説明

抗M抗体およびそれらを使用する方法

【課題】特にMNタンパク質に対する抗原結合部位を有する抗体、ならびにMN関連疾患を処置することおよび診断することにおいてそのような抗体を使用する方法を提供する。
【解決手段】細胞表面タンパク質MNに結合しそして癌の処置、予防および/もしくは診断において使用することができる抗体、例えばモノクローナル抗体、もしくは抗体フラグメント。抗体はさらに細胞毒性薬、例えばモノメチルアウリスタチン−Eに連結することができ、そして/または1つもしくはそれ以上の追加の抗癌剤と共投与するかもしくは調合することができる。抗MN抗体および免疫コンジュゲートは癌、例えば充実性腫瘍を処置しそして/もしくは診断しそして/もしくはモニターするために使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗原結合部位が少なくとも1つのCDR1、CDR2もしくはCDR3を含み:
(a)該CDR1は配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107、108および配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107もしくは108のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;
(b)該CDR2は配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109、110および配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109もしくは110のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;そして
(c)該CDR3は配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111、112および配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111もしくは112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される、
特にMNタンパク質に対する抗原結合部位を有する抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項2】
抗原結合部位が配列番号:57〜85および配列番号:57〜85のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される重鎖可変領域CDRを含んでなる請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項3】
抗原結合部位が配列番号:86〜112および配列番号:86〜112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される軽鎖可変領域CDRを含んでなる請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項4】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63、70、89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:58、64、71、107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:59、65、72、107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:60、66、73、108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:61、67、74、87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:61、68、75、88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:62、69、76、98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:77、78、79、86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:80、82、84、99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83、85、104、105および106
よりなる群から選択される1組のCDR配列を含んでなる請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項5】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63および70;
(b)[3ef2]配列番号:58、64および71;
(c)[1e4]配列番号:59、65および72;
(d)[3a4]配列番号:60、66および73;
(e)[3ab4]配列番号:61、67および74;
(f)[3ah10]配列番号:61、68および75;
(g)[3bb2]配列番号:62、69および76;
(h)[1aa1]配列番号:77、78および79;
(i)[5a6]配列番号:80、82および84;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83および85
よりなる群から選択される1組の重鎖CDR配列を含んでなる請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項6】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:104、105および106
よりなる群から選択される1組の軽鎖CDR配列を含んでなる請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項7】
抗体もしくは抗体フラグメントが約0.15nM〜約50nMの解離定数でMNタンパク質に結合する請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項8】
抗体がIgGである請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項9】
抗体がIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、IgM、IgD、IgE、IgA、IgM Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、scFvフラグメント、Fvフラグメント、ジアボディ(diabody)、線状抗体、一本鎖抗体、生体特異性抗体、キメラ抗体もしくは多重特異性抗体である請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項10】
抗体もしくは抗体フラグメントがヒト化される請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項11】
