説明

抗酸化LDL抗体を用いた治療方法

本発明はインスリン感受性を増加する方法及び組成物に関し、抗酸化LDL抗体の投与を含んでなる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体のインスリン感受性を増加させる方法であって、酸化低密度リポタンパク質(LDL)のエピトープに選択的に結合する抗体を含んでなる有効量の組成物を被験体に投与することを含んでなる方法。
【請求項2】
被験体のインスリン感受性を増加させるための医薬品の製造における、酸化LDLのエピトープに選択的に結合する抗体の使用。
【請求項3】
被験体のインスリン感受性を増加させるための、酸化LDLのエピトープに選択的に結合する抗体を含んでなる医薬品。
【請求項4】
インスリン感受性を増加させるための、酸化LDLのエピトープに選択的に結合する抗体。
【請求項5】
酸化LDLのエピトープが酸化ApoB-100のエピトープを有する請求項1に記載の方法、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の医薬、又は請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
酸化ApoB-100のエピトープが、配列番号:1−配列番号:38からなる群から選択される請求項5に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項7】
酸化ApoB-100のエピトープが、P45(アミノ酸残基661-680-IEIGLEGKGFEPTLEALFGK;配列番号:32)、P143(アミノ酸残基2131-2150-IALDDAKINFNEKLSQLQTY;配列番号:13)、P210(アミノ酸配列KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH;配列番号:14)、及び/又はP129(アミノ酸配列GSTSHHLVSRKSISAALEHK;配列番号:16)である請求項5−6の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項8】
抗体がモノクローナル抗体である請求項1−7の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項9】
モノクローナル抗体がIgG1抗体である請求項8に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項10】
モノクローナル抗体がヒト化抗体又はヒト抗体である請求項8−9の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項11】
モノクローナル抗体がヒト抗体である請求項10に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項12】
モノクローナル抗体が、(i)配列CSGSNTNIGKNYVS(配列番号:39)を含んでなるCDR-L1;(ii)配列ANSNRPS(配列番号:40)を含んでなるCDR-L2;及び/又は(iii)配列CASWDASLNGWV(配列番号:41)を含んでなるCDR-L3を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項13】
モノクローナル抗体が、(i)配列FSNAWMSWVRQAPG(配列番号:42)を含んでなるCDR-H1;(ii)配列SSISVGGHRTYYADSVKGR(配列番号:43)を含んでなるCDR-H2;及び/又は(iii)配列ARIRVGPSGGAFDY(配列番号:44)を含んでなるCDR-H3を含んでなる重鎖可変ドメインを有する請求項1−12の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項14】
モノクローナル抗体が、(i)配列CSGSSSNIGNNAVN(配列番号:45)を含んでなるCDR-L1;(ii)配列GNDRRPS(配列番号:46)を含んでなるCDR-L2;及び/又は(iii)配列CQTWGTGRGV(配列番号:47)を含んでなるCDR-L3を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項15】
モノクローナル抗体が、(i)配列FSDYYMSWVRQAPG(配列番号:48)を含んでなるCDR-H1;(ii)配列SGVSWNGSRTHYADSVKGR(配列番号:49)を含んでなるCDR-H2;及び/又は(iii)配列ARAARYSYYYYGMDV(配列番号:50)を含んでなるCDR-H3を含んでなる重鎖可変ドメインを有する請求項1−11又は14の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項16】
モノクローナル抗体が、(i)配列CSGSSSNIGNNYVS(配列番号:127)を含んでなるCDR-L1;(ii)配列SNNQRPS(配列番号:128)を含んでなるCDR-L2;及び(iii)配列CAAWDDSLSHWL(配列番号:129)を含んでなるCDR-L3を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項17】
モノクローナル抗体が、(i)配列FSNAWMSWVRQVPG(配列番号:130)を含んでなるCDR-H1;(ii)配列STLGGSGGGSTYYADSVKGR(配列番号:131)を含んでなるCDR-H2;及び(iii)配列AKLGGRSRYGRWPRQFDY(配列番号:132)を含んでなるCDR-H3を含んでなる重鎖可変ドメインを有する請求項1−11又は16の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項18】
モノクローナル抗体が、(i)配列CSGSSSNIGSNYVS(配列番号:133)を含んでなるCDR-L1;(ii)配列GNYNRPS(配列番号:134)を含んでなるCDR-L2;及び(iii)配列CAAWDDSLSGWV(配列番号:135)を含んでなるCDR-L3を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項19】
モノクローナル抗体が、(i)配列 FSSYWMSWVRQAPG(配列番号:136)を含んでなるCDR-H1;(ii)配列SSISGSGRRTYYADSVQGR(配列番号:137)を含んでなるCDR-H2;及び(iii)配列ARLVSYGSGSFGFDY(配列番号:138)を含んでなるCDR-H3を含んでなる重鎖可変ドメインを有する請求項1−11又は18の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項20】
モノクローナル抗体が、(i)配列CSGRSSNIGNSYVS(配列番号:139)を含んでなるCDR-L1;(ii)配列RNNQRPS(配列番号:140)を含んでなるCDR-L2;及び(iii)配列CAGWDDTLRAWV(配列番号:141)を含んでなるCDR-L3を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項21】
モノクローナル抗体が、(i)配列FRDYYVSWIRQAPG(配列番号:142)を含んでなるCDR-H1;(ii)配列SSISGSGGRTYYADSVEGR(配列番号:143)を含んでなるCDR-H2;及び(iii)配列ARVSALRRPMTTVTTYWFDP(配列番号:144)を含んでなるCDR-H3を含んでなる重鎖可変ドメインを有する請求項1−11又は20の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項22】
ヒト抗体が、配列番号:64、配列番号:68、配列番号:72、配列番号:76、配列番号:80、配列番号:84、配列番号:88、配列番号:92、配列番号:96、配列番号:100、配列番号:104、配列番号:108、配列番号:112、配列番号:116、配列番号:120、及び配列番号:124から成る群から選択される配列を含んでなる重鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項23】
ヒト抗体が、配列番号:66、配列番号:70、配列番号:74、配列番号:78、配列番号:82、配列番号:86、配列番号:90、配列番号:94、配列番号:98、配列番号:102、配列番号:106、配列番号:110、配列番号:114、配列番号:118、配列番号:122、及び配列番号:126から成る群から選択される配列を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11又は22の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項24】
