投稿文提供システム、投稿文提供装置、投稿文提供方法及びコンピュータプログラム
【課題】投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿ってその誤差を修正することを可能とした投稿文提供システム、投稿文提供装置、投稿文提供方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】車両5から投稿文の閲覧要求が有った場合に、閲覧要求の有った車両5から検索条件を取得し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、取得した検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、該当投稿文の内容に基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するように構成する。
【解決手段】車両5から投稿文の閲覧要求が有った場合に、閲覧要求の有った車両5から検索条件を取得し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、取得した検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、該当投稿文の内容に基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を提供する投稿文提供システム、投稿文提供装置、投稿文提供方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末を介してコンピュータネットワーク上にユーザが投稿文を投稿するとともに、他のユーザから投稿された投稿文を閲覧することが可能なシステムが提供されている。例えば、ブログ、SNS(Social Network Service)、Twitter(登録商標)、チャット等(以下、SNS等という)がある。また、これらの投稿文の中には、渋滞情報や通行止め情報等の交通情報に関する情報を投稿した投稿文も多数含まれている。
【0003】
ここで、SNS等では、最新の情報をいち早く取得できるメリットがあるが、情報量が膨大であるので、閲覧するユーザにとって必要な情報のみを抽出して提供することが難しかった。そこで、例えば特開2006−65535号公報には、ユーザに投稿された投稿文とともに投稿文に対して該投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報を関連付けてサーバに記憶する構成とし、投稿文を閲覧するユーザに対して投稿文とともに該投稿文を投稿した投稿者の位置を示す位置情報についても提供する技術について提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−65535号(第10頁〜第12頁、図8、図10)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1の技術において投稿文が投稿された際の投稿者の位置を特定する際には、通信端末が備えるGPS等の位置を検出する為のセンサが用いられる。しかしながら、これらのセンサの検出精度は高精度でないことから、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じる場合が多かった。その結果、投稿文とともに該投稿文が投稿された際の投稿者の位置情報についても提供する際に、実際の位置と異なる位置が提供される場合があり、提供される情報の信頼度が低下する問題が生じていた。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文の内容に基づいて位置情報を補正することによって、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿ってその誤差を修正することを可能とした投稿文提供システム、投稿文提供装置、投稿文提供方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る投稿文提供システム(1)は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段(13)と、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段(13)と、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段(13)と、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段(13)と、前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段(13)と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1に記載の投稿文提供システムであって、前記提供手段(13)は、前記検索手段(13)によって抽出された前記該当投稿文の文章とともに前記該当投稿文に関連付けられた前記位置情報を提供することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1又は請求項2に記載の投稿文提供システムであって、前記検索手段(13)は、前記位置情報補正手段(13)によって補正された前記位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から前記該当投稿文を抽出することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が道路上に位置するように補正することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る投稿文提供システム(1)は、請求項4に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い道路上の地点となるように補正することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る投稿文提供システム(1)は、請求項4又は請求項5に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に道路種別又は道路名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該道路種別又は該道路名称に該当する道路上に位置するように補正することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が路線上に位置するように補正することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る投稿文提供システム(1)は、請求項7に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い路線上の地点となるように補正することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に係る投稿文提供システム(1)は、請求項7又は請求項8に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に路線種別又は路線名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該路線種別又は該路線名称に該当する路線上に位置するように補正することを特徴とする。
【0016】
また、請求項10に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が施設上に位置するように補正することを特徴とする。
【0017】
また、請求項11に係る投稿文提供システム(1)は、請求項10に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い施設上の地点となるように補正することを特徴とする。
【0018】
また、請求項12に係る投稿文提供システム(1)は、請求項10又は請求項11に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に施設のジャンル又は施設名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該施設のジャンル又は該施設名称に該当する施設上に位置するように補正することを特徴とする。
【0019】
また、請求項13に係る投稿文提供装置(2)は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段(13)と、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段(13)と、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段(13)と、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段(13)と、前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段(13)と、を有することを特徴とする。
【0020】
また、請求項14に係る投稿文提供方法は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得ステップと、前記投稿文情報取得ステップにより取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正ステップと、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得ステップと、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得ステップにより取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索ステップと、前記位置情報補正ステップによって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索ステップによって抽出された前記該当投稿文を提供する提供ステップと、を有することを特徴とする。
【0021】
更に、請求項15に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得機能と、前記投稿文情報取得機能により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正機能と、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得機能と、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得機能により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索機能と、前記位置情報補正機能によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索機能によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供機能と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
前記構成を有する請求項1に係る投稿文提供システムでは、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【0023】
また、請求項2に係る投稿文提供システムでは、検索条件に基づいて抽出された該当投稿文の文章とともに該当投稿文に関連付けられた位置情報を提供するので、提供される該当投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、該当投稿文がいずれの対象に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0024】
また、請求項3に係る投稿文提供システムでは、補正された位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から該当投稿文を抽出するので、検索条件に該当する投稿文を正確に抽出することが可能となる。その結果、ユーザが必要とする投稿文を適切に提供することが可能となる。
【0025】
また、請求項4に係る投稿文提供システムでは、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を道路上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの道路に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0026】
また、請求項5に係る投稿文提供システムでは、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い道路上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
【0027】
また、請求項6に係る投稿文提供システムでは、投稿文に道路種別や道路名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該道路種別や道路名称に該当する道路上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、道路が密集するエリアにおいても、道路種別や道路名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0028】
また、請求項7に係る投稿文提供システムでは、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置が路線上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの鉄道の路線に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0029】
また、請求項8に係る投稿文提供システムでは、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い路線上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
【0030】
また、請求項9に係る投稿文提供システムでは、投稿文に路線種別や路線名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該路線種別や路線名称に該当する路線上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、路線が密集するエリアにおいても、路線種別や路線名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0031】
また、請求項10に係る投稿文提供システムでは、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置が施設上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの施設に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0032】
また、請求項11に係る投稿文提供システムでは、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い施設上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
【0033】
また、請求項12に係る投稿文提供システムでは、投稿文に施設名称や施設ジャンルに関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該施設名称や施設ジャンルに該当する施設上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、施設が密集するエリアにおいても、施設名称や施設ジャンルを考慮することによって、投稿文に関連付けられた位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0034】
また、請求項13に係る投稿文提供装置では、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【0035】
また、請求項14に係る投稿文提供方法では、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【0036】
更に、請求項15に係るコンピュータプログラムでは、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正させ、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出させ、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供させるので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正させることが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本実施形態に係る投稿文提供システムを示した概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る投稿文提供システムの構成を示したブロック図である。
【図3】投稿文情報管理センタの投稿文情報DBに記憶される投稿文情報の一例を示した図である。
【図4】本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
【図5】本実施形態に係る投稿文検索処理プログラムのフローチャートである。
【図6】液晶ディスプレイに表示される検索条件入力画面を示した図である。
【図7】ステップ5において液晶ディスプレイに表示される投稿文案内画面を示した図である。
【図8】投稿文案内画面の他の表示形態を示した図である。
【図9】本実施形態に係る位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係る施設位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図11】施設データに基づく投稿位置情報の補正方法について説明した図である。
【図12】本実施形態に係る鉄道位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図13】路線データに基づく投稿位置情報の補正方法について説明した図である。
【図14】本実施形態に係る道路位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図15】リンクデータに基づく投稿位置情報の補正方法について説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明に係る投稿文提供システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る投稿文提供システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る投稿文提供システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る投稿文提供システム1の構成を示したブロック図である。
【0039】
図1に示すように、本実施形態に係る投稿文提供システム1は、投稿文提供装置に相当する投稿文検索センタ2と、投稿文情報管理センタ3と、車両5に搭載された移動端末としてのナビゲーション装置6とから基本的に構成されている。尚、ナビゲーション装置6の代わりに、携帯電話機、PDA、スマートフォン等の通信端末を用いても良い。
