説明

抗腫瘍剤

式(I)[式中、−X−Y−Z−は−O−CR=N−(式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の芳香族複素環基等を表す)等を表し、Rは−NR1011(式中、R10及びR11は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル等を表す)等を表し、Rは−NR1314(式中、R13及びR14は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル等を表す)を表す]で表されるピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤等を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化15】

〔式中、−X−Y−Z−は−O−CR=N−{式中、Rは水素原子、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルキル、以下の置換基群Aより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜4つの置換基で置換された低級アルキル[置換基群A:ハロゲン、アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、低級アルカノイルオキシ、低級アルカノイルアミノ、モノまたはジ(低級アルキル)アミノカルボニル、低級アルコキシカルボニル、モノまたはジ低級アルキルアミノ、N−アリール−N−低級アルキルアミノ、低級アルキルスルホニル、低級アルキルスルフィニル、モノまたはジ(低級アルキルスルホニル)アミノ、モノまたはジ(アリールスルホニル)アミノ、トリ低級アルキルシリル、低級アルキルチオ、芳香族複素環アルキルチオ、低級アルカノイル、以下の置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換された低級アルカノイル(置換基群a:ハロゲン及びヒドロキシ)、低級アルコキシ、前記置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換された低級アルコキシ、アリールオキシ、前記置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたアリールオキシ、アラルキルオキシ及び前記置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたアラルキルオキシ;なお該置換された低級アルキルが置換メチル、置換エチルまたは置換プロピルであるときは、その置換基は−NR(式中、R及びRは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表す)であってもよい]、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキルチオ、置換もしくは非置換の低級アルカノイルまたは−C(=O)NR(式中、R及びRは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の脂環式複素環基を形成する)を表す}、−N=CR3a−O−(式中、R3aは前記Rと同義である)、−O−N=CR3b−(式中、R3bは前記Rと同義である)、−O−C(=O)−NR−(式中、Rは水素原子、低級アルキル、前記置換基群Aより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜4つの置換基で置換された低級アルキルまたは置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルを表す)、−N=N−NR−(式中Rは置換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルを表す)または−NR9a−N=N−(式中、R9aは前記Rと同義である)を表し、
は−NR1011(式中、R10及びR11は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換の単環性アリール、置換もしくは非置換の単環性芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表すか、またはR10とR11が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の脂環式複素環基を形成する。ただし、R10またはR11の一方が水素原子であるとき、R10またはR11の他方は置換もしくは非置換のピラゾール−3−イル及び置換もしくは非置換の1,2,4−トリアゾール−3−イルからなる群から選ばれる基ではない)または−OR12(式中、R12は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表す)を表し、
は−NR1314−(式中、R13及びR14は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換の単環性アリール、置換もしくは非置換の単環性芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表すか、またはR13とR14が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の脂環式複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を形成する。ただし、R13及びR14は同時に水素原子とはならず、R13またはR14の一方が水素原子であるとき、R13またはR14の他方は置換もしくは非置換のピラゾール−3−イルではない)を表す〕で表されるピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項2】
腫瘍が造血器腫瘍である請求項1記載の抗腫瘍剤。
【請求項3】
請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する白血病治療剤。
【請求項4】
式(IA)
【化16】

