説明

抗ウイルス製剤

【課題】ウイルス感染の治療薬であるアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビルを含む局所抗ウイルス組成物において、顕著な効力を持つ局所製剤の提供。
【解決手段】15〜25重量%プロピレングリコールおよび10〜25重量%イソプロピルC12〜C22アルカン酸エステルを含むグルココルチコイド−フリー医薬キャリア中のアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビルを含む水中油型または油中水型局所抗ウイルス組成物。該組成物はヘルペスウイルス感染の治療または予防に有用である。臨床の結果では、前駆期に開始する治療が大部分の患者における代表的な口唇ヘルペスの発症を妨げうることを実証した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口腔顔面、または性器適用に適し、そして非環状グアノシン抗ウイルス薬を含む局所抗ウイルス製剤に関する。本発明はさらに、そのような製剤を使用したヘルペスウイルス疾患の治療または予防、およびそれらの製造に関する。
発明の背景
グアノシンヌクレオシド類似体、例えばアシクロビル、ペンシクロビルまたはオマシクロビルは細胞培養実験において、単純ヘルペス1または2型のような種々のヘルペスウイルスに対して有効である。しかし、これらの薬剤は慣用の局所ベヒクル中で製剤することが困難なことは周知である。
【0002】
局所アシクロビルは始めに軟膏として上市を認可されたが効力の証拠は乏しく、初期の刊行物はまちまちな結果を示した(Worrall 1991 Can.Fam.Physician 37:92−98)。
【0003】
欧州特許出願第EP44543号は非環状ヌクレオシド抗ウイルス薬アシクロビルの水中油型製剤に関し、効果的な局所浸透には、キャリアが少なくとも30重量パーセント、好ましくは少なくとも40重量パーセントのプロピレングリコールを含むことが必要であると記載する。MAC製剤と表示されるこの製剤は、最も広く市販される局所アシクロビル製剤の基礎を形成する。
【0004】
MAC製剤中のアシクロビルの確立した最新のプロトコルを使用した第3相臨床試験は、Spruanceら、2002 Antimicrob.Agents Chemother.46(7)2238−2243に報告されている。治験は大規模、無作為化プラセボ対照であった。治療された686人の患者の初めの試験では、エピソード持続期間が0.5日減少し(10%、P=0.007)、病変疼痛持続期間が0.3日減少した(9%、P=0.017)。第2の試験(699人の患者を治療)ではエピソード持続期間が0.6日(12%、P=0.006)、病変疼痛持続期間が0.4日(11%、P=0.014)減少した。Spruanceはさらに、環状グアノシン類似体ペンシクロビルに関して得られたほとんど同一の結果(0.7日の治癒時間減少、疼痛消失までの時間が0.6日の減少)について論じている。
【0005】
これらの減少はささやかであることは明らかである。しかし、極めて重要なことに、Spruance教授は「ACVクリームは典型的な病変の発症を予防しなかった」と報告した。言い換えると、クリームベヒクル中のアシクロビルは口唇ヘルペス病変をより速やかに治癒し、疼痛を緩和することに多少の効果があったが、1日に5回、4日間毎日前駆期に適用した場合でさえ、口唇ヘルペス発症を予防することができなかった。治療に誘発される病変予防の現象は「頓挫病変」とも呼ばれ、単純ヘルペス治療の究極の目標を表す。
【0006】
Trottetら、2005 Int.J.Pharm.304:63−71は異なるプロピレングリコール含有量を持つ製剤に由来するアシクロビル送達の解析を記載する。著者らは、40%プロピレングリコール製剤は15%だけしかプロピレングリコールを含まないほとんど同一の製剤より、10倍多くのアシクロビルを送達することを見いだした。
【0007】
局所アシクロビル製剤の効能を改善するために種々の試み、例えば、WO94/15614(オレイン酸アルカリベヒクル)、WO90/03163(コリンエステルベヒクル)、WO94/05258(グリセロールギ酸ベヒクル)、WO96/35412&WO98/02184(リン脂質ベヒクル)、WO97/34607(ジエチレングリコールモノエチルエーテルベヒクル)が行われてきた。しかし、我々が知る限り頓挫病変における改善は達成されていない。
【0008】
より最近の試みは、ハンドヘルド(hand−held)電気装置の使用による皮膚組織への局所アシクロビルのイオントフォレーシスによる輸送に関して行われている。
【0009】
国際特許出願WO91/11187は、グアノシン抗ウイルス薬ペンシクロビルの水中油型または水性局所製剤に関する。これらの製剤は少なくとも30重量パーセント、好ましくは少なくとも35重量パーセントのプロピレングリコールを含まなければならない。欧州特許出願第EP416739号は、少なくとも30重量パーセントのプロピレングリコールおよびデシルメチルスルホキシド乳化剤を含む、ペンシクロビルの局所製剤に関する。国際特許出願第WO93/00905号は、少なくとも30重量パーセント、好ましくは少なくとも35重量パーセントのプロピレングリコールおよびセトマクロゴール1000乳化剤を含むペンシクロビルの局所製剤に関する。
