説明

折り畳み式物干し具

【課題】 軽量であるとともに、枠体に剛性を持たせることが可能な折り畳み式物干し具を提供する。
【解決手段】 一対の枠体2にピンチpと、ワイヤ部材5を介してフック部材6を設けた折り畳み式の物干し具1において、枠体2は、対向配置された第一枠辺3a,4aと、これら第一枠辺3a,4aの一端部間に連続する第二枠辺3b,4bとにより、少なくとも略コ字状に一体成形されているとともに、各々の枠体2の第一枠辺3a,4aの他端部3c,4c同士が回動自在に連結されてなり、ワイヤ部材5は、少なくとも4本用いられ、各々の一端部5aが枠体2の第一枠辺3a,4aと第二枠辺3b,4bとの間の角隅部3d,4d近傍に回動自在に連結されているとともに、各々の他端部5bが枠体2の第一枠辺3a,4aの他端部3c,4c近傍に回動自在に設けられ、かつ各々の一端部5aと他端部5bとの間に形成された屈曲部5cにおいてフック部材6に回転自在に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み可能に連結された枠体に懸架された複数個のピンチに、洗濯物を吊して干すための折り畳み式物干し具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、折り畳み式の物干し具は、一対の枠体が回動自在に連結されて形成されている。この折り畳み式の物干し具は、安価で取り扱い易い合成樹脂製ものが数多く使用されている。この合成樹脂製の物干し具は、容易に製造することができるため、使用する場所や用途に応じて、様々な大きさに成形され、大量生産されて市場に出回っている。このため、一般の家庭においては、複数を所有して、使用する場所や用途に応じて使い分けている。
【0003】
また、これら折り畳み式の物干し具には、一度に複数枚の洗濯物を吊すために、複数個のピンチが上記一対の枠体に懸架されている。そのため、この折り畳み式の物干し具を折り畳んだ状態で、棚やラックなどに収納し易いように、当該ピンチが取り付けられている側に折り畳む、いわゆる内折り構造のものが多く採用されている。この内折り構造の折り畳み式の物干し具を用いることにより、折り畳んだ2つの枠体の内側に上記ピンチが収まり、棚やラックなどに収納する際に、上記ピンチが邪魔になることがない。また、複数の折り畳み式の物干し具を一箇所に収納しても、互いの上記ピンチ同士が絡まることがないため、出し入れをスムーズに行うことができる。
【0004】
ところが、この内折りタイプの折り畳み式の物干し具は、上記一対の枠体とフック部材とを接続するために、2本のチェーンまたはワイヤ部材が用いられている。これにより、上記一対の枠体は、2本のチェーンまたはワイヤ部材によって、回動自在に連結された連結部から離反した位置を4点で支持し、上記フック部材によって水平に懸架されている。そのため、トレーナやジーンズなど、水分を含むと重くなる洗濯物を吊した際に、その荷重を2本のチェーンまたはワイヤ部材によって受けるため、合成樹製の枠体が撓んで破損したり、回動自在に連結された上記一対の連結部に、折り畳み方向とは逆の回転モーメントが作用して、当該連結部が破損したりしてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、従来の物干し具は、上記一対の枠体に剛性を持たせるために、例えば、下記特許文献1に示すように、枠体に桟部材を複数配設するとともに、上記枠体を吊り下げる吊下杆を剛性を有するワイヤ部材を用いて、合成樹脂製の枠体が洗濯物の重さにより撓むのを防いでいる。
【0006】
しかしながら、上記従来の折り畳み式の物干し具は、物干し具自体の重量が嵩んでしまい、この折り畳み式の物干し具を物干し竿などに掛けたり、または外したりする際に、腕や肩への負担が大きく、日々行われる洗濯作業の支障となってしまうという問題があるとともに、使用する材料も増加するため、製造コストが嵩むという問題もある。
【0007】
