抗菌剤スプレー容器
【課題】 抗菌剤を容易に、かつ安全に患部に塗布することができる抗菌剤塗布用の抗菌剤スプレー容器を提供する。
【解決手段】 容器１中に基材に抗菌性金属３を担持させた抗菌剤袋２と水４を収納し、これにスプレー噴出口６と水中管７を有するスプレー機構５と蓋８を取りつけてなるものである。
【解決手段】 容器１中に基材に抗菌性金属３を担持させた抗菌剤袋２と水４を収納し、これにスプレー噴出口６と水中管７を有するスプレー機構５と蓋８を取りつけてなるものである。
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は、抗菌性金属を担持させた抗菌剤を収納した容器から抗菌剤を人体の患部に噴霧するための抗菌剤スプレー容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
抗菌剤については、例えば多孔質粉末基材に抗菌性金属としての銀および／または銅を0.5 〜5.0wt%担持したものが水虫治療剤として公知とされている（特開平6-9412号公報参照）。
しかし、従来の抗菌剤収納容器は容器中に抗菌剤と水を収納しただけのものであることから、抗菌剤の塗布は容器から抗菌剤を脱脂綿などに沁み込ませ、これを患部に塗布するという方法で使用されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、従来法では抗菌剤の塗布は抗菌剤を一度脱脂綿などに沁み込ませ、ついでこれを患部に塗布するということが必要であることから、これには手間と時間が必要であるという不利、不便があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような不利、不便を解決した抗菌剤スプレー容器に関するもので、これは容器中に基材に銀添加コーラルサンドおよび銅添加コーラルサンドを担持させた抗菌剤を収納し、これにスプレー機構と蓋部を取りつけてなるものであり、これによれば患部に抗菌剤を塗布する時に蓋部をとった後、この容器を患部に近ずけ、患部に向けてスプレーを押せば容器中から抗菌剤が患部に噴霧されるので、容易に、かつ安全に患部に抗菌剤を塗布することができるので、これによれば水虫の治療、皮膚の化膿防止、皮膚炎の治療、湿潤性皮膚疾患の治療ができるという有利性が与えれらる。
【０００５】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の抗菌剤スプレー容器の実施の一形態を、例示した図１に基いて説明する。
図１は本考案の抗菌剤スプレー容器の正面図であるが、１はガラス製、プラスチック製などの透明容器で、これには抗菌性金属３（銀および銅）を収納した抗菌剤袋２と水４が収納されている。また、この容器１にはスプレー噴出口６と水中に垂れ下がっている水中管７を有するスプレー機構５が設けられており、これには蓋８が取り付けられている。
【０００６】
したがって、この抗菌剤スプレー容器の使用はまず使用に先立って蓋８を取り去り、抗菌剤を塗布すべき患部にこの容器を近づけてスプレー機構５を押し下げるとスプレー噴出口６から抗菌剤を含んだ水が噴霧されるので、目的とする患部への抗菌剤の塗布を極めて容易に行なうことができる。
【０００７】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を示す。
（実施例１）
外形が３０mmで、高さが９０mmであるガラス製の容器に、口径が４mmのスプレー噴出口を有し、口径が２８mmの軟質プラシチック管を取りつけた外径28mmのスプレー機構を取りつけ、これに外径15mmのプラスチック製の蓋部を取りつけて本考案の抗菌剤スプレー容器を作成した。
ついで、この容器中に不織布１包み１g 中にコーラルサンド97.5％、銀（Agとして）1.25％、銅（Cuとして）0.25％および水道水を使用した場合の塩素除去剤としてのビタミンＣ1.0 ％からなる抗菌剤を含有する治療剤を収納した抗菌剤袋と水50ccを入れ、この容器を外耳炎によるかゆみ部及び湿潤部に向け、スプレー機構を押して抗菌剤を含んだ水を患部に噴霧したところ、患部に治療剤を塗布することができ、患部はかゆみが取れ、その後は乾燥状態となり直った。
【０００８】
（実施例２）
実施例１に使用した治療剤を使用し、これと同じ方法で皮膚炎の患部に治療剤を噴霧したところ、かゆみ、赤みが取れて患部が直った。
【０００９】
（実施例３）
実施例１に使用した治療剤を使用し、これと同じ方法で水虫によるかゆみ、湿潤部に治療剤を噴霧したところ、患部は次第に良くなり、再発することがなくなった。
【００１０】
【考案の効果】
本考案の抗菌剤スプレー容器を使用すれば、治療を要する患部に抗菌剤を容易に、かつ安全に塗布することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の抗菌剤スプレー容器の正面図を示したものである。
【符号の説明】
１……透明容器
２……抗菌剤袋
３……抗菌剤
４……水
５……スプレー機構
６……スプレー噴出口
７……水中管
８……蓋
【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は、抗菌性金属を担持させた抗菌剤を収納した容器から抗菌剤を人体の患部に噴霧するための抗菌剤スプレー容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
