説明

抗微生物組成物および傷口被覆材

【課題】微生物を殺滅する効果を有する貴金属の医療応用に対する形態を提供する。
【解決手段】傷口被覆材および抗微生物組成物。該傷口被覆材は、炭素質材料、該炭素質材料に添着した貴金属、および必要に応じて選定された可撓性基材層を含み、該炭素質材料は粉末、顆粒、繊維、および/または薄片の状態を有し、かつ活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、かつ該貴金属は銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれる。該抗微生物組成物は、皮膚で局部的に用い、かつ上記炭素質材料および該炭素質材料に添着した貴金属を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素質材料に添着した貴金属の抗微生物組成物および抗微生物傷口被覆材における使用に関する。本発明は、特に活性炭または多孔性グラファイトに添着した貴金属を含む抗微生物組成物および傷口被覆材に関し、主体的に攻撃する方式で、該組成物および傷口被覆材に接近する微生物を集めて破壊することにより、該組成物または傷口被覆材およびその用いられる対象物が微生物の感染を受けることを防止する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、身体の外傷部の処理について、傷口の種類の違いに応じて微生物を殺滅する薬物を患部に直接塗布する以外に、現在では、医療用テープ、貼布、フィルム、絆創膏などの医療用傷口被覆材で覆う方法により、傷口を外界との不適切な接触から隔離し、傷口を保護し、傷口の感染を防止し、痛みを減少させることが徐々に採用されている。
【0003】
銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛などの貴金属には、微生物を殺滅する効果があることが知られており、これらの貴金属を被覆材に使用することも、多くの文献で開示されている。例えば、Robert Edward Burrellらに与えられた米国特許第6,692,773号は、晶粒寸法が100ナノメートルに及ばない銀、金、パラジウム、白金などの貴金属(若しくはその合金または化合物)を織布に塗り、抗皮膚肥厚などの効果を提供する被覆材を開示している。Widemireに与えられた米国特許第5,782,788号は、ガーゼパッドに銀箔層を固定し、細菌、ウイルス、真菌の成長を抑制することを開示している。Faboに与えられた米国特許第5,340,363号は、外部吸収層および弾力のある網が織られた柔軟で疎水性のシリコーンまたはポリウレタンのゲルのカプセルに包まれた内部多孔疎水層を含み、該ゲルを抗細菌剤(亜鉛など)、鎮痛物質、および傷口回復刺激薬などの基剤とすることができる被覆材を開示している。
【0004】
Klippelらに与えられた米国特許第3,830,908号は、微粒化アラントインを殺菌剤または静菌成分(アラントインクエン酸銀など)の基剤とし、該組成物をプラスチック製エアスプリントまたはその他の被覆材の表面に分散させ、分子部分の分離情況に応じて抗菌作用を提供することを開示している。McKnightらに与えられた米国特許第3,800,792号は、なめして再構成したコラーゲン泡沫フィルムを有し、該フィルムは不活性重合体の薄い連続層になるまで積層し、該コラーゲン層は細分された銀金属を含み、該細分された銀金属の添加は、該コラーゲンフィルムをトレンスの試薬(Tollens’ reagent)に浸すことによって達成される外科手術用の被覆材を開示している。Stowasserに与えられた米国特許第2,934,066号は、アルミが塗布され圧縮セルロースが裏に付けられた梳毛繊維や真空蒸着銀で覆われたポリアミド繊維などの吸収性金属が塗布された繊維により構成された被覆材を提供している。
【0005】
上記背景技術からも分かるように、微生物を殺滅する貴金属の医療上の使用、特に被覆材料の使用は、今でもこれら貴金属の単独使用に着眼しており、最大でも合金または化合物の形式でこれら貴金属を使用しているのみであり、炭素質材料に添着した貴金属の使用に関するものではない。また、上記の公知の使用により、微生物を殺滅する効果を提供することができるが、微生物が貴金属に「ちょうど」接触する場合にのみ該微生物を消滅させることができ、最大でも微生物を殺滅する「受身」の消極的な効果を提供することができるだけである。
【0006】
