説明

折り畳み式携帯電話機

【課題】 操作側キャビネット1と表示側キャビネット2とがヒンジ機構3を介して互いに連結された折り畳み式携帯電話機において、表示側キャビネットの表示画面の表示を見やすいものとし、且つアンテナの利得を高く維持する。
【解決手段】 本発明に係る折り畳み式携帯電話機において、表示側キャビネット2の表面には、ディスプレイパネル5が両キャビネット1、2の開閉動作に連動して傾動可能に配備されている。ディスプレイパネル5は、両キャビネット1、2が閉じた状態では、表示側キャビネット2の表面と平行な第1姿勢に保持され、両キャビネット1、2が180度未満の開き角度まで開いた状態では、表示側キャビネット2の表面から上昇すると共に操作側キャビネット1の表面と為す角度θが180度に近づいた第2姿勢に保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作側キャビネットと表示側キャビネットとがヒンジ機構を介して互いに開閉可能に連結された折り畳み式携帯電話機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に折り畳み式携帯電話機は、図7に示す如く、送話部(12)を具えた操作側キャビネット(1)と受話部(22)を具えた表示側キャビネット(2)とがヒンジ機構(3)を介して互いに開閉可能に連結されており、閉じた状態で互いに対向することとなる操作側キャビネット(1)の表面と表示側キャビネット(2)の表面にはそれぞれ、複数の操作キー(11)と表示画面(21)が配備されている(特許文献1参照)。
又、操作側キャビネット(1)には、表示側キャビネット(2)側の端部に、アンテナ(4)が突設されている。
【特許文献1】特開2003−35309号公報[F16C11/04]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
折り畳み式携帯電話機においては、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を開いて表示画面(21)の表示を見る場合、両キャビネット(1)(2)の開き角度が180度に近いほど、視線の表示画面(21)に対する角度が垂直に近づいて、表示が見やすくなるため、両キャビネット(1)(2)の開き角度は出来るだけ大きく設定することが行なわれている。
【0004】
しかしながら、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)の開き角度を大きく設定した場合、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で表示側キャビネット(2)とアンテナ(4)とが接近して、アンテナ(4)の利得が低下する問題がある。
又、図5に示す如く操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を開いた状態で、操作側キャビネット(1)を口元に近づけ、表示側キャビネット(2)を耳に近づけて、通話を行なう場合、両キャビネット(1)(2)の開き角度θ′が大きくなると、アンテナ(4)がユーザの頭部に近づくため、アンテナ(4)の利得が低下する問題がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、操作側キャビネットと表示側キャビネットを開いた状態で、表示側キャビネットの表示画面の表示が見やすく、然もアンテナの利得を高く維持することが出来る折り畳み式携帯電話機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る折り畳み式携帯電話機においては、送話部(12)を具えた操作側キャビネット(1)と受話部(22)を具えた表示側キャビネット(2)とがヒンジ機構(3)を介して互いに開閉可能に連結され、閉じた状態で互いに対向することとなる操作側キャビネット(1)の表面と表示側キャビネット(2)の表面にはそれぞれ、複数の操作キー(11)と表示画面(51)が配備され、操作側キャビネット(1)には、表示側キャビネット(2)側の端部に、アンテナ(4)が突設されている。
又、表示側キャビネット(2)の表面には、前記表示画面(51)を具えたディスプレイパネル(5)が両キャビネット(1)(2)の開閉動作に連動して表示側キャビネット(2)の表面に対して傾動可能に配備され、該ディスプレイパネル(5)は、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態では、表示側キャビネット(2)の表面と平行若しくは略平行な第1姿勢に保持され、両キャビネット(1)(2)が180度未満の開き角度まで開いた状態では、前記第1姿勢から傾動して、表示側キャビネット(2)の表面から上昇すると共に操作側キャビネット(1)の表面と為す角度θが180度に近づいた若しくは180度の第2姿勢に保持される。
