説明

抗酸化剤及びこれを配合した抗酸化皮膚外用剤

【課題】 安全性の高い抗酸化剤、ならびにこれを配合した抗酸化皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】 マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケから選ばれる1種以上の担子菌類からの抽出物を有効成分とする抗酸化剤、抗酸化皮膚外用剤。マスタケとしては寄託番号がFERM P−20083であるマスタケ株、ムキタケとしては寄託番号がFERM P−20115であるムキタケ株が好適である。これら担子菌類からの抽出物は、優れたフリーラジカル捕捉能を有し、抗酸化剤として有用である。これら担子菌類のキノコは広く食用に供されており、安全性が高いことから、皮膚外用剤に好適に配合可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸化剤及びこれを配合した抗酸化皮膚外用剤、特に、その有効成分に関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線により活性酸素が発生することは良く知られている。このような活性酸素のうち、フリーラジカル型のものは脂質などと反応すると、連鎖的な酸化反応を誘発する。従って、フリーラジカルは組織に対して増幅されたダメージを与える。
皮膚は、酸素や紫外線に常にさらされているので、このような酸化ストレスのダメージが最も大きな器官の一つである。近年では、紫外線により発生した種々の活性酸素が、皮脂や脂質の過酸化、蛋白変性、酵素阻害等を引き起こし、それが、短期的には皮膚の炎症などを誘発し、また長期的には、老化やガンなどの原因となると考えられている。また、活性酸素や過酸化脂質は、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎、乾癬などの皮膚疾患にも関与すると考えられている。このように、皮膚老化や皮膚疾患については、活性酸素(フリーラジカル)が深く関連している。
【0003】
フリーラジカルを捕捉する能力を備える物質は、ラジカル連鎖反応を抑制・停止させることができる。従って、このような抗酸化剤を配合した皮膚外用剤は、光酸化ストレスによる皮膚老化(例えば、シミ、しわ、たるみなど)に予防・改善効果が期待できる。また、フリーラジカルが関連する各種皮膚疾患用皮膚外用剤としても、予防・改善効果が期待できる。
ビタミンEやビタミンCなどは、生体内におけるフリーラジカル捕捉型抗酸化物質である。また、BHTやBHAなどの合成抗酸化物質も知られている。
しかしながら、これらの抗酸化能(フリーラジカル捕捉能)は十分とは言えず、BHTやBHAにおいては発ガン性の疑いがある。
従って、フリーラジカル捕捉能に優れ、また皮膚に対して安全性も高い抗酸化剤が望まれていた。
【0004】
一方、キノコ類抽出物の抗酸化活性について、春日らは約150種のキノコ野生株について、リノール酸メチルに対する抗酸化能を調べ、その結果、約1/3のキノコのエタノール抽出物に抗酸化能の存在が認められ、特にイグチ科のキノコに活性の高いものが多かったと報告している(非特許文献1)。この150種のキノコには、マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケも含まれていたが、春日等の検討では、これら4種のキノコに抗酸化活性は認められていなかった。
【非特許文献1】女子栄養大学栄養科学研究年報 Vol.5、p.45〜79(1997年)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、優れたフリーラジカル捕捉能を有し、安全性の高い抗酸化剤、ならびにこれを配合した抗酸化皮膚外用剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明者等が由来の確かな分離株を用いて鋭意検討を行った結果、これまで抗酸化活性がないとされていたマスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケに優れたフリーラジカル捕捉能があり、抗酸化剤として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる抗酸化剤は、マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケから選ばれる1種以上の担子菌類からの抽出物を有効成分とする。
また、本発明にかかる抗酸化皮膚外用剤は、マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケから選ばれる1種以上の担子菌類からの抽出物を配合したことを特徴とする。
本発明の抗酸化剤において、寄託番号がFERM P−20083であるマスタケ株からの抽出物を有効成分とすることが好適である。
【0007】
また、本発明の抗酸化剤において、寄託番号がFERM P−20115であるムキタケ株からの抽出物を有効成分とすることが好適である。
また、本発明の抗酸化皮膚外用剤において、寄託番号がFERM P−20083であるマスタケ株からの抽出物を配合することが好適である。
また、本発明の抗酸化皮膚外用剤において、寄託番号がFERM P−20115であるムキタケ株からの抽出物を配合することが好適である。
【発明の効果】
【0008】
本発明にかかるマスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、ならびにコガネタケの抽出物は、フリーラジカル捕捉能を有し、抗酸化作用を発揮する。これら担子菌類の子実体(キノコ)は薬用あるいは食用として知られており、安全性が高い。従って、本発明の抗酸化剤は種々の分野において使用可能であるが、特に化粧料、医薬品、医薬部外品、食品等の分野において好適に用いることができる。
