説明

折り畳み式介護用車椅子

【課題】要介護者を乗せたままシャワーによる入浴に使用できる折り畳み式介護用車椅子を提供する。
【解決手段】後輪1のリヤーフレーム2が、背もたれフレーム3とピン連結され、前輪4のフロントフレーム5がリヤーフレーム2とピン連結される。座板支持腕7の前部は前輪支持梁8の上に載る。座板支持腕7と支持枠9とが連接バー10でピン連結され、座板支持腕7とフロントフレーム5が連接リンク11とピン連結される。前輪4の支持梁8とピン連結された前後連接リンク12は、延長腕部13と屈曲可能にピン連結される。二つの座板支持腕7、7間へ跨らせた繋ぎフレーム14に、折り畳み用ハンドル15が取り付ける。揺動腕16の他端部に駆動バネ18が連結され、折り畳み用ハンドル15でロックピン17を変位させる駆動ブロック16aが揺動腕16に設置され、ロックピン17は座板支持腕7を貫通して、連接リンク11のピン孔30へ出入りする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高齢者や要介護者ら(以下、単に要介護者と略す。)の移動、特に要介護者を乗せて直接浴室等へ移動して、要介護者を乗せたままシャワーによる入浴に使用できる折り畳み式介護用車椅子(シャワーキャリー)の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
要介護者らは、ベッドから降りて立ち上がる動作、或いは座った姿勢から立ち上がる動作が苦手である。同様に、車椅子へ乗り降りする動作も苦手であるから、一度車椅子へ乗った場合には、なるべく乗車状態を継続して各種の目的、用事を済ませたいとする願望が強い。入浴はその最たる一例であり、可能な限り車椅子へ乗ったままシャワーを浴びて入浴を済ませたいとの要望があり、車椅子へ乗ったままシャワーを浴びることが可能なシャワーキャリーを兼ねた折り畳み式介護用車椅子が既に開発されている。
【0003】
シャワーキャリーを兼ねる折り畳み式介護用車椅子の先行技術として、下記の特許文献1に開示されたものは、フロントハンドルパイプとリヤーパイプのクロス部をX字形にピン連結して、前記フロントハンドルパイプとリヤーパイプの間に設けたリンク機構と座板の支持アームとで椅子本体が前後方向に折り畳まれ、自立できる構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3840466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1記載の折り畳み式介護用車椅子は、それなりに良く工夫されている。しかし、フロントハンドルパイプとリヤーパイプをX字形にピン連結して折り畳み可能な構成にしているので、その折り畳み動作は、言わばX字形フレーム構造を縦長に折り畳んですぼめることになり、折り畳み状態の全高寸法が上方へ延びて背が高くなる。そのため乗用車など床上高さ(車高)が低いとか、車幅が小さい制限空間を利用して積載する持ち運びや運搬には不向きであり、利用範囲が狭く限定される欠点が認められる。
また、座板を使用状態に展開した使用状態、又は上記の折り畳み状態とした際に、それぞれの状態(形態)を確定するロック機構を持たないので、特に折り畳み状態で持ち運ぶ際に不用意に展開してばらける不具合があり、危険でもある。
更に、折り畳み状態にして倉庫などへ収納、保管する場合に、駐車ブレーキを掛け忘れると、当該介護用車椅子が車輪の転がりで不用意に走り動く虞があり、積み重ねた荷物が荷崩れを起こすなどやはり危険である。
【0006】
そこで本発明の目的は、シャワーキャリーを兼ねる折り畳み式介護用車椅子の折り畳みフレーム構造をX字形から多節屈曲構造に改良して、折り畳み用ハンドルを持ち上げて座面を上向き後方側へ回転させる折り畳み操作を開始すると、前輪フレームはリンク機構に引っ張られて後輪フレームの下側方向へ折り込まれ、一方、背もたれフレームは前屈みに倒れつつ下がり、全体としての背が低くなり、且つ嵩も小さいすぼまり状態となり、後輪と補助輪とで折り畳み状態が自立し、更に折り畳んだ車椅子の全体をハンドル部で後方側へ傾けると、後輪が床から離れて浮上し、代わって小径の補助輪のみで自立し走行する状態になり、持ち運び移動にすこぶる至便な折り畳み状態となり、運搬の移動がし易い折り畳み式介護用車椅子を提供することである。
【0007】
本発明の次の目的は、折り畳み状態のとき、又は展開した使用状態のいずれの場合でも、その折り畳み状態又は展開状態を自動的に確定するロックが働くロック機構を備え、しかも折り畳み用ハンドルを折り畳み方向へ又は展開方向へ動かす当初の操作段階で前記のロック状態を解除でき、操作完了後に同折り畳み用ハンドルから手を離すと中立位置へ復帰して再び前記のロックが働く構成で、取扱い、使用に至便な折り畳み式介護用車椅子を提供することである。