【0007】
上記本発明の折り畳み式携帯電話機においては、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を閉じた状態では、ディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面と略平行な第1姿勢となり、操作側キャビネット(1)の表面とは非接触の状態で表示側キャビネット(2)に収納保持されている。この状態から両キャビネット(1)(2)を180度未満の開き角度まで開くと、これに連動してディスプレイパネル(5)が傾動し、表示側キャビネット(2)の表面から上昇すると共に該表面に対して傾斜し、最終的に両キャビネット(1)(2)が完全に開いた状態では、操作側キャビネット(1)の表面と為す角度が180度に近づくことになり、第2姿勢に保持される。
【0008】
従って、両キャビネット(1)(2)の開き角度が180度未満の小さな角度であったとしても、ディスプレイパネル(5)の表面と操作側キャビネット(1)の為す角度は180度若しくは180度に近い大きな開き角度とすることが出来る。
この結果、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を開いてディスプレイパネル(5)の表示画面(51)の表示を見る場合、視線の表示画面(51)に対する角度が垂直に近づいて、表示が見やすいものとなる。ここで、両キャビネット(1)(2)の開き角度は180度よりも充分に小さいので、操作側キャビネット(1)に突設されたアンテナ(4)は、表示側キャビネット(2)から充分に離れており、表示側キャビネット(2)の影響による利得の低下を軽減することが出来る。
【0009】
又、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を開いた状態で、操作側キャビネット(1)を口元に近づけ、表示側キャビネット(2)を耳に近づけて、通話を行なう場合、ディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面から上昇しているので、自ずと表示側キャビネット(2)がユーザの頭部から離間し、これに伴ってアンテナ(4)が頭部から離間することになる。従って、アンテナ(4)の利得の低下を軽減することが出来る。
【0010】
具体的構成において、ディスプレイパネル(5)は連動機構(6)を介して表示側キャビネット(2)上に傾動可能に支持され、該連動機構(6)は、ディスプレイパネル(5)を前記第1姿勢から第2姿勢に向けて付勢するバネ手段と、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態で前記バネ手段に抗してディスプレイパネル(5)を第1姿勢に保持する保持手段とを具えている。
該具体的構成においては、両キャビネット(1)(2)を閉じた状態では保持手段がバネ手段に抗してディスプレイパネル(5)を第1姿勢に保持しているが、両キャビネット(1)(2)を開くことによって保持手段による保持が開放され、これによってバネ手段が伸張し、該バネ手段の付勢によってディスプレイパネル(5)が第2姿勢まで傾動する。
【0011】
他の具体的構成において、ディスプレイパネル(5)は連動機構(6)を介して表示側キャビネット(2)上に傾動可能に支持され、該連動機構(6)は、ディスプレイパネル(5)を前記第2姿勢から第1姿勢に向けて付勢するバネ手段と、両キャビネット(1)(2)が開いた状態で前記バネ手段に抗してディスプレイパネル(5)を第2姿勢に保持する保持手段とを具えている。
該具体的構成においては、両キャビネット(1)(2)を閉じた状態ではバネ手段の付勢によってディスプレイパネル(5)が第1姿勢に保持されているが、両キャビネット(1)(2)を開くことによって保持手段がバネ手段に抗してディスプレイパネル(5)を第2姿勢まで傾動させる。
【0012】