また、内折り構造の上記折り畳み式の物干し具は、上記一対の枠体の連結部から離反した位置を支持する2本のワイヤ部材を介して、フック部材により水平に懸架されるため、上記一対の枠体に加わる洗濯物の荷重によって、上記一対の枠体の連結部に、折り畳み方向とは逆の回転モーメントが作用して、当該連結部に負担が生じてしまうという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−43006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、軽量であるとともに、枠体に剛性を持たせることが可能な折り畳み式物干し具を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回動自在に連結された一対の枠体に、洗濯物を吊持する複数固のピンチと、一対の当該枠体を水平に懸架するとともに、剛性を有するワイヤ部材を介してフック部材を設けた折り畳み式の物干し具において、上記枠体は、対向配置された第一枠辺と、これら第一枠辺の一端部間に連続する第二枠辺とにより、少なくとも略コ字状に一体成形されているとともに、各々の上記枠体の第一枠辺の他端部同士が回動自在に連結されてなり、上記ワイヤ部材は、少なくとも4本用いられ、各々の一端部が上記枠体の上記第一枠辺と上記第二枠辺との間の角隅部近傍に回動自在に連結されているとともに、各々の他端部が上記枠体の上記第一枠辺の上記他端部近傍に回動自在に設けられ、かつ各々の当該一端部と当該他端部との間に形成された屈曲部において上記フック部材に回転自在に接続されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ワイヤ部材は、各々の上記他端部から上記屈曲部までの一辺が、平面視において上記一対の枠体の回動軸に対して平行に配設されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1〜2に記載の本発明によれば、略コ字状に形成された各々の枠体の他端部同士が回動自在に連結された一対の枠体に接続されたワイヤ部材が、少なくとも4本用いられ、各々の当該ワイヤ部材の一端部が、各々の上記枠体に対向配置された第一枠辺と第二枠辺との角隅部近傍に回動自在に接続されているとともに、他端部が各々の上記枠体に対向配置された上記第一枠辺の上記他端部近傍に回動自在に接続され、かつ上記ワイヤ部材の上記一端部と上記他端部との間に形成された屈曲部に、フック部材が回動自在に接続されているため、上記一対の枠体を上記フック部材により水平に懸架する際に、上記一対の枠体の各々の上記他端部近傍により4点、当該他端部から離反した各々の上記角隅部近傍により4点の計8点で支持することができる。これにより、トレーナやジーンズなど水分を含むと重くなる洗濯物を複数のピンチにより吊した場合、上記一対の枠体に加わる荷重を少なくとも4本の上記ワイヤ部材によって受けることができ、上記一対の枠体が撓むことがないとともに、上記一対の枠体を回動自在に連結している連結部に、折り畳み方向とは逆の回転モーメントが作用せず、当該連結部への負担を軽減させることができる。
【0013】
また、上記一対の枠体を少なくとも4本の上記ワイヤ部材により、各々の上記他端部近傍と、この他端部から離反した各々の上記角隅部とを支持することで、上記一対の枠体に剛性を持たせることができるため、上記一対の枠体が内折り構造であっても、上記枠体に配設する桟部材や上記枠体の用いられる材料を抑えて、軽量化を図ることができる。この結果、製造コストを抑えることができるとともに、物干し竿などに掛けたり、または外したりする際に、腕や肩への負担を軽減させることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、上記ワイヤ部材の各々の上記他端部から上記屈曲部までの一辺が、平面視において、上記一対の枠体の回動軸に対して平行に配設されているため、回動自在に連結された上記一対の枠体を折り畳んだり、開いたりする際に、上記ワイヤ部材と回動自在に接続された上記フック部材とをスムーズに回動させることができ、上記一対の枠体の開閉を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の折り畳み式物干し具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の折り畳み式物干し具の一実