説明

抗糖化剤

【課題】新規な抗糖化剤を提供する。
【解決手段】ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む抗糖化剤、抗老化剤、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤、又は肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料組成物や食品組成物などとして使用される抗糖化剤、抗老化剤、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤、及び肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ブドウ糖などの還元糖とタンパク質との間で糖化反応(メイラード反応)が起り、糖化産物が生成する。生体内でもタンパク質の糖化反応が起っているが、糖尿病などで高血糖状態が続いたり、加齢により分解反応が進行し難くなると、糖化産物の生成に傾き、タンパク質の機能が損なわれたり、糖化産物が蓄積したりする。この糖化産物は最終的に終末糖化産物(アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツ;以下、「AGEs」と略称することもある)となるが、AGEsの生成は不可逆反応である。生成したAGEsは代謝によって体外へ排出されるが、加齢に伴い、代謝速度は遅くなりAGEsが生体内の各組織に蓄積する。
【0003】
AGEsは、生体内の各組織に蓄積したり、AGEsの受容体と結合することにより、種々の症状を引き起こす。例えば、皮膚(表皮、真皮)においてAGEsが生成し蓄積すると、肌全体の衰え(例えば、肌の張りや弾力の低下、シワ、タルミ、黄ぐすみのような皮膚の色味の変化、透明感の低下、シミ等)の一因になる。また、糖尿病患者では、高血糖により生じたAGEsが白内障、動脈硬化、腎機能障害などの合併症を引き起こす。従って、生成したAGEsを体外へ排出するために、AGEsを体外へ排出し易い形に分解することが重要である。
従来、化粧料組成物や食品組成物の有効成分とするため、AGEsの生成を抑制する成分や、AGEsを分解する成分の探索が行われている。例えば、特許文献1には、柑橘類の揮発性油状物がAGEs構造体の一部であるペントシジンの生成を阻害したことが記載されている。また、特許文献2には、オリーブのエタノール水溶液による抽出物がAGEs分解作用を有し、肌のくすみを抑制したことが記載されている。
また、カルボキシメチルアルギニン(CMA)はコラーゲンに特異的に蓄積するAGEs構造体の一種であり、皮膚コラーゲンのAGEs 化がしわ、たるみ、くすみといった皮膚老化症状の主たる原因であると考えられており、特許文献3にはCMAの生成抑制剤は、コラーゲンのAGEs化を抑制することで、皮膚及び血管等、生体蛋白の変性を抑制することができるとの記載があり、皮膚老化の指標の一つとして有用であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-35424号
【特許文献2】特開2001-122758号
【特許文献3】特開2009-96731号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、新規な抗糖化剤を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記課題を解決するために研究を重ね、以下の知見を得た。
(i) ブドレジャアキシラリス(Buddleja axillaris)葉抽出物は、コラーゲンのようなタンパク質と還元糖との間の糖化反応によるAGEsの生成を効果的に抑制する。これにより、皮膚コラーゲンの損傷を抑制し、ひいては肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、といった皮膚老化を抑制、予防、又は改善する。
(ii) 紫外線は糖化反応を促進する。
(iii) ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、紫外線により促進された糖化反応をも効果的に抑制する。これにより、紫外線により促進された皮膚コラーゲンの損傷を抑制し、ひいては肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、のような紫外線により促進された皮膚老化を抑制する。
本発明は、上記知見に基づき、さらに研究を重ねて完成されたものであり、下記の抗糖化剤、抗老化剤、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤、及び肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤を提供する。
【0007】
項1. ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む抗糖化剤。
項2. ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、水、炭素数1〜4の一価アルコール、及び炭素数2〜6の多価アルコールからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶媒による抽出物である項1に記載の抗糖化剤。
項3. 化粧料組成物である項1又は2に記載の抗糖化剤。
項4. 食品組成物である項1又は2に記載の抗糖化剤。
項5. ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む抗老化剤。
項6. ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、水、炭素数1〜4の一価アルコール、及び炭素数2〜6の多価アルコールからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶媒による抽出物である項5に記載の抗老化剤。
項7. 化粧料組成物である項5又は6に記載の抗老化剤。
項8. 食品組成物である項5又は6に記載の抗老化剤。
項9. ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤。
項10. ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、水、炭素数1〜4の一価アルコール、及び炭素数2〜6の多価アルコールからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶媒による抽出物である項9に記載の皮膚コラーゲンの損傷抑制剤。
項11. 化粧料組成物である項9又は10に記載の皮膚コラーゲンの損傷抑制剤。
項12. 食品組成物である項9又は10に記載の皮膚コラーゲンの損傷抑制剤。
項13. ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む、肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤。
項14. ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、水、炭素数1〜4の一価アルコール、及び炭素数2〜6の多価アルコールからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶媒による抽出物である項13に記載の肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤。
項15. 化粧料組成物である項13又は14に記載の肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤。
項16. 食品組成物である項13又は14に記載の肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤。
【発明の効果】
【0008】
本発明の抗糖化剤は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を含むことにより、糖化反応を効果的に抑制し、この作用により、皮膚老化を抑制することができる。
具体的には、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を含む化粧料組成物を皮膚に塗布したり、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を含む食品組成物を摂取することにより、コラーゲンなどの皮膚タンパク質の糖化によるAGEsの生成を、又はその蓄積に起因する肌の衰え又は老化を予防、抑制、改善することができる。これにより、肌全体の印象を若く保ち、若々しい外見が得られる。肌の衰えとしては、例えば、肌の張り又は弾力性の低下、シワ、肌荒れ、肌のキメの低下、くすみ、透明感の低下などが挙げられる。
【0009】
また、紫外線照射により、コラーゲンなどの皮膚タンパク質の糖化によるAGEsの生成が促進され、肌の老化が促進されるが、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、紫外線照射により促進された糖化による肌の老化(光老化)も抑制することができる。このように、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、紫外線照射による糖化、老化を効果的に抑制できる。また、紫外線により皮膚コラーゲンの切断や架橋が生じるが、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、このような紫外線による皮膚コラーゲンの切断や架橋を効果的に抑制できる。
これにより、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、紫外線照射による肌の張り又は弾力性の低下、シワ、肌荒れ、肌のキメの低下、くすみ、透明感の低下などの老化を抑制できる。
また、本発明の抗糖化剤は、AGEsにより引き起こされる各種疾患(糖尿病合併症(白内障、動脈硬化、腎機能障害、網膜症、神経障害など)、動脈硬化症、悪性腫瘍、骨疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病などを予防又は改善することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】UVA照射によるAGEs促進を示す図である。
【図2】ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、UVA照射下でのAGEs生成を抑制することを示す図である。
【図3】ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、UVA照射下でのCMA生成を抑制することを示す図である。
【図4】ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、UVA照射下でのCMA生成を抑制することを示す図である。
【図5】ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、UVA照射下でのCMAの生成を抑制することを示す図である。
【図6】ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、UVA照射下でのAGEsの生成を抑制することを示す図である。
【図7】ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、UVA照射下でのペントシジンの生成を抑制することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の抗糖化剤、糖老化剤、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤、及び肌の張り又は弾力の低下、皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む。
ブドレジャアキシラリス葉抽出物
ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、マンドレシー抽出物、マンドレシーエキスなどとも称されており、ブドレジャアキシラリスの葉を溶媒で抽出したものである。ブドレジャアキシラリスの葉はそのまま抽出に供してもよく、切断、破砕、又は粉砕して抽出に供してもよい。抽出方法については、その溶媒の温度、ブドレジャアキシラリスの葉に対する溶媒の重量比率、又は抽出時間を、それぞれ任意に設定することができる。
【0012】
抽出溶媒は、水、有機溶媒の何れも使用できる。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノールのような炭素数1〜4の一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル等の炭素数2〜6の多価アルコール或いはその誘導体、;酢酸エチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキサンのような炭素数5〜7の飽和炭化水素類;トルエン、ベンゼンのような炭素数6〜8の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。
抽出溶媒は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。中でも、水、炭素数1〜4の一価アルコール、及び炭素数2〜6の多価アルコールが好ましく、水、エタノール、プロピレングリコール、及びブチレングリコールがより好ましい。2種以上を組み合わせて用いる場合、エタノールと水とを混合して使用することが好ましい。その場合のエタノールの使用比率は、溶媒の全体に対して、約50〜90容量%が好ましく、約60〜80容量%がより好ましく、容量比で、約70:30(エタノール:水)が最も好ましい。
【0013】
