抗インフルエンザ薬
【課題】150−ループの「開いた」形態を有する、A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼに結合する新規な化合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、A型インフルエンザウイルスグループ(1)シアリダーゼを選択的に阻害する化合物、および潜在的な抗インフルエンザ薬に関する。
【解決手段】本発明は、A型インフルエンザウイルスグループ(1)シアリダーゼを選択的に阻害する化合物、および潜在的な抗インフルエンザ薬に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼの選択的阻害剤である、一般式(I):
【化26】
の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩、エステルもしくはプロドラッグ。
(式中、
Aは、O、SまたはNR1であり;
(ここで、R1は、水素、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアシル、または随意に置換されたスルホニルである);
X1は、CO2H、P(O)(OH)2、NO2、SO2H、SO3H、−C(O)NHOHまたはテトラゾールであり;
X2は、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアルキニル、OR2、SR2、NR2R2’または置換されているトリアゾールであり、
(ここで、R2およびR2’は、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキルまたは随意に置換されたアルケニルから独立して選択され、
またはR2’は水素である);
X3およびX3’は、水素、R3、ハロゲン、CN、OR3、NR3R3’、NHC(NR3)N(R3)2、N3、SR3、−O−CH2−C(O)−NR3R3’、−O−CH2−C(NH)−NR3R3’、−O−CH2−C(S)−NR3R3’および随意に置換されたトリアゾールから独立して選択され、
または、X3およびX3’は、まとめて=O、=N−OR3または=CH−R3であり、
(ここで、R3およびR3’は、水素、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、−C(O)R8および−S(O)2R8から独立して選択され、
ここで、R8は、随意に置換されたアルキルおよび随意に置換されたアルケニルから選択される);
X4は、NR4R4’、OR4、SR4、CH2C(O)R4、CH2C(O)OR4、CH2C(O)NR4R4’、CHR4NO2、CHR4CN、CHR4R4’、またはCH2NHRであり、
(ここで、R4およびR4’は、水素、随意に置換されたアシル、随意に置換されたチオアシル、随意に置換されたスルホニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたヘテロアリール、および随意に置換されたヘテロシクリルから独立して選択される);
X5は、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアルキニル、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたヘテロシクリル、−C(O)R5、−CO2R5、−C(O)NR5R5’、−P(O)(OR5)(OR5’)、−P(O)(OR5)(NR5R5’)、−P(O)(NR5R5’)2、CN、OR6、アジド、NHR6、NR6R6’、SR6、または随意に置換されたトリアゾールであり、
(ここで、R5およびR5’は、水素、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアリール、またはヘテロアリールから独立して選択される);および
R6およびR6’は、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから独立して選択される。)
【請求項2】
AはOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
X1は、CO2HまたはP(O)(OH)2、またはそのエステルである、請求項1または2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
X1はCO2Hである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
X2は、アルキル、アラルキル、アルケニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、または随意に置換されたアルケニルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
X2は、OR2、SR2、NR2R2’である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
X3’は水素であり、およびX3は、R3、OR3、NR3R3’、NHC(NR3)N(R3)2、N3、SR3、および随意に置換されたトリアゾールから選択され、
ここで、R3およびR3’は、アルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアルケニル、−C(O)R8、または−S(O)2R8から独立して選択され、
ここで、R8は、随意に置換されたアルキルおよび随意に置換されたアルケニルから選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
X4は、−NR4R4’であり、R4は、随意に置換されたアシルであり、およびR4’は水素である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R4はアシルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
X5は、CH2YR7、CHYR7CH2YR7、またはCHYR7CHYR7CH2YR7を示し、
ここで、Yは、O、S、またはNR7’であり、およびX5基中の一連のY部分は、同じかもしくは異なり、または
置換基YR7は、=O、=N−OR7、または=CHR7であり、または
2個の隣り合うYR7基は、一緒になって、O、SおよびNから選択される少なくとも1個の複素原子を随意に含み、および随意に置換された、とくにエポキシド、アジリジン、5または6員環エーテル基である環構造の一部を形成し、
および、R7およびR7’は、水素、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、−S(O)2OH、−P(O)(OH)2、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアラルキル、および随意に置換されたアルケニルから独立して選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼの選択的阻害剤である、一般式(II)の化合物。
【化27】
(式中、X1、X2、X3、X4およびX5は、請求項1〜10のいずれか1項に定義するとおりである。)
【請求項12】
A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼの選択的阻害剤である、一般式(III)の化合物。
【化28】
(式中、X1、X2、X3およびX4は、請求項1〜10のいずれか1項に定義するとおりであり、
X7およびX7’の1つは、水素であり、
X8およびX8’の1つは、水素であり、
X9およびX9’の1つは、水素であり、および
X7、X7’、X8、X8’、X9、およびX9’は、同じかまたは異なり、およびH、OR7、NR7R7’、SR7、または随意に置換されたトリアゾールから選択され、または
X7およびX7’、X8およびX8’またはX9およびX9’は一緒になって、=Oまたは=N−OR7を形成する。)
【請求項13】
