説明

折畳式コンテナー

【課題】少数の作業者による折畳および展開が簡単であって使用便利性に優れ、かつ空間活用性、堅固性および使用安全性に優れる折畳式コンテナーを提供する。
【解決手段】本発明の折畳式コンテナーは、上板(10)、下板(20)、両側方に上・下部体(31)(32)に分割されてバネ蝶番(40)(40’)で連結設置される左右側板(30)(30’)、および下板の前後に連結設置する前後側板(50)(50’)によってコンテナー本体を構成する。前記コンテナー本体(100)内部の回転軸棒(210)と左右側板の上・下部体との間にベルトを連結設置し、前記回転軸棒を回転させてベルトを巻き取ることにより、左右側板の上・下部体を内方に引っ張って折り畳む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナー本体の内部に各種貨物を保管して船舶などによって運搬するように使用されるものであり、前記コンテナー本体を折畳手段によって少数の作業者で簡便に折畳および展開して使用するので使用便利性および空間活用性に優れるのはもとより、前記コンテナー本体の折畳および展開状態を堅固に維持するので堅固性および使用安全性に優れる折畳式コンテナーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、各種貨物を輸出入する場合、コンテナーを用いて船舶などによって運搬している。このような従来のコンテナーは四角箱状をしている。
【0003】
この種の従来のコンテナーは、内部に貨物を保管しない場合でも空のコンテナーを四角箱状のまま運搬するしかないため、空間活用性が低下し、これにより物流運搬費が上昇するという問題点があった。
【0004】
かかる問題点を解決するために、コンテナーの内部に貨物を保管しない場合に折畳式で保管および運搬することが可能な折畳式コンテナーが多数開示されている。
【0005】
特に、本出願人の特許文献1には、上板、下板、前記上板と前記下板との間の両側方に垂直に設けられ、上・下部体に分割構成されて上・下部体の間の外側と上・下部体の上下部の内部にバネ蝶番で長さ方向に沿って連結設置されることにより上・下部体が内方に対向して折り畳まれる左右側板、および前記下板の前後に下部蝶番で連結設置されて内外方に回転して折り畳まれる前後側板によって内部に積載空間部を形成するコンテナー本体を含んでなり、前記上板と前記左右側板の上部体、前記下板と前記左右側板の下部体、および上板と前後側板は、クランプと前記クランプの係止環が回転しながら係止作動する係止鉤とを対向構成するキャッチクランプによって互いに固定または固定解除作動するように構成される、折畳式コンテナーが開示されている。
【0006】
このような本出願人の特許文献1の登録特許は、コンテナー本体の内部に貨物を保管しない場合、コンテナー本体の前後側板を内方に折り畳んだ状態で左右側板の上・下部体を内方に対向させて折り畳んだ後で保管、運搬するので空間活用性に優れ、これにより物流運搬費を節減するという利点を持つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国特許登録第10−638570号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、前述した本出願人の特許文献1の登録特許は次の問題点があった。
【0009】
第1に、前記コンテナー本体の左右側板をなす上・下部体を折畳状態で弾性展開するためにバネ蝶番の弾性力を確保する。このため、前記コンテナー本体の左右側板をなす上・下部体の折畳の際に前記バネ蝶番の弾性力によって折畳作業が非常に難しいという問題点があった。特に、前述した折畳作業を作業者が手作業によって行うため、少数の作業者では折畳作業が非常に難しい問題点と、このために各種安全事故の危険を持つという問題点があった。
【0010】
第2に、前記コンテナー本体の上板、左右側板及び下板が互いにバネ蝶番によってのみ連結固定されるため、コンテナー本体の物流荷役作業の際に上板の隅部のコーナーキャスティングへコンテナー埠頭荷役装備が作動しながらコンテナー本体の上下および側方向の結合堅固性が脆弱であるという問題点があった。
【0011】
特に、前記バネ蝶番は、ねじりコイルバネが各1つのみ結合した同一の構造を適用することにより、蝶番の弾性力が脆弱であってコンテナー本体の円滑な展開のために多数のバネ蝶番を設置しなければならないという問題点と、前記上板と左右側板の上部体との間および下板と左右側板の下部体との間に設置されて90°回転するバネ蝶番と、側板の上・下部体の間に設置されて180°回転するバネ蝶番を同一の構造で採用適用するので、バネ蝶番のねじりコイルバネの弾力耐久性に脆弱な部分が発生するという問題点があった。
【0012】
第3に、前記バネ蝶番は、ねじりコイルバネの脚部が上下に突出して組立の際に干渉を誘発することを防止するために、バネ蝶番の上下部に溝を設けてねじりコイルバネの脚部を定着設置したが、コンテナー本体の折畳の際に前記ねじりコイルバネの回転しながら巻かれる現象が起こってねじりコイルバネの脚部が左右に移動しなければならない。しかし、移動することができない状態で設置され、ねじりコイルバネの負荷を誘発して耐久性を低下させるという問題点があった。
【0013】
第4に、前記コンテナー本体の上板、左右側板および下板が折り畳まれた状態で下板に位置するキャッチクランプの二重係止環を上板に位置するキャッチクランプの係止鉤に係止して折畳状態を維持固定する。このとき、前記コンテナー本体を展開するために二重係止環の固定解除作業の際にバネ蝶番の弾性力によって上板および左右側板が上方に弾性上昇作動するため、二重係止環を係止鉤から分離して解除する作業が非常に不便であるという問題点があった。
【0014】
第5に、前記キャッチクランプの二重係止環は、一般な係止環を2つ連結したものであって、前記二重係止環が底部に垂れて当接することを防止するために、コイルバネの弾性力によって上方に弾性上昇するように適用する。しかし、却って、前記二重係止環が上部の左右側板の間に折り畳まれて挿入されながらコンテナー本体の折畳作動を妨害するという問題点があった。
【0015】
第6に、前記コンテナー本体の折畳状態で左右側板のうちいずれか一方の側板を垂直展開した状態で他方の側板を展開しようとする場合に、一方の側板が垂直状態を保たず、反対側に折れながら傾く問題点と、他方の側板と上板が作業者の前方に片寄る安全上の問題点があった。
【0016】
第7に、前記コンテナー本体の上板、左右側板および下板に相互傾斜角を与えてコンテナー本体内に雨水が流入しないようにしたが、コンテナー本体の上板、左右側板および下板の密着結合部位に気密構造を持っていないため、コンテナー本体の気密性が確保できない問題点があった。
【0017】
そこで、本出願人は、本出願人の登録特許における足りない部分を改良補完し、さらに優れた品質の折畳式コンテナーを開発するために研究努力した。
【0018】
本発明は、前述した従来の技術および本出願人によって先登録された技術が持つ諸般問題点を解決するために発明されたものであって、コンテナー本体の内部に各種貨物を保管して船舶などによって運搬するように使用されるものであり、前記コンテナー本体を折畳手段によって少数の作業者で簡便に折畳および展開して使用するので、使用便利性および空間活用性に優れるのはもとより、前記コンテナー本体の折畳および展開状態を堅固に維持するので堅固性および使用安全性に優れる折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、コンテナー本体の上板、下板および左右側板の上下部体を展開状態で蝶番以外に連結ブラケットによって垂直連結して支持するので、コンテナー本体の物流荷役作業の際に上板の隅部のコーナーキャスティングへコンテナー埠頭荷役装備が作動しながらコンテナー本体の上下および側方向の結合堅固性に優れる折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、上板と左右側板の上部体との間および下板と左右側板の下部体との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、左右側板の上・下部体の間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネの設置数またはバネのワイヤーの巻取数を負荷量によって異なるように適用し、或いはバネワイヤーの断面構造を改善して従来に比べて多数のバネ蝶番を設置構成するので、耐久性の向上を図るうえ、コンテナー本体の展開の際にバネ蝶番の弾性力の増大によって展開作動を簡便に行うことが可能な折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0021】
