説明

押出し容器

【課題】押圧用構成がシンプルで、組立てが簡単である押出し容器を提供する。
【解決手段】容器1は、その上端2aが上向きに開口し、下端2bが閉塞されて流動性内容物を入れることができる収容空間22を画成した有底筒状である胴部2を有し、プレス機構3は、容器の開口221より胴部内に密閉かつ上下摺動可能に嵌合させたプレス本体30を有し、該プレス本体30の上側に押圧して下動可能な押圧面321が設けられ、該押圧面と所定の間隔をおいて設けられプレス機構の上下動により変形可能な変形面312を有し、押圧面及び変形面の間に、押圧面と変形面とを連結するロッド301が設けられ、押圧面321が下降すると、ロッド301を介して変形面が変形して中央部が下降し、胴部2内の内容物が推されて吐出ポートを経て内容物を吐出させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ほしいときに押すだけで容器内に入った流動性内容物を吐出させることが可能な押出し容器に関する。
【背景技術】
【0002】
押すだけで中に入った流動性内容物を吐出させる押出し容器は、洗剤や化粧品などに多く利用されている。従来から用いられている押出し容器としては、例えば、図8に示すものがある(特許文献参照)。この押出し容器は、胴部11の上側に上下動可能に設けられたプレスプレート124と、プレスプレート124に連動するように設けられ、上下動により内容物を吐出させるプレス機構12と、が設けられており、プレスプレート124を押して、プレス機構12の上下動により、胴部11内に圧力をかけ、胴部11内に入った内容物111を吐出パス112を通して押上げると共に、吐出パス112における圧力により閉じ棒133を押出して、吐出パス112と連通した吐出ポート131から吐出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】台湾特許出願第98136924号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この押出し容器は、プレスプレート124を押し下げないとき、ばね127の伸長によりプレス機構12とプレスプレート124が上昇する。このとき、吐出パス112において容器の外部と内部との差圧で生じた吸引力で閉じ棒133を吸い込んで、吐出ポート131を塞いで閉じるようになっている。しかしながら、押圧座123、嵌め枠126、ばね127などの構成要素よりなるプレス機構12の構成は複雑で、組立てに手間がかかる問題点がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、押圧用構成がシンプルで、組立てが簡単である押出し容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、容器の上部を押すとプレス機構の上下動により吐出ポートを介して該容器内に入った流動性内容物を外部に吐出させる押出し容器であって、前記容器は、その上端が上向きに開口し、下端が閉塞されて流動性内容物を入れることができる収容空間を画成した有底筒状である胴部を有し、前記プレス機構は、前記容器の開口より前記胴部内に密閉かつ上下摺動可能に嵌合させたプレス本体を有し、該プレス本体の上側に押圧されて下動可能な押圧面が設けられ、該押圧面と所定の間隔をおいて設けられ前記プレス機構の上下動により変形可能な変形面を有し、前記押圧面及び前記変形面の間に、前記押圧面と前記変形面とを連結するロッドが設けられ、前記押圧面が下降すると、前記ロッドを介して前記変形面が変形して中央部が下降し、前記胴部内の内容物が推されて前記吐出ポートを経て前記内容物を吐出させることができるようになっていることを特徴とする押出し容器を提供する。
【0007】
本発明の押出し容器では、前記プレス機構は、前記胴部内に密閉かつ上下摺動可能に嵌合させた摺動壁が更に設けられ、該摺動壁が前記変形面の周縁部と連接されて、前記押圧面の周縁部と所定の摺動距離をおいて前記押圧面側に延伸されてなり、前記変形面が変形しないとき、その中央部と周縁部とが、それぞれの上下方向に直角の左右方向の水平面より前記摺動距離より大きい曲げ距離だけ離れるように前記変形面が上向きに弧状に湾曲していることが好ましい。
【0008】
本発明の押出し容器では、前記胴部の上端に一時係止されることができると共に前記プレス機構と連動して上下動可能に設けられたキャップを更に有することが好ましい。
本発明の押出し容器では、前記吐出ポートは、前記プレス機構に、外部と前記収容空間とを連通するように形成されることが好ましい。