抽出溶媒の温度は、室温又は常温の溶媒を用いることもできるが、加熱溶媒や熱溶媒(溶媒を沸点付近に加熱したもの)を用いることもできる。具体的には、抽出溶媒が水の場合、抽出時の温度は、溶媒の沸点以下であればよく特に限定されないが、約40〜100℃が好ましく、約60〜100℃がより好ましく、約80〜100℃がさらにより好ましい。上記範囲であれば、抗糖化活性を有する成分を十分に抽出することができる。抽出時間は、特に限定されないが、通常約30秒間〜4時間、好ましくは約3〜50分間、さらに好ましくは約4〜40分間とすることができる。
また、必要に応じて攪拌して常圧で抽出することができる。但し、抽出方法及び抽出条件等を特に限定するものではなく、例えば加圧抽出を行うこともできる。このように抽出処理することにより液状のブドレジャアキシラリス葉抽出物が得られる。
本発明では、この抽出物をそのままの状態で用いることもできるが、有機溶媒が含まれている場合には減圧蒸留等により有機溶媒を除去することが好ましい。また、本発明において、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、液状のものを使用してもよいが、必要に応じて、減圧乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥等の乾燥処理を行って液体分を低減又は除去することにより、濃縮液状、半固形状、固形状、又は粉末状にしたものを使用してもよい。
また、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は市販品を購入することもできる。
【0014】
化粧料組成物
本発明の抗糖化剤、抗老化剤、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤、及び肌の張り又は弾力の低下、皮膚のしわの抑制、予防、又は改善剤は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を、化粧料成分として許容される公知の基剤又は担体と共に混合して化粧料組成物とすることができる。
化粧料組成物の形態は特に限定されず、例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、日焼け止め用化粧料、パック、ハンドクリーム、ボディローション、ボディークリームのような基礎化粧料;洗顔料、メイク落とし、ボディーシャンプー、シャンプー、リンスのような洗浄用化粧料;ファンデーション、化粧下地、リップクリーム、口紅、チークカラーのようなメークアップ化粧料;入浴剤などが挙げられる。
化粧料組成物中の、ブドレジャアキシラリス葉抽出物の含有量は、乾燥重量に換算して、例えば約0.00001〜20重量%とすればよく、約0.0001〜10重量%が好ましく、約0.001〜5重量%がより好ましい。上記範囲であれば、化粧品の通常使用量で十分な抗糖化作用、抗老化作用、皮膚コラーゲンの損傷抑制作用、肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわの抑制、予防又は改善作用が得られる。
【0015】
基剤又は担体としては、パラフィン、流動パラフィン、スクワラン、白ロウ、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、セレシン、ワセリン、ハードファット、マイクロクリスタリンワックス、α−オレフィンオリゴマー、軽質流動パラフィンのような炭化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸のような脂肪酸;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリオクタノイン)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルのようなトリ脂肪酸グリセリド;セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールのような高級アルコール;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、エチルトリシロキサン、メチルトリメチコン、メチルシロキサン網状重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン、ジメチルポリシロキサンのようなシリコーン油;エチレングリコールモノアセタート、エチレングリコールジアセタート、トリエチレングリコールジアセタート、ヘキシレングリコールジアセタート、及び2−メチル−2−プロペン−1,1−ジオールジアセタートのようなグリコールアセタート;トリエチレングリコールジバレラート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチラート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチラートのようなグリコールエステル;エチレングリコールジアクリラート、ジエチレングリコールジアクリラート、プロピレングリコールモノアクリラート、2,2−ジメチル−トリメチレングリコールジアクリラート、及び1,3−ブチレングリコールジアクリラートのようなグリコールアクリラート;エチレングリコールジニトラート、ジエチレングリコールジニトラート、トリエチレングリコールジニトラート、及びプロピレングリコールジニトラートのようなグリコールジニトラート;2,2′−[1,4−フェニレンジオキシ]ジエタノール;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カラギーナン;ポリビニルブチラート;ポリエチレングリコール;ジオキサン;ブチレングリコールアジピン酸ポリエステル;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスエリットのようなエステル類;デキストリン、マルトデキストリンのような多糖類;エタノール、イソプロパノールのような低級アルコール;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルのようなグリコールエーテル;水などの水系基剤などが挙げられる。
【0016】
中でも、炭化水素(特に、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、軽質流動パラフィン、流動パラフィン)、トリ脂肪酸グリセリド(特に、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル)、高級アルコール(特に、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール)、シリコーン油(特に、メチルポリシロキサン、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、架橋型メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、エチルトリシロキサン、メチルトリメチコン、メチルシロキサン網状重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン、ジメチルポリシロキサン)、エステル類(特に、イソノナン酸イソノニル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット)、多糖類(特に、デキストリン、マルトデキストリン)、グリコールエーテル(特に、ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、水が好ましい。
基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0017】
また、化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に添加される公知の添加剤、例えば界面活性剤、増粘剤、保存剤、pH調整剤、キレート剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料、パール光沢付与剤等を添加することができる。添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0018】
界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸のようなグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80などの硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、オレイルアミンのようなアミン類;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤などが挙げられる。
【0019】
中でも、グリセリン脂肪酸類(特に、モノステアリン酸グリセリル)、ポリグリセリン脂肪酸類(特に、モノステアリン酸ポリグリセリル)、硬化ヒマシ油誘導体(特に、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60))、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類(特に、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60))、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(特に、ポリオキシエチレンセチルエーテル)、シリコーン系界面活性剤(特に、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)が好ましい。
界面活性剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜20重量%とすることができる。
【0020】
増粘剤としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、デキストラン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト、デキストリン脂肪酸エステル、ペクチン、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリイソステアリン酸エチレングリコール、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)メチルグルコシドなどが挙げられる。
中でも、キサンタンガム、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリイソステアリン酸エチレングリコール、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)メチルグルコシドが好ましい。
増粘剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
【0021】
保存剤、防腐剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノールなどが挙げられる。中でも、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、フェノキシエタノールが好ましい。
保存剤、防腐剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜5重量%とすることができる。
【0022】
pH調整剤としては、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸など)、有機酸(乳酸、酢酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、コハク酸ナトリウム、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸など)、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)、有機塩基(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジンなど)などが挙げられる。中でも、コハク酸、コハク酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムが好ましい。
pH調整剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜5重量%とすることができる。
【0023】
キレート剤としては、エチレンジアミン4酢酸(エデト酸)、エチレンジアミン4酢酸塩(ナトリウム塩(エデト酸ナトリウム:日本薬局方、EDTA−2Naなど)、カリウム塩など)、フィチン酸、グルコン酸、ポリリン酸、メタリン酸などが挙げられる。中でも、エデト酸ナトリウムが好ましい。キレート剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜5重量%とすることができる。
安定化剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。安定化剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜5重量%とすることができる。
刺激低減剤としては、甘草エキス、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。刺激低減剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
【0024】
着色剤としては、無機顔料、天然色素などが挙げられる。着色剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.00001〜10重量%とすることができる。
パール光沢付与剤としては、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどが挙げられる。中でも、ジステアリン酸エチレングリコールが好ましい。パール光沢付与剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜10重量%とすることができる。
