説明

抜出防止器具及び移動用トレー

【課題】本発明は、より確実に育苗ポットの抜け出しを防止できるとともに、取り扱いが容易でコストの低い抜出防止器具及び移動用トレーを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の抜出防止器具10及び移動用トレー12を、長手方向に延びる棒状部材22と、棒状部材22を仕切部材18上に取り付けた時に、棒状部材22から収納容器20内の複数の育苗ポット14の上方まで突出する突出部材24と、を備え、抜出防止器具10が仕切部材18上に仕切部材18と平行に着脱可能に取り付けられるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーに収納して運搬される育苗ポットが、運搬中に飛び出すのを防止するためにトレーに取り付ける抜出防止器具、及びその抜出防止器具を用いた移動用トレーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、薄い部材により鉢状に形成された育苗ポットは、育苗の作業性を高めると同時に、そのままで出荷出来る利点があり、種々の苗栽培に広く用いられてきた。通常、育苗ポットは、個々の育苗ポットが1個ずつ収容される収納部が連続して設けられたトレーか、あるいは、仕切りのない箱状であって、育苗ポットを纏めて納めるトレーに収納されて取り扱われる。
【0003】
しかし、トレーの移動時、特に、出荷に伴う運搬中には、トラックの振動や、積み降ろし時の強い衝撃などを受けて育苗ポット苗が抜け出してしまい、苗を傷つけるトラブルが発生しやすい。そして、このようなトラブルが生ずると、出荷先は、傷ついた苗だけでなくトレー全体の苗を引き取らない場合が多く、出荷元にとっては大きな損失になる。
【0004】
そこで、育苗ポットの抜け出しを防止できる移動用トレーとして、育苗ポット載置部に、爪状の抜け止め突起を設け、この突起を育苗ポットの排水孔に挿入して引っ掛ける構造のものが考案されている(特許文献1参照。)。また、本願発明者によって、育苗ポットの抜け出しを防止できる押さえ部材及び移動用トレーが案出されている(特許文献2〜特許文献4参照。)。
【0005】
例えば、特許文献4に記載する移動用トレーは、縦突起及び横突起を有する押さえ部材を着脱自在に設けることにより、育苗ポットの抜け出しを防止できる。また、収納部からはみ出た育苗ポットの上縁部分が、育苗ポットの全周にわたるので、周上の任意の位置で上縁部分を指で摘むことができ、育苗ポットの取り出し操作が容易になる。一方で、より確実に育苗ポットの抜け出しを防止できるとともに、取り扱いが容易でコストの低い移動用トレーが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平5−76249号公報
【特許文献2】特開2003−225019号公報
【特許文献3】特許3587107号公報
【特許文献4】特許4126401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、より確実に育苗ポットの抜け出しを防止できるとともに、取り扱いが容易でコストの低い抜出防止器具及び移動用トレーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の抜出防止器具は、複数の育苗ポットを複数列に収納し得るように配列された複数の収納部、及び長手方向に延び該複数の収納部間を仕切る仕切部材を備える収納容器の上部から該収納部に収納された育苗ポットが抜出するのを防止する抜出防止器具であり、長手方向に延びる棒状部材と、前記棒状部材を前記仕切部材上に取り付けた時に、該棒状部材から前記収納容器内に収納された複数の育苗ポットの上方まで突出する突出部材と、を備え、前記仕切部材上に該仕切部材と平行に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の抜出防止器具は、前記抜出防止器具において、前記突出部材が、前記棒状部材の断面方向において左右に突出し、該棒状部材の長手方向に延び又は該棒状部材の長手方向に複数個配置されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の抜出防止器具は、前記抜出防止器具において、前記仕切部材が有する係合部材に係合され得る被係合部を備え、長手方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材に係合され、逆方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材から離脱可能な状態となることを特徴とする。
【0011】
