抗生物質耐性のないリステリア菌およびその構築および使用方法
本発明は、異種抗原、代謝酵素、およびファージインテグラーゼを発現するリステリア菌株と、目的とする抗原に対する免疫応答を誘発する方法における同リステリア菌株の使用とを提供する。本発明の組換えリステリア菌株は、組込み核酸分子を有し、前記組込み核酸分子は(a)目的とするタンパク質抗原を有するポリペプチドをコードする第1の翻訳領域と、(b)代謝酵素をコードする第2の翻訳領域と、(c)A118またはU153インテグラーゼ遺伝子をコードする第3の翻訳領域とを有する。好ましくは、前記核酸分子は抗生物質耐性遺伝子をもたない。好ましくは、前記核酸分子は前記栄養要求性バクテリア株中で機能する複製領域をもたない。また、好ましくは、前記核酸分子はさらに転写因子をコードする遺伝子を有する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組換えリステリア菌株において、この組換えリステリア菌株は組込み核酸分子を有し、前記組込み核酸分子は(a)目的とするタンパク質抗原を有するポリペプチドをコードする第1の翻訳領域と、(b)代謝酵素をコードする第2の翻訳領域と、(c)A118またはU153インテグラーゼ遺伝子をコードする第3の翻訳領域とを有する組換えリステリア菌株。
【請求項2】
前記核酸分子は抗生物質耐性遺伝子をもたない請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項3】
前記核酸分子は前記栄養要求性バクテリア株中で機能する複製領域をもたない請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項4】
前記核酸分子はさらに転写因子をコードする遺伝子を有する請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項5】
前記組換えリステリア菌株は前記転写因子をコードする内在性遺伝子中で不活性変異体を有する請求項4に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項6】
前記ポリペプチドは前記タンパク質抗原と、さらなるポリペプチドとを有する融合タンパク質であり、前記さらなるペプチドは前記タンパク質抗原の免疫原性を高める請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項7】
前記さらに含まれるポリペプチドは非溶血性LLOタンパク質またはその断片、PEST様アミノ酸配列、またはActA断片である請求項6に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項8】
前記組込み核酸分子はファージ組込みベクターである請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項9】
前記代謝酵素はアミノ酸代謝酵素である請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項10】
前記代謝酵素は前記組換えリステリア菌株中の細胞壁合成に使用されるアミノ酸の生成を触媒する請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項11】
前記代謝酵素はアラニンラセミ化酵素である請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項12】
前記代謝酵素はD−アミノ酸転移酵素である請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項13】
前記組換えリステリア菌株は動物宿主を通して継代されてきたものである請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項14】
前記ポリペプチドはhlyプロモーター、ActAプロモーター、またはp60プロモーターの制御下で発現される請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項15】
検体中の目的とするタンパク質抗原に対する免疫応答を誘発する方法であり、この方法は前記検体に組換えリステリア菌株を投与する工程を含み、この組換えリステリア菌株は組込み核酸分子を有し、前記組込み核酸分子は(a)目的とする前記タンパク質抗原を有するポリペプチドをコードする第1の翻訳領域と、(b)代謝酵素をコードする第2の翻訳領域と、(c)A118またはU153インテグラーゼ遺伝子をコードする第3の翻訳領域とを有し、これにより前記検体中の目的とする前記タンパク質抗原に対する免疫応答を誘発する方法。
【請求項16】
前記組込み核酸分子はファージ組込みベクターである請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記核酸分子は抗生物質耐性遺伝子をもたない請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記核酸分子は前記栄養要求性バクテリア株中で機能する複製領域をもたない請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記核酸分子はさらに転写因子をコードする遺伝子を有する請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記組換えリステリア菌株は前記転写因子をコードする内在性遺伝子中で不活性変異体を有する請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記ポリペプチドは、融合タンパク質は前記タンパク質抗原と、さらなるポリペプチドとを有し、前記さらなるペプチドは前記タンパク質抗原の免疫原性を高める請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記さらに含まれるポリペプチドは非溶血性LLOタンパク質またはその断片、PEST様アミノ酸配列、またはActA断片である請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記代謝酵素はアミノ酸代謝酵素である請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記代謝酵素は前記組換えリステリア菌株中の細胞壁合成に使用されるアミノ酸の生成を触媒する請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記代謝酵素はアラニンラセミ化酵素である請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記代謝酵素はD−アミノ酸転移酵素である請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記組換えリステリア菌株は、動物宿主を通して継代されてきたものである請求項15に記載の方法。
【請求項1】
組換えリステリア菌株において、この組換えリステリア菌株は組込み核酸分子を有し、前記組込み核酸分子は(a)目的とするタンパク質抗原を有するポリペプチドをコードする第1の翻訳領域と、(b)代謝酵素をコードする第2の翻訳領域と、(c)A118またはU153インテグラーゼ遺伝子をコードする第3の翻訳領域とを有する組換えリステリア菌株。