【0025】
また、化粧料組成物には、皮膚へのAGEsの蓄積に起因する肌の衰えの改善、抑制、予防という本発明の効果をさらに増強する目的で、化粧品に添加し得る公知の抗糖化成分を配合することができる。公知の抗糖化成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
公知の抗糖化成分としては、例えば、月見草油又は月見草エキス、アムラーの果実、果汁又はそれらの抽出物(特開2006-028090、特開2006-62989号等);L−アルギニン、L−リジン、加水分解カゼイン(以上、特開2001-039816);加水分解性タンニン(特開平9-40519号);カルノシン、α−リポ酸(以上、「美容のための最新皮膚診断マニュアル」、フレグランスジャーナル社、2006年8月15日発行);西洋バラの花・子房、ハイブリッドローズの花・子房・ガク・葉・茎、エイジツ、ブドウ葉、カキ葉、リンゴ葉、マリーゴールドの花、モクレン葉の抽出物(以上、特開2006-273811号);ボタン属植物抽出物、タツナミソウ属植物抽出物、セイヨウヤマハッカ属植物抽出物、ヒマワリ属植物抽出物、アロエ属植物抽出物、アマドコロ属植物抽出物、アマ属植物抽出物、バラ属植物抽出物、シナノキ属植物抽出物、カンアオイ属植物抽出物、ドクダミ属植物抽出物、カントウ属植物抽出物、ワレモコウ属植物抽出物、ハッカ属植物抽出物、ニワトコ属植物抽出物(以上、特開2003-212749号);大高良姜の抽出物(特開2006-62987号);アスナロ、アセンヤク、イタドリ、イチヤクソウ、アンズ、ケイカンカ、ハクカユマトウ、シラカバ、セイヨウサンザシ、セイヨウノコギリソウ、タラヨウ、ドクダミ、トルメンチラ、バクモンドウ、ヒバ、ブドウ、ミチヤナギ、ムクロジ、モッカ、レイシ、ローマカミツレの抽出物(以上、特開2003-212770号);アメリカマンサク、アンズ、イチヤクソウ、ウワウルシ、オウレン、オオバナサルスベリ、ガンビールノキ、ゲンノショウコ、コウホネ、ザクロ、シャクヤク、セイヨウナツユキソウ、ダイオウ、チャノキ、チョウジノキ、チンネベリーセンナ、テンチャ、トックリイチゴ、トルメンチラ、バラ、ボタン、ヤクヨウサルビア、ヤシャブシ、ヤマモモ、ユーカリノキ、ロッグウッド、ワレモコウの抽出物(以上、特開2002-241299号);アケビ、アロエ、アンズ、カバ、キキョウ、ゴミシ、サンシチニンジン、タウコギ、ナルコユリ、ハコベ、ハマヂシャ、ブクリョウ、ユズの抽出物(以上、特開2002-241293号);カルカデ、ハイビスカス、シャゼンシ、トウニン、マロニエ、ケイシ、ゴミシ、シコン、センナ、トシシ、ビャッキュウの抽出物(以上、特開平11-106336号);ナツメの果核(酸棗仁)、MACJONGの果実、カボチャの種子、トチュウの葉、サラシアの根、オオウメガサソウの葉の抽出物(以上、特開2007-254345号);アマチャ、エニシダ、雪蓮花、デビルスクロウ、エゾウコギ、ロゼア、エルカンプーレの抽出物(以上、特開2007-254344号);パパイヤの抽出物(特開2006-298812号);シモニロの抽出物(特開2006-219447号);スノキ属植物の抽出物(特開2006-117700号);アグリモニー、アシュワガンダ、アニス、アマチャヅル、甘葉懸鈎子、銀杏、ウイキョウ、ウイッチヘーゼル、ウコン、エキナセア、エゾウコギ、エルダー、エルバ・マテ、オオバコ、オリーブ、オレガノ、オレンジ、柿、カキドオシ、カミツレ、ガラナ、含羞草、菊、ギムネマ、キャッツクロー、キャットニップ、キラウェイ、キンギンカ、グァバ、クコヨウ、くまざさ、クミクスチン、黒大豆、くわ、シナモン、ケツメイシ、ゴーヤ、コーラナッツ、ゴカヒ、ゴツコラ、コリアンダー、コンフリー、サキシマスオウ、サフラワー、サラシア・オブロンガ、サンザシ、サンシチニンジン、しそ、ジュウヤク、ジュニパーベリー、ジンジャー、杉、スギナ、ステビア、スペアミント、セイジ、セイボリー、セイヨウサンザシ、仙査、タイム、タヒボ、ダンデライオン、チャービル、チャノキ、チャボトケイソウ、チョウジ、デイジー、ディル、トチュウ、ニクズク、南姜、ネトル、ハイビスカス、白猪母邱、白花蛇舌草、ハゴロモソウ、バジル、ハス、半枝連、ヒース、ピーチ、ヒソップ、びわ、フィーバーフュー、フクギ、藤、プランタゴ・サイリュウム、ブルーベリー、ブルーマロウ、ペニーロイヤル、ベニバナ、ペパーミント、ホップ、ポリジ、ポンドアップル、マシュマロー、マジョラム、マリーゴールド、マレイン、マロウスモール、マロウブルー、ミフクラギ、ミルクシスル、メグスリノキ、メデゥスイート、モッカ、ヤエヤマ アオキ、ヤクルマギク、ヤローフラワー、ユーカリ、ヨクイニン、ヨモギ、ラズベリー、ラベンダー、リンデン、ルイボス、レモングラス、レモンタイム、レモンバーベナ、レモンバーム、ローズヒップ、ローズピンクバッツ、ローズマリー、ローズレッド、ローレル、羅布麻、ワイルドストロベリーの抽出物(以上、特開2004-250445号);アカメガシワ、カキノキ、クワ、セイヨウオトギリソウ、ツボクサ、ヤクヨウガレーガ、ヤーバサンタ、ローズヒップの抽出物(以上、特開2004-189663号);サクラ、紅景天、ブルーベリー、クマコケモモ、シロヤマモモ、ハコベ、ヒメウイキョウ、ヘンナ、ラレアの抽出物(以上、特開2001-316221号);イチイヨウ、カイカ、カイトウヒ、キンオウシ、ゲッケイジュ、コウジョウボク、セキショウコン、ソウジシ、バイモ、モクテンリョウの抽出物(以上、特開平8-259431号);ニンジン葉の抽出物(特開2004-51580号);ガンビールノキ、シラカバ、セイヨウサンザシ、チャノキ、チョウジノキ、ドクダミ、トルメンチラ、バラ、ブドウ、マロニエ、ローマカミツレの抽出物(以上、特開2005- 35911号);アミノグアニジン又はその塩(最新医学,49巻・2号,p78〜83,1994);黒大豆種皮、マテ茶葉(緑)、リンデン花、ウラジロガシ葉、黒米種子、西洋ヤナギ樹皮・新芽、アイブライト地上部、ブラックコホシュ根、アグニ果実、アーティチョーク葉、ライチ種子、カツアバ樹皮、オート麦地上部、パッションフラワー葉、チャデブグレ葉、ソバ葉、マリアアザミのソウ果、明日葉の葉、デビルスクロー根、イペ樹皮、アガリクス菌糸体、パフィア根、アサイ果実、モズク全草及びフキ茎・葉の加工物(以上、特開2008-088102);ニームエキス;アリスチン;グルコサミンなどが挙げられる。中でも、月見草、アムラー、ライチ、バラ、マロニエ、マリアアザミ、ニームなどの植物に由来する成分(特に、月見草油又は月見草エキス、アムラーエキス、ライチ種子エキス、バラの花びらのエキス、マロニエエキス、マリアアザミエキス、ニームエキス);加水分解性タンニン(特に、栗の渋皮由来);L−アルギニン又はその塩;リジン又はその塩;カルノシン;α−リポ酸;アミノグアニジン又はその塩;アリスチン;グルコサミンが好ましい。
【0026】
公知の抗糖化成分を用いる場合の使用量は、乾燥重量に換算して、化粧料組成物の全体に対して、例えば約0.00001〜10重量%とすることができる。
さらに、化粧料組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、抗酸化成分、老化防止成分、抗炎症成分、美白成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、ビタミン類、血行促進成分、保湿成分、DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分、紫外線吸収成分、紫外線散乱成分、洗浄成分、抗菌成分、収斂成分などの、化粧品に添加し得る他の活性成分を配合することができる。他の活性成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0027】
抗酸化成分としては、植物(例えば、ブドウ、オタネニンジン、コンフリー等)に由来する成分;プロアントシアニジン、トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、へスペリジン、グルコシルヘスペリジン、エルゴチオネイン、亜硫酸水素ナトリウム、エリソルビン酸及びその塩、フラボノイド、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、カタラーゼ、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオレドキシン、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリンなどが挙げられる。中でも、ブドウ種子エキス、ブドウ葉エキス、オタネニンジンエキス、コンフリー葉エキス、プロアントシアニジン、トコフェロール及びその誘導体(特に、δ−トコフェロール、α−トコフェロール)、アスコルビン酸及びその誘導体(特に、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル))、へスペリジン、グルコシルヘスペリジン、エルゴチオネインが好ましい。
抗酸化剤の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.00001〜10重量%とすることができる。
【0028】
老化防止成分としては、加水分解大豆タンパク、レチノイド(レチノール及びその誘導体、レチノイン酸、レチナール等)、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。中でも、アルテミアエキス、加水分解大豆タンパク、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールが好ましい。
老化防止成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜10重量%とすることができる。
【0029】
抗炎症成分としては、植物(例えば、コンフリー)に由来する成分;アラントイン、カラミン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、グアイアズレン、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、サリチル酸又はその誘導体などが挙げられる。中でも、コンフリー葉エキス、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルが好ましい。
抗炎症成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜10重量%とすることができる。
【0030】
美白成分としては、例えば、アルブチン;ハイドロキノン;コウジ酸;エラグ酸;フィチン酸;ルシノール;カモミラET;アスコルビン酸又はその誘導体;ビタミンE又はその誘導体;パントテン酸又はその誘導体;トラネキサム酸などや、美白作用を有する植物成分(例えば、植物エキスや精油)が挙げられる。中でも、アルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)、トラネキサム酸が好ましい。
美白成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜30重量%とすることができる。
【0031】
角質柔軟成分としては、ラノリン、尿素、フィチン酸、乳酸、乳酸塩、グリコール酸、サリチル酸、リンゴ酸、クエン酸などが挙げられる。中でも、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、サリチル酸、フィチン酸が好ましい。
角質柔軟成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜50重量%とすることができる。
【0032】
細胞賦活化成分としては、植物(例えば、ビルベリー)に由来する成分;γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類;レチノール及びその誘導体、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類;グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類;タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。中でも、ビルベリー葉エキス、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールが好ましい。
細胞賦活化成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0001〜10重量%とすることができる。
【0033】
ビタミン類としては、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のレチノール誘導体、レチナール、レチノイン酸、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、d−δ−トコフェリルレチノエート、α−トコフェリルレチノエート、β−トコフェリルレチノエート等のビタミンA類;β−カロチン、α−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、エキネノン等のプロビタミンA類;δ−トコフェロール、α−トコフェロール、β−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム、δ−トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸メチル、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類;ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸グルコシドなどのビタミンC類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類;フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類;ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテテイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、ビオシチン等のビオチン類;そのほか、カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸、γ−オリザノール等のビタミン様作用因子などが挙げられる。