【0040】
ここで、投稿文検索センタ2は、投稿文情報管理センタ3に記憶された各投稿文について、投稿文に関連付けられた“投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報(以下、投稿位置情報という)”をより正確な位置へと補正するセンタである。また、投稿文検索センタ2は、車両5が投稿文の閲覧を要求した場合に、投稿文情報管理センタ3に記憶された投稿文の内から、該車両5において設定された検索条件に該当する投稿文を抽出するとともに、抽出された投稿文に関する情報を該車両5のナビゲーション装置6に配信する。尚、投稿文検索センタ2の詳細については後述する。
【0041】
また、投稿文情報管理センタ3は、ブログ、SNS(Social Network Service)、Twitter(登録商標)、チャット等(以下、SNS等という)を管理し、SNS等においてコンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の保管及び提供を行うセンタである。尚、ユーザによる投稿文の投稿は、PC、携帯電話機、PDA、スマートフォン等の通信端末で行うことが可能である。そして、投稿文情報管理センタ3は、記憶媒体として投稿文情報DB8を有し、投稿された投稿文は投稿文情報DB8に順次格納される。また、投稿文情報DB8には、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等についても記憶される。ここで、図3は、投稿文情報管理センタ3において収集及び提供される投稿文の一例を示した図である。図3に示すように投稿文としては、投稿時刻、投稿位置情報、ユーザID、投稿文の文章等が含まれる。尚、投稿文情報管理センタ3には、全国のユーザから投稿された投稿文に関する情報が累積的に投稿文情報DB8に格納され、格納されたデータ量が所定量以上となると過去の投稿文に関する情報から順に削除される。
【0042】
また、投稿文検索センタ2と投稿文情報管理センタ3は、通信機器を介して通信ネットワーク網9に接続され、複数のセンタ間で双方向通信可能に構成されている。
【0043】
一方、ナビゲーション装置6は全国の各道路を走行する車両5に設置され、車両5の現在位置や進行方向を検出したり、格納する地図情報に基づいて車両位置周辺の地図を表示したり、設定された目的地までの経路の探索及び案内を行う車載機である。また、ナビゲーション装置6は、通信モジュール10を介して通信ネットワーク網9に接続され、投稿文検索センタ2と双方向通信可能に構成されている。そして、投稿文検索センタ2から投稿文に関する情報を受信した場合には、後述のように受信した投稿文の文章内容をナビゲーション装置6のディスプレイに表示し、投稿文の内容をユーザに閲覧可能とする(図7、図8参照)。尚、ナビゲーション装置6の詳細については後述する。
【0044】
続いて、投稿文提供システム1を構成する投稿文検索センタ2の構成について図2を用いてより詳細に説明する。投稿文検索センタ2は、図2に示すようにサーバ11と、サーバ11に接続された情報記録手段としての地図情報DB12と、センタ通信装置13とから基本的に構成されている。
【0045】
サーバ11は、図2に示すように投稿文検索センタ2における各種制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM22、各種制御プログラムの他、後述の投稿文提供処理プログラム(図5、図9、図10、図12、図14)等が記憶されたROM23等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ11は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、投稿文情報取得手段は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けて記憶された該投稿文が投稿された際の投稿者の位置情報とともに取得する。位置情報補正手段は、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する。検索条件取得手段は、投稿文の検索条件を取得する。検索手段は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、検索条件取得手段により取得された検索条件に該当する投稿文(該当投稿文)を抽出する。提供手段は、位置情報補正手段によって補正された投稿位置情報に基づいて、検索手段によって抽出された該当投稿文を提供する。
【0046】
また、地図情報DB12は、地図情報が記憶される記憶手段である。ここで、地図情報DB12に格納されている地図情報は、道路網を始めとして経路探索及び地図表示に必要な各種情報が記録されており、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、鉄道の路線に関する路線データ、施設に関する施設データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ、地図を表示するための地図表示データ等から構成されている。尚、地図情報DB12は、定期的に新たな地図情報へと更新される。
【0047】
また、センタ通信装置13は、投稿文情報管理センタ3やナビゲーション装置6と通信ネットワーク網9を介して通信を行う為の通信装置である。本実施形態では、センタ通信装置13を介して検索条件や投稿文に関する情報を投稿文情報管理センタ3やナビゲーション装置6との間で送受信する。
【0048】
次に、車両5に搭載されたナビゲーション装置6の概略構成について図4を用いて説明する。図4は本実施形態に係るナビゲーション装置6の制御系を模式的に示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置6は、車両の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図画像や投稿文検索センタ2によって所定の検索条件に基づいて抽出された投稿文の内容等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、投稿文検索センタ2やVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール10とから構成されている。
【0050】
以下に、ナビゲーション装置6を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置6が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置6が備える構成としても良い。
【0051】
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB45や受信投稿文DB46や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
【0052】
ここで、地図情報DB45は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、鉄道の路線に関する路線データ、施設に関する施設データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
【0053】
また、受信投稿文DB46は、投稿文検索センタ2から受信した投稿文に関する情報が記憶される記憶手段である。尚、投稿文検索センタ2は、車両5が投稿文の閲覧を要求した場合に、投稿文情報管理センタ3に記憶された投稿文の内から、該車両5において設定された検索条件に該当する投稿文を抽出するとともに、抽出された投稿文に関する情報を該車両5のナビゲーション装置6に配信する。また、受信投稿文DB46には、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等についても記憶される。
【0054】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、ナビゲーション装置6の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、投稿文提供処理プログラム(図5)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。
【0055】
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際、投稿文の検索条件を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
【0056】
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの走行予定経路、走行予定経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に本実施形態では、投稿文検索センタ2から受信した投稿文に関する情報(投稿文の文章内容、投稿者のID、投稿位置等)についても表示する。
【0057】
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
【0058】
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB45の更新等が行われる。
【0059】
また、通信モジュール10は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、投稿文検索センタ2との間で検索条件を送信したり、抽出された投稿文に関する情報を受信するのにも用いられる。
【0060】
続いて、前記構成を有する投稿文提供システム1を構成するナビゲーション装置6及び投稿文検索センタ2において実行する投稿文提供処理プログラムについて図5に基づき説明する。図5は本実施形態に係る投稿文提供処理プログラムのフローチャートである。ここで、投稿文提供処理プログラムは車両のACCがONされた後に実行され、車両5が投稿文の閲覧を要求した場合に、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から、該車両5において設定された検索条件に該当する投稿文を抽出するとともに、抽出された投稿文に関する情報を該車両5に提供するプログラムである。尚、以下の図5、図9、図10、図12及び図14にフローチャートで示されるプログラムは、投稿文検索センタ2やナビゲーション装置6が備えるRAMやROM等に記憶されており、CPU21やCPU51により実行される。
【0061】
先ず、ナビゲーション装置6において実行される投稿文提供処理プログラムについて説明する。
ステップ(以下、Sと略記する)1においてCPU51は、操作部34により受け付けたユーザの操作に基づいて、投稿文を検索する検索条件を取得する。具体的には、ナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示された検索条件入力画面において操作部34により入力された検索条件を、投稿文を検索する検索条件として取得する。
【0062】
ここで、図6はナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示される検索条件入力画面61を示した図である。
検索条件入力画面61は、投稿文の情報を必要とするユーザが、必要とする投稿文を絞り込む為の検索条件を入力する為の入力画面であり、メニュー画面で所定の操作が行われた場合に液晶ディスプレイ35に表示される。図6に示すように、検索条件入力画面61は、検索条件としての検索ワードを入力する為の複数の検索ワード入力部62〜64と、現在入力された条件で検索を開始する場合に操作される検索開始操作部65と、が表示される。そして、検索ワード入力部62〜64に入力された検索ワードを文章中に含む投稿文が検索されることとなる。例えば、図6に示す例では、検索ワードとして『○×通り』と『渋滞』が入力されており、『○×通り』と『渋滞』の両方を文章中に含む投稿文が検索されることとなる。
尚、検索条件としては、上述した検索ワード以外にも、投稿された時刻や、投稿位置を指定する条件を用いることも可能である。例えば、投稿位置を○○市とする条件を入力すれば、○○市内で投稿者により投稿された投稿文(即ち、投稿位置が○○市内に関連付けられた投稿文)を検索することが可能となる。また、投稿時刻を12時間以内とする条件を入力すれば、12時間以内に投稿者により投稿された投稿文を検索することが可能となる。
【0063】
次に、S2においてCPU51は、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が操作部34において行われたか否か判定する。具体的には、検索条件入力画面61の検索開始操作部65が操作された場合に、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が行われたと判定する。
【0064】
そして、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が操作部34において行われたと判定された場合(S2:YES)には、S3へと移行する。それに対して、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が操作部34において行われていないと判定された場合(S2:NO)には、当該投稿文提供処理プログラムを終了する。
【0065】
S3においてCPU51は、前記S1で取得した検索条件を投稿文検索センタ2へと送信する。尚、検索条件を受信した投稿文検索センタ2は後述のように、受信した検索条件に基づいてコンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から、検索条件に該当する投稿文を抽出する(S12)。
【0066】
次に、S4においてCPU51は、投稿文検索センタ2から送信された投稿文に関する情報を受信する。尚、前記S4で受信する投稿文に関する情報は、前記S3で送信した検索条件に基づいてコンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から抽出された投稿文、即ち検索条件に該当する投稿文(該当投稿文)に関する情報である。また、投稿文に関する情報としては、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等が含まれる。
【0067】
その後、S5においてCPU51は、前記S4で受信した該当投稿文に関する情報を液晶ディスプレイ35に表示する。尚、表示する情報は、投稿文の文章、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のIDの全てを表示しても良いし、一部のみを表示する構成としても良い。但し、少なくとも投稿文の文章については表示するように構成する。また、投稿位置情報を表示する場合には、後述のS13の位置情報補正処理により補正された投稿位置情報を表示する。
【0068】
ここで、図7は前記S5において液晶ディスプレイ35に表示される投稿文案内画面71を示した図である。図7に示すように投稿文案内画面71は、車両周辺の地図を表示する左画面72と、投稿文に関する情報を表示する右画面73の2つの表示領域から構成される。
そして、左画面72は、車両周辺の地図画像74と、車両の現在位置を示す自車位置マーク75と、表示された投稿文の投稿位置(投稿位置情報により特定される位置)を示す投稿位置マーク76〜79とから構成される。
また、右画面73には、投稿文に関する情報を表示する情報表示スペース81〜84が設けられている。各情報表示スペース81〜84には、投稿文を投稿した投稿者のIDと。投稿文の文章内容をそれぞれ表示する。尚、図8に示すように情報表示スペース81〜84を画面全体に配置するように構成しても良い。また、液晶ディスプレイ35に表示された所定のアイコンが押下された場合に、各情報表示スペース81〜84を表示する構成としても良い。また、投稿文が多数ある場合には、スクロール操作によって投稿文を切り替えて表示するように構成することが望ましい。また、投稿文に関する情報を表示する際には、車両に近い位置で投稿された投稿文を優先して表示するようにしても良い。更に、後述の検索処理(S12)において検索条件に対する一致度合が高いと判定された投稿文を優先して表示するようにしても良い。
そして、ユーザは図7、図8に示す投稿文案内画面71を視認することによって、ユーザが所望する車両5に関連する情報(例えば、渋滞情報や通行止め情報等)に関する内容を投稿した投稿文の内容を閲覧することが可能となり、その結果、車両5に関連する情報をより速いタイミングで把握することが可能となる。また、投稿位置情報を表示する場合には、後述のS13の位置情報補正処理により補正された投稿位置情報を表示するので、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる。
【0069】
次に、投稿文検索センタ2において実行される投稿文提供処理プログラムについて説明する。
先ず、S11においてCPU21は、投稿文の閲覧を要求する車両5から送信された検索条件を受信する。
【0070】
次に、S12においてCPU21は、前記S11で取得した検索条件を用いて、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から、検索条件に該当する投稿文(該当投稿文)を検索する検索処理を実行する。具体的には、該当投稿文に関する情報を、投稿文情報管理センタ3の投稿文情報DB8に格納された投稿文情報(図3)の中から抽出する。尚、上述したように検索条件としては、検索ワード以外に投稿された時刻や、投稿位置を指定する条件とすることも可能である。
【0071】
続いて、S13においてCPU21は、後述の位置情報補正処理(図9)を実行する。ここで、位置情報補正処理は、該当投稿文の文章内容に基づいてその該当投稿文に関連付けられた“投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報(投稿位置情報)”をより正確な位置へと補正する処理である。
【0072】
その後、S14においてCPU21は、前記S12で抽出された該当投稿文に関する情報(投稿位置情報を含む)を、投稿文の閲覧を要求した車両5に対して送信する。また、投稿位置情報については、前記S13の位置情報補正処理により補正された投稿位置情報を送信する。その結果、投稿文の閲覧を要求した車両5のナビゲーション装置6において、ユーザが所望する車両5に関連する情報(例えば、渋滞情報や通行止め情報等)に関する内容を投稿した投稿文に関する情報が表示される(S5)。また、投稿位置情報については、補正後のより正確な位置情報が表示されることとなる。
【0073】
次に、前記S13において実行される位置情報補正処理のサブ処理について図9に基づき説明する。図9は位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0074】
以降のS21〜S28の処理は前記S12で抽出された検索条件に該当する該当投稿文毎に実施される。具体的には、各該当投稿文について投稿日時が早い順にS21〜S28の処理が順次実行され、全ての該当投稿文に対してS21〜S28の処理が実行された後にS14へと移行する。
【0075】
先ず、S21においてCPU21は、投稿文情報管理センタ3の投稿文情報DB8(図3参照)から処理対象となる該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を取得する。尚、投稿位置情報は、前記したように投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す情報である。
【0076】
次に、S22においてCPU21は、投稿文情報管理センタ3の投稿文情報DB8(図3参照)から処理対象となる該当投稿文の文章を取得する。
【0077】