また、技術者に知られているとおり、上記貴金属は水分が存在する情況でなければ、微生物を殺滅する活性を有することができない。そのため、実際の使用時には、通常、使用環境が水分を含有していることを確認する必要があり、必要であれば水分を加え、水を含む環境を提供しなければならない。例えば、米国特許第6,692,773号の開示に基づき、皮膚で局部的に用いる被覆材にナノメートル貴金属を塗布する際、該被覆材を水を含む条件の下に維持しなければ、該貴金属に求められる効果を提供することができない(該特許明細書第6欄64行目から第7欄17行目を参照)。そのため、米国特許第6,692,773号は、その被覆材が、水分を保持し該貴金属を活性化するために用いる吸収層を含むことが好ましいことを開示している(該特許明細書第5欄33行目から37行目を参照)。前述のこれら貴金属を活性化させる必要性のため水分を必要とすることは、http://www.burnsurgery.org/Modules/silver/images/section7b/Mid_partial_thickness3copy.jpgなどの文献も参照することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の微生物を殺滅する効果を有する貴金属の医療応用に対する別の形態の提供である。比較的好ましい実施形態において、特に主体的に攻撃する方式で、微生物を集めて破壊し、有効に低下させ、更には微生物への感染を防止することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明において、特別に説明がある場合を除き、記載される炭素質材料とは、いずれも粉末、顆粒、繊維及び薄片状などの異なる形態を含む。
【0009】
本発明の1つの目的は、炭素質材料、該炭素質材料に添着した貴金属、および必要に応じて選定された可撓性基材層を含む傷口被覆材を提供することである。ここで、該炭素質材料は、活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、かつ該貴金属は銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれる。該被覆材料は、必要に応じて、その他の治療活性成分を更に含むことができる。
【0010】
本発明の別の目的は、本発明の傷口被覆材、および固定素子を含むセットを提供することである。該固定素子は、該傷口被覆材を局部的に固定することができる任意の手段とすることができる。例えば、テープ、包帯、または貼布とすることができる。
【0011】
本発明の更に別の目的は、皮膚で局部的に用いる抗微生物組成物を提供することであり、炭素質材料に添着した貴金属を含み、該炭素質材料は活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、かつ該貴金属は銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれる。該組成物は、必要に応じて、その他の治療活性成分を更に含むことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明において、活性炭素または多孔性グラファイトを該炭素質材料として採用することが比較的好ましい。微生物と活性炭/多孔性グラファイト表面の静電気吸引力またはファンデルワールス力などの作用、および活性炭/多孔性グラファイトの生物親和性により、微生物を活性炭/多孔性グラファイトの表面に集め、吸着させることができる。こうして、従来の技術が「ちょうど」貴金属と接触した微生物を破壊し殺滅する消極的な効果しかもたないのに比べ、本発明は、これらの形態により、主体的に攻撃する方式で、貴金属の周囲の微生物を集め、破壊して殺し、微生物を殺滅する相対的に優れた効果を提供することができる。また、活性炭を炭素質材料の形態に採用することにより、本発明は、水分を別途添加せずに、またはその他の措置を採用せずに、採用する貴金属を活性化させることができる。即ち、従来の技術が水分を別途添加し、および/または吸収層などの水を保持する素子を用いて微生物を殺滅する貴金属を活性化させるのに比べ、相対的に簡単な方式で、必要とする微生物を殺滅する効果を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明による傷口被覆材は、炭素質材料、該炭素質材料に添着した貴金属、および必要に応じて選定された可撓性基材層を含み、該可撓性基材層は第1表面および第2表面を有し、該貴金属を添着した炭素質材料は該第1表面の少なくとも一部分を覆う。
【0014】
本発明による傷口被覆材に含まれる可撓性基材層は、多孔性または薬剤不透過タイプとすることができる。ガーゼまたは包帯などの傷口被覆材を提供する場合は、多孔のものが好ましく、非粘性材料により該可撓性基材を構成することが比較的好ましい。貼布などの傷口被覆材を提供する場合は、薬剤不透過タイプの基材を採用することが好ましい。傷口被覆材に用いることができることが一般的に知られており、かつ前述の多孔性または薬剤不透過の材料であれば、いずれも本発明において用いることができる。例えば(但し、これに限るものでない)、天然繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリアミド繊維、ポリセルロース繊維、綿繊維などのいずれか1つ、または複数の材料により構成される織布(woven fabric)または不織布(non−woven fabric)で多孔性基材を提供することができ、不織布が比較的好ましい。薬剤不透過基材に提供される重合体は、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィン(エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレア、およびポリエステル(ポリエチレンテレフタラートなど)を含む。該薬剤不透過タイプの基材は、単一重合体層またはフィルムとすることも、多層重合体により構成される積層材料とすることもできる。