【0034】
中でも、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのビタミンA類;アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)などのビタミンC類;δ−トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類;ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類が好ましい。
ビタミン類の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜30重量%とすることができる。
【0035】
血行促進作用成分としては、植物(例えば、オタネニンジン、アシタバ、アルニカ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイソウ、オランダカシ、カミツレ、ローマカミツレ、カロット、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、シイタケ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、センキュウ、センブリ、タイム、チョウジ、チンピ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ブッチャーブルーム、ブドウ、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、ローズマリー、ローズヒップ、チンピ、トウキ、トウヒ、モモ、アンズ、クルミ、トウモロコシ)に由来する成分;ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン、ヘスペリジンが挙げられる。中でも、オタネニンジンエキス、ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン、ヘスペリジンが好ましい。
血行促進成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.00001〜10重量%とすることができる。
【0036】
保湿成分としては、植物(例えば、チガヤ)に由来する成分;アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニンのようなアミノ酸及びその誘導体;コラーゲン、ゼラチン、エラスチンのようなタンパク質やペプチド、その加水分解物;グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリンなどの多価アルコール;ソルビトールのような糖アルコール;レシチン、水素添加レシチンのようなリン脂質;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン、コンドロイチンのようなムコ多糖;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素のようなNMF由来成分;ポリグルタミン酸;MPCポリマー(例えば、LIPIDURE(登録商標)等)等のリン脂質極性基を有する高分子;ポリオキシプロピレンメチルグルコシド;トリメチルグリシン(ベタイン);ヒドロキシエチルウレア;アクリル酸・アクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体;ソルビトールなどが挙げられる。中でも、チガヤ根エキス、加水分解コラーゲン、加水分解エラスチン、MPCポリマーグリセリン、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、トリメチルグリシン(ベタイン)、ヒドロキシエチルウレア、アクリル酸・アクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ソルビトールが好ましい。
保湿成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
【0037】
DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分としては、動物(例えば、アルテミア)に由来する成分;植物(例えば、キャッツクロー)に由来する成分;DNA、DNA塩、RNA、RNA塩等の核酸成分が挙げられる。中でも、アルテミアエキス、DNA-Naが好ましい。
DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.00001〜0.1重量%とすることができる。
【0038】
紫外線吸収成分としては、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。中でも、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンが好ましい。
紫外線吸収成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.01〜20重量%とすることができる。
【0039】
紫外線散乱成分としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸チタン、ケイ酸亜鉛、無水ケイ酸、ケイ酸セリウム、含水ケイ酸等の無機化合物や、それらの無機化合物を含水ケイ酸、水酸化アルミニウム、マイカやタルク等の無機粉体で被覆したり、ポリアミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン等の樹脂粉体に複合化したもの、さらにシリコン油や脂肪酸アルミニウム塩等で処理したものなどが挙げられる。中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄等の無機化合物や、これらの無機化合物を水酸化アルミニウム、含水ケイ酸、マイカやタルク等の無機粉体やシリコン油で被覆したものが好ましい。
紫外線散乱成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.001〜35重量%とすることができる。
【0040】
洗浄成分としては、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルキル(又はアルケニル)硫酸塩、高級脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化タウレート等のアニオン界面活性剤;アミンオキサイド、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤;アルキレンオキサイドが付加していてもよい、直鎖又は分岐鎖の長鎖アルキル基を有するモノ又はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤;カルボベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミドベタイン等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0041】
中でも、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤が好ましい。アニオン界面活性剤では、高級脂肪酸塩(特に、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸の塩)、N-アシルアミノ酸塩(特に、N−ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、水酸化カリウム/N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、ミリストイルグルタミン酸)が好ましい。非イオン界面活性剤では、脂肪酸アルカノールアミド(特に、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド)、アミンオキサイド(特に、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド)が好ましい。両性界面活性剤では、イミダゾリニウムベタイン(特に、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム)が好ましい。
洗浄成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.01〜80重量%とすることができる。
【0042】
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシンなどが挙げられる。中でも、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシンが好ましく、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノールがより好ましい。
抗菌成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0003〜10重量%とすることができる。
【0043】
収斂成分としては、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸を挙げることができる。中でも、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸が好ましい。
収斂成分の含有量は、化粧料組成物の全体に対して、約0.0003〜10重量%とすることができる。
【0044】
本発明の化粧料組成物は、各成分を常法に従って混合撹拌することにより調製できる。例えば、化粧品基剤に不溶性の成分と油性成分とを予め混合撹拌した後、水性成分を配合し、再び混合撹拌することができる。基剤に不溶性の成分の分散を容易にするため、ホモミキサー等の撹拌機を用いてもよい。
【0045】
成分の好ましい組み合わせ
ブドレジャアキシラリス葉抽出物とその他の活性成分との好ましい組み合わせとして、以下の組合わせが挙げられる。
公知の抗糖化成分を含む場合は、月見草油又は月見草エキス、アムラーエキス、ライチ種子エキス、バラの花びらのエキス、マロニエエキス、マリアアザミエキス、ニームエキス、加水分解性タンニン、L−アルギニン若しくはその塩、リジン又はその塩、カルノシン、α−リポ酸、アミノグアニジン若しくはその塩、アリスチン、又はグルコサミンと、
抗酸化成分を含む場合は、ブドウ種子エキス、ブドウ葉エキス、オタネニンジンエキス、コンフリー葉エキス、プロアントシアニジン、トコフェロール又はその誘導体(δ−トコフェロール、α−トコフェロール)、アスコルビン酸又はその誘導体(アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル))、ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、又はエルゴチオネインと、
老化防止成分を含む場合は、加水分解大豆タンパク、レチノール、酢酸レチノール、又はパルミチン酸レチノールと、
【0046】
抗炎症成分を含む場合は、コンフリー葉エキス、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、又はグリチルレチン酸ステアリルと、
美白成分を含む場合は、アルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)、又はトラネキサム酸と、
角質柔軟成分を含む場合は、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、サリチル酸、又はフィチン酸と、
細胞賦活化成分を含む場合は、ビルベリー葉エキス、レチノール、酢酸レチノール、又はパルミチン酸レチノールと、
ビタミン類を含む場合は、ビタミンA類(レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール)、ビタミンC類(アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル))、ビタミンE類(δ−トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール)、ニコチン酸類(ニコチン酸アミド)と、
【0047】
血行促進作用成分を含む場合は、オタネニンジンエキス、ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン、又はヘスペリジンと、
保湿成分を含む場合は、チガヤ根エキス、加水分解コラーゲン、加水分解エラスチン、MPCポリマーグリセリン、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、トリメチルグリシン(ベタイン)、ヒドロキシエチルウレア、アクリル酸・アクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、又はソルビトールと、
DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分を含む場合は、アルテミアエキス、又はDNA-Naと、
【0048】
紫外線吸収成分又は紫外線散乱成分を含む場合は、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、若しくは2,4,6−トリス[4−(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、これらの無機化合物を無機粉体(水酸化アルミニウム、含水ケイ酸、マイカ、又はタルク)、又はシリコン油で被覆したものと、
