説明

抗CTLA−4抗体組成物

【課題】本発明により、キレート剤を含む新規な抗CTLA-4抗体組成物が提供される。また、新規な抗CTLA-4抗体組成物を用いた疾患および症状(その中にはさまざまな新形成疾患が含まれる)の治療法も提供される。
【解決手段】本願発明に係る抗CTLA-4抗体組成物は、a)少なくとも1つのキレート剤と;b)配列ID番号2に示した重鎖アミノ酸配列と少なくとも90%が一致するアミノ酸配列;および配列ID番号4に示した軽鎖アミノ酸配列と少なくとも90%が一致するアミノ酸配列を含む少なくとも1つの抗体とを含み、ここで、上記抗体がヒトCTLA-4に結合することを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1つのキレート剤と;
b)配列ID番号2に示した重鎖アミノ酸配列と少なくとも90%が一致するアミノ酸配列;および
配列ID番号4に示した軽鎖アミノ酸配列と少なくとも90%が一致するアミノ酸配列を含む少なくとも1つの抗体とを含み、
ここで、上記抗体がヒトCTLA-4に結合することを特徴とする組成物。
【請求項2】
前記組成物が液体組成物であり、上記抗体がヒトIgG2抗体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記抗体が、配列ID番号2と配列が少なくとも99%一致する重鎖アミノ酸配列と;配列ID番号4と配列が少なくとも99%一致する軽鎖アミノ酸配列とを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記抗体が、配列ID番号2の可変領域を含む重鎖アミノ酸配列と、配列ID番号4の可変領域を含む軽鎖アミノ酸配列とを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記抗体が、チシリムマブの重鎖アミノ酸配列と軽鎖アミノ酸配列を有するモノクローナルIgG2抗CTLA-4抗体を含んでいる、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
EDTAを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
キレート剤と緩衝液を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
EDTAとヒスチジンを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
キレート剤と、緩衝液と、界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
キレート剤と、緩衝液と、界面活性剤と、張性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
EDTAと、緩衝液と、界面活性剤と、張性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
EDTAと、ヒスチジンと、界面活性剤と、張性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
EDTAと、ヒスチジンと、ポリソルベート80と、張性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
EDTAと、ヒスチジンと、ポリソルベート80と、トレハロースを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
約1mg/ml〜約200mg/mlの抗体と;
約0.01ミリモル〜約5.0ミリモルのキレート剤と;
約1mM〜約100mMのヒスチジンとを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
約1mg/ml〜約200mg/mlの抗体と;
約0.01ミリモル〜約5.0ミリモルのEDTAと;
約1mM〜約100mMのヒスチジンとを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
約1mg/ml〜約200mg/mlの抗体と;
約0.01ミリモル〜約1.0ミリモルのEDTAと;
約1mM〜約100mMのヒスチジンと;
約0.01mg/ml〜約10mg/mlのポリソルベート80と;
約100ミリモル〜約300ミリモルの張性剤とを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
約0.1mg/ml〜約100mg/mlの抗体と;
約0.001mg/ml〜約1.0mg/mlのEDTAと;
約1mM〜約50mMのヒスチジンと;
約0.01mg/ml〜約5mg/mlのポリソルベート80と;
約10mg/ml〜約200mg/mlのトレハロースとを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
約20mg/mlの抗体と;
約0.27mMのEDTAと;
約20mMのヒスチジンと;
約0.2mg/mlのポリソルベート80と;
約222mMのトレハロースとを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
約20mg/mlの抗体と;
約0.1mg/mlのEDTAと;
約20mMのヒスチジンと;
約0.2mg/mlのポリソルベート80と;
約84mg/mlのトレハロースとを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項21】
少なくとも1つのモノクローナル抗CTLA-4抗体とキレート剤とを含む安定な組成物であって、その組成物を約40℃の温度で約24週間の期間にわたって保管したとき、モノクローナル抗CTLA-4抗体とキレート剤を含むこの安定な組成物の凝集体クロマトグラムのピークの面積を、キレート剤を含まない点が異なる以外は同じ組成物を約40℃の温度で約24週間の期間にわたって保管した場合の凝集体クロマトグラムのピークの面積と比べたときの減少が少なくとも約2%である組成物。
【請求項22】
チシリムマブの重鎖アミノ酸配列および軽鎖アミノ酸配列を有する少なくとも1つの抗CTLA-4抗体の溶液を、少なくとも1つのキレート剤と混合する操作を含む、液体医薬組成物の調製方法。
【請求項23】
対象における新形成疾患の治療法であって、その対象に、
a)チシリムマブの重鎖アミノ酸配列および軽鎖アミノ酸配列を有する少なくとも1つの抗CTLA-4抗体の治療に有効な量と;
b)薬理学的に許容可能なキレート剤とを含む液体医薬組成物を投与する操作を含む方法。
【請求項24】
モノクローナル抗CTLA-4抗体と、薬理学的に許容可能なキレート剤とを含む液体医薬組成物であって、抗体のモル濃度が約0.0006ミリモル〜約1.35ミリモルの範囲であり、キレート剤のモル濃度が約0.003ミリモル〜約50ミリモルの範囲であり、キレート剤に対する抗体のモル比が約0.00001〜約450の範囲である液体医薬組成物。
【請求項25】
配列ID番号2に示した重鎖アミノ酸配列と少なくとも95%が一致するアミノ酸配列に加え、配列ID番号4に示した軽鎖アミノ酸配列と少なくとも95%が一致するアミノ酸配列をさらに含んでいて、ヒトCTLA-4と結合する少なくとも1つの抗体と;
薬理学的に許容可能な賦形剤とを含み、ここで、抗体の濃度が少なくとも約10mg/mlである液体医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【公開番号】特開2006−249081(P2006−249081A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−56701(P2006−56701)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(504396379)ファルマシア・アンド・アップジョン・カンパニー・エルエルシー (130)
【Fターム(参考)】