更に、上記折り畳み状態にしたときは、使用者がブレーキを掛ける操作をしないでも、自動的に又は構造上必然に駐車ブレーキが働く構成で、倉庫などへ収納、保管した場合に車輪が転がって不用意に走り動く虞や危険がない、折り畳み式介護用車椅子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明に係る折り畳み式介護用車椅子は、
後輪1を支持するリヤーフレーム2の上部が、背もたれフレーム3の下部と上下方向への前方回転が自在にピン20で連結され、前輪4を支持するフロントフレーム5のうち後方側へ屈曲した上部が前記リヤーフレーム2の前部と下向き方向への回転が可能にピン21で連結されており、
前記リヤーフレーム2の前部に、座板6を支持する座板支持腕7の後部が上下方向への回転が自在にピン22で連結され、同座板支持腕7の前部は前輪支持梁8の上に載る配置とされ、同座板支持腕7の中間部と座板6の支持枠9とが上下方向の連接バー10でピン連結されており、同座板支持枠9の後端部は前記リヤーフレーム2の上部へ上下方向への回転が可能にピン23で取り付けられている。
両サイドのフロントフレーム5、5の内側に沿って配置された両側二つの前記座板支持腕7、7の中間部と、フロントフレーム5の前部の垂直部位5aとが連接リンク11でピン連結されており、更に前端を前輪4の支持梁8とピン24で連結された前後連接リンク12の他端は、背もたれフレーム3から下方へ延長した延長腕部13とくの字形に屈曲可能にピン25で連結されている。
前記両サイドの二つの座板支持腕7、7間へ跨らせて取り付けた繋ぎフレーム14の上部に、水平方向の前方へ向く配置とした折り畳み用ハンドル15の基部が一定の角度上下方向への回転が可能に取り付けられ、また、前記繋ぎフレーム14へ中間部位を支点ピン26で取付けて同繋ぎフレーム14の長手方向への揺動が可能に設置した揺動腕16の一端部にロックピン17が繋ぎフレーム14の長手方向に向けて取り付けられ、同揺動腕16の他端部の相互間に駆動バネ18が連結され、更に前記折り畳み用ハンドル15が一定の角度上向き又は下向き方向へ回転する動作を前記揺動腕16の揺動に変換し前記ロックピン17をその長手方向へ変位させる駆動ブロック16aが揺動腕16に設置されており、前記ロックピン17はその先端部が前記座板支持腕7を外向きに貫通して、同座板支持腕7とフロントフレーム5前部の垂直部位5aとを連結した連接リンク11のピン孔30へ出入りが自在に構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した折り畳み式介護用車椅子において、
前記リヤーフレーム2の下部へ取り付けて後方側へ延長した延長腕部31における、後輪1の外径位置よりも外方へ突き出た先端位置に、補助輪32が、常時は後輪1よりも後方側上方の非接地位置の高さに在るように設置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した折り畳み式介護用車椅子において、
後輪1の前部へ当たってブレーキを掛けるブレーキ片34を取り付けたリンク腕33の一端部がリヤーフレーム2の前部へピン22で揺動自在に連結されており、フロントフレーム5の折り畳み状態において連接リンク11に押されたブレーキ片34が後輪1へ押し付けられブレーキが掛かる構成であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の折り畳み式介護用車椅子は、折り畳み用ハンドル15を上方へ引き上げることで折り畳み操作を開始できる。同折り畳み用ハンドル15を許容限度の角度まで引き上げると、折り畳み用ハンドル15の引き上げ回転に伴って押される駆動ブロック16aを介して揺動腕16が図5B中のR方向へ押し動かされ、同揺動腕先端部のロックピン17が内方へ後退変位されて、ロックピン17の先端が連接リンク11のピン孔30から引き抜かれ、座板支持腕7の回転が可能なロック解除状態になる。その結果、折り畳み用ハンドル15がそのまま引き上げられる回転操作に伴い、座板支持腕7の上方への回転に伴って、同座板支持腕7と連接バー10で連結された座板支持枠9及び座板6が上方へ回転して、各々の折り畳み動作が進む。
