説明

抗ヒスタミン性の4−ジフェニルメチル/ジフェニルメトキシピペリジン誘導体類を製造する新規な中間体

【課題】抗アレルギー剤であるフェキソフェナジンおよびその類縁化合物の製造に有用な中間体の提供。
【解決手段】下式化合物


〔式中、HalはCl、Br、又はIであり;nは1乃至5の整数であり;そして(i)Aはヒドロキシであり;R5はH、−CH2OD{ここでDはH、アセテ−ト、又はベンゾエート}、CHO、Br、Cl、I、CN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)Oアルキル、又は−CONR67で、アルキルは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖であり、そして、R6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、又はモルホリンを形成し、又は(ii)Aは水素であり;R5はCHO、Br、Cl又はIである〕。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

〔式中、
HalはCl、Br、又はIであり;
nは1乃至5の整数であり;そして
(i)Aはヒドロキシであり;
5はH、−CH2OD {ここでDは水素、アセテ−ト、又はベンゾエ−トである}、CHO、Br、Cl、I、CN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)Oアルキル、又は−CONR67であって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり、 そして、R6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、又はモルホリンを形成し、但し、R6とR7が両方ともC1〜C6アルコキシを表わすことは出来ないことを条件とし、又は
(ii)Aは水素であり;
5はCHO、Br、Cl又はIである〕
の化合物。
【請求項2】

【化2】

〔式中、
HalはCl、Br、又はIであり;
nは1乃至5の整数であり;
Aは水素又はヒドロキシであり;
5はH、OH、Br、Cl、I、CN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)
Oアルキル、又は−CONR67であって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり、 そして、R6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、又はモルホリンを形成し、但しR6とR7が両方ともC1〜C6アルコキシを表わすことは出来ないことを条件とし、
nが1でありAが水素である場合には、R5はH、CN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)Oアルキル、又は−CONR67ではなく、又
nが2又は3である場合には、R5はHではない〕
の化合物。
【請求項3】

【化3】

〔式中、
HalはCl、Br、又はIであり;
nは1乃至5の整数であり;
Aは水素又はヒドロキシであり;
5は、OH、Br、Cl、I、CN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)Oアルキル、又は−CONR67であって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり、 そして、R6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、 C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、
ピペリジン、又はモルホリンを形成し、但し、R6とR7が両方ともC1〜C6アルコキシを表わすことは出来ないことを条件とし、
nが1でありAが水素である場合には、R5はCN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)Oアルキル、又は−CONR67ではなく、又
nが2でありAが水素である場合には、R5は−COOHではない〕
の化合物。
【請求項4】

【化4】

〔式中、
HalはCl、Br、又はIであり;
nは1乃至5の整数であり;
Aは水素又はヒドロキシであり;
5はH、−CH2OD {ここでDは水素、アセテ−ト、又はベンゾエ−トである}、CHO、Br、Cl、I、CN、−COOH、−COOアルキル、−C(=NH)Oアルキル、又は−CONR67であって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり、 そして、R6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、又はモルホリンを形成し、但し、R6とR7が両方ともC1〜C6アルコキシを表わすことは出来ないことを条件とし、
nが2又は3でありAが水素である場合には、R5はH、−CH2OD、−COOH又は−COOアルキルではなく、又
Aがヒドロキキシである場合には、R5はH又は−COOアルキルではない〕
の化合物又はそれらの光学異性体類。
【請求項5】

【化5】

〔式中、
HalはCl、Br、又はIであり;
nは1乃至5の整数であり;
Aは水素又はヒドロキシである〕
の化合物。
【請求項6】

【化6】

〔式中、
Wは−C(=O)−又は−CH(OH)−を表わし;
1は水素又はヒドロキシを表わし;
2は水素を表わすか;又は
1とR2は一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成し:
nは1乃至5の整数であり;
mは0又は1の整数であり;
5はH、Br、Cl、I、CN、又は−CONR67であって、ここでR6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、又はモルホリンを形成し、但しR6とR7が両方ともC1〜C6アルコキシを表わすことは出来ないことを条件とし、
Aは水素又はヒドロキシであり、
但し、R1とR2が一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成する場合又は、R1がヒドロキシを表わす場合は、mは整数0であることを条件とし、
Wが−C(=O)−でありR1が水素でありR2が水素でありnが3でありmが1でありR5が水素である場合には、Aは水素ではない〕
の化合物又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類。
【請求項7】

【化7】

〔式中、
Wは−C(=O)−又は−CH(OH)−を表わし;
1は水素又はヒドロキシを表わし;
2は水素を表わすか;又は
1とR2は一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成し:
nは1乃至5の整数であり;
mは0又は1の整数であり;
3は−COOH、又は−COOアルキルであって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり;
Aの各々は水素又はヒドロキシであるが、
但し、R1とR2が一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成する場合又は、R1がヒドロキシを表わす場合は、mは整数0であることを条件としている〕
の化合物、又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類を製造する方法であって、
(a)式
【化8】

