説明

抗IL−6抗体、組成物、方法および使用

【課題】新規なキメラ、ヒト化もしくはCDR移植抗IL(インターロイキン)−6抗体の提供。
【解決手段】マウスCLB−8抗体から得られる少なくとも一つのキメラ、ヒト化もしくはCDR(相補性決定領域)移植抗IL−6抗体。少なくとも一つのそのような抗IL−6抗体をコードする単離された核酸、ベクター、宿主細胞、トランスジェニック動物もしくは植物、治療組成物、方法および装置を包含するその製造および使用方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号:7のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、配列番号:8のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、および1つもしくはそれ以上のヒト抗体から得られる定常領域を含んでなる、単離されたIL−6抗体または抗体フラグメント。
【請求項2】
CDR1、CDR2およびCDR3が各々配列番号:1、配列番号2および配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、CDR1、CDR2およびCDR3が各々配列番号:4、配列番号:5および配列番号6のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、および1つもしくはそれ以上のヒト抗体から得られる定常領域を含んでなる、単離されたIL−6抗体または抗体フラグメント。
【請求項3】
抗体または抗体フラグメントが10−9M、10−10M、10−11Mおよび10−12Mからなる群から選択される少なくとも1つの値の親和性(K)でIL−6と結合する、請求項1に記載のIL−6抗体または抗体フラグメント。
【請求項4】
抗体または抗体フラグメントが少なくとも1つのIL−6タンパク質の少なくとも1つの活性を実質的に中和する、請求項1に記載の抗体またはフラグメント。
【請求項5】
活性が、SKW6.4細胞からのIgMミュー分泌の阻害、IL−6媒介MCP−1生産の阻害、THP−1ヒト単球性白血病細胞におけるIL−6シグナル伝達の阻害、IL−6誘発性血清アミロイドの阻害、HepG2細胞からの生成、およびrhIL−6誘発性細胞増殖の阻害よりなる群から選択される少なくとも一つである、請求項1に記載の抗体またはフラグメント。
【請求項6】
ヒト抗体重鎖定常領域の少なくとも1部分およびCDR1、CDR2およびCDR3が各々配列番号:1、配列番号:2および配列番号:3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする核酸配列、およびヒト抗体軽鎖定常領域の少なくとも1部分およびCDR1、CDR2およびCDR3が各々配列番号:4、配列番号:5および配列番号:6のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードする核酸配列を含んでなり、結合してヒトIL−6の活性を阻害する、抗体または抗体フラグメントの重鎖および軽鎖をコードする単離された核酸分子。
【請求項7】
ヒト抗体重鎖定常領域の少なくとも1部分をおよび配列番号7を含んでなる重鎖可変領域コードする核酸配列、およびヒト抗体軽鎖定常領域の少なくとも1部分および配列番号8を含んでなる軽鎖可変領域をコードする核酸配列を含んでなる、請求項6に記載の単離された核酸分子。
【請求項8】
ヒト抗体定常領域の少なくとも1部分およびCDR1、CDR2およびCDR3が各々配列番号:1、配列番号:2および配列番号:3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする核酸配列を含んでなる、結合してヒトIL−6の活性を阻害する、抗体または抗体フラグメントの重鎖をコードする単離された核酸分子。
【請求項9】
重鎖可変領域が配列番号:7を含む、請求項8に記載の単離された核酸分子。
【請求項10】
ヒト抗体定常領域の少なくとも1部分およびCDR1、CDR2およびCDR3が各々配列番号:4、配列番号:5および配列番号:6のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードする核酸配列を含んでなる、結合してヒトIL−6の活性を阻害する、抗体または抗体フラグメントの軽鎖をコードする単離された核酸分子。
【請求項11】
軽鎖可変領域が配列番号:8を含む、請求項10に記載の単離された核酸分子。
【請求項12】
IL−6抗体または抗体フラグメントが検出可能な或いは回収可能な量で発現するように、請求項6または7に記載の核酸分子をインビトロ、インビボまたはインシトゥの条件下で翻訳することを含んでなる、IL−6抗体または抗体フラグメントを製造する方法。
【請求項13】
請求項6又は7に記載の核酸分子を含んでなる、IL−6抗体またはフラグメントを発現するためのベクター。
