説明

抗原提示複合体結合組成物およびその使用

ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントを含む組成物が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントを含む組成物。
【請求項2】
前記抗体はモノクローナル抗体である請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記抗体フラグメントはモノクローナル抗体のフラグメントである請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記抗体フラグメントはFabまたは単鎖Fvである請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記抗体または抗体フラグメント、あるいは前記抗体または抗体フラグメントの一部分はヒト起源である請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記抗体または抗体フラグメントの前記一部分は、前記抗体または抗体フラグメントの定常領域の一部分、あるいは前記抗体または抗体フラグメントの定常領域である請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記抗体または抗体フラグメントに結合したトキシンまたは検出可能な成分をさらに含む請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記検出可能な成分は、ビオチンタンパク質リガーゼの認識配列、ビオチン分子、ストレプトアビジン分子、蛍光団、酵素およびポリヒスチジンタグからなる群から選択される請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記ビオチンタンパク質リガーゼはBirAである請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記蛍光団はフィコエリトリンである請求項10に記載の組成物。
【請求項13】
前記酵素は西洋ワサビペルオキシダーゼである請求項10に記載の組成物。
【請求項14】
前記トキシンはシュードモナス外毒素Aまたはその一部分である請求項9に記載の組成物。
【請求項15】
前記シュードモナス外毒素Aの一部分は輸送ドメインおよび/またはADPリボシル化ドメインである請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記ヒト抗原提示分子は単鎖抗原提示分子である請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
前記病原体はウイルス病原体である請求項1に記載の組成物。
【請求項21】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記レトロウイルスはヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項1に記載の組成物。
【請求項24】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項1に記載の組成物。
【請求項25】
前記ポリペプチドは、ウイルスの癌タンパク質のセグメント、Taxタンパク質のセグメント、および配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群から選択される請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
有効成分としての請求項1に記載の組成物と、医薬的に許容され得るキャリアとを含む医薬組成物。
【請求項27】
ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントの多量体形態を含む組成物。
【請求項28】
前記抗体はモノクローナル抗体である請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
前記抗体フラグメントはモノクローナル抗体のフラグメントである請求項27に記載の組成物。
【請求項30】
前記抗体フラグメントはFabまたは単鎖Fvである請求項27に記載の組成物。
【請求項31】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項27に記載の組成物。
【請求項32】
前記抗体または抗体フラグメント、あるいは前記抗体または抗体フラグメントの一部分はヒト起源である請求項27に記載の組成物。
【請求項33】
前記抗体または抗体フラグメントの前記一部分は、前記抗体または抗体フラグメントの定常領域の一部分、あるいは前記抗体または抗体フラグメントの定常領域である請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項27に記載の組成物。
【請求項35】
前記抗体または抗体フラグメントに結合したトキシンまたは検出可能な成分をさらに含む請求項27に記載の組成物。
【請求項36】
前記検出可能な成分は、ビオチンタンパク質リガーゼの認識配列、ビオチン分子、ストレプトアビジン分子、蛍光団、酵素およびポリヒスチジンタグからなる群から選択される請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
前記ビオチンタンパク質リガーゼはBirAである請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
前記蛍光団はフィコエリトリンである請求項36に記載の組成物。
【請求項39】
前記酵素は西洋ワサビペルオキシダーゼである請求項36に記載の組成物。
【請求項40】
前記トキシンはシュードモナス外毒素Aまたはその一部分である請求項35に記載の組成物。
【請求項41】
前記シュードモナス外毒素Aの一部分は輸送ドメインおよび/またはADPリボシル化ドメインである請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項27に記載の組成物。
【請求項43】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
前記ヒト抗原提示分子は単鎖抗原提示分子である請求項27に記載の組成物。
【請求項46】
前記病原体はウイルス病原体である請求項27に記載の組成物。
【請求項47】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
前記レトロウイルスはヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項27に記載の組成物。
【請求項50】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項27に記載の組成物。
【請求項51】
前記ポリペプチドは、ウイルスの癌タンパク質のセグメント、Taxタンパク質のセグメント、および配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群から選択される請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
有効成分としての請求項27に記載の組成物と、医薬的に許容され得るキャリアとを含む医薬組成物。
【請求項53】
ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体フラグメントをコードする核酸配列を含む単離されたポリヌクレオチド。
【請求項54】
ウイルスのコートタンパク質、検出可能な成分、およびトキシンからなる群から選択されるポリペプチドをコードする核酸配列をさらに含む請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項55】
ポリペプチドをコードする前記核酸配列は抗体フラグメントをコードする前記核酸配列と翻訳融合される請求項54に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項56】
前記抗体フラグメントはFabまたは単鎖Fvである請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項57】