CDR1、CDR2およびCDR3が非ヒトである請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項12】
請求項1に記載の抗体もしくはその抗体フラグメントおよび1つもしくはそれ以上の製薬学的補助剤を含んでなる組成物。
【請求項13】
配列同一性が約85%より大きい請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項14】
配列同一性が約90%より大きい請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項15】
配列同一性が約95%より大きい請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項16】
配列同一性が約99%より大きい請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項17】
細胞毒性薬に連結した特にMNタンパク質に対する抗原結合部位を有する抗体もしくは抗体フラグメントを含んでなり、ここで、抗原結合部位は少なくとも1つのCDR1、C
DR2もしくはCDR3を含み:
(a)該CDR1は配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107、108および配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107もしくは108のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;
(b)該CDR2は配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109、110および配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109もしくは110のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;そして
(c)該CDR3は配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111、112および配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111もしくは112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される、
MNタンパク質に対して反応性の組成物。
【請求項18】
抗原結合部位が配列番号:57〜85および配列番号:57〜85のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される重鎖可変領域CDRを含んでなる請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
抗原結合部位が配列番号:86〜112および配列番号:86〜112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される軽鎖可変領域CDRを含んでなる請求項17に記載の組成物。
【請求項20】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63、70、89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:58、64、71、107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:59、65、72、107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:60、66、73、108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:61、67、74、87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:61、68、75、88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:62、69、76、98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:77、78、79、86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:80、82、84、99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83、85、104、105および106
よりなる群から選択される1組のCDR配列を含んでなる請求項17に記載の組成物。
【請求項21】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63および70;
(b)[3ef2]配列番号:58、64および71;
(c)[1e4]配列番号:59、65および72;
(d)[3a4]配列番号:60、66および73;
(e)[3ab4]配列番号:61、67および74;
(f)[3ah10]配列番号:61、68および75;
(g)[3bb2]配列番号:62、69および76;
(h)[1aa1]配列番号:77、78および79;
(i)[5a6]配列番号:80、82および84;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83および85
よりなる群から選択される1組の重鎖CDR配列を含んでなる請求項17に記載の組成物。
【請求項22】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:104、105および106
よりなる群から選択される1組の軽鎖CDR配列を含んでなる請求項17に記載の組成物。
【請求項23】
細胞毒性薬が:モノメチルアウリスタチン−Eもしくはその機能性アナログ、モノメチルアウリスタチン−Fもしくはその機能性アナログ、アプリジン、アザリビン、アナストロゾール、アザシチジン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブリオスタチン−1、ブスルファン、カリケアマイシン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、カルムスチン、セレブレックス、クロラムブシル、シスプラチン、イリノテカン(CPT−11)、SN−38、カルボプラチン、クラドリビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ドセタキセル、ダクチノマイシン、ダウノマイシングルクロニド、ダウノルビシン、デキサメタゾン、ジエチルスチルベストロール、ドキソルビシン、ドキソルビシングルクロニド、エピルビシングルクロニド、エチニルエストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エトポシドグルクロニド、リン酸エトポシド、フロキシウリジン(FUdR)、3’,5’−O−ジオレオイル−FudR(FUdR−dO)、フルダラビン、フルタミド、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