【0010】
WO95/03805(Wellcome Foundation)は代謝的に不安定なリボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤2−アセチルピリジン−5−[(2−クロロアニリノ)チオカルボニル]チオカルボノヒドラゾン(BW348U87またはTCHとしても知られている)とアシクロビルを共製剤するための種々のアプローチを記載する。Safrinら、1993 Antimicro.Ag.Chemother.975−979に報告されたように、この組み合わせによる第II相臨床試験では、おそらく、病変部への局所投与経路による治験薬の不適切な送達により、期待に背く結果となった。しかし、これらの共製剤活性は成功しているようには見えず、Wellcomeの後継会社であるGSKは2000年11月16日の会社声明で開発は終了していると発表した。
【0011】
局所グアノシン抗ウイルス薬の効力を高めるための代わりとなるアプローチは、Evansら、2002 Antimicrob.Agents Chemother.46(6)1870−1874に記載される。この参考文献は、5%アシクロビルと1%ヒドロコルチゾンの抗ウイルス薬/免疫調節薬の組み合わせを使用する、UV誘発プロトコル中の第II相臨床試験を記載する。治癒期間は1.1日減少し(P=0.04)、最大病変サイズの減少傾向が認められた(P=0.07)。Evansらはまた、高用量のファムシクロビル(famcicrovir)(ペンシクロビルの経口プロドラッグ)が局所グルココルチコイド免疫調節剤であるフルオシノニドと同時投与される他の臨床試験との比較を行っている。これらの試験では、抗ウイルス薬とグルココルチコイドの両方を投与された患者はその期間に41%が頓挫病変を経験するが、ファムシクロビルだけを経口投与された患者では頓挫病変の割合は実に8%に低下した。
【0012】
アシクロビルのような(典型的な親水性)グアノシン抗ウイルス薬とヒドロコルチゾンのような(典型的な親油性)グルココルチコイドの共製剤は非常に異なる活性薬の物理化学的特性の観点から簡単ではない。慣用のアシクロビル製剤がグルココルチコイドと組み合わせて使用される場合、短い有効期間、不安定なエマルションおよび結晶成長が頻繁に問題となる。これらの難点を解決するために、WO00/29027は、比較的低い割合のプロピレングリコールとミリスチン酸イソプロピルを含む水中油型エマルション中のヒドロコルチゾンとグアノシン抗ウイルス薬の共製剤された組み合わせを開示する。
【0013】
発明の簡単な説明
我々は驚くべきことに、共製剤がWO00/29027に記載されている抗ウイルス薬/免疫調節薬組み合わせ中のグルココルチコイド成分の削除が、予期しない効力、とりわけ頓挫病変に関して顕著な効力を持つ局所製剤を生じることを発見した。
【0014】
従って、本発明の第1の側面は、組成物の総重量に比較して約15〜約25重量パーセントのプロピレングリコールおよび約10〜約25重量パーセントイソプロピルC12〜C22アルカン酸エステルを含む、水中油型または油中水型医薬キャリア中のアシクロビル、ペンシクロビルおよびオマシクロビルから選択される約1〜約12重量パーセントの少なくとも1種の非環状グアノシン類似体を含む、グルココルチコイド−フリー局所組成物を提供する。
【0015】
本発明の組成物はヘルペスウイルスファミリー、例えば単純ヘルペス1型(主として口腔顔面感染)、単純ヘルペス2型(主として性器肛門感染)、水痘帯状疱疹ウイルス初感染(水痘)および二次感染(帯状疱疹)、ヒトヘルペスウイルス6型および8型(皮膚異常カポジ肉腫に関連)などのメンバーによって引き起こされる疾患の治療または予防に有用である。本発明に関連した予防は、感染の予防(隣接する健康な組織への蔓延を予防することを含む)および神経組織において休眠状態にあるヘルペスの再活性化のような、以前のヘルペスウイルス感染の再活性化を予防することを含む。
【0016】
以下の生物学的実施例1に記載のように、大規模第III相臨床試験が2007年の期間に北米で実施され、ヘルペス再発の始めの徴候で開始される、本発明の組成物による治療により、高い割合の患者が口唇ヘルペス病変の発症が不首尾に終わる−すなわち頓挫病変となる−ことを証明した。他のグルココルチコイド−フリー治療計画で、この有益な効果を示したものはない。
【0017】
本発明の組成物は、例えば、次に示す1以上の臨床的利点:エピソード持続期間の軽減、エピソードに伴う疼痛の軽減、病変重症度(例えば、最大病変サイズ)の軽減または病変発症の予防(すなわち、頓挫病変)を提供することが期待されうる。
【0018】
本発明の別の側面は従って、医薬品、とりわけ、ヒトにおけるヘルペスウイルス、特に単純ヘルペス1型および単純ヘルペス2型感染の治療または予防のための局所薬剤の製造における、先に定義した組成物の使用を提供する。
【0019】