更に他の具体的な構成において、ディスプレイパネル(5)は連動機構(6)を介して表示側キャビネット(2)上に傾動可能に支持され、該連動機構(6)は、操作側キャビネット(1)に設けられた突片(68)と、該突片(68)の先端部とディスプレイパネル(5)のヒンジ機構(3)側の端部とを互いに連結するバネ(67)とを具え、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態ではバネ(67)が伸張されて該バネ(67)の弾性復帰力によってディスプレイパネル(5)が第1姿勢に保持され、両キャビネット(1)(2)が開いた状態では前記突片(68)がバネ(67)を介してディスプレイパネル(5)を押し上げ、第2姿勢に保持する。
該具体的構成においては、両キャビネット(1)(2)を閉じた状態ではバネ(67)の付勢によってディスプレイパネル(5)が第1姿勢に保持されているが、両キャビネット(1)(2)を開くことによってバネ(67)が弾性復帰し、突片(68)が該バネ(67)を介してディスプレイパネル(5)を押し上げ、ディスプレイパネル(5)を第2姿勢まで傾動させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る折り畳み式携帯電話機によれば、操作側キャビネットと表示側キャビネットを開いた状態で、表示側キャビネットの表示画面の表示が見やすく、然もアンテナの利得を高く維持することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
全体構成
本発明に係る折り畳み式携帯電話機は、図1に示す如く、送話部(12)を具えた操作側キャビネット(1)と受話部(22)を具えた表示側キャビネット(2)とがヒンジ機構(3)を介して互いに開閉可能に連結され、閉じた状態で互いに対向することとなる操作側キャビネット(1)の表面と表示側キャビネット(2)の表面にはそれぞれ、複数の操作キー(11)と表示画面(51)が配備されている。
又、操作側キャビネット(1)には、表示側キャビネット(2)側の端部に、アンテナ(4)が突設されている。
【0015】
表示側キャビネット(2)の表面には、前記表示画面(51)を具えたディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面に対して傾動可能に支持されており、該ディスプレイパネル(5)には連動機構(6)が連繋して、ディスプレイパネル(5)は、両キャビネット(1)(2)の開閉動作に連動して傾動する様になっている。
即ち、ディスプレイパネル(5)は、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態では、表示側キャビネット(2)の表面と平行な第1姿勢で収納位置に保持され(図2(a)、図3(a)、図4(a)参照)、両キャビネット(1)(2)が90度以上、180度未満の開き角度まで開いた状態では、前記第1姿勢から傾動して、表示側キャビネット(2)の表面から上昇すると共に操作側キャビネット(1)の表面と為す角度が更に180度に近づいた第2姿勢に保持される(図2(b)、図3(b)、図4(b)参照)。
【0016】
連動機構(6)の第1実施例
本実施例において、ディスプレイパネル(5)は、図2(a)(b)に示す如く、ヒンジ機構(3)とは反対側の端部をヒンジ軸と平行な枢軸(50)により枢支されて、表示側キャビネット(2)の表面に対して傾動が可能となっている。
ディスプレイパネル(5)のヒンジ機構(3)側の端部にはリンク機構(62)が連結され、該リンク機構(62)を構成する昇降板(62a)と表示側キャビネット(2)との間にはバネ(61)が介在して、ディスプレイパネル(5)を反時計方向に付勢している。
一方、操作側キャビネット(1)には、表示側キャビネット(2)の昇降板(62a)へ向けて突出する突片(63)が取り付けられている。
【0017】
上記連動機構(6)を具えた折り畳み式携帯電話機において、図2(a)の如く両キャビネット(1)(2)を閉じた状態では突片(63)がリンク機構(62)の昇降板(62a)を押圧してバネ(61)を圧縮せしめると共に、ディスプレイパネル(5)を第1姿勢に保持している。
この状態から図2(b)の如く両キャビネット(1)(2)を開くと、突片(63)が昇降板(62a)から離間し、これによってバネ(61)が伸張する。そして、バネ(61)の伸張に伴ってディスプレイパネル(5)の端部が押し上げられ、ディスプレイパネル(5)が第2姿勢まで傾動する。
【0018】
連動機構(6)の第2実施例
本実施例において、ディスプレイパネル(5)は、図3(a)(b)に示す如く、ヒンジ機構(3)とは反対側の端部をヒンジ軸と平行な枢軸(50)により枢支されて、表示側キャビネット(2)の表面に対して傾動が可能となっている。
ディスプレイパネル(5)は、バネ(64)を介して表示側キャビネット(2)に連結されており、該バネ(64)の弾性収縮力によって時計方向に付勢され、第1姿勢に保持されている。又、ディスプレイパネル(5)のヒンジ機構(3)側の端部には、カム片(65)が突設されている。