〔式中、Aは上に定義の通り〕のクメン化合物を式
【化9】

〔式中Bは、ハロ又はヒドロキシであり、HalはCl、Br、又はIであり、nは上に定義の通りである〕のω−ハロ化合物と、適当なリュイス酸の存在下で反応させて、ω−ハロクミルケトン化合物を造り、
(b) 該ω−ハロクミルケトン化合物を適当なハロゲン化剤と反応させてω−ハロ−ハロクミルケトン化合物を得、
(c)そのω−ハロ−ハロクミルケトン化合物を適当なシアン化剤と反応させてω−ハロ−シアノクミルケトン化合物を与え、
(d)そのω−ハロ−シアノクミルケトン化合物を適当な無水酸の存在下で適当な直鎖又は分枝鎖C1〜C6アルコ−ルと反応させてω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸イミデ−ト化合物を与え、
(e)そのω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸イミデ−ト化合物を水と反応させてω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸エステル化合物を得、
(f)このω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸エステル化合物を式
【化10】

〔式中、R1とR2及びmは上に定義の通り〕のピペリジン化合物と、適当な非親核塩基の存在下で反応させて、R3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)
のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、
(g)必要ならば、R3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)
のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を加水分解して、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、
(h)必要ならば、R3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)
のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体又はR3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な還元剤と反応させて、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体又はR3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして、
(i)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体又は、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)の適当なω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な酸の存在下で、適当な直鎖又は分枝鎖C1〜C6アルコ−ルと反応させて、R3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である、ω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体又はR3が−COOアルキルであり、WがC(=O)−である、ω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして
(j)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、WがC(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な脱保護剤と反応させる、段階からなるが、
但し、段階a〜iに記載された化合物中に存在するヒドロキシル基の各々は、保護されているか又は保護されていないことを条件とすることからなる方法。
【請求項8】

【化11】

〔式中、
Wは−C(=O)−又は−CH(OH)−を表わし;
1は水素又はヒドロキシを表わし;
2は水素を表わすか;又は
1とR2は一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成し:
nは1乃至5の整数であり;
mは0又は1の整数であり;
3は−COOH、又は−COOアルキルであって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり;
Aの各々は水素又はヒドロキシであるが、
但し、R1とR2が一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成する場合又は、R1がヒドロキシを表わす場合は、mは整数0であることを条件としている〕
の化合物、又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類を製造方法であって、
(a)ω−ハロハロクミルケトン化合物を電気化学還元条件下で二酸化炭素と反応させてω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸化合物を与え、
(b)そのω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸化合物を適当な無水酸の存在下で、適当な直鎖又は分枝鎖C1〜C6アルコ−ルと反応させてω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸エステル化合物を与え、
(c)このω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸エステル化合物を式
【化12】

〔式中、R1とR2及びmは上に定義の通り〕のピペリジン化合物と、適当な非親核塩基の存在下で反応させて、
3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、
(d)必要ならば、R3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)
のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を加水分解して、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、
(e)必要ならば、R3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)
のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な還元剤と反応させて、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして、
(f)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体又は、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)の適当なω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な酸の存在下で、適当な直鎖又は分枝鎖C1〜C6アルコ−ルと反応させて、R3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして
(g)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な脱保護剤と反応させる、段階からなるが、
但し、段階a〜fに記載された化合物中に存在するヒドロキシル基の各々は、保護されているか又は保護されていないことを条件とすることからなる方法。
【請求項9】

【化13】

〔式中、
Wは−C(=O)−又は−CH(OH)−を表わし;
1は水素又はヒドロキシを表わし;
2は水素を表わすか;又は
1とR2は一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成し:
nは1乃至5の整数であり;
mは0又は1の整数であり;
3は−COOH、又は−COOアルキルであって、ここでアルキル部分は1乃至6個の炭素原子をもち、直鎖又は分枝鎖であり;
Aの各々は水素又はヒドロキシであるが、
但し、R1とR2が一緒に、R1とR2を支える炭素原子間で第二の結合を形成する場合又は、R1がヒドロキシを表わす場合は、mは整数0であることを条件としている〕
の化合物、又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類を製造であって、
(a)式
【化14】

〔式中、Aは上に定義の通りであり、R6とR7はそれぞれ独立に、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシであるか、又はR6とR7は窒素原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、又はモルホリンを形成し、但しR6とR7が両方ともC1〜C6アルコキシを表わすことは出来ないことを条件とする〕のα,α−ジメチルフェニル酢酸アミド化合物を式
【化15】