さらに、ヒトにおけるヘルペスウイルス(例えば、単純ヘルペス1型あるいは単純ヘルペス2型)感染の治療または予防における使用のための本発明の組成物が提供される。
【0020】
本発明の関連する側面は、ヘルペスウイルス感染の治療または予防が必要な対象への先に記載の組成物の局所投与を含む、ヒトにおけるヘルペスウイルス感染の治療または予防の方法を提供する。便宜的には、本発明の組成物による治療は、ヘルペス再発の最初の徴候、例えば口辺のちくちくする病変または前駆期の他の徴候が検出されるとすぐに開始される。有利なことに、治療により頓挫病変に帰着する。
【0021】
本明細書における重量百分率は、組成物の総重量に対しての成分の重量を表す。
【0022】
本明細書で使用される、“グルココルチコイド−フリー”という表現は、医薬組成物が実質的に、ヒドロコルチゾンおよびそのエステル、クロベタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、ブデノシド、デスオキシメタゾン、ジフロロサン、フルオシノロン、フルオシノニドアセトニド、フルオコルトロン、フルチカゾン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、ロフレポニドなどが挙げられるグルココルチコイドを含まないことを意味する。好ましくは、医薬組成物は0.1重量パーセント未満、例えば<0.01%(例えば0.001%未満)のそのような混入物質を含む。そのような混入物質は、存在する場合、治療的有意性がない量で存在することになるが、最も好適には、本発明の組成物はそのような混入物質を含まない。
【0023】
抗ウイルス薬は、例えば2〜10重量パーセント、好ましくは4〜7重量パーセント、例えば約4または約5重量パーセントの、それぞれのヌクレオシドにとって実質的に慣用の濃度で製剤中に含まれる。便宜的には、製剤は抗ウイルス薬に関して大部分または完全に飽和している。
【0024】
本発明の組成物の抗ウイルス成分はアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビルの混合物を含んでいてもよいが、好ましくは純粋なアシクロビル、純粋なペンシクロビル、または純粋なオマシクロビルである。一部の態様では、低分子量、低毒性および安価であるアシクロビルが好ましい。ある別の態様では、ペンシクロビルの抗ウイルス効力が好ましい。オマシクロビルは帯状疱疹が疑われる場合にとりわけ有用である。
【0025】
抗ウイルス成分はキャリアに依存して、実質的に溶解した形状であってもよいが、便宜的には、定義された粒子サイズ未満の粒子を、>75%、好ましくは90%より多く含む粒子などの、微粉化した原材料から製造される。抗ウイルス薬アシクロビルまたはペンシクロビルは便宜的には、15μm、好ましくは7μm未満の粒子サイズで存在する。
【0026】
さらに、本発明の組成物は、好適には2−アセチルピリジン−5−[(2−クロロアニリノ)チオカルボニル]チオカルボノヒドラゾン(BW348U87またはTCHとしても公知)を実質的に含まない。本明細書で使用される“実質的にTCHフリー”という表現は、TCHが治療的有意性のある量で存在しないことを意味する。好適には、医薬組成物は0.01%未満(例えば0.001%未満)のような、0.1重量パーセント未満のTCHを含む。最も好適には、本発明の組成物はTCHを含まない。
【0027】
本発明のある態様では、組成物はアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビル以外の薬剤を実質的に含まない。本明細書で使用する“実質的にアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビル以外の薬剤がフリーである”という表現は、特定された非環状グアノシン類似体(すなわち、アシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビル)が治療的有意性のある量で存在する唯一の薬剤であることを意味する。好適には、医薬組成物は特定された非環状グアノシン類似体以外の0.1重量パーセント未満、例えば、0.01%未満(例えば、0.001%未満)の薬剤を含む。最も好適には、本発明の組成物にはアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビル以外の薬剤が存在しないことになる(例えば、本発明の一態様ではアシクロビルは組成物に存在する唯一の薬剤であり、本発明の第2の態様ではペンシクロビルが組成物に存在する唯一の薬剤であり、本発明の第3の態様ではオマシクロビルが組成物に存在する唯一の薬剤である)。
【0028】
一般に、本発明の組成物は二相性であり、水中油型または油中水型エマルションのいずれかとして分離した油相および水相を含む。好ましくは、組成物は分散した油相と連続した水相を含む。イソプロピルアルカン酸エステルは好ましくは油相中に見いだされるが、抗ウイルス薬ヌクレオシドは一般に水相、典型的にはプロピレングリコールと共に見いだされることになる。
【0029】