【0009】
本発明の押出し容器では、前記胴部に前記内容物を吐出する吐出ヘッドが付設され、前記吐出ポートは、前記吐出ヘッドを貫通して前記収容空間と連通するように形成されることが好ましい。
【0010】
本発明の押出し容器では、前記吐出ポートには、前記吐出ポートが、前記変形面が変形すると前記内容物を吐出させるように外部と前記収容空間とを連通させる連通状態、及び、前記変形面が変形しないときは前記内容物を吐出させない閉塞状態になるように往復移動するための可動棒が取り付けられ、前記可動棒は、前記吐出ポートより径小の棒体と前記吐出ポートの吐出口を塞ぐ径大な頭部とを有することが好ましい。
【0011】
本発明の押出し容器では、前記プレス本体は、前記収容空間側の、前記変形面と、前記摺動壁とを有するバルブ座と、前記押圧面を設けた、該バルブ座と向かい合って一体に組立てられる押圧側の押圧体と、からなり、前記変形面に、前記押圧体側に向かって、貫通孔付の第1の組立柱が立てられ、前記押圧体は、前記第1の組立柱に対応して、中心穴付の第2の組立柱が立てられ、前記バルブ座と前記押圧体とが一体に組立てられたとき、前記第1の組立柱と前記第2の組立柱とから前記ロッドに形成してなることが好ましい。
【0012】
本発明の押出し容器では、前記胴部に前記内容物を吐出する吐出ヘッドが付設され、前記吐出ヘッドは、上下方向に延伸される外壁を有し、前記収容空間と前記吐出ポートとを連通して前記内容物が通る通路が設けられ、前記外壁に対して前記吐出ポートが貫通する吐出管が直角に突出され、前記吐出ヘッドにおける前記吐出管が設けられた上部が下部に対して回転可能に設けられ、前記キャップの周面に切り欠いて上下方向に延伸されるスロットが形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の押出し容器によれば、ばねなどを設けなくとも容器の上部を押圧するだけで吐出ポートを開けたり、閉じたりすることができ、且つ構成要素が少なくなり、組立ても簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる押出し容器を示す分解斜視図である。
【図2】図1の押出し容器を示す分解縦断面図である。
【図3】図1の押出し容器における吐出ヘッドの収納状態を示す組立縦断面図である。
【図4】図3において押出し容器を押圧する準備状態を示す組立縦断面図である。
【図5】図4において押圧後の内容物の吐出状態を示す組立縦断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる押出し容器を示す組立縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態にかかる押出し容器を示す組立縦断面図である。
【図8】従来の押出し容器の一例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の押出し容器におけるいくつかの実施形態について図面を参照して説明する。なお、同一構成及び機能を有する構成要素については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1〜図5を参照して、本発明の本実施形態にかかる押出し容器について説明する。図示の如く、本発明の押出し容器1は、容器1の上部を押すとプレス機構3の上下動により該容器1内に収容された流動性内容物を外部に吐出させるものであって、概ね胴部2と、プレス機構3と、キャップ4と、吐出ヘッド5と、を備えている。
【0017】
胴部2は、その上端2aが上向きに開口し、下端2bが閉塞されている、例えば底壁212と、該底壁212の周縁から連続的に上向きに突出してなる容器周壁213と、により流動性内容物を入れることができる収容空間22を画成した有底筒状である。本実施形態において、吐出ヘッド5を取り付けるために容器周壁213の上端縁より突片214が延伸されている。この実施形態において、胴部2はほぼ円筒状である。
【0018】
プレス機構3は、容器1の開口221より容器1内に密閉かつ上下摺動可能に嵌合されているほぼ筒状プレス本体30を有する。該プレス本体30は、バルブ座31と該バルブ座31と一体に組立てられた押圧体32とからなっている。バルブ座31は、プレス機構3の上下動により例えばやや平坦状に変形可能な変形面312と、変形面312の周縁と連接されて、押圧体32と所定の間隔H2をおくように上向きに延伸される、容器周壁213の内周面に上下摺動可能に嵌合された摺動壁311と、を有する。変形面312に、押圧体32と組合わせるため、貫通孔314付の第1の組立柱315が押圧体32側に向かって立てられ、また、内容物が流出するための内孔310付の連通柱313が該第1の組立柱315から離れて突出されている。