洗浄成分を含む場合は、高級脂肪酸塩(特に、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸の塩)、N-アシルアミノ酸塩(特に、N−ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、水酸化カリウム/N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、ミリストイルグルタミン酸)、脂肪酸アルカノールアミド(特に、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド)、アミンオキサイド(特に、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド)、イミダゾリニウムベタイン(特に、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム)と、
抗菌成分を含む場合は、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、又はイソプロピルメチルフェノールと、
収斂成分を含む場合は、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、又はタンニン酸との組み合わせが挙げられる。
【0049】
このうち、公知の抗糖化成分、抗酸化成分、老化防止成分、抗炎症成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、ビタミン類、血行促進作用成分、保湿成分、DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分、紫外線吸収又は散乱成分、並びに洗浄成分を組み合わせることが好ましい。中でも、公知の抗糖化成分、老化防止成分、DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分、ビタミン類、並びに抗酸化成分を組み合わせることがより好ましい。
ブドレジャアキシラリス葉抽出物と、公知の抗糖化成分、老化防止成分、DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分、ビタミン類、並びに抗酸化成分との好ましい組み合わせの具体例として以下の組み合わせが挙げられる。
【0050】
【表1】

【0051】
食品組成物
本発明の抗糖化剤、抗老化剤、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤、及び肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわの抑制、予防、又は改善剤は、食品組成物とすることができる。
この食品組成物は、健康食品、栄養補助食品(バランス栄養食、サプリメントなどを含む)として好適に用いることができる。また、保健機能食品(特定保健用食品(疾病リスク低減表示、規格基準型を含む)、条件付き特定保健用食品、栄養機能食品を含む)に好適である。
剤型は、特に限定されないが、ブドレジャアキシラリス葉抽出物をそのまま、又はこれに食品に通常用いられている賦形剤または添加剤を配合して、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、粉剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、水和剤、乳剤、液剤、エキス剤、またはエリキシル剤等の剤型に、公知の手法にて製剤化することもできる。中でも、服用および携帯が容易である点で、飲料;粉末飲料;ゼリー剤、錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドロップ剤のような製剤が好適である。必要に応じて、油脂、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、香料、増粘剤、甘味料、着色剤、香料、保存料、酸化防止剤、有機酸などの食品添加剤と共に混合して、製剤化すればよい。
【0052】
油脂としては、落花生油、ココアバター、コメ胚芽油、シソ油、亜麻仁油などの天然植物油等やこれらの硬化油、脂肪酸(中鎖脂肪酸を含む)のグリセリド(グリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドなど)、ミツロウ等が挙げられる。中でも、ミツロウが好ましい。油脂の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
【0053】
乳化剤、分散剤、懸濁化剤、又は安定剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールのような多価アルコール;グリセリン脂肪酸エステル;カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。中でも、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。乳化剤、分散剤、懸濁化剤、又は安定剤の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.0001〜10重量%とすることができる。
増粘剤としては、ローカストビーンガム、グアガム、キサンタンガム、タマリンドガム、ペクチン、カラギーナンなどが挙げられる。中でも、キサンタンガムが好ましい。増粘剤の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
甘味料としては、ショ糖、果糖、麦芽糖、エリスリトール、トレハロース、マルチトール、甘草抽出物、ステビア加工甘味料、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソルビトール、キシリトールなどが挙げられる。甘味料の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.0001〜50重量%とすることができる。
【0054】
保存料としては、安息香酸又はその塩、ソルビン酸又はその塩、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。保存料の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸ステアリン酸ナトリウム、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、亜硫酸水素塩、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、EDTAカルシウム二ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、トコフェロールなどが挙げられる。中でも、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、トコフェロールが好ましい。酸化防止剤の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
【0055】
有機酸としては、クエン酸、コハク酸、酒石酸、アスパルギン酸、乳酸、リンゴ酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。有機酸の含有量は、食品組成物の全体に対して、約0.001〜10重量%とすることができる。
食品添加剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
製剤には、その他の活性成分を添加することができる。
食品組成物には、その他の活性成分として、抗糖化、抗老化、皮膚コラーゲンの損傷の抑制という本発明の効果をさらに増強する目的で、食品に添加し得る公知の抗糖化成分を配合することができる。公知の抗糖化成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0056】
公知の抗糖化成分としては、化粧料組成物について述べた抗糖化成分を食品組成物でも使用できる。好ましい公知の抗糖化成分も、化粧料組成物の場合と同じである。
【0057】
公知の抗糖化成分以外の活性成分として、ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類、ビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンK類のようなビタミン類;トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンのようなアミノ酸;タウリン、コラーゲン、グルコサミン、アセチルグルコサミン、ヒアルロン酸、イソフラボン、ポリフェノール(例えば、栗の渋皮、ブドウ種子のような植物に由来するポリフェノール)、ビオチン、ホエーペプチド、ダイズペプチド、ローヤルゼリー、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、ヘスペリジン、カルニチン、塩化カルニチン、コラーゲンペプチド、エラスチンペプチド、セラミド、リコピン、アスタキサンチン、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、グルタチオン、ルチン、植物(例えば、キャッツクロー、ブドウ、ショウガ、ハス、ブドウ、メロン、ヘマトコッカス藻、ライチー種子、バラの花びら、アムラーエキス)に由来する成分、ユビキノン誘導体(例えば、コエンザイムQ10)、燕の巣末などが挙げられる。
【0058】
ここで、ビタミンA類としては、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピンなどを例示でき、ビタミンB類としては、ビスチアミン、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩、ベンフォチアミン、プロスルチアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、シコチアミン、オクトチアミン、アリチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド、ジセチアミン、ビスイブチアミン、チアミンモノホスフェートジスルフィド、チアミンピロリン酸、シコチアミン、チアミンエチルジスルフィド、チアミンプロピルジスルフィド、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトールなどを例示でき、ビタミンC類としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸ステアリン酸ナトリウム、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、エリソルビン酸などを例示でき、ビタミンD類としては、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロールなどを例示でき、ビタミンE類としては、トコフェロールおよびその誘導体などを例示できる。
【0059】
その他の活性成分の中でも、ポリフェノール(例えば、栗渋皮、ブドウ種子のような植物に由来するポリフェノール)、ダイズペプチド、ヒアルロン酸、コラーゲンペプチド、エラスチンペプチド、セラミド、リコピン、コエンザイムQ10、アスタキサンチン、メロン抽出物、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、グルタチオン、ルチン、キャッツクローエキス、赤ブドウ葉エキス、ヘマトコッカス藻抽出物、ショウガエキス、ハス胚芽エキス、アスコルビン酸、トコフェロール、アムラーエキス、バラの花びらエキス、ライチー種子エキスが好ましく、アムラーエキス、バラの花びらエキス、メロン抽出物、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、ライチ種子エキス、ポリフェノール、ショウガエキス、セラミド、ヒアルロン酸、トマトリコピン、キャッツクローエキス、又はアスタキサンチンがより好ましい。
その他の活性成分は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0060】
成分の好ましい組み合わせ
ブドレジャアキシラリス葉抽出物とその他の成分との好ましい組み合わせとして、以下の組合わせが挙げられる。
油脂を含む場合は、ミツロウと、
乳化剤、分散剤、懸濁化剤、又は安定剤を含む場合は、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、又はカルボキシメチルセルロースナトリウムと、
増粘剤を含む場合は、キサンタンガムと、
甘味料を含む場合は、ショ糖、果糖、麦芽糖、エリスリトール、トレハロース、マルチトール、甘草抽出物、ステビア加工甘味料、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソルビトール、又はキシリトールと、
保存料を含む場合は、安息香酸又はその塩、ソルビン酸又はその塩、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、又はパラオキシ安息香酸エチルと、
酸化防止剤を含む場合は、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、又はトコフェロールと、
【0061】
有機酸を含む場合は、クエン酸、コハク酸、酒石酸、アスパルギン酸、乳酸、リンゴ酸、マロン酸、フマル酸、又はマレイン酸と、
公知の抗糖化成分を含む場合は、アムラーエキス、ライチ種子エキス、バラの花びらのエキス、マロニエエキス、マリアアザミエキス、ニームエキス、加水分解性タンニン、L−アルギニン又はその塩、リジン又はその塩、カルノシン、α−リポ酸、アミノグアニジン又はその塩、アリスチン、グルコサミンと、