【請求項14】
後期もしくは初期SV490プロモーター、CMVプロモーター、HSV tkプロモーター、pgk(ホスホグリセリン酸キナーゼ)プロモーター、ヒト免疫グロブリンプロモーターおよびEF−1アルファプロモーターからなる群から選択される少なくとも1つのプロモーターを含む、請求項13に記載のベクター。
【請求項15】
メトトレキセート(MTX)、緑色蛍光タンパク質(GFP)、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)、ネオマイシン(G418)、もしくはグルタミン合成酵素(GS)からなる群の少なくとも1つから選択される少なくとも1つの選択遺伝子もしくはその1部分を含む、請求項14に記載の抗体ベクター。
【請求項16】
請求項6に記載の単離された核酸分子を含んでなる宿主細胞。
【請求項17】
COS−1、COS−7、HEK293、BHK21、CHO、BSC−1、Hep G2、653、SP2/0、293、HeLa、骨髄腫、もしくはリンパ腫細胞、またはその任意の誘導体、不死化もしくはトランスフォームした細胞からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項16に記載の宿主細胞。
【請求項18】
請求項1または2に記載の単離されたIL−6抗体または抗体フラグメントおよび担体または希釈剤を含んでなる、癌または免疫系障害を調節するための方法において使用するための、IL−6抗体組成物または抗体フラグメント組成物。
【請求項19】
請求項1または2に記載の単離されたIL−6抗体または抗体フラグメントおよび担体または希釈剤を含んでなる組成物であって、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ剤、筋肉弛緩剤、麻酔薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛剤、麻酔剤、鎮静剤、局所麻酔剤、神経筋遮断薬、抗菌薬、乾癬治療薬、コルチコステロイド、タンパク同化ステロイド、糖尿病関連薬、ミネラル、栄養、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、止痢薬、鎮咳薬、制吐薬、抗潰瘍薬、下剤、抗凝血剤、エリスロポエチン、フィルグラスチム、サルグラモスチム(sargramostim)、免疫化薬、免疫グロブリン、免疫抑制薬、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エストロゲン受容体モジュレーター、散瞳薬、毛様筋調節薬、アルキル化剤、代謝拮抗剤、分裂抑制剤、放射性医薬品、抗欝薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬、交感神経刺激薬、興奮剤、ドネペジル、タクリン、喘息薬、ベータアゴニスト、吸入用ステロイド、ロイコトリエンインヒビター、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリンもしくは類似物、ドルナーゼアルファ、サイトカインおよびサイトカインアンタゴニストから選択される少なくとも1つの化合物またはタンパク質を更に含んでなる、上記組成物。
【請求項20】
請求項2に記載のIL−6抗体または抗体フラグメントの免疫調節有効量を含んでなる、細胞、組織、臓器もしくは動物における免疫障害もしくは疾患を処置するための方法において使用するための医薬。
【請求項21】
免疫障害もしくは疾患が、関節リウマチ/血清反応陰性関節症、変形性関節症、炎症性
腸疾患、全身性エリテマトーデス、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、特発性肺線維症、全身性脈管炎/ヴェーゲナー肉芽腫症、サルコイドーシス、精巣炎/精管切除術を戻す処置、アレルギー性/アトピー性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性結膜炎、過敏性肺炎、移植、臓器移植拒絶反応、移植片対宿主疾患、全身性炎症反応症候群、敗血症症候群、グラム陽性敗血症、グラム陰性敗血症、培養陰性敗血症、真菌敗血症、好中球減少熱(neutropeic