【0015】
本発明による傷口被覆材の炭素質材料は、活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群により選ばれ、活性炭または多孔性グラファイトが比較的好ましい。例えば(但し、これに限るものでない)、活性炭繊維、顆粒または粉末状の竹炭(charcoal)、フレキシブルグラファイト(flexible graphite)または膨張グラファイト(extended graphite)などの多孔性グラファイト、および/または粉末および/または顆粒状の活性炭および/または多孔性グラファイトを積層して得られる薄片を採用することができる。該貴金属は銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、銀が比較的好ましい。
【0016】
含浸(immersing)、熱分解(thermocracking)、電解めっき(electroplating)、無電解めっき(electroless plating)、真空蒸着(vacuum plating)などの方式による本案出願以前のあらゆる適した手段により、貴金属を該炭素質材料に添着することができ、かつ該貴金属はあらゆる公知の形式により、該炭素質材料に添着することができる。微生物を殺滅する活性を有する貴金属イオンを更に有効に放出させるため、該貴金属の微粒子は、ナノメートル寸法を有する微粒子形式で炭素質材料に添着することが比較的好ましく、かつ微粒子の最大粒径は200ナノメートルを超えないものとし、100ナノメートルを超えないことが更に好ましく、50ナノメートルを超えないことが最も好ましい。
【0017】
以下、銀添着炭素質材料の製造について、本発明で使用する貴金属を添着した炭素質材料維の製造に用いることができる数種類を例を挙げて説明する。
【0018】
方法1
a、硝酸銀溶液に浸す
活性炭繊維を、常圧または真空状態の下で1分から720分、硝酸銀溶液に浸し、銀を活性炭繊維表面に還元させてから、乾燥させて水相を除去する。硝酸銀溶液のpHは3〜8の範囲内に制御し、かつ25℃から150℃で該乾燥を操作する。
【0019】
b、高温分解
温度を120℃から450℃に制御した高温炉に、銀含有活性炭繊維を5分から120分置き、活性炭繊維表面の銀を非常に細かい金属顆粒に分解する。炭繊維の酸化または灰化を防止するため、真空または窒素などの保護性気体が存在する情況の下で該高温分解の操作を行うことが比較的好ましい。
【0020】
c、水洗浄
該高温分解後の銀含有活性炭繊維を1分から600時間、水で洗浄し、活性炭繊維表面の余分な銀を除去してから、水洗浄後の活性炭繊維を乾燥し、銀添着活性炭繊維を製造する。
【0021】
上記の方法で製造した銀添着活性炭繊維は、BET比表面積を400平方メートル/グラム以上とし、炭素含量を50重量%以上、銀含量を活性炭繊維の0.001重量%以上、かつ密度を1.8グラム/立方メートル以上とする。上記の方法において、ポリアクリロニトリル繊維、セルロース繊維、瀝青繊維、フェノール繊維、およびその組み合わせからなる群より選ばれる材料で製造した活性炭繊維を採用することができる。
【0022】
上記の製造方法に関する詳細は、中華民国発明特許公告第0059115号(TW0059115)を参照することができる。また、銀添着活性炭繊維織の製造は、日本の特開平10−99678、A.Oya,T.Wakahara,and S.Yoshida,Carbon,31,1243−1247,1993、Fu,R.,H.Zeng,and Y.Lu,“Studies on the Mechanisms of the Reaction of Activated Carbon Fibers with Oxidants,” Carbon,32(4),593−598(1994)、およびWang,Y.L.,Y.Z.Wan,X.H.Dong,G.X.Cheng,H.M.Tao,and T.Y.Wen,“Preparation and Characterization of Antibacterial Viscose−based Activated Carbon Fiber Supporting Silver,” Carbon,36(11),1567−1571(1998)などの文献を参照することもできる。前述の資料の内容は、いずれも参考のためここに併記したものである。
【0023】
方法2:
三極電化学システムを使用し、補助電極をチタンめっきの白金とし、作業電極をグラファイトとし、参考電極を網状の銀線とし、ここで参考電極は、作業電極の上方に配置する。電解液はAgNO3の固体を水溶液に溶かして0.001Mに配合したものを採用する。グラファイト片、活性炭繊維、炭素繊維、またはグラファイト繊維を電解液に含浸し、−20mVの過電位で、かつパルス式電気めっき方式を使用し、5回から100回のサイクルで、グラファイト片、活性炭繊維、炭素繊維、またはグラファイト繊維の表面に粒径200nm以下の銀顆粒をめっきすることができる。
【0024】
方法3:
二極法電化学システムを使用し、ここで2電極をいずれもグラファイト片とする。グラファイト片、活性炭繊維、炭素繊維、またはグラファイト繊維を0.001MのAgNO3めっき液に浸し、−5mAの供給電子流で10秒間電気めっきを行ない、グラファイト片、活性炭繊維、炭素繊維、またはグラファイト繊維の表面に粒径200nm以下の銀顆粒をめっきすることができる。
【0025】
本発明による傷口被覆材で使用する貴金属を添着した炭素質材料が繊維の形態である場合、繊維状、布状、フェルト状、帯状または紡ぎ糸状とすることができる。必要に応じて、該炭素質繊維で、または該炭素質繊維を混ぜた混合繊維で、織布(woven fabrics,銀添活性炭繊維布など)または不織布(non−woven fabrics)を直接製造することができ、若しくは該炭素質繊維または該炭素質繊維を混ぜた混合繊維を、必要とする樹脂材料と合わせて炭素繊維紙を製造し、本発明の被覆材料を提供し、基材層の使用を省略することもできる。また、該炭素質材料を重合材料に混ぜ、人工皮膚(synthetic skin)の傷口被覆材の一層または多層を提供することもできる。
【0026】
傷口被覆材の基材層を多孔性基材とする場合、連続して、または連続せずに層を塗る方式で貴金属を添着した炭素質材料を基材の第1表面の少なくとも一部分に塗布することができる。例えば(但し、これに限るものでない)、貴金属を添着した炭素質材料を第1接着剤成分と混合し、該混合物を基材層の第1表面に塗り、炭素質材料と基材層の結合を増進させることができる。この際、該混合物層を傷口被覆材において実際に使用するときに、傷口またはその周囲の皮膚と接触する場合、該第1接着剤成分は皮膚を刺激しない接着剤を選定することが好ましく、感圧接着剤が比較的好ましい。または、該第1接着剤成分を基材の第1表面に塗ってから、貴金属を添着した炭素質材料を該接着剤の上に用いることもできる。炭素質材料が布状の炭素質繊維織布である場合、超音波溶接(ultrasonic welding)などの方式で、該炭素質繊維織布層を基材層と積層するか、または別途、接着剤層を使用して該2層を貼り合わせることができる。こうして、絆創膏形式の傷口被覆材を提供する。
【0027】
傷口被覆材の基材層を薬剤不透過タイプとする場合は、貴金属を添着した炭素質材料を単一材料層の炭素質材料の形式で基材の第1表面の少なくとも一部分に直接用いることができる。この際、該炭素質材料が炭素質繊維である場合、織布層の形式で該炭素質繊維を基材の第1表面の少なくとも一部分に用い、超音波溶接(ultrasonic welding)などの方式で、該炭素質繊維層を基材と積層することができる。ここで、該織布層は該炭素質繊維および天然および/または人工繊維により構成するか、または炭素質繊維のみを含む織布とする。必要に応じて、基材の第1表面と炭素質材料層との間に、別途、接着剤層を使用し、炭素質材料層を該第1表面と貼り合わせることができ、炭素質材料層の中に接着剤を直接含ませることもできる。この際、該炭素質材料層を傷口被覆材において実際に使用するときに、傷口またはその周囲の皮膚と接触する場合、含ませる接着剤は、皮膚を刺激しない接着剤を選定することが好ましく、感圧接着剤が比較的好ましい。
【0028】
傷口被覆材に用いることができる一般に公知の感圧接着剤は、いずれも本発明において使用することができ、例えば、米国特許第4,675,009号、第5,536,263号、第4,696,854号、第5,741,510号、および第6,495,158号が開示する感圧接着剤などの感圧接着剤を使用することが比較的好ましく、前述の特許の内容は、いずれも参考のためここに併記したものである。例えば(但し、これに限るものでない)、本発明において、ポリアクリル酸エステル、シロキサン、またはポリイソブタジエンなどの経皮貼布に用いることができる感圧接着剤を採用することができる。これらの経皮貼布に適用する感圧接着剤は、Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology,2nd Edition (1989)Van Nostrand,Reinholdなどを参照することができ、該公開物の内容は参考のためここに併記したものである。
【0029】