その他の活性成分を含む場合は、アムラーエキス、バラの花びらエキス、メロン抽出物、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、ライチ種子エキス、ポリフェノール、ショウガエキス、セラミド、ヒアルロン酸、トマトリコピン、キャッツクローエキス、又はアスタキサンチンとの組み合わせが挙げられる。
【0062】
このうち、ブドレジャアキシラリス葉抽出物と、アムラーエキス、バラの花びらエキス、メロン抽出物、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、ライチ種子エキス、ポリフェノール類、ショウガエキス、セラミド、ヒアルロン酸、トマトリコピン、キャッツクローエキス、又はアスタキサンチンとを組み合わせることが好ましい。
食品組成物が上記説明したサプリメントなどの製剤化されたものである場合の、ブドレジャアキシラリス葉抽出物の含有量は、食品組成物の全体に対して、乾燥重量に換算して、約0.0001〜20重量%が好ましく、約0.001〜10重量%がより好ましく、約0.01〜5重量%がさらにより好ましい。上記範囲であれば、無理なく摂取できる量の食品組成物中に、十分な抗糖化作用、抗老化作用、皮膚コラーゲンの損傷抑制作用、肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわの抑制、予防、又は改善作用が得られるだけのブドレジャアキシラリス葉抽出物が含まれることになる。
【0063】
<一般食品組成物>
また、この食品組成物は、一般の食品にブドレジャアキシラリス葉抽出物を添加して調製することができる。食品としては、例えば、牛乳、乳飲料、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、炭酸飲料、菜汁飲料、茶飲料、果汁飲料、イオン飲料、スポーツ飲料、機能性飲料、ビタミン補給飲料、栄養補給バランス飲料、ゼリー飲料、アルコール飲料、スープ類のような飲料;カスタードプリン、ミルクプリン、果汁入りプリン等のプリン類、ゼリー類、ドレッシング類、クリーム類のようなゲル状菓子、チューインガム、風船ガムのようなガム類(板ガム、糖衣状粒ガム等)、チョコレート類(無垢チョコレート、コーティングチョコレートや、イチゴチョコレート、ブルーベリーチョコレート、メロンチョコレート等の風味を付加したチョコレート等)、ソフトキャンディ(キャラメル、ヌガー、グミキャンディ、マシュマロ等を含む)、タフィ等のキャラメル類、ビスケット類(ハードビスケット、ソフトビスケット、ソフトクッキー、クラッカー、半生ビスケット等)、ケーキ類等の菓子類;アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、シャーベット、氷菓等の冷菓類;パン類;麺類;ペットフードなどが挙げられる。
食品組成物が一般の食品に有効成分を添加したものである場合の、ブドレジャアキシラリス葉抽出物の含有量は、食品組成物の全体に対して、乾燥重量に換算して、約0.0001〜20重量%が好ましく、約0.001〜10重量%がより好ましく、約0.01〜5重量%がさらにより好ましい。上記範囲であれば、無理なく摂取できる量の食品組成物中に、十分な抗糖化作用、抗老化作用、皮膚コラーゲンの損傷抑制作用、肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわの抑制、予防、又は改善作用が得られるだけのブドレジャアキシラリス葉抽出物が含まれることになる。
食品組成物の形態は、錠剤、顆粒剤、カプセル剤などを飲み込む(嚥下する)ことが苦手あるいは困難な消費者でも、摂取できる手軽さ及び易嚥下性の点で、飲料(特に、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、機能性飲料)、ゼリー類、ゲル状菓子が好ましく、乳酸菌飲料、機能性飲料がより好ましい。
【0064】
使用方法
化粧料組成物は、化粧料の通常の使用方法、使用回数で塗布すればよい。
また、食品組成物は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物の1日摂取量が、乾燥重量に換算して、例えば約0.01〜20000mg、好ましくは約0.1〜10000mg、さらに好ましくは約50〜1000mgになるように摂取すればよい。
本発明の剤の使用対象は特に限定されないが、化粧料組成物については、高齢者、AGEsの生成又は蓄積に起因する肌の老化(張り又は弾力性の低下、シワ、肌荒れ、肌のキメの低下、くすみ、透明感の低下など)が認められるヒト、特に紫外線によるAGEsの生成又は蓄積に起因する肌の老化が認められるヒトなどが好適な対象となる。
また、食品組成物については、上記のヒトの他、糖尿病患者(特に、白内障、動脈硬化、腎機能障害、網膜症、神経障害などの合併症を引き起こしている患者)、動脈硬化症患者、悪性腫瘍患者、骨疾患患者、アルツハイマー病患者、パーキンソン病患者なども好適な対象となる。
また、化粧料組成物、及び食品組成物の何れの場合も、健常人も対象にでき、これにより、加齢や紫外線等によるAGEsの生成又は蓄積に起因する肌の老化を予防したり、老化のスピードを緩めることができる。
【0065】
容器
本発明の剤に係る組成物は、使用目的・用途に応じ、適宜選択した形状、材質の容器に収容し、使用することができる。容器形状としては、ボトルタイプ、チューブタイプ、ジャータイプ、スポイドタイプ、ディスペンサータイプ、スティックタイプ、パウチ袋、チアパックなどを例示できる。また、材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン(HDPE、LDPE、LLDPE等)、ABS樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ポリスチレン、ガラス、金属(アルミ等)などを例示できる。また、これらの材料は、強度、柔軟性、耐候性、成分の安定性等を考慮し、各種コーティング処理を行ったり、これらの材料を例えば混合するなどして組み合わせたり、積層したりして、容器材料として用いることができる。
【実施例】
【0066】
以下、本発明を実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
参考例1(紫外線によるAGEs生成の促進)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。次いで、このコラーゲンゲルを、終濃度が50mMとなるようにPBSにD-リボース(Aldrich社)を溶解させ、50mMリボース溶液中で37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。このインキュベート時にUVAを照射強度が5J/cm2 となる条件にて照射した。
次いで、コラゲナーゼ処理によりコラーゲン・ゲルを溶解させ、溶解液を用いて、ELISAにてAGEsの生成量を測定した。測定にはAGEs抗体(Anti AGEs Monoclonal Antibody Clone No.6D12 Peroxidase conjugated、トランスジェニック社)を用い、TMB試薬(Dako社製)にて発色させた。
また、上記方法において、UVA照射を行わない他は同様の操作を行って、コントロールとした。AGEs生成反応は4回行った。
結果を図1に示す。図1の縦軸は、コントロールのAGEs生成量を100としたときの相対値を示す。また、図1中に示すのは平均値±標準偏差である。図1から、UVA照射により、AGEsの生成が有意に促進されたことが分る。
【0067】
試験例1(UVA照射によるAGEs生成の抑制)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。コラーゲン溶液をゲル化させる際に、ブドレジャアキシラリス葉抽出物(エタノール抽出物)を、終濃度0.01 w/v%、又は0.001 w/v%になるように添加した。なお、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は粉末である。次いで、このコラーゲンゲルを、50mMリボース溶液中で、37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。このインキュベート時にUVAを照射強度が5J/cm2 となる条件にて照射した。
測定は、参考例1の方法に従って実施した。
また、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を添加しない他は、上記と同様の操作を行って、コントロールとした。AGEs生成反応は4回行った。
結果を図2に示す。図2の縦軸は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を添加しない場合のAGEs生成量を100としたときの相対値を示す。また、図2中に示すのは平均値±標準偏差である。図2から、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、UVA照射下でのAGEsの生成を、有意に、かつ用量依存的に抑制したことが分る。
【0068】
参考例2(紫外線によるCMA生成の促進)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。次いで、このコラーゲンゲルを、終濃度が50mMとなるようにPBSにD-リボース(Aldrich社)を溶解させ、50mMリボース溶液中で、37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。このインキュベート時にUVAを照射強度が5J/cm2 となる条件にて照射した。
次いで、コラゲナーゼ処理によりコラーゲン・ゲルを溶解させ、溶解液を用いて、AGEsの1種であるカルボキシメチルアルギニン(CMA)の生成量をELISAにて測定した。1次抗体にはAGEs抗体(monoclonal anti-CMA(3F5)、日本女子大学、永井講師より分譲された)、2次抗体にはAnti-Mouse Immunogloblins/HRP(Dako社製)を用い、TMB試薬(Dako社製)で発色させた。
また、上記方法において、UVA照射を行わない他は同様の操作を行って、コントロールとした。CMA生成反応は4回行った。
結果を図3に示す。図3の縦軸は、コントロールのCMA生成量を100としたときの相対値を示す。また、図3中に示すのは平均値±標準偏差である。図3から、UVA照射により、CMAの生成が有意に促進されたことが分る。
【0069】
試験例2(UVA照射によるCMA生成の抑制)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。コラーゲン溶液をゲル化させる際に、ブドレジャアキシラリス葉抽出物(エタノール抽出物)を、最終濃度0.01 w/v%、又は0.001 w/v%になるように添加した。次いで、このコラーゲンゲルを、終濃度が50mMとなるようにPBSにD-リボース(Aldrich社)を溶解させ、50mMリボース溶液中で、37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。このインキュベート時にUVAを照射強度が5J/cm2 となる条件にて照射した。
測定は、参考例2の方法に従って実施した。
また、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を添加しない他は、上記と同様の操作を行って、コントロールとした。AGEs生成反応は4回行った。
結果を図4に示す。図4の縦軸は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を添加しない場合のCMA生成量を100としたときの相対値を示す。また、図4中に示すのは平均値±標準偏差である。図4から、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、UVA照射下でのCMAの生成を、有意に、かつ用量依存的に抑制したことが分る。
【0070】
試験例3(CMA生成の抑制)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。コラーゲン溶液をゲル化させる際に、最終濃度0.01w/v%のブドレジャアキシラリス葉抽出物(エタノール抽出物)、又は最終濃度0.1 w/v%のアミノグアニジン(AG)をになるように添加した。
次いで、このコラーゲンゲルを、終濃度が50mMとなるようにPBSにD-リボース(Aldrich社)を溶解させ、50mMリボース溶液中で、37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。
測定は、参考例2の方法に従って実施した。
また、ブドレジャアキシラリス葉抽出物、又はアミノグアニジンを添加しない他は、上記と同様の操作行って、コントロールとした。CMA生成反応は4回行った。
結果を図5に示す。図5の縦軸は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物、又はアミノグアニジンを添加しない場合のCMA生成量を100としたときの相対値を示す。また、図5中に示すのは平均値±標準偏差である。図5から、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、UVA照射下でのCMAの生成を有意に抑制したことが分る。また、その抑制の程度は、各種AGEs構造体生成抑制作用を有することが知られているアミノグアニジンよりも強かった。
【0071】
試験例4(AGEs生成の抑制)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。調製中のコラーゲン・ゲルに、最終濃度0.1w/v%、若しくは0.01w/v%のブドレジャアキシラリス葉抽出物(エタノール抽出物)、又は最終濃度0.1w/v%のアミノグアニジン(AG)を添加した。次いで、このコラーゲンゲルを、終濃度が50mMとなるようにPBSにD-リボース(Aldrich社)を溶解させ、50mMリボース溶液中で、37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。