油相の成分は欧州および他の薬局方に見いだされるような、慣用の脂肪および油脂ならびにそれらのエステルを含んでいてもよい。油相成分は好ましくは、べとべとせず(non−greasy)、染色せず、水洗い可能(washable)である。慣用の医薬油相成分には、ワセリン、流動パラフィンなどのような鉱物油、ステアリン酸のようなアルカン酸およびセトステアリルアルコールのような脂肪アルコール、直鎖または分岐鎖一または二塩基アルキルエステル、例えばアジピン酸ジ−イソプロピル、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、オレイン酸デシル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルおよび他の2−エチルヘキサン酸エステルなどが挙げられる。
【0030】
好ましいイソプロピルアルカン酸エステルには、ドデカネート、ミリステート、パルミテート、ステアレート、エイコサネートもしくはベヘノエートのエステル(およびその組み合わせ)、とりわけドデカネート、ミリステートおよびパルミテートのエステル(およびその組み合わせ)、とりわけミリスチン酸イソプロピルが挙げられる。本発明の組成物は約10〜約25重量パーセント、好ましくは約12〜約18重量パーセント、例えば約15重量パーセントのイソプロピルアルカン酸エステルを含む。
【0031】
本発明の組成物は約15〜約25重量パーセント、例えば約18〜約22重量パーセントのプロピレングリコールを含む。便宜的には、約20重量パーセントの濃度は一般に組成物中に外因性の保存剤を必要とせずに優れた保存効果を保証することから、プロピレングリコール含有量は上記の濃度である。
【0032】
本発明の組成物は便宜的には、乳化剤(界面活性剤)を典型的には0.05〜5、好ましくは0.1〜1重量パーセントの量で含む。欧州薬局方は、アニオン性、カチオン性および非イオン性乳化剤を含む多数の薬剤的に受容できる乳化剤を記載している。
【0033】
代表的な非イオン性乳化剤には、セトマクロゴール1000のようなセトマクロゴール、モノステアリン酸エチレンまたはジエチレングリコール、ベヘネート、オレエート、ステアレートなどのようなグリセリルエステル、ラウロマクロゴールのようなラウレス化合物、マクロゴールモノメチルエーテル、モノ−およびジグリセリド、ノノキシノール、オクトキシノール、ポロキサマー407のようなポロキサマー、ポリオキシキャスターオイル、ポリオキシステアリン酸、ポリソルベート、ポリビニルアルコール、プロピレングリコールジアセテート、ソルビタンエステルなどが挙げられる。ポロキサマー188は好ましい非イオン性界面活性剤である。
【0034】
アニオン性乳化剤の例示としてはモノステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、硫酸化キャスターオイル、ステアリン酸マグネシウム、ペンデカマイン、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。好ましいアニオン性乳化剤はラウリル硫酸ナトリウムである。
【0035】
有利には、本発明の組成物は例えば4〜7.5の範囲、好ましくは約5のpHに緩衝液で調整される。典型的にはバッファーまたはバッファーシステムは0.1〜0.2重量パーセントのような、0.02〜2重量パーセント、例えば約0.14または約0.15重量パーセントの量で存在する。欧州、米国および英国薬局方は、リン酸塩または酢酸アンモニウムを含む多くの適切な薬剤的に受容できるバッファーシステムを記載している。典型的には0.1〜1重量%の範囲の塩基、例えば0.06重量%のNaOHと組み合わせたクエン酸バッファー、例えばクエン酸一水和物が好都合である。
【0036】
本発明の組成物はまた、表面麻酔薬、サンスクリーン、フレーバー、芳香剤、皮膚軟化剤または皮膚色着色剤およびマスクのような慣用の補助物を含むことができる。
【0037】
本発明の組成物は慣用の混合技術によって製造することができる。好ましくは、組成物は慣用の二相混合技術によって製造され、それによって油相および水/プロピレングリコール相が別個に混合され、ホモジェナイズされ、混合前に共通の温度に導かれる。活性成分(ヌクレオシド類似体およびいずれか付加的な非グルココルチコイド活性剤)が混合前または混合後にそれぞれの油相および水相に添加されてもよい。好ましくは、再結晶化の傾向を最少化するために、活性成分は2種の相の混合後に添加される。このことは、活性成分が添加される場合は容量がより多く、そしてさらに二相混合物は一般に、より低い温度の状態であることを意味する。
【0038】
従って本発明の別の側面は、以下のことを含む抗ウイルス組成物製造のための方法を提供する:(意図した製剤の総重量に対して)10〜25重量パーセントのイソプロピルアルカン酸エステルを含む油相を定義された温度に導くこと、(意図した製剤の総重量に対して)15〜25重量パーセントのプロピレングリコールを含む水相を定義された温度に導くこと、2つの相を混合し、場合によりホモジェナイズすること、場合により混合物をより低い温度に冷やすこと、グアノシンヌクレオシド類似体抗ウイルス薬の有効量を添加すること、および得られた混合物をホモジェナイズすること。