〔式中、−X−Y−Z−及びRはそれぞれ前記と同義であり、
2Aは−NR13A14A{式中、R13A及びR14Aは同一または異なって、水素原子、低級アルキル、以下の置換基群Bより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜4つの置換基で置換された低級アルキル[置換基群B:ハロゲン、アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、低級アルカノイルオキシ、低級アルカノイルアミノ、モノまたはジ(低級アルキル)アミノカルボニル、低級アルコキシカルボニル、モノまたはジ低級アルキルアミノ、N−アリール−N−低級アルキルアミノ、低級アルキルスルホニル、低級アルキルスルフィニル、モノまたはジ(低級アルキルスルホニル)アミノ、モノまたはジ(アリールスルホニル)アミノ、トリ低級アルキルシリル、低級アルキルチオ、芳香族複素環アルキルチオ、低級アルカノイル、以下の置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換された低級アルカノイル(置換基群a:ハロゲン及びヒドロキシ)、低級アルコキシ、前記置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換された低級アルコキシ、アリールオキシ、前記置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたアリールオキシ、アラルキルオキシ及び前記置換基群aより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたアラルキルオキシ]、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換の単環性アリールまたは置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表すか、またはR13AとR14Aが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の脂環式複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を形成する。ただし、R13A及びR14Aは同時に水素原子とはならない}、−NR15CR16A16B−Ar{式中、R15は水素原子または低級アルキルを表し、R16A及びR16Bは同一または異なって水素原子、低級アルキルまたは以下の置換基群bより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜3つの置換基で置換された低級アルキル(置換基群b:ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシメチル)を表し、Arはアリール、以下の置換基群Cより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたアリール[置換基群C:ハロゲン、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、カルボキシ、アミノスルホニル、低級アルキル、前記置換基群bより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換された低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、モノまたはジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、モノまたはジ(低級アルキルスルホニル)アミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、脂環式複素環アルキルオキシ及びアルキレンジオキシ]、芳香族複素環基または前記置換基群Cより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜3つの置換基で置換された芳香族複素環基を表す}または−NR15CR16A16BCR17A17B−Ar−(式中、R15、R16A、R16B及びArはそれぞれ前記と同義であり、R17A及びR17Bはそれぞれ前記R16A及びR16Bと同義である)を表す〕で表されるピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
−X−Y−Z−が−O−CR=N−(式中、Rは前記と同義である)である請求項4記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
−X−Y−Z−が−O−CR3A=N−(式中、R3Aは低級アルキル、前記置換基群Aより選ばれる同一のもしくは異なる1つ〜4つの置換基で置換された低級アルキルまたは脂環式複素環アルキルを表す)である請求項4記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項7】
が−NR1011(式中、R10及びR11は、それぞれ前記と同義である)であり、R2Aが−NR15CR16A16B−Ar(式中、R15、R16A、R16B及びArは、それぞれ前記と同義である)または−NR15CR16A16BCR17A17B−Ar(式中、R15、R16A、R16B、R17A、R17B及びArは、それぞれ前記と同義である)である請求項5または6記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項8】
が−NHR10A(式中、R10Aは置換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換の単環性アリールを表す)である請求項5〜7のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項9】
2Aが−NH(CH−Ar(式中、Nは前記と同義である)である請求項5〜8のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項10】
2Aが−NH(CH−Ar(式中、Arはフェニルまたは前記置換基群Cより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたフェニルを表す)である請求項5〜8のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項11】
2Aが−NH(CH−Ar(式中、Arはピリジルまたは前記置換基群Cより選ばれる同一のまたは異なる1つ〜3つの置換基で置換されたピリジルを表す)である請求項5〜8のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項12】
−X−Y−Z−が−O−C(=O)−NR−(式中、Rは前記と同義である)である請求項4記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項13】
が−NR1011(式中、R10及びR11は、それぞれ前記と同義である)であり、R2Aが−NR15CR16A16B−Ar(式中、R15、R16A、R16B及びArは、それぞれ前記と同義である)または−NR15CR16A16BCR17A17B−Ar(式中、R15、R16A、R16B、R17A17B及びArは、それぞれ前記と同義である)である請求項12記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項14】
が−NHR10B(式中、R10Bは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)であり、R2Aが−NH(CH−Ar(式中、Nは前記と同義である)である請求項12記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項15】
2A
【化17】

である請求項12〜14のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項16】
−X−Y−Z−が−N=N−NR−(式中、Rは前記と同義である)または−NR9a−N=N−(式中、R9aは前記と同義である)である請求項4記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項17】
が−NR1011(式中、R10及びR11は、それぞれ前記と同義である)であり、R2Aが−NR15(CH−Ar(式中、R15及びNは、それぞれ前記と同義であり、nは1または2を表す)である請求項16記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項18】
が−NHR10B(式中、R10Bは前記と同義である)であり、R2Aが−NH(CH−Ar(式中、Arは前記と同義である)である請求項16記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項19】
が−NHR10B(式中、R10Bは前記と同義である)であり、R2A
【化18】

である請求項16記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項20】
請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項21】
請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項22】
腫瘍が造血器腫瘍である請求項21記載の抗腫瘍剤。
【請求項23】
請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する白血病治療剤。
【請求項24】
請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
【請求項25】
請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
【請求項26】
請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病の治療方法。
【請求項27】
請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
【請求項28】
請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
【請求項29】
請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病の治療方法。
【請求項30】
抗腫瘍剤の製造のための、請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
【請求項31】
造血器腫瘍治療剤の製造のための、請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
【請求項32】
白血病治療剤の製造のための、請求項1に記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
【請求項33】
抗腫瘍剤の製造のための、請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
【請求項34】
造血器腫瘍治療剤の製造のための、請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
【請求項35】
白血病治療剤の製造のための、請求項4〜19のいずれかに記載のピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。

【国際公開番号】WO2005/095382
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【発行日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−511708(P2006−511708)
【国際出願番号】PCT/JP2005/006034
【国際出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000001029)協和醗酵工業株式会社 (276)
【Fターム(参考)】