【請求項2】
前記核酸分子は抗生物質耐性遺伝子をもたない請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項3】
前記核酸分子は前記栄養要求性バクテリア株中で機能する複製領域をもたない請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項4】
前記核酸分子はさらに転写因子をコードする遺伝子を有する請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項5】
前記組換えリステリア菌株は前記転写因子をコードする内在性遺伝子中で不活性変異体を有する請求項4に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項6】
前記ポリペプチドは前記タンパク質抗原と、さらなるポリペプチドとを有する融合タンパク質であり、前記さらなるペプチドは前記タンパク質抗原の免疫原性を高める請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項7】
前記さらに含まれるポリペプチドは非溶血性LLOタンパク質またはその断片、PEST様アミノ酸配列、またはActA断片である請求項6に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項8】
前記組込み核酸分子はファージ組込みベクターである請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項9】
前記代謝酵素はアミノ酸代謝酵素である請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項10】
前記代謝酵素は前記組換えリステリア菌株中の細胞壁合成に使用されるアミノ酸の生成を触媒する請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項11】
前記代謝酵素はアラニンラセミ化酵素である請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項12】
前記代謝酵素はD−アミノ酸転移酵素である請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項13】
前記組換えリステリア菌株は動物宿主を通して継代されてきたものである請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項14】
前記ポリペプチドはhlyプロモーター、ActAプロモーター、またはp60プロモーターの制御下で発現される請求項1に記載の組換えリステリア菌株。
【請求項15】
検体中の目的とするタンパク質抗原に対する免疫応答を誘発する方法であり、この方法は前記検体に組換えリステリア菌株を投与する工程を含み、この組換えリステリア菌株は組込み核酸分子を有し、前記組込み核酸分子は(a)目的とする前記タンパク質抗原を有するポリペプチドをコードする第1の翻訳領域と、(b)代謝酵素をコードする第2の翻訳領域と、(c)A118またはU153インテグラーゼ遺伝子をコードする第3の翻訳領域とを有し、これにより前記検体中の目的とする前記タンパク質抗原に対する免疫応答を誘発する方法。
【請求項16】
前記組込み核酸分子はファージ組込みベクターである請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記核酸分子は抗生物質耐性遺伝子をもたない請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記核酸分子は前記栄養要求性バクテリア株中で機能する複製領域をもたない請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記核酸分子はさらに転写因子をコードする遺伝子を有する請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記組換えリステリア菌株は前記転写因子をコードする内在性遺伝子中で不活性変異体を有する請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記ポリペプチドは、融合タンパク質は前記タンパク質抗原と、さらなるポリペプチドとを有し、前記さらなるペプチドは前記タンパク質抗原の免疫原性を高める請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記さらに含まれるポリペプチドは非溶血性LLOタンパク質またはその断片、PEST様アミノ酸配列、またはActA断片である請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記代謝酵素はアミノ酸代謝酵素である請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記代謝酵素は前記組換えリステリア菌株中の細胞壁合成に使用されるアミノ酸の生成を触媒する請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記代謝酵素はアラニンラセミ化酵素である請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記代謝酵素はD−アミノ酸転移酵素である請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記組換えリステリア菌株は、動物宿主を通して継代されてきたものである請求項15に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2010−534058(P2010−534058A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504068(P2010−504068)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2008/004861
【国際公開番号】WO2008/130551
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(500429103)ザ・トラスティーズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ペンシルバニア (102)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2008/004861
【国際公開番号】WO2008/130551
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(500429103)ザ・トラスティーズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ペンシルバニア (102)
【Fターム(参考)】
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