説明

折畳式開閉屋根

【課題】骨格を軽量化すると共に折畳時の厚みを小さくした開閉屋根を提供する。
【解決手段】ガイド部材1,2を上下二段のレールで構成し、上段のレール1a、2a間に複数本の上弦索条帯3を下段のレール1b、2b間に複数本の下弦索条帯4をそれぞれ張設し、各索条帯の端部を進退を可能にしてレールに係合させ、上弦索条帯と下弦索条帯との間に連結部材5を張架し、上弦又は下弦の索条帯に屋根テント10を取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間隔を等しくして配置したガイド部材間に複数の可動部材を架設してその上に屋根テントを取り付け、可動部材を移動させてテントを開閉するようにした折畳式開閉屋根に関するもので、消防通路、倉庫、作業場などの開閉屋根並びにトラックヤードの庇やそれに連続させた出入り口などとして使用される。
【背景技術】
【0002】
この種の開閉屋根としては、例えば、特許文献1、2及び3に開示されたものが公知となっている。
前二者の開閉式屋根は、左右一対の支持梁の間に複数の屋根トラスを掛け渡し、その上面を覆うように屋根テントを取り付けている。支持梁上にはレールが固定してあって、屋根トラスの両端下面に取り付けた車輪をレール上に載置し、先端部の屋根トラスに連結させた無端索条帯を支持梁に沿って進退させることによって、屋根テントを開閉する構成を採用している。
【0003】
この公知の屋根構造では、テントを折り畳んでしまうと開放された空間を得ることができる。
しかしながら、この屋根は可動式の屋根トラスでその骨格を形成しているため、屋根全体の構造が大掛かりとなって重量も大きくなる。屋根テントの左右の幅(スパン)が大きくなると、当然に屋根トラスも長くなって大型化せざるを得なくなるから、それに対応して支持梁も強固なものとなり、その重量がさらに大きくなってしまう不都合がある。
また、狭小な通路に屋根テントを設置したり、庇などの片持式の屋根にテントを設置する場合には、屋根トラスの重みに耐えられない場合があるため、上記の屋根トラス方式を採用できない場合もある。
【0004】
屋根トラスはその直立姿勢を維持した状態で進退させる必要がある。両端下部に車輪を一輪ずつ取り付けたのでは安定させられない。少なくとも前後一対のものが必要となるから屋根トラスの下部の奥行き(厚み)が大きくなり、折畳時の屋根の厚みが大きくなって屋根の開放率を大きくすることができない。
例えば、特許文献1、2に開示されている屋根トラスの両端下部に一対の車輪を取り付けると、トラスの下端部には少なくとも20cm程度の厚みが必要となる。屋根テント1mごとに屋根トラスを配置した場合、屋根テントを折り畳んだ際には全長の少なくとも2割程度がテントの折畳時の厚みとなるから、屋根の開放率は8割程度となる。トラス間のテントを長くするとそれだけトラスを大型化して強固にしておく必要があるから、開放率もそれだけ小さくなる。
【0005】
特許文献3に開示されたテントは、アーチ型の支持体間にこれに沿って移動可能に係合させた蒲鉾状のテントと、両アーチの外側に設置した中心点とアーチ型の支持体との間において支持体側を円弧状に移動可能に係合させた円弧状のテントとから構成されている。支持体に沿って係合させているテントの端縁を移動させることによって、テントの展張と折畳が行われている。
このテントにおいては、屋根は膜体のみで補強体(骨)がない状態であるため、風邪にあおられてバタツキが生じる場合があった。また、テントの支持体側は膨出部を形成してC型レールに係合させる構成が採用されているため、折畳時に支持体側に厚みが集中して完全に開放できない問題も残されていた。
【特許文献1】特開平6-307098号公報
【特許文献2】特開2004-308333 号公報
【特許文献3】特許第2756743 号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、間隔を等しくして配置したガイド部材間に複数の可動部材を架設してその上に屋根テントを取り付け、可動部材を移動させてテントを開閉するようにした折畳式開閉屋根において、屋根の骨格を軽量化すると共に折畳時の厚みを小さくすることを課題としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この技術的課題を解決するための技術的手段は、(イ)ガイド部材を上下二段のレールで構成し、(ロ)上段のレール間に複数本の上弦索条帯を下段のレール間に複数本の下弦索条帯をそれぞれ張設し、(ハ)各索条帯の端部を進退を可能にしてレールに係合させ、(ニ)上弦索条帯と下弦索条帯との間に連結部材を張架し、(ホ)上弦又は下弦の索条帯に屋根テントを取り付けたこと、である。