また、本発明は、前記ねじりコイルバネの両脚部がねじりコイルバネのねじり作動に応じて軸方向に移動案内されると共に、バネ蝶番の外側に突出するのを防止するように構成し、作動効率性および耐久性に優れる折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0022】
また、本発明は、キャッチクランプの二重係止環を、上板に位置するキャッチクランプの係止鉤に係止して折畳状態を維持固定した状態で、前記キャッチクランプの二重係止環を固定解除するために別途の固定プレートで上板と下板を連結するため、バネ蝶番の弾性力に対してキャッチクランプの二重係止環固定解除作業を簡便に提供するのはもとより、前記キャッチクランプの二重係止環を別途の支持ピンによって上方向の回転を制限するように支持するので、従来のように前記二重係止環が側板の係止鉤の下部または側板と下板との間に挟まれる問題を防止するので、左右側板の折畳を効果的に行うことが可能な折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0023】
また、本発明は、前記コンテナー本体の折畳状態で左右側板のうちいずれか一方の側板を垂直展開した状態で他方の側板を展開しようとする場合に、一方の側板の下部キャッチクランプと連結ブラケットによって一方の側板が垂直状態を維持し、反対側に折れながら傾く問題を防止するのはもとより、一方の側板が作業者の前方に片寄る問題を防止することにより、作業性および安全性に優れる折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0024】
また、本発明は、上板、下板および左右側板の上・下部体の密着結合部位にシリコンパッキンを取り付けて漏水防止のための気密性に優れる折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【0025】
また、本発明は、コンテナー本体の前後側板に車両積載時の進入案内路を設けるとともに、左右側板に別途の出入ドアを設けることにより、車両の積載またはその他出入り使用の便利性に優れる折畳式コンテナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、上板、下板、前記上板と前記下板の間の両側方に垂直に設けられ、上部体と下部体に分割構成されて前記上部体と前記下部体の間の外側および前記上部体と前記下部体の上下部の内側にバネ蝶番で長さ方向に沿って連結設置されて前記上部体と前記下部体が内方に対向して折り畳まれる左右側板、および前記下板の前後に下部蝶番で連結設置され、内外方に回転して折り畳まれる前後側板によって内部に積載空間部を形成するコンテナー本体を含んでなり、前記上板と前記左右側板の上部体、前記下板と前記左右側板の下部体、および前記上板と前記前後側板は、クランプと前記クランプの係止環が軸回転しながら係止作動する係止鉤とを対向設置して互いに固定または固定解除作動するキャッチクランプを少なくとも一つ有する折畳式コンテナーであって、前記コンテナー本体の内部に前後の長さ方向に回転軸棒を回転可能に軸設するが、前記回転軸棒と前記左右側板の上・下部体の間にベルトを互いに連結設置し、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、前記左右側板の上・下部体を内方に引っ張って折り畳む側板折畳手段を含んでなることを特徴とする、折畳式コンテナーを提供する。
【0027】
ここで、前記側板折畳手段は、 コンテナー本体内の中央の天井または底部に回転軸棒を回転可能に軸設するが、前記回転軸棒に左右ベルトの一端部を互いに逆方向に巻き取るように連結し、前記左右ベルトの他端部を左右側板の上部体と下部体の間に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作して左右ベルトを同時に巻き取ることにより、左右側板の上・下部体を内方に同時に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする。
【0028】
前記側板折畳手段は、コンテナー本体内の中央底部に回転軸棒を回転可能に軸設するが、前記回転軸棒に左右ベルトの一端部を互いに逆方向に巻き取るように連結し、前記左右ベルトの他端部を前記左右側板の上部体と下部体との間に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作して前記左右ベルトを同時に巻き取ることにより、左右側板の上・下部体を内方に同時に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする。
【0029】
前記側板折畳手段は、コンテナー本体内の両側の上部または下部に回転軸棒を回転可能に軸設するが、前記回転軸棒に左右ベルトの一端部をそれぞれ連結し、前記左右ベルトの他端部を対向側の左右側板の上部体と下部体との間に「X」字状に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作して左右ベルトを巻き取ることにより、左右側板の上・下部体を内方に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする。
【0030】
前記側板折畳手段は、コンテナー本体内の両側の中央上部または下部に回転軸棒をそれぞれ回転可能に軸設するが、前記回転軸棒に左右ベルトの一端部を連結し、前記左右ベルトの他端部を対向側の左右側板の上部体と下部体との間に「X」字状に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする。
【0031】
前記側板折畳手段は、コンテナー本体内の一側の中央上部または下部に回転軸棒を回転可能に軸設するが、前記回転軸棒にベルトの一端部を連結し、前記ベルトの他端部を対向側の側板に水平に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする。
【0032】
前記側板折畳手段は、回転軸棒にラチェットギアを軸設し、前記ラチェットギアの一側にヒンジを中心に回転しながら圧縮バネによってラチェットギアに弾性密着して係止または係止解除作動するラチェット爪を構成するが、前記ラチェット爪の一側にはラチェット爪がラチェットギアにおける係止解除状態を選択的に支持するように出没作動するストッパーを構成して回転軸棒のベルトを繰り出し作動し得るように構成されることを特徴とする。
【0033】
前記回転軸棒にはベルトの巻き取りのためにスプールを外嵌することを特徴とする。
【0034】
前記回転軸棒は、一端部に多角形突起部を設け、前記多角形突起部をコンテナー本体の外側に貫設された貫通孔に挿入位置させ、前記多角形突起部にレンチ溝付きラチェットハンドルを外嵌回転させて回転軸棒を回転操作するように構成されることを特徴とする。
【0035】
前記ベルトの他端部には、逆「U」字状の係止フックを連結設置し、前記左右側板の上部体と下部体との間に係止棒を設置し、前記ベルトの逆「U」字状の係止フックを係止して互いに連結設置するように構成されることを特徴とする。
【0036】
前記バネ蝶番は、固定片を、少なくとも一つのねじりコイルバネが挿入される軸ピンによって回転可能に軸着するが、前記固定片の外側には案内凹溝部を対向形成することにより、ねじりコイルバネの両端の脚部がねじりコイルバネのねじり作動に応じて軸方向に移動案内されるとともに、固定片の外側に突出するのを防止するように構成されることを特徴とする。
