説明

投票装置、および、画面の表示方法

【課題】入力操作に係る手間を低減する。
【解決手段】投票装置2は、複数のサービス機能を備えた投票装置であって、複数のサービス機能毎の使用回数を含む使用履歴を記憶媒体3から取得する取得部2bと、取得部2bが取得した使用履歴に基づいて複数のサービス機能のうちのいずれかを選択する選択部2cと、選択部2cが選択したサービス機能に応じた画面を表示させる表示制御部2dと、表示制御部2dが表示させた画面を表示する表示部2aと、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、投票装置、および、画面の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、競艇、競馬、競輪、および、オートレース等の公営競技では、投票手続を行う投票装置が用いられている。投票装置には、例えば、投票サービス機能の他に、投票履歴の閲覧サービス機能、ウェブページの閲覧サービス機能、および、テレビジョン放送の視聴サービス機能等の複数のサービス機能を有しているものがある。例えば、この投票装置の表示部には、複数のサービス機能のいずれかを選択するための選択画面がはじめに表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−61466号公報
【特許文献2】特開2002−117427号公報
【特許文献3】特開2003−141294号公報
【特許文献4】特開2003−67622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、はじめに特定のサービス機能を選択することが多い利用者の中には、投票装置にログインする度に、希望するサービス機能を選択することを煩雑に感じているものもいる。
【0005】
このような点に鑑み、開示の投票装置、および、画面の表示方法では、サービス機能の入力操作に係る手間を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために以下のような投票装置、および、画面の表示方法が提供される。
この投票装置は、複数のサービス機能を備えた投票装置であって、複数のサービス機能毎の使用回数を含む使用履歴を記憶媒体から取得する取得部と、取得部が取得した使用履歴に基づいて複数のサービス機能のうちのいずれかを選択する選択部と、選択部が選択したサービス機能に応じた画面を表示させる表示制御部と、前記表示制御部が表示させた画面を表示する表示部と、を有している。
【0007】
また、この画面の表示方法は、複数のサービス機能を有し、かつ、表示部を備えた投票装置が、複数のサービス機能毎の使用回数を含む使用履歴を記憶媒体から取得し、取得した使用履歴に基づいて複数のサービス機能のうちのいずれかを選択し、選択したサービス機能に応じた画面を表示部に表示する。
【発明の効果】
【0008】
開示の投票装置、および、画面の表示方法によれば、サービス機能の入力操作に係る手間を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る投票装置の外観の一例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係る投票装置のハードウェアの一例を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る投票システムの機能の一例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係るカード情報格納部に格納されているカード情報の一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る投票履歴格納部に格納されている投票履歴の一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係る投票画面の表示手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る投票履歴の一例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態に係る算出結果の一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る投票画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。
【0011】
投票システム1は、例えば、競艇、競馬、競輪、および、オートレース等の公営競技に関するものである。投票システム1は、投票装置2と、記憶媒体3とを含んでいる。投票装置2は、投票サービス機能に加えて、他のサービス機能を有している。他のサービス機能には、例えば、投票履歴の閲覧サービス機能、ウェブページの閲覧サービス機能、および、テレビジョン放送の視聴サービス機能等がある。