本発明による傷口被覆材は、必要に応じて、その他の治療活性成分を更に含ませ、追加の治療効果を提供することができる。該治療活性成分は、貴金属を添着した炭素質材料と同じ材料層の中に含ませることも、別の層に存在させることもできる。治療活性成分が該炭素質材料と別々に存在し、単独の薬剤層の中に存在する場合、該炭素質材料の炭素質材料層を、基材層と該薬剤層の間に置くことができ(前述したように、該基材層は、多孔基材とすることができ、かつ該炭素質材料は該基材層の上に塗ることができる)、かつ該薬剤層は経皮貼布に適用する感圧接着剤成分を更に含む。または、該炭素質材料層を2つの薬剤層の間に挟むことができ(即ち、順番に基材層、薬剤層、炭素質材料層、薬剤層の方式で置く)、各該薬剤層は同じ、または異なる治療活性成分および感圧接着剤成分を含むことができる。
【0030】
皮膚の傷口の治療に用いられるあらゆる治療活性成分は、いずれも本発明による傷口被覆材に用いることができる。例えば(但し、これに限るものでない)、本発明による傷口被覆材に用いることができる治療活性成分は、エリスロマイシン(erythromycin)、テトラサイクリン(tetracycline)、クリンダマイシン(clindamycin)、セファロスポリン(cephalosporin)、アクリソルシン(acrisorcin)、ハロプロジン(haloprogin)、ヨードクロルヒドロキシキン(iodochlorhydroxyquin)、トルナフタート(tolnaftate)、トリアセチン(triacetin)などの抗かび剤、およびツボクサ(centella asiatica)、硝酸エコナゾール(econazole nitrate)、マフェニド(mafenide)、ムピロシン(mupirocin)、ポビドンヨード(povidone iodine)などの外傷または火傷の薬物成分を含む。
【0031】
必要に応じ、本発明による傷口被覆材は、感圧接着剤を含有する材料層(薬剤層または炭素質材料層、または単独の接着剤層とすることができる)の外側表面に、保護層を更に含ませ、該材料を保護することができる。該保護層は、単一材料層とすることも、少なくとも一部分が重なった2つの材料層とすることもできる。傷口被覆材に用いることができる公知のあらゆる保護層は、いずれも本発明に用いることができる。例えば(但し、これに限るものでない)、ポリウレタン、ナイロン、ポリアミド、ポリセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィン(エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレア、ポリエステル(ポリエチレンテレフタラートなど)などのいずれか1つ、または複数の材料により構成されるフィルムを保護層として使用することができる。
【0032】
本発明による傷口被覆材が用いる既存の技術は、ここでは、本発明の説明に役立てるため、重点のみ引用しているのみである。その技術の特徴および内容は、図面により更に詳しく説明するが、関連する図面は実際の比例に基づき作成されておらず、その用途は、本発明の特徴を表すことのみである。
【実施例】
【0033】
図1は、本発明における傷口被覆材の実施形態の側面図を表し、傷口治療用貼布(1)である。該貼布(1)は、第1表面(11)と第2表面(12)を有する基材層(10)、該第1表面(11)にある抗微生物層(20)、および抗微生物層(20)の上にある保護層(40)を含む。該抗微生物層(20)は、感圧接着剤(図示せず)および銀添着炭素質材料(30)を含み、かつ必要に応じて、外傷または火傷を治療する治療活性成分(図示せず)を更に含むことができ、該炭素質材料は活性炭、グラファイト、炭素、またはその組み合わせとすることができ、活性炭、多孔性グラファイト、またはその組み合わせが比較的好ましい。例えば(但し、これに限るものでない)、活性炭繊維、粉末または顆粒状の竹炭、および/またはフレキシブルグラファイトまたは膨張グラファイトなどの多孔性グラファイトを採用することができる。該貼布(1)を使用する際には、先ず保護層(40)を抗微生物層(20)からはがしてから、貼布(1)の抗微生物層(20)を有する側を人体の傷口または患部に貼る。
【0034】
図2は本発明による傷口被覆材の別の実施形態の側面図を表し、示された貼布(1)は、第1表面(11)と第2表面(12)を有する基材層(10)、該第1表面(11)にある抗微生物層(20)、該抗微生物層(20)を覆う薬剤層(50)、および薬剤層(50)の上にある保護層(40)を含む。該薬剤層(50)は、火傷を治療する治療活性成分(図示せず)および感圧接着剤(図示せず)を含み、該抗微生物層(20)は、銀添着炭素質材料および必要に応じた接着剤により構成される。該炭素質材料は活性炭、グラファイト、炭素、またはその組み合わせとすることができ、活性炭、多孔性グラファイト、またはその組み合わせが比較的好ましい。例えば(但し、これに限るものでない)、活性炭繊維、粉末または顆粒状の竹炭、および/またはフレキシブルグラファイトまたは膨張グラファイトなどの多孔性グラファイトを採用することができる。貼布(1)を使用する際には、先ず保護層(40)を薬剤層(50)からはがしてから、貼布(1)の薬剤層(50)を有する側を人体の傷口または患部に貼る。必要に応じて、基材層(10)と抗微生物層(20)の間に薬剤層を更に含むことができる。