【0039】
口唇および/または性器の単純ヘルペス病変または帯状疱疹のような意図したウイルス疾患は一過性である。すべての抗ウイルス治療と同様に、休眠状態のヘルペス感染から初期の病変への再活性化に気付いた後か、またはそれが疑われた後、すなわち前駆期の後、できるだけ早く薬物の適用を開始することが好ましい。例えば、多くの人々はヘルペス病変の最初の視覚的徴候が認識できる1日以上前に、将来病巣となる部位に温熱感またはちくちくする感じを経験する。本発明の組成物の適用は好ましくは、この時点で開始される。一部の患者では、スキーや熱帯の太陽に由来する紫外線光、激しい情動ストレスまたは月経のようなある種の刺激への暴露が特定の部位においてヘルペス病変の再活性化を誘発しうる。本発明の組成物はこれらの刺激への暴露時に予防的なやり方で適用することができる。いずれの事象においても、ヘルペス病変に罹りやすい人々にとって、必要な時に迅速な適用に容易に応じられる組成物の供給を維持することは都合がよい。
【0040】
従って、本発明の組成物の場合、冷蔵せずに長期間保存できることが好ましく、その結果薬物は家庭または職場において常備され、および/または旅行用に包装されうる。
【0041】
組成物は一般に、3時間毎のように、エピソード期間中、1日に2〜12回、初期の、または明白な病変に適用されることになる。適用は好ましくは、少なくとも硬痂皮期(もしあれば)まで継続され、それは一般にエピソードが予想される最初の感覚から3〜10日間を要する。
【0042】
本発明の組成物は好ましくは0.25〜50mlを含むチューブの状態で提示される。便宜的には、チューブは1〜5mlのような、1回の口唇ヘルペスまたは性器ヘルペスエピソードにとって十分な量を含む。これは1週間または10日間程度の、1日数回の適用に相当し、残りは適切に廃棄され、そのようにして開封されたチューブの潜在的な汚染および/または同じチューブを共有する個体間の交差感染を最少化する。
【0043】
特に関心のある組成物は、局所適用に適したpH(例えばpH5.0)において、本質的に以下の成分から構成される:
油相
セトステアリルアルコール 6.75g 6.75%
白色ワセリン 10.00g 10.0%
流動パラフィン 5.65g 5.65%
ミリスチン酸イソプロピル 15.00g 15.0%
水性相
プロピレングリコール 20.00g 20.0%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.80g 0.8%
ポロキサマー188 1.00g 1.0%
クエン酸一水和物 0.14g 0.14%
水酸化ナトリウム 0.06g 0.06%
&pH調整のための適量
塩酸 pH調整のための適量
精製水 100に合わせるための適量
活性成分
アシクロビル 5.00g 5.0%
特に関心のある別の組成物は本質的に以下の成分から構成される:
油相
セトステアリルアルコール 6.75g 6.75%
ワセリン 10.00g 10.0%
流動パラフィン 5.65g 5.65%
ミリスチン酸イソプロピル 15.00g 15.0%
水性相
プロピレングリコール 20.00g 20.0%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.80g 0.8%
ポロキサマー188 1.00g 1.0%
精製水 100に合わせるための適量
活性成分
ペンシクロビル 5.00g 5.0%
in vitro皮膚浸透は、2チャンバー拡散セルシステム(Aulton ME編(1988)Pharmaceutics;the Science of Dosage Form Design.Churchhill Livingstone,London)に装着した皮膚試料においてモニターすることができる。手短に述べると、Dunkin Harleyモルモットの背部は、Alenius&Oberg(1978)Archives of Virology 58:277−288に記載のように、毛を刈り、カミソリで剃り、Opilca(R)により脱毛する。脱毛2日後、全層皮膚を取り出し、−70℃で凍結する。皮下脂肪はセルに載せる前に鈍的切開により除去する。上部チャンバーは、典型的には一般にクリーム適用を促進するために、典型的には表面積0.93mmより大きく開いたままとする。受け入れるチャンバーは一般にRinger液を含むことになる。クリーム適用後種々の時間に採取した試料は抗ウイルス薬拡散に関して、例えば254nM UV検出を備えた、150x2.1mm C18 Zorbax 5uM粒子サイズの逆相カラム中の移動相0.05M (NH)HPOバッファー、pH7.00&15% メタノールのHPLCにより分析する。
【0044】
本発明の組成物の前臨床効力は実施例に示すように、またはWO96/24355およびWO96/24963に記載の免疫モデルの養子移入によりアッセイすることができる。
【0045】
発明の詳細な説明
実施例1
本発明の組成物は以下の成分から製造される:
油相
セトステアリルアルコール 6.75g 6.75%
白色ワセリン 10.00g 10.0%
流動パラフィン 5.65g 5.65%
ミリスチン酸イソプロピル 15.00g 15.0%