【0012】
記憶媒体3は、例えば、IC(Integrated Circuit)カードであり、サービス機能の使用履歴を格納する使用履歴格納部3aを有している。使用履歴には、投票装置2が有しているサービス機能毎の使用回数が含まれている。
【0013】
投票装置2は、表示部2aと、記憶媒体3の使用履歴格納部3aと接続される取得部2bと、選択部2cと、表示制御部2dとを有している。表示部2aは、投票情報やウェブページの閲覧、テレビジョン放送等の各種情報を表示する。取得部2bは、使用履歴格納部3aから使用履歴を取得する。
【0014】
選択部2cは、取得部2bが取得した使用履歴に基づいて複数のサービス機能のうちのいずれかを選択する。例えば、選択部2cは、複数のサービス機能のうち、最も使用回数の多いサービス機能を選択する。表示制御部2dは、選択部2cが選択したサービス機能に応じた画面を表示部2aに表示する。
【0015】
次に、投票装置2による画面の表示の手順について説明する。
まず、取得部2bが、記憶媒体3の使用履歴格納部3aにアクセスし、使用履歴を取得する。次に、選択部2cが、取得部2bが取得した使用履歴に基づいて複数のサービス機能のうちのいずれかを選択する。次に、表示制御部2dが、選択部2cによって選択されたサービス機能に応じた画面を表示部2aに表示する。
【0016】
このように、投票装置2では、サービス機能を選択しなくても、使用頻度の高いサービス機能に応じた画面が表示されるため、入力操作に係る手間を低減することが可能となる。
【0017】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
図2は、第2の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。
【0018】
投票システム10は、例えば、競艇、競馬、競輪、および、オートレース等の公営競技に関するものである。投票システム10は、投票装置11a,11b…と、投票装置11a,11b…とネットワーク13を介して接続されたホスト装置12とを含んでいる。
【0019】
なお、投票システム10は、キャッシュレスの投票サービスに対応しており、利用者には、ICカード等の会員カード14が配布されている。会員カード14には、利用者個人を特定する会員番号等の情報が格納されている。利用者は、投票装置11a,11b…を操作する際、会員カード14を用いて投票装置11a,11b…にログインする。
【0020】
投票装置11a,11b…は、投票事項の入力を受け付け、入力された投票事項に基づく投票処理をホスト装置12に要求する。投票事項の入力は、手入力、または、投票カードによって行われる。投票カードには、マークシート形式で投票事項が記入されている。
【0021】
また、投票装置11a,11b…は、投票履歴の閲覧サービス機能、ウェブページの閲覧サービス機能、および、テレビジョン放送の視聴サービス機能を有している。ホスト装置12は、投票処理を集中管理しており、投票装置11a,11b…からの要求に応じて投票処理を実行する。
【0022】
図3は、第2の実施の形態に係る投票装置の外観の一例を示す図である。
投票装置11は、図2に示した投票装置11a,11b…を代表している。投票装置11の正面には、ディスプレイ21と、タッチパネル22と、カードリーダ23と、投票カード挿入口24と、レシート排出口25と、スピーカ26とが設けられている。
【0023】
タッチパネル22は、ディスプレイ21とほぼ同じ大きさで、ディスプレイ21の操作者側の手前側(上方)に配置されており、ディスプレイ21に表示された画像は、タッチパネル22を透過し、利用者に視認される。カードリーダ23は、利用者によって翳された会員カードから無線通信により情報を読み取る。投票カード挿入口24には、利用者によって投票カードが挿入される。レシート排出口25からは、投票手続の明細等が印字されたレシートが排出される。
【0024】
図4は、第2の実施の形態に係る投票装置のハードウェアの一例を示す図である。
投票装置11は、CPU(Central Processing Unit)31によって装置全体が制御されている。CPU31には、メモリ32と複数の周辺機器が接続されている。メモリ32は、投票装置11の主記憶装置として使用される。
【0025】
メモリ32には、CPU31に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ32には、CPU31による処理に必要な各種情報が格納される。
【0026】
CPU31に接続されている周辺機器としては、ディスプレイ21と、タッチパネル22と、スピーカ26と、投票カード読取ユニット33と、カードリーダ23と、レシートプリンタ34と、通信インタフェース35とがある。