一方、操作側キャビネット(1)には、ヒンジ機構(3)の近傍位置に、前記カム片(65)へ向けて突出する突片(66)が取り付けられている。
【0019】
上記連動機構(6)を具えた折り畳み式携帯電話機において、図3(a)の如く両キャビネット(1)(2)を閉じた状態では、バネ(64)の弾性収縮力によってディスプレイパネル(5)が牽引され、第1姿勢に保持されている。
この状態から両キャビネット(1)(2)を開くと、図3(b)の如く操作側キャビネット(1)の突片(66)が表示側キャビネット(2)のカム片(65)に当接し、更にカム片(65)を押圧して、ディスプレイパネル(5)をバネ(64)に抗して第2姿勢まで傾動させる。
【0020】
連動機構(6)の第3実施例
本実施例において、ディスプレイパネル(5)は、図4(a)(b)に示す如く、ヒンジ機構(3)とは反対側の端部をヒンジ軸と平行な枢軸(50)により枢支されて、表示側キャビネット(2)の表面に対して傾動が可能となっている。
ディスプレイパネル(5)のヒンジ機構(3)側の端部はバネ(67)の一端に連結され、該バネ(67)の他端は、ヒンジ機構(3)に突設されて操作側キャビネット(1)と相対回転不能且つ表示側キャビネット(2)と相対回転可能な突片(68)の先端部に連結されている。
【0021】
上記連動機構(6)を具えた折り畳み式携帯電話機において、図4(a)の如く両キャビネット(1)(2)を閉じた状態では、バネ(67)の弾性収縮力によってディスプレイパネル(5)が牽引され、第1姿勢に保持されている。
この状態から両キャビネット(1)(2)を開くと、図4(b)の如くバネ(67)が収縮し、操作側キャビネット(1)の突片(68)が該バネ(67)を介してディスプレイパネル(5)の端部を押し上げ、ディスプレイパネル(5)を第2姿勢まで傾動させる。
【0022】
上述の如く本発明の折り畳み式携帯電話機においては、例えば図2(a)に示す如く、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を閉じた状態では、ディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面と平行な姿勢に保持されているが、両キャビネット(1)(2)を例えば図2(b)の如く180度未満の開き角度まで開くことによって、ディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面から上昇すると共に、操作側キャビネット(1)の表面と為す角度が180度に近い、大きな開き角度に設定される。
【0023】
従って、両キャビネット(1)(2)の開き角度が180度未満の小さな角度であったとしても、ディスプレイパネル(5)の表面と操作側キャビネット(1)の為す角度は180度若しくは180度に近い大きな開き角度とすることが出来る。
この結果、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を開いてディスプレイパネル(5)の表示画面(51)の表示を見る場合、視線の表示画面(51)に対する角度が垂直に近づいて、表示が見やすいものとなる。ここで、両キャビネット(1)(2)の開き角度は180度よりも充分に小さいので、操作側キャビネット(1)に突設されたアンテナ(4)は、表示側キャビネット(2)から充分に離れており、表示側キャビネット(2)の影響による利得の低下を軽減することが出来る。
【0024】
又、図6に示す如く、操作側キャビネット(1)と表示側キャビネット(2)を開いた状態で、操作側キャビネット(1)を口元に近づけ、表示側キャビネット(2)を耳に近づけて、通話を行なう場合、ディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面から上昇しているので、自ずと表示側キャビネット(2)がユーザの頭部から離間し、これに伴ってアンテナ(4)が頭部から離間することになる。従って、アンテナ(4)の利得の低下を軽減することが出来る。
【0025】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば連動機構(6)は図示した実施例に限らず、両キャビネット(1)(2)の開閉に連動させてディスプレイパネル(5)を昇降させることが出来る種々の機構を採用することが出来る。