続いて、S23においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に交通に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、交通に関するワードとしては、例えば、鉄道の路線名称、路線種別、電車の車両名、駅の名称、道路名称、道路種別、インターチェンジやサービスエリア等の特定施設の名称、運休や渋滞や通行止めなどの交通状況を示すワード等がある。
【0078】
そして、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S23:YES)には、S25へと移行する。それに対して、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S23:NO)には、S24へと移行する。
【0079】
S24においてCPU21は、後述の施設位置情報補正処理(図10)を行う。施設位置情報補正処理は、地図情報DB12に記憶された地図情報の内、施設に関する施設データに基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する処理である。その後、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0080】
また、S25においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が特に鉄道に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に鉄道に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が鉄道に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、鉄道に関するワードとしては、例えば、鉄道の路線名称、路線種別、電車の車両名、駅の名称、運休や遅延などの鉄道に関する交通状況を示すワード等がある。
【0081】
そして、該当投稿文が鉄道に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S25:YES)には、S26へと移行する。それに対して、該当投稿文が鉄道に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S25:NO)には、S27へと移行する。
【0082】
S26においてCPU21は、後述の鉄道位置情報補正処理(図12)を行う。鉄道位置情報補正処理は、地図情報DB12に記憶された地図情報の内、鉄道の路線に関する路線データに基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する処理である。その後、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0083】
また、S27においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が特に道路に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に道路に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が道路に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、道路に関するワードとしては、例えば、道路名称、道路種別、インターチェンジやサービスエリア等の特定施設の名称、渋滞や通行止めなどの道路に関する交通状況を示すワード等がある。
【0084】
そして、該当投稿文が道路に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S27:YES)には、S28へと移行する。それに対して、該当投稿文が道路に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S27:NO)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0085】
S28においてCPU21は、後述の道路位置情報補正処理(図14)を行う。道路位置情報補正処理は、地図情報DB12に記憶された地図情報の内、道路に関するリンクデータに基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する処理である。その後、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。そして、全ての該当投稿文に対する処理が終了した後にS14へと移行する。
【0086】
次に、前記S24において実行される施設位置情報補正処理のサブ処理について図10に基づき説明する。図10は施設位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0087】
先ず、S31においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に施設に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、施設に関するワードとしては、例えば、施設名称、商品名、サービス名、買い物や休憩や食事等の施設でのユーザの行為を示すワード等がある。
【0088】
そして、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S31:YES)には、S32へと移行する。それに対して、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S31:NO)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0089】
次に、S32においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に施設名称に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できると判定する。
【0090】
そして、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できると判定された場合(S32:YES)には、S33へと移行する。それに対して、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できないと判定された場合(S32:NO)には、S34へと移行する。
【0091】
S33においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設を特定する。具体的には、投稿文の文章中に名称が含まれている施設を、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その後、S37へと移行する。
【0092】
一方、S34においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内(例えば100m以内)にある施設を検索する。
【0093】
続いて、S35においてCPU21は、前記S34の検索結果に基づいて、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の施設が有るか否か判定する。
【0094】
そして、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の施設が有ると判定された場合(S35:YES)には、S36へと移行する。
【0095】
それに対して、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に一の施設のみ存在すると判定された場合(S35:NO)には、S33へと移行する。そして、S33においてCPU21は、検索された一の施設を該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その後、S37へと移行する。
【0096】
S36においてCPU21は、検索された複数の施設の内から、投稿位置情報で特定される位置から最も近い位置にある施設を、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その後、S37へと移行する。
【0097】
S37においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置が前記S33又はS36で特定された施設上に位置するか否か判定する。
【0098】
そして、投稿位置情報で特定される位置が前記S33又はS36で特定された施設上に位置すると判定された場合(S37:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0099】
一方、投稿位置情報で特定される位置が前記S33又はS36で特定された施設上に位置しないと判定された場合(S37:NO)には、S38へと移行する。
【0100】
S38においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S33又はS36で特定された施設上に位置するように補正する。例えば、図11に示すように、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として施設91が特定された場合であって、修正前の投稿位置情報によって特定される位置Xが施設91上に無い場合には、施設91上に位置するように投稿位置情報が修正される。具体的には、修正後の位置X´が、地図情報DB12に記憶された施設データにおいて施設91の位置を示す座標と一致するように修正される。尚、施設91上であれば他の位置座標に修正しても良い。
その結果、前述したように投稿文情報をナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示する際に、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる(図7参照)。また、表示される投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、投稿文がどの施設に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0101】
尚、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の施設が存在すると判定された場合には、施設のジャンルを考慮して該当投稿文が情報を投稿した対象の施設を特定する構成とすることが望ましい。具体的には、先ず、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文の文章に施設のジャンルに関するワードが含まれているか否か判定する。そして、含まれていると判定された場合には、候補となる複数の施設の内から、含まれている施設のジャンルに該当する施設を、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その結果、投稿文に含まれる施設のジャンルを示すワードを考慮して、より正確な位置に投稿位置情報を修正することが可能となる。
【0102】
次に、前記S26において実行される鉄道位置情報補正処理のサブ処理について図12に基づき説明する。図12は鉄道位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0103】
先ず、S41においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に鉄道の路線名称に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できると判定する。
【0104】
そして、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できると判定された場合(S41:YES)には、S42へと移行する。それに対して、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できないと判定された場合(S41:NO)には、S45へと移行する。
【0105】
S42においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線を特定する。具体的には、投稿文の文章中に名称が含まれている鉄道の路線を、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その後、S43へと移行する。
【0106】
S43においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置が前記S42で特定された鉄道の路線上に位置するか否か判定する。
【0107】
そして、投稿位置情報で特定される位置が前記S42で特定された鉄道の路線上に位置すると判定された場合(S43:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0108】
一方、投稿位置情報で特定される位置が前記S42で特定された鉄道の路線上に位置しないと判定された場合(S43:NO)には、S44へと移行する。
【0109】
S44においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S42で特定された鉄道の路線上に位置するように補正する。具体的には、補正前の投稿位置情報によって特定される地点から、前記S42で特定された鉄道の路線上の最も近い地点に位置するように補正する。例えば、図13に示すように、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として路線92が特定された場合であって、修正前の投稿位置情報によって特定される位置Yが路線92上に無い場合には、路線92上であって位置Yから最も近い地点に位置するように投稿位置情報が修正される。具体的には、修正後の位置Y´が、地図情報DB12に記憶された路線データにおいて路線92の形状を特定する座標群の内、位置Yとの間隔が最も近い座標と一致するように修正される。尚、路線92上であれば他の位置座標に修正しても良い。
その結果、前述したように投稿文情報をナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示する際に、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる(図7参照)。また、表示される投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、投稿文がどの鉄道の路線に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0110】
一方、S45においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置がいずれかの鉄道の路線上に位置するか否か判定する。
【0111】
そして、投稿位置情報で特定される位置がいずれかの鉄道の路線上に位置すると判定された場合(S45:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0112】
一方、投稿位置情報で特定される位置がいずれの鉄道の路線上にも位置しないと判定された場合(S45:NO)には、S46へと移行する。
【0113】
S46においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内(例えば100m以内)にある鉄道の路線を検索する。
【0114】
続いて、S47においてCPU21は、前記S46の検索結果に基づいて、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の鉄道の路線が有るか否か判定する。
【0115】
そして、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の鉄道の路線が有ると判定された場合(S47:YES)には、S49へと移行する。それに対して、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に一の鉄道の路線のみ存在すると判定された場合(S47:NO)には、S48へと移行する。
【0116】
S48においてCPU21は、検索された一の鉄道の路線を該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その後、S44へと移行する。S44においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S48で特定された鉄道の路線上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図13参照)。
【0117】
一方、S49においてCPU21は、検索された複数の鉄道の路線の内から、投稿位置情報で特定される位置から最も近い位置にある鉄道の路線を、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その後、S44へと移行する。S44においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S49で特定された鉄道の路線上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図13参照)。
【0118】
尚、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の鉄道の路線が存在すると判定された場合には、路線種別を考慮して該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線を特定する構成とすることが望ましい。具体的には、先ず、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文の文章に鉄道の路線種別に関するワードが含まれているか否か判定する。そして、含まれていると判定された場合には、候補となる複数の鉄道の路線の内から、含まれている路線種別に該当する鉄道の路線を、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その結果、投稿文に含まれる鉄道の路線種別を示すワードを考慮して、より正確な位置に投稿位置情報を修正することが可能となる。
【0119】
次に、前記S28において実行される道路位置情報補正処理のサブ処理について図14に基づき説明する。図14は道路位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0120】
先ず、S51においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に道路名称に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できると判定する。
【0121】
そして、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できると判定された場合(S51:YES)には、S52へと移行する。それに対して、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できないと判定された場合(S51:NO)には、S55へと移行する。
【0122】
S52においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路を特定する。具体的には、投稿文の文章中に名称が含まれている道路を、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その後、S53へと移行する。
【0123】
S53においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置が前記S52で特定された道路上に位置するか否か判定する。