【0019】
変形面312は、本実施形態において、変形しないとき、その中央部と周縁部とのそれぞれの上下方向に直角の左右方向の水平面が互いに第1の距離H1をおいて変形面312の中央部が上側に、その周縁部が下側に向かうように常時全体が凸弧状に湾曲している。
【0020】
押圧体32は、摺動壁311と所定の間隔H2をおいて例えば平坦状に形成された押圧面321を設けている。押圧体32は、第1の組立柱315に対応して、バルブ座31と組合わせるため、上端が開口した中心穴320付の第2の組立柱323がバルブ座31側に向かって立てられ、該組立柱323の下端部は径方向につば部323aが突出している。
【0021】
なお、バルブ座31と押圧体32とを良好に組立てるために、第1の組立柱315内に貫通孔314の内径の違いにより段部315aが形成され、第2の組立柱322の外周面に切り欠いて例えば環状溝部325が形成されている。第1の組立柱314と第2の組立柱323とを組立てると、第1の組立柱315が第2の組立柱323の溝部325に嵌合されて、段部315aとつば部323aによって互いに係合されて位置決めされる。第1の組立柱315と第2の組立柱323とは一体に組立てられたとき、押圧面321と変形面312との間を連結したロッド301となる。また、第1の組立柱315と第2の組立柱323を1本のロッド301に組立てた後、少なくとも上端開口が閉塞した繋ぎチューブ33が挿入される。
【0022】
この実施形態では、変形面312の変形により内容物をよく圧縮する場合、第1の距離H1として第2の距離H2よりも大きくすることが好ましい。
【0023】
押圧面321は、この実施形態においてほぼ平坦状に形成されており、キャップ4に密接に外嵌・係合される環状縁部322が立ち上がり延伸され、その周縁の一部を径方向に内向きに弧状に切り欠いて吐出ヘッド5を取り付けるための取付穴324が形成されている。
【0024】
キャップ4は、平坦状の上壁41と該上壁41の周縁から連続的に下向きに突出してなる周壁42とによりなるほぼ中空状筒体を有し、取付穴324を設けた押圧面321の周縁に対応して該周壁42の一部が内向きに凹むように形成されており、該周壁42の凹弧部421に上下方向に延伸されるスロット422が形成されている。
【0025】
吐出ヘッド5は、この実施形態において、取付穴324に嵌合される取付座51と、該取付座51に対して回動可能に設けられた回動座52と、からなっている。取付座51は、内容物が吐出する連通ロード511が形成された仕切壁512を有し、その下端よりバルブ座31の内孔310に対応して下孔511aが貫通された孔壁512aが延伸されている。仕切壁512の外側に、突片214が挿入されるスロット513aが設けられた定位壁513が形成されている。この形態において、内孔310と下孔511aは、所定の長さがあるチューブ53により接続されている。
【0026】
回動座52は、取付座51の連通ロード511に延伸されて挿入される挿入壁523を有し、挿入壁523には下孔511aと連通する通路522が設けられ、また、取付座51上に配置される外壁521が挿入壁523の周りに挿入壁523から続き、間隔をおいて形成されている。外壁521に続いて外壁521より吐出管525が突き出るように延伸されており、吐出管525には、通路522と外部とが連通する、内容物を吐出する吐出ポート524を設けている。
【0027】
吐出ポート524には、変形面312が変形すると内容物を吐出させるように外部と収容空間22とを連通させる連通状態、及び、変形面312が変形しないときは内容物を吐出させないための閉塞状態になるように吐出ポート524を往復移動する可動棒54を取り付けている。可動棒54は、吐出ポート524より径小の棒体541と吐出ポート524の吐出口を塞ぐ径大な頭部542を有する。
【0028】
回動座52は、取付座51に対して回転することによって、吐出管525が外側に向く(図4参照)吐出位置と、吐出管525がキャップ4のスロット422を経てキャップ4内に収納された収納位置と、に変わることができる。また、吐出管525がキャップ4内に収納されることによって、キャップ4を誤って不意に押しても内容物が出ないようにすることもできる。
【0029】