一方、座板支持腕7とフロントフレーム5の前部の垂直部位5aとの間を連結した連接リンク11による拘束リンク運動として、フロントフレーム5は前記座板支持腕7の上方への回転に追従しようとするが、その一方では、前端を前輪4、4の支持梁8とピン連結された前後連接リンク12の他端が、背もたれフレーム3を下方へ延長した延長腕部13と屈曲可能にピン連結されているため拘束作用を受け、同フロントフレーム5の回転は、むしろリヤーフレーム2の前部下側へ潜る回転動作を呈する(図4A)。前記動作のとき同時に、背もたれフレーム3が、前後連接リンク12の拘束作用で下方へ落ち込む動きを呈し、その上端のハンドル35の位置が下がる(図6B参照)。
【0011】
こうして座板6が背もたれフレーム3へ接する位置まで折り畳み動作が進行した時点(図6A、B)で、折り畳み用ハンドル15へ加えた回転力(折り畳み操作力)を解除すると、同ハンドル15が駆動バネ18の働きで中立位置へ復元する動作に伴い、駆動ブロック16aを介して揺動腕16を押す作用が解消する。そのため同揺動腕16の先端部のロックピン17は駆動バネ18の作用で前進して行き、同ロックピン17の先端は再び連接リンク11のピン孔30へ進入して座板支持腕7の回転を止めたロック状態となり、図6Aの折り畳み状態を確定し拘束する。
かくして本発明の折り畳み式介護用車椅子は、図6A、Bに示したように、座板6が背もたれフレーム3へ密接し、前輪4はリヤーフレーム2の前部下側及び後輪1の内側へ潜り込みんだすぼまり状態となる。また、背もたれフレーム3は下方へと下がる(図6B参照)ので、全体として背が低く嵩が小さくすぼまった折り畳み状態を呈する。しかもこの折り畳み状態はロックピン17で必ずロックされるので、折り畳み用ハンドル15を動かさないかぎり前記の折り畳み状態が保持され、不用意に展開動作する虞はない。
しかも、上記の折り畳み状態になると、図6A、Bのように、リンク腕33へ取り付けたブレーキ片34が、折り畳まれた連接リンク11の凸部11aに押されて後輪1の前部へ強く押し付けられてブレーキを掛けた状態となる(図6B参照)ので、後輪1の回転は必ず強く止められる。よって、当該折り畳み式介護用車椅子の折り畳み保管状態において後輪1が不用意に転がり走り動く虞はないから、周辺に積み重ねた荷物が荷崩れ等を起こす心配がない。
【0012】
もっとも、上記の折り畳み状態のままでこの車椅子を移動させたい場合には、背もたれフレーム3の上端に取り付けた操縦ハンドル35を持って、図8に示したように後方側へ引き起こして傾ける。すると後輪1に代わって補助輪32が接地して走行自在な状態となり、軽便に持ち運べる。
一方、前記折り畳み状態から、車椅子として使用する展開状態へ戻すには、やはり、上記折り畳み用ハンドル15を逆に前方側(下向き)へ押し回す。すると、やはり折り畳み用ハンドル15の一定角度の回転に伴い、同ハンドル15に押された駆動ブロック16aを介して揺動腕16が図5B中のR方向へ揺動され、同揺動腕16の先端部のロックピン17を内方へ後退変位させる。かくして同ロックピン17の先端17aは連接リンク11のピン孔30から引き抜かれ、座板支持腕7の回転(展開)を許容する状態になる。そこで折り畳み用ハンドル15を引き続き同方向へ押し回すと、座板支持腕7が前方側下方への回転をすることに伴い、連接バー10で連結された座板支持枠9及び座板6も同方向へ回転して水平姿勢に復元する展開動作が進む。
こうして最終的には図1Aの使用状態にまで展開が進む。そこで展開動作が完了した段階で折り畳み用ハンドル15から手を離すと、やはり同ハンドル15が中立位置へ復元する動作に伴い、駆動ブロック16aを介して揺動腕16を押す作用が解消するので、同揺動腕16の先端のロックピン17は駆動バネ18の作用で図5B中の反R方向へ前進変位してゆく。同ロックピン17の先端17aは再び連接リンク11のピン孔30へ進入して座板支持腕7の回転を止めるロック状態になり、図1Aに示す展開状態を拘束し確定して安定した車椅子の使用を担保する。
上記の展開動作にしたがい必然的に、後輪1へ強く当たっていたブレーキ片34は、上記の展開動作と共に連接リンク11による押し付けから解放され、ブレーキ解除の状態になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】本発明に係る折り畳み式介護用車椅子の実施例を使用状態(展開状態)で示した側面図である。
【図1B】図1Aの後輪を除去して示した側面図である。
【図2】同前の折り畳み式介護用車椅子を示す正面図である。
【図3】同前の折り畳み式介護用車椅子を示す斜視図である。
【図4A】本発明に係る折り畳み式介護用車椅子の折り畳み操作を開始した当初の状態を示した側面図である。
【図4B】図4Aの後輪を除去して示した側面図である。
【図5A】折り畳み用ハンドル部分の構造を示した平面図である。
【図5B】折り畳み用ハンドル部分の構造を示した正面図である。