【0035】
図3Aは、本発明における傷口被覆材の別の実施形態の側面図を表し、示されているものは、ガーゼ(100)であり、図3Bはガーゼ(100)の局部拡大正面図である。図3Aおよび図3Bに示すように、該ガーゼ(100)は、第1表面(111)と第2表面(112)を有する繊維織布基材層(110)、および該第1表面(111)の少なくとも一部分に塗布された抗微生物層塗布(120)を含む。ここで、該抗微生物層塗布(120)は銀添着炭素質材料(図示せず)および感圧接着剤(図示せず)を含む。該炭素質材料は活性炭、グラファイト、炭素、またはその組み合わせとすることができ、活性炭、多孔性グラファイト、またはその組み合わせが比較的好ましい。例えば(但し、これに限るものでない)、活性炭繊維、粉末または顆粒状の竹炭、および/またはフレキシブルグラファイトまたは膨張グラファイトなどの多孔性グラファイトを採用することができる。この実施形態においては、銀添着炭素質材料が炭素質繊維である場合、該炭素質繊維を基材(110)を提供する繊維に直接入れることができ、または該炭素質繊維で直接基材(110)を提供し、接着剤を省略することができ、別途、繊維層を使用することもできる。
【0036】
図4は、本発明による傷口被覆材の別の実施形態の見取図を表し、示されているものは絆創膏(200)であり、図5は図4の線5−5に沿った断面図である。図4および図5に示すように、該絆創膏(200)は、第1表面(211)と第2表面(212)を有する基材層(210)、該第1表面(211)に塗布された感圧接着剤層(220)、基材層(210)の中央にあることが比較的好ましい抗微生物織布層(230)、および2つの少なくとも一部分が重なった保護層(240)を含む。ここで、抗微生物織布層(230)は、ガーゼ層とし、銀添着炭素質繊維を含み、銀添着活性炭繊維が比較的好ましい。ここでは、ガーゼの形態で抗微生物層(230)を表すが、抗微生物層(230)は可撓性炭素質材料の薄片とすることも、添着活性炭繊維を含む不織布または繊維紙とすることもできる。必要に応じ、抗微生物層(230)に外傷または火傷を治療するその他の薬物成分を含む薬剤層(図示せず)を更に用い、その他の追加の治療効果を提供することができる。
【0037】
本発明による傷口被覆材において、採用する貴金属が活性炭または多孔性グラファイトに添着している場合、活性炭/多孔性グラファイトが傷口被覆材に近づく微生物をその表面に主体的に吸着、凝集させることにより、吸着/凝集した微生物を、その表面に添着した貴金属が破壊し、傷口を無菌に近い状態にし、傷口の早期治癒を促進し、傷痕を減少させることができる。また、活性炭を採用して貴金属を添着する場合、活性炭は水分を吸収するため(通常5から20重量%に達する)、これらの水分はその表面に添着した貴金属を活性化させることができ、そのため水分の添加またはその他の措置の採用なしに、該貴金属を活性化させることができ、相対的に簡単な方法で、微生物を殺滅する効果を達成することができる。
【0038】
本発明はまた、上記の本発明における傷口被覆材及び固定素子を含む、セットを提供する。該被覆材を局部的に固定できるあらゆる手段を、該固定素子として提供することができる。例えば(但し、これに限るものでない)、該固定素子は、テープ、包帯、貼布などとすることができる。
【0039】
本発明は、炭素質材料及び該炭素質材料に添着した有効量の貴金属を含む、皮膚で局部的に用いる抗微生物組成物を更に提供する。ここで、該炭素質材料は、活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、活性炭、多孔性グラファイト、またはその組み合わせが比較的好ましい。例えば(但し、その限りでない)、活性炭繊維、粉末または顆粒状の竹炭、および/または膨張グラファイトまたはフレキシブルグラファイトなどの多孔性グラファイトを採用することができる。該貴金属は銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、銀が比較的好ましい。
【0040】
本発明による組成物において、炭素質材料に添着した貴金属の含量は、鍵となるものではなく、必要とする微生物を殺滅する効果をその含量が提供することができればよい。貴金属自体の重量に対し、典型的には約0.0001から約30重量%とし、約0.001から約10重量%が比較的好ましい。該貴金属は、微粒子形式で炭素質材料に添着することが比較的好ましく、微生物を殺滅する活性を有する貴金属イオンを更に有効に放出させるため、該貴金属の微粒子は、ナノメートル寸法を有する微粒子形式で炭素質材料に添着することが比較的好ましく、かつ最大粒径は200ナノメートルを超えないものとし、100ナノメートルを超えないことが更に好ましく、50ナノメートルを超えないことが最も好ましい。
【0041】