【0037】
前記バネ蝶番は、負荷の度合いによってねじりコイルバネの設置数を異にするが、上板と左右側板の上部体との間および下板と左右側板の下部体との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、左右側板の上部体と下部体との間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネの設置数をより多くすることを特徴とする。
【0038】
前記バネ蝶番は、負荷の度合いによってねじりコイルバネのワイヤーの巻取数を異にするが、上板と左右側板の上部体との間および下板と左右側板の下部体との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、左右側板の上部体と下部体との間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネのワイヤーの巻取数をより多くすることを特徴とする。
【0039】
前記バネ蝶番は、ねじりコイルバネのワイヤーの断面を、バネの長さ方向に直径が狭小な上下に長い楕円形にすることにより、幅の長さがコンパクトになるように構成されることを特徴とする。
【0040】
前記上板と左右側板の上部体、左右側板の上部体と下部体、及び左右側板の下部体と下板の前後側面には、相互隣接部位に連結ブラケットを重畳するように位置させ、一側に連結ブラケットの一端を固定設置し、他側には連結ブラケットの支持孔に弾性挿入されて支持作動する固定バーを設置するが、前記固定バーは、固定管の内部に挿入されて前記固定バーの一側の突出つまみが固定管の長さ方向に設けられた案内溝、および前記案内溝の後端に直径方向に延設された係止溝に沿って弾性移動することにより、固定バーが連結ブラケットの支持孔に挿入支持または支持解除作動しながら左右側板が折れることを防止する、側板支持装置をさらに含むことを特徴とする。
【0041】
前記下板の前後側面には連結ブラケットの下部位置に、上部側のヒンジピンを中心に回転および内外側弾性出没作動する固定プレートを設置し、前記固定プレートの下部側には内部に固定ピンを突設することにより、コンテナー本体の折畳の際に、上板に固設された連結ブラケットの支持孔に固定ピンを挿入してコンテナー本体の折畳状態を支持作動するように構成されることを特徴とする。
【0042】
前記コンテナー本体の左右側板の下部に位置するキャッチクランプにおいて、少なくとも両側の端部に対向位置するキャッチクランプは、クランプの係止環によって、左右側板の下部体に設置される係止鉤、およびコンテナー本体の折畳の際に上板に設置される係止鉤を選択的に係止して固定設置するように2つの係止環を固定リングで回転可能に連結した二重係止環から構成するが、前記二重係止環の係止環は、二重係止環が下部地面に垂れて当接することを防止するようにねじりバネによって上方に弾性作動するように構成し、前記クランプの一側には、二重係止環が側板の係止鉤の下部と相接して側板と下板の折畳障害を防止するように二重係止環の上方への弾性回転を制限する支持ピンを出没調節するように設置構成してなることを特徴とする。
【0043】
前記コンテナー本体の左右側板のうち一方の下部に位置するキャッチクランプにおいて、少なくとも両側に対向位置するキャッチクランプは、クランプの係止環を上下分離して両側でコイルバネによって弾性連結するが、前記上下分離された係止環が両側からコイルバネの内部を貫通して外側に係止作動するように対向連結され、左右側板のうち一方の側板を垂直展開した状態で他方の側板の展開の際に一方の側板と下板との間の部分が他方の側板側に折れることをコイルバネの緩衝作動によって弾性支持するように構成されることを特徴とする。
【0044】
前記上板、前記左右側板の上・下部体、および前記下板が相接する接触面の縁部に沿って段差凹溝を設け、前記段差凹溝にシリコンパッキンを取り付けて気密結合を成すように構成されることを特徴とする。
【0045】
前記前後側板には内側面の両側に、車両積載時の車両進入のために外側に進入傾斜面を有する案内路を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0046】
上述した本発明は、コンテナー本体の内部に各種貨物を保管して船舶などによって運搬するように使用されるものであり、前記コンテナー本体を折畳手段によって少数の作業者で簡便に折畳および展開して使用するので使用便利性および空間活用性に優れるのはもとより、前記コンテナー本体の折畳および展開状態を堅固に維持するので堅固性および使用安全性に優れるという効果を奏する。
【0047】
特に、前記折畳手段は、回転軸棒に連結されるベルトを左右側板の上・下部体の間に連結して前記回転軸棒をコンテナー本体の外部においてラチェットハンドルによって回転させてベルトを巻き取る簡単な作動によって左右側板を内方に引っ張って折畳作動するので、少数の作業者による折畳作動が簡便であるのはもとより、作動安全性に優れる。
【0048】
また、本発明は、前記コンテナー本体の上板、下板および左右側板の上・下部体を展開状態で蝶番以外に連結ブラケットによって垂直連結して支持するので、コンテナー本体の物流荷役作業の際に上板の隅部のコーナーキャスティングへコンテナー埠頭荷役装備が作動しながらコンテナー本体の上下および側方向の結合堅固性に優れるという効果を奏する。
【0049】
また、本発明は、前記上板と左右側板の上部体との間および下板と左右側板の下部体との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、左右側板の上・下部体の間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネの設置数またはバネのワイヤーの巻取数を負荷量によって異ならせて適用し、或いはバネのワイヤーの断面構造を改善して従来に比べて多数のバネ蝶番を設置構成するので、耐久性の向上を図るうえ、コンテナー本体の展開の際にバネ蝶番の弾性力の増大によって展開作動を簡便に提供するのはもとより、前記ねじりコイルバネの両脚部がねじりコイルバネのねじり作動に応じて軸方向に移動案内されるとともに、バネ蝶番の外側に突出するのを防止するように構成して作動効率性および耐久性などに優れるという効果を奏する。
【0050】
また、本発明は、キャッチクランプの二重係止環を、上板に位置するキャッチクランプの係止鉤に係止して折畳状態を維持固定した状態で、前記キャッチクランプの二重係止環を固定解除するために別途の固定プレートで上、下板を連結するためにバネ蝶番の弾性力に対してキャッチクランプの二重係止環固定解除作業を簡便に提供するのはもとより、前記キャッチクランプの二重係止環を別途の支持ピンによって上方向の回転を制限するように支持するので、従来のように前記二重係止環が側板の係止鉤の下部または側板と下板との間に挟まれる問題を防止するので、左右側板の折畳を効果的に提供する。
【0051】
本発明は、前記コンテナー本体の折畳状態で左右側板のうちいずれか一方の側板を垂直展開した状態で他方の側板を展開しようとする場合に、一方の側板の下部キャッチクランプと連結ブラケットによって一方の側板が垂直状態を維持し、反対側に折れながら傾く問題を防止するのはもとより、一方の側板が作業者の前方に片寄る問題を防止することにより、作業性および安全性に優れるという効果を奏する。
【0052】
本発明は、上板、下板および左右側板の上・下部体の密着結合部位にシリコンパッキンを取り付けて漏水防止のための気密性、および前記コンテナー本体の前後側板に車両積載時の進入案内路を設けるとともに左右側板に別途の出入ドアを設けることにより、車両の積載またはその他出入り使用の便利性に優れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明のコンテナーの外観斜視図である。
【図2】本発明のコンテナーの左側面図である。
【図3】本発明のコンテナーの右側面図である。
【図4】本発明のコンテナーの正面図である。