【図5C】折り畳み用ハンドル部分の構造を示した側面図である。
【図6A】上記折り畳み式介護用車椅子の折り畳み操作を完結した状態を示した側面図である。
【図6B】図6Aの後輪を除去して示した側面図である。
【図7】上記折り畳み操作を完結した折り畳み式介護用車椅子を前面側から示した斜視図である。
【図8】折り畳み状態の折り畳み式介護用車椅子を補助輪で走行移動させる状態を示した側面図である。
【図9】折り畳み操作用ハンドルと揺動腕並びにロックピンなどが関係する構成を分解状態で示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の折り畳み式介護用車椅子は、大径の後輪1を支持するリヤーフレーム2の上部を、背もたれフレーム3の下部と上下方向への前方回転が自在にピン20で連結する。小径の前輪4を支持するフロントフレーム5のうち後方側へ屈曲した上部は、前記リヤーフレーム2の前部とジョイント部材41を介して下向き方向への回転のみが可能にピン21で連結する。
前記リヤーフレーム2の前部に、座板6を支持する座板支持腕7の後部を上下方向への回転が自在にピン22で連結し、同座板支持腕7の前部は、前輪支持梁8の上に載る配置とする。同座板支持腕7の中間部と座板6の支持枠9とを上下方向の連接バー10でピン連結する。同座板支持枠9の後端部は、前記リヤーフレーム2の上部へ上下方向への回転が可能にピン23で取り付ける。
両サイドの前記フロントフレーム5、5の内側に沿って配置した両側二つの座板支持腕7、7の中間部と、フロントフレーム5の前部の垂直部位5aとを連接リンク11でピン連結する。更に、前端を前輪4の支持梁8とピン24で連結した前後連接リンク12の他端を、背もたれフレーム3から下方へ延長した延長腕部13とくの字形に屈曲可能にピン25で連結する。
【0015】
前記両サイドの二つの座板支持腕7、7の間へ跨らせて取付けた繋ぎフレーム14の上部に、水平方向の前方へ向く配置とした折り畳み用ハンドル15の基端部を、一定の角度上下方向への回転が可能に取り付ける。前記繋ぎフレーム14へ中間部をピン26で取り付けて同繋ぎフレーム14の長手方向への揺動が可能に設置した揺動腕16の一端部に、ロックピン17を繋ぎレーム14の長手方向に向けて取り付ける。同揺動腕16の他端部の相互間に駆動バネ18を連結する。更に前記折り畳み用ハンドル15が一定の角度上向き又は下向き方向へ回転する際に、駆動ブロック16aを介して前記揺動腕16を前記ロックピン17が図5BのR方向へ変位する構成とする。前記ロックピン17は、その先端部17aを前記座板支持腕7へ外向きに貫通させ、更に同座板支持腕7とフロントフレーム5の前部の垂直部位5aとを連結した連接リンク11のピン孔30へ出入り自在に構成する。
更に、前記リヤーフレーム2の下部を後方側へ延長した延長腕部31における後輪1の外径位置よりも外方へ突き出た位置に、小径の補助輪32を、常時は大径の後輪1よりも後方側上方の非接地位置の高さに在るように設置する。
また、後輪1の前部へ当たってブレーキを掛けるブレーキ片34を取り付けたリンク腕33は、その一端部をリヤーフレーム2の前部へピン22で揺動自在に連結し、フロントフレームの折り畳み状態において連接リンク11により押されたブレーキ片34は後輪1へ押し付けられブレーキを掛ける構成とする。
【実施例1】
【0016】
次に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1〜図3により理解できるように、本発明の折り畳み式介護用車椅子は、大径の後輪1を支持する左右両側のリヤーフレーム2、2が、その上端部をコ字形のジョイント部材40と溶接で接合され、同ジョイント部材40を仲介として、背もたれフレーム3の下部へ上下方向前方側への回転が自在であるようにピン20で連結されている。一方、小径の前輪4を支持する左右両側のフロントフレーム5、5は、前輪4の垂直な回転軸と接合した垂直部5aから後方側へ斜め上方に向かって屈曲した上部5bが、前記リヤーフレーム2の前部へ溶接で接合した下向きコ字形断面のジョイント部材41を利用して1本材の構造に繋がれ、且つ下向き方向への回転のみが可能にピン21で連結されている。
【0017】
上記した左右両側のリヤーフレーム2、2の前部の比較的低い位置の内側面に、要介護者が乗って座る座板6をほぼ水平姿勢に支持する座板支持腕7、7の後端部が、上下方向への回転が自在にピン22で連結されている。同座板支持腕7の前部は、左右2個の前輪4、4を支持した両側のフロントフレーム5、5の垂直部5a、5aの間を幅方向へ水平に繋いだ前輪支持梁8の上に載ってほぼ水平姿勢に支持される(図3を参照)。同座板支持腕7の中間部位へ、前記座板6を支持する支持枠9が、上下方向にほぼ垂直な連接バー10で折り畳み可能にピン連結されている。この座板支持枠9の後部は、上記リヤーフレーム2の後方上部に設けたブラケットへ上下方向への回転が可能にピン23で取り付けられている。