本発明の移動用トレーは、複数の育苗ポットを複数列に収納し得るように配列された複数の収納部、及び長手方向に延び該複数の収納部間を仕切る仕切部材を備える収納容器と、前記収納容器内に保持した育苗ポットの上部から該育苗ポットが抜出するのを防止する抜出防止器具と、を含む育苗ポット保持具であり、前記抜出防止器具は、長手方向に延びる棒状部材と、前記棒状部材を前記仕切部材上に取り付けた時に、該棒状部材から前記収納容器内の複数の育苗ポットの上方まで突出する突出部材と、を備え、前記仕切部材上に該仕切部材と平行に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0012】
本発明の移動用トレーは、前記移動用トレーにおいて、前記突出部材が、前記棒状部材の断面方向において左右に突出し、該棒状部材の長手方向に延び又は該棒状部材の長手方向に複数個配置されることを特徴とする。
【0013】
本発明の移動用トレーは、前記移動用トレーにおいて、前記抜出防止器具は、前記抜出防止器具が係合される係合部材を有し、前記棒状部材は、前記仕切部材が有する係合部材に係合され得る被係合部を備え、長手方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材に係合され、逆方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材から離脱可能な状態となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の抜出防止器具及び移動用トレーによれば、突出部材が収納容器内の育苗ポットの上方まで突出しているため、育苗ポットの運搬時に、トラックの振動や、積み降ろし時の強い衝撃などを受けても、育苗ポットが上へ抜け出ることは、突出部材により規制され、育苗ポットが上へ抜け出ることはない。このため、より確実に育苗ポットの抜け出しを防止できる。また、1本の抜出防止器具により複数の育苗ポットの抜出を防止できる。
【0015】
また、抜出防止器具を長手方向に摺動させることにより収納容器に固定できる一方で、逆方向に摺動させることにより抜出防止器具が収納容器から離脱可能な状態として、抜出防止器具を収納容器から取り外すことができる。このため、抜出防止器具の着脱時の取り扱いが容易である。また、抜出防止器具の数を減少させてコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの実施形態を示す図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は正面図である。
【図2】図1に示す抜出防止器具及び移動用トレーの使用状態を示す平面図であり、同図(a)は抜出防止器具を取り外した状態を示し、同図(b)は抜出防止器具を取り付ける時の状態を示し、同図(c)は抜出防止器具を取り付けた状態を示す。
【図3】図1に示す抜出防止器具及び移動用トレーの使用状態のA−A線断面図であり、同図(a)は抜出防止器具を取り外した状態を示し、同図(b)は抜出防止器具を取り付ける時の状態を示し、同図(c)は抜出防止器具を取り付けた状態を示す。
【図4】図1に示す抜出防止器具及び移動用トレーの使用状態のB−B線断面図である。
【図5】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの他の実施形態を示す平面図である。
【図6】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの更に他の実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの更に他の実施形態を示す平面図である。
【図8】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの更に他の実施形態を示す平面図である。
【図9】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの更に他の実施形態を示すA−A線断面図である。
【図10】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの更に他の実施形態を示す平面図である。
【図11】図10の抜出防止器具及び移動用トレーの作用を示す正面断面図である。
【図12】本発明に係る抜出防止器具及び移動用トレーの更に他の実施形態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4において、符号10は、本発明の抜出防止器具であり、符号12は、本発明の移動用トレーである。
【0018】