fever)、尿路性敗血症、髄膜炎菌血症、外傷/出血、熱傷、電離放射線の暴露、急性膵炎、成人呼吸窮迫症候群、全身性エリテマトーデスおよび関節リウマチ、アルコール性肝炎、慢性炎症性病状、サルコイドーシス、クローン病、鎌状赤血球貧血、糖尿病、ネフローゼ、アトピー性疾患、超過敏反応、アレルギー性鼻炎、花粉症、通年性鼻炎、結膜炎、喘息、蕁麻疹、全身アナフィラキシー、皮膚炎、悪性貧血、溶血性疾患、血小板減少症、任意の臓器もしくは組織の移植片拒絶反応、腎臓移植拒絶反応、心臓移植拒絶反応、肝臓移植拒絶反応、膵臓移植拒絶反応、肺移植拒絶反応、骨髄移植(BMT)拒絶反応、皮膚同種移植片拒絶反応、軟骨移植拒絶反応、骨移植片拒絶反応、小腸移植拒絶反応、胎児胸腺移植片拒絶反応、副甲状腺移植拒絶反応、任意の臓器もしくは組織の異種移植片拒絶反応、同種移植片拒絶反応、抗受容体超過敏反応、グレーブス病、レーノー病、B型インシュリン抵抗性糖尿病、喘息、重症筋無力症、抗体媒介性細胞傷害、III型超過敏反応、全身性エリテマトーデス、天疱瘡、強皮症、混合結合組織病、特発性アジソン病、糖尿病、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、白斑、脈管炎、心筋梗塞心術後症候群、IV型過敏症、接触皮膚炎、過敏性肺炎、同種移植片拒絶反応、細胞内生物体による肉芽腫、薬物過敏、代謝性/特発性、ウィルソン病、ヘマクロマトーシス(hemachromatosis)、アルファ−1−アンチトリプシン欠損症、糖尿病、橋本甲状腺炎、骨粗しょう症、視床下部−下垂体−副腎軸評価、原発性胆汁性肝硬変、甲状腺炎、脳脊髄炎、悪液質、嚢胞性線維症、家族性血球貪食性(hematophagocytic)リンパ組織球増多症、皮膚病変、乾癬、脱毛、ネフローゼ症候群、腎炎、血液透析、尿毒症、毒性、okt3療法、抗cd3療法、サイトカイン療法、化学療法、放射線療法(例えば、無力症、貧血、悪液質などが包含されるがこれらに限定されるものではない)、慢性サリチル酸中毒から選択される少なくとも1つである、請求項20に記載の医薬。
【請求項22】
有効量が該細胞、組織、臓器もしくは動物のキログラム当たり0.001−50mgである、請求項20に記載の医薬。
【請求項23】
請求項2に記載のIL−6抗体または抗体フラグメントの有効量を含んでなる、細胞、組織、臓器もしくは動物における癌性疾患または症状を調節するための方法において使用するための医薬。
【請求項24】
癌性疾患または症状が、白血病、急性白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、B細胞、T細胞もしくはFAB ALL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、有毛細胞白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、リンパ腫、ホジキン病、悪性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫、結腸直腸癌、膵癌、腎細胞癌、前立腺細胞癌、鼻咽頭癌、悪性組織球増殖症、腫瘍随伴症候群/悪性高カルシウム血症、充実性腫瘍、腺癌、肉腫、および悪性黒色腫、からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項23に記載の医薬。
【請求項25】
有効量が該細胞、組織、臓器もしくは動物のキログラム当たり0.01−100mgである、請求項23に記載の医薬。
【請求項26】
請求項2に記載のIL−6抗体または抗体フラグメント、および少なくとも1つの滅菌水、滅菌緩衝水、および少なくとも1つの水性希釈剤中のフェノール、m−クレゾール、
p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マグネシウム、アルキルパラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、もしくはその混合物よりなる群から選択される防腐剤、を含んでなる製剤。
【請求項27】
宿主細胞を請求項10に記載のベクターで形質転換しそして回収可能な量でIL−6抗体または抗体フラグメントを発現することを含んでなる、請求項1または2に記載のIL−6抗体または抗体フラグメントを製造する方法。
【請求項28】
ヒト以外のトランスジェニック動物を請求項10に記載のベクターで形質転換しそして回収可能な量でIL−6抗体または抗体フラグメントを発現することを含んでなる、請求項1または2に記載のIL−6抗体または抗体フラグメントを製造する方法。
【請求項29】
トランスジェニック植物を請求項10に記載のベクターで形質転換しそして回収可能な量でIL−6抗体または抗体フラグメントを発現することを含んでなる、請求項1または2に記載のIL−6抗体または抗体フラグメントを製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−148512(P2010−148512A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−17153(P2010−17153)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【分割の表示】特願2004−548246(P2004−548246)の分割
【原出願日】平成14年10月26日(2002.10.26)
【出願人】(503054122)セントカー・インコーポレーテツド (74)
【Fターム(参考)】