また、上記した両サイドのフロントフレーム5、5の内側に沿って配置された両側二つの座板支持腕7、7は、その中間部位と、フロントフレーム5の前部の垂直部位5aとの間が、前記座板支持腕7と同じ高さ位置へ水平方向に配置した連接リンク11の両端部をピン26、27で連結してリンク機構が構成されている。更に図7で明かなように、前端を前輪4、4間の支持梁8とピン24で連結した前後連接リンク12の後端は、背もたれフレーム3から下方の前方側へ湾曲しつつ延長された延長腕部13と、くの字形の屈曲動作が可能に(図6B参照)ピン25で連結されている。
【0018】
次に、図5A〜C及び図9を見ると分かり易いように、上記したリヤーフレーム2及びフロントフレーム5の内側に沿って配置された両サイドの二つの座板支持腕7、7の間へ繋ぎフレーム14を跨らせ、その両端部をほぼ直角下向きに屈曲して形成したブラケット部14a、14aが、上記した連接リンク11の右端部を座板支持腕7へピン連結したピンジョイントボルト26を共通に使用して、強く固定状態に取り付けられている。
この繋ぎフレーム14には、図5Cと図9に分かり易く記載したとおり、同繋ぎフレーム14の中央部分に垂直上向きに立ち上がる支持壁14bが形成され、更に同支持壁14bの両側端縁部から前向きにほぼ直角に屈曲させた軸受け片14c、14cがそれぞれ形成されている。一方、図5Aのとおり平面視がコ字形をなす折り畳み用ハンドル15は、その両腕の基端部がカバーケース60の垂直な前面部へ一体的に接合されている。そして、同カバーケース60の両側縁部に突設したブラケット60aが、前記繋ぎフレーム14の両側の軸受け片14c、14cと同心に重ね合わされて、軸ボルト28により、前記ブラケット60aは回転可能に、つまりカバーケース60及び折り畳み用ハンドル15が上下方向へ一定の角度回転可能に取り付けられている。
【0019】
一方、上記繋ぎフレーム14の支持壁14bの後面側であって、同支持壁14bの左右両側の位置に、繋ぎフレーム14の長手方向へ、換言すると図5Bの左右方向へ揺動する2本の揺動腕16、16が、各々の中間部位をピンボルト29で取り付けて対称的配置に設置されている。この揺動腕16の下端部に、十分長いロックピン17が繋ぎレーム14の長手方向へ、つまり座板支持腕7と直角な両外向き方向に、取付けボルト19で水平に取り付けられている。また、左右の揺動腕16、16の上端部の相互間には、二つの揺動腕16、16の上端部を内方へ引き寄せる駆動バネ18が連結されている。こうして左右二つの揺動腕16、16は、前記駆動バネ18の引っ張り作用を常時受けて、図5Bに示した垂直姿勢が中立位置となるように設置されている。そして、前記の中立姿勢において左右のロックピン17、17の先端17aはそれぞれ、座板支持腕7の該当位置に設けられたピン孔を貫通し、更にその外側位置へピンジョイントボルト26によりピン連結して設置された連接リンク11のピン孔30へ嵌る構成とされている。即ち、前記連接リンク11には、ピンジョイントボルト26の位置を中心とする左右対称な配置に2個のピン孔30aと30bが設けられ、そのいずれかのピン孔へロックピン17の先端17aが嵌ることにより、座板支持腕7の回転を止めるロック機能が働く構成とされている。
【0020】
更に具体的に説明すると、当該車椅子が図1Aの使用状態に展開された場合で、上記した折り畳み用ハンドル15が水平姿勢で、左右の揺動腕16、16が垂直な中立位置に有るとき、各ロックピン17、17の先端17aは、各連接リンク11における後方側のピン孔30a(図9参照)へ嵌り、連接リンク11と座板支持腕7の相対回転を止めたロック状態を呈する。一方、車椅子が図6B、図8に示す折り畳み状態である場合で、しかも折り畳み用ハンドル15が水平姿勢で、揺動腕16、16が垂直なを中立位置に有るときは、ロックピン17の先端17aは、連接リンク11の前方寄り位置のピン孔30bへ嵌って、やはり、連接リンク11と座板支持腕7の相対回転を止めたロック状態を呈する。
【0021】
一方、上記ロックピン17によるロック状態の解除操作及び手段は次のように構成されている。