必要に応じ、本発明による組成物において、治療有効量の治療活性成分を更に含ませることができ、抗菌剤、抗かび剤、若しくはその他の外傷または火傷治療成分を例とするが、それに限るものではない。例えば(但し、その限りでない)、必要に応じて、本発明による組成物は、エリスロマイシン(erythromycin)、テトラサイクリン(tetracycline)、クリンダマイシン(clindamycin)、セファロスポリン(cephalosporin)、トリクロサン(triclosan)、フェノキシイソプロパノール(phenoxy isopropanol)、グルコン酸クロルヘキシジン(chlorhexidine gluconate)、ポビドンヨード(povidone iodine)、アクリソルシン(acrisorcin)、ハロプロジン(haloprogin)、ヨードクロルヒドロキシキン(iodochlorhydroxyquin)、トルナフタート(tolnaftate)、トリアセチン(triacetin)、ツボクサ(centella asiatica)、硝酸エコナゾール(econazole nitrate)、マフェニド(mafenide)、ムピロシン(mupirocin)、およびポビドンヨード(povidone iodine)などをあわせて含むことができる。
【0042】
活性成分だけでなく、本発明による組成物は、局部的に用いることに適した、非毒性の、医薬上および皮膚上、受け入れることができる基剤、稀釈剤、および賦形剤を更に含むことができる。前述の基剤、稀釈剤、および賦形剤、および公知の薬理試薬の標準量は、いずれも米国特許第6,692,773号の関連開示を参照することができ、これらの内容は参考のためここに併記したものである。
【0043】
本発明による局部的に用いる組成物は、ゲル、糊状物、膏薬、クリーム、乳液、および懸濁液など、各種の剤型で存在することができる。無菌条件の下で貴金属を添着した炭素質材料および医薬上受け入れることができる基剤、稀釈剤、または賦形剤、並びに必要に応じて存在するその他の活性成分を混合し、必要な剤型を提供することができる。例えば(但し、その限りでない)、水性または油性のベースを採用し、増粘剤または凝集剤を添加して、マスク、膏薬またはクリームを調合することができ、ここで、水を水性のベースとし、かつ採用するベースの性質に応じて、ステアリン酸アルミニウムおよび水添ラノリンなどを増粘剤として使用することができる。でんぷん、トラガント(tragacanth)、セルロース派生物、ポリエチレングリコール、シリコーン(silicones)、ベントナイト、ケイ酸(silicic acid)、滑石、およびその混合物などを賦形剤として採用し、糊状物、膏薬、クリーム、またはゲルなどの剤型の本発明による組成物を提供することができる。
【0044】
本発明による組成物と公知のものの最大の違いは、炭素質材料に添着した形式で、微生物を殺滅する特性を有する貴金属を使用することである。ここで、活性炭を該炭素質材料として採用する場合、活性炭は水分を含むため、本発明の組成物は、水分を別途添加せずに、これらの貴金属を活性化し、殺菌効果を提供することができる。また、活性炭/多孔性グラファイトを炭素質材料とする場合、活性炭/多孔性グラファイトは微生物を凝集させるため、微生物が「ちょうど」通り過ぎたときにしか微生物を殺滅することができないこれらの貴金属の「消極的」な効果を改め、攻撃する形式で、積極的に微生物を消滅させる。そのため、本発明は、これら貴金属を皮膚で局部的に用いて微生物を消滅させ、微生物の成長を抑制するあらゆる公知の情況に適用し、微生物を殺滅する相対的に優れた効果を提供することができる。
【0045】
本発明は上記のとおり開示したが、これは本発明を制限するものではなく、この技術に習熟したいかなる者も、本発明の精神と範囲から離れない限り、変更と修飾を行うことができるため、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で定義したものを基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による傷口被覆材の実施形態の見取図であり、示されているものは貼布である。
【図2】本発明による傷口被覆材の別の実施形態の見取図であり、示されているものは貼布である。
【図3A】本発明による傷口被覆材の別の実施形態の見取図であり、示されているものはガーゼである。
【図3B】、図3Aの該ガーゼの局部拡大正面図である。
【図4】本発明による傷口被覆材の更に別の実施形態の見取図であり、示されているものは絆創膏である。
【図5】本発明による図4の線5−5に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 貼布
10 基材層
11、12 基材層10の第1表面および第2表面
20 抗微生物層
30 貴金属を添着した炭素質材料
40 保護層
50 薬剤層
100 ガーゼ
110 基材層
111、112 基材層110の第1表面と第2表面
120 抗微生物層塗布
200 絆創膏
210 基材層
210、212 基材層210の第1表面と第2表面
220 感圧接着剤層