【図5】本発明のコンテナーの背面図である。
【図6】本発明のコンテナーの正断面図である。
【図7】図6の「A」部分の拡大図である。
【図8】本発明のコンテナーの一部切開状態を示す側断面図である。
【図9】本発明の側板折畳手段を示す側面構成図である。
【図10】図9のラチェットギアを示す正面構成図である。
【図11】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図12】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図13】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図14】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図15】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図16】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図17】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図18】本発明の回転軸棒の様々な実施例を示す正面構成図である。
【図19】本発明のベルトの連結部分を示す斜視図である。
【図20】本発明の側板垂直支持装置を示す正面構成図である。
【図21】図20の要部の断面構成図である。
【図22】図20の要部の平面図である。
【図23】本発明の固定プレートの設置状態を示す正面構成図である。
【図24】図23の側断面図である。
【図25】図23の作動状態図である。
【図26】本発明の蝶番の一実施例を示す斜視図である。
【図27】図26の断面構成図である。
【図28】本発明の蝶番の他の実施例を示す斜視図である。
【図29】本発明の蝶番の別の実施例を示す斜視図である。
【図30】図29のバネの断面図である。
【図31】本発明に適用された様々なキャッチクランプを示す正面図である。
【図32】本発明に適用された様々なキャッチクランプを示す正面図である。
【図33】本発明に適用された様々なキャッチクランプを示す正面図である。
【図34】本発明のキャッチクランプの二重係止環の使用状態を示す正面図である。
【図35】本発明の気密パッキングの結合構造を示す断面図である。
【図36】図35の「B」部分の拡大断面図である。
【図37】本発明のコンテナー本体の折畳過程を示す順序図である。
【図38】本発明のコンテナー本体の折畳過程を示す順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例を具体的に説明する。
【0055】
本発明の折畳式コンテナーは、図1〜図38に示すように、上板10、下板20、前記上板と前記下板との間の両側方に垂直に設けられ、上部体31と下部体32に分割構成されて上部体と下部体との間の外側および上部体と下部体との上下部の内側にバネ蝶番40、40’で長さ方向に沿って連結されて上部体と下部体が内方に対向して折り畳まれる左右側板30、30’、および前記下板の前後に下部蝶番40”で連結設置され、内外方に回転して折り畳まれる前後側板50、50’によって内部に積載空間部2を形成するコンテナー本体100を含んでなる。前記上板10と前記左右側板の上部体31、前記下板20と前記左右側板の下部体32、および前記上板10と前記前後側板50、50’は、クランプ61と前記クランプの係止環が軸回転しながら係止作動する係止鉤67とを対向設置して互いに固定または固定解除作動するキャッチクランプ60を少なくとも一つ有する。
【0056】
この際、前記キャッチクランプ60のクランプ61は、固定板62、前記固定板にヒンジ結合されたクランプボディー63、前記クランプボディーの四角ホール63aに弾性係止作動するロック64、および前記クランプボディーの一側に軸着される係止環65から構成される。
【0057】
特に、本発明は、コンテナー本体100の内部に前後の長さ方向に回転軸棒210を回転可能に軸設する。前記回転軸棒と左右側板の上・下部体31、32との間にベルトを相互連結設置して前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、左右側板の上・下部体を内方に引っ張って折り畳む、側板折畳手段200を含む。
【0058】
この際、前記側板折畳手段200は、様々な実施例として構成することができるが、左右側板を同時に折り畳む構造と、左右側板をそれぞれ別途に折り畳む構造に大別される。
【0059】
すなわち、前記側板折畳手段200は、図11および図12に示すように、コンテナー本体内の中央の天井または底部に回転軸棒210を回転可能に軸設する。前記回転軸棒に左右ベルト220、220の一端部を互いに逆方向に巻き取るように連結し、前記左右ベルトの他端部を左右側板の上部体31と下部体32との間に連結設置して前記回転軸棒を回転操作して左右ベルトを同時に巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に同時に引っ張って折り畳むように構成される。
【0060】
また、前記側板折畳手段200は、図13および図14に示すように、コンテナー本体内の両側の上部または下部に回転軸棒210、210を回転可能に軸設する。前記回転軸棒に左右ベルト220、220の一端部をそれぞれ連結し、前記左右ベルトの他端部を対向側の左右側板の上部体31と下部体32との間に「X」字状に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作して左右ベルトを巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成される。
【0061】
また、側板折畳手段200は、図15および図16に示すように、コンテナー本体内の両側の中央上部または下部に回転軸棒210、210をそれぞれ回転可能に軸設する。前記回転軸棒に左右ベルト220、220の一端部を連結し、前記左右ベルトの他端部を対向側の左右側板の上部体31と下部体32との間に「X」字状に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成される。
【0062】
また、側板折畳手段200は、図17および図18に示すように、コンテナー本体内の一側の中央上部または下部に回転軸棒210を回転可能に軸設する。前記回転軸棒にベルト220の一端部を連結し、前記ベルトの他端部を対向側の側板に水平に連結設置し、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成される。
【0063】
また、前記側板折畳手段200は、図9および図10に示すように、回転軸棒210にラチェットギア211を軸設し、前記ラチェットギアの一側にヒンジを中心に回転しながら圧縮バネ212aによってラチェットギアに弾性密着して係止または係止解除作動するラチェット爪212を構成する。前記ラチェット爪の一側にはラチェット爪がラチェットギアにおける係止解除状態を選択的に支持するように出没作動するストッパー213を構成して回転軸棒のベルトを繰り出し作動し得るように構成される。
【0064】
前記回転軸棒210は別途のベアリングによって回転可能に支持される。前記回転軸棒210にはベルトの巻き取りのためにスプール215を外嵌する。
【0065】
また、前記回転軸棒210は、一端部に多角形突起部217を設け、前記多角形突起部をコンテナー本体100の外側に貫設された貫通孔105に挿入位置させ、前記多角形突起部にレンチ溝235付きラチェットハンドル230を外嵌回転させてコンテナー本体の外側から回転軸棒を回転操作するように構成される。
【0066】
また、前記ベルト220の他端部には、図19に示すように、逆「U」字状の係止フック222を連結設置し、前記左右側板の上部体31と下部体32との間に係止棒225を設置し、前記ベルトの逆「U」字状の係止フックを係止して互いに連結設置するように構成される。
【0067】