上記した平面視がコ字形をなす折り畳み用ハンドル15の両腕基端部を接合したカバーケース60の両側縁部に突設した矩形状のブラケット60aは、繋ぎフレーム14の支持壁14bの両側端縁部の軸受け片14c、14cと同心に重ねられ、軸ボルト28によりブラケット60aのみが回転可能に、つまり折り畳み用ハンドル15が上下方向へ一定の角度、例えば上下に15度程度の角度回転可能に取り付けられている構成は上述した。
折り畳み用ハンドル15は、図5Cに示したように水平姿勢で前方へ突き出す配置を中立位置とされているが、このときカバーケース60の前記矩形状のブラケット60aの下縁部はそれぞれ、上記した左右二つの揺動腕16、16を支持するピンボルト29より下方の位置であって、特にいうと同揺動腕16を支持するピンボルト29の位置よりも外寄り方向へ突設された、上面が水平な駆動ブロック16aの外寄りに突き出た上面と、図5Cに示すようにぴったり接して中立状態を保持する構成とされている。
【0022】
したがって、車椅子の使用者が、例えば折り畳み操作を行う目的で、上記の折り畳み用ハンドル15へ図5Cの上向き方向へ引き上げる力Fを加えると、カバーケース60のブラケット60aは図5C中に指示した矢印P方向への回転力を駆動ブロック16aの上面に加える。そのため左右二つの揺動腕16、16は等しく内方側(矢印R方向)へ揺り動かされ、結局はロックピン17の先端17aを連接リンク11のピン孔30から引き抜くに至り、ロック解除の状態をもたらす。もっとも折り畳み用ハンドル15を引き上げた際に生じる揺動腕16の揺れ幅は、上記構成の故に最大でも数mm程度でしかなく、連接リンク11のピン孔30から抜け外れるのが精一杯のストロークで動き、幅厚が十分に大きい座板支持腕7のピン孔から抜けることは決してない。つまり後退したロックピン17の先端17aの位置は、依然として座板支持腕7のピン孔中に嵌っており、同ピンの中心は一定の位置に保持される。
この点は、折り畳み状態の車椅子を図1Aのような使用状態に展開するため、折り畳み用ハンドル15を図5Cの下向き方向へ引き下げる力Fを加え、駆動ブロック16aの上面に矢印Q方向の回転力を加えた場合でも全く同様であり、ロックピン17の先端17aは連接リンク11のピン孔30から引き抜かれ、ロック解除の状態をもたらす。
そして、上記いずれの場合でも、操作後に折り畳み用ハンドル15から手を離すと、左右二つの揺動腕16、16は、その上端が図5A、Bに示したように駆動バネ18で内方へ常時引っ張られている関係上、それぞれの駆動ブロック16aは、その平坦な上面がカバーケース60のブラケット60aの下縁とほぼぴったりと接して安定する状態へ復元する作用が働き、自動的に中立状態へ復元する。
【0023】
次に、説明は前後するが、車椅子の座板6は、言わば水洗トイレの座板と同様に、中央部に切り込みが形成されて平面視U字形状に形成されている。従って、乗車した要介護者は座板6へ座らせたままシャワーによる入浴を行える構成である。しかも座板6の前記中央部の切り込みを通じて操作者の手を差し入れることにより、上記の折り畳み用ハンドル15を手で掴み、折り畳み操作又は展開操作を行うのに好都合な構成とされている。
両サイドの背もたれフレーム3、3にはそれぞれ、乗車した要介護者が掴まる肘掛け腕70、70が、上下方向への起伏操作を可能にする軸支部71により前方へほぼ水平姿勢に展開するように取り付けられている。
また、左右の前輪4、4の前方位置には、足載せステップ73が、左右のフロントフレーム5、5へ折り畳み自在に取り付けられている。
【0024】
更に、リヤーフレーム2の下部には、後方側へ延びる延長腕部31が取り付けられ、この延長フレーム31の先端部には、大径の後輪1の外径位置よりも外方へ少し突き出た位置に、小径の補助輪32が、当該車椅子を図1Aに示す通常の使用状態とした時には、後輪1よりも後方側上方の非接地位置の高さに位置するように設置されている。この補助輪32は、図3で理解できるように、後輪1とは干渉しない内側位置に設置されている。同補助輪32は、当該車椅子を折り畳んだ際には、例えば図6Bに示すように、リヤーフレーム2が後輪1を中心に時計回り方向に回転する動作にしたがい時計回り方向の下向きに回転して、遂には床面等へ接地する状態と成る。そして、背もたれフレーム3の上端へ取り付けた操縦ハンドル35を後方側(図6Bの時計回り)へ引き回して傾けることにより、図8に示したように、補助輪32で折り畳み状態の車椅子を走行移動させることが可能となる。
【0025】