水性相
プロピレングリコール 20.00g 20.0%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.80g 0.8%
ポロキサマー188 1.00g 1.0%
クエン酸一水和物 0.14g 0.14%
水酸化ナトリウム 0.06g 0.06%
&pH調整のための適量
塩酸 pH調整のための適量
精製水 100に合わせるための適量
活性成分
アシクロビル 5.00g 5.0%
アシクロビル(Recordati 微粉化,USP23/BP93/Eur Ph III)の粒子サイズは10%=2μm、50%=4μm、90%=7μm&100%=15μmであった。ヒドロコルチゾン(Pharmacia&Upjohn 微粉化 USP/EP/BP)の粒子サイズは100%<5μm、幾何平均直径2μmであった。精製水は逆浸透法により処理される。pHは5に調整される。
【0046】
油相および水性相成分はそれぞれの混合容器に添加され、それらはそれぞれ攪拌しながら70℃に加熱される。相が同じ温度になったらすぐに油相を上部から水性相に注ぎ、混合物に空気が取り込まれるのを避けるために、可能な最高速度で3〜5分間攪拌を継続する。そのようにして乳化された混合物はホモジェナイズされ、攪拌を続けながら32〜25℃に冷やされる。活性成分が添加され、活性成分が湿り、混ざるまで攪拌が続けられる。混合物はもう一度ホモジェナイズされ、クリームが粘稠になるまで約30℃に冷やした後、包装される。
【0047】
実施例2
本発明のペンシクロビル組成物は以下の成分から製造される。
油相
セトステアリルアルコール 6.75g 6.75%
ワセリン 10.00g 10.0%
流動パラフィン 5.65g 5.65%
ミリスチン酸イソプロピル 15.00g 15.0%
水性相
プロピレングリコール 20.00g 20.0%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.80g 0.8%
ポロキサマー188 1.00g 1.0%
精製水 100に合わせるための適量
活性成分
ペンシクロビル 5.00g 5.0%
ヒドロコルチゾン(Pharmacia&Upjohn 微粉化 USP/EP/BP)の粒子サイズは100%<5μm、幾何平均直径2μmであった。精製水は逆浸透法により処理される。ペンシクロビルは平均直径5μmに微粉化される。
【0048】
油相および水性相成分はそれぞれの混合容器に添加され、それらはそれぞれ攪拌しながら70℃に加熱される。相が同じ温度になったらすぐに油相を上部から水性相に注ぎ、混合物に空気が取り込まれるのを避けるために、可能な最高速度で3〜5分間攪拌を継続する。そのようにして乳化された混合物はホモジェナイズされ、攪拌を続けながら32〜25℃に冷やされる。活性成分が添加され、活性成分が湿り、混ざるまで攪拌が続けられる。混合物はもう一度ホモジェナイズされ、クリームが粘稠になるまで約30℃に冷やした後、包装される。
【0049】
生物学的実施例1
Christopher M Hull,MD of the Department of Dermatology School of Medicine,University of Utahの管理の下で、再発性口唇単純ヘルペスの治療のための本発明の組成物の効力および安全性を評価する、無作為化、二重盲検、ベヒクル対照、対照開始第III相臨床試験が行われた。試験は2006年7月〜2007年12月の期間中、米国およびカナダの22カ所にわたり行われた。被験者は先の12ヶ月にわたり少なくとも3回の再発性口唇ヘルペスのエピソードの病歴を持つ、成人、免疫応答性男性または女性患者であった。選択基準にはさらに、前駆症状に関連した少なくとも50%のエピソード、および潰瘍性病変を引き起こす少なくとも75%のヘルペス再発(小水疱、潰瘍/軟痂皮および/または硬痂皮形成を経る病変の発症を導く再発)の病歴が含まれた。患者はヘルペス再発中に、口周辺に他の局所医療またはOTC製品の使用を控えること、および口唇ヘルペスに冒された部分の物理的な力による崩壊を避けることに同意した。
【0050】
除外基準には、無作為化の2週間以内の抗ウイルス薬または免疫抑制薬による全身または局所治療、単純ヘルペスに対する以前のワクチン接種、アシクロビル耐性HSV−1の保有者、同時に行われる治験への関与、またはアトピー性皮膚炎、アクネ、湿疹、乾癬、慢性小胞水疱性傷害または酒さのような、病変の評価を妨害することになる顕著な皮膚状態の病歴が含まれた。
【0051】
試験製品は実施例1に記載のように、5日間毎日5回、局所的に適用された。治療された患者数は610人であった。対照薬はアシクロビルを含まない以外は実施例1と同様に製造された。治療された患者数は232人であった。
【0052】
第1効力評価項目は、研究対象の再発が丘疹期以上に進行しない被験者の割合として測定される、非潰瘍性再発のある被験者の割合であった。
【0053】
第2効力評価項目:潰瘍性再発の場合は治療の開始から硬痂皮の損失まで、および非潰瘍性再発の場合は治療開始から徴候または症状が無くなる時期まで測定されたエピソード持続期間。潰瘍性再発の場合は治療の開始から皮膚正常化まで、および非潰瘍性再発の場合は治療開始から徴候または症状が無くなる時期まで測定された皮膚正常化までのエピソード持続期間。