以下、本実施形態の押出し容器の使用について図3〜図5を参照して説明する。キャップ4を一先ず取り外して吐出管525を外側に向かせるように回動座52を取付座51に対して回す。そして、必ずしもキャップ4を元に戻す必要はないが、キャップ4をした状態で押圧すると、押圧面321が下降してロッド301が連動して下降し、変形面312が推されてほぼ平坦状に変形すると共に、プレス機構3の全体が下降する。プレス機構3の下降によって胴部内の圧力が上昇し、その圧力で内容物が推されると共に、可動棒54も推されて頭部542が吐出ポート524の外に出るように移動する。そのようにすると、図5のように、内孔310、チューブ53、通路522、吐出ポート524を介して外部と収容空間22とが連通して内容物が吐出されることができる。
【0030】
キャップ4をした状態で押圧しないとき、変形面312が凸弧状に回復されると同時にプレス機構3が上昇する。変形面312が凸弧状に戻ったとき、内容物は押圧されず、容器内の圧力差によって内孔310、チューブ53、通路522、吐出ポート524にある内容物を容器内に吸い込むと共に可動棒54も吸引されて吐出ポート524内に退避して、頭部542で吐出ポート524が閉塞される。
【0031】
以上により、本実施形態の押出し容器は、ばねなどを設けなくとも押圧体又はキャップを押圧するだけで吐出ポート524を開けたり、閉じたりすることができ、且つ構成要素が少なくなり、組立ても簡単になる。
【0032】
(第2の実施形態)
図6に示すように、この実施形態の押出し容器では、第1の実施形態の押出し容器と類似するが、概ねプレス機構3とキャップ4に切り欠きを形成しないなどの点において異なっている。
【0033】
胴部2Aの周壁21は、内容物を入れる収容空間22を画成しており、周壁21の一部に続いて該一部と吐出ポート524と連通する通路23を画成する間隔をおいて外壁211が設けられ、通路23と収容空間22との間の周壁21に内容物が収容空間22から通路23側に流れる通し穴216が開いている。吐出ヘッド5のヘッド壁が通路23に挿入して回転可能に定位されている。押圧体32の押圧面321が凹弧状に湾曲している。
【0034】
第1の組立柱315内に貫通孔314の内径の違いにより段部315aが形成され、第2の組立柱322の下端部は、段部315aに引掛けて抜け止めるつば322bが径方向に突出して設けてある。
【0035】
以上のように、この実施形態の押出し容器によれば、前記第1の実施の形態の押出し容器よりも構成要素が少なく、組立てが簡単である。
(第3の実施形態)
【0036】
図7に示すように、この実施形態の押出し容器では、第2の実施形態の押出し容器と類似するが、第2の実施形態における吐出ヘッド5を設けずに、ロッド301に挿入した繋ぎチューブ33Aを利用して内容物を吐出する点に異なっている。この実施形態において、繋ぎチューブ33Aは両端が開口し、その内部に内容物が吐出する吐出ポート330が形成されている。また、押圧体32のくぼんだ押圧面321Bは液貯め部としてなる。
【0037】
なお、図示しないが、この実施形態の吐出ポート330においても前記可動棒を配置することができる。
【0038】
以上のように、この実施形態の押出し容器によれば、前記実施の形態の押出し容器よりも構成要素が少なく、組立てが簡単である。
【0039】
以上の説明により、本発明の押出し容器によれば、押圧面321(321B)が下降すると、ロッド301を介して変形面312が連動して変形すると共に下降しながら、容器内の内容物を推して吐出ポート524(330)を経て内容物を吐出させることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 押出し容器
2 胴部
211 外壁
212 底壁
213 容器周壁
214 突片
22 収容空間
221 開口
2a 上端
2b 下端
3 プレス機構
30 プレス本体
301 ロッド
31 バルブ座
310 内孔
311 摺動壁
312 変形面
313 連通柱
314 貫通孔
315 第1の組立柱
315a 段部
32 押圧体
320 中心穴
321 押圧面
322 縁部
323 第2の組立柱
323a つば部
324 取付穴
325 溝部
33 繋ぎチューブ
4 キャップ
41 上壁
42 周壁
421 凹弧部
422 スロット
5 吐出ヘッド
51 取付座
511 連通ロード
511a 下孔
512 仕切壁
512a 孔壁
513 定位壁
513a スロット
52 回動座
521 外壁
522 通路
523 挿入壁
330、524 吐出ポート
525 吐出管
53 チューブ
54 可動棒
541 棒体
542 頭部