更に、図1B及び図4Bが分かり易いように、ブレーキ片34を設けたリンク腕33の上端は、上記した座板支持腕7の後端部をリヤーフレーム2の前部へピン22で回転可能に取り付けたピン22を共通に用いて揺動可能に取り付けられている。ブレーキ片34は、図3に見るとおり、リンク腕33の下端部からほぼ直角外方へ突き出されており、後輪1の前部へ当たって摩擦制動の機能を発揮する構成とされている。その一方で、前記リンク腕33の下端部は、リンクバー74を介して、後輪1、1の中間部位に設置したブレーキペダル75とも連結されている。つまり、当該車椅子を使用者が通常の使用状態に展開した使用状態時において、必要に応じてブレーキペダル75を踏むと、リンクバー74を介した動きで双方の後輪1、1へブレーキ片34が等しく当たってブレーキを掛けた停車状態とすることができる。
その点はさておき、当該車椅子を用済み後に折り畳んでゆくと、図6A、Bの完全折り畳み状態に至った段階で、座板支持腕7と共通にリヤーフレーム2へピン22で連結されたリンク腕33と干渉し、同座板支持腕7へ繋ぎフレーム14と共通にピンジョイントボルト26で連結された連接リンク11の折り畳み姿勢として、同連接リンク11の凸部11aによりリンク腕33乃至ブレーキ片34が強く押される状態となり、ブレーキ片34が後輪1へ強く当たってブレーキを掛けた状態となる。
【0026】
本発明の折り畳み式介護用車椅子は、以上に実施例で説明した構成であるから、折り畳み操作を開始するにあたり、折り畳み用ハンドル15を上方へ引き上げると、折り畳み用ハンドル15の引き上げ回転に伴い、同ハンドル15に接して動きが伝わる駆動ブロック16aを介して揺動腕16を押し、同揺動腕先端部のロックピン17を内方へ後退変位させてロックピン17の先端が連接リンク11のピン孔30から引き抜かれ、座板支持腕7の回転が可能なロック解除状態になる。その結果、引き続く折り畳み用ハンドル15の引き上げ回転に伴い、座板支持腕7の上方への回転が進む。これに伴い同座板支持腕7と連接バー10で連結された座板支持枠9及び座板6が上方へ回転して各々の折り畳み動作が進む。
一方、座板支持腕7とフロントフレーム5の前部の垂直部位5aとの間に連結された連接リンク11による拘束リンク運動として、フロントフレーム5は前記座板支持腕7の上方への回転に追従する形で、実質的には一端を前輪4の支持枠8とピン連結された前後連接リンク12の他端が、背もたれフレーム3から下方へ延長した延長腕部13と屈曲可能にピン連結されたが故の拘束作用により、同フロントフレーム5の回転は、むしろリヤーフレーム2の前部下側へ潜る回転動作を呈して小さな嵩にすぼまる(図4A)。また、背もたれフレーム3も下方へ下がって、全体の背高が縮まる。
【0027】
こうして座板6が背もたれフレーム3へ接する位置まで折り畳み動作が進行した時点(図6A)で、折り畳み用ハンドル15へ加えた回転力を解除すると、駆動バネ18の働きで同ハンドル15が中立位置へ復元する動作に伴い、揺動腕16を押す作用が解消するため、同揺動腕16の先端部のロックピン17は駆動バネ18の作用で前進してゆき、同ロックピン17の先端は再び連接リンク11のピン孔30へ進入して座板支持腕7の回転を止めたロック状態となる。こうして図6Aの折り畳み状態が確定し拘束されるので、この折り畳み状態が不用意にばらける危険はない。
かくして本発明の折り畳み式介護用車椅子は、図6Aに示したように、座板6は背もたれフレーム3へ密接し、前輪4はリヤーフレーム2の前部下側及び後輪1の内側へ潜り込んですぼまり、しかも背もたれフレーム3は下方へ下がるので(図6B参照)、全体として背が低く嵩が小さくすぼまった折り畳み状態になる。
しかも前記の折り畳み状態になると、必然的に、リンク腕33へ取り付けたブレーキ片34は連接リンク11の凸部11aに押されて後輪1へ強く押し付けられブレーキを掛けた状態となり(図6B参照)、後輪1の回転は強く止められる。よって、収納保管の状態において後輪1が不用意に転がり走り動く虞もない。
【0028】
もっとも、上記の折り畳み状態のままで移動したい場合には、背もたれフレーム3の上端に取り付けた操縦ハンドル35を持って、図8に示したように後方側へ引いて傾けると、補助輪32が接地して走行自在な状態となり、軽便に持ち運べる。
一方、上記の折り畳み状態から、車椅子としての通常使用の展開状態へ戻す場合は、やはり、上記折り畳み用ハンドル15を逆に前方側へ押し回す。すると、折り畳み用ハンドル15の回転に伴い、同ハンドル15に接して動きが伝わる駆動ブロック16aを介して揺動腕16が押され、同揺動腕16の先端部のロックピン17を内方へ後退変位させる。そのため同ロックピン17の先端は連接リンク11のピン孔30から引き抜かれ、ハンドル15及び座板6並びに座板支持腕7の展開を許容する状態になる。そこで折り畳み用ハンドル15を引き続き同方向へ押し回すと、その回転に伴い座板支持腕7が前方側下方への回転を進め、連接バー10で連結された座板支持枠9及び座板6も同様に回転して水平姿勢に復元する展開動作が進む。