測定は、参考例1の方法に従って実施した。
また、ブドレジャアキシラリス葉抽出物、又はアミノグアニジンを添加しない他は、上記と同様の操作を行ってコントロールとした。AGEs生成反応は4回行った。
結果を図6に示す。図6の縦軸は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物、又はアミノグアニジンを添加しない場合のAGEs生成量を100としたときの相対値を示す。また、図6中に示すのは平均値±標準偏差である。図6から、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、UVA照射下でのAGEsの生成を、有意に、かつ用量依存的に抑制したことが分る。また、その抑制の程度は、各種AGEs構造体生成抑制作用を有することが知られているアミノグアニジンよりも強かった。
【0072】
試験例5(ペントシジン生成の抑制)
コラーゲン・ゲル培養キット(商品名:Cellmatrix、新田ゼラチン社製)を用いてコラーゲン・ゲルを調製した。調製中のコラーゲン・ゲルに、最終濃度0.1w/v%、若しくは0.01w/v%のブドレジャアキシラリス葉抽出物(エタノール抽出物)、又は最終濃度0.1w/v%のアミノグアニジン(AG)を添加した。次いで、このコラーゲンゲルを、終濃度が50mMとなるようにPBSにD-リボース(Aldrich社)を溶解させ、50mMリボース溶液中で、37℃で2週間インキュベートすることにより、糖化反応を行った。 次いで、コラゲナーゼ処理によりコラーゲン・ゲルを溶解させ、溶解液をELISAにて、ペントシジンの生成量を測定した。一次抗体はAGEs抗体(Anti Pentosidine Monoclonal Antibody Clone No.PEN-12 Peroxidase conjugated、トランスジェニック社)を用い、TMB試薬(Dako社製)にて発色させた。
また、ブドレジャアキシラリス葉抽出物、又はアミノグアニジンを添加しない他は、上記と同様の操作を行った。ペントシジン生成反応は4回行った。
結果を図7に示す。図7の縦軸は、ブドレジャアキシラリス葉抽出物、又はアミノグアニジンを添加しない場合のペントシジン生成量を100としたときの相対値を示す。また、図7中に示すのは平均値±標準偏差である。図7から、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、ペントシジンの生成を、有意に、かつ用量依存的に抑制したことが分る。また、その抑制の程度は、各種AGEs構造体生成抑制作用を有することが知られているアミノグアニジンよりも強かった。
コラーゲンが糖化されるとペントシジンをはじめとするAGEs構造体が生成されることが知られており、中でもコラーゲン特異的な糖化反応生成物としてCMAが知られている。コラーゲンは主に真皮に存在しているところ、UVAは真皮にまで到達することから、上記実施例より、ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、真皮におけるコラーゲンの糖化および真皮における紫外線により促進されるコラーゲンの糖化、ひいては紫外線による真皮コラーゲンの損傷を効果的に抑制できることが分る。
【0073】
試験例6(使用試験)
【表2】

上記表1に示す組成の実施例1の化粧料を調整し、30代男女性(3名)が1日2回(朝夜)、この化粧料の適量を、2週間使用したところ、肌のキメが整う傾向がみられた。
【0074】
実施例
(1)化粧料組成物
以下の化粧料組成物の実施例中の数値の単位は「重量%」である。また、ブドレジャアキシラリス葉エキス(抽出物)の重量は乾燥重量である。
化粧料組成物の全処方において、ブドレジャアキシラリス葉エキスとしては、エタノール抽出物が好ましい。
【0075】
処方例
(1)化粧料組成物
以下の化粧品組成物の処方例中の数値の単位は「重量%」である。
実施例2 透明ローション
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.1
メドウフォーム油 0.1
アムラーエキス 0.01
リジン 1
加水分解大豆タンパク 0.5
プロアントシアニジン 0.0005
MPCポリマー 0.01
グリセリン 4
1,3−ブチレングリコール 6
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0076】
実施例3 透明ローション
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.01
ブドウ種子エキス 0.001
α−トコフェロール 0.1
アスコルビン酸 0.5
コンフリー葉エキス 0.001
ジプロピレングリコール 15
イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.01
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0077】
実施例4 乳化ローション
ブドレジャアキシラリス葉エキス 1
カリオカルブラジリエンセ果実油 0.1
アルギニン 0.5
カルノシン 0.01
酢酸レチノール 0.01
ブドウ種子エキス 0.01
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 1
ヒアルロン酸 0.05
1,3−ブチレングリコール 13
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 0.2
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.2
キサンタンガム 0.1
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0078】
実施例5 乳化ローション
ブドレジャアキシラリス葉エキス 1
メドウフォーム油 0.3
γ−リノレン酸 0.05
アルギニン 0.7
アルギニン塩酸塩 0.3
加水分解大豆タンパク 0.2
ブドウ種子エキス 0.1
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01
MPCポリマー 0.1
ジプロピレングリコール 8
グリセリン 1
1,3−ブチレングリコール 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 0.5
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.25
ヒドロキシエチルセルロース 0.01
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0079】
実施例6 乳化ローション
ブドレジャアキシラリス葉エキス 1
月見草油 0.05
リノール酸 0.01
ライチ種子エキス 0.001
バラの花びらエキス 0.001
加水分解大豆タンパク 0.001
d−δ−トコフェロール 0.01
プロアントシアニジン 0.001
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1
1,3−ブチレングリコール 7
ジグリセリン 3
イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1
ヒドロキシエチルセルロース 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.1
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸プロピル、フェノキシエタノール) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0080】
実施例7 乳液
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.001
月見草油 0.4
ライチ種子エキス 0.2
カルノシン 0.1
加水分解大豆タンパク 0.5
d−δ−トコフェロール 0.01
ニコチン酸アミド 1.5
加水分解コラーゲン 0.05
コンフリー葉エキス 0.1
ビルベリー葉エキス 0.0001
ジプロピレングリコール 3
1,3−ブチレングリコール 10
モノステアリン酸POEソルビタン(ポリソルベート60) 0.8
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2
スクワラン 1
メチルトリメチコン 0.1
デカメチルシクロペンタシロキサン 0.2
ベヘニルアルコール 0.4
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
キサンタンガム 0.1
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー
0.8
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0081】
実施例8 乳液
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.3
カリオカルブラジリエンセ果実油 0.05
メドウフォーム油 0.8
ライチ種子エキス 0.2
リジン 0.5
加水分解大豆タンパク 1
d−δ−トコフェロール 0.1
α−トコフェロール 0.9
チガヤ根エキス 0.5
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 0.1
アラントイン 0.005
乳酸 0.5
ジプロピレングリコール 1
グリセリン 4
1,3−ブチレングリコール 10
モノステアリン酸グリセリル 0.2
ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.8
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3
メチルポリシロキサン 0.5
エチルトリシロキサン 3
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.75
カルボキシビニルポリマー 0.001
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0082】
実施例9 クリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.001
月見草油 1
シア脂 0.3
パルミチン酸レチノール 0.5
d−δ−トコフェロール 0.005
α−トコフェロール 0.005
アムラーエキス 1
ニコチン酸アミド 0.5
加水分解コラーゲン 0.01
加水分解エラスチン 0.01
水素添加大豆リン脂質 0.3
ヒアルロン酸 0.1
グリセリン 2
1,3−ブチレングリコール 5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 2
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3
スクワラン 7
セタノール 1
ステアリルアルコール 0.5
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.3
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0083】
実施例10 クリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.5
シア脂 5
γ−リノレン酸 0.5
リノール酸 0.3
バラの花びらエキス 0.5
加水分解大豆タンパク 0.8
ブドウ種子エキス 0.1
ニコチン酸トコフェロール 0.3
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 3
オタネニンジンエキス 0.1
ビルベリー葉エキス 0.1
ジプロピレングリコール 1.5
グリセリン 2
1,3−ブチレングリコール 3.5
ポリエチレングリコール 0.01
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2
モノステアリン酸グリセリル 1
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 5
スクワラン 2
流動パラフィン 1
メチルポリシロキサン 0.1
シクロメチコン 0.1
セタノール 2
カルボキシビニルポリマー 0.4
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0084】
実施例11 クリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 1
メドウフォーム油 0.2
シア脂 1.5
アムラーエキス 0.01
アルギニン 0.01
レチノール 0.1
α−トコフェロール 0.5
テトライソパルミチン酸アスコルビル 0.5
アルテミアエキス 0.001
DNA−Na 0.05
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
シリコーン被覆酸化亜鉛 0.1
シリコーン被覆酸化チタン 10
1,3−ブチレングリコール 8
ポリエチレングリコール 0.03
ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 3
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1.5
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 4
メチルトリメチコン 35
メチルシロキサン網状重合体 3
架橋型メチルポリシロキサン 0.5
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.2
カルボキシビニルポリマー 0.05
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.5
