投票券70の印刷機構のメイン側に通常券、サブ側に記念投票券印刷専用地紋の投票券70を使用するといった変形も可能である。
【0069】
在席端末装置9による記念投票券発券については、サービス料を会員カードに対するポイント付与時に精算する例について説明したが、専用のプリペイドカードや、クレジットカード決済その他の方法で精算するようにしてもよい。
【0070】
在席端末装置9の変形として、開催場5や場外投票券発売場11以外の個別の端末装置によるインターネット投票装置15において、例えば会員番号を取得していること等を条件として記念投票券の発券を行うようにすることもできる。このとき、記念投票券は、作成したものを郵送などにより発送するようにしてもよいし、印刷用のデータとして端末に送信するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 投票システム
3 管理装置
5 開催場
7 投票券発売装置
9 在席端末装置
11 場外投票券発売場
13 電話
15 インターネット投票装置
23 制御部
25 CPU
27 RAM
29 ROM
31 通信処理装置
33 画像処理部
35 入出力装置
37 ディスプレイ
39 管理者側ディスプレイ
41 タッチパネル
43 管理者側タッチパネル
45 投票カード読取部
47 投票カード回収部
49 投票券発券部
51 投票券読取部
53 投票券回収部
55 電源部
57 紙幣還流部
59 硬貨還流部
63 可搬型記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
終了した競技に対して投票された第1の投票内容を取得する第1の投票内容取得部と、
取得された前記第1の投票内容が的中した投票内容であるか否かを判別する的中判別部と、
前記第1の投票内容が的中している場合に払戻の指示を出力する払戻部と、
取得された前記第1の投票内容に応じた記念投票券を作成するための作成要求を取得する作成要求取得部と、
前記的中判別部により前記第1の投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ前記作成要求取得部が前記作成要求を取得した場合に、前記第1の投票内容に基づき記念投票券を作成する指示を出力する記念券作成指示部と、
を有することを特徴とする投票端末装置。
【請求項2】
前記記念投票券の作成を許可する許可情報を取得する許可情報取得部、
をさらに有し、
前記記念券作成指示部は、
前記的中判別部により前記第1の投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ前記作成要求取得部が前記作成要求を取得した場合であって、前記許可情報取得部により前記許可情報が取得された場合に、前記第1の投票内容に基づき記念投票券を作成する指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の投票端末装置。
【請求項3】
実施前の競技に対して投票を希望する第2の投票内容を取得する第2の投票内容取得部と、
取得された前記第2の投票内容に基づき投票を実行する投票実行部と、
をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の投票端末装置。
【請求項4】
前記第2の投票内容が記録された投票カードを読み取る投票カード読取部と、
取得された前記第2の投票内容に基づき投票券を発券する発券部と、
前記第1の投票内容が記録された投票券を読取る投票券読取部と、
をさらに有し、
前記第2の投票内容取得部は、
前記投票カード読取部が読み取った第2の投票内容を取得し、
前記第1の投票内容取得部は、
前記投票券読取部が読取った前記第1の投票内容を取得し、
前記許可情報取得部は、
前記投票券読取部が前記第1の投票内容を読み取ったことを前記許可情報として取得することを特徴とする請求項3に記載の投票端末装置。
【請求項5】
前記投票券に記録された前記記念投票券の作成要求を読み取る要求読取部、
をさらに有し、
前記発券部は、
前記作成要求を記載する要求記載欄を含む前記投票券を発券し、
前記作成要求取得部は、
前記要求読取部が読み取った前記作成要求を取得することを特徴とする請求項4に記載の投票端末装置。
【請求項6】
前記許可情報を入力する許可情報入力部と、
前記許可情報と対応付けて前記第1の投票内容の投票が実行されたか否かを判別する投票判別部と、
をさらに有し、
前記許可情報取得部は、
前記許可情報入力部により入力された前記許可情報を取得し、
前記要求判別部は、
前記投票判別部が、前記許可情報と対応付けて前記第1の投票内容の投票が実行されたと判別した場合に前記記念投票券を作成する指示を出力させると判別することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の投票端末装置。
【請求項7】
前記作成要求を入力する要求入力部、
をさらに有し、
前記作成要求取得部は、
前記要求入力部により入力された前記作成要求を取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の投票端末装置。
【請求項8】
終了した競技に対して投票された投票内容を取得する投票内容取得工程と、
取得された前記投票内容が的中した投票内容であるか否かを判別する的中判別工程と、
前記投票内容が的中している場合に払戻の指示を出力する払戻工程と、
取得された前記投票内容に応じた記念投票券を作成するための作成要求を取得する作成要求取得工程と、
前記的中判別部により前記投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ前記作成要求取得部が前記作成要求を取得した場合に、前記投票内容に基づき記念投票券を作成する指示を出力する記念券作成指示工程と、
を有することを特徴とする記念投票券作成方法。
【請求項9】
終了した競技に対して投票された投票内容を取得する投票内容取得処理と、
取得された前記投票内容が的中した投票内容であるか否かを判別する的中判別処理と、
前記投票内容が的中している場合に払戻の指示を出力する払戻処理と、
取得された前記投票内容に応じた記念投票券を作成するための作成要求を取得する作成要求取得処理と、
前記的中判別部により前記投票内容が的中した投票内容であると判別され、かつ前記作成要求取得部が前記作成要求を取得した場合に、前記投票内容に基づき記念投票券を作成する指示を出力する記念券作成指示処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−230618(P2012−230618A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99627(P2011−99627)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】