また、本発明の抗酸化剤を配合した皮膚外用剤は、皮膚においてフリーラジカルを捕捉することによって皮膚の酸化を抑制し、シミ、シワ、たるみなどの皮膚老化の予防・改善に有用である。また、フリーラジカル関連の皮膚疾患の予防・改善効果も期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明で用いる担子菌類は、マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ又はコガネタケであり、それぞれの学名、分類は次の通りである。
マスタケ(Laetiporus sulphureus):サルノコシカケ科マスタケ属
ホウキタケ (Ramaria botrytis):ホウキタケ科ホウキタケ属
ムキタケ(Panellus serotinus):キシメジ科ワサビタケ属
コガネタケ(Phaeolepiota aurea):ハラタケ科コガネタケ属
【0010】
本発明の担子菌類の子実体(キノコ)は何れも日本で自生あるいは栽培されており、薬用あるいは食用に供されているが、これらのキノコ抽出物にフリーラジカル捕捉能や抗酸化能があるという報告はこれまでになく、本発明者らによって初めて明らかにされたものである。
なお、本発明においては、マスタケとして寄託番号がFERM P−20083であるマスタケ株が好適に用いられる。また、ムキタケとして寄託番号がP−20115であるムキタケ株が好適に用いられる。これらの科学的性質等は何れも以下の通りである。
【0011】
1.科学的性質…菌の特徴:炭素源と窒素源を含む栄養培地下において、白色のコロニーを形成する。また、光学顕微鏡下において、クランプコネクション(かすがい連結)が観察される。
2.分類学上の位置…担子菌
3.培養条件
(1)培地名…SMYA培地(S:サッカロース、M:マルトエキストラクト、Y:イーストエキストラクト、A:寒天)
S,A→市販品 M,Y→ディフコ社製(Difco)
(2)培地の組成…培地1000ml当たり
1% サッカロース 10g
1% マルトエキストラクト 10g
0.4% イーストエキストラクト 4g
2% 寒天 20g
(3)培地のpH…5.0〜7.0、最適pH5.5(pHの調整時期:滅菌前)
(4)培地の殺菌条件…121℃ 20分
(5)培地温度…28℃
(6)培養期間…10日間
(7)酸素要求性…好気性
(8)培養方法…好気、静置培養
(9)光要求性…不要
(10)継代培養条件…植え継ぎ間隔:寒天培地の場合(ストラントシリコ栓)=3ヶ月間隔
【0012】
4.保管条件
凍結法にて保管できる。
(1)凍結条件…10〜20%グリセリン内に浸漬
(2)保管温度…−80℃
(3)保護剤…要(保護剤の組成:10〜20%グリセリン水溶液、最適は20%)
(4)凍結後の復元率…1年で100%、3年で99%
5.生存試験の条件
微生物の復元:
(1)復元温度…40℃
(2)復元法…40℃で解凍したのち、SMYA培地にディスクを接種して復元させる
6.その他(形態的特徴)
(1)胞子(分生子)形成…無
(2)変異によるコロニー形態の変化…無
(3)培養条件や生理的状態によるコロニー形態の変化…無
【0013】
本発明においては、抽出部位として子実体(キノコ)を用いることが好適である。子実体は生のままあるいは乾燥したもののいずれでもよいが、取り扱い性、保存性および抽出効率等の点から乾燥子実体が望ましい。また、菌糸体にも効果が期待できる。菌糸体は炭素源および窒素源を含む培地で種菌を培養して得られる生あるいは乾燥菌糸体を利用できるが、乾燥したものが簡便である。
本発明においては、自生あるいは栽培何れで得られたものでも使用でき、また、上記担子菌類の抽出物を2種以上用いてもよい。
【0014】
抽出物を得るに先立ち、その組織を破壊処理することが好適である。これによって効率よく抽出することが出来る。組織を破壊する手段としては、ビーズミル、ワーリングブレンダー、ホモジナイザー等の各種粉砕混合機による粉砕処理、爆破機等による衝撃破砕処理、凍結処理、超音波処理等の物理的処理、水酸化ナトリウム等の水溶液によるアルカリ処理、セルラーゼやペクチナーゼ等の細胞壁分解作用のある酵素による処理、浸透圧処理等の化学的処理があり、これらを単独であるいは適宜に組み合わせて行うことができる。
【0015】
酵素処理では、公知の細胞壁分解酵素あるいは多糖分解酵素を利用でき、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キチナーゼ、α−およびβ−グルクロニダーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、α−およびβ−グルカナーゼ等のうちの1種または2種以上を用いることができる。酵素処理するには、適宜に細断あるいは粉砕処理を施したキノコに前記酵素を水溶液として加え、振とうあるいは撹拌すればよい。
【0016】
本発明の抽出物を得る方法としては、前述のように組織を破壊処理したキノコに、抽出溶媒を加え適宜攪拌し、抽出処理すればよい。抽出溶媒としては、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、例えば、水、メタノール、エタノール等の一級アルコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、酢酸エチル等の低級アルキルエステル、ベンゼン、ヘキサン等の芳香族炭素、エチルエーテル、アセトン等が挙げられる。本発明においてはこれらを2種類以上組み合わせてもよい。好ましい溶媒は水、メタノール、エタノール、1,3−ブチレングリコール又はこれらの混合溶媒が用いられる。なお、抽出残渣に対して前記と同様の条件下で再抽出処理を行い、この抽出操作を数回繰り返してもよい。抽出液はそのまま、あるいは減圧濃縮等公知の適当な方法により溶媒を除去したものを抽出物として用いることができる。