前記ウイルスは繊維状ファージであり、前記ウイルスの前記コートタンパク質はpIIIである請求項54に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項58】
前記検出可能な成分は、ポリヒスチジンタグまたはビオチンタンパク質リガーゼの認識配列である請求項54に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項59】
前記ビオチンタンパク質リガーゼはBirAである請求項58に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項60】
前記トキシンはシュードモナス外毒素Aまたはその一部分である請求項54に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項61】
前記シュードモナス外毒素Aの一部分は輸送ドメインおよび/またはADPリボシル化ドメインである請求項60に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項62】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項63】
前記抗体フラグメント、あるいは前記抗体フラグメントの一部分はヒト起源である請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項64】
前記抗体フラグメントの前記一部分は、前記抗体フラグメントの定常領域の一部分、あるいは前記抗体フラグメントの定常領域である請求項63に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項65】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する結合親和性によって特徴づけられる請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項66】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項67】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項66に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項68】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項67に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項69】
前記ヒト抗原提示分子は単鎖抗原提示分子である請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項70】
前記病原体はウイルス病原体である請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項71】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項70に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項72】
前記レトロウイルスはヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項71に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項73】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項74】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項75】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項74に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項76】
請求項53に記載の単離されたポリヌクレオチドと、宿主細胞における前記単離されたポリヌクレオチドの転写を行わせるためのプロモーター配列とを含む核酸構築物。
【請求項77】
前記プロモーター配列はT7のプロモーター配列である請求項76に記載の核酸構築物。
【請求項78】
前記プロモーター配列は原核生物における前記核酸配列の発現を駆動することができる請求項76に記載の核酸構築物。
【請求項79】
前記プロモーター配列は前記核酸配列の誘導可能な発現を駆動することができる請求項76に記載の核酸構築物。
【請求項80】
請求項76に記載の核酸構築物を含む宿主細胞。
【請求項81】
前記宿主細胞は原核生物細胞である請求項80に記載の宿主細胞。
【請求項82】
前記原核生物細胞は大腸菌細胞である請求項81に記載の宿主細胞。
【請求項83】
請求項76に記載の核酸構築物を含む宿主ウイルス。
【請求項84】
前記宿主ウイルスは繊維状ファージである請求項83に記載の宿主ウイルス。
【請求項85】
ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体フラグメントに融合されたコートタンパク質を含むウイルス。
【請求項86】
前記ウイルスは繊維状ファージであり、前記コートタンパク質はpIIIである請求項85に記載のウイルス。
【請求項87】
前記抗体フラグメントはFdフラグメントまたはFabである請求項85に記載のウイルス。
【請求項88】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項85に記載のウイルス。
【請求項89】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項85に記載のウイルス。
【請求項90】
前記抗体フラグメントに結合した検出可能な成分をさらに含む請求項85に記載のウイルス。
【請求項91】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項85に記載のウイルス。
【請求項92】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項91に記載のウイルス。
【請求項93】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項92に記載のウイルス。
【請求項94】
前記ヒト抗原提示分子は単鎖抗原提示分子である請求項85に記載のウイルス。
【請求項95】
前記病原体はウイルス病原体である請求項85に記載のウイルス。
【請求項96】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項95に記載のウイルス。
【請求項97】
前記レトロウイルス病原体はヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項96に記載のウイルス。
【請求項98】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項85に記載のウイルス。
【請求項99】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項85に記載のウイルス。
【請求項100】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項99に記載のウイルス。
【請求項101】
ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分を検出する方法であって、
(a)前記複合体の抗原提示部分を、前記複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体またはフラグメントを含む組成物にさらし、それにより、前記複合体の前記抗原提示部分と前記抗体または抗体フラグメントとのコンジュゲートを得ること;および
(b)前記コンジュゲートの前記抗体または抗体フラグメントを検出し、それにより、ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分を検出すること