また、前記バネ蝶番40、40’は、図26〜図28に示すように、上下の固定片41、41を、少なくとも一つのねじりコイルバネ46が挿入される軸ピン45によって回転可能に軸着される。前記固定片41、41の外側には案内凹溝部43を対向形成することにより、ねじりコイルバネ46の両端の脚部47、47がねじりコイルバネのねじり作動に応じて軸方向に移動案内されるとともに、固定片の外側に突出するのを防止するように構成される。
【0068】
この際、前記バネ蝶番40、40’は、負荷の度合いによってねじりコイルバネ46の設置数を異にしてもよい。このとき、上板10と左右側板の上部体31との間および下板20と左右側板の下部体32との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、左右側板の上部体31と下部体32との間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネの設置数をより多くすることが好ましい。
【0069】
本発明の前記バネ蝶番40、40’は、負荷の度合いによってねじりコイルバネ46のワイヤー46aの巻取数を異にしてもよい。このとき、上板10と左右側板の上部体31との間および下板20と左右側板の下部体32との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、左右側板の上部体31と下部体32との間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネのワイヤーの巻取数をより多くすることが好ましい。
【0070】
また、前記バネ蝶番40、40’は、図29および図30に示すように、ねじりコイルバネ46のワイヤー46a’の断面を、バネの長さ方向に直径が狭小な上下に長い楕円形にすることにより、幅の長さがコンパクトになるように構成される。
【0071】
すなわち、前記バネ蝶番の幅の長さをコンパクトにしてコンテナー本体の長さ方向に沿って従来に比べて多数のバネ蝶番を設置構成するので、バネ蝶番の弾性力の増大によってコンテナー本体を折畳状態から展開状態へ簡便にすることができるのである。
【0072】
また、本発明は、図20〜図22に示すように、前記上板10と左右側板の上部体31、左右側板の上部体31と下部体32、及び左右側板の下部体32と下板20の前後側面には、相互隣接部位に連結ブラケット310を重畳するように位置させ、一側に連結ブラケット310の一端を固定設置し、他側には連結ブラケット310の支持孔312に弾性挿入されて支持作動する固定バー320を設置する。前記固定バー320は、固定管330の内部に挿入されて前記固定バーの一側の突出つまみが固定管の長さ方向に設けられた案内溝332、および前記案内溝の後端に直径方向に延設された係止溝333に沿って弾性移動することにより、固定バーが連結ブラケットの支持孔に挿入支持または支持解除作動しながら左右側板が折れることを防止する、側板支持装置300をさらに含む。
【0073】
この際、前記上板および前記下板に位置する連結ブラケット310は上板10と下板20に固定されるように設置する。
【0074】
また、本発明は、図23〜図25に示すように、前記下板20の前後側面には連結ブラケット310の下部位置に、上部側のヒンジピン410を中心に回転および内外側弾性出没作動する固定プレート400を設置し、前記固定プレートの下部側には内部に固定ピン415を突設することにより、コンテナー本体の折畳の際に、上板10に固設された連結ブラケット310の支持孔312に固定ピンを挿入してコンテナー本体の折畳状態を支持作動するように構成される。
【0075】
これは上板10、左右側板30、30’および下板20の折畳状態でバネ蝶番40の弾性力を制限してキャッチクランプ60のロックまたはロック解除作動を円滑に提供するための構成である。
【0076】
また、本発明は、図32に示すように、前記コンテナー本体の左右側板の下部に位置するキャッチクランプにおいて、少なくとも両側の端部に対向位置するキャッチクランプ60は、クランプ61の係止環によって、左右側板の下部体に設置される係止鉤、およびコンテナー本体の折畳の際に上板に設置される係止鉤を選択的に係止して固定設置するように2つの係止環65a、65bを固定リング66で回転可能に連結した二重係止環65’から構成するが、前記二重係止環65’の係止環65aは、二重係止環が下部地面に垂れて当接することを防止するようにねじりバネ69によって上方に弾性作動するように構成し、前記クランプの一側には、二重係止環が側板の係止鉤の下部と相接して側板と下板の折畳障害を防止するように二重係止環の上方への弾性回転を制限する支持ピン80を出没調節するように設置構成される。
【0077】
この際、前記支持ピン80は、手で押して挿入した後、ボタン操作によって弾性突出するように構成される。
【0078】
また、本発明は、図33に示すように、前記コンテナー本体100の左右側板のうち一方の下部に位置するキャッチクランプにおいて、少なくとも両側に対向位置するキャッチクランプ60は、クランプ61の係止環65を上下分離して両側でコイルバネ70、70によって弾性連結する。前記上下分離された係止環65−1、65−2が両側からコイルバネの内部を貫通して外側に係止作動するように対向連結し、左右側板のうち一方の側板を垂直展開した状態で他方の側板の展開の際に一方の側板と下板との間の部分が他方の側板側に折れることをコイルバネの緩衝作動によって弾性支持するように構成される。
【0079】
その他に、本発明は、図35および図36に示すように、前記上板10、左右側板の上・下部体31、32および下板20が相接する接触面の縁部に沿って段差凹溝425を設け、前記段差凹溝にシリコンパッキン420を取り付けて気密結合を成すように構成される。
【0080】
また、本発明は、前記コンテナー本体100の左右側板の中央には一側の蝶番を中心に開閉作動するドア150を設置し、前記前後側板50、50’には内側面の両側に、車両積載の際に車両進入のために外側に進入傾斜面56を有する案内路55を形成して構成される。
【0081】
未説明符号219は回転軸棒の支持ベアリングを示し、335と415は固定バー320と固定プレート400のヒンジピンを弾性支持するバネをそれぞれ示す。
【0082】
以下、上述したように構成される本発明の作動および作用について考察する。
【0083】
まず、本発明のコンテナー本体の内部に貨物を保管しない場合、コンテナー本体110を折畳状態にして保管、荷役および運搬する。これを具体的に説明すると、前記コンテナー本体100の前後側板50、50’と上板10とを互いに固定するキャッチクランプ60を固定解除した後、前後側板50、50’を、下部蝶番40”を中心にコンテナー本体内側の下板の上部に回転させて折り畳む。
【0084】
このような状態で左右側板30、30’と上板10および下板20とを互いに固定するキャッチクランプ60を固定解除する。前記上板10と前記左右側板の上部体31、前記左右側板の上・下部体31、32、前記左右側板の下部体32と前記下板20の前後側面における、連結ブラケット310による垂直支持状態を解除する。すなわち、各連結ブラケット310の支持孔312に弾性挿入されている固定バー320のつまみ322を握って固定管330の案内溝に沿って弾性後退させた後、前記つまみ322を回転させて案内溝の係止溝333に係止されて支持されるように位置させる。この際、前記固定バー320は、連結ブラケットの支持孔312から離脱して連結ブラケットによる垂直支持状態を解除する。
【0085】
このような状態で前記コンテナー本体の上板10、左右側板30、30’および下板20を蝶番40、40’を中心に内方に対向回転させて折り畳む。特に、本発明は、前記コンテナー本体の上板10、左右側板30、30’および下板20を側板折畳手段200によって少数の作業者で簡単かつ安全に折り畳むことができる。これを具体的に説明すると、前記コンテナー本体内部の回転軸棒210がベルトの繰り出し方向に回転するように、ラチェットギア211に係止作動するラチェット爪212をストッパー213の出没によって支持解除してラチェットギア211がベルトの繰り出し方向に回転するように転換させる。