【0124】
そして、投稿位置情報で特定される位置が前記S52で特定された道路上に位置すると判定された場合(S53:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0125】
一方、投稿位置情報で特定される位置が前記S52で特定された道路上に位置しないと判定された場合(S53:NO)には、S54へと移行する。
【0126】
S54においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S52で特定された道路上に位置するように補正する。具体的には、補正前の投稿位置情報によって特定される地点から、前記S52で特定された道路上の最も近い地点に位置するように補正する。例えば、図15に示すように、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として道路93が特定された場合であって、修正前の投稿位置情報によって特定される位置Yが道路93上に無い場合には、道路93上であって位置Zから最も近い地点に位置するように投稿位置情報が修正される。具体的には、修正後の位置Z´が、地図情報DB12に記憶されたリンクデータにおける道路93を示すリンク上の座標であって、位置Zとの間隔が最も近い座標と一致するように修正される。尚、道路93上であれば他の位置座標に修正しても良い。
その結果、前述したように投稿文情報をナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示する際に、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる(図7参照)。また、表示される投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、投稿文がどの道路に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0127】
一方、S55においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置がいずれかの道路上に位置するか否か判定する。
【0128】
そして、投稿位置情報で特定される位置がいずれかの道路上に位置すると判定された場合(S55:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0129】
一方、投稿位置情報で特定される位置がいずれの道路上にも位置しないと判定された場合(S55:NO)には、S56へと移行する。
【0130】
S56においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内(例えば100m以内)にある道路を検索する。
【0131】
続いて、S57においてCPU21は、前記S56の検索結果に基づいて、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の道路が有るか否か判定する。
【0132】
そして、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の道路が有ると判定された場合(S57:YES)には、S59へと移行する。それに対して、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に一の道路のみ存在すると判定された場合(S57:NO)には、S58へと移行する。
【0133】
S58においてCPU21は、検索された一の道路を該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その後、S54へと移行する。S54においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S58で特定された道路上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図15参照)。
【0134】
一方、S59においてCPU21は、検索された複数の道路の内から、投稿位置情報で特定される位置から最も近い位置にある道路を、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その後、S54へと移行する。S54においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S59で特定された道路上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図15参照)。
【0135】
尚、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の道路が存在すると判定された場合には、道路種別を考慮して該当投稿文が情報を投稿した対象の道路を特定する構成とすることが望ましい。具体的には、先ず、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文の文章に道路種別に関するワードが含まれているか否か判定する。そして、含まれていると判定された場合には、候補となる複数の道路の内から、含まれている道路種別に該当する道路を、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その結果、投稿文に含まれる道路種別を示すワードを考慮して、より正確な位置に投稿位置情報を修正することが可能となる。
【0136】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る投稿文提供システム1、投稿文提供システム1による投稿文提供方法及び投稿文提供システム1において実行されるコンピュータプログラムでは、車両5から投稿文の閲覧要求が有った場合に、閲覧要求の有った車両5から検索条件を取得し(S11)、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、取得した検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し(S12)、該当投稿文の内容に基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正し(S13)、補正された後の投稿位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供する(S14)ので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、本実施形態のように投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
また、検索条件に基づいて抽出された該当投稿文の文章とともに該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を提供するので、提供される該当投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、該当投稿文がいずれの対象に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を道路上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの道路に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い道路上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に道路種別や道路名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該道路種別や道路名称に該当する道路上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、道路が密集するエリアにおいても、道路種別や道路名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた投稿位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置が路線上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの鉄道の路線に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い路線上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に路線種別や路線名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該路線種別や路線名称に該当する路線上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、路線が密集するエリアにおいても、路線種別や路線名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた投稿位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置が施設上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの施設に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い施設上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に施設名称や施設ジャンルに関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該施設名称や施設ジャンルに該当する施設上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、施設が密集するエリアにおいても、施設名称や施設ジャンルを考慮することによって、投稿文に関連付けられた投稿位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0137】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では投稿文検索処理プログラム(図5)のS11〜S14の処理を投稿文検索センタ2が実行する構成としているが、投稿文情報管理センタ3やナビゲーション装置6が一部または全部の処理を実行する構成としても良い。例えば、投稿文情報管理センタ3がS11〜S14の処理を実行する構成とすれば投稿文検索センタ2は不要となる。また、ナビゲーション装置6の代わりに、携帯電話機、PDA、スマートフォン等の通信端末を用いても良い。
【0138】
また、本実施形態では、検索条件に該当する投稿文である該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する構成としているが、該当投稿文以外の投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する構成としても良い。例えば、前記S12の投稿文検索処理において検索対象とする各投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する構成とすれば、補正された投稿位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から該当投稿文を抽出する構成とすることも可能である。その際、投稿位置情報(即ち、投稿文を投稿した投稿者の位置)を検索条件とすれば、検索条件に該当する投稿文をより正確に抽出することが可能となる効果を有する。その結果、ユーザが必要とする投稿文を適切に提供することが可能となる。
【0139】
また、本実施形態では、投稿文に関連付けられた位置情報として、投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報(投稿位置情報)を用いているが、他の位置情報を関連付けても良い。また、位置情報としては位置座標の代わりに、行政区画、リンク番号、施設ID等を関連付けることとしても良い。
【0140】
また、本実施形態では、投稿文情報管理センタ3において投稿文に関する情報として、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等について記憶される構成としているが、投稿文の文章と投稿位置情報のみを記憶する構成としても良い。
【符号の説明】
【0141】
1 投稿文提供システム
2 投稿文検索センタ
3 投稿文情報管理センタ
5 車両
6 ナビゲーション装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を提供する投稿文提供システム、投稿文提供装置、投稿文提供方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末を介してコンピュータネットワーク上にユーザが投稿文を投稿するとともに、他のユーザから投稿された投稿文を閲覧することが可能なシステムが提供されている。例えば、ブログ、SNS(Social Network Service)、Twitter(登録商標)、チャット等(以下、SNS等という)がある。また、これらの投稿文の中には、渋滞情報や通行止め情報等の交通情報に関する情報を投稿した投稿文も多数含まれている。
【0003】
ここで、SNS等では、最新の情報をいち早く取得できるメリットがあるが、情報量が膨大であるので、閲覧するユーザにとって必要な情報のみを抽出して提供することが難しかった。そこで、例えば特開2006−65535号公報には、ユーザに投稿された投稿文とともに投稿文に対して該投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報を関連付けてサーバに記憶する構成とし、投稿文を閲覧するユーザに対して投稿文とともに該投稿文を投稿した投稿者の位置を示す位置情報についても提供する技術について提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−65535号(第10頁〜第12頁、図8、図10)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1の技術において投稿文が投稿された際の投稿者の位置を特定する際には、通信端末が備えるGPS等の位置を検出する為のセンサが用いられる。しかしながら、これらのセンサの検出精度は高精度でないことから、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じる場合が多かった。その結果、投稿文とともに該投稿文が投稿された際の投稿者の位置情報についても提供する際に、実際の位置と異なる位置が提供される場合があり、提供される情報の信頼度が低下する問題が生じていた。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文の内容に基づいて位置情報を補正することによって、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿ってその誤差を修正することを可能とした投稿文提供システム、投稿文提供装置、投稿文提供方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る投稿文提供システム(1)は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段(13)と、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段(13)と、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段(13)と、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段(13)と、前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段(13)と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1に記載の投稿文提供システムであって、前記提供手段(13)は、前記検索手段(13)によって抽出された前記該当投稿文の文章とともに前記該当投稿文に関連付けられた前記位置情報を提供することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1又は請求項2に記載の投稿文提供システムであって、前記検索手段(13)は、前記位置情報補正手段(13)によって補正された前記位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から前記該当投稿文を抽出することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が道路上に位置するように補正することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る投稿文提供システム(1)は、請求項4に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い道路上の地点となるように補正することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る投稿文提供システム(1)は、請求項4又は請求項5に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に道路種別又は道路名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該道路種別又は該道路名称に該当する道路上に位置するように補正することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が路線上に位置するように補正することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る投稿文提供システム(1)は、請求項7に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い路線上の地点となるように補正することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に係る投稿文提供システム(1)は、請求項7又は請求項8に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に路線種別又は路線名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該路線種別又は該路線名称に該当する路線上に位置するように補正することを特徴とする。
【0016】
また、請求項10に係る投稿文提供システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が施設上に位置するように補正することを特徴とする。
【0017】
また、請求項11に係る投稿文提供システム(1)は、請求項10に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い施設上の地点となるように補正することを特徴とする。
【0018】
また、請求項12に係る投稿文提供システム(1)は、請求項10又は請求項11に記載の投稿文提供システムであって、前記位置情報補正手段(13)は、前記投稿文情報取得手段(13)により取得された前記投稿文に施設のジャンル又は施設名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該施設のジャンル又は該施設名称に該当する施設上に位置するように補正することを特徴とする。
【0019】