本発明の抜出防止器具10は、長方形の外枠13、複数の育苗ポット14を複数列複数行に収納し得るように外枠13内に配列された複数の収納部16、及び長手方向に延び複数の収納部16間を仕切る仕切部材18を備える収納容器20の上部から収納部16に収納された育苗ポット14が抜出するのを防止する抜出防止器具であり、長手方向に延びる棒状部材22と、棒状部材22を仕切部材18上に取り付けた時に、棒状部材22から収納容器20内の複数の育苗ポット14の上方まで突出する突出部材24と、を備え、仕切部材18上に仕切部材18と平行に着脱可能に取り付けられる。移動用トレー12は、収納容器20及び抜出防止器具10を含んで構成される。複数列とは、X軸方向に配列された育苗ポット14群がY軸方向に複数であることを言い、複数行とは、Y軸方向に配列された育苗ポット14群がX軸方向に複数であることを言う。
【0019】
各収納部16は、リング状の1枚の底板26と、底板26から斜め上へ延びる4枚の側板28とから構成されている。仕切部材18は、図1に示すように、X軸方向に5本配列された構成部材30と、Y軸方向に3本配列された構成部材32とから構成されている。構成部材30の上部には、収納部16に収納している育苗ポット14の上端50付近を手で摘んで取り出しやすいように、切り欠き窓48が設けられている。底板26、側板28、構成部材30及び構成部材32は、樹脂から成り、一体に成形される。
【0020】
突出部材24は、図4に示すように、棒状部材22の断面方向において棒状部材22から一体的に左右に突出する。また、突出部材24は、棒状部材22の長手方向に、棒状部材22と一体的に延び、抜出防止器具10は逆T字形状の断面を有する。突出部材24は、図2に示すように、3箇所に一対の切り欠き34が設けられ、3対の切り欠き34が下へ向かって、仕切部材18に固定された3対の係合部材36を通過させられた後に、X軸負方向に摺動させられ、係合部材36の下部に係合されることにより、抜出防止器具10が仕切部材18上に固定されるように構成されている。すなわち、突出部材24が、仕切部材18が有する係合部材36に係合され得る被係合部を構成する。一方で、X軸正方向(逆方向)に摺動させられることにより、切り欠き34と係合部材36の位置が合致し、切り欠き34が上に向かって係合部材36を通過可能な状態となり、抜出防止器具10が、仕切部材18から離脱可能な状態となるように構成されている。抜出防止器具10の下面には、抜出防止器具10の高さ調節のために、金具42が設けられている。金具42を仕切部材18側に設けてもよい。
【0021】
なお、棒状部材22の一端付近には、図3に示すように、手で保持した状態で、抜出防止器具10をX軸方向に摺動させるための摘み38が設けられている。摘み38の下部には、突起40が固定され、突起40を仕切部材18の孔44に圧入して、抜出防止器具10のX軸方向の摺動を規制できるように構成されている。突起40又は孔44は、突起40を孔44に圧入して固定できる一方で、突起40を孔44から離脱させることができるように、突起40を圧入する時に弾性的に変形することが好ましい。摘み38は、正面断面図において、Lの字形状であってもよい。
【0022】
このような構成の抜出防止器具10及び移動用トレー12を用いて、苗46が植えられた育苗ポット14を運搬する場合の作用について以下に説明する。
【0023】
まず、苗46が植えられた育苗ポット14を、図2(a)及び図3(a)に示すように、抜出防止器具10が取り外されている収納容器20の収納部16内に上から挿入する。育苗ポット14を収納部16内に入れた時、育苗ポット14の上端50は、図3に示す断面図において、切り欠き窓48内に位置する状態となる。
【0024】
次に、抜出防止器具10を手で保持し、図3(b)に示すように、切り欠き34と係合部材36の位置を合致させた状態で、抜出防止器具10を係合部材36の下部まで通過させる。抜出防止器具10を係合部材36の下部まで通過させた状態で、摘み38を保持して図2(c)及び図3(c)に示すように、抜出防止器具10をX軸負方向に摺動させることにより、突出部材24が係合部材36の下部に係合され、突起40が孔44に圧入され、抜出防止器具10が収納容器20に取り付けられる。抜出防止器具10が収納容器20に取り付けられた時、突出部材24が棒状部材22から収納容器20内の育苗ポット14の上方まで突出する。ここで、突出部材24は、棒状部材22の断面方向において左右に突出し、棒状部材22の長手方向に延びるため、1本の抜出防止器具10により、左右6個ずつの合計12個の育苗ポット14の上方まで突出する。抜出防止器具10を収納容器20に取り付けた後に、育苗ポット14を収納部16内に押し込んでもよい。
【0025】
