説明

抗酸化作用を有する2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド

【課題】 抗酸化作用を有し、成人病、悪性関節リウマチなど、健康維持上障害となる諸疾患、火傷などの外傷、にきび、しみなどの美容上の障害の予防、治療に効果を医薬品、化粧品、となり、飲食品と劣化防止剤となる抗酸化作用を有する新規な化合物を提供する。
【解決手段】 化学式[1]
【化1】


(式中、Rはイソプロピル基、イソブチル基又はsec−ブチル基を示す)
で表されることを特徴とする2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド又は薬学的に許容されるその塩。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸化作用を有し、成人病、悪性関節リウマチなど、健康維持上障害となる諸疾患、火傷などの外傷、にきび、しみなどの美容上の障害の予防、治療に効果を医薬品、化粧品、飲食品となり、劣化防止剤となる抗酸化作用を有する新規な2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドを提供する。
【背景技術】
【0002】
活性酸素や不飽和脂質から生成する過酸化脂質が、老化や成人病、難病の発症といった生体への悪影響を及ぼすことが近年明らかとなっており、活性酸素消去作用や過酸化脂質の生成抑制作用を有する、いわゆる抗酸化物質の探索や、動脈硬化症、高脂血症、それらにより発症する脳梗塞、悪性リウマチ、ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、肝炎、胃炎、パーキンソン病などの難病、農薬などの化学物質により惹起される疾患、光線過敏症、放射線障害等に対する治療薬としてのそれらの応用が一部で試みられている。また、活性酸素や過酸化脂質はしみ、そばかす、にきび、皮膚潰瘍などの成員にもなる他、食品を劣化させ嗜好的品質や栄養の低下を引き起こすことも知られてきているが、いまだにこれらの問題を十分に解決しうる物質が見出されていないのが現状である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
抗酸化化合物としては、例えば、ビタミンC(アスコルビン酸)などの水溶性抗酸化化合物、ビタミンE(α−トコフェノール)などの脂溶性抗酸化化合物、BHA(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール)などの合成化合物が知られている。しかし、合成化合物BHAは発ガン性が報告されており、安全性の面から考えると原料として食品素材からの成分を摂取するほうが望ましい。有用な抗酸化剤が発明された場合、それは医薬品、化粧品、健康食品、食品添加物などとして利用価値のあるものである。
【0004】
本発明者らは、天然物由来で抗酸化作用を有する化合物を探索し、ホップを由来とする新規な2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドが優れた抗酸化作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
なお、特許文献1、非特許文献1〜3に各種のフロロアシルフェノン配糖体が開示されているが、本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドとは構造を異にするものである。
【特許文献1】WO 2006/093202号パンフレット
【非特許文献1】J. Nat. Prod. 2005, 68, 1545-1548
【非特許文献2】Chinese Chemical Letters Vol. 15, No. 3, pp313-315, 2004
【非特許文献3】Planta Med 2004: 70: 1128-1134
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下に係わるものである。
(1) 化学式[1]
【0007】
【化1】

