説明

抗DLL4抗体および抗DLL4抗体使用の方法

DLL4は、重要かつ有利な治療標的として存在する。本発明は、抗DLL4抗体、および、それらの抗体を含む組成物、およびそれらの抗体を使用する方法、キット、および製造用品を提供する。本発明の一部は、各種のDLL4結合因子(例えば、免疫複合体、抗体、およびその断片)の特定に基づく。本発明のDLL4結合因子は、DLL4−Notch受容体経路の発現および/または活性に関連する病的状態を標的として使用するための、重要な治療および診断因子となる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離抗DLL4抗体であって:
(a)下記から成る群から選ばれる、少なくとも、1、2、3、4、または5個の超可変領域(HVR)配列:
(i)A1〜A11が、RASQDVSTAVA(配列番号10)である、配列A1〜A11を含むHVR−L1、
(ii)B1〜B7が、SASFLYS(配列番号11)である、配列B1〜B7を含むHVR−L2、
(iii)C1〜C9が、QQSYTGTVT(配列番号18)である、配列C1〜C9を含むHVR−L3、
(iv)D1〜D10が、GFTFTDNWIS(配列番号1)である、配列D1〜D10を含むHVR−H1、
(v)E1〜E18が、GYISPNSGFTYYADSVKG(配列番号8)である、配列E1〜E18を含むHVR−H2、
(vi)F1〜F15が、VYYCARDNFGGYFDY(配列番号9)である、配列F1〜F15を含むHVR−H3;および、
(b)少なくとも一つの変異HVRであって、配列番号1〜18に示される配列の少なくとも一残基の修飾を含む該変異HVR配列、
を含む、単離抗DLL4抗体。
【請求項2】
単離抗DLL4抗体であって:
(a)下記から成る群から選ばれる、少なくとも、1、2、3、4、または5個の超可変領域(HVR)配列:
(i)A1〜A11が、RASQDVSTAVA(配列番号10)である、配列A1〜A11を含むHVR−L1、
(ii)B1〜B7が、SASFLYS(配列番号11)である、配列B1〜B7を含むHVR−L2、
(iii)C1〜C9が、QQSYNGPST(配列番号15)である、配列C1〜C9を含むHVR−L3、
(iv)D1〜D10が、GFTFTDNWIS(配列番号1)である、配列D1〜D10を含むHVR−H1、
(v)E1〜E18が、GVINPNSGATEYADSVKG(配列番号5)である、配列E1〜E18を含むHVR−H2、
(vi)F1〜F15が、VYYCARDNFGGYFDY(配列番号9)である、配列F1〜F15を含むHVR−H3;および、
(b)少なくとも一つの変異HVRであって、配列番号1〜18に示される配列の少なくとも一残基の修飾を含む該変異HVR配列、
を含む、単離抗DLL4抗体。
【請求項3】
HVR−L3変異種が、下記の位置:91(SまたはW)、92(YまたはF)、93(T、N、またはS)、94(TまたはG)、95(P、Q、A、またはT)、および/または96(P、S、A、またはV)の、任意の組み合わせにおいて、1〜6個(1、2、3、4、5、または6個)の置換を含む、請求項1または2に記載の抗体。
【請求項4】
HVR−H2変異種が、下記の位置:50(V、L、またはY)、52(NまたはS)、52a(PまたはS)、または53(N、Q、T、またはI)の、任意の組み合わせにおいて、1〜4個(1、2、3、または4個)の置換を含む、請求項1または2に記載の抗体。
【請求項5】
1、2、3、4、5、または6個のHVRを含む単離DLL4抗体であって、各HVRは、配列番号1〜18から成る群から選ばれる配列を含むか、該配列から成るか、または該配列から事実上成り、配列番号10はHVR−L1に対応し、配列番号11はHVR−L2に対応し、配列番号12、13、14、15、16、17、または18は、HVR−L3に対応し、配列番号1または2は、HVR−H1に対応し、配列番号3、4、5、6、7、または8は、HVR−H2に対応し、配列番号9は、HVR−H3に対応する、単離DLL4抗体。
【請求項6】
請求項5に記載の抗体であって、該抗体が、HVR−L1、HVR−L2、HVR−L3、HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それぞれ、順に、配列番号10、11、14、2、3、および9を含む、抗体。
【請求項7】
請求項5に記載の抗体であって、該抗体が、HVR−L1、HVR−L2、HVR−L3、HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それぞれ、順に、配列番号10、11、15、1、5、および9を含む、抗体。
【請求項8】
請求項5に記載の抗体であって、該抗体が、HVR−L1、HVR−L2、HVR−L3、HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それぞれ、順に、配列番号10、11、16、1、6、および9を含む、抗体。
【請求項9】
請求項5に記載の抗体であって、該抗体が、HVR−L1、HVR−L2、HVR−L3、HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それぞれ、順に、配列番号10、11、17、1、7、および9を含む、抗体。
【請求項10】
請求項5に記載の抗体であって、該抗体が、HVR−L1、HVR−L2、HVR−L3、HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それぞれ、順に、配列番号10、11、18、1、8、および9を含む、抗体。
【請求項11】
骨組構造配列の少なくとも一部が、ヒトの共通骨組構造配列である、請求項1〜10のいずれかに記載の抗体。
【請求項12】
請求項1または2に記載の抗体であって、前記修飾が、置換、挿入、または欠失である、抗体。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の抗体であって、該抗体が、ヒトのκサブグループ共通骨組構造配列を含む、抗体。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれかに記載の抗体であって、該抗体が、ヒトのサブグループIII重鎖共通骨組構造配列を含む、抗体。
【請求項15】
請求項14に記載の抗体であって、該抗体が、位置71、73、または78の一つ以上において置換を含む、抗体。
【請求項16】
請求項15に記載の抗体であって、前記置換が、R71A、N73T、または、N78Aの内の一つ以上である、抗体。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに記載の抗体をコードするポリヌクレオチド。