、ゲムシタビン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、L−アスパラギナーゼ、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メドロプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6−メルカプトプリン、メトトレキセート、ミトキサントロン、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、酪酸フェニル、プレドニゾン、プロカルバジン、パクリタキセル、ペントスタチン、PSI−341、セムスチン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、タキサン、タキソール、プロピオン酸テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、テニポシド、トポテカン、ウラシルマスタード、ベルケイド、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンクリスチン、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ、オンコナーゼ、rapLR1、DNアーゼI、ブドウ球菌エンテロトキシン−A、ヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒素、シュードモナス菌外毒素、シュードモナス菌内毒素およびその組み合わせよりなる群から選択される請求項17に記載の組成物。
【請求項24】
細胞毒性薬がモノメチルアウリスタチン−Eもしくはその機能性アナログである請求項17に記載の組成物。
【請求項25】
抗体もしくは抗体フラグメントが約0.15nM〜約50nMの解離定数でMNタンパク質に結合する請求項17に記載の組成物。
【請求項26】
抗体がIgGである請求項17に記載の組成物。
【請求項27】
抗体もしくは抗体フラグメントがIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、IgM、IgD、IgE、IgAもしくはIgMアイソタイプ、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、scFvフラグメント、Fvフラグメント、ジアボディ、線状抗体、一本鎖抗体、生体特異性抗体、キメラ抗体または多重特異性抗体である請求項17に記載の組成物。
【請求項28】
抗体もしくは抗体フラグメントがヒト化される請求項17に記載の組成物。
【請求項29】
CDR1、CDR2およびCDR3が非ヒトである請求項17に記載の組成物。
【請求項30】
抗癌剤および細胞毒性薬に連結した特にMNタンパク質に対する抗原結合部位を有する抗体もしくは抗体フラグメントを含んでなり、ここで、抗原結合部位は少なくとも1つのCDR1、CDR2もしくはCDR3を含み:
(a)該CDR1は配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107、108および配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107もしくは108のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;
(b)該CDR2は配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109、110および配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109もしくは110のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;そして
(c)該CDR3は配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111、112および配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111もしくは112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される、
MN関連癌を有する患者を処置するための組成物。
【請求項31】
抗原結合部位が配列番号:57〜85および配列番号:57〜85のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される重鎖可変領域CDRを含んでなる請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
抗原結合部位が配列番号:86〜112および配列番号:86〜112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される軽鎖可変領域CDRを含んでなる請求項30に記載の組成物。
【請求項33】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63、70、89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:58、64、71、107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:59、65、72、107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:60、66、73、108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:61、67、74、87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:61、68、75、88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:62、69、76、98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:77、78、79、86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:80、82、84、99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83、85、104、105および106
よりなる群から選択される1組のCDR配列を含んでなる請求項30に記載の組成物。
【請求項34】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63および70;
(b)[3ef2]配列番号:58、64および71;
(c)[1e4]配列番号:59、65および72;
(d)[3a4]配列番号:60、66および73;
(e)[3ab4]配列番号:61、67および74;
(f)[3ah10]配列番号:61、68および75;
(g)[3bb2]配列番号:62、69および76;
(h)[1aa1]配列番号:77、78および79;
(i)[5a6]配列番号:80、82および84;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83および85