また、請求項13に係る投稿文提供装置(2)は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段(13)と、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段(13)と、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段(13)と、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段(13)と、前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段(13)と、を有することを特徴とする。
【0020】
また、請求項14に係る投稿文提供方法は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得ステップと、前記投稿文情報取得ステップにより取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正ステップと、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得ステップと、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得ステップにより取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索ステップと、前記位置情報補正ステップによって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索ステップによって抽出された前記該当投稿文を提供する提供ステップと、を有することを特徴とする。
【0021】
更に、請求項15に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得機能と、前記投稿文情報取得機能により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正機能と、前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得機能と、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得機能により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索機能と、前記位置情報補正機能によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索機能によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供機能と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
前記構成を有する請求項1に係る投稿文提供システムでは、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【0023】
また、請求項2に係る投稿文提供システムでは、検索条件に基づいて抽出された該当投稿文の文章とともに該当投稿文に関連付けられた位置情報を提供するので、提供される該当投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、該当投稿文がいずれの対象に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0024】
また、請求項3に係る投稿文提供システムでは、補正された位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から該当投稿文を抽出するので、検索条件に該当する投稿文を正確に抽出することが可能となる。その結果、ユーザが必要とする投稿文を適切に提供することが可能となる。
【0025】
また、請求項4に係る投稿文提供システムでは、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を道路上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの道路に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0026】
また、請求項5に係る投稿文提供システムでは、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い道路上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
【0027】
また、請求項6に係る投稿文提供システムでは、投稿文に道路種別や道路名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該道路種別や道路名称に該当する道路上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、道路が密集するエリアにおいても、道路種別や道路名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0028】
また、請求項7に係る投稿文提供システムでは、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置が路線上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの鉄道の路線に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0029】
また、請求項8に係る投稿文提供システムでは、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い路線上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
【0030】
また、請求項9に係る投稿文提供システムでは、投稿文に路線種別や路線名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該路線種別や路線名称に該当する路線上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、路線が密集するエリアにおいても、路線種別や路線名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0031】
また、請求項10に係る投稿文提供システムでは、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置が施設上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの施設に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0032】
また、請求項11に係る投稿文提供システムでは、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い施設上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
【0033】
また、請求項12に係る投稿文提供システムでは、投稿文に施設名称や施設ジャンルに関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた位置情報により特定される位置を、該施設名称や施設ジャンルに該当する施設上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、施設が密集するエリアにおいても、施設名称や施設ジャンルを考慮することによって、投稿文に関連付けられた位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0034】
また、請求項13に係る投稿文提供装置では、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【0035】
また、請求項14に係る投稿文提供方法では、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正し、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供するので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【0036】
更に、請求項15に係るコンピュータプログラムでは、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた位置情報を補正させ、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、所定の検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出させ、補正された後の位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供させるので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正させることが可能となる。例えば、投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本実施形態に係る投稿文提供システムを示した概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る投稿文提供システムの構成を示したブロック図である。
【図3】投稿文情報管理センタの投稿文情報DBに記憶される投稿文情報の一例を示した図である。
【図4】本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
【図5】本実施形態に係る投稿文検索処理プログラムのフローチャートである。
【図6】液晶ディスプレイに表示される検索条件入力画面を示した図である。
【図7】ステップ5において液晶ディスプレイに表示される投稿文案内画面を示した図である。
【図8】投稿文案内画面の他の表示形態を示した図である。
【図9】本実施形態に係る位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係る施設位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図11】施設データに基づく投稿位置情報の補正方法について説明した図である。
【図12】本実施形態に係る鉄道位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図13】路線データに基づく投稿位置情報の補正方法について説明した図である。
【図14】本実施形態に係る道路位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図15】リンクデータに基づく投稿位置情報の補正方法について説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明に係る投稿文提供システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る投稿文提供システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る投稿文提供システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る投稿文提供システム1の構成を示したブロック図である。
【0039】
図1に示すように、本実施形態に係る投稿文提供システム1は、投稿文提供装置に相当する投稿文検索センタ2と、投稿文情報管理センタ3と、車両5に搭載された移動端末としてのナビゲーション装置6とから基本的に構成されている。尚、ナビゲーション装置6の代わりに、携帯電話機、PDA、スマートフォン等の通信端末を用いても良い。
【0040】
ここで、投稿文検索センタ2は、投稿文情報管理センタ3に記憶された各投稿文について、投稿文に関連付けられた“投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報(以下、投稿位置情報という)”をより正確な位置へと補正するセンタである。また、投稿文検索センタ2は、車両5が投稿文の閲覧を要求した場合に、投稿文情報管理センタ3に記憶された投稿文の内から、該車両5において設定された検索条件に該当する投稿文を抽出するとともに、抽出された投稿文に関する情報を該車両5のナビゲーション装置6に配信する。尚、投稿文検索センタ2の詳細については後述する。
【0041】
また、投稿文情報管理センタ3は、ブログ、SNS(Social Network Service)、Twitter(登録商標)、チャット等(以下、SNS等という)を管理し、SNS等においてコンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の保管及び提供を行うセンタである。尚、ユーザによる投稿文の投稿は、PC、携帯電話機、PDA、スマートフォン等の通信端末で行うことが可能である。そして、投稿文情報管理センタ3は、記憶媒体として投稿文情報DB8を有し、投稿された投稿文は投稿文情報DB8に順次格納される。また、投稿文情報DB8には、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等についても記憶される。ここで、図3は、投稿文情報管理センタ3において収集及び提供される投稿文の一例を示した図である。図3に示すように投稿文としては、投稿時刻、投稿位置情報、ユーザID、投稿文の文章等が含まれる。尚、投稿文情報管理センタ3には、全国のユーザから投稿された投稿文に関する情報が累積的に投稿文情報DB8に格納され、格納されたデータ量が所定量以上となると過去の投稿文に関する情報から順に削除される。
【0042】
また、投稿文検索センタ2と投稿文情報管理センタ3は、通信機器を介して通信ネットワーク網9に接続され、複数のセンタ間で双方向通信可能に構成されている。
【0043】
一方、ナビゲーション装置6は全国の各道路を走行する車両5に設置され、車両5の現在位置や進行方向を検出したり、格納する地図情報に基づいて車両位置周辺の地図を表示したり、設定された目的地までの経路の探索及び案内を行う車載機である。また、ナビゲーション装置6は、通信モジュール10を介して通信ネットワーク網9に接続され、投稿文検索センタ2と双方向通信可能に構成されている。そして、投稿文検索センタ2から投稿文に関する情報を受信した場合には、後述のように受信した投稿文の文章内容をナビゲーション装置6のディスプレイに表示し、投稿文の内容をユーザに閲覧可能とする(図7、図8参照)。尚、ナビゲーション装置6の詳細については後述する。
【0044】
続いて、投稿文提供システム1を構成する投稿文検索センタ2の構成について図2を用いてより詳細に説明する。投稿文検索センタ2は、図2に示すようにサーバ11と、サーバ11に接続された情報記録手段としての地図情報DB12と、センタ通信装置13とから基本的に構成されている。
【0045】
サーバ11は、図2に示すように投稿文検索センタ2における各種制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM22、各種制御プログラムの他、後述の投稿文提供処理プログラム(図5、図9、図10、図12、図14)等が記憶されたROM23等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ11は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、投稿文情報取得手段は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けて記憶された該投稿文が投稿された際の投稿者の位置情報とともに取得する。位置情報補正手段は、投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する。検索条件取得手段は、投稿文の検索条件を取得する。検索手段は、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、検索条件取得手段により取得された検索条件に該当する投稿文(該当投稿文)を抽出する。提供手段は、位置情報補正手段によって補正された投稿位置情報に基づいて、検索手段によって抽出された該当投稿文を提供する。
【0046】
また、地図情報DB12は、地図情報が記憶される記憶手段である。ここで、地図情報DB12に格納されている地図情報は、道路網を始めとして経路探索及び地図表示に必要な各種情報が記録されており、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、鉄道の路線に関する路線データ、施設に関する施設データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ、地図を表示するための地図表示データ等から構成されている。尚、地図情報DB12は、定期的に新たな地図情報へと更新される。
【0047】
また、センタ通信装置13は、投稿文情報管理センタ3やナビゲーション装置6と通信ネットワーク網9を介して通信を行う為の通信装置である。本実施形態では、センタ通信装置13を介して検索条件や投稿文に関する情報を投稿文情報管理センタ3やナビゲーション装置6との間で送受信する。
【0048】
次に、車両5に搭載されたナビゲーション装置6の概略構成について図4を用いて説明する。図4は本実施形態に係るナビゲーション装置6の制御系を模式的に示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置6は、車両の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図画像や投稿文検索センタ2によって所定の検索条件に基づいて抽出された投稿文の内容等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、投稿文検索センタ2やVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール10とから構成されている。
【0050】
以下に、ナビゲーション装置6を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置6が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置6が備える構成としても良い。
【0051】
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB45や受信投稿文DB46や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
【0052】
ここで、地図情報DB45は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、鉄道の路線に関する路線データ、施設に関する施設データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
【0053】
また、受信投稿文DB46は、投稿文検索センタ2から受信した投稿文に関する情報が記憶される記憶手段である。尚、投稿文検索センタ2は、車両5が投稿文の閲覧を要求した場合に、投稿文情報管理センタ3に記憶された投稿文の内から、該車両5において設定された検索条件に該当する投稿文を抽出するとともに、抽出された投稿文に関する情報を該車両5のナビゲーション装置6に配信する。また、受信投稿文DB46には、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等についても記憶される。