〔式中Bは、ハロ又はヒドロキシであり、HalはCl、Br、又はIであり、nは上に定義の通りである〕のω−ハロ化合物と、適当なリュイス酸の存在下で反応させ、
ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸アミド化合物を造り、
(b)そのω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸アミド化合物を式
【化16】

〔式中、R1とR2は上に定義の通り〕のピペリジン化合物と、適当な非親核塩基塩基の存在下で反応させて
5が−CONR67であり、R6とR7が上に定義の通りである、式(XI)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、
(c)必要ならば、R5が−CONR67であり、R6とR7が上に定義の通りである、式(XI)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を加水分解して、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、
(d)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な還元剤と反応させて、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして、
(e)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体又は、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)の適当なω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な酸の存在下で、適当な直鎖又は分枝鎖C1〜C6アルコ−ルと反応させて、R3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして
(f)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、WがC(=O)−である、式(I)のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−である式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOアルキルであり、Wが−CH(OH)−である式(I)のω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な脱保護剤と反応させる、段階からなるが、
但し、段階a〜eに記載された化合物中に存在するヒドロキシル基の各々は、保護されているか又は保護されていないことを条件とすることからなる方法。
【請求項10】

【化17】

〔式中、
Wは−C(=O)−又は−CH(OH)−を表わし;
3は−COOH、又は−COOCH3である〕
の化合物、又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類を製造する方法であって、
(a)フェニル酢酸メチルエステルを適当な塩基の存在下で適当なメチル化剤と反応させて、α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルを与え、
(b)そのα,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルを、式
【化18】

〔式中Bは、ハロ又はヒドロキシであり、HalはCl、Br、又はIである〕のω−ハロ化合物と、適当なリュイス酸の存在下で反応させて、式
【化19】

のω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のメタ及びパラ異性体の混合物を与え、
(c)そのω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のパラ異性体を結晶化で分離し、
(d)このω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物を式
【化20】

のピペリジン化合物と、適当な非親核塩基の存在下で反応させて、式
【化21】

〔式中、
Wは−C(=O)−を表わし;
3は−COOCH3である〕のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類を造り、
(e)必要ならば、R3がCOOCH3でありWが−C(=O)−であるそのω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を加水分解して、式
【化22】

〔式中、
Wは−C(=O)−を表わし;
3は−COOHである〕のω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又は製薬上受入れられるそれらの塩類又はそれらの個々の光学異性体類を造り、
(f)必要ならば、R3が−COOCH3であり、Wが−C(=O)−であるそのω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体又はR3が−COOHであり、Wが−C(=O)−である、そのω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な還元剤と反応させて、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−であるω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOCH3であり、Wが−CH(OH)−であるω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を造り、そして、
(g)必要ならば、R3が−COOHであり、Wが−CH(−OH)−であるω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、R3が−COOCH3であり、Wが−C(=O)−であるω'−ピペリジン−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル誘導体、R3が−COOHであり、Wが−CH(OH)−であるω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体、又はR3が−COOCH3であり、Wが−CH(OH)−であるω'−ピペリジン−α'−ヒドロキシ−α,α−ジメチルフェニル誘導体を、適当な脱保護剤と反応させる、段階からなるが、
但し、段階a〜fに記載された化合物中に存在するヒドロキシル基の各々は、保護されているか又は保護されていないことを条件とすることからなる方法。
【請求項11】
ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のパラ異性体が、更にω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のメタ異性体から、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルのパラ異性体の再結晶化によって分離される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のパラ異性体が更に、次の段階
(a)ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のメタ及びパラ異性体の混合物をナトリウムメトキシド等の適当な塩基と反応させて、式
【化23】

シクロプロピル−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルのメタ及びパラ異性体の混合物を与え、
(b)蒸留によるシクロプロピル−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルのメタ異性体の除去によって、シクロプロピル−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルのパラ異性体を濃縮し、
(c)シクロプロピル−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステルの濃縮されたパラ異性体をハロゲン化水素と反応させて、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物の濃縮されたパラ異性体を与える段階、によって、請求項20の結晶化段階(c)の母液から回収される請求項10に記載の方法。
【請求項13】
更に、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物の濃縮されたパラ異性体が、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のメタ異性体から、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のパラ異性体の結晶化によって分離される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
更に、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のパラ異性体が、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のメタ異性体から、ω'−ハロ−α'−ケト−α,α−ジメチルフェニル酢酸メチルエステル化合物のパラ異性体の再結晶化によって分離される請求項13に記載の方法。

【公開番号】特開2009−161521(P2009−161521A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313946(P2008−313946)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【分割の表示】特願2005−133801(P2005−133801)の分割
【原出願日】平成6年5月26日(1994.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ハステロイ
【出願人】(306014161)アベンティス・インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】