【0008】
(式中、Rはイソプロピル基、イソブチル基又はsec−ブチル基を示す)
で表されることを特徴とする2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド又は薬学的に許容されるその塩。
(2)Rがイソブチル基である(1)記載の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド。
(3) アサ科カラハナソウ属の植物から得られることを特徴とする(1)記載の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド。
(4) アサ科カラハナソウ属の植物がホップ(Humulus lupulus)である(3)記載の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド。
(5) (1)記載の化合物を有効成分とする抗酸化剤。
(6) (1)記載の化合物を有効成分とする医薬品。
(7) (1)記載の化合物を有効成分とする化粧品。
(8) (1)記載の化合物を有効成分とする飲食品。
【発明の効果】
【0009】
本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド又は薬学的に許容されるその塩を含有する医薬品、化粧品、飲食品は、抗酸化作用を有するので、生体内に生成した活性酸素や過酸化脂質によって引き起こされる障害を抑制する効果を有する。従って、健康上の障害、美容上の障害の予防、治療に有効であり、また飲食品の安定化、保存性の向上に有用である。産業的に価値のあるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明者らは、ホップ(Humulus lupulus)より、前記一般式[1]で表される新規な2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドを単離し、それに強い抗酸化活性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0011】
ホップ(Humulus lupulus)から2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドを単離する方法としては、例えばWO2004/052898号パンフレットに記載された公知方法により抽出すればよい。実施例では、前記一般式[1]のRがイソブチル基である2−(3−メチルブチリル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドを単離したが、本発明の化合物には、Rがイソプロピル基の2−(2−メチルプロピル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド、sec−ブチル基の2−(2−メチルブチリル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドも含まれる。
【0012】
本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドを医薬品、飲食品、化粧品として用いる場合、有利の形で用いることができるほか、薬学的に許容される塩の形で使用することもできる。
【0013】
薬学的に許容される塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のようなアルカリ土類金属塩、鉄塩、銅塩のような遷移金属塩、アンモニウム塩、エチルアミン類、トリエチルアミン類、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、ジメチルアミノエタノール、アルギニン塩またはエチレンジアミン塩等のようなアミン塩が挙げられる。
【0014】
これらの塩は、通常の手段で生成させることができ、例えば、塩が不溶な溶媒または溶質中で、あるいは真空乾燥又は凍結乾燥によって除去できる水のような溶媒中で、有利のフェノール酸の形にある本発明の化合物を1等量またはそれ以上の適当な塩基と反応させるか、適当なイオン交換樹脂にて、現存の塩のイオンを他のイオンに交換することにより生成させることができる。
【0015】
または、本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド又はその薬学的に許容される塩は一般に使用される担体、助剤、添加剤等とともに製剤化することができ、定法に従って経口、非経口の製品として、医薬品、医薬部外品、化粧品等の分野で利用することができる。または食品素材として、混合して飲食品とすることができる。
【0016】
医薬品は経口剤として錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤等が、非経口剤として軟膏剤、クリーム、水剤等の外用剤、無菌溶液剤や懸濁剤等の注射剤等がある。これらの製品を医薬として疾患に投与するときは、2mg〜500mgを1日に1ないし数回、すなわち2mg〜1000mgの全日量で投与し、十分にその効果を奏し得るものである。
【0017】
本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドまたはその薬学的に許容される塩は、生理学的に認められるベヒクル、担体、賦形剤、結合剤、安定剤、香味剤等とともに要求される単位容量をとり得る。錠剤、カプセル剤に混和される佐薬は次のようなものである。トラガントゴム、アラビアゴム、コンスターチ、ゼラチンのような結合剤、微晶性セルロースのような賦形剤、コンスターチ、前ゼラチン化澱粉、アルギン酸のような膨化剤、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤、ショ糖、乳糖、サッカリンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油、チェリーのような香味剤など。また、カプセル剤の混合は上記の材料に更に油脂のような液体担体を含有することができ、また、他の材料は被覆剤として、又は製剤の物理的形態を別な方法で変化させるために存在させることができる。例えば、錠剤はシェラック、砂糖で被覆することができる。シロップ又はエリキシルは活性化合物、甘味剤としてショ糖、防腐剤としてメチル又はプロピルパラベン、色素およびチェリー又はオレンジ香味のような香味剤を含有することができる。