【0054】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、ナビゲーション装置6の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、投稿文提供処理プログラム(図5)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。
【0055】
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際、投稿文の検索条件を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
【0056】
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの走行予定経路、走行予定経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に本実施形態では、投稿文検索センタ2から受信した投稿文に関する情報(投稿文の文章内容、投稿者のID、投稿位置等)についても表示する。
【0057】
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
【0058】
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB45の更新等が行われる。
【0059】
また、通信モジュール10は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、投稿文検索センタ2との間で検索条件を送信したり、抽出された投稿文に関する情報を受信するのにも用いられる。
【0060】
続いて、前記構成を有する投稿文提供システム1を構成するナビゲーション装置6及び投稿文検索センタ2において実行する投稿文提供処理プログラムについて図5に基づき説明する。図5は本実施形態に係る投稿文提供処理プログラムのフローチャートである。ここで、投稿文提供処理プログラムは車両のACCがONされた後に実行され、車両5が投稿文の閲覧を要求した場合に、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から、該車両5において設定された検索条件に該当する投稿文を抽出するとともに、抽出された投稿文に関する情報を該車両5に提供するプログラムである。尚、以下の図5、図9、図10、図12及び図14にフローチャートで示されるプログラムは、投稿文検索センタ2やナビゲーション装置6が備えるRAMやROM等に記憶されており、CPU21やCPU51により実行される。
【0061】
先ず、ナビゲーション装置6において実行される投稿文提供処理プログラムについて説明する。
ステップ(以下、Sと略記する)1においてCPU51は、操作部34により受け付けたユーザの操作に基づいて、投稿文を検索する検索条件を取得する。具体的には、ナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示された検索条件入力画面において操作部34により入力された検索条件を、投稿文を検索する検索条件として取得する。
【0062】
ここで、図6はナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示される検索条件入力画面61を示した図である。
検索条件入力画面61は、投稿文の情報を必要とするユーザが、必要とする投稿文を絞り込む為の検索条件を入力する為の入力画面であり、メニュー画面で所定の操作が行われた場合に液晶ディスプレイ35に表示される。図6に示すように、検索条件入力画面61は、検索条件としての検索ワードを入力する為の複数の検索ワード入力部62〜64と、現在入力された条件で検索を開始する場合に操作される検索開始操作部65と、が表示される。そして、検索ワード入力部62〜64に入力された検索ワードを文章中に含む投稿文が検索されることとなる。例えば、図6に示す例では、検索ワードとして『○×通り』と『渋滞』が入力されており、『○×通り』と『渋滞』の両方を文章中に含む投稿文が検索されることとなる。
尚、検索条件としては、上述した検索ワード以外にも、投稿された時刻や、投稿位置を指定する条件を用いることも可能である。例えば、投稿位置を○○市とする条件を入力すれば、○○市内で投稿者により投稿された投稿文(即ち、投稿位置が○○市内に関連付けられた投稿文)を検索することが可能となる。また、投稿時刻を12時間以内とする条件を入力すれば、12時間以内に投稿者により投稿された投稿文を検索することが可能となる。
【0063】
次に、S2においてCPU51は、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が操作部34において行われたか否か判定する。具体的には、検索条件入力画面61の検索開始操作部65が操作された場合に、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が行われたと判定する。
【0064】
そして、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が操作部34において行われたと判定された場合(S2:YES)には、S3へと移行する。それに対して、投稿文の閲覧を要求する所定の操作が操作部34において行われていないと判定された場合(S2:NO)には、当該投稿文提供処理プログラムを終了する。
【0065】
S3においてCPU51は、前記S1で取得した検索条件を投稿文検索センタ2へと送信する。尚、検索条件を受信した投稿文検索センタ2は後述のように、受信した検索条件に基づいてコンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から、検索条件に該当する投稿文を抽出する(S12)。
【0066】
次に、S4においてCPU51は、投稿文検索センタ2から送信された投稿文に関する情報を受信する。尚、前記S4で受信する投稿文に関する情報は、前記S3で送信した検索条件に基づいてコンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から抽出された投稿文、即ち検索条件に該当する投稿文(該当投稿文)に関する情報である。また、投稿文に関する情報としては、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等が含まれる。
【0067】
その後、S5においてCPU51は、前記S4で受信した該当投稿文に関する情報を液晶ディスプレイ35に表示する。尚、表示する情報は、投稿文の文章、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のIDの全てを表示しても良いし、一部のみを表示する構成としても良い。但し、少なくとも投稿文の文章については表示するように構成する。また、投稿位置情報を表示する場合には、後述のS13の位置情報補正処理により補正された投稿位置情報を表示する。
【0068】
ここで、図7は前記S5において液晶ディスプレイ35に表示される投稿文案内画面71を示した図である。図7に示すように投稿文案内画面71は、車両周辺の地図を表示する左画面72と、投稿文に関する情報を表示する右画面73の2つの表示領域から構成される。
そして、左画面72は、車両周辺の地図画像74と、車両の現在位置を示す自車位置マーク75と、表示された投稿文の投稿位置(投稿位置情報により特定される位置)を示す投稿位置マーク76〜79とから構成される。
また、右画面73には、投稿文に関する情報を表示する情報表示スペース81〜84が設けられている。各情報表示スペース81〜84には、投稿文を投稿した投稿者のIDと。投稿文の文章内容をそれぞれ表示する。尚、図8に示すように情報表示スペース81〜84を画面全体に配置するように構成しても良い。また、液晶ディスプレイ35に表示された所定のアイコンが押下された場合に、各情報表示スペース81〜84を表示する構成としても良い。また、投稿文が多数ある場合には、スクロール操作によって投稿文を切り替えて表示するように構成することが望ましい。また、投稿文に関する情報を表示する際には、車両に近い位置で投稿された投稿文を優先して表示するようにしても良い。更に、後述の検索処理(S12)において検索条件に対する一致度合が高いと判定された投稿文を優先して表示するようにしても良い。
そして、ユーザは図7、図8に示す投稿文案内画面71を視認することによって、ユーザが所望する車両5に関連する情報(例えば、渋滞情報や通行止め情報等)に関する内容を投稿した投稿文の内容を閲覧することが可能となり、その結果、車両5に関連する情報をより速いタイミングで把握することが可能となる。また、投稿位置情報を表示する場合には、後述のS13の位置情報補正処理により補正された投稿位置情報を表示するので、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる。
【0069】
次に、投稿文検索センタ2において実行される投稿文提供処理プログラムについて説明する。
先ず、S11においてCPU21は、投稿文の閲覧を要求する車両5から送信された検索条件を受信する。
【0070】
次に、S12においてCPU21は、前記S11で取得した検索条件を用いて、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文の内から、検索条件に該当する投稿文(該当投稿文)を検索する検索処理を実行する。具体的には、該当投稿文に関する情報を、投稿文情報管理センタ3の投稿文情報DB8に格納された投稿文情報(図3)の中から抽出する。尚、上述したように検索条件としては、検索ワード以外に投稿された時刻や、投稿位置を指定する条件とすることも可能である。
【0071】
続いて、S13においてCPU21は、後述の位置情報補正処理(図9)を実行する。ここで、位置情報補正処理は、該当投稿文の文章内容に基づいてその該当投稿文に関連付けられた“投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報(投稿位置情報)”をより正確な位置へと補正する処理である。
【0072】
その後、S14においてCPU21は、前記S12で抽出された該当投稿文に関する情報(投稿位置情報を含む)を、投稿文の閲覧を要求した車両5に対して送信する。また、投稿位置情報については、前記S13の位置情報補正処理により補正された投稿位置情報を送信する。その結果、投稿文の閲覧を要求した車両5のナビゲーション装置6において、ユーザが所望する車両5に関連する情報(例えば、渋滞情報や通行止め情報等)に関する内容を投稿した投稿文に関する情報が表示される(S5)。また、投稿位置情報については、補正後のより正確な位置情報が表示されることとなる。
【0073】
次に、前記S13において実行される位置情報補正処理のサブ処理について図9に基づき説明する。図9は位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0074】
以降のS21〜S28の処理は前記S12で抽出された検索条件に該当する該当投稿文毎に実施される。具体的には、各該当投稿文について投稿日時が早い順にS21〜S28の処理が順次実行され、全ての該当投稿文に対してS21〜S28の処理が実行された後にS14へと移行する。
【0075】
先ず、S21においてCPU21は、投稿文情報管理センタ3の投稿文情報DB8(図3参照)から処理対象となる該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を取得する。尚、投稿位置情報は、前記したように投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す情報である。
【0076】
次に、S22においてCPU21は、投稿文情報管理センタ3の投稿文情報DB8(図3参照)から処理対象となる該当投稿文の文章を取得する。
【0077】
続いて、S23においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に交通に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、交通に関するワードとしては、例えば、鉄道の路線名称、路線種別、電車の車両名、駅の名称、道路名称、道路種別、インターチェンジやサービスエリア等の特定施設の名称、運休や渋滞や通行止めなどの交通状況を示すワード等がある。
【0078】
そして、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S23:YES)には、S25へと移行する。それに対して、該当投稿文が交通に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S23:NO)には、S24へと移行する。
【0079】
S24においてCPU21は、後述の施設位置情報補正処理(図10)を行う。施設位置情報補正処理は、地図情報DB12に記憶された地図情報の内、施設に関する施設データに基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する処理である。その後、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0080】
また、S25においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が特に鉄道に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に鉄道に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が鉄道に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、鉄道に関するワードとしては、例えば、鉄道の路線名称、路線種別、電車の車両名、駅の名称、運休や遅延などの鉄道に関する交通状況を示すワード等がある。
【0081】
そして、該当投稿文が鉄道に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S25:YES)には、S26へと移行する。それに対して、該当投稿文が鉄道に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S25:NO)には、S27へと移行する。
【0082】
S26においてCPU21は、後述の鉄道位置情報補正処理(図12)を行う。鉄道位置情報補正処理は、地図情報DB12に記憶された地図情報の内、鉄道の路線に関する路線データに基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する処理である。その後、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0083】
また、S27においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が特に道路に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に道路に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が道路に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、道路に関するワードとしては、例えば、道路名称、道路種別、インターチェンジやサービスエリア等の特定施設の名称、渋滞や通行止めなどの道路に関する交通状況を示すワード等がある。
【0084】
そして、該当投稿文が道路に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S27:YES)には、S28へと移行する。それに対して、該当投稿文が道路に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S27:NO)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0085】
S28においてCPU21は、後述の道路位置情報補正処理(図14)を行う。道路位置情報補正処理は、地図情報DB12に記憶された地図情報の内、道路に関するリンクデータに基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する処理である。その後、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。そして、全ての該当投稿文に対する処理が終了した後にS14へと移行する。
【0086】
次に、前記S24において実行される施設位置情報補正処理のサブ処理について図10に基づき説明する。図10は施設位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0087】
先ず、S31においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文であるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に施設に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文であると判定する。尚、施設に関するワードとしては、例えば、施設名称、商品名、サービス名、買い物や休憩や食事等の施設でのユーザの行為を示すワード等がある。
【0088】
そして、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文であると判定された場合(S31:YES)には、S32へと移行する。それに対して、該当投稿文が施設に関する情報を投稿した投稿文でないと判定された場合(S31:NO)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0089】
次に、S32においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に施設名称に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できると判定する。
【0090】
そして、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できると判定された場合(S32:YES)には、S33へと移行する。それに対して、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設が特定できないと判定された場合(S32:NO)には、S34へと移行する。
【0091】
S33においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設を特定する。具体的には、投稿文の文章中に名称が含まれている施設を、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その後、S37へと移行する。
【0092】
一方、S34においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内(例えば100m以内)にある施設を検索する。
【0093】
続いて、S35においてCPU21は、前記S34の検索結果に基づいて、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の施設が有るか否か判定する。
【0094】
そして、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の施設が有ると判定された場合(S35:YES)には、S36へと移行する。
【0095】
それに対して、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に一の施設のみ存在すると判定された場合(S35:NO)には、S33へと移行する。そして、S33においてCPU21は、検索された一の施設を該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その後、S37へと移行する。
【0096】