よりなる群から選択される1組の重鎖CDR配列を含んでなる請求項30に記載の組成物。
【請求項35】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:104、105および106
よりなる群から選択される1組の軽鎖CDR配列を含んでなる請求項30に記載の組成物。
【請求項36】
抗癌剤がブレオマイシン、ドセタキセル(タキソテール)、ドキソルビシン、エダトレキセート、エルロチニブ(タルセバ)、エトポシド、フィナステリド(プロスカー)、フルタミド(ユーレキシン)、ゲムシタビン、(ジェムザール)、ゲフィチニブ(genitinib)(イレッサ)、酢酸ゴセレリン(ゾラデックス)、グラニセトロン(カイトリル)、イマチニブ(グリーベック)、イリノテカン(カンプト/カンプトサル)、オンダンセトロン(ゾフラン)、パクリタキセル(タキソール)、ペグアスパラガーゼ(pegasparagase)(オンキャスパー)、塩酸ピロカルピン(サラジェン)、ポルフィマーナトリウム(フォトフリン)、インターロイキン−2(プロロイキン)、リツキシマブ(リツキサン)、トポテカン(ハイカムチン)、トラスツズマブ(ハーセプチン)、トリアピン、ビンクリスチン、酒石酸ビノレルビン(ナベルビン)および治療抗体もしくはそのフラグメントよりなる群から選択される請求項30に記載の組成物。
【請求項37】
抗癌剤がアンジオスタチン、ベバシズマブ(アバスチン(R))、ソラフェニブ(ネクサバール(R))、バキュロスタチン(baculostatin)、カンスタチン、マスピン、抗VEGF抗体もしくはペプチド、抗胎盤成長因子抗体もしくはペプチド、抗Flk−1抗体、抗Flt−1抗体もしくはペプチド、ラミニンペプチド、フィブロネクチンペプチド、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤、組織メタロプロテイナーゼ阻害剤、インターフェロン、インターロイキン12、IP−10、Gro−β、トロンボスポンジン、2−メトキシエストラジオール、プロリフェリン関連タンパク質、カルボキシアミドトリアゾール、CM101、マリマスタット、ポリ硫酸ペントサン、アンジオポエチン2、インターフェロン−アルファ、ハービマイシンA、PNU145156E、16Kプロラ
クチンフラグメント、リノミド、サリドマイド、ペントキシフィリン、ゲニステイン、TNP−470、エンドスタチン、パクリタキセル、アククチン(accutin)、シドフォビル、ビンクリスチン、ブレオマイシン、AGM−1470、血小板第4因子およびミノサイクリンよりなる群から選択される抗血管新生剤である請求項30に記載の組成物。
【請求項38】
抗癌剤がタモキシフェン、ベラパミルおよびサイクロスポリンAよりなる群から選択される多剤耐性表現型を阻止するかもしくは抑制する薬剤である請求項30に記載の組成物。
【請求項39】
細胞毒性薬がモノメチルアウリスタチン−Eもしくはその機能性アナログである請求項30に記載の組成物。
【請求項40】
細胞毒性薬がモノメチルアウリスタチン−Eもしくはその機能性アナログである請求項31のいずれか一つに記載の組成物。
【請求項41】
抗体もしくは抗体フラグメントが約0.15nM〜約50nMの解離定数でMNタンパク質に結合する請求項30に記載の組成物。
【請求項42】
抗体がIgGである請求項30に記載の組成物。
【請求項43】
抗体もしくは抗体フラグメントがIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、IgM、IgD、IgE、IgAもしくはIgMアイソタイプ、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、scFvフラグメント、Fvフラグメント、ジアボディ、線状抗体、一本鎖抗体、生体特異性抗体、キメラ抗体または多重特異性抗体である請求項30に記載の組成物。
【請求項44】
抗体もしくは抗体フラグメントがヒト化される請求項30に記載の組成物。
【請求項45】
CDR1、CDR2およびCDR3が非ヒトである請求項30に記載の組成物。
【請求項46】
配列同一性が約85%より大きい請求項30に記載の組成物。
【請求項47】
配列同一性が約90%より大きい請求項30に記載の組成物。
【請求項48】
配列同一性が約95%より大きい請求項30に記載の組成物。
【請求項49】
配列同一性が約99%より大きい請求項30に記載の組成物。
【請求項50】
癌が充実性腫瘍の形態である請求項30に記載の組成物。
【請求項51】
充実性腫瘍が乳房、気管、肺、脳、生殖器官、消化管、結腸、尿路、腎臓、食道、頸部、目、肝臓、皮膚、頭、首、甲状腺および副甲状腺にあるかもしくは由来する請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
疑わしい罹患組織もしくは細胞におけるMNのレベルを対応する健常組織もしくは細胞におけるMNのレベルと比較することを含んでなり、ここで、疑わしい罹患組織もしくは細胞における異常なMNレベルはMN関連疾患の指標であり、該比較する段階は請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメントで罹患組織および健常組織におけるMNのレベルを検出することをさらに含んでなる、異常なMNレベルを特徴とするMN関連疾患を診断
する方法。
【請求項53】
MN関連疾患が癌である請求項52に記載の方法。
【請求項54】
癌が充実性腫瘍の形態である請求項52に記載の方法。
【請求項55】
充実性腫瘍が乳房、気管、肺、脳、生殖器官、消化管、結腸、尿路、腎臓、食道、頸部、目、肝臓、皮膚、頭、首、甲状腺および副甲状腺にあるかもしくは由来する請求項52に記載の方法。
【請求項56】
比較する段階が
a)健常組織におけるMNタンパク質のレベルを検出する段階;
b)疑わしい罹患組織におけるMNタンパク質のレベルを検出する段階;および
(c)(a)および(b)からのMNタンパク質のレベルを比較する段階
をさらに含んでなり、ここで、健常組織におけるMNタンパク質のレベルと比較した場合に疑わしい罹患組織におけるMNタンパク質の上昇したレベルはMN関連疾患の存在を示す請求項52に記載の方法。
【請求項57】
検出する段階が核画像化モダリティ(nuclear imaging modality)により成し遂げられる請求項52に記載の方法。
【請求項58】
核画像化モダリティがSPECTもしくはPETである請求項57に記載の方法。
【請求項59】
請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメントおよびMN関連疾患を処置する方法においてキットを使用するための1組の説明書を含んでなるキット。
【請求項60】
請求項17に記載の組成物およびMN関連疾患を処置する方法においてキットを使用するための1組の説明書を含んでなるキット。
【請求項61】
請求項30に記載の組成物およびMN関連疾患を処置する方法においてキットを使用するための1組の説明書を含んでなるキット。
【請求項62】
配列同一性が約85%より大きい請求項17に記載の組成物。
【請求項63】
配列同一性が約90%より大きい請求項17に記載の組成物。
【請求項64】
配列同一性が約95%より大きい請求項17に記載の組成物。