【0008】
第二の技術的手段は、レールが同心円弧部を有していることである。
第三の技術的手段は、上記のガイド部材のうち一方のガイド部材を一段のレールで構成し、これと他方の上段のレールとの間に上弦索条帯を下段のレールとの間に下弦索条帯をそれぞれ張設したことである。
また、第四の技術的手段は、上記の技術的手段において、屋根テントを取り付けない側の索条帯同志をレールに沿って配置した補助索条帯に連結させたことである。
【0009】
第五の技術的手段は、一方のガイド部材を直立させた軸体で構成し、それを中心として他方のガイド部材を円弧状に構成し、軸体に一又は二段の索条帯の係合部を設けると共に他方のガイド部材を一又は二段のレールで構成し、軸体と円弧状ガイド部材との間に上弦索条帯及び下弦索条帯をそれぞれ張設して各索条帯の端部を軸体とレールとに移動可能に係合させ、上弦索条帯と下弦索条帯との間に連結部材を張架し、上弦又は下弦の索条帯に屋根テントを取り付けたこと、である。
【0010】
第一の技術的手段について、図1に示した基本的な概略説明図を参酌しながら以下に説明する。
左右に配置したガイド部材1、2は、それぞれ上下二段に構成した案内レール1a、1b; 2a、2bを備えていて、上段のレール1a、2a間には複数本の上弦索条帯3、3を、下段のレール1b、2b間には複数本の下弦索条帯4、4をそれぞれ張設させていて、上弦の索条帯群と下弦の索条帯群とを形成している。
各索条帯3、4の端部は移動を可能にしてレールに係合6、6していて、索条帯は張設された状態でレールに沿って移動することができる。
ガイド部材1、2が直線状のものである場合には長手方向へ直線状に移動し、円弧状のものである場合には円方向に移動する。
【0011】
屋根テント10は、上弦索条帯3又は下弦索条帯4のいずれかに取り付けられるが、上弦索条帯3と下弦の索条帯4との間には連結部材5が張架されているから、上弦及び下弦の索条帯3、4間における張力が作用し合い、索条帯群を前進させてテント10を展張させた状態においては、テントの膜面方向とこの膜面に対して直角の方向とに安定した張力が与えられることになる。
図面では、屋根テント10を上弦ベルト3、3に固定させていて、先頭のベルトを矢印方向に移動させていくと、折り畳まれていたテント10は順次引き出されて展張され、この先頭のベルトを矢印とは反対方向に移動させて屋根テント10を後退させると、テントは固定されている索条帯3、3の間で谷折7されて折り畳まれていくことになる。
屋根の骨格が索条帯3、4で形成されているために骨格自体が軽量化され、骨格自体の厚みも極端に小さくなるから、屋根テント10を折り畳んだ時の厚みを小さくすることができる。
【0012】
第二の技術的手段について、図2、3に示した概略説明図を参酌しながら説明する。
ガイド部材1、2が円弧部を有する場合には、その部分ではテント10は蒲鉾型又は扇型に展張させることができる(請求項2参照)。
図2は、それぞれのガイド部材を構成する上下二段の案内レール1a、1b及び2a、2bが垂直面上で同心円弧部を形成し、それが左右一対となっている場合を示しており、蒲鉾型の開閉屋根が形成される場合の概略説明図である。
上弦索条帯3及び下弦索条帯4は連結部材5によって連結されており、平行を保ったまま上下方向で旋回させられるが、開閉原理は上記の技術的手段と同じである。展張時には、蒲鉾型の状態でテントの張力バランスが保たれることになる。
図3は、一方のガイド部材と他方のガイド部材とが横方向の同一面上で同心円弧、すなわち案内レール1a、2a及び1b、2bが同心円弧部を形成して、上下方向に対をなしている
場合を示しており、扇型の開閉屋根が形成される場合の概略図である。
上弦索条帯3及び下弦索条帯4は連結部材5によって連結されており、平行を保ったまま横方向に旋回させられるが、開閉原理は上記の技術的手段と同じである。展張時には、扇型の状態でテントの張力バランスが保たれることになる。