【0017】
本発明の皮膚外用剤において、マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、又はコガネタケの抽出物の配合量は、乾燥質量で組成物全量中0.001〜20.0質量%、好ましくは0.01〜10.0質量%である。0.001質量%未満であると、本発明の効果が十分に発揮されず、20.0質量%を超えて配合しても効果の更なる増加は実質上望めないし、皮膚外用剤への配合も難しくなる傾向にある。
本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤、各種薬剤、キレート剤、pH調製剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0018】
本発明の皮膚外用剤とは、通常医薬品、医薬部外品、化粧品等の分野で用いられるものを指し、その剤型は本発明の効果が発揮される限り、特に限定されるものではない。例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、従来皮膚外用剤に用いられるものであればいずれでもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、配合量は特に指定のないかぎり、質量%である。
【実施例1】
【0019】
キノコ抽出物の抗酸化活性試験
(1)キノコ抽出液の調製
各子実体乾燥粉末10gにメタノール80mlを加え、室温で7日間静置しメタノール抽出液を得た。次いで、メタノール抽出液をろ紙でろ過し、エバポレーターで濃縮後、残渣を減圧乾燥してキノコ抽出物を得た。各キノコ抽出物を適量のメタノールに溶解し、被験液として以下の実験に使用した。なお、本試験で使用した菌株は次の通りである。
マスタケ:FCE159(FERM P−20083)
ホウキタケ:FCE1135
ムキタケ:FCE2003(FERM P−20115)
コガネタケ:FCE2390
【0020】
(2)抗酸化活性(フリーラジカル捕捉活性)の測定
抗酸化活性の測定は DPPH 法により行った。あらかじめエタノールに溶解しておいた DPPH
(1,1-Diphenyl-2-picrylhydrazyl) を、被験液に終濃度で 0.1 mM となるように加え撹拌し、室温で10分放置後、517 nm における吸光度を測定した。コントロールは被験物質を含まない溶媒(メタノール)のみの測定値とした。
【0021】
(3)結果
図1〜4からわかるように、マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケの各子実体抽出物にフリーラジカル捕捉活性が認められた。従って、これら抽出物は、フリーラジカル捕捉型の抗酸化剤として有用であることが理解される。
【実施例2】
【0022】
本発明の皮膚外用剤の処方例を以下に示す。
処方例1 化粧水
エチルアルコール 5
グリセリン 1
1,3−ブチレングリコール 5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
デシルテトラデシルエーテル 0.2
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.003
トリメチルグリシン 1
ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 0.1
チオタウリン 0.1
緑茶エキス 0.1
西洋ハッカエキス 0.1
イリス根エキス 0.1
マスタケエタノール抽出物 0.1
HEDTA3ナトリウム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.05
水酸化カリウム 0.02
フェノキシエタノール 適 量
精製水 残 余
香料 適 量
【0023】
処方例2 化粧水
グリセリン 2
1,3−ブチレングリコール 4
エリスリトール 1
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
ホウキタケ50%1,3−ブチレングリコール抽出液
(乾燥残分濃度 1%) 0.1
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
フェノキシエタノール 適 量
N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・
DL−ピロリドンカルボン酸 0.1
精製水 残 余
【0024】
処方例3 乳液
ジメチルポリシロキサン 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 4
エタノール 5
グリセリン 6
1,3−ブチレングリコール 5
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3
ヒマワリ油 1
スクワラン 2
水酸化カリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
ビワ葉エキス 0.1
L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
ウイキョウエキス 0.1
酵母エキス 0.1
ラベンダー油 0.1
ジオウエキス 0.1
ムキタケ50%エタノール抽出物 0.1