抗菌剤については、例えば多孔質粉末基材に抗菌性金属としての銀および／または銅を0.5 〜5.0wt%担持したものが水虫治療剤として公知とされている（特開平6-9412号公報参照）。
しかし、従来の抗菌剤収納容器は容器中に抗菌剤と水を収納しただけのものであることから、抗菌剤の塗布は容器から抗菌剤を脱脂綿などに沁み込ませ、これを患部に塗布するという方法で使用されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、従来法では抗菌剤の塗布は抗菌剤を一度脱脂綿などに沁み込ませ、ついでこれを患部に塗布するということが必要であることから、これには手間と時間が必要であるという不利、不便があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような不利、不便を解決した抗菌剤スプレー容器に関するもので、これは容器中に基材に銀添加コーラルサンドおよび銅添加コーラルサンドを担持させた抗菌剤を収納し、これにスプレー機構と蓋部を取りつけてなるものであり、これによれば患部に抗菌剤を塗布する時に蓋部をとった後、この容器を患部に近ずけ、患部に向けてスプレーを押せば容器中から抗菌剤が患部に噴霧されるので、容易に、かつ安全に患部に抗菌剤を塗布することができるので、これによれば水虫の治療、皮膚の化膿防止、皮膚炎の治療、湿潤性皮膚疾患の治療ができるという有利性が与えれらる。
【０００５】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の抗菌剤スプレー容器の実施の一形態を、例示した図１に基いて説明する。
図１は本考案の抗菌剤スプレー容器の正面図であるが、１はガラス製、プラスチック製などの透明容器で、これには抗菌性金属３（銀および銅）を収納した抗菌剤袋２と水４が収納されている。また、この容器１にはスプレー噴出口６と水中に垂れ下がっている水中管７を有するスプレー機構５が設けられており、これには蓋８が取り付けられている。
【０００６】
したがって、この抗菌剤スプレー容器の使用はまず使用に先立って蓋８を取り去り、抗菌剤を塗布すべき患部にこの容器を近づけてスプレー機構５を押し下げるとスプレー噴出口６から抗菌剤を含んだ水が噴霧されるので、目的とする患部への抗菌剤の塗布を極めて容易に行なうことができる。
【０００７】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を示す。
（実施例１）
外形が３０mmで、高さが９０mmであるガラス製の容器に、口径が４mmのスプレー噴出口を有し、口径が２８mmの軟質プラシチック管を取りつけた外径28mmのスプレー機構を取りつけ、これに外径15mmのプラスチック製の蓋部を取りつけて本考案の抗菌剤スプレー容器を作成した。
ついで、この容器中に不織布１包み１g 中にコーラルサンド97.5％、銀（Agとして）1.25％、銅（Cuとして）0.25％および水道水を使用した場合の塩素除去剤としてのビタミンＣ1.0 ％からなる抗菌剤を含有する治療剤を収納した抗菌剤袋と水50ccを入れ、この容器を外耳炎によるかゆみ部及び湿潤部に向け、スプレー機構を押して抗菌剤を含んだ水を患部に噴霧したところ、患部に治療剤を塗布することができ、患部はかゆみが取れ、その後は乾燥状態となり直った。
【０００８】
（実施例２）
実施例１に使用した治療剤を使用し、これと同じ方法で皮膚炎の患部に治療剤を噴霧したところ、かゆみ、赤みが取れて患部が直った。
【０００９】
（実施例３）
実施例１に使用した治療剤を使用し、これと同じ方法で水虫によるかゆみ、湿潤部に治療剤を噴霧したところ、患部は次第に良くなり、再発することがなくなった。
【００１０】
【考案の効果】
本考案の抗菌剤スプレー容器を使用すれば、治療を要する患部に抗菌剤を容易に、かつ安全に塗布することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の抗菌剤スプレー容器の正面図を示したものである。
【符号の説明】
１……透明容器
２……抗菌剤袋
３……抗菌剤
４……水
５……スプレー機構
６……スプレー噴出口
７……水中管
８……蓋
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項１】 容器中に基材に銀添加コーラルサンドおよび銅添加コーラルサンドを担持させた抗菌剤を収納し、これにスプレー機構と蓋部を取りつけてなることを特徴とする抗菌剤スプレー容器。
【請求項１】 容器中に基材に銀添加コーラルサンドおよび銅添加コーラルサンドを担持させた抗菌剤を収納し、これにスプレー機構と蓋部を取りつけてなることを特徴とする抗菌剤スプレー容器。
【図１】
【登録番号】第３０４９６１１号
【登録日】平成１０年（１９９８）４月１日
【発行日】平成１０年（１９９８）６月１９日
【考案の名称】抗菌剤スプレー容器
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平９−１０８０２
【出願日】平成９年（１９９７）１２月８日
【出願人】（５９７１７０８８５）
【登録日】平成１０年（１９９８）４月１日
【発行日】平成１０年（１９９８）６月１９日
【考案の名称】抗菌剤スプレー容器
【国際特許分類】
【出願番号】実願平９−１０８０２
【出願日】平成９年（１９９７）１２月８日
【出願人】（５９７１７０８８５）
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