ヒト抗体が、配列番号:104を含んでなる重鎖可変ドメイン、及び配列番号:106を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項25】
ヒト抗体が、配列番号:68を含んでなる重鎖可変ドメイン、及び配列番号:70を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項26】
ヒト抗体が、配列番号:96を含んでなる重鎖可変ドメイン、及び配列番号:98を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項27】
ヒト抗体が、配列番号:72を含んでなる重鎖可変ドメイン、及び配列番号:74を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項28】
ヒト抗体が、配列番号:76を含んでなる重鎖可変ドメイン、及び配列番号:78を含んでなる軽鎖可変ドメインを有する請求項1−11の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項29】
抗体が抗原結合断片である請求項1−28の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項30】
抗原結合断片が、Fab断片、Fab’断片、F(ab’) 断片、scFv、Fv、及びダイアボディから成る群から選択される請求項29に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項31】
抗体が更に炎症を低減する請求項1−30の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項32】
炎症が糖尿病に関連する請求項31に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項33】
抗体が更に炎症マーカーのレベルを低減し、炎症マーカーがIL-1β、IL-15、EN-RAGE、MCP-1、IL-6及びTNF-αから成る群から選択される請求項1−32の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項34】
被験体がメタボリックシンドロームを有する請求項1−33の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項35】
被験体がメタボリックシンドロームを発生する危険性にある請求項1−33の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項36】
被験体が、(a)男性では約102cm以上及び女性では約88cm以上のの腹囲、(b)約150mg/dL以上の空腹時トリグリセリド、(c)約95mg/dL以上の空腹時グルコース、及び(d)高レベルの酸化LDLから成る群から選択される一又は複数の特徴を有する請求項35に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項37】
被験体が糖尿病に伴う炎症を更に有する請求項1−36の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項38】
被験体が一晩絶食後、約95mg/dL以上の血液グルコースレベルを有する請求項1−37の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項39】
被験体が一晩絶食後、約126mg/dL以上の血液グルコースレベルを有する請求項38に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項40】
被験体が2時間の経口グルコース負荷試験後、約140mg/dL以上の血液グルコースレベルを有する請求項1−39の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項41】
被験体が2時間の経口グルコース負荷試験後、約200mg/dL以上の血液グルコースレベルを有する請求項40に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項42】
被験体が糖尿病前症を有する請求項1−41の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項43】
被験体が糖尿病を患う請求項1−42の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項44】
糖尿病が、I型糖尿病、II型糖尿病及び妊娠糖尿病からなる群から選択される請求項43に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項45】
糖尿病がII型糖尿病である請求項44に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項46】
被験体が心臓血管疾患又は冠動脈心疾患を有する請求項1−45の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項47】
心臓血管疾患又は冠動脈心疾患が糖尿病に関連する請求項46に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項48】
被験体が動脈硬化症を有する請求項1−47の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項49】
動脈硬化症が糖尿病に関連する請求項48に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項50】
インスリン感受性の増加が、被験体における糖尿病前症を治療するためである請求項1−49の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項51】
インスリン感受性の増加が、被験体における糖尿病を治療するためである請求項1−49の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項52】
糖尿病が、I型糖尿病、II型糖尿病及び妊娠糖尿病からなる群から選択される請求項51に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項53】
糖尿病がII型糖尿病である請求項52に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項54】
インスリン感受性の増加が、被験体における心臓血管疾患又は冠動脈心疾患を治療するためである請求項1−53の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項55】
心臓血管疾患又は冠動脈心疾患が糖尿病に関連する請求項54に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項56】
インスリン感受性の増加が、被験体における動脈硬化症を治療するためである請求項1−55の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項57】
動脈硬化症が糖尿病に関連する請求項57に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項58】
第二の治療剤を投与することを更に含んでなる請求項1−57の何れか一項に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項59】
第二の治療剤がインスリンである請求項58に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項60】
第二の治療剤がスタチンである請求項58に記載の方法、使用、医薬、又は抗体。
【請求項61】
明細書に準拠してここに定義される何れかの抗体の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−503195(P2013−503195A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527043(P2012−527043)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/047030
【国際公開番号】WO2011/025978
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【出願人】(512048468)バイオインベント インターナショナル (1)
【出願人】(510139634)オレゴン ヘルス アンド サイエンス ユニバーシティー (2)
【Fターム(参考)】