【請求項18】
請求項17に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項19】
前記ベクターが発現ベクターである、請求項18に記載のベクター。
【請求項20】
請求項18または19に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項21】
前記宿主細胞が原核細胞である、請求項20に記載の宿主細胞。
【請求項22】
前記宿主細胞が真核細胞である、請求項20に記載の宿主細胞。
【請求項23】
前記宿主細胞が哺乳動物細胞である、請求項20に記載の宿主細胞。
【請求項24】
抗DLL4抗体を作製する方法であって、該方法が、(a)請求項19に記載のベクターを、適切な宿主細胞において発現すること、および、(b)該抗体を回収すること、を含む方法。
【請求項25】
抗DLL4免疫複合体を作製する方法であって、該方法が、(a)請求項19に記載のベクターを、適切な宿主細胞において発現すること、および、(b)前記抗体を回収すること、を含む方法。
【請求項26】
前記宿主細胞が原核細胞である、請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
前記宿主細胞が真核細胞である、請求項24または25に記載の方法。
【請求項28】
DLL4の検出のための方法であって、該方法が、生物サンプルにおいて、DLL4−抗DLL4抗体複合体を検出することを含む、方法。
【請求項29】
DLL4発現に関連する障害を診断する方法であって、該障害を有するか、または有することが疑われる患者から得た生物サンプルにおいて、DLL4−抗DLL4抗体複合体を検出することを含む、方法。
【請求項30】
前記抗DLL4抗体が、検出可能に標識される、請求項28〜29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
請求項1〜16のいずれかに記載の抗DLL4抗体を含む組成物。
【請求項32】
請求項17〜19のいずれかに記載のポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項33】
前記組成物が担体をさらに含む、請求項31または32に記載の組成物。
【請求項34】
腫瘍、癌、または細胞増殖性障害を処置するための方法であって、そのような処置を要する被験体に対し、請求項1〜16のいずれかに記載の抗体の有効量を投与し、それによって、該腫瘍、癌、または細胞増殖性障害を処置することを含む、方法。
【請求項35】
前記腫瘍、癌、または細胞増殖性障害が、結腸癌、肺癌、または乳癌である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
有効量の抗血管形成剤を投与することをさらに含む、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記抗血管形成剤が、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の拮抗剤である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記VEGF拮抗剤が、抗VEGF抗体である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記抗VEGF抗体が、ベバシズマブである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
有効量の化学療法剤を投与することをさらに含む、請求項34〜39のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
血管形成に関連する病的状態を有する被験体において抗血管形成剤の効力を強化する方法であって、該抗血管形成剤に加えて、請求項1〜16のいずれかに記載の抗体の有効量を該被験体に投与して、それによって、該抗血管形成剤の効力を強化することを含む、方法。
【請求項42】
血管形成に関連する前記病的状態が、腫瘍、癌、および/または細胞増殖性障害である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
血管形成に関連する前記病的状態が、眼内血管新生症である、請求項41に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図7H】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図9F】
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【図9G】
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【図9H】
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【図9I】
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【図9J】
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【図9K】
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【図9L】
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【図9M】
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【図9N】
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【図9O】
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【図9P】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図12】
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【公表番号】特表2009−539384(P2009−539384A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514511(P2009−514511)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/070513
【国際公開番号】WO2008/060705
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】