説明

抗炎症性複合体

AFC化合物と結合物質の特定の複合体を開示する。そうした複合体は、とりわけ、炎症性の疾患または障害の治療に有用である。AFC化合物と結合パートナーの複合体が提供される。炎症性疾患または障害の治療は本発明の複合体を用いて達成される。炎症性疾患または障害の治療は、複合体を用いて、コルチコステロイドまたはNSAIDSの副作用を伴うことなく達成される。ある実施形態では、その結合パートナーが、金属、金属同位体、金属カチオン、塩基性窒素含有小分子、局所鎮痛剤、アヘン剤、モルヒネ様作用薬、皮膚美白剤、抗癌剤および/または眼圧下降剤を含む複合体が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化41】

{式中、
は−C(O)Xであり、Xは、保護基、ハロゲン、R、−OR、−SR、−N(R)、置換もしくは非置換ヒドラジン、置換もしくは非置換6〜10員アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する置換もしくは非置換5〜6員ヘテロアリール環;−NO;−POH;−SOH;−CN;置換もしくは非置換ヘテロアリール;または以下の部分:
【化42】

(式中、各Rは独立に、水素であるか、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、もしくは環状基から選択される任意選択で置換された基である)
のうちの1つであり、
は、置換または非置換、分岐鎖状または直鎖状C10〜C25脂肪族部分であり;
は、−NH、ペプチドまたは−N(R)(R)であり;
は、水素であるか、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、環状基、アリールもしくはヘテロアリールから選択される任意選択で置換された基であり;
は、ヘテロアリール;−C(=N−R)(R)(式中、Rは水素、脂肪族および−N(R)から選択され、Rは水素、脂肪族、アリール、シアノおよび−SORから選択される);またはC(O)LR(式中、Lは、共有結合または二価の分岐鎖状もしくは直鎖状、飽和もしくは非飽和のC〜C炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは複数のメチレン単位は、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−C(=CH)−またはC〜Cシクロアルキレンで独立に置き換えられており、Lは、ハロゲン、フェニル、8〜10員二環式アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜6員ヘテロアリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環、1〜2個のヘテロ原子(該1〜2個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜7員単環、または1〜2個のヘテロ原子(該1〜2個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する7〜10員二環式ヘテロシクリル環から選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されており;Rは、−R、−OR、−N(R)、環状基、アリール、ヘテロアリールであり、各Rは独立に、水素であるか、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環状基から選択される任意選択で置換された基;あるいは置換もしくは非置換ペプチド部分である)であり、;
Zは−S−、−O−、−NH−、−Se−、−S(=O)−、−S(=N)−、−SO−、−Se(=O)−または−SeO−であり;
結合パートナーは該式Iの化合物と非共有結合的に会合しており、該結合パートナーの量は該式Iの化合物に対して約0.5:4.5〜2:1の範囲内の比で存在する}
を含む複合体。
【請求項2】
前記化合物が、式Iaの化合物:
【化43】

(Xは−OH、ハロゲン、メチル、−SH、−NHまたは−N(R)であり、Rは水素またはC1〜3アルキルであり;
はC1〜3アルキルである)
である、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
前記化合物が、式Ibの化合物:
【化44】

(Rは−COH、−COR、−CONH、−NO、−POH、−CNまたは−SOHであり;
はファルネシル、フィチル、ゲラニルゲラニル、置換ファルネシル、置換フィチルまたは置換ゲラニルゲラニルであり;
は−NHまたはペプチドである)
である、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
前記化合物が、式Icの化合物:
【化45】

(Rは置換もしくは非置換ヘテロアリール、または以下の部分:
【化46】

のうちの1つであり、
Zは−S−、−O−、−Se−、−SO−、−SO−または−NH−である)
である、請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
前記化合物が、式Idの化合物:
【化47】

(Rは置換もしくは非置換ヘテロアリール、または以下の部分:
【化48】

のうちの1つであり、
はヘテロアリールまたは−C(=NR)(R)であり、RおよびRは本明細書で説明する通りであり;
Zは−S−、−O−、−Se−、−SO−、−SO−または−NH−である)
である、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
前記化合物が、式Ieの化合物:
【化49】

(Xは、R、−OR、水素、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヒドラジン、6〜10員アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜6員ヘテロアリール環であり、各Rは独立に、水素であるか、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される任意選択で置換された基であり;
Lは、二価の分岐鎖状または直鎖状、飽和または非飽和のC〜C炭化水素鎖であり、Lの1つまたは複数のメチレン単位は、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−C(=CH)−またはC〜Cシクロアルキレンで独立に置き換えられており、Lは、ハロゲン、フェニル、8〜10員二環式アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜6員ヘテロアリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環、1〜2個のヘテロ原子(該1〜2個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜7員単環、または1〜2個のヘテロ原子(該1〜2個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する7〜10員二環式ヘテロシクリル環から選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されており;
は水素、−OHまたは−ORであり、各Rは独立に、水素であるか、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される任意選択で置換された基である)
である、請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
前記化合物が、式Ifの化合物:
【化50】