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0085】
実施例12 クリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.005
月見草油 3
ライチ種子エキス 0.1
α−リポ酸 0.01
加水分解大豆タンパク 0.1
ブドウ種子エキス 0.005
チガヤ根エキス 0.001
アルテミアエキス 0.5
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 5
2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン 3
シリコーン被覆酸化亜鉛 5
シリコーン被覆酸化チタン 1
無機化合物被覆酸化亜鉛 0.05
グリセリン 5
1,3−ブチレングリコール 2
ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.5
メチルポリシロキサン 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
メチルシロキサン網状重合体 5
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル 0.1
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
マイカ 2
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸プロピル、フェノキシエタノール) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0086】
実施例13 クレンジングクリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.02
月見草油 0.01
ライチ種子エキス 0.005
アルギニン 0.1
加水分解大豆タンパク 0.5
d−δ−トコフェロール 0.01
コンフリー葉エキス 0.001
グリチルリチン酸2K 0.1
グリセリン 0.01
1,3−ブチレングリコール 1
ジグリセリン 5
モノステアリン酸グリセリル 0.5
モノステアリン酸ポリグリセリル 2
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 10
流動パラフィン 3
軽質流動パラフィン 10
エチルトリシロキサン 0.5
ステアリルアルコール 3
カルボキシビニルポリマー 0.5
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0087】
実施例14 クレンジングクリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.5
γ−リノレン酸 1
アムラーエキス 0.01
ブドウ種子エキス 0.01
オタネニンジンエキス 0.1
アラントイン 0.0001
ジプロピレングリコール 7
1,3−ブチレングリコール 0.01
モノステアリン酸グリセリル 1
モノステアリン酸POEソルビタン 2
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 8
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 8
スクワラン 1
流動パラフィン 7
メチルポリシロキサン 2
ベヘニルアルコール 1
カルボキシビニルポリマー 0.5
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0088】
実施例15 洗顔ミルク
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.01
カリオカルブラジリエンセ果実油 0.1
シア脂 0.1
アムラーエキス 1
リジン 0.01
ブドウ種子エキス 0.005
MPCポリマー 0.5
アクリル酸・アクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体

アラントイン 0.001
1,3−ブチレングリコール 2
ヤシ油脂肪酸アシルグリシンNa 5
水酸化K/N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸K 15
N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン2Na 4
ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド 1
ジステアリン酸ポリエチレングリコール 1
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3
パール光沢付与剤 2
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0089】
実施例16 洗顔ミルク
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.5
メドウフォーム油 0.1
γ−リノレン酸 0.3
リノール酸 0.2
バラエキス 0.1
アルギニン 0.01
加水分解大豆タンパク 0.01
α−トコフェロール 0.1
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 3
ソルビトール 1
ヒアルロン酸 0.1
オタネニンジンエキス 0.0001
コンフリー葉エキス 0.1
ジプロピレングリコール 1
ラウロイルアスパラギン酸Na 10
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 7
ミリストイルグルタミン酸Na 5
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 3.5
ジステアリン酸ポリエチレングリコール 4
パール光沢付与剤 1
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
pH調整剤 適量
香料 適量
水 残部
合計 100
【0090】
実施例17 ゲル
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.003
δ−トコフェロール 0.05
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 3.0
アラントイン 0.1
1,3−ブチレングリコール 5.0
POE−硬化ヒマシ油60 2.0
マカデミアナッツ油 1.5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.5
モノステアリン酸グリセリン 0.5
メチルフェニルポリシロキサン 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.4
パルミチン酸デキストリン 0.3
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2
水素添加大豆リン脂質 0.05
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01
pH調整剤 適量
キレート剤 適量
精製水 残部
100
【0091】
実施例18 パック
ブドレジャアキシラリス葉エキス 1
δ−トコフェロール 1.0
ポリビニルアルコール 10.0
エタノール 8.0
グリセリン 3.0
ポリエチレングリコール 0.4
香料 適量
防腐剤 適量
精製水 残部
100
【0092】
実施例19 クリーム
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.005
δ−トコフェロール 4.0
γ−トコフェロール 1.0
塩酸ピリドキシン 0.1
レチノール 0.01
白色ワセリン 25.0
ステアリルアルコール 10.0
プロピレングリコール 5.0
べへニルアルコール 5.0
POE−硬化ヒマシ油60 4.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
ジブチルヒドロキシトルエン 0.01
防腐剤 適量
精製水 残部
100
【0093】
実施例20 乳液
ブドレジャアキシラリス葉エキス 0.01
アルテミアエキス 0.0004
エリスリトール 0.02
ホマリンHCl 0.002
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10
シリコーン処理酸化亜鉛 5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル 0.2
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
デカメチルシクロペンタシロキサン 16
メチルトリメチコン 3
ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 2.6
ジブチルヒドロキシトルエン 0.02
キレート剤 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
香料 適量
水 残部
100
【0094】
(2)食品組成物
以下の食品組成物の処方例において、ブドレジャアキシラリス葉(抽出物)の重量は乾燥重量である。
食品組成物の全処方において、ブドレジャアキシラリス葉エキスとしては、エタノール抽出物が好ましい。
【0095】
実施例21 飲料
マンドレシーエキス 0.10g
果糖ブドウ糖液 1.00g
アスコルビン酸 0.05g
リンゴ酸 0.05g
香料 0.1g
精製水 48.79g
合計 50.00g(1本)
この飲料は、1日3回の食事毎に1本摂取される。
【0096】
実施例22 錠剤
マンドレシーエキス 100mg
結晶セルロース 113.5mg
ショ糖脂肪酸エステル 5mg
マルチトール 30mg
クエン酸ナトリウム 50mg
ビタミンB1 1mg
ビタミンB2 0.5mg
合計 300mg(1錠)
この錠剤は、1日3回の食事毎に3錠摂取される。
【0097】
実施例23 粉末飲料
マンドレシーエキス 0.30g
寒天 1.50g
乳糖 2.70g
クエン酸 0.50g
還元麦芽糖 0.495g
抹茶フレーバー 0.005g
合計 5.5g(1パック)
この粉末飲料は、1パックを水に溶かして1日3回の食事毎に摂取される。
【0098】
実施例24 顆粒剤
マンドレシーエキス 200mg
ラクチュロース 500mg
キシロオリゴ糖 200mg
クエン酸 100mg
合計 1000mg
1包あたり300mgとなるように分包し、1日量として3包を服用する。
【0099】
実施例25 ゼリー剤
マンドレシーエキス 500mg
ラクチュロース 200mg
オレンジ濃縮果汁 1500mg
海洋性コラーゲンペプチド 2000mg
クエン酸ナトリウム 500mg
クエン酸 420mg
L−酒石酸 210mg
DL−リンゴ酸 70mg
ゲル化剤(サンカラ) 480mg
グアガム 60mg
乳酸カルシウム 200mg
スクラロース 6mg
香料 100mg
合計 6246mg
1日量として上記配合量を含むように、上記成分を、白湯120mlに溶かした後、寒天を加えて、1個当り約21gとなるように製してゼリー剤を得た。この製剤は、成人1日量として6個を服用する。
【0100】
実施例26 ソフトカプセル
カプセル内容物
マンドレシーエキス 120mg
加水分解性タンニン 20mg
加水分解大豆タンパク 20mg
ハス胚芽エキス 5mg
セラミド 3mg
ヒアルロン酸 0.5mg
CoQ10 2mg
ヘマトコッカス藻色素抽出物(アスタキサンチン含有) 4mg
ビタミンC 1mg
グリセリン脂肪酸エステル 10mg
ミツロウ 5mg
カプセル皮膜
ゼラチン 92mg
プルラン 3mg
グリセリン 35mg
着色料 3mg
合計 323.5mg(1カプセル)
このソフトカプセルは、1日3回の食事毎に2カプセル摂取される。
【産業上の利用可能性】
【0101】
ブドレジャアキシラリス葉抽出物は、AGEsの生成、さらに紫外線照射によるAGEsの生成を抑制する。従って、ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分とする化粧料組成物又は食品組成物は、AGEsの蓄積による肌の老化の抑制のために好適に使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む抗糖化剤。
【請求項2】
ブドレジャアキシラリス葉抽出物が、水、炭素数1〜4の一価アルコール、及び炭素数2〜6の多価アルコールからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶媒による抽出物である請求項1に記載の抗糖化剤。
【請求項3】
ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む抗老化剤。
【請求項4】
ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む、皮膚コラーゲンの損傷抑制剤。
【請求項5】
ブドレジャアキシラリス葉抽出物を有効成分として含む、肌の張り若しくは弾力の低下、又は皮膚のしわ、の抑制、予防、又は改善剤。
【請求項6】
化粧料組成物である請求項1又は2に記載の抗糖化剤。
【請求項7】
食品組成物である請求項1又は2に記載の抗糖化剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−102270(P2011−102270A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−258023(P2009−258023)
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【出願人】(000115991)ロート製薬株式会社 (366)
【Fターム(参考)】