【0027】
ディスプレイ21は、CPU31からの命令に従って、画像を表示する。タッチパネル22は、タッチによる入力を受け付け、CPU31に信号を送信する。スピーカ26は、CPU31からの命令に従って、音声を発生する。
【0028】
投票カード読取ユニット33は、投票カード挿入口24に挿入された投票カードから情報を読み取り、読み取った情報をCPU31に送信する。カードリーダ23は、翳された会員カードから情報を読み取り、読み取った情報をCPU31に送信する。
【0029】
レシートプリンタ34は、CPU31からの命令に従って、レシートに印字し、印字したレシートをレシート排出口25から排出する。通信インタフェース35は、ネットワーク13に接続されている。通信インタフェース35は、ネットワーク13を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間で情報の送受信を行う。
【0030】
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。
図5は、第2の実施の形態に係る投票システムの機能の一例を示す図である。
【0031】
会員カード14は、カード情報格納部45を有している。カード情報格納部45には、利用者の会員番号、投票途中情報、投票装置11が提供するサービス機能毎の使用回数等が格納されている。投票途中情報とは、投票処理が途中で中止された前回の投票手続の際に入力された投票事項である。
【0032】
ホスト装置12は、ホスト制御部47と、投票履歴格納部46とを有している。ホスト制御部47は、投票装置11から投票処理の要求を受信すると、投票処理を実行し、履歴を投票履歴格納部46に格納する。また、ホスト制御部47は、投票履歴格納部46から情報を取得する。また、ホスト制御部47は、投票装置11との間で情報を送受信する。投票履歴格納部46には、投票システム10のすべての利用者の投票履歴が格納されている。
【0033】
投票装置11は、取得部41と、選択部42と、表示制御部43と、書込み部44とを有している。取得部41は、会員カード14のカード情報格納部45から情報を取得し、取得した情報を分析する。また、取得部41は、ホスト装置12のホスト制御部47との間で情報を送受信する。
【0034】
選択部42は、取得部41が取得した情報に基づいて算出処理を行う。また、選択部42は、算出結果に基づいて特定の投票事項を選択する。表示制御部43は、投票画面をディスプレイ21に表示する。また、表示制御部43は、投票カード受付画面、投票履歴一覧画面、ウェブページ、および、テレビジョン放送をディスプレイ21に表示する。書込み部44は、情報をカード情報格納部45に書き込む。
【0035】
図6は、第2の実施の形態に係るカード情報格納部に格納されているカード情報の一例を示す図である。
カード情報45aには、利用者の会員番号(会員番号)と、投票装置11に前回ログインした日(前回ログイン日)と、投票処理が途中で中止された前回の投票手続の際に入力された投票事項(投票途中情報)と、投票装置11が提供するサービス機能毎の使用回数(使用回数)とが格納されている。
【0036】
投票途中情報には、項目として、投票途中情報の有無(有無)と、場名と、レース名と、方式と、式別と、投票金額とがある。方式に関する投票事項には、「通常」、「ボックス」、および、「ながし」がある。式別に関する投票事項には、「単勝」、「2連単」、「3連単」、「複勝」、「2連複」、「3連複」、および、「拡連複」がある。投票途中情報は、投票処理が途中で中止された前回の投票手続の際に、投票装置11の書込み部44によって格納される。
【0037】
使用回数は、投票装置11が提供するサービス機能毎に格納されている。投票装置11が提供するサービス機能には、投票カードによる投票サービス機能(投票カード)、手入力による投票サービス機能(手入力)、投票履歴の閲覧サービス機能(投票履歴)、ウェブページの閲覧サービス機能(インターネット)、および、テレビジョン放送の視聴サービス機能(テレビ)がある。各使用回数は、該当するサービス機能の使用があった際に、投票装置11の書込み部44によってカウントアップされる。例えば、カード情報45aでは、手入力の使用回数が11回であり最も多い。
【0038】
図7は、第2の実施の形態に係る投票履歴格納部に格納されている投票履歴の一例を示す図である。
投票履歴46aには、投票処理毎に、会員番号と、投票処理を受け付けた受付日時(受付日、受付時刻)と、受け付けた処理の内容(受付内容)と、レースの開催日(開催日)と、場名と、レース名と、方式と、式別と、組番と、投票金額とが格納されている。
【0039】