230 抗微生物織布層
240 保護層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素質材料および該炭素質材料に添着した貴金属を含み、該炭素質材料が活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、かつ該貴金属が銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれる傷口被覆材。
【請求項2】
該炭素質材料が活性炭、多孔性グラファイト、およびその組み合わせからなる群より選ばれる請求項1記載の被覆材。
【請求項3】
該多孔性グラファイトがフレキシブルグラファイト、膨張グラファイト、およびその組み合わせからなる群より選ばれる請求項2記載の被覆材。
【請求項4】
該貴金属が銀であり、その粒径が200ナノメートルを超えない請求項1記載の被覆材。
【請求項5】
可撓性基材を含み、該可撓性基材に第1表面および第2表面を有し、該貴金属を添着した炭素質材料が該第1表面の少なくとも一部分を覆う請求項1記載の被覆材。
【請求項6】
該貴金属を添着した炭素質材料が、第1接着剤により該第1表面に接着された請求項5記載の被覆材。
【請求項7】
該炭素質材料を覆う第2接着剤を更に含む請求項5記載の被覆材。
【請求項8】
該炭素質材料を覆う第2接着剤を更に含む請求項6記載の被覆材。
【請求項9】
治療活性成分を更に含む請求項1記載の被覆材。
【請求項10】
該治療活性成分がエリスロマイシン(erythromycin)、テトラサイクリン(tetracycline)、クリンダマイシン(clindamycin)、セファロスポリン(cephalosporin)、アクリソルシン(acrisorcin)、ハロプロジン(haloprogin)、ヨードクロルヒドロキシキン(iodochlorhydroxyquin)、トルナフタート(tolnaftate)、トリアセチン(triacetin)、ツボクサ(centella asiatica)、硝酸エコナゾール(econazole nitrate)、マフェニド(mafenide)、ムピロシン(mupirocin)、ポビドンヨード(povidone iodine)、およびその組み合わせからなる群より選ばれる請求項9記載の被覆材。
【請求項11】
該被覆材料が織布、不織布、または人工皮膚である請求項1記載の被覆材。
【請求項12】
該炭素質材料が粉末、顆粒、繊維、薄片、およびその組み合わせからなる群の形態より選ばれる請求項1記載の被覆材。
【請求項13】
請求項1記載の傷口被覆材、および固定素子を含むセット。
【請求項14】
該固定素子がテープ、包帯、または貼布である請求項13記載のセット。
【請求項15】
炭素質材料および該炭素質材料に添着した有効量の貴金属を含み、該炭素質材料が活性炭、グラファイト、炭素、およびその組み合わせからなる群より選ばれ、かつ該貴金属が銀、金、パラジウム、白金、銅、亜鉛、およびその組み合わせからなる群より選ばれる皮膚で局部的に用いる抗微生物組成物。
【請求項16】
該炭素質材料が活性炭、多孔性グラファイト、およびその組み合わせからなる群より選ばれる請求項15記載の抗微生物組成物。
【請求項17】
該多孔性グラファイトがフレキシブルグラファイト、膨張グラファイト、およびその組み合わせからなる群より選ばれる請求項16記載の抗微生物組成物。
【請求項18】
該貴金属が銀であり、その粒径が200ナノメートルを超えない請求項17記載の抗微生物組成物。
【請求項19】
治療活性成分を更に含む請求項15記載の抗微生物組成物。
【請求項20】
該治療活性成分がエリスロマイシン(erythromycin)、テトラサイクリン(tetracycline)、クリンダマイシン(clindamycin)、セファロスポリン(cephalosporin)、アクリソルシン(acrisorcin)、ハロプロジン(haloprogin)、ヨードクロルヒドロキシキン(iodochlorhydroxyquin)、トルナフタート(tolnaftate)、トリアセチン(triacetin)、ツボクサ(centella asiatica)、硝酸エコナゾール(econazole nitrate)、マフェニド(mafenide)、ムピロシン(mupirocin)、ポビドンヨード(povidone iodine)、およびその混合物からなる群より選ばれる請求項19記載の抗微生物組成物。
【請求項21】
マスクを形成するのに用いられる請求項20記載の抗微生物組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−73499(P2008−73499A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−352418(P2006−352418)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(504117165)私立逢甲大學 (5)
【Fターム(参考)】