(Yは天然または非天然のアミノ酸であり;
vは1〜100(端値を含む)の整数であり;
は、水素、保護基、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリールから選択される任意選択で置換された基である)
である、請求項1に記載の複合体。
【請求項8】
が、以下の式:
【化51】

のうちの1つのヘテロアリール部分である、請求項1に記載の複合体。
【請求項9】
が−COHである、請求項1に記載の複合体。
【請求項10】
がファルネシル基である、請求項1に記載の複合体。
【請求項11】
が−NHCOCHである、請求項1に記載の複合体。
【請求項12】
Zが−S−である、請求項1に記載の複合体。
【請求項13】
前記式Iの化合物がN−アセチル−S−ファルネシル−L−システインである、請求項1に記載の複合体。
【請求項14】
前記化合物が、式Igの化合物:
【化52】

{Zは、−S−、−O−、−Se−、−S(O)−、−SO−または−NH−であり;
は、ヘテロアリール基であるか、または
【化53】

(式中、少なくとも1つのR基はHであり;
は、H、アルキル、アリール、アルケニルまたはアルキニルから独立に選択され、Rは、1つまたは2つのR基で任意選択で置換されており;
は、H、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、Rは1つまたは2つのR基で任意選択で置換されており;
Yは、H、−NH、−OH、−NH−フェニル、−NHC(O)CH、−NHCHまたは−(C〜C)アルキルから選択される)
から選択される部分であり:
は1つまたは複数のR基で置換された脂肪族基であり;
は、アルコキシ、アミノアルキル、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、Rは1つまたは2つのR基で任意選択で置換されており;
は、H、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、Rは1つまたは2つのR基で任意選択で置換されており;
は、−NHC(=O)(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、フェニル、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−O−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルケニル、−O−(C〜C)アルキニル、−O−フェニル、−CN、−OH、オキソ、ハロ、−C(=O)OH、−COハロ、−OC(=O)ハロ、−CF、N、NO、−NH、−NH((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)、−NH(フェニル)、−N(フェニル)、−C(=O)NH、−C(=O)NH((C〜C)アルキル)、−C(=O)N((C〜C)アルキル)、−C(=O)NH(フェニル)、−C(=O)N(フェニル)、−OC(=O)NH、−NHOH、−NOH((C〜C)アルキル)、−NOH(フェニル)、−OC(=O)NH((C〜C)アルキル)、−OC(=O)N((C〜C)アルキル)、−OC(=O)NH(フェニル)、−OC(=O)N(フェニル)、−CHO、−CO((C〜C)アルキル)、−CO(フェニル)、−C(=O)O((C〜C)アルキル)、−C(=O)O(フェニル)、−OC(=O)((C〜C)アルキル)、−OC(=O)(フェニル)、−OC(=O)O((C〜C)アルキル)、−OC(=O)O(フェニル)、−S−(C〜C)アルキル、−S−(C〜C)アルケニル、−S−(C〜C)アルキニル、および−S−フェニル、−NHS(O)−フェニル、−NHS(O)−アルキル、−NHS(O)−(C〜C)アルケニル、−NHS(O)−(C〜C)アルキニル、−SC(O)−フェニル、−SC(O)−アルキル、−SC(O)−(C〜C)アルケニル、−SC(O)−(C〜C)アルキニル、−O−S(=O)−(C〜C)アルキル、−O−S(=O)−(C〜C)アルケニル、−O−S(=O)−(C〜C)アルキニル、−O−S(=O)−フェニル、−(CHNH、−(CH−NH((C〜C)アルキル)、−(CHN((C〜C)アルキル)、−(CHNH(フェニル)、または−(CHN(フェニル)であり、nは1〜8である}
または薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマーもしくは二重結合異性体である、請求項1に記載の複合体。
【請求項15】
式IIの化合物
【化54】

{式中、
、G、GおよびGのそれぞれはNまたはCRであり;
Zは、S、O、Se、SO、SOまたはNHであり;
は−C(O)Xであり、Xは独立に、保護基、ハロゲン、R、−OR、−SR、−N(R)、置換もしくは非置換ヒドラジン、置換もしくは非置換6〜10員アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する置換もしくは非置換5〜6員ヘテロアリール環;−NO;−POH;−SOH;−CN;置換もしくは非置換ヘテロアリール;または以下の部分:
【化55】