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(4,4−ジメチルペント−2’−エニル)−D−グリセロ−O−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(4,4−ジメチルペント−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−シクロヘキシル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−シクロヘキシル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−フェニル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−フェニル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(p−トリル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート(8d,R=4−CH3Ph)、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(p−トリル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(4−tert−ブトキシフェニル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(4−tert−ブトキシフェニル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−ナフチル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−ナフチル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[4’−(3,4−ジメトキシフェニル)−ブタ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[4’−(3,4−ジメトキシフェニル)−ブタ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−3−C−(3’−アセトキシプロピル)−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−3−C−(3’−ヒドロキシプロピル)−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−プロピル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−プロピル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−プロペニル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−8,9−O−イソプロピリデン−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−4−O−エチル−8,9−O−イソプロピリデン−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−4−O−エチル−8,9−O−イソプロピリデン−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−4−O−エチル−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
2−メチル−(メチル7,8,9−トリ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−タロ−ノン−2−エノナート)−[4,5−d]−2−オキサゾリン、
メチル5−アセトアミド−7,8,9−トリ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−4−アジド−3−C−(プロプ−2’−エニル)−3,4,5−トリデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−エチル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−エチル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−(2’−アジドエチル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、および
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−[2’−(4’’−イソブチル−[1’’,2’’,3’’]トリアゾール−1’’−イル)エチル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
からなる群から選択される化合物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のいずれか1つまたは複数の化合物の多価提示である化合物であって、リンカーを介して多価テンプレートに結合されている前記化合物を複数含む化合物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容しうる担体と、を含む医薬組成物。
【請求項16】
対象のインフルエンザを予防または治療する方法であって、前記対象に、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項17】
インフルエンザの予防または治療のための薬品の製造における、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
インフルエンザの予防または治療における、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物を調製する方法であって、
1)一般式(IV)
【化29】
(式中、
X2、X3、X4およびX5は、請求項1〜10のいずれか1項で定義したとおりであり、
および保護基で保護されてもよく、
X6は、X1または変性されてX1を形成しうる官能基であり、ここで、X6は、CHO、CN、CH2OR’、チアゾールから選択することができ(ただしこれらに限定されない)、および
Zは、活性化されβ−脱離を可能にすることができる基である)を提供するステップと、
2)一般式(IV)の化合物からH−Zを脱離するステップと、
3)X6がX1以外の場合、X6をX1に変換するステップと、
4)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に官能化するステップと、
5)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に脱保護するステップと、
を含む方法。
【請求項20】
Zはハライドであり、および塩基性条件下で脱離が行われ、または
Zはハライドであり、および重金属試薬の存在下で脱離が行われ、または
Zはアシルオキシであり、およびルイス酸性条件下で脱離が行われ、または
Zはアルコキシであり、およびアセトリシス条件化で脱離が行われ、または
Zは亜リン酸塩であり、およびルイス酸性条件下で脱離が行われる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物を調製する方法であって、
1)一般式(V):
【化30】
(式中、X2、X3、X4およびX5は、定義したとおりであり、保護基で保護されてもよい)の化合物を提供するステップと、
2)直接C−1リチウム化、次いで前記リチウム化された化合物をEX1(式中、Eは求電子剤であり、およびX1は、保護基で保護されていてもよい)と反応させることによって、X1を一般式(V)の化合物に導入するステップと、
3)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に官能化するステップと、
4)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に脱保護するステップと、
を含む方法。
【請求項1】
A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼの選択的阻害剤である、一般式(I):
【化26】
の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩、エステルもしくはプロドラッグ。
(式中、
Aは、O、SまたはNR1であり;