【0018】
注射剤のための無菌組成物は、注射用水のようなベヒクル中の活性物質、ごま油、ヤシ油、落花生油、綿実油のような天然産出植物油、またはエチルオレートのような合成脂肪ベヒクルを溶解または懸濁させる通常の方法によって処方することができる。または、緩衝材、防腐剤、酸化防止剤等を必要により配合することができる。
【0019】
外用剤としては基剤として、ワセリン、パラフィン、油脂類、ラノリン、マクロゴール等を用い、通常の方法によって、軟膏剤、クリーム剤等とする。
【0020】
本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド又は薬学的に許容されるその塩を添加した飲食品は、上記製剤の形態でもよいが、あめ、せんべい、クッキー、ジュースなどの形態でそれぞれの食品原料に所用量を加えて、一般の製造法により加工製造する。健康食品、機能性食品としての摂取は、病気予防、健康維持に用いられるので、経口摂取として1日数回に分けて、全日量として5mg〜500mgを含む加工品として摂取される。
【0021】
また本発明の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドは、ビタミンC、ビタミンE、補酵素Qnなどの抗酸化活性を有する化合物と併用することができる。また、これらの物質は、本飲食品の安定化剤としても作用を有し、併用することが有用である。これの抗酸化物質は常用量以下で添加される。
実施例
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
【0022】
2−(3−メチルブチリル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドの精製
ホップ(Humulus lupulus)から得られる苞(以下、ホップ苞という)より既知の文献(WO2004/052898号パンフレット)の方法に従い、ホップ苞ポリフェノール画分を調製した。すなわち、得られたホップ苞を50%エタノールで50℃、10時間の条件で抽出し、遠心分離で沈殿を除去し、上清を減圧濃縮した。得られた抽出物を水に再溶解し、合成樹脂SEPABEADS SP850 (三菱化学株式会社)を詰めたカラムに供し、水洗後、50%エタノールで溶出した。この画分をスプレードライし、得られた茶色の粉末をホップ苞ポリフェノール画分とした。ホップ苞ポリフェノール画分150gを蒸留水350mlに溶解し、ヘキサン350mlで3回、続いて残った水層をジエチルエーテル350mlで3回それぞれ溶媒分画した。次いで水画分を減圧、凍結乾燥することにより粉末化した。得られた粉末をSEPABEADS SP850樹脂カラム(三菱化学株式会社)にアプライし、水、25%エタノール、50%エタノールでステップワイズ溶出した。
【0023】
50%エタノール画分を減圧濃縮、凍結乾燥した。残渣5.7gを下記の条件で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供し、45〜50分のピークを分取精製した。
HPLC条件
カラム:Mightysil RP−18GP(φ20×250mm、関東化学株式会社)
流速:10ml/min
移動相:A液 0.1%ギ酸水溶液、B液 CHCN:0.1%ギ酸水溶液=1:1
0→70min:70%A→60%A
検出:UV280nm
【0024】
更に下記の条件で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供し、48分のピークを分取精製した。
【0025】
HPLC条件
カラム:Inertsil ODS−3(φ20×250mm、GLsciences)
流速:10ml/min
移動相:A液 0.1%ギ酸水溶液、B液 CHCN:0.1%ギ酸水溶液=1:1
0→70min:65%A
検出:UV280nm
【0026】
凍結乾燥して2−(3−メチルブチリル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド11.8mgを淡黄色の粉末として得た。
【0027】
2−(3−メチルブチリル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシドの分子式と構造決定
精製した化合物の分子式をTOF−MS(飛行時間型質量分析)を用い、構造式をNMR(核磁気共鳴)を用いて決定した。
【0028】
TOF−MS測定
「UPLC/TOF−MS条件」
HPLC:ACQUITY UPLC(ウォーターズ)
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18(50×2.1MM、1.7μm:ウォーターズ)
移動相:A液−メタノール B液−0.1(V/V)%ギ酸水溶液
10(V/V)A液(0min) → 50(V/V)A液(5min)
流速:0.6ml/min
カラム温度:40℃
注入量:5μl
検出器:LCT Premier(ウォーターズ)
イオン源:ESI(ポジティブ、ネガティブ)、
コーン電圧:30V
キャピラリー電圧:2500V
イオン源温度:120℃
デソルベーション温度:300℃
MSスキャン:m/z100−1000
ポジティブイオンモードの測定で、[M+H]=535、ネガティブイオンモードの測定で[M−H]=533のシグナルが観測されたことから、整数分子量を534と決定した。また、高分解能質量分析の結果より、分子式をC233414と決定した。
【0029】
NMR測定
精製した化合物をCDODに溶解した。NMR測定にはXWIN−NMR AV600(Bruker Biospin)を用い、各種NMRスペクトル(1H,13C、HSQC、HMBC)を測定した。表1に測定結果を示した。その結果、化合物を2−(3−メチルブチリル)フロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド(以下、MBCGと略する場合がある)と決定した。
【0030】
【表1】