(式中、各Rは独立に、水素であるか、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環状基から選択される任意選択で置換された基である)
のうちの1つであり;
は任意選択で置換された脂肪族基であり;
、R、RおよびRは独立に、H、−NO、−OR10、ハロゲン、アルキルN(R10、−N(R10、−C(=O)R10、−C(=O)OR10、−S(R10)、アジド、−S−C≡N、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、R、R、R、およびRは任意選択でさらに置換されており;
10は、H、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、R10は任意選択でさらに置換されており;
結合パートナーは該式IIの化合物と非共有結合的に会合しており、該結合パートナーの量は、該式IIの化合物に対して約0.5:4.5〜2:1の範囲内の比で存在している}
を含む複合体。
【請求項16】
式IIIの化合物:
【化56】

(式中、Lは二価の分岐鎖状または直鎖状、飽和または非飽和のC〜C炭化水素鎖であり、Lの1つまたは複数のメチレン単位は、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−CF−、−C(=CH)−、もしくは−CH=CH−、または任意選択で置換されたアリーレン、ヘテロアリーレン、C〜Cシクロアルキレン、C〜Cヘテロシクロアルキレンもしくは8〜10員二環式複素環部分で独立に置き換えられており、
は、ハロゲン、C〜Cアルキル、フェニル、ビフェニル、−ベンジル、−CH−フェノール、−CH(フェニル)、−OH、−NH、−NHC(O)CH、−NHC(O)NHCHCH、−C(O)NH、−C(O)NHCHCH、−CHC(O)OCHフェニル、−(CHSCH、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)OH、8〜10員二環式アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜6員ヘテロアリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環、1〜2個のヘテロ原子(該1〜2個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜7員単環、または1〜2個のヘテロ原子(該1〜2個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する7〜10員二環式ヘテロシクリル環から選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されており;
Mは、−C(O)−、−C(S)または−SO−であり;
11は、水素、F、CF、C〜Cアルキル、−OH、−C(O)CH、−NH(OR12)、−N(R12、−NHN(R12、−SO12、−NH−フェニル、−SO−フェニル、−フェニル−NOまたは−OR12であり、各R12は独立に、水素であるか、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される任意選択で置換された基であり;
は−C(O)Xであり、Xは独立に、R12、−C(O)NHNH、−OR12、水素、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヒドラジン、6〜10員アリール環、1〜4個のヘテロ原子(該1〜4個のヘテロ原子は窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される)を有する5〜6員ヘテロアリール環であり;
は置換または非置換、分岐鎖状または直鎖状C10〜C25脂肪族部分であり;
Zは、−O−、−N−、−S−、−Se−、−S(O)−、−S(=N)−、−SO−、−Se(O)−または−Se(O)−であり;
結合パートナーは該式IIIの化合物と非共有結合的に会合しており、該結合パートナーの量は、該式IIIの化合物に対して約0.5:4.5〜2:1の範囲内の比で存在している)
を含む複合体。
【請求項17】
式IVの化合物:
【化57】