(ここで、R1は、水素、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアシル、または随意に置換されたスルホニルである);
X1は、CO2H、P(O)(OH)2、NO2、SO2H、SO3H、−C(O)NHOHまたはテトラゾールであり;
X2は、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアルキニル、OR2、SR2、NR2R2’または置換されているトリアゾールであり、
(ここで、R2およびR2’は、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキルまたは随意に置換されたアルケニルから独立して選択され、
またはR2’は水素である);
X3およびX3’は、水素、R3、ハロゲン、CN、OR3、NR3R3’、NHC(NR3)N(R3)2、N3、SR3、−O−CH2−C(O)−NR3R3’、−O−CH2−C(NH)−NR3R3’、−O−CH2−C(S)−NR3R3’および随意に置換されたトリアゾールから独立して選択され、
または、X3およびX3’は、まとめて=O、=N−OR3または=CH−R3であり、
(ここで、R3およびR3’は、水素、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、−C(O)R8および−S(O)2R8から独立して選択され、
ここで、R8は、随意に置換されたアルキルおよび随意に置換されたアルケニルから選択される);
X4は、NR4R4’、OR4、SR4、CH2C(O)R4、CH2C(O)OR4、CH2C(O)NR4R4’、CHR4NO2、CHR4CN、CHR4R4’、またはCH2NHRであり、
(ここで、R4およびR4’は、水素、随意に置換されたアシル、随意に置換されたチオアシル、随意に置換されたスルホニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたヘテロアリール、および随意に置換されたヘテロシクリルから独立して選択される);
X5は、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアルキニル、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたヘテロシクリル、−C(O)R5、−CO2R5、−C(O)NR5R5’、−P(O)(OR5)(OR5’)、−P(O)(OR5)(NR5R5’)、−P(O)(NR5R5’)2、CN、OR6、アジド、NHR6、NR6R6’、SR6、または随意に置換されたトリアゾールであり、
(ここで、R5およびR5’は、水素、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアリール、またはヘテロアリールから独立して選択される);および
R6およびR6’は、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから独立して選択される。)
【請求項2】
AはOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
X1は、CO2HまたはP(O)(OH)2、またはそのエステルである、請求項1または2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
X1はCO2Hである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
X2は、アルキル、アラルキル、アルケニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、または随意に置換されたアルケニルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
X2は、OR2、SR2、NR2R2’である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
X3’は水素であり、およびX3は、R3、OR3、NR3R3’、NHC(NR3)N(R3)2、N3、SR3、および随意に置換されたトリアゾールから選択され、
ここで、R3およびR3’は、アルキル、アルケニル、アルキニル、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアルケニル、−C(O)R8、または−S(O)2R8から独立して選択され、
ここで、R8は、随意に置換されたアルキルおよび随意に置換されたアルケニルから選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
X4は、−NR4R4’であり、R4は、随意に置換されたアシルであり、およびR4’は水素である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R4はアシルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
X5は、CH2YR7、CHYR7CH2YR7、またはCHYR7CHYR7CH2YR7を示し、
ここで、Yは、O、S、またはNR7’であり、およびX5基中の一連のY部分は、同じかもしくは異なり、または
置換基YR7は、=O、=N−OR7、または=CHR7であり、または
2個の隣り合うYR7基は、一緒になって、O、SおよびNから選択される少なくとも1個の複素原子を随意に含み、および随意に置換された、とくにエポキシド、アジリジン、5または6員環エーテル基である環構造の一部を形成し、
および、R7およびR7’は、水素、随意に置換されたアシル、随意に置換されたスルホニル、−S(O)2OH、−P(O)(OH)2、随意に置換されたアルキル、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアルケニル、随意に置換されたアラルキル、および随意に置換されたアルケニルから独立して選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼの選択的阻害剤である、一般式(II)の化合物。
【化27】
(式中、X1、X2、X3、X4およびX5は、請求項1〜10のいずれか1項に定義するとおりである。)
【請求項12】
A型インフルエンザウイルスグループ1シアリダーゼの選択的阻害剤である、一般式(III)の化合物。
【化28】
(式中、X1、X2、X3およびX4は、請求項1〜10のいずれか1項に定義するとおりであり、
X7およびX7’の1つは、水素であり、
X8およびX8’の1つは、水素であり、
X9およびX9’の1つは、水素であり、および
X7、X7’、X8、X8’、X9、およびX9’は、同じかまたは異なり、およびH、OR7、NR7R7’、SR7、または随意に置換されたトリアゾールから選択され、または
X7およびX7’、X8およびX8’またはX9およびX9’は一緒になって、=Oまたは=N−OR7を形成する。)
【請求項13】
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(4,4−ジメチルペント−2’−エニル)−D−グリセロ−O−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(4,4−ジメチルペント−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−シクロヘキシル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−シクロヘキシル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−フェニル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−フェニル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(p−トリル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート(8d,R=4−CH3Ph)、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(p−トリル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(4−tert