S36においてCPU21は、検索された複数の施設の内から、投稿位置情報で特定される位置から最も近い位置にある施設を、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その後、S37へと移行する。
【0097】
S37においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置が前記S33又はS36で特定された施設上に位置するか否か判定する。
【0098】
そして、投稿位置情報で特定される位置が前記S33又はS36で特定された施設上に位置すると判定された場合(S37:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0099】
一方、投稿位置情報で特定される位置が前記S33又はS36で特定された施設上に位置しないと判定された場合(S37:NO)には、S38へと移行する。
【0100】
S38においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S33又はS36で特定された施設上に位置するように補正する。例えば、図11に示すように、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として施設91が特定された場合であって、修正前の投稿位置情報によって特定される位置Xが施設91上に無い場合には、施設91上に位置するように投稿位置情報が修正される。具体的には、修正後の位置X´が、地図情報DB12に記憶された施設データにおいて施設91の位置を示す座標と一致するように修正される。尚、施設91上であれば他の位置座標に修正しても良い。
その結果、前述したように投稿文情報をナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示する際に、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる(図7参照)。また、表示される投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、投稿文がどの施設に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0101】
尚、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の施設が存在すると判定された場合には、施設のジャンルを考慮して該当投稿文が情報を投稿した対象の施設を特定する構成とすることが望ましい。具体的には、先ず、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文の文章に施設のジャンルに関するワードが含まれているか否か判定する。そして、含まれていると判定された場合には、候補となる複数の施設の内から、含まれている施設のジャンルに該当する施設を、該当投稿文が情報を投稿した対象の施設として特定する。その結果、投稿文に含まれる施設のジャンルを示すワードを考慮して、より正確な位置に投稿位置情報を修正することが可能となる。
【0102】
次に、前記S26において実行される鉄道位置情報補正処理のサブ処理について図12に基づき説明する。図12は鉄道位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0103】
先ず、S41においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に鉄道の路線名称に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できると判定する。
【0104】
そして、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できると判定された場合(S41:YES)には、S42へと移行する。それに対して、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線が特定できないと判定された場合(S41:NO)には、S45へと移行する。
【0105】
S42においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線を特定する。具体的には、投稿文の文章中に名称が含まれている鉄道の路線を、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その後、S43へと移行する。
【0106】
S43においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置が前記S42で特定された鉄道の路線上に位置するか否か判定する。
【0107】
そして、投稿位置情報で特定される位置が前記S42で特定された鉄道の路線上に位置すると判定された場合(S43:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0108】
一方、投稿位置情報で特定される位置が前記S42で特定された鉄道の路線上に位置しないと判定された場合(S43:NO)には、S44へと移行する。
【0109】
S44においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S42で特定された鉄道の路線上に位置するように補正する。具体的には、補正前の投稿位置情報によって特定される地点から、前記S42で特定された鉄道の路線上の最も近い地点に位置するように補正する。例えば、図13に示すように、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として路線92が特定された場合であって、修正前の投稿位置情報によって特定される位置Yが路線92上に無い場合には、路線92上であって位置Yから最も近い地点に位置するように投稿位置情報が修正される。具体的には、修正後の位置Y´が、地図情報DB12に記憶された路線データにおいて路線92の形状を特定する座標群の内、位置Yとの間隔が最も近い座標と一致するように修正される。尚、路線92上であれば他の位置座標に修正しても良い。
その結果、前述したように投稿文情報をナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示する際に、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる(図7参照)。また、表示される投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、投稿文がどの鉄道の路線に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0110】
一方、S45においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置がいずれかの鉄道の路線上に位置するか否か判定する。
【0111】
そして、投稿位置情報で特定される位置がいずれかの鉄道の路線上に位置すると判定された場合(S45:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0112】
一方、投稿位置情報で特定される位置がいずれの鉄道の路線上にも位置しないと判定された場合(S45:NO)には、S46へと移行する。
【0113】
S46においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内(例えば100m以内)にある鉄道の路線を検索する。
【0114】
続いて、S47においてCPU21は、前記S46の検索結果に基づいて、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の鉄道の路線が有るか否か判定する。
【0115】
そして、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の鉄道の路線が有ると判定された場合(S47:YES)には、S49へと移行する。それに対して、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に一の鉄道の路線のみ存在すると判定された場合(S47:NO)には、S48へと移行する。
【0116】
S48においてCPU21は、検索された一の鉄道の路線を該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その後、S44へと移行する。S44においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S48で特定された鉄道の路線上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図13参照)。
【0117】
一方、S49においてCPU21は、検索された複数の鉄道の路線の内から、投稿位置情報で特定される位置から最も近い位置にある鉄道の路線を、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その後、S44へと移行する。S44においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S49で特定された鉄道の路線上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図13参照)。
【0118】
尚、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の鉄道の路線が存在すると判定された場合には、路線種別を考慮して該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線を特定する構成とすることが望ましい。具体的には、先ず、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文の文章に鉄道の路線種別に関するワードが含まれているか否か判定する。そして、含まれていると判定された場合には、候補となる複数の鉄道の路線の内から、含まれている路線種別に該当する鉄道の路線を、該当投稿文が情報を投稿した対象の鉄道の路線として特定する。その結果、投稿文に含まれる鉄道の路線種別を示すワードを考慮して、より正確な位置に投稿位置情報を修正することが可能となる。
【0119】
次に、前記S28において実行される道路位置情報補正処理のサブ処理について図14に基づき説明する。図14は道路位置情報補正処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0120】
先ず、S51においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できるか否かを判定する。具体的には、該当投稿文の文章に道路名称に関するワードが含まれている場合に、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できると判定する。
【0121】
そして、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できると判定された場合(S51:YES)には、S52へと移行する。それに対して、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路が特定できないと判定された場合(S51:NO)には、S55へと移行する。
【0122】
S52においてCPU21は、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路を特定する。具体的には、投稿文の文章中に名称が含まれている道路を、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その後、S53へと移行する。
【0123】
S53においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置が前記S52で特定された道路上に位置するか否か判定する。
【0124】
そして、投稿位置情報で特定される位置が前記S52で特定された道路上に位置すると判定された場合(S53:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0125】
一方、投稿位置情報で特定される位置が前記S52で特定された道路上に位置しないと判定された場合(S53:NO)には、S54へと移行する。
【0126】
S54においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S52で特定された道路上に位置するように補正する。具体的には、補正前の投稿位置情報によって特定される地点から、前記S52で特定された道路上の最も近い地点に位置するように補正する。例えば、図15に示すように、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として道路93が特定された場合であって、修正前の投稿位置情報によって特定される位置Yが道路93上に無い場合には、道路93上であって位置Zから最も近い地点に位置するように投稿位置情報が修正される。具体的には、修正後の位置Z´が、地図情報DB12に記憶されたリンクデータにおける道路93を示すリンク上の座標であって、位置Zとの間隔が最も近い座標と一致するように修正される。尚、道路93上であれば他の位置座標に修正しても良い。
その結果、前述したように投稿文情報をナビゲーション装置6の液晶ディスプレイ35に表示する際に、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置との間に大きな誤差を生じさせることなく、より正確な投稿者の位置を示すことが可能となる(図7参照)。また、表示される投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、投稿文がどの道路に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
【0127】
一方、S55においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置がいずれかの道路上に位置するか否か判定する。
【0128】
そして、投稿位置情報で特定される位置がいずれかの道路上に位置すると判定された場合(S55:YES)には、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正せず、処理対象となる該当投稿文を変更し、S21以降の処理を再度実行する。
【0129】
一方、投稿位置情報で特定される位置がいずれの道路上にも位置しないと判定された場合(S55:NO)には、S56へと移行する。
【0130】
S56においてCPU21は、前記S21で取得した処理対象の該当投稿文に現在関連付けられている投稿位置情報と地図情報DB12に記憶された地図情報とに基づいて、該投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内(例えば100m以内)にある道路を検索する。
【0131】
続いて、S57においてCPU21は、前記S56の検索結果に基づいて、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の道路が有るか否か判定する。
【0132】
そして、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の道路が有ると判定された場合(S57:YES)には、S59へと移行する。それに対して、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に一の道路のみ存在すると判定された場合(S57:NO)には、S58へと移行する。
【0133】
S58においてCPU21は、検索された一の道路を該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その後、S54へと移行する。S54においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S58で特定された道路上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図15参照)。
【0134】
一方、S59においてCPU21は、検索された複数の道路の内から、投稿位置情報で特定される位置から最も近い位置にある道路を、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その後、S54へと移行する。S54においてCPU21は、処理対象の該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を、前記S59で特定された道路上に位置するように補正する。詳細については既に説明したので省略する(図15参照)。
【0135】
尚、投稿位置情報で特定される位置から所定距離以内に複数の道路が存在すると判定された場合には、道路種別を考慮して該当投稿文が情報を投稿した対象の道路を特定する構成とすることが望ましい。具体的には、先ず、前記S22で読み出した該当投稿文の文章に基づいて、該当投稿文の文章に道路種別に関するワードが含まれているか否か判定する。そして、含まれていると判定された場合には、候補となる複数の道路の内から、含まれている道路種別に該当する道路を、該当投稿文が情報を投稿した対象の道路として特定する。その結果、投稿文に含まれる道路種別を示すワードを考慮して、より正確な位置に投稿位置情報を修正することが可能となる。
【0136】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る投稿文提供システム1、投稿文提供システム1による投稿文提供方法及び投稿文提供システム1において実行されるコンピュータプログラムでは、車両5から投稿文の閲覧要求が有った場合に、閲覧要求の有った車両5から検索条件を取得し(S11)、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から、取得した検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出し(S12)、該当投稿文の内容に基づいて、該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正し(S13)、補正された後の投稿位置情報に基づいて抽出された該当投稿文を提供する(S14)ので、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文に対して位置情報を関連付ける場合において、投稿文に関連付けられた位置情報に誤差が生じている場合であっても、投稿文の文章に沿って誤差を修正することが可能となる。例えば、本実施形態のように投稿文が投稿された際の投稿者の位置が関連付けられている場合には、実際に投稿文が投稿された際の投稿者の位置と投稿文に関連付けて記憶される位置との間に大きな誤差が生じることを防止することが可能となる。