ジモルホリノピリダジノン 0.1
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
(ペミュレンTR−1) 0.1
ベンガラ 適 量
黄酸化鉄 適 量
パラベン 適 量
精製水 残 余
【0025】
処方例4 乳液
ジメチルポリシロキサン 2
デカメチルシクロペンタシロキサン 25
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 10
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5
トリメチルシロキシケイ酸 1
1,3−ブチレングリコール 5
スクワラン 0.5
タルク 5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
コガネタケエタノール抽出物 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 1
シリコーン被覆微粒子酸化チタン(40nm) 4
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
球状ポリエチレン末 3
フェノキシエタノール 適 量
精製水 残 余
香料 適 量
【0026】
処方例5 乳液
流動パラフィン 7
ワセリン 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 2
ベヘニルアルコール 1
グリセリン 5
ジプロピレングリコール 7
ポリエチレングリコール1500 2
ホホバ油 1
イソステアリン酸 0.5
ステアリン酸 0.5
ベヘニン酸 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3
2−エチルヘキサン酸セチル 3
モノステアリン酸グリセリン 1
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
水酸化カリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
L−アルギニン 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
酵母エキス 0.1
ムキタケ酢酸エチル抽出物 0.01
酢酸トコフェロール 0.1
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.15
パラベン 適 量
精製水 残 余
香料 適 量
【0027】
処方例6 クリーム
α−オレフィンオリゴマー 10
ワセリン 1
マイクロクリスタリンワックス 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 5
グリセリン 10
ジプロピレングリコール 2
1,3−ブチレングリコール 2
エリスリトール 2
スクワラン 1
グリセリン脂肪酸エステルエイコサンニ酸縮合物 0.1
イソステアリン酸 1
2−エチルヘキサン酸セチル 5
塩化ナトリウム 0.5
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
コウボエキス 0.1
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2
酢酸トコフェロール 0.5
チオタウリン 0.1
DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1
ウコンエキス 0.1
マスタケ50%エタノール抽出物 0.1
エデト酸3ナトリウム 0.1
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
パラベン 適 量
精製水 残 余
香料 適 量
【0028】
処方例7 クリーム
流動パラフィン 8
ワセリン 3
ジメチルポリシロキサン 2
ステアリルアルコール 3
ベヘニルアルコール 2
グリセリン 5
ジプロピレングリコール 4
トレハロース 1
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 4
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
親油型モノステアリン酸グリセリン 2
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.05
水酸化カリウム 0.015
油溶性甘草エキス 0.1
レチノールパルミテート(100万単位) 0.25
酢酸トコフェロール 0.1
ホウキタケ50%エタノール抽出物 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適 量
フェノキシエタノール 適 量
ジブチルヒドロキシトルエン 適 量
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.01
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
β−カロチン 0.01
ポリビニルアルコール 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.05
精製水 残 余
香料 適 量
【0029】
処方例8 2層タイプクリーム
ジメチルポリシロキサン 5
デカメチルシクロペンタシロキサン 25
トリメチルシロキシケイ酸 5
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
ジプロピレングリコール 5