(式中、R14は任意選択で置換されたヘテロアリール基、または
【化58】

であり;
13は、1つまたは複数のR19基で置換された脂肪族基であり;
15は、任意選択で置換されたヘテロアリール基であるか、または
【化59】

から選択される基であり;
Yは、H、−NH、−OH、−NH−フェニル、−NHC(O)CH、−NHCHまたは−(C〜C)アルキルから選択され;
Wは独立に−C(R22)−またはNであり;
22は、ハロ、水素、CF、N(R17、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリールであり;
Jは、−O−、S、−N−、−N(R17)−、−C(R23)−または−C(R18)−であり;
Aは独立に、−C(R23)−、−N−または−O−であり;
23は、水素、F、CH、CF、OH、−NH、−NHNH、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリールであり;
16は、H、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、R16は1つまたは2つのR19基で任意選択で置換されており;
17は独立に、H、アルキル、アリール、アルケニルもしくはアルキニルまたは−C(=O)O−t−ブチルであり、R17は1つまたは2つのR19基で任意選択で置換されており;
18は、H、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、R18は1つまたは2つのR19基で任意選択で置換されており;
19は、−NHC(=O)(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、フェニル、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−O−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルケニル、−O−(C〜C)アルキニル、−O−フェニル、−CN、−OH、オキソ、ハロ、−C(=O)OH、−COハロ、−OC(=O)ハロ、−CF、N、NO、−NH、−NH((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)、−NH(フェニル)、−N(フェニル)、−C(=O)NH、−C(=O)NH((C〜C)アルキル)、−C(=O)N((C〜C)アルキル)、−C(=O)NH(フェニル)、−C(=O)N(フェニル)、−OC(=O)NH、−NHOH、−NOH((C〜C)アルキル)、−NOH(フェニル)、−OC(=O)NH((C〜C)アルキル)、−OC(=O)N((C〜C)アルキル)、−OC(=O)NH(フェニル)、−OC(=O)N(フェニル)、−CHO、−CO((C−C)アルキル)、−CO(フェニル)、−C(=O)O((C〜C)アルキル)、−C(=O)O(フェニル)、−OC(=O)((C〜C)アルキル)、−OC(=O)(フェニル)、−OC(=O)O((C〜C)アルキル)、−OC(=O)O(フェニル)、−S−(C〜C)アルキル、−S−(C〜C)アルケニル、−S−(C〜C)アルキニル、および−S−フェニル、−NHS(O)−フェニル、−NHS(O)−アルキル、−NHS(O)−(C〜C)アルケニル、−NHS(O)−(C〜C)アルキニル、−NHS(O)、−SC(O)−フェニル、−SC(O)−アルキル、−SC(O)−(C〜C)アルケニル、−SC(O)−(C〜Cアルキニル)、−O−S(=O)−(C〜C)アルキル、−O−S(=O)−(C〜C)アルケニル、−O−S(=O)−(C〜C)アルキニル、−O−S(=O)−フェニル、−(CHNH、−(CH−NH((C〜C)アルキル)、−(CHN((C〜C)アルキル)、−(CHNH(フェニル)、または−(CHN(フェニル)であり、nは1〜8であり;
20は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−N(R17であり;
21は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−CN、−S(=O)−R18または−C(=O)O−t−ブチルであり;
Qは、−S−、−O−、−Se−、−S(O)−、−SO−または−NH−であり;
破線のそれぞれは二重結合の存在または非存在を独立に表しており;
結合パートナーは該式IVの化合物と非共有結合的に会合しており、該結合パートナーの量は、該式IVの化合物に対して約0.5:4.5〜2:1の範囲内の比で存在している)
を含む複合体。
【請求項18】
13
【化60】

である、請求項17に記載の複合体。
【請求項19】
式Vの化合物:
【化61】

{式中、
14は、任意選択で置換されたヘテロアリール基、または
【化62】

(式中、Yは、H、−NH、−OH、−NH−フェニル、−NHC(O)CH、−NHCHまたは−(C〜C)アルキルから選択される)
であり、
13は、1つまたは複数のR19基で置換された脂肪族基であり;
24は独立にH、
【化63】