【0054】
第3効力評価項目:累積病変面積、正常な皮膚になるまでの病変治癒期間、硬痂皮の消失までの病変治癒期間、最大病変面積、圧痛の持続期間および重症度、ならびに被験者の嗜好。
【0055】
被験者はヘルペス再発の徴候または症状の経験後1時間以内、すなわち前駆症状または紅斑の最も初期であるが、口唇ヘルペスのいずれか後の臨床期の前、すなわち腫脹、水疱または後の臨床期が始まる前に治療を開始することを求められた。被験者は病変期、圧痛およびいずれか付随する薬物治療を1日に2回被験者日誌に記録することを求められた(被験者観察)。日誌は治験薬のそれぞれの適用を記録するためにも使用された。被験者は治験担当医師による病変の評価のために、治療開始後できるだけ早く、しかし翌日の深夜より前に治験クリニックを来院すべきである。ヘルペス病変再発の初めの徴候または症状の経験後1時間以内の治療を忘れたか、もしくはできなかった被験者、または口腔内病変が生じた被験者、または治療開始前に丘疹−もしくは後の再発期に到達した被験者、または特定の期間内にクリニックを来院することができなかった被験者は治療を開始しないように、そして次のヘルペス再発まで待つように勧告された。
【0056】
潰瘍性および非潰瘍性再発の両方の場合、クリニックへの来院は5日間の治療期間中、毎日継続した。潰瘍性再発の場合、毎日の来院は“硬痂皮の消失”期を含めて、それに至るまで、およびその後“正常な皮膚”期まで1日おき(週末を除く)に要求される。非潰瘍性再発の場合、“徴候または症状の消失”まで1日おき(週末を除く)の来院が要求される。すべての被験者はヘルペス再発が完全に治癒(“正常な皮膚”または“徴候または症状の消失”)した後、3週間(+/−1週間)電話によるフォーローアップインタビューを受けた。クリニックへの来院毎に、治験責任医師はヘルペス再発の存在および状態(前駆症状、紅斑(斑)、丘疹、小水疱、潰瘍、軟痂皮、硬痂皮、硬痂皮の消失、残っている異常、または正常皮膚)を観察し、評価する。治験責任医師はまた、潰瘍性病変サイズを測定する。これらの評価(治験責任医師−観察)は被験者の記録とは独立して行われた。治験責任医師はその後、被験者の観察を再検討および討論し、すべての利用可能な情報に基づいて3度目の評価(治験責任医師−評価)を行った。硬痂皮および圧痛の消失に対する被験者の観察を含む、この最後の評価、治験責任医師−評価は評定のためのデータベースに入れられた。
【0057】
ウイルス試料(スワブ)は潰瘍/軟痂皮期の潰瘍性再発があるすべての被験者から得られた。スワブは治癒過程妨害のリスクがあるため、小水疱もしくは硬痂皮またはその後の時期における病変からは得られなかった。試料は中心となる研究所で培養され、定量的解析が行われた。臨床データの解析後、アシクロビル対照群の治癒期間中央値(硬痂皮の消失までの期間)より後の時点で得られた陽性ウイルス培養物を有する治療群の被験者は、単純ヘルペスウイルスの標準米国抗ウイルス感受性試験手順および特徴が解析された遺伝子型の性質に従って、アシクロビル感受性を評価することができる。
【0058】
事象のスケジュールは以下の表に示す。スクリーニング評価および治験薬剤の調合後、被験者は方法の項に記載のように、ヘルペス再発の初めの徴候から1時間以内に自ら治療を開始し、治療開始後できるだけ早く、しかし翌日の深夜より後でない時期にクリニックを来院する。
【0059】
【表1】

【0060】
【表2】

主要効力評価項目−本発明の組成物で治療した治験アームではITT(包括解析)における予防は35.4%であり、対照に比較したP値は0.011であった。これは、本発明による治療が1/3を越える患者にヘルペス病変を全く発症させなかったことを意味する。病変を発症した患者(上記の第2および第3評価項目)はまた、対照に比較した病変の持続期間、サイズおよび/または疼痛を十分に減少、例えばエピソード持続期間を平均0.7日減少させた。頓挫病変に関する注目すべき結果は、先に参照したSpruanceの文献(2002 Antimicrob.Agents Chemother.46(7)2238−2243)に記載の大規模第III相臨床試験と比較すべきであり、該試験では、最も広範囲に市場で取引されているアシクロビルクリーム、すなわち40%プロピレングリコールのMACベヒクル中の5%アシクロビルは古典的病変の発症を予防しなかった。
【0061】
本発明は抗ウイルス薬のアシクロビル、イソプロピルアルカン酸エステルのIPMなどによって例示された、ある種の計画された、具体的な態様に関連して説明されているが、本発明はこの開示によって限定されず、添付の特許請求の範囲の意図および範囲に及ぶことが認識されるであろう。
【0062】
本明細書および以下に続く特許請求の範囲を通じて、特記しない限り、“含む(comprise)”ならびに“含む(comprises)”および“含む(comprising)”という用語は述べられた整数、ステップ、整数の群またはステップの群を包含することを意味するが、いずれか他の整数、ステップ、整数の群またはステップの群を排除することを意味しないことは理解されるであろう。