次に、投票装置11による投票画面の表示の手順について説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る投票画面の表示手順の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、例えば、利用者が会員カード14をカードリーダ23に翳すことで開始される。
【0040】
[ステップS11]取得部41が、会員カード14にアクセスしてカード情報格納部45に格納されているカード情報を取得する。
[ステップS12]取得部41が、取得したカード情報に含まれている会員番号に基づいて、該当する投票履歴の取得を、ホスト装置12のホスト制御部47に要求する。これに応じて、ホスト制御部47は、投票履歴格納部46にアクセスして、該当する会員番号の投票履歴を抽出する。ここで、ホスト制御部47が抽出するログの件数は、例えば、直近のログを含む100件分までとする。そして、ホスト制御部47は、抽出した投票履歴を取得部41に送信する。
【0041】
[ステップS13]取得部41が、ホスト制御部47から投票履歴を受信する。ここで、取得部41が取得した投票履歴の一例を示す。
図9は、第2の実施の形態に係る投票履歴の一例を示す図である。
【0042】
投票履歴41aには、取得部41が取得したカード情報に含まれている会員番号に該当するログが、100件分含まれている。投票履歴41aには、会員番号と、受付日と、受付時刻と、受付内容と、開催日と、場名と、レース名と、方式と、式別と、組番と、投票金額とが格納されている。
【0043】
[ステップS14]取得部41が、取得したカード情報に投票途中情報があるかどうかを判定する。投票途中情報がある場合(ステップS14のYES)、取得部41は、処理をステップS15に進める。投票途中情報がない場合(ステップS14のNO)、取得部41は、処理をステップS16に進める。
【0044】
[ステップS15]表示制御部43が、取得部41によって取得された投票途中情報に含まれている投票事項が入力された投票画面(投票途中画面)を、ディスプレイ21に表示して処理を終了する。
【0045】
[ステップS16]取得部41が、取得したカード情報の使用回数を参照し、最も使用回数の多いサービス機能(高頻度使用機能)を検出する。
[ステップS17]取得部41が、検出した高頻度使用機能が、手入力であるかどうかを判定する。手入力である場合(ステップS17のYES)、取得部41は、処理をステップS19に進める。手入力ではない場合(ステップS17のNO)、取得部41は、処理をステップS18に進める。
【0046】
[ステップS18]表示制御部43が、取得部41によって検出された高頻度使用機能に応じた画面をディスプレイ21に表示して処理を終了する。例えば、取得部41が検出した高頻度使用機能が、テレビである場合、表示制御部43は、テレビジョン放送をディスプレイ21に表示する。
【0047】
[ステップS19]選択部42が、取得部41によって取得された投票履歴に基づいて、場名、方式、および、式別の各投票項目に対して、設定されている投票事項それぞれの選択回数を算出する。ここで、選択部42が算出した算出結果の一例を示す。
【0048】
図10は、第2の実施の形態に係る算出結果の一例を示す図である。
算出結果42aは、場名に関して「唐津」が最も選択回数が多く、方式に関して「通常」が最も選択回数が多く、式別に関して「2連複」が最も選択回数が多いことを示している。
【0049】
[ステップS20]選択部42が、算出結果に基づいて、場名、方式、および、式別の各投票項目に対して、選択回数の最も多い投票事項を選択する。例えば、算出結果が、図10に示す算出結果42aの場合、選択部42は、場名に関して「唐津」、方式に関して「通常」、式別に関して「2連複」をそれぞれ選択する。
【0050】
[ステップS21]表示制御部43が、選択部42によって選択された投票事項が入力された投票画面をディスプレイ21に表示して処理を終了する。
次に、表示制御部43がディスプレイ21に表示する投票画面の一例について説明する。
【0051】
図11は、第2の実施の形態に係る投票画面の一例を示す図である。
投票画面50は、予め、場名に「丸亀」が入力され、方式に「通常」が入力され、式別に「3連単」が入力されたものである。投票画面50は、対象レース表示画面51と、式別選択画面52と、方式選択画面53と、ながし指定画面54と、組番選択画面55と、金額表示画面56とを含んでいる。
【0052】
対象レース表示画面51には、選択中のレースの場名、レース名、および、開始時刻が表示されている。ここでは、場名として「丸亀」が表示されている。式別選択画面52には、式別に設定されている複数の投票事項が表示され、このうち、選択中の投票事項がハイライト表示される。ここでは、「3連単」がハイライト表示されている。
【0053】