または−NH−S(O)25であり;
25は独立に、H、(C〜C)アルキルまたはアリールであり;
17は独立に、H、アルキル、アリール、アルケニルまたはアルキニルであり、R17は1つまたは2つのR19基で任意選択で置換されており;
18は、H、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたは環状基であり、R18は1つまたは2つのR19基で任意選択で置換されており;
19は、−NHC(=O)(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、フェニル、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−O−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルケニル、−O−(C〜C)アルキニル、−O−フェニル、−CN、−OH、オキソ、ハロ、−C(=O)OH、−COハロ、−OC(=O)ハロ、−CF、N、NO、−NH、−NH((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)、−NH(フェニル)、−N(フェニル)、−C(=O)NH、−C(=O)NH((C〜C)アルキル)、−C(=O)N((C〜C)アルキル)、−C(=O)NH(フェニル)、−C(=O)N(フェニル)、−OC(=O)NH、−NHOH、−NOH((C〜C)アルキル)、−NOH(フェニル)、−OC(=O)NH((C〜C)アルキル)、−OC(=O)N((C〜C)アルキル)、−OC(=O)NH(フェニル)、−OC(=O)N(フェニル)、−CHO、−CO((C〜C)アルキル)、−CO(フェニル)、−C(=O)O((C〜C)アルキル)、−C(=O)O(フェニル)、−OC(=O)((C〜C)アルキル)、−OC(=O)(フェニル)、−OC(=O)O((C〜C)アルキル)、−OC(=O)O(フェニル)、−S−(C〜C)アルキル、−S−(C〜C)アルケニル、−S−(C〜C)アルキニル、および−S−フェニル、−NHS(O)−フェニル、−NHS(O)−アルキル、−NHS(O)−(C〜C)アルケニル、−NHS(O)−(C〜C)アルキニル、−NHS(O)、−SC(O)−フェニル、−SC(O)−アルキル、−SC(O)−(C〜C)アルケニル、−SC(O)−(C〜Cアルキニル)、−O−S(=O)−(C〜C)アルキル、−O−S(=O)−(C〜C)アルケニル、−O−S(=O)−(C〜C)アルキニル、−O−S(=O)−フェニル、−(CHNH、−(CH−NH((C〜C)アルキル)、−(CHN((C〜C)アルキル)、−(CHNH(フェニル)、または−(CHN(フェニル)であり、nは1〜8であり;
結合パートナーは該式Vの化合物と非共有結合的に会合しており、該結合パートナーの量は、該式Vの化合物に対して約0.5:4.5〜2:1の範囲内の比で存在している}
を含む複合体。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体を含む組成物。
【請求項21】
請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体または添加剤を含む医薬組成物。
【請求項22】
経口送達用に処方に従い作製される、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項23】
口腔送達用に処方に従い作製される、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項24】
局所投与用に処方に従い作製される、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項25】
吸入による投与用に処方に従い作製される、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項26】
非経口的投与用に処方に従い作製される、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項27】
炎症性の疾患または障害を治療する、その重症度を軽減する、またはその発症を遅延させる方法であって、被験体にある量の請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項21に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
【請求項28】
前記炎症性疾患が、刺激性接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎(sebhorric dermatitis)、乾癬、接触アレルギー、光過敏性、接触じんましん、酒さ、皮膚剥削、骨および/または関節の炎症からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
感覚刺激、紅斑、浮腫または小水疱形成を抑制するまたは減少させる方法であって、被験体に請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項21に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項30】
前記感覚刺激が刺傷、熱傷またはかゆみからなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
細菌によって引き起こされるまたは悪化する上皮状態を治療する、その重症度を軽減する、またはその発症を遅延させる方法であって、それを必要とする被験体に請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項21に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
【請求項32】
前記上皮状態が、皮膚状態(蜂巣炎;丹毒;膿痂疹;膿瘡、例えば壊疽性膿瘡;皮膚炭疽;壊死性筋膜炎;趾間感染症;鬚毛瘡;フルンケルおよび癰;ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群;水疱性遠位指端炎;急性爪囲炎;毛嚢炎、例えば尋常性座瘡;皮膚ジフテリア;紅色陰癬;開放創の細菌定着、例えば切り傷、損傷、擦過傷、熱傷、裂傷、慢性創傷、感染動物咬傷等)、呼吸器の状態(肺炎;過敏性肺炎;上気道および下気道感染症、例えば慢性気管支炎における二次的細菌感染症およびぜんそく;慢性閉塞性肺疾患;ジフテリア;気管支肺異形成症;百日咳;レジオネラ症、例えば在郷軍人病、ポンティアック熱;咽頭炎等)、鼻の状態(細菌性鼻炎;副鼻腔炎等)、眼の状態(慢性眼瞼炎;眼内炎等)、膣の状態(細菌性膣炎;軟性下疳;梅毒;鼠径リンパ肉芽腫症;淋病;性病性リンパ肉芽腫;非淋菌性尿道炎;ブドウ球菌感染症等)、口の状態(歯肉炎;虫歯;幼児の虫歯等)、外耳の状態(中耳炎等)、尿生殖器、直腸および同様の組織の他の細菌関連の状態から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記上皮状態が、尋常性座瘡である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記上皮状態が、呼吸器の状態である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記上皮状態を引き起こすまたは悪化させる細菌が、以下の
【化64】

から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記上皮状態を引き起こすまたは悪化させる細菌がPropionibacterium acnesである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
表面上の細菌増殖または表面上の細菌のコロニー破壊を抑制するための方法であって、表面に請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項21に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
【請求項38】
請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項21に記載の組成物を、それを必要とする被験体に投与することによって、前記被験体の皮膚へのUV損傷を治療する、その重症度を軽減する、またはその発症を遅延させる方法。
【請求項39】
細胞中の活性酸素種の量を減少させる方法であって、該細胞を請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項20に記載の組成物に接触させるステップを含み、該複合体がスーパーオキシド生成の約20%超を抑制する方法。
【請求項40】
活性酸素種の量を減少させることを必要とする被験体において活性酸素種の量を減少させる方法であって、
該被験体に請求項1〜19のいずれか一項に記載の複合体または請求項21に記載の組成物を投与するステップを含み、該複合体がスーパーオキシド生成の約20%超を抑制する方法。
【請求項41】
慣用的なサンスクリーン剤を投与するステップをさらに含む、請求項40に記載の方法。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−515721(P2012−515721A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546445(P2011−546445)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/021544
【国際公開番号】WO2010/090845
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(510152998)シグナム バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】