【0063】
本明細書で引用した、特許および特許出願を含むすべての文書はそのまま参照として援用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約15〜約25重量パーセントのプロピレングリコールおよび約10〜約25重量パーセントのイソプロピルC12〜C22アルカン酸エステルを含む、水中油型または油中水型医薬キャリア中のアシクロビル、ペンシクロビルおよびオマシクロビルから選択される約1〜約12重量パーセントの少なくとも1種の非環状グアノシン類似体を含む、グルココルチコイド−フリー局所抗ウイルス組成物であって、重量パーセントの各表示は組成物の全重量に対してである、前記組成物。
【請求項2】
実質的にTCHフリーである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
実質的にアシクロビル、ペンシクロビルおよび/またはオマシクロビル以外の薬剤がフリーである、請求項1または2のいずれかに記載の組成物。
【請求項4】
非環状グアノシン類似体がアシクロビルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
アシクロビルが存在する唯一の薬剤である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
ペンシクロビルが存在する唯一の薬剤である、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
キャリアが18〜22重量パーセント、好ましくは約20重量パーセントのプロピレングリコールを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
キャリアが12〜18重量パーセント、好ましくは約15重量パーセントイソプロピルアルカン酸エステルを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
イソプロピルアルカン酸エステルがドデカネート、ミリステート、パルミテート、ステアレート、エイコサネートもしくはベヘノエートエステル、またはその混合物からなる群から選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
イソプロピルアルカン酸エステルがミリスチン酸イソプロピルである、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
グアノシンヌクレオシド類似体が4〜7重量パーセント、好ましくは約5重量パーセントを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
水中油型エマルションの形状の、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
ヘルペスウイルス感染の治療または予防における使用のための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
エピソード持続期間の軽減における使用のための請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
エピソードに関連した疼痛の軽減における使用のための請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
病変の重症度の軽減における使用のための請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
病変発症の予防における使用のための請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
再発性ヘルペスウイルス感染の治療または予防が必要な個体への、請求項1〜13のいずれか1項に定義された組成物の局所投与を含む、該疾患の治療または予防の方法。
【請求項19】
投与がヘルペス再発の前駆期に行われる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
頓挫病変に帰着する、請求項18または19に記載の方法。

【公開番号】特開2009−221186(P2009−221186A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−238844(P2008−238844)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成20年3月19日 http://www.medivir.se/v3/en/ http://www.medivir.se/v3/en/ir_media/pr_e_080319_1.aspx http://www.medivir.se/v3/en/ir_media/Presskonferens_LIPSOVIR19mars.pdfを通じて発表
【出願人】(508282351)メディヴィル・アクチエボラーグ (3)
【Fターム(参考)】