を含む方法。
【請求項102】
前記複合体は標的細胞によって呈示または発現され、工程(a)が、前記標的細胞を前記組成物にさらすことによって行われる請求項101に記載の方法。
【請求項103】
(c)前記標的細胞を個体から得ること
をさらに含む請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記標的細胞を前記組成物にさらすことは、前記組成物を個体に投与することによって行われる請求項102に記載の方法。
【請求項105】
前記標的細胞はTリンパ球または抗原提示細胞である請求項102に記載の方法。
【請求項106】
前記抗原提示細胞はB細胞または樹状細胞である請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記組成物は前記抗体または抗体フラグメントに結合した検出可能な成分をさらに含み、工程(b)は、前記コンジュゲートの前記抗体または抗体フラグメントに結合した前記検出可能な成分を検出することによって行われる請求項101に記載の方法。
【請求項108】
前記検出可能な成分は、ビオチンタンパク質リガーゼの認識配列、ビオチン分子、ストレプトアビジン分子、蛍光団、および酵素からなる群から選択される請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記抗体フラグメントはFabである請求項101に記載の方法。
【請求項110】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項101に記載の方法。
【請求項111】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項101に記載の方法。
【請求項112】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項101に記載の方法。
【請求項113】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記ヒト抗原提示分子は単鎖抗原提示分子である請求項101に記載の方法。
【請求項116】
前記病原体はウイルス病原体である請求項101に記載の方法。
【請求項117】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記レトロウイルス病原体はヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項117に記載の方法。
【請求項119】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項101に記載の方法。
【請求項120】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項101に記載の方法。
【請求項121】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項120に記載の方法。
【請求項122】
個体における病原体による感染を診断する方法であって、
(a)ヒト抗原提示分子と、前記病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントを含む組成物に前記個体の標的細胞をさらし、それにより、前記複合体の前記抗原提示部分と、前記抗体または抗体フラグメントとのコンジュゲートを得ること;および
(b)前記コンジュゲートの前記抗体または抗体フラグメントを検出し、それにより、個体における病原体による感染を診断すること
を含む方法。
【請求項123】
(c)前記標的細胞を前記個体から得ること
をさらに含む請求項122に記載の方法。
【請求項124】
工程(a)は、前記組成物を前記個体に投与することによって行われる請求項122に記載の方法。
【請求項125】
前記標的細胞はTリンパ球または抗原提示細胞である請求項122に記載の方法。
【請求項126】
前記抗原提示細胞はB細胞または樹状細胞である請求項122に記載の方法。
【請求項127】
前記組成物は前記抗体または抗体フラグメントに結合した検出可能な成分をさらに含み、工程(b)は、前記コンジュゲートの前記抗体または抗体フラグメントに結合した前記検出可能な成分を検出することによって行われる請求項122に記載の方法。
【請求項128】
前記検出可能な成分は、ビオチンタンパク質リガーゼの認識配列、ビオチン分子、ストレプトアビジン分子、蛍光団、および酵素からなる群から選択される請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記抗体フラグメントはFabである請求項122に記載の方法。
【請求項130】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項122に記載の方法。
【請求項131】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項122に記載の方法。
【請求項132】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項122に記載の方法。
【請求項133】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記病原体はウイルス病原体である請求項122に記載の方法。
【請求項136】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記レトロウイルス病原体はヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項136に記載の方法。
【請求項138】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項122に記載の方法。
【請求項139】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項122に記載の方法。
【請求項140】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項139に記載の方法。
【請求項141】
ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分を発現または呈示する標的細胞を殺すか、または損傷する方法であって、前記複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントを含む組成物に前記標的細胞をさらし、それにより、ヒト抗原提示分子と、病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分を発現または呈示する標的細胞を殺すか、または損傷することを含む方法。
【請求項142】
前記組成物は前記抗体または抗体フラグメントに結合されたトキシンをさらに含む請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記トキシンはシュードモナス外毒素Aまたはその一部分である請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記標的細胞を個体から得る工程をさらに含む請求項141に記載の方法。
【請求項145】
前記細胞を前記組成物にさらすことは、前記組成物を個体に投与することによって行われる請求項141に記載の方法。
【請求項146】
前記標的細胞は前記病原体に感染している請求項141に記載の方法。
【請求項147】
前記標的細胞はTリンパ球または抗原提示細胞である請求項141に記載の方法。
【請求項148】
前記抗原提示細胞はB細胞または樹状細胞である請求項141に記載の方法。
【請求項149】
前記抗体フラグメントは単鎖Fvである請求項141に記載の方法。
【請求項150】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項141に記載の方法。
【請求項151】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項141に記載の方法。