いずれの場合も、展張させた屋根テントを折り畳むには、ベルト3、4を一点鎖線の位置から同調させて四点鎖線の方へと旋回てて行く。このとき小径の円弧となるレール側は移動距離が小さいからその速度を遅くして移動させる必要がある。
【0013】
第三の技術的手段では、上記のガイド部材のうち、一方のガイド部材を一段のレール1aで構成し、これと他方の上段のレール2aとの間に上弦索条帯3を下段のレール2bとの間に下弦索条帯4が張設される。
下弦索条帯4は上弦索条帯3に対して所定の角度をもって横V字形に張設されるが、上記の技術的手段と同様に、テント自体の張力と上弦及び下弦の索条帯3、4間における張力バランスは保たれるから、テントの展張時に極めて安定した張力が膜面に与えられることに変わりはなく、上記と同じ作用効果を奏することになる(請求項3参照)。
【0014】
上記の技術的手段において、屋根テントを取り付けない側の索条帯同志をレールに沿ってに配置した補助索条帯に連結させおくと、テント10の展張時に上弦索条帯3と下弦索条帯4とを同調して移動させるのが容易となる(請求項4参照)。
【0015】
第五の技術的手段では、一方のガイド部材を直立させた軸体で構成すると共に、それを中心として他方のガイド部材を円弧状の案内レールで構成していて、部分傘状にテントを展張させることができる。
軸体に一又は二段の索条帯の係合部を設けると共に他方のガイド部材を一又は二段のレールで構成し、軸体と円弧状ガイド部材との間にテントを固定するための上弦索条帯及び下弦索条帯をそれぞれ張設して、軸体とレールとに各索条帯の端部を移動可能に係合させているから、各索条帯は軸体を中心にして横方向に揺動してテントを開閉する。
この場合においても、テント自体の張力と上弦及び下弦の索条帯間に連結部材を張架させた張力とで張力のバランスが保たれているから、テントの展張時に極めて安定した張力が与えられることになる(請求項5参照)。
【0016】
上記いずれの技術的手段においても、索条帯としては、ワイヤー、ロープ、ベルトの他強靱な紐を使用することができる。
レールは、係合させた状態で索条帯を移動させるものであるが、索条帯の端部に固定するランナーの形態に対応してその構成を設計することになる。
例えば、2本のコ字形の鋼材を開口部を対向させて組み合わせたレールや断面C字形の鋼材からなるレールを採用することができる。この構成のレールを用いると、長手方向に形成される開口部を通過した索条帯の端部に固定させたランナーを空洞内に臨ませることによって、ランナーを開口縁に確実に係合させることができる。
特許文献1、2に示されている通常のレールを使用することもできるが、索条帯の張力によって外れないようにしておく必要がある。
【0017】
上記のランナーとしては、車輪やスライダー(すべり子)を用いることができる。これらのランナーを用いると索条帯の係合部を小型に構成することができる。
スライダーは、表面滑性のよいナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ4フッ化エチレン樹脂などで形成したものが好適であり、一層の軽量化を図ることができる。
なお、ガイド部材として軸体(請求項5参照)を用いる場合には、軸体との係合部材としてリングなどの環状部材を索条帯の端部に取り付けてこれを軸体に環装させると簡便な従動式の係合構造となる。
【0018】
上弦及び下弦の索条帯の移動は、正逆方向に走行する索条や無端チェーンなどを使用すると簡便な駆動機構にすることができる。最先端部の索条帯をこの移動手段に固定させ、これを起点として移動させればよい。
索条帯の移動は手動式で行ってもよいし、モーターなどの駆動手段を使用してもよい。直線状のガイド部材を用いる場合には上弦及び下弦索条帯を同調して移動させる必要があるが、円弧状に屈曲した部分を通過させる場合には、内側に位置する方の速度を調整して遅くしてやる必要がある。
【0019】
上弦索条帯と下弦索条帯とは、互いに対をなすように同数配置すること望ましいが、上弦索条帯にテントを取り付ける場合には、下弦索条帯の数を少なくして連結部材を張架させるようにしてもよい。連結部材を張架しない上弦部材が存在することになるが、屋根テントの取り付け位置や大きさなどを勘案して適宜設計すればよい。
連結部材としては、ワイヤーやベルトを垂直方向又は傾斜方向に向けて連結させる他、網体やテント地を用いて、上弦及び下弦索条帯の全部又は一部に固着させるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