又、両キャビネット(1)(2)の開き動作に応じて徐々にディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面から上昇する構成に限らず、両キャビネット(1)(2)が完全に開いた時点で一気にディスプレイパネル(5)が表示側キャビネット(2)の表面から上昇する構成を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る折り畳み式携帯電話機の開いた状態の斜視図である。
【図2】連動機構の第1実施例の構成と動作を示す側面図である。
【図3】連動機構の第2実施例の構成と動作を示す側面図である。
【図4】連動機構の第3実施例の構成と動作を示す側面図である。
【図5】従来の折り畳み式携帯電話機の問題点を説明する図である。
【図6】本発明に係る折り畳み式携帯電話機の効果を説明する図である。
【図7】従来の折り畳み式携帯電話機の斜視図である。
【符号の説明】
【0027】
(1) 操作側キャビネット
(11) 操作キー
(12) 送話部
(2) 表示側キャビネット
(22) 受話部
(3) ヒンジ機構
(4) アンテナ
(5) ディスプレイパネル
(51) 表示画面
(6) 連動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送話部(12)を具えた操作側キャビネット(1)と受話部(22)を具えた表示側キャビネット(2)とがヒンジ機構(3)を介して互いに開閉可能に連結され、閉じた状態で互いに対向することとなる操作側キャビネット(1)の表面と表示側キャビネット(2)の表面にはそれぞれ、複数の操作キー(11)と表示画面(51)が配備され、操作側キャビネット(1)には、表示側キャビネット(2)側の端部に、アンテナ(4)が突設されている折り畳み式携帯電話機において、表示側キャビネット(2)の表面には、前記表示画面(51)を具えたディスプレイパネル(5)が両キャビネット(1)(2)の開閉動作に連動して表示側キャビネット(2)の表面に対して傾動可能に配備され、該ディスプレイパネル(5)は、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態では、表示側キャビネット(2)の表面と平行若しくは略平行な第1姿勢に保持され、両キャビネット(1)(2)が180度未満の開き角度まで開いた状態では、前記第1姿勢から傾動して、表示側キャビネット(2)の表面から上昇すると共に操作側キャビネット(1)の表面と為す角度θが180度に近づいた若しくは180度の第2姿勢に保持されることを特徴とする折り畳み式携帯電話機。
【請求項2】
ディスプレイパネル(5)は連動機構(6)を介して表示側キャビネット(2)上に傾動可能に支持され、該連動機構(6)は、ディスプレイパネル(5)を前記第1姿勢から第2姿勢に向けて付勢するバネ手段と、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態で前記バネ手段に抗してディスプレイパネル(5)を第1姿勢に保持する保持手段とを具えている請求項1に記載の折り畳み式携帯電話機。
【請求項3】
ディスプレイパネル(5)は連動機構(6)を介して表示側キャビネット(2)上に傾動可能に支持され、該連動機構(6)は、ディスプレイパネル(5)を前記第2姿勢から第1姿勢に向けて付勢するバネ手段と、両キャビネット(1)(2)が開いた状態で前記バネ手段に抗してディスプレイパネル(5)を第2姿勢に保持する保持手段とを具えている請求項1に記載の折り畳み式携帯電話機。
【請求項4】
ディスプレイパネル(5)は連動機構(6)を介して表示側キャビネット(2)上に傾動可能に支持され、該連動機構(6)は、操作側キャビネット(1)に設けられた突片(68)と、該突片(68)の先端部とディスプレイパネル(5)のヒンジ機構(3)側の端部とを互いに連結するバネ(67)とを具え、両キャビネット(1)(2)が閉じた状態ではバネ(67)が伸張されて該バネ(67)の弾性復帰力によってディスプレイパネル(5)が第1姿勢に保持され、両キャビネット(1)(2)が開いた状態では前記突片(68)がバネ(67)を介してディスプレイパネル(5)を押し上げ、第2姿勢に保持する請求項1に記載の折り畳み式携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−13655(P2006−13655A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184600(P2004−184600)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】