【請求項65】
配列同一性が約99%より大きい請求項17に記載の組成物。
【請求項66】
特にMNタンパク質に対する抗原結合部位を有する抗体もしくは抗体フラグメントの治療的に有効な量を投与することを含んでなり、ここで、抗原結合部位は少なくとも1つのCDR1、CDR2もしくはCDR3を含み:
(a)該CDR1は配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107、108および配列番号:57、58、59、60、61、62、77、80、81、86、87、88、89、98、99、104、107もしくは108のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;
(b)該CDR2は配列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109、110および配
列番号:63、64、65、66、67、68、69、78、82、83、90、91、92、93、100、101、105、109もしくは110のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択され;そして
(c)該CDR3は配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111、112および配列番号:70、71、72、73、74、75、76、79、84、85、94、95、96、97、102、103、106、111もしくは112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される、
患者におけるMNの異常なレベルを特徴とするMN関連疾患を処置する方法。
【請求項67】
抗原結合部位が配列番号:57〜85および配列番号:57〜85のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される重鎖可変領域CDRを含んでなる請求項66に記載の方法。
【請求項68】
抗原結合部位が配列番号:86〜112および配列番号:86〜112のいずれかに約80%より大きい配列同一性を有するアミノ酸配列よりなる群から選択される軽鎖可変領域CDRを含んでなる請求項66に記載の方法。
【請求項69】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63、70、89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:58、64、71、107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:59、65、72、107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:60、66、73、108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:61、67、74、87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:61、68、75、88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:62、69、76、98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:77、78、79、86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:80、82、84、99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83、85、104、105および106
よりなる群から選択される1組のCDR配列を含んでなる請求項66に記載の方法。
【請求項70】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:57、63および70;
(b)[3ef2]配列番号:58、64および71;
(c)[1e4]配列番号:59、65および72;
(d)[3a4]配列番号:60、66および73;
(e)[3ab4]配列番号:61、67および74;
(f)[3ah10]配列番号:61、68および75;
(g)[3bb2]配列番号:62、69および76;
(h)[1aa1]配列番号:77、78および79;
(i)[5a6]配列番号:80、82および84;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:81、83および85
よりなる群から選択される1組の重鎖CDR配列を含んでなる請求項66に記載の方法。
【請求項71】
抗原結合部位が:
(a)[3ee9]配列番号:89、93および97;
(b)[3ef2]配列番号:107、109および111;
(c)[1e4]配列番号:107、109および111;
(d)[3a4]配列番号:108、110および112;
(e)[3ab4]配列番号:87、91および95;
(f)[3ah10]配列番号:88、92および96;
(g)[3bb2]配列番号:98、100および102;
(h)[1aa1]配列番号:86、90および94;
(i)[5a6]配列番号:99、101および103;ならびに
(j)[5aa3]配列番号:104、105および106
よりなる群から選択される1組の軽鎖CDR配列を含んでなる請求項66に記載の方法。
【請求項72】
抗体もしくは抗体フラグメントが約0.15nM〜約50nMの解離定数でMNタンパク質に結合する請求項66に記載の方法。
【請求項73】
抗体がIgGである請求項66に記載の方法。
【請求項74】
抗体もしくは抗体フラグメントがIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、IgM、IgD、IgE、IgAもしくはIgM、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、scFvフラグメント、Fvフラグメント、ジアボディ、線状抗体、一本鎖抗体、生体特異性抗体、キメラ抗体または多重特異性抗体である請求項66に記載の方法。
【請求項75】
抗体もしくは抗体フラグメントがヒト化される請求項66に記載の方法。
【請求項76】
CDR1、CDR2およびCDR3が非ヒトである請求項66に記載の方法。
【請求項77】
配列同一性が約85%より大きい請求項66に記載の方法。
【請求項78】
配列同一性が約90%より大きい請求項66に記載の方法。
【請求項79】
配列同一性が約95%より大きい請求項66に記載の方法。
【請求項80】
配列同一性が約99%より大きい請求項66に記載の方法。
【請求項81】
抗体もしくは抗体フラグメントが細胞毒性薬に連結される請求項66の方法。
【請求項82】