屋根の骨格を軽量化できるためガイド部材の構成及びテント移動時の駆動手段の小型化が図れる利点がある。
また、折畳時の厚みを小さくできるため、テント折畳時の開放率を高められる利点もある。
なお、展張時にテントの膜面にバランスのとれた張力が付与されるから、風によるバタツキを抑制できる効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図4は、請求項2に係る発明の実施形態で、消防用通路などの細長い空間上に設ける開閉式の屋根の要部斜視図を示しており、片流れ式に傾斜させた構成となっている。
この実施形態では、低位に位置するガイド部材1を単数段の案内レール11a で構成し、高位に位置するガイド部材2を二段の案内レール12a 、12b で構成している。なお、低位の案内レール11a
側に取り付ける樋については図示を省略している。
この実施形態においては、レール11a,12a 及びレー ル11a,12b 間に張設している上弦索条帯及び下弦索条帯としてポリエステル糸から成る織物製の強靱なベルト13、14を使用している。なお、連結ベルト15も同じ素材のものを使用している。
各ベルト13、14の両端部には、支持板16に固定させたナイロン樹脂製のスライダー17を金具18を介して取り付けている(図5、6参照)。
図面から明らかなように、下弦ベルト14のレール11a 側の取り付けに際しては、支持板16及びスライダー17を上弦ベルト13のものと兼用している。
なお、ガイド部材1側にも下段のレール11b を設けて下段のレール11a,12b 間に張設する下弦ベルトを独立させるようにしてもよいのは勿論である。
【0022】
本実施形態における各レール11a 、12a 、12b は、図5に示した断面コ型の鋼材21、21を開口部が対面するように上下に配置し、上下の側壁の間に支持板16を臨ませてスライダー17を鋼材21の側壁に当接させることによって、ベルト13、14をレール間に張設し、上弦のベルト13にテント10を縫着している。
また、下弦ベルト14同志は、補助索条帯としての強靱な紐19で連結させている。
なお、この実施形態では、テントの前進後退の起点となる先頭のベルト13a 、14aには、 移動時の安定性を保つためにそれぞれ2個のスライダー17a 17b を取り付けている。
【0023】
この屋根テント10の展張、折畳を行うための先頭のベルト13a 、14aの移動は、本実施形態では手動式で行うようにしている。
レール11a
、12a 、12b 内には先頭のベルト13a 、14aを移動させるための無端ワイヤー22が装入させてあり、レールの先端部に取り付けたプーリー23をハンドル24で正逆方向に回転することによって、ベルト13a
、14aが矢印方向に進退するようにしている。
図面では、高位のレール11a 側にのみハンドル24を示している。低位のレール12a 、12b は互いに連動していて、一方のハンドルを回転することによって同時に同一方向に移動するようにしているが、この連動機構及びハンドルについては図示を省略した。
したがって、この実施形態では高位のレール側と低位のレール側とに作業者をひとりずつ配置してたがいに協力してテント10の開閉することになる。
勿論、三つの無端ワイヤー全体を連動させ、一つのモータで開閉できるようにしてもよい。
【0024】
図7、8は、ベルト13の端部にスライダー17に代えて車輪25、25を取り付けた例を示したもので、支持板16に支持軸26によって支持させている。
【0025】
図9、10は請求項5に係る発明の実施形態を示したものであり、図9はテント展張時の斜視図、図10はその要部平面図である。
本実施形態では、一方のガイド部材を直立させた支持軸31で、他方のガイド部材をこの支持軸31を中心にした円弧状のレール32で構成している。
支持軸31は立設させた支柱38に固定具39によって固定させてあり、支柱38に上下二段に軸体31a 、31bを配置している。
なお、この実施形態では、円弧状のレール32を一段のみ設けているが、レールを二段に構成して上弦ベルトと下弦ベルトとを別々に張設させるようにしてもよい。
上弦ベルト33は支柱の上段軸体31a とレール32の間に張設し、下弦ベルト34は支柱の下段軸体31b とレール32との間に張設してあって、両者ベルトを連結ベルト36で連結させている。