【0086】
この状態で前記回転軸棒のスプール215に巻き取られているベルト220を繰り出し、端部の逆「U」字状の係止フック222を、左右側板の上部体31と下部体32との間に設置される係止棒225に係止して互いに連結する。こうしたベルト連結の後、前記回転軸棒210のラチェットギア211に係止作動するラチェット爪212をストッパー213の出没によってさらに支持してラチェットギア211がベルトの繰り出し方向に回転制限されるように転換させる。
【0087】
このような状態で前記回転軸棒210を回転させてベルトを巻き取る。すなわち、コンテナー本体の貫通孔105に挿入されて位置する回転軸棒の端部の多角形突起部217にラチェットハンドル230のレンチ溝235を外嵌した後、前記ラチェットハンドルの回転によって回転軸棒を回転させてベルト220を巻き取る。このように回転軸棒210の回転によってベルト220を巻き取ることによりベルトを引っ張り、左右側板が左右側板の上・下部体31、32、上板10と左右側板の上部体31、下板20と左右側板の下部体32との間のバネ蝶番40、40’を中心に弾性回転することにより対向折畳が行われる。
【0088】
この際、前記回転軸棒210は、コンテナー本体の内部に多様に位置させて使用する。例えば、図11および図12に示すように、前記回転軸棒210をコンテナー本体内部の中央の天井または底部に設置し、前記回転軸棒のスプールに左右ベルト220、220を互いに逆方向に巻き取り、前記左右ベルトの端部を左右側板の中央位置に連結して前記回転軸棒の回転操作で左右ベルト220、220を同時に巻き取って左右側板を内方に同時に引っ張って折り畳む。
【0089】
また、図13および図14に示すように、前記回転軸棒210、210をコンテナー本体内の両側の上部または下部に設置し、前記両側の回転軸棒のスプールに左右ベルト220、220を連結し、前記左右ベルトの端部を左右側板の中央位置に「X」字状に連結して前記両側の回転軸棒をそれぞれ回転操作するので、左右ベルトを巻き取って左右側板を内方に引っ張って折り畳む。
【0090】
また、図15および図16に示すように、前記回転軸棒210、210をコンテナー本体内の両側の中央上部または下部に設置し、前記両側の回転軸棒のスプールに左右ベルト220、220を連結し、前記左右ベルトの端部を左右側板の中央位置に「X」字状に連結して前記両側の回転軸棒をそれぞれ回転操作するので、左右ベルトを巻き取って左右側板を内方に引っ張って折り畳む。
【0091】
また、図17および図18に示すように、単一の回転軸棒と単一のベルトで作動することができるが、これは前記回転軸棒210をコンテナー本体内の一側の中央上部または下部に設置し、前記両側の回転軸棒のスプールに連結されたベルト220の端部を対向側の側板に水平に連結設置して前記回転軸棒を回転操作するので、ベルトを巻き取って左右側板を内方に引っ張って折り畳む。
【0092】
このように前記回転軸棒210の回転操作によって左右側板を折り畳むため、少数の作業者で、コンテナー本体100を簡単に折り畳むのはもとより、コンテナー本体100の外部で折り畳むので安全に作業することができる。
【0093】
このようにコンテナー本体100を折り畳んだ後には、前記下板20の両側の端部に位置するキャッチクランプ60によってコンテナー本体の折畳状態を固定する。この際、前記キャッチクランプ60は、2つの係止環65a、65bを固定リング66で回転可能に連結した二重係止環65’から構成し、前記二重係止環によって、上板10に位置する係止鉤67に係止するので、上板、左右側板、下板および前後側板が折り畳まれた状態で固定する。
【0094】
このように折り畳まれるコンテナー本体100は折畳状態にされて保管、荷役および運搬に利用される。折畳状態で前記コンテナー本体100に各種貨物を保管して運搬しようとする場合には、コンテナー本体を折畳状態から展開状態に転換して使用する。
【0095】
まず、前記コンテナー本体100の折畳状態を固定するキャッチクランプ60の二重係止環65’による固定状態を解除する。
【0096】
すなわち、前記コテンナー本体100の折畳状態を固定プレート400によって支持する状態で前記キャッチクランプ60の二重係止環65’を固定解除する。下板20の前後側面に位置する固定プレート400を弾性的に引き出してヒンジピン410を中心に上方に回転させて前記固定プレート400の固定ピン415を、上板10に位置する連結ブラケット310の支持孔312に挿設してコテンナー本体の折畳状態を支持し、この状態で前記キャッチクランプ60の二重係止環65’を固定解除する。
【0097】
この際、前記コンテナー本体100を固定プレート400に支持してバネ蝶番による弾性力を制限するため、前記キャッチクランプ60の二重係止環65’の固定解除作業を簡単に行う。
【0098】
このような状態で前記固定プレート400の固定状態を解除した後、一方の側板を垂直に展開するが、上板、側板の上・下部体、および下板の間に連結されるバネ蝶番40、40’のねじりコイルバネ46の弾性力によって弾性上昇させて垂直に展開させる。そして、垂直に展開された側板の上・下部体31、32を連結ブラケット310によって垂直支持する。すなわち、固定管330の係止溝333に係止されている固定バー320のつまみ322を固定解除させて固定バー320を弾性前進させるので、固定バーを前記連結ブラケット310の支持孔312に挿入させ、垂直に展開された側板の上・下部体31、32を垂直支持するのである。
【0099】
また、垂直に展開された側板の下部のキャッチクランプ60において両側に対向位置するが、係止環65を上下分離して両側からコイルバネ70、70で弾性連結されたキャッチクランプ60の係止環65を係止鉤67に係止して側板の下部体に弾性固定する。
【0100】
このように垂直に展開された一方の側板の上・下部体31、32を連結ブラケット310で垂直支持するとともに、前記下部体と下板とを、係止環がコイルバネ70、70で連結されたキャッチクランプで固定連結することにより、対向側の側板を垂直展開する過程において、上・下部体の連結ブラケットによって既に垂直に展開された一方の側板の上・下部体が対向して折れながら傾くことを防止するのはもとより、一方の側板の下部体に固定される係止環がコイルバネで連結されたキャッチクランプのコイルバネ70、70が弾性引張されながら一方の側板が作業者の前方に片寄ることを防止する。
【0101】
このような状態で垂直に展開された側板の対向側の側板を安全に垂直に展開する。このとき、上板、側板の上・下部体、および下板の間に連結されるバネ蝶番40、40’のねじりコイルバネ46の弾性力によって弾性上昇させて垂直に展開させる。
【0102】
しかも、本発明の前記バネ蝶番40、40’は、固定片41、41の外側に案内凹溝部43を設けてねじりコイルバネ46の両側の脚部47、47が固定片の外側に突出するのを防止するとともに、ねじりコイルバネのねじり作動によって案内凹溝部を案内移動しながら上板、左右側板、下板の折畳および展開作動を円滑に提供する。
【0103】
また、前記バネ蝶番40、40’は、上板10と左右側板の上部体31との間および下板20と左右側板の下部体32との間の90°回転する位置に比べて、左右側板の上・下部体31、32の間の180°回転する位置に設置するねじりコイルバネの設置数をより多くし、或いはねじりコイルバネのワイヤーの巻取数をよく多くすることにより、優れる作動効率性および耐久性を確保する。
【0104】
また、前記ねじりコイルバネ46のワイヤーの断面を、従来の円形断面の代わりに、スプリングの長さ方向に直径が狭小な上下に長い楕円形にして、幅の長さをコンパクトにするので、さらに多くのバネ蝶番を設置構成することができて、バネ蝶番のテンション力の増大によって左右側板の展開作動をさらに円滑に提供する。
【0105】
こうして前記コンテナー本体100をさらに展開した後には、前記上板10と左右側板の上部体31、左右側板の上・下部体31、32、下板20と左右側板の下部体32、上板10と前後側板50、50’をキャッチクランプ60で互いに固定する。