このようにして、抜出防止器具10が収納容器20に取り付けられた移動用トレー12に育苗ポット14が収納された状態で、育苗ポット14の運搬が行われる。育苗ポット14の運搬時には、トラックの振動や、積み降ろし時の強い衝撃などを受けるが、突出部材24が収納容器20内の育苗ポット14の上方まで突出しているため、育苗ポット14が上へ抜け出ることは、突出部材24により規制され、育苗ポット14が上へ抜け出ることはない。
【0026】
育苗ポット14を運搬した後に育苗ポット14を移動用トレー12から取り出す時には、摘み38を保持して抜出防止器具10をX軸正方向に摺動させ、切り欠き34と係合部材36の位置を合致させる。切り欠き34と係合部材36の位置を合致させた状態で、抜出防止器具10を係合部材36の上まで通過させることにより、抜出防止器具10が収納容器20から取り外され、育苗ポット14を移動用トレー12から取り出すことができる。
【0027】
また、抜出防止器具10及び移動用トレー12によれば、1本の抜出防止器具10が備える突出部材24が、左右6個ずつの合計12個の育苗ポット14の上方まで突出するため、1本の抜出防止器具10により12個の育苗ポット14の抜出を防止できる。よって、24個の育苗ポット14を収納する収納容器20に収納する全ての育苗ポット14の抜出防止を、2本の抜出防止器具10によって行うことができ、収納する全ての育苗ポット14の抜出防止を行うことができる。さらに、抜出防止器具10を長手方向に摺動させることにより収納容器20に固定できる一方で、逆方向に摺動させることにより抜出防止器具10が収納容器20から離脱可能な状態として、抜出防止器具10を収納容器20から取り外すことができる。このため、抜出防止器具10の着脱時の取り扱いが容易である。また、抜出防止器具10の数を減少させてコスト低減を図ることができる。
【0028】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
【0029】
例えば、収納容器20において、図5に示すように、X軸方向に配列される構成部材30を備えず、Y軸方向に配列された構成部材32のみを備えてもよい。この場合、1個の収納部16に6個の育苗ポット14が収納される。この場合においても、1本の抜出防止器具10により12個の育苗ポット14の抜出を防止でき、24個の育苗ポット14を収納する収納容器20に収納する全ての育苗ポット14の抜出防止を、2本の抜出防止器具10によって行うことができる。
【0030】
また、抜出防止器具10において、突出部材24は棒状部材22の長手方向に延びるものに限定されず、図6に示すように、棒状部材22の長手方向に6個(複数個)配置されるものであってもよい。この場合においても、24個の育苗ポット14を収納する収納容器20に収納する全ての育苗ポット14の抜出防止を、2本の抜出防止器具10によって行うことができる。
【0031】
また、抜出防止器具10において、3対の切り欠き34及び3対の係合部材36を設けることに限定されず、図7に示すように、6対の切り欠き34及び6対の係合部材36を設けてもよい。この場合、抜出防止器具10が撓むことなく、抜出防止器具10を収納容器20へ、より確実に固定できる。さらに、図8に示すように、6箇所に、抜出防止器具10の断面方向において左又は右のいずれか一方に、切り欠き34及び係合部材36を設けてもよい。この場合、最少限の切り欠き34及び係合部材36により、抜出防止器具10が撓むことなく、抜出防止器具10を収納容器20へ、より確実に固定できる。
【0032】
また、抜出防止器具10において、図9(a)に示すように、切り欠き34を突起40からX軸負方向に離隔させて設け、係合部材36を切り欠き34合致できる位置に設けてもよい。この場合、抜出防止器具10をX軸負方向に摺動させる時、図9(b)に示すように、抜出防止器具10は、係合部材36を支点として撓むように弾性変形した後、元の形状に戻るように弾性変形しながら、図9(c)に示すように、突起40が孔44に挿入され、収納容器20から離脱するのを防止できる。
【0033】
また、抜出防止器具10において、図10に示すように、2本の棒状部材22を板状の連結部材62で連結した平面図におけるコの字形状に構成し、2本の仕切部材18上に取り付けるように構成してもよい。正面断面図の右端付近においては、図11(a)に示すように、連結部材62が上へ突出し、全体としてLの字形状に構成されている。連結部材62は、摘み38としても機能する。また、移動用トレー12の仕切部材18には、図11(b)に示すように、抜出防止器具10の左側先端を挿入する留め具60が設けられ、移動用トレー12を持ち上げた時に、図11(c)に示すように、育苗ポット14の重量によって収納容器20が弛んだ場合には、抜出防止器具10の左側先端が仕切部材18に対してX軸負方向に摺動し、抜出防止器具10に不自然な力が付加されて破損しないように構成されている。