また、検索条件に基づいて抽出された該当投稿文の文章とともに該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を提供するので、提供される該当投稿文の文章内容と投稿者の位置に矛盾を生じさせることを防止できる。更に、該当投稿文がいずれの対象に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を道路上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの道路に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い道路上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に道路種別や道路名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該道路種別や道路名称に該当する道路上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、道路が密集するエリアにおいても、道路種別や道路名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた投稿位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置が路線上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの鉄道の路線に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い路線上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に路線種別や路線名称に関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該路線種別や路線名称に該当する路線上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、路線が密集するエリアにおいても、路線種別や路線名称を考慮することによって、投稿文に関連付けられた投稿位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置が施設上となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。また、投稿文がどの施設に関する情報を投稿したものであるのかを、ユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該位置から最も近い施設上の地点となるように補正するので、最小限の補正により、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。
また、投稿文に施設名称や施設ジャンルに関するワードが含まれている場合には、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報により特定される位置を、該施設名称や施設ジャンルに該当する施設上の地点となるように補正するので、該投稿文に関連付けられた投稿位置情報を投稿文の文章に沿ったより正しい位置へと補正することが可能となる。特に、施設が密集するエリアにおいても、施設名称や施設ジャンルを考慮することによって、投稿文に関連付けられた投稿位置情報を正しい位置へと補正することが可能となる。
【0137】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では投稿文検索処理プログラム(図5)のS11〜S14の処理を投稿文検索センタ2が実行する構成としているが、投稿文情報管理センタ3やナビゲーション装置6が一部または全部の処理を実行する構成としても良い。例えば、投稿文情報管理センタ3がS11〜S14の処理を実行する構成とすれば投稿文検索センタ2は不要となる。また、ナビゲーション装置6の代わりに、携帯電話機、PDA、スマートフォン等の通信端末を用いても良い。
【0138】
また、本実施形態では、検索条件に該当する投稿文である該当投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する構成としているが、該当投稿文以外の投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する構成としても良い。例えば、前記S12の投稿文検索処理において検索対象とする各投稿文に関連付けられた投稿位置情報を補正する構成とすれば、補正された投稿位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文から該当投稿文を抽出する構成とすることも可能である。その際、投稿位置情報(即ち、投稿文を投稿した投稿者の位置)を検索条件とすれば、検索条件に該当する投稿文をより正確に抽出することが可能となる効果を有する。その結果、ユーザが必要とする投稿文を適切に提供することが可能となる。
【0139】
また、本実施形態では、投稿文に関連付けられた位置情報として、投稿文が投稿された際の投稿者の位置を示す位置情報(投稿位置情報)を用いているが、他の位置情報を関連付けても良い。また、位置情報としては位置座標の代わりに、行政区画、リンク番号、施設ID等を関連付けることとしても良い。
【0140】
また、本実施形態では、投稿文情報管理センタ3において投稿文に関する情報として、投稿文の文章とともに、該投稿文が投稿された投稿時刻、投稿位置情報、投稿者のID等について記憶される構成としているが、投稿文の文章と投稿位置情報のみを記憶する構成としても良い。
【符号の説明】
【0141】
1 投稿文提供システム
2 投稿文検索センタ
3 投稿文情報管理センタ
5 車両
6 ナビゲーション装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段と、
前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段と、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段と、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段と、
前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段と、を有することを特徴とする投稿文提供システム。
【請求項2】
前記提供手段は、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文の文章とともに前記該当投稿文に関連付けられた前記位置情報を提供することを特徴とする請求項1に記載の投稿文提供システム。
【請求項3】
前記検索手段は、前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から前記該当投稿文を抽出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投稿文提供システム。
【請求項4】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が道路上に位置するように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システム。
【請求項5】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い道路上の地点となるように補正することを特徴とする請求項4に記載の投稿文提供システム。
【請求項6】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に道路種別又は道路名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該道路種別又は該道路名称に該当する道路上に位置するように補正することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の投稿文提供システム。
【請求項7】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が路線上に位置するように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システム。
【請求項8】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い路線上の地点となるように補正することを特徴とする請求項7に記載の投稿文提供システム。
【請求項9】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に路線種別又は路線名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該路線種別又は該路線名称に該当する路線上に位置するように補正することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の投稿文提供システム。
【請求項10】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が施設上に位置するように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システム。
【請求項11】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い施設上の地点となるように補正することを特徴とする請求項10に記載の投稿文提供システム。
【請求項12】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に施設のジャンル又は施設名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該施設のジャンル又は該施設名称に該当する施設上に位置するように補正することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の投稿文提供システム。
【請求項13】
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段と、
前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段と、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段と、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段と、
前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段と、を有することを特徴とする投稿文提供装置。
【請求項14】
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得ステップと、
前記投稿文情報取得ステップにより取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正ステップと、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得ステップと、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得ステップにより取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索ステップと、
前記位置情報補正ステップによって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索ステップによって抽出された前記該当投稿文を提供する提供ステップと、を有することを特徴とする投稿文提供方法。
【請求項15】
コンピュータに、
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得機能と、
前記投稿文情報取得機能により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正機能と、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得機能と、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得機能により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索機能と、
前記位置情報補正機能によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索機能によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段と、
前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段と、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段と、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段と、
前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段と、を有することを特徴とする投稿文提供システム。
【請求項2】
前記提供手段は、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文の文章とともに前記該当投稿文に関連付けられた前記位置情報を提供することを特徴とする請求項1に記載の投稿文提供システム。
【請求項3】
前記検索手段は、前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から前記該当投稿文を抽出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投稿文提供システム。
【請求項4】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が道路上に位置するように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システム。
【請求項5】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に道路に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い道路上の地点となるように補正することを特徴とする請求項4に記載の投稿文提供システム。
【請求項6】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に道路種別又は道路名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該道路種別又は該道路名称に該当する道路上に位置するように補正することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の投稿文提供システム。
【請求項7】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が路線上に位置するように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システム。
【請求項8】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に鉄道に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い路線上の地点となるように補正することを特徴とする請求項7に記載の投稿文提供システム。
【請求項9】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に路線種別又は路線名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該路線種別又は該路線名称に該当する路線上に位置するように補正することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の投稿文提供システム。
【請求項10】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が施設上に位置するように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の投稿文提供システム。
【請求項11】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に施設に関連するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該位置から最も近い施設上の地点となるように補正することを特徴とする請求項10に記載の投稿文提供システム。
【請求項12】
前記位置情報補正手段は、前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文に施設のジャンル又は施設名称に関するワードが含まれている場合には、前記位置情報により特定される位置が該施設のジャンル又は該施設名称に該当する施設上に位置するように補正することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の投稿文提供システム。
【請求項13】
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得手段と、
前記投稿文情報取得手段により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正手段と、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得手段と、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得手段により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索手段と、
前記位置情報補正手段によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索手段によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供手段と、を有することを特徴とする投稿文提供装置。
【請求項14】
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得ステップと、
前記投稿文情報取得ステップにより取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正ステップと、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得ステップと、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得ステップにより取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索ステップと、
前記位置情報補正ステップによって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索ステップによって抽出された前記該当投稿文を提供する提供ステップと、を有することを特徴とする投稿文提供方法。
【請求項15】
コンピュータに、
コンピュータネットワーク上に投稿された投稿文を、該投稿文に関連付けられた位置情報とともに取得する投稿文情報取得機能と、
前記投稿文情報取得機能により取得された前記投稿文の内容に基づいて、該投稿文に関連付けられた前記位置情報を補正する位置情報補正機能と、
前記投稿文の検索条件を取得する検索条件取得機能と、
コンピュータネットワーク上に投稿された前記投稿文から、前記検索条件取得機能により取得された前記検索条件に該当する投稿文である該当投稿文を抽出する検索機能と、
前記位置情報補正機能によって補正された前記位置情報に基づいて、前記検索機能によって抽出された前記該当投稿文を提供する提供機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−50917(P2013−50917A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189601(P2011−189601)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
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