【0106】
また、前記上板10、下板20および左右側板の上・下部体31、32を連結ブラケット310で互いに連結するが、固定管330の係止溝333に係止されている固定バー320のつまみ322を固定解除させて固定バー320を弾性前進させるので、前記連結ブラケット310の支持孔312に挿入させ、垂直に展開された上板10、下板20および左右側板の上・下部体31、32を垂直支持する。
【0107】
こうしてコテンナー本体100の展開が完了すると、コンテナー本体100の内部に各種貨物を保管する。
【0108】
この際、自動車を積載する場合には、前後側板50、50’の両側に設けられた案内路55の進入傾斜面56を介して車両などを簡単に移動させて保管する。
【0109】
前記コンテナー本体100は、左右側板30、30’に別途設けられるドア150を蝶番によって開閉するので、内部の出入が可能となる。
【0110】
このような本発明の折畳式コンテナーは、コンテナー本体の物流荷役作業の際に上板の隅部のコーナーキャスティング500へコンテナー埠頭荷役装備が作動するが、前記コンテナー本体がバネ蝶番、キャッチクランプ以外に連結ブラケットによって垂直支持状態を維持しながら堅固に使用することができる。
【0111】
また、前記コンテナー本体100を構成する上板10、左右側板の上・下部体31、32および下板20が相接する接触面の縁部に沿って設けられた段差凹溝425にシリコンパッキン420を取り付けて気密性を確保するため、漏水が完全に遮断されて各種貨物を安全に保管、荷役および運搬することができる。
【符号の説明】
【0112】
10 上板
20 下板
30、30’ 左右側板
31、32 上下部体
40、40’ バネ蝶番
41、42 蝶番
50、50’ 前後側板
100 コンテナー本体
2 積載空間部
60 キャッチクランプ
61 クランプ
67 係止鉤
200 側板折畳手段
210 回転軸棒
220 ベルト
211 ラチェットギア
212 ラチェット爪
213 ストッパー
215 スプール
217 多角形突起部
105 貫通孔
230 ラチェットハンドル
235 レンチ溝
225 係止棒
222 逆「U」字状の係止フック
41 固定片
45 軸ピン
47 脚部
43 案内凹溝部
46 ねじりコイルバネ
310 連結ブラケット
312 支持孔
320 固定バー
330 固定管
322 つまみ
332 案内溝
333 係止溝
300 側板垂直支持装置
400 固定プレート
410 ヒンジピン
70 コイルバネ
69 ねじりバネ
65、65a、65b、65−1、65−2 係止環
66 固定リング
65’ 二重係止環
425 段差凹溝
420 シリコンパッキン
150 ドア
55 案内路
56 進入傾斜面
80 支持ピン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上板(10)、下板(20)、前記上板と前記下板との間の両側方に垂直に設けられ、上部体(31)と下部体(32)に分割構成されて前記上部体と前記下部体との間の外側および前記上部体と前記下部体との上下部の内側にバネ蝶番(40)(40’)で長さ方向に沿って連結されて前記上部体と前記下部体が内方に対向して折り畳まれる左右側板(30)(30’)、および前記下板の前後に下部蝶番(40”)で連結設置され、内外側に回転して折り畳まれる前後側板(50)(50’)によって内部に積載空間部(2)を形成するコンテナー本体(100)を含み、前記上板(10)と前記左右側板の上部体(31)、前記下板(20)と前記左右側板の下部体(32)、および前記上板(10)と前記前後側板(50)(50’)は、クランプ(61)と前記クランプの係止環が軸回転しながら係止作動する係止鉤(67)とを対向設置して互いに固定または固定解除作動するキャッチクランプ(60)を少なくとも一つ有する折畳式コンテナーであって、
前記コンテナー本体(100)の内部に前後の長さ方向に回転軸棒(210)が回転可能に軸設され、
前記回転軸棒と前記左右側板の上・下部体(31)(32)の間にベルトが互いに連結設置され、
前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、前記左右側板の上・下部体を内方に引っ張って折り畳む側板折畳手段(200)を含んでなることを特徴とする、折畳式コンテナー。
【請求項2】
前記側板折畳手段(200)は、前記コンテナー本体内の中央の天井または底部に前記回転軸棒(210)が回転可能に軸設され、
前記回転軸棒に左右ベルト(220)(220)の一端部が互いに逆方向に巻き取るように連結され、前記左右ベルトの他端部が前記左右側板の上部体(31)と下部体(32)との間に連結設置され、前記回転軸棒を回転操作して左右ベルトを同時に巻き取ることにより、前記左右側板の中央を内方に同時に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項3】
前記側板折畳手段(200)は、前記コンテナー本体内の中央の底部に前記回転軸棒(210)が回転可能に軸設され、
前記回転軸棒に前記左右ベルト(220)(220)の一端部が互いに逆方向に巻き取るように連結され、前記左右ベルトの他端部が前記左右側板の上部体(31)と下部体(32)の間に連結設置され、前記回転軸棒を回転操作して前記左右ベルトを同時に巻き取ることにより、前記左右側板の中央を内方に同時に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項4】
前記側板折畳手段(200)は、前記コンテナー本体内の両側の上部または下部に前記回転軸棒(210)(210)が回転可能に軸設され、
前記回転軸棒に前記左右ベルト(220)(220)の一端部がそれぞれ連結され、前記左右ベルトの他端部が対向側の左右側板の上部体(31)と下部体(32)との間に「X」字状に連結設置され、前記回転軸棒を回転操作して左右ベルトを巻き取ることにより、前記左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項5】
前記側板折畳手段(200)は、前記コンテナー本体内の両側の中央上部または下部に前記回転軸棒(210)(210)がそれぞれ回転可能に軸設され、
前記回転軸棒に前記左右ベルト(220)(220)の一端部が連結され、前記左右ベルトの他端部が対向側の左右側板の上部体(31)と下部体(32)との間に「X」字状に連結設置され、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項6】
前記側板折畳手段(200)は、前記コンテナー本体内の一側の中央上部または下部に前記回転軸棒(210)が回転可能に軸設され、
前記回転軸棒にベルト(220)の一端部が連結され、前記ベルトの他端部が対向側の側板に水平に連結設置され、前記回転軸棒を回転操作してベルトを巻き取ることにより、前記左右側板の中央を内方に引っ張って折り畳むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項7】
前記側板折畳手段(200)は、前記回転軸棒(210)にラチェットギア(211)が軸設され、前記ラチェットギアの一側にヒンジを中心に回転しながら圧縮バネ(212a)によってラチェットギアに弾性密着して係止または係止解除作動するラチェット爪(212)を構成し、
前記ラチェット爪の一側には前記ラチェット爪がラチェットギアにおける係止解除状態を選択的に支持するように出没作動するストッパー(213)を構成して前記回転軸棒のベルトを繰り出し作動し得るように構成されることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載の折畳式コンテナー。
【請求項8】
前記回転軸棒(210)にはベルトの巻き取りのためにスプール(215)を外嵌することを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載の折畳式コンテナー。
【請求項9】