−ブトキシフェニル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[3’−(4−tert−ブトキシフェニル)−プロプ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−ナフチル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(3’−ナフチル−プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[4’−(3,4−ジメトキシフェニル)−ブタ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−[4’−(3,4−ジメトキシフェニル)−ブタ−2’−エニル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−3−C−(3’−アセトキシプロピル)−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−3−C−(3’−ヒドロキシプロピル)−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−プロピル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−プロピル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−プロペニル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−8,9−O−イソプロピリデン−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−4−O−エチル−8,9−O−イソプロピリデン−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−4−O−エチル−8,9−O−イソプロピリデン−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−4−O−エチル−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
2−メチル−(メチル7,8,9−トリ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−C−(プロプ−2’−エニル)−D−グリセロ−D−タロ−ノン−2−エノナート)−[4,5−d]−2−オキサゾリン、
メチル5−アセトアミド−7,8,9−トリ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−4−アジド−3−C−(プロプ−2’−エニル)−3,4,5−トリデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−エチル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
5−アセトアミド−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−エチル−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノン酸、
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−(2’−アジドエチル)−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、および
メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2,6−アンヒドロ−3,5−ジデオキシ−3−O−[2’−(4’’−イソブチル−[1’’,2’’,3’’]トリアゾール−1’’−イル)エチル]−D−グリセロ−D−ガラクト−ノン−2−エノナート、
からなる群から選択される化合物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のいずれか1つまたは複数の化合物の多価提示である化合物であって、リンカーを介して多価テンプレートに結合されている前記化合物を複数含む化合物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容しうる担体と、を含む医薬組成物。
【請求項16】
対象のインフルエンザを予防または治療する方法であって、前記対象に、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項17】
インフルエンザの予防または治療のための薬品の製造における、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
インフルエンザの予防または治療における、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物を調製する方法であって、
1)一般式(IV)
【化29】
(式中、
X2、X3、X4およびX5は、請求項1〜10のいずれか1項で定義したとおりであり、
および保護基で保護されてもよく、
X6は、X1または変性されてX1を形成しうる官能基であり、ここで、X6は、CHO、CN、CH2OR’、チアゾールから選択することができ(ただしこれらに限定されない)、および
Zは、活性化されβ−脱離を可能にすることができる基である)を提供するステップと、
2)一般式(IV)の化合物からH−Zを脱離するステップと、
3)X6がX1以外の場合、X6をX1に変換するステップと、
4)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に官能化するステップと、
5)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に脱保護するステップと、
を含む方法。
【請求項20】
Zはハライドであり、および塩基性条件下で脱離が行われ、または
Zはハライドであり、および重金属試薬の存在下で脱離が行われ、または
Zはアシルオキシであり、およびルイス酸性条件下で脱離が行われ、または
Zはアルコキシであり、およびアセトリシス条件化で脱離が行われ、または
Zは亜リン酸塩であり、およびルイス酸性条件下で脱離が行われる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物を調製する方法であって、
1)一般式(V):
【化30】
(式中、X2、X3、X4およびX5は、定義したとおりであり、保護基で保護されてもよい)の化合物を提供するステップと、
2)直接C−1リチウム化、次いで前記リチウム化された化合物をEX1(式中、Eは求電子剤であり、およびX1は、保護基で保護されていてもよい)と反応させることによって、X1を一般式(V)の化合物に導入するステップと、
3)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に官能化するステップと、
4)X1、X2、X3、X4および/またはX5を随意に脱保護するステップと、
を含む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公表番号】特表2012−532894(P2012−532894A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519850(P2012−519850)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000905
【国際公開番号】WO2011/006208
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(504317503)グリフィス ユニバーシティ (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000905
【国際公開番号】WO2011/006208
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(504317503)グリフィス ユニバーシティ (5)
【Fターム(参考)】
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