【0034】
また、図12に示すように、抜出防止器具10は、5本の棒状部材22及び3本の連結部材62から構成されることにより、平面図における格子形状に構成してもよい。この場合、抜出防止器具10は、ピン64によって、Y軸方向に摺動可能に収納容器20に取り付けられている。図12の状態においては、棒状部材(突出部材)22は収納容器20内に収納された複数の育苗ポット14の上方まで突出するが、抜出防止器具10をピン64に対してY軸正方向に摺動させることにより、育苗ポット14を移動用トレー12から取り出すことができる。
【0035】
以上、実施形態について図面に基づいて説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されない。例えば、1個の収納容器が収納する育苗ポットの数量は特に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の抜出防止器具及び移動用トレーは、より確実に育苗ポットの抜け出しを防止できるとともに、取り扱いが容易でコストの低減を図ることができる。このため、育苗ポットの移動のために広く利用できる。
【符号の説明】
【0037】
10:抜出防止器具
12:移動用トレー
13:外枠
14:育苗ポット
16:収納部
18:仕切部材
20:収納容器
22:棒状部材
24:突出部材
26:底板
28:側板
30,32:構成部材
34:切り欠き
36:係合部材
38:摘み
40:突起
42:摺動部材
44:孔
46:苗
48:切り欠き窓
50:上端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の育苗ポットを複数列に収納し得るように配列された複数の収納部、及び長手方向に延び該複数の収納部間を仕切る仕切部材を備える収納容器の上部から該収納部に収納された育苗ポットが抜出するのを防止する抜出防止器具であり、
長手方向に延びる棒状部材と、
前記棒状部材を前記仕切部材上に取り付けた時に、該棒状部材から前記収納容器内に収納された複数の育苗ポットの上方まで突出する突出部材と、
を備え、前記仕切部材上に該仕切部材と平行に着脱可能に取り付けられる抜出防止器具。
【請求項2】
前記突出部材が、前記棒状部材の断面方向において左右に突出し、該棒状部材の長手方向に延び又は該棒状部材の長手方向に複数個配置される請求項1に記載する抜出防止器具。
【請求項3】
前記仕切部材が有する係合部材に係合され得る被係合部を備え、長手方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材に係合され、逆方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材から離脱可能な状態となる請求項1又は請求項2に記載する抜出防止器具。
【請求項4】
複数の育苗ポットを複数列に収納し得るように配列された複数の収納部、及び長手方向に延び該複数の収納部間を仕切る仕切部材を備える収納容器と、
前記収納容器内に保持した育苗ポットの上部から該育苗ポットが抜出するのを防止する抜出防止器具と、を含む育苗ポット保持具であり、
前記抜出防止器具は、
長手方向に延びる棒状部材と、
前記棒状部材を前記仕切部材上に取り付けた時に、該棒状部材から前記収納容器内の複数の育苗ポットの上方まで突出する突出部材と、
を備え、前記仕切部材上に該仕切部材と平行に着脱可能に取り付けられる移動用トレー。
【請求項5】
前記突出部材が、前記棒状部材の断面方向において左右に突出し、該棒状部材の長手方向に延び又は該棒状部材の長手方向に複数個配置される請求項4に記載する移動用トレー。
【請求項6】
前記収納容器の仕切部材は、前記抜出防止器具が係合される係合部材を有し、
前記抜出防止器具は、前記仕切部材が有する係合部材に係合され得る被係合部を備え、長手方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材に係合され、逆方向に摺動させられることにより該被係合部が該係合部材から離脱可能な状態となる請求項4又は請求項5に記載する移動用トレー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−102761(P2013−102761A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251334(P2011−251334)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(511279715)
【出願人】(511279542)
【出願人】(511279553)
【出願人】(511279726)
【Fターム(参考)】