方式選択画面53には、方式に設定されている複数の投票事項が表示され、このうち、選択中の投票事項がハイライト表示される。ここでは、「通常」がハイライト表示されている。組番選択画面55には、選択中のレース、式別、方式等に対応した組番選択表と、複数の選択ボタン55aとが表示される。金額表示画面56には、投票金額に関する情報と、金額入力ボタン56a、および、購入ボタン56bとが表示される。
【0054】
以上説明してきたように、投票装置11は、個人の投票履歴に基づいて、場名、方式、および、式別の各投票項目に設定されている複数の投票事項のそれぞれについて選択回数を算出し、算出結果に基づいて複数の投票事項のうちのいずれかを選択する。そして、投票装置11は、選択した投票事項が入力された投票画面をディスプレイ21に表示する。
【0055】
これにより、投票装置11では、個々の利用者に合わせて、入力頻度の高い投票事項が予め入力された投票画面を表示することが可能となるため、入力操作に係る手間を低減することができ、ファンの投票時間も短くなるため、混雑が緩和され、売上も増加する。
【0056】
また、投票装置11は、カード情報に投票途中情報が含まれている場合、投票途中情報に含まれている投票事項が入力された投票画面をディスプレイ21に表示する。これにより、利用者は、前回途中で中止した投票手続を、入力済みの投票事項を改めて入力することなく継続して行うことが可能となる。
【0057】
また、投票装置11では、サービス機能を選択しなくても、使用頻度の高いサービス機能に応じた画面が表示されるため、入力操作に係る手間を低減することが可能となる。
また、投票装置11では、会員カードに格納されたサービス機能毎の使用回数に基づいてサービス機能の選択を行っているため、例えば、使用履歴に基づいて使用頻度を算出するような処理を行う場合と比べて、CPU31にかかる負荷を低減することが可能となる。
【0058】
また、会員カードにはサービス機能毎の使用回数を格納しておけばよいので、例えば、使用履歴を格納しておく場合と比べて、会員カードに格納される情報のサイズを低減することが可能となる。
【0059】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、投票装置11が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0060】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0061】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0062】
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
【符号の説明】
【0063】
1,10 投票システム
2,11,11a,11b 投票装置
2a 表示部
2b,41 取得部
2c,42 選択部
2d,43 表示制御部
3 記憶媒体
3a 使用履歴格納部
12 ホスト装置
13 ネットワーク
14 会員カード
44 書込み部
45 カード情報格納部
46 投票履歴格納部
47 ホスト制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービス機能を備えた投票装置であって、
前記複数のサービス機能毎の使用回数を含む使用履歴を記憶媒体から取得する取得部と、
前記取得部が取得した使用履歴に基づいて前記複数のサービス機能のうちのいずれかを選択する選択部と、
前記選択部が選択したサービス機能に応じた画面を表示させる表示制御部と、
前記表示制御部が表示させた画面を表示する表示部と、
を有していることを特徴とする投票装置。
【請求項2】
前記複数のサービス機能のうちのいずれかが使用されると、前記記憶媒体に格納されている使用履歴のうち、該当するサービス機能の使用回数をカウントアップする書込み部、
をさらに有していることを特徴とする請求項1記載の投票装置。
【請求項3】
前記投票装置は、キャッシュレスの投票システムに対応していること、
を特徴とする請求項1または2記載の投票装置。
【請求項4】
複数のサービス機能を有し、かつ、表示部を備えた投票装置が、
前記複数のサービス機能毎の使用回数を含む使用履歴を記憶媒体から取得し、
取得した使用履歴に基づいて前記複数のサービス機能のうちのいずれかを選択し、
選択したサービス機能に応じた画面を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする画面の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−114299(P2013−114299A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257259(P2011−257259)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)