パルミチン酸デキストリン被覆微粒子酸化亜鉛(60nm) 15
グリチルリチン酸ジカリウム 0.02
グルタチオン 1
チオタウリン 0.05
クララエキス 1
コガネタケ1,3−ブチレングリコール抽出液
(乾燥残分濃度 0.1%) 5
パラベン 適 量
フェノキシエタノール 適 量
エデト酸三ナトリウム 適 量
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.5
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 5
ブチルエチルプロパンジオール 0.5
精製水 残 余
香料 適 量
【0030】
処方例9 ジェル
グリセリン 2
1,3−ブチレングリコール 4
水酸化カリウム 0.1
魚類コラーゲン 20
エデト酸−3Na 0.05
ムキタケ50%1,3−ブチレングリコール(乾燥残分濃度1%) 1
カルボキシビニルポリマー 0.25
パラオキシ安息香酸エステル 適 量
精製水 残 余
【0031】
処方例10 パック
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
ホウキタケ50%エタノール抽出物 0.01
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェノール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール
(ケン化度90、重合度2000) 13.0
エタノール 7.0
精製水 残 余
【0032】
処方例11 乳化型ファンデーション
ベヘニルアルコール 0.5
ジプロピレングリコール 6
ステアリン酸 1
モノステアリン酸グリセリン 1
水酸化カリウム 0.2
トリエタノールアミン 0.8
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適 量
黄酸化鉄 1
α−オレフィンオリゴマー 3
ジメチルポリシロキサン(6mPa.s) 2
ジメチルポリシロキサン(100mPa.s) 5
バチルアルコール 0.5
イソステアリン酸 1
ベヘニン酸 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 10
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
酸化チタン 3
雲母チタン・ポリアクリル酸アルキル複合粉末 0.5
表面処理酸化チタン(MT−062) 10
ポリアクリ酸アルキル被覆雲母チタン 0.5
黒酸化鉄被覆雲母チタン 0.5
無水ケイ酸 6
パラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル 2
ベンガラ 適 量
群青 適 量
黒酸化鉄 適 量
法定色素 適 量
キサンタンガム 0.1
ベントナイト 1
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
コガネタケエタノール抽出物 0.1
精製水 残 余
香料 適 量
【0033】
処方例12 固形ファンデーション
タルク 43.1
カオリン 15.0
セリサイト 10.0
亜鉛華 7.0
二酸化チタン 3.8
黄色酸化鉄 2.9
黒色酸化鉄 0.2
スクワラン 8.0
イソステアリン酸 4.0
モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
オクタン酸イソセチル 2.0
マスタケエタノール抽出物 0.5
防腐剤 適 量
香料 適 量
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施例にかかるマスタケ子実体抽出物のフリーラジカル捕捉活性を示す図である。
【図2】本発明の一実施例にかかるホウキタケ子実体抽出物のフリーラジカル捕捉活性を示す図である。
【図3】本発明の一実施例にかかるムキタケ子実体抽出物のフリーラジカル捕捉活性を示す図である。
【図4】本発明の一実施例にかかるコガネタケ子実体抽出物のフリーラジカル捕捉活性を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケから選ばれる1種以上の担子菌類からの抽出物を有効成分とする抗酸化剤。
【請求項2】
マスタケ、ホウキタケ、ムキタケ、コガネタケから選ばれる1種以上の担子菌類からの抽出物を配合したことを特徴とする抗酸化皮膚外用剤。
【請求項3】
請求項1記載の抗酸化剤において、寄託番号がFERM P−20083であるマスタケ株からの抽出物を有効成分とする抗酸化剤。
【請求項4】
請求項1記載の抗酸化剤において、寄託番号がFERM P−20115であるムキタケ株からの抽出物を有効成分とする抗酸化剤。
【請求項5】
請求項2記載の抗酸化皮膚外用剤において、寄託番号がFERM P−20083であるマスタケ株からの抽出物を配合したことを特徴とする抗酸化皮膚外用剤。
【請求項6】
請求項1記載の抗酸化皮膚外用剤において、寄託番号がFERM P−20115であるムキタケ株からの抽出物を配合したことを特徴とする抗酸化皮膚外用剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−52189(P2006−52189A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−236611(P2004−236611)
【出願日】平成16年8月16日(2004.8.16)
【出願人】(599119363)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】