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明の折り畳み式物干し具の一実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明の折り畳み式物干し具の一実施形態を示し、フック部材を枠体の上面に降ろした状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示すように、本発明の一実施形態の折り畳み式物干し具1は、略コ字状に形成された第一の枠体3および第二の枠体4に、複数の桟部材7が配設されているとともに、これら第一の枠体3および第二の枠体4の他端部3c,4c同士が回動自在に連結されて一対の枠体2をなし、この一対の枠体2に複数固のピンチpと、一対の枠体2を水平に懸架するとともに、剛性を有するワイヤ部材5と、このワイヤ部材5を介して回動自在に接続されたフック部材6とを設けて概略構成されている。
【0017】
ここで、略コ字状に形成された第一の枠体3は、対向配置された第一枠辺3aと、これら第一枠辺3aの一端部間に連続する第二枠辺3bとが一体成形されている。さらに、第一枠辺3aの他端部3c近傍間に、桟部材7として横桟7aが架設されているとともに、この横桟7aと第二枠辺3bとに桟部材7として、2本の縦桟7bが架設されて一体成形されている。また、縦桟7bは、横桟7aの両端近傍から第二枠辺3bの中央に向かってハ字状に配設されている。
【0018】
一方、略コ字状に形成された第二の枠体4は、対向配置された第一枠辺4aと、これら第一枠辺4aの一端部間に連続する第二枠辺4bとが一体成形されている。さらに、第一枠辺4aの他端部4c近傍間に、桟部材7として横桟7aが架設されているとともに、横桟7aと第二枠辺4bとに桟部材7として、2本の縦桟7bが架設されて一体成形されている。この縦桟7bは、横桟7aの両端近傍から第二枠辺4bの中央に向かってハ字状に配設されている。
【0019】
そして、第一の枠体3の第一枠辺3aの各々の他端部3cと、第二の枠体4の第一枠辺4aの各々の他端部4cとが、連結部8によって回動自在に連結されて、一対の枠体2をなしている。また、連結部8は、第一の枠体3の対向配置された第一枠辺3aの他端部3c、および第二の枠体4の対向配置された第一枠辺4aの他端部4cとに、ドーナツ状の環状部材8aが対向配置されて形成されているとともに、この環状部材8aの貫通孔に支持部材8bが挿通され、第一の枠体3と第二の枠体4とが内折りになるように回動自在に連結されている。
【0020】
また、第一の枠体3および第二の枠体4には、ワイヤ部材5が一対の枠体2の上面側に回動自在に接続されている。このワイヤ部材5は、剛性を有するステンレスにより形成されているとともに、少なくとも4本用いられ、第一の枠体3に2本、第二の枠体4に2本配設されている。
【0021】
そして、第一の枠体3に配設された各々のワイヤ部材5は、一端部5aが第一枠辺3aと第二枠辺3bとの間の角隅部3d近傍に、回動自在に接続されているとともに、他端部5bが第一枠辺3aの他端部3c近傍に、回動自在に接続されている。一方、第二の枠体4に配設された各々のワイヤ部材5は、一端部5aが第一枠辺4aと第二枠辺4bとの間の角隅部4d近傍に、着脱可能に挿入されて係止されているとともに、回動自在に接続されている。また、他端部5bが第一枠辺4aの他端部4c近傍に、着脱可能に挿入されて係止されているとともに、回動自在に接続されている。
【0022】
さらに、各々のワイヤ部材5は、一端部5aと他端部5bとの間に屈曲部5cが形成されているとともに、他端部5bから屈曲部5cまでの一辺が、一対の枠体2の回動軸に対して平行に配設され、かつ屈曲部5c近傍にフック部材6が回動自在に接続されている。このフック部材6は、スプリングの付勢に抗して開可能な開閉部材6bが設けられた鈎部6aと、この鈎部6aの下側に、鈎部6aの軸線回りの方向に回転可能に設けられたフック台6cとにより構成されている。
【0023】