【実施例2】
【0031】
(抗酸化活性測定)
DPPHラジカル消去活性
【0032】
【化2】

【0033】
既知のアシルフロログルシノール一配糖体2−(2−メチルプロパノイル)フロログルシノール−1−O−β−D−グルコピラノシド(化2)、新規化合物MBCGについて、DPPH(1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル)ラジカル消去活性を測定した。すなわち、96穴ウエルプレート中でサンプルの希釈系列を作製し、1ウエル100μl)、750μM DPPH溶液(50%メタノール溶液)100μlを加え、室温で30分間放置した後に550nmでの吸光度を測定した。吸光度を半減させる供試物質の最終濃度(IC50)を求め、これを抗酸化活性の指標とした。その結果を図1に示した。MBCGは2−(2−メチルプロパノイル)フロログルシノール−1−O−β−D−グルコピラノシドよりも強い活性を示した。(IC50はそれぞれ0.74mM、1.01mM)。
【0034】
これらの結果から、抗酸化作用の高い新規なアシルフロログルシノール二糖配糖体を取得できたことが明らかとなった。
【実施例3】
【0035】
(錠剤、カプセル剤)
実施例1で得られた化合物(MBCG) 10%
乳糖 75%
ステアリン酸マグネシウム 15%
上記の成分を均一に混合し、錠剤およびカプセル剤とした。
【実施例4】
【0036】
(散剤、顆粒剤)
実施例1で得られた化合物(MBCG) 20%
澱粉 30%
乳糖 50%
上記の成分を均一に混合し、散剤および顆粒剤とした。
【実施例5】
【0037】
(注射剤)
実施例1で得られた化合物(MBCG) 1%
界面活性剤 9%
生理食塩水 90%
上記の成分を加熱混合し、滅菌して注射剤とした。
【実施例6】
【0038】
(クッキー)
実施例1で得られた化合物(MBCG)を2重量%を含む小麦粉に、食塩、ショ糖、バターなどで味付けしたものを適量の水でよく攪拌し、190〜200℃で30分間焼き上げてクッキーとした。
【実施例7】
【0039】
(ゼリー)
寒天13gを水1リットルに加熱溶解し、さらにショ糖500g、水飴150g及び塩少々を加え、攪拌しながら加熱溶解させた後、2重量%の実施例1で得られた化合物(MBCG)、果汁、着色料、香料などを加えて冷却し、ゼリーとした。
【実施例8】
【0040】
(あめ)
ショ糖20重量部、水飴(75%固形分)10量部に水10量部を加え混合し、150℃に加熱攪拌後、2重量%の実施例1で得られた化合物(MBCG)および着色料、香料などを加え、冷却してあめとした。
【実施例9】
【0041】
(ハンドローション剤)
カーボンワックス1500を15重量部、アルコール8重量部およびプロピレングリコール90重量部をよく混合溶解し、水52.5重量部、実施例1で得られた化合物(MBCG)2重量部および香料、防腐剤を適量加え、ハンドローション剤とした。
【実施例10】
【0042】
(外用剤)
パラオキシ安息香酸エチル0.1%、パラオキシ安息香酸ブチル0.1%、ラウロマクロゴール0.5%、セタノール18%、白色ワセリン40%、水37.3%、実施例1で得られた化合物(MBCG)4%を混合し、定法に従って軟膏とした。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明により、抗酸化作用を有したホップ由来新規化合物を提供することができる。抗酸化作用を有するので、生体内に生成した活性酸素や過酸化脂質によって引き起こされる障害を抑制する効果を有する。従って、健康上の障害、美容上の障害の予防、治療に有効であり、医薬品、飲食品、化粧品に応用、加工ができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】DDPHアッセイの結果を示すグラフ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式[1]
【化1】

(式中、Rはイソプロピル基、イソブチル基又はsec−ブチル基を示す)
で表されることを特徴とする2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
Rがイソブチル基である請求項1記載の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド。
【請求項3】
アサ科カラハナソウ属の植物から得られることを特徴とする請求項1記載の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド。
【請求項4】
アサ科カラハナソウ属の植物がホップ(Humulus lupulus)である請求項3記載の2−アシルフロログルシノール−4,6−ジ−C−β−D−グルコピラノシド。
【請求項5】
請求項1記載の化合物を有効成分とする抗酸化剤。
【請求項6】
請求項1記載の化合物を有効成分とする医薬品。
【請求項7】
請求項1記載の化合物を有効成分とする化粧品。
【請求項8】
請求項1記載の化合物を有効成分とする飲食品。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2008−174458(P2008−174458A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−7030(P2007−7030)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(000000055)アサヒビール株式会社 (535)
【Fターム(参考)】