前記回転軸棒(210)は、一端部に多角形突起部(217)を設け、
前記多角形突起部は、コンテナー本体(100)の外側に貫設された貫通孔(105)に挿入するよう位置され、前記多角形突起部にレンチ溝付きラチェットハンドルを外嵌回転させて本体の外側から回転軸棒を回転操作するように構成されることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載の折畳式コンテナー。
【請求項10】
前記ベルト(220)の他端部には、逆「U」字状の係止フック(222)が連結設置され、前記左右側板の上部体(31)と下部体(32)との間に係止棒(225)が設置され、前記ベルトの逆「U」字状の係止フックを係止して互いに連結設置するように構成されることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載の折畳式コンテナー。
【請求項11】
前記バネ蝶番(40)(40’)は、上下の固定片(41)(41)が、少なくとも一つのねじりコイルバネ(46)が挿入される軸ピン(45)によって回転可能に軸着され、
前記固定片(41)(41)の外側には案内凹溝部(43)が対向形成されて、ねじりコイルバネ(46)の両端の脚部(47)(47)がねじりコイルバネのねじり作動に応じて軸方向に移動案内されるとともに、前記固定片の外側に突出するのを防止するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項12】
前記バネ蝶番は(40)(40’)は、負荷の度合いによってねじりコイルバネ(46)の設置数が異なり、
前記上板(10)と前記左右側板の上部体(31)との間および前記下板(20)と前記左右側板の下部体(32)との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、前記左右側板の上部体(31)と下部体(32)との間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネの設置数をより多くすることを特徴とする、請求項11に記載の折畳式コンテナー。
【請求項13】
前記バネ蝶番(40)(40’)は、負荷の度合いによってねじりコイルバネ(46)のワイヤー(46a)の巻取数が異なり、
前記上板(10)と前記左右側板の上部体(31)との間および前記下板(20)と前記左右側板の下部体(32)との間に設置されて90°回転するバネ蝶番に比べて、前記左右側板の上部体(31)と下部体(32)との間に設置されて180°回転するバネ蝶番のねじりコイルバネのワイヤーの巻取数をより多くすることを特徴とする、請求項11に記載の折畳式コンテナー。
【請求項14】
前記バネ蝶番(40)は、ねじりコイルバネ(46)のワイヤー(46a’)の断面をバネの長さ方向に直径が狭小な上下に長い楕円形として、幅の長さがコンパクトになるように構成されることを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項に記載の折畳式コンテナー。
【請求項15】
前記上板(10)と前記左右側板の上部体(31)、前記左右側板の上部体(31)と下部体(32)、及び前記左右側板の下部体(32)と前記下板(20)の前後側面には、相互隣接部位に連結ブラケット(310)を重畳するように位置させ、一側に連結ブラケット(310)の一端が固定設置され、他側には前記連結ブラケット(310)の支持孔(312)に弾性挿入されて支持作動する固定バー(320)が設置され、
前記固定バーは、固定管(330)の内部に挿入されて前記固定バーの一側の突出つまみ(322)が前記固定管の長さ方向に設けられた案内溝(332)、および前記案内溝の後端に直径方向に延設された係止溝(333)に沿って弾性移動することにより、前記固定バーが前記連結ブラケットの支持孔に挿入支持または支持解除作動しながら前記左右側板が折れることを防止する、側板支持装置(300)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項16】
前記下板(20)の前後側面には連結ブラケット(310)の下部位置に、上部側のヒンジピン(410)を中心に回転および内外側弾性出没作動する固定プレート(400)が設置され、前記固定プレートの下部側には内部に固定ピン(415)を突設することにより、コンテナー本体の折畳の際に、上板(10)に固設された連結ブラケット(310)の支持孔(312)に固定ピンを挿入してコンテナー本体の折畳状態を支持作動するように構成されることを特徴とする、請求項15に記載の折畳式コンテナー。
【請求項17】
前記コンテナー本体(100)の左右側板の下部に位置するキャッチクランプにおいて、少なくとも両側の端部に対向位置するキャッチクランプ(60)は、クランプ(61)の係止環によって、左右側板の下部体に設置される係止鉤、およびコンテナー本体の折畳の際に上板に設置される係止鉤を選択的に係止して固定設置するように2つの係止環(65a)(65b)を固定リング(66)で回転可能に連結した二重係止環(65’)から構成され、
前記二重係止環(65’)の係止環(65a)は、二重係止環が下部地面に垂れて当接することを防止するようにねじりバネ(69)によって上方に弾性作動するように構成され、
前記クランプ(61)の一側には、二重係止環が側板の係止鉤の下部と相接して側板と下板の折畳障害を防止するように二重係止環の上方への弾性回転を制限する支持ピン(80)を出没調節するように設置構成してなることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項18】
前記コンテナー本体(100)の左右側板のうち一方の下部に位置するキャッチクランプにおいて、少なくとも両側に対向位置するキャッチクランプ(60)は、クランプ(61)の係止環(65)を上下分離して両側でコイルバネ(70)(70)によって弾性連結され、
前記上下分離された係止環(65−1)(65−2)が両側からコイルバネ(70)(70)の内部を貫通して外側に係止作動するように対向連結され、左右側板のうち一方の側板を垂直展開した状態で他方の側板の展開の際に一方の側板と下板との間の部分が他方の側板側に折れるのをコイルバネの緩衝作動によって弾性支持するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。
【請求項19】
前記上板(10)、前記左右側板の上・下部体(31)(32)、および前記下板(20)が相接する接触面の縁部に沿って段差凹溝(425)を設け、前記段差凹溝にシリコンパッキン(420)を取り付けて気密結合を成すように構成されることを特徴とする、請求項1または15に記載の折畳式コンテナー。
【請求項20】
前記前後側板(50)(50’)には内側面の両側に、車両積載時の車両進入のために外側に進入傾斜面(56)を有する案内路(55)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の折畳式コンテナー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公表番号】特表2013−518783(P2013−518783A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−509009(P2013−509009)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【国際出願番号】PCT/KR2011/006510
【国際公開番号】WO2012/138019
【国際公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【出願人】(511243842)
【氏名又は名称原語表記】HONG,Jung Sun
【出願人】(511243853)コリアコンテナプール カンパニーリミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】KOREA CONTAINER POOL CO.,LTD.
【Fターム(参考)】