説明

抗原結合性タンパク質

本発明は、抗原結合性タンパク質において用いるのに好適なリンカー、ある特定の抗原結合性タンパク質、ならびにこのようなタンパク質の作製方法およびその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のエピトープ結合ドメインに連結したタンパク質足場を含む抗原結合性タンパク質であって、該抗原結合性タンパク質は少なくとも2つの抗原結合部位を有し、そのうちの少なくとも1つはエピトープ結合ドメインに由来し、少なくとも1つはペアードVH/VLドメインに由来し、該エピトープ結合ドメインが、10〜50のアミノ酸を含むペプチドリンカーによって該タンパク質足場に連結された、抗原結合性タンパク質。
【請求項2】
1つまたは複数のエピトープ結合ドメインに連結したタンパク質足場を含む抗原結合性タンパク質であって、該抗原結合性タンパク質は少なくとも2つの抗原結合部位を有し、そのうちの少なくとも1つはエピトープ結合ドメインに由来し、少なくとも1つはペアードVH/VLドメインに由来し、該エピトープ結合ドメインが、配列番号53〜60、配列番号62〜72、配列番号74、配列番号76〜78、配列番号112〜114で示されるもの、またはこのようなリンカーの組み合わせ若しくは複合から選択されるリンカーによって該タンパク質足場に連結された、抗原結合性タンパク質。
【請求項3】
該リンカーが(PAS)(GS)、(GGGGS)(GS)(TVAAPS)(GS)、(GS)(TVAAPSGS)p、(PAVPPP)(GS)m、(TVSDVP)(GS)、および(TGLDSP)(GS)(ここで、n=1〜10、かつ、m=0〜4、かつ、p=2〜10)から選択される、請求項1または2に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項4】
該リンカーが(PAS)(GS)(ここで、n=1〜10、かつ、m=0〜4)から選択される、請求項3に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項5】
該リンカーが(TVAAPS)(GS)および(GS)(ここで、m=0〜10、かつ、p=2〜10)から選択される、請求項4に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項6】
少なくとも1つのエピトープ結合ドメインが免疫グロブリン単一可変ドメインである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項7】
該免疫グロブリン単一可変ドメインがヒトdAbである、請求項6に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項8】
該免疫グロブリン単一可変ドメインがラクダdAb(ナノボディ)またはサメdAb(NARV)である、請求項6に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項9】
少なくとも1つのエピトープ結合性ドメインが、CTLA−4(Evibody);リポカリン;プロテインAのZドメイン(Affibody、SpA)、Aドメイン(Avimer/Maxibody)などのプロテインA由来分子;GroELおよびGroESなどの熱ショックタンパク質;トランスフェリン(trans−body);アンキリンリピートタンパク質(DARPin);ペプチドアプタマー;C型レクチンドメイン(Tetranectin);ヒトγクリスタリンおよびヒトユビキチン(affilins);PDZドメイン;ヒトプロテアーゼインヒビターのスコーピオントキシンクニッツ(scorpion toxinkunitz)型ドメイン;ならびにフィブロネクチン(アドネクチン)から選択される足場に由来する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項10】
該抗原結合性タンパク質が2つ以上の抗原に対する特異性を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項11】
第1の結合部位が抗原上の第1のエピトープに対する特異性を有し、第2の結合部位が同じ抗原上の第2のエピトープに対する特異性を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項12】
該抗原結合性タンパク質がIL−13に結合可能な、請求項1〜11のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項13】
該抗原結合性タンパク質がIL−13、IL−5およびIL−4から選択される2つ以上の抗原に結合可能な、請求項1〜12のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項14】
該抗原結合性タンパク質がVEGF、IGF−1RおよびEGFRから選択される2つ以上の抗原に結合可能な、請求項1〜13のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項15】
該抗原結合性タンパク質がTNFαに結合可能な、請求項1〜14のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項16】
該抗原結合性タンパク質がTNFαおよびIL1−Rに結合可能な、請求項15に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項17】
該タンパク質足場がIg足場である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項18】
該Ig足場がIgG足場である、請求項17に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項19】
該IgG足場がIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4から選択される、請求項18に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項20】
該タンパク質足場が一価抗体を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項21】
該IgG足場が抗体の全てのドメインを含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項22】
4つのドメイン抗体を含む、請求項1〜21のいずれかに記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項23】
該抗原結合部位のうちの少なくとも2つが同じ抗原に対する特異性を有する、請求項1〜22のいずれか1に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項24】
該エピトープ結合ドメインのうちの少なくとも1つがヒト血清アルブミンに結合する、請求項1〜23のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項25】
軽鎖のN末端で該Ig足場に連結したエピトープ結合ドメインを含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項26】
重鎖のN末端で該Ig足場に連結したエピトープ結合ドメインを含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項27】
軽鎖のC末端で該Ig足場に連結したエピトープ結合ドメインを含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項28】
重鎖のC末端で該Ig足場に連結したエピトープ結合ドメインを含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項29】
医療における使用のための、請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項30】
癌、または喘息、関節リウマチもしくは骨関節炎などの炎症性疾患の治療のための、請求項1〜29のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質。
【請求項31】
請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質の重鎖をコードする、ポリヌクレオチド配列。
【請求項32】
請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質の軽鎖をコードする、ポリヌクレオチド配列。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質の重鎖および軽鎖をコードする1つ以上のポリヌクレオチド配列を含む、形質転換またはトランスフェクトされた組換え宿主細胞。
【請求項34】
請求項33に記載の宿主細胞を培養して前記抗原結合性タンパク質を単離する工程を含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質の生産方法。
【請求項35】
請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗原結合性タンパク質および製薬上許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項36】
タンパク質足場に連結した際のエピトープ結合ドメインの効力を改善する方法であって、該エピトープ結合ドメインはリンカーを用いずにタンパク質足場に直接連結された場合に、裸のエピトープ結合ドメインとしてのその効力に比べて低い効力を有するものであり、該タンパク質足場と該エピトープ(eptiope)結合ドメインの間にペプチドリンカーを付加する工程を含み、該ペプチドリンカーが少なくとも10のアミノ酸を含む、方法。
【請求項37】
該リンカーが10〜50の間のアミノ酸を含む、請求項36に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−527877(P2012−527877A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512354(P2012−512354)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057231
【国際公開番号】WO2010/136483
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】