また、フック部材6の鈎部6aには、この鈎部6aを間に挟んで開閉部材6bの反対側に、掛け部6dが一体に設けられている。さらに、フック台6cには、ワイヤ部材5を接続する取付部材6eが、第一の枠体3側と第二の枠体4側とに配設されているとともに、各々がフック台6cに回転自在に設けられている。この取付部材6eは、各々にワイヤ部材5が挿通する貫通孔が2箇所設けられて、一対の枠体2を水平に懸架するためのフック部材6が設けられている。
【0024】
さらに、第一の枠体3および第二の枠体4の下面側に、複数個のピンチpが設けられている。このピンチpは、S字状の取付部材を介して懸架されている。
【0025】
以上の構成による折り畳み式物干し具1を用いて、洗濯物を干す場合には、まず、折り畳まれた状態から、第一の枠体3と第二の枠体4とを開いた状態にする。このときに、図4に示すように、4本のワイヤ部材5は、第一の枠体3および第二の枠体4の上面に当接しているため、フック部材6に設けられたフック台6cの取付部材6eの貫通孔に、一対枠体2の回動軸と平行に配設された、ワイヤ部材5の屈曲部5cから他端部5bの一辺が挿通されて、第一の枠体3と第二の枠体4との回動がスムーズに行われる。
【0026】
そして、フック部材6を掴み、鈎部6aに設けられた開閉部材6bをスプリングの付勢に抗して開き、鈎部6aを物干し竿tに掛ける。この際に、図1〜図3に示すように、4本のワイヤ部材5は、第一の枠体3および第二の枠体4の上面から上方に浮上し、フック部材6のフック台6cに設けられた取付部材6eの貫通孔に、ワイヤ部材5の屈曲部5c近傍が当接して、フック部材6が一対の枠体2の中央部に固定される。
【0027】
次いで、一対の枠体2の下面側に懸架されている複数個のピンチpに、洗濯物を挟んで吊す。この際に、トレーナやジーンズなど、水分を含むと重くなる洗濯物を吊りした場合、一対の枠体2は、第一の枠体3の他端部3c近傍と角隅部3d近傍とが、2本のワイヤ部材5によって4点で支持され、第二の枠体4の他端部4c近傍と角隅部4d近傍とが、2本のワイヤ部材5によって4点で支持されているため、第一の枠体3および第二の枠体4に加わった洗濯物の荷重を、4本のワイヤ部材5によって受けることになる。これにより、第一の枠体3および第二の枠体4が撓んだりすることがないとともに、第一の枠体3の他端部3cと第二の枠体4の他端部4cとの連結部8に、折り畳み方向とは逆の回転モーメントが作用せず、連結部8への負担が軽減される。
【0028】
また、屋外に設置された物干し竿などに、折り畳み式物干し具1を干している際に、突然の雨や、この折り畳み式物干し具1を屋内に移動した場合、フック部材6の鈎部6aを間に挟んで開閉部材6bの反対側に設けられた掛け部6dを、鴨居やカーテンレールに掛けることにより、容易に、または一時的に室内に干すことができる。
【0029】
そして、折り畳み式物干し具1のピンチpに吊りしてた洗濯物が乾いて、ピンチpから洗濯物を取り外し、折り畳み式物干し具1を折り畳む場合には、フック部材6を掴み、一対の枠体2の上面に、フック部材6を降ろして、ワイヤ部材5を一対の枠体2の上面に当接させた後に、第一の枠体3と第二の枠体4をピンチpが懸架されている側に折り畳む、いわゆる内折りにする。そして、ワイヤ部材5が回動自在に接続された取付部材6eとフック台6cとを回動させて、フック部材6を折り畳んだ第一の枠体3と第二の枠体4との間に収めた後に、折り畳み式物干し具1を所定の場所に収納する。
【0030】
上述の実施形態による折り畳み式物干し具1によれば、略コ字状に形成された第一の枠体3の他端部3cと第二の枠体4の他端部4cとが回動自在に連結された一対の枠体2に接続されたワイヤ部材5が、少なくとも4本用いられて、各々のワイヤ部材5の一端部5aが第一の枠体3に対向配置された第一枠辺3aと第二枠辺3bとの角隅部3d近傍、および第二の枠体4に対向配置された第一枠辺4aと第二枠辺4bとの角隅部4d近傍に回動自在に接続されているとともに、他端部5bが第一の枠体3に対向配置された第一枠辺3aの他端部3c近傍、および第二の枠体4に対向配置された第一枠辺4aの他端部4c近傍に回動自在に接続され、かつワイヤ部材5の一端部5aと他端部5cとの間に形成された屈曲部5cに、フック部材6が回動自在に接続されているため、一対の枠体2をフック部材6により水平に懸架する際に、各々の枠体3,4の他端部3c,4c近傍により4点、この他端部3c,4cから離反した各々の角隅部3d,4dにより4点の計8点で支持することができる。これにより、トレーナやジーンズなど水分を含むと重くなる洗濯物を複数のピンチpにより吊した場合、一対の枠体2に加わる荷重を4本のワイヤ部材5によって受けることができ、一対の枠体2が撓むことがないとともに、一対の枠体2を回動自在に連結している連結部8に、折り畳み方向とは逆の回転モーメントが作用せず、当該連結部8への負担を軽減させることができる。