細胞毒性薬が:モノメチルアウリスタチン−Eもしくはその機能性アナログ、モノメチルアウリスタチン−Fもしくはその機能性アナログ、アプリジン、アザリビン、アナストロゾール、アザシチジン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブリオスタチン−1、ブスルファン、カリケアマイシン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、カルムスチン、セレブレックス、クロラムブシル、シスプラチン、イリノテカン(CPT−11)、SN−38、カルボプラチン、クラドリビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ドセタキセル、ダクチノマイシン、ダウノマイシングルクロニド、ダウノルビシン、デキサメタゾン、ジエチルスチルベストロール、ドキソルビシン、ドキソルビシングルクロニド、エピルビシングルクロニド、エチニルエストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エトポシドグルクロニド、リン酸エトポシド、フロキシウリジン(FUdR)、3’,5’−O−ジオレオイル−FudR(FUdR−dO)、フルダラビン、フルタミド、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、ゲムシタビン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、L−アスパラギナーゼ、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メドロプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6−メルカプトプリン、メトトレキセート、ミトキサントロン、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、酪酸フェニル、プレドニゾン、プロカルバジン、パクリタキセル、ペントスタチン、PSI−341、セムスチン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、タキサン、タキソール、プロピオン酸テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、テニポシド、トポテカ
ン、ウラシルマスタード、ベルケイド、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンクリスチン、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ、オンコナーゼ、rapLR1、DNアーゼI、ブドウ球菌エンテロトキシン−A、ヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒素、シュードモナス菌外毒素、シュードモナス菌内毒素およびその組み合わせよりなる群から選択される請求項81に記載の方法。
【請求項83】
細胞毒性薬がモノメチルアウリスタチン−Eもしくはその機能性アナログである請求項82に記載の方法。
【請求項84】
抗癌剤を共投与することをさらに含んでなる請求項66に記載の方法。
【請求項85】
抗癌剤がブレオマイシン、ドセタキセル(タキソテール)、ドキソルビシン、エダトレキセート、エルロチニブ(タルセバ)、エトポシド、フィナステリド(プロスカー)、フルタミド(ユーレキシン)、ゲムシタビン(ジェムザール)、ゲフィチニブ(イレッサ)、酢酸ゴセレリン(ゾラデックス)、グラニセトロン(カイトリル)、イマチニブ(グリーベック)、イリノテカン(カンプト/カンプトサル)、オンダンセトロン(ゾフラン)、パクリタキセル(タキソール)、ペグアスパラガーゼ(オンキャスパー)、塩酸ピロカルピン(サラジェン)、ポルフィマーナトリウム(フォトフリン)、インターロイキン−2(プロロイキン)、リツキシマブ(リツキサン)、トポテカン(ハイカムチン)、トラスツズマブ(ハーセプチン)、トリアピン、ビンクリスチン、酒石酸ビノレルビン(ナベルビン)および治療抗体もしくはそのフラグメントよりなる群から選択される請求項84に記載の方法。
【請求項86】
抗癌剤がタモキシフェン、ベラパミルおよびサイクロスポリンAよりなる群から選択される多剤耐性表現型を阻止するかもしくは抑制する薬剤である請求項84に記載の方法。
【請求項87】
MN関連疾患が癌である請求項66に記載の方法。
【請求項88】
癌が充実性腫瘍癌である請求項87に記載の方法。
【請求項89】
充実性腫瘍が乳房、気管、肺、脳、生殖器官、消化管、結腸、尿路、腎臓、食道、頸部、目、肝臓、皮膚、頭、首、甲状腺および副甲状腺にあるかもしくは由来する請求項88に記載の方法。
【請求項90】
抗原結合部位が:
(a)配列番号:133の重鎖可変領域および配列番号:134の軽鎖可変領域;
(b)配列番号:135の重鎖可変領域および配列番号:136の軽鎖可変領域;
(c)配列番号:137の重鎖可変領域および配列番号:138の軽鎖可変領域;
(d)配列番号:139の重鎖可変領域および配列番号:140の軽鎖可変領域;
(e)配列番号:141の重鎖可変領域および配列番号:142の軽鎖可変領域;
(f)配列番号:143の重鎖可変領域および配列番号:144の軽鎖可変領域;
(g)配列番号:145の重鎖可変領域および配列番号:146の軽鎖可変領域;
(h)配列番号:147の重鎖可変領域および配列番号:148の軽鎖可変領域;
(i)配列番号:149の重鎖可変領域および配列番号:150の軽鎖可変領域;ならびに
(j)配列番号:151の重鎖可変領域および配列番号:152の軽鎖可変領域
よりなる群から選択される1対の重鎖可変および軽鎖可変領域を含有する請求項1に記載の抗体もしくは抗体フラグメント。
【請求項91】
配列番号:153のヌクレオチド配列によりコードされる抗MN IgG抗体。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5】
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【図8】
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【図29a】
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【図29b】
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【図29c】
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【図29d】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26a】
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【図26b】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−211153(P2012−211153A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−130881(P2012−130881)
【出願日】平成24年6月8日(2012.6.8)
【分割の表示】特願2008−545754(P2008−545754)の分割
【原出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(508030006)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】