最終的に図1Aの使用状態にまで展開が進み復元動作が完了したことを見計らい折り畳み用ハンドル15から手を離すと、やはり同ハンドル15が中立位置へ復元する動作に伴い、揺動腕16を押す作用が解消するので、同揺動腕16の先端のロックピン17は駆動バネ18の作用で前進変位してゆき、同ロックピン17の先端は再び連接リンク11のピン孔30へ進入して座板支持腕7の回転を止めたロック状態となり、図1Aに示すように展開した使用状態を確定し保持する。
一方、後輪1へ強く当たっていたブレーキ片34は、上記の展開動作で連接リンク11が離れるので、必然、ブレーキ解除の状態になる。
【0029】
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は上述した実施例の構成に限定されるものではない。当業者が必要に応じて通常行う設計変更その他の応用範囲で様々な実施態様が可能であることを念の為に申し添える。
【符号の説明】
【0030】
1 後輪
2 リヤーフレーム
3 背もたれフレーム
4 前輪
5 フロントフレーム
6 座板
7 座板支持腕
8 前輪支持梁
9 座板支持枠
10 連接バー
11 連接リンク
12 前後連接リンク
13 延長腕部
14 繋ぎフレーム
15 折り畳み用ハンドル
16 揺動腕
16a 駆動ブロック
17 ロックピン
18 駆動バネ
30 ピン孔
31 延長腕部
32 補助輪
33 リンク腕
34 ブレーキ片


【特許請求の範囲】
【請求項1】
後輪を支持するリヤーフレームの上部が、背もたれフレームの下部と上下方向への前方回転が自在にピンで連結され、前輪を支持するフロントフレームの後方側へ屈曲した上部は前記リヤーフレームの前部と下向き方向への回転が可能にピンで連結され、
前記リヤーフレームの前部に、座板を支持する座板支持腕における後部が上下方向への回転が自在にピンで連結され、同座板支持腕の前部は前輪支持梁の上に載る配置とされ、同座板支持腕の中間部と前記座板の支持枠とが上下方向の連接バーでピン連結され、同座板支持枠の後端部は前記リヤーフレームの上部へ上下方向への回転が可能にピンで取り付けられており、
両サイドの前記フロントフレームの内側に沿って配置された両側二つの前記座板支持腕の中間部と、フロントフレーム前部の垂直部位とが連接リンクでピン連結されており、更に一端を前輪支持梁とピンで連結された前後連接リンクの他端は、背もたれフレームから下方へ延長した延長腕部とくの字形の屈曲が可能にピンで連結され、
前記両サイドの二つの座板支持腕の間に跨らせて取り付けた繋ぎフレームの上に、水平方向の前方へ向く配置とした折り畳み用ハンドルの基部が一定の角度上下方向へ回転可能に取り付けられ、前記繋ぎフレームへ中間部位を支点ピンで取付けて同繋ぎフレームの長手方向への揺動が可能に設置した揺動腕の一端部にロックピンが繋ぎフレームの長手方向に向けて取り付けられ、同揺動腕の他端部の相互間に駆動バネが連結され、更に前記折り畳み用ハンドルが一定の角度上向き又は下向き方向へ回転する動作を前記揺動腕の揺動に変換し前記ロックピンをその長手方向へ変位させる駆動ブロックが揺動腕に設置されており、前記ロックピンはその先端部が前記座板支持腕を外向きに貫通して、同座板支持腕とフロントフレーム前部の垂直部位とを連結した連接リンクのピン孔へ出入りが自在に構成されていることを特徴とする、折り畳み式介護用車椅子。
【請求項2】
前記リヤーフレームの下部へ取り付けて後方側へ延長した延長腕部における、後輪の外径位置よりも外方へ突き出た先端位置に、補助輪が、常時は後輪よりも後方側上方の非接地位置の高さに在るように設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した折り畳み式介護用車椅子。
【請求項3】
後輪の前部へ当たってブレーキを掛けるブレーキ片を取り付けたリンク腕の一端部がリヤーフレームの前部へピンで揺動自在に連結されており、フロントフレームの折り畳み状態において連接リンクに押されたブレーキ片が後輪へ押し付けられブレーキが掛かる構成であることを特徴とする、請求項1に記載した折り畳み式介護用車椅子。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−217995(P2011−217995A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91258(P2010−91258)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【出願人】(000245830)矢崎化工株式会社 (47)