【0031】
また、一対の枠体2を4本のワイヤ部材5により、各々の他端部3c,4c近傍と、この他端部3c,4cから離反した各々の角隅部3d,4dとを支持することで、一対の枠体2に剛性を持たせることができるため、一対の枠体2が内折り構造であっても、第一の枠体3および第二の枠体4に配設する桟部材7、または第一の枠体3および第二の枠体4に用いられる材料を抑えて、軽量化を図ることができる。この結果、製造コストを抑えることができるとともに、物干し竿tなどに掛けたり、または外したりする際に、腕や肩への負担を軽減させることができる。
【0032】
そして、ワイヤ部材5の各々の他端部5bから屈曲部5cまでの一辺が、平面視において、一対の枠体2の回動軸に対して平行に配設されているため、回動自在に連結された一対の枠体2を折り畳んだり、開いたりする際に、ワイヤ部材5の屈曲部6c近傍と、この屈曲部6c近傍が回動自在に接続されたフック台6cの取付部材6eとをスムーズに回動させて、一対の枠体2の開閉を容易に行うことができる。
【0033】
なお、上記実施の形態において、第一の枠体3と第二の枠体4とを略コ字状に一体成形する場合のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、角形環状に一体成形した第一の枠体3と第二の枠体4とを用いても対向可能である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
折り畳み式物干し具に利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 折り畳み式物干し具
2 枠体
3 第一の枠体
3a 第一枠辺
3b 第二枠辺
3c 他端部
3d 角隅部
4 第二の枠体
4a 第一枠辺
4b 第二枠辺
4c 他端部
4b 角隅部
5 ワイヤ部材
6 フック部材
7 桟部材
7a 横桟
7b 縦桟
8 連結部
p ピンチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動自在に連結された一対の枠体に、洗濯物を吊持する複数固のピンチと、一対の当該枠体を水平に懸架するとともに、剛性を有するワイヤ部材を介してフック部材を設けた折り畳み式の物干し具において、
上記枠体は、対向配置された第一枠辺と、これら第一枠辺の一端部間に連続する第二枠辺とにより、少なくとも略コ字状に一体成形されているとともに、各々の上記枠体の第一枠辺の他端部同士が回動自在に連結されてなり、
上記ワイヤ部材は、少なくとも4本用いられ、各々の一端部が上記枠体の上記第一枠辺と上記第二枠辺との間の角隅部近傍に回動自在に連結されているとともに、各々の他端部が上記枠体の上記第一枠辺の上記他端部近傍に回動自在に設けられ、かつ各々の当該一端部と当該他端部との間に形成された屈曲部において上記フック部材に回転自在に接続されていることを特徴とする折り畳み式物干し具。
【請求項2】
上記ワイヤ部材は、各々の上記他端部から上記屈曲部までの一辺が、平面視において上記一対の枠体の回動軸に対して平行に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式物干し具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−81536(P2013−81536A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221949(P2011−221949)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(390020019)レック株式会社 (49)