【0026】
各ベルト33、34の軸体側の端部にはリング35が取り付けてあって、軸体31a 、31bに環装させている。ベルトの他端側は図5、6に示しているスライダーと同じものを取り付けている。
また、レール32は図5、6に示したレールと同じ断面構造のものを用いている。各ベルトのレール32側には図3、4に示したランナー取り付けられている。なお、下弦ベルト34のレール32側の取り付けに際しては、支持板16及びスライダー17は上弦ベルト33と兼用させている。
【0027】
上弦ベルト33上にテント40が縫着させてあって、ハンドル37を操作することによってレール内に収納されている図示しないワイヤーが移動し、ベルト33、34のレール側端部が旋回させられてベルト33、34が揺動し、ちょうど部分傘状にテント40が展張され、折り畳まれることになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】屋根の骨格をなすベルトの基本的な概略図
【図2】縦方向で同心円弧となるレールを用いた場合の基本的な概略図
【図3】横方向で同心円弧となるレールを用いた場合の基本的な概略図
【図4】通路に取り付ける屋根の斜視図
【図5】ベルトの張設状態を示す正面図
【図6】ベルトの張設状態を示す平面図
【図7】他の実施形態におけるベルトの張設状態を示す正面図
【図8】他の実施形態におけるベルトの張設状態を示す平面図
【図9】扇型に展張する屋根テントの斜視図
【図10】図9の要部平面図
【符号の説明】
【0029】
1、2ガイド部材、 1a,1b.2a,2b,11a,11b,12a,12b,32レール、 3,13,33 上弦ベルト、 4,14,34 下弦ベルト、 5,15,36
連結ベルト、 6係合部、 10,40テント、 16支持板、 17スライダー、 18金具、 19強靱な紐、 25車輪、 26車軸、 21レールを構成する鋼材、 22駆動ワイヤー、 24、37ハンドル、 31a,31b
軸体、 35リング、 38支柱、 39取付金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔を等しくして配置したガイド部材間に複数の可動部材を架設してその上に屋根テントを取り付け、可動部材を移動させてテントを開閉するようにした折畳式開閉屋根において、ガイド部材を上下二段のレールで構成し、上段のレール間に複数本の上弦索条帯を下段のレール間に複数本の下弦索条帯をそれぞれ張設し、各索条帯の端部を進退を可能にしてレールに係合させ、上弦索条帯と下弦索条帯との間に連結部材を張架し、上弦又は下弦の索条帯に屋根テントを取り付けた折畳式開閉屋根。
【請求項2】
レールが同心円弧部を有している請求項1に記載の折畳式開閉屋根。
【請求項3】
ガイド部材の一方を一段のレールで構成し、これと他方の上段レールとの間に上弦索条帯を下段のレールとの間に下弦索条帯をそれぞれ張設した請求項1又は2に記載の折畳式開閉屋根。
【請求項4】
屋根テントを取り付けない側の索条帯同志をレールに沿って配置した補助索条帯に連結させた請求項1、2又は3に記載の折畳式開閉屋根。
【請求項5】
間隔を等しくして配置したガイド部材間に複数の可動部材を架設してその上に屋根テントを取り付け、可動部材を移動させてテントを開閉するようにした折畳式開閉屋根において、一方のガイド部材を直立させた軸体で構成し、それを中心として他方のガイド部材を円弧状の構成し、軸体に一又は二段の索条帯の係合部を設けると共に他方のガイド部材を一又は二段のレールで構成し、軸体と円弧状ガイド部材との間に上弦索条帯及び下弦索条帯をそれぞれ張設して各索条帯の端部を軸体とレールとに移動可能に係合させ、上弦索条帯と下弦索条帯との間に連結部材を張架し、上弦又は下弦の索条帯に屋根テントを取り付けた折畳式開閉屋根。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−307465(P2006−307465A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−128948(P2005−128948)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(592020116)
【Fターム(参考)】