H1、H2 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の上部を押すとプレス機構の上下動により吐出ポートを介して該容器内に入った流動性内容物を外部に吐出させる押出し容器であって、
前記容器は、その上端が上向きに開口し、下端が閉塞されて流動性内容物を入れることができる収容空間を画成した有底筒状である胴部を有し、
前記プレス機構は、前記容器の開口より前記胴部内に密閉かつ上下摺動可能に嵌合させたプレス本体を有し、該プレス本体の上側に押圧されて下動可能な押圧面が設けられ、該押圧面と所定の間隔をおいて設けられ前記プレス機構の上下動により変形可能な変形面を有し、前記押圧面及び前記変形面の間に、前記押圧面と前記変形面とを連結するロッドが設けられ、
前記押圧面が下降すると、前記ロッドを介して前記変形面が変形して中央部が下降し、前記胴部内の内容物が推されて前記吐出ポートを経て前記内容物を吐出させることができるようになっていることを特徴とする押出し容器。
【請求項2】
前記プレス機構は、前記胴部内に密閉かつ上下摺動可能に嵌合させた摺動壁が更に設けられ、該摺動壁が前記変形面の周縁部と連接されて、前記押圧面の周縁部と所定の摺動距離をおいて前記押圧面側に延伸されてなり、
前記変形面が変形しないとき、その中央部と周縁部とが、それぞれの上下方向に直角の左右方向の水平面より前記摺動距離より大きい曲げ距離だけ離れるように前記変形面が上向きに弧状に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の押出し容器。
【請求項3】
前記胴部の上端に一時係止されることができると共に前記プレス機構と連動して上下動可能に設けられたキャップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の押出し容器。
【請求項4】
前記吐出ポートは、前記プレス機構に、外部と前記収容空間とを連通するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの一項に記載の押出し容器。
【請求項5】
前記胴部に前記内容物を吐出する吐出ヘッドが付設され、
前記吐出ポートは、前記吐出ヘッドを貫通して前記収容空間と連通するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの一項に記載の押出し容器。
【請求項6】
前記吐出ポートには、前記吐出ポートが、前記変形面が変形すると前記内容物を吐出させるように外部と前記収容空間とを連通させる連通状態、及び、前記変形面が変形しないときは前記内容物を吐出させない閉塞状態になるように往復移動するための可動棒が取り付けられ、
前記可動棒は、前記吐出ポートより径小の棒体と前記吐出ポートの吐出口を塞ぐ径大な頭部とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の押出し容器。
【請求項7】
前記プレス本体は、前記収容空間側の、前記変形面と、前記摺動壁とを有するバルブ座と、前記押圧面を設けた、前記バルブ座と向かい合って一体に組立てられる押圧側の押圧体と、からなり、
前記変形面に、前記押圧体側に向かって、貫通孔付の第1の組立柱が立てられ、
前記押圧体は、前記第1の組立柱に対応して、中心穴付の第2の組立柱が立てられ、
前記バルブ座と前記押圧体とが一体に組立てられたとき、前記第1の組立柱と前記第2の組立柱とから前記ロッドに形成してなることを特徴とする請求項2に記載の押出し容器。
【請求項8】
前記胴部に前記内容物を吐出する吐出ヘッドが付設され、
前記吐出ヘッドは、上下方向に延伸される外壁を有し、前記収容空間と前記吐出ポートとを連通して前記内容物が通る通路が設けられ、前記外壁に対して前記吐出ポートが貫通する吐出管が直角に突出され、
前記吐出ヘッドにおける前記吐出管が設けられた上部が下部に対して回転可能に設けられ、
前記キャップの周面に切り欠いて上下方向に延伸されるスロットが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の押出し容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−12111(P2012−12111A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286053(P2010−286053)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(595174108)
【Fターム(参考)】