【請求項152】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項141に記載の方法。
【請求項153】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項153に記載の方法。
【請求項155】
前記病原体はウイルス病原体である請求項141に記載の方法。
【請求項156】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記レトロウイルス病原体はヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項156に記載の方法。
【請求項158】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項141に記載の方法。
【請求項159】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項141に記載の方法。
【請求項160】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項159に記載の方法。
【請求項161】
個体における病原体に関連する疾患を処置する方法であって、ヒト抗原提示分子と、前記病原体に由来する抗原とから構成される複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントを含む組成物を有効成分として含む医薬組成物の治療効果的な量を前記個体に投与し、それにより、個体における病原体に関連する疾患を処置することを含む方法。
【請求項162】
前記組成物は前記抗体または抗体フラグメントに結合されたトキシンをさらに含む請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記トキシンはシュードモナス外毒素Aまたはその一部分である請求項162に記載の方法。
【請求項164】
前記抗体フラグメントはFabまたは単鎖Fvである請求項161に記載の方法。
【請求項165】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項161に記載の方法。
【請求項166】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項161に記載の方法。
【請求項167】
前記ヒト抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項161に記載の方法。
【請求項168】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項167に記載の方法。
【請求項169】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項168に記載の方法。
【請求項170】
前記病原体はウイルス病原体である請求項161に記載の方法。
【請求項171】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記レトロウイルス病原体はヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項171に記載の方法。
【請求項173】
病原体に由来する前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項161に記載の方法。
【請求項174】
病原体に由来する前記抗原はポリペプチドである請求項161に記載の方法。
【請求項175】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項174に記載の方法。
【請求項176】
抗原提示分子および抗原から構成される複合体の抗原提示部分を生物学的サンプルにおいて検出する方法であって、
(a)前記生物学的サンプルを表面に結合すること;
(b)前記生物学的サンプルを、前記複合体の抗原提示部分と特異的に結合することができる抗原結合領域を含む抗体または抗体フラグメントを含む組成物にさらし、それにより、前記複合体の前記抗原提示部分と、前記抗体またはフラグメントとのコンジュゲートを得ること;および
(c)前記コンジュゲートの前記抗体または抗体フラグメントを検出し、それにより、抗原提示分子および抗原から構成される複合体の抗原提示部分を生物学的サンプルにおいて検出すること
を含む方法。
【請求項177】
(d)前記生物学的サンプルを個体から得ること
をさらに含む請求項176に記載の方法。
【請求項178】
工程(b)は、前記組成物を個体に投与することによって行われる請求項176に記載の方法。
【請求項179】
前記組成物は前記抗体または抗体フラグメントに結合した検出可能な成分をさらに含み、工程(c)は、前記コンジュゲートの前記抗体または抗体フラグメントに結合した前記検出可能な成分を検出することによって行われる請求項176に記載の方法。
【請求項180】
前記検出可能な成分は、ビオチンタンパク質リガーゼの認識配列、ビオチン分子、ストレプトアビジン分子、蛍光団、および酵素からなる群から選択される請求項179に記載の方法。
【請求項181】
前記抗原は病原体に由来する請求項176に記載の方法。
【請求項182】
前記生物学的サンプルは病原体に感染している請求項181に記載の方法。
【請求項183】
前記病原体はウイルス病原体である請求項182に記載の方法。
【請求項184】
前記ウイルス病原体はレトロウイルス病原体である請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記レトロウイルス病原体はヒトTリンパ親和性ウイルス−1である請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記生物学的サンプルは細胞サンプルまたは組織サンプルである請求項176に記載の方法。
【請求項187】
前記抗体フラグメントは軽鎖、Fdフラグメント、及びFabからなる群から選択される請求項176に記載の方法。
【請求項188】
前記抗原結合領域は、配列番号14〜97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項176に記載の方法。
【請求項189】
前記複合体の前記抗原提示部分に対する前記抗体または抗体フラグメントの前記結合は、1x10−2モル濃度〜5x10−16モル濃度からなる範囲から選択される解離定数を有する親和性によって特徴づけられる請求項176に記載の方法。
【請求項190】
前記抗原提示分子は主要組織適合性複合体分子である請求項176に記載の方法。
【請求項191】
前記主要組織適合性複合体分子は主要組織適合性複合体クラスI分子である請求項190に記載の方法。
【請求項192】
前記主要組織適合性複合体クラスI分子はHLA−A2分子である請求項191に記載の方法。
【請求項193】
前記抗原は前記抗原提示分子によって制限される請求項176に記載の方法。
【請求項194】
前記抗原はポリペプチドである請求項176に記載の方法。
【請求項195】
前記ポリペプチドは、Taxタンパク質のセグメント、または、配列番号3に示されるようなアミノ酸配列を有するポリペプチドである請求項194に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a−c】
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【図7d】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−523453(P2006−523453A)
【公表日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507590(P2006−507590)
【出願日】平成16年3月25日(2004.3.25)
【国際出願番号】PCT/IL2004/000275
【国際公開番号】WO2004/084798
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(504127647)テクニオン リサーチ アンド ディベロップメント ファウンデーション リミテッド (20)
【Fターム(参考)】