説明

押圧操作型スイッチ装置

【課題】押圧操作後の自動復帰時に懸念される衝突音を効果的に軽減できると共に、明瞭なクリック感を生起できて操作部材の非操作位置がばらつく虞もない「押圧操作型スイッチ装置」を提供すること。
【解決手段】スイッチ装置1は、操作ノブ2が押圧操作後にクリックラバー3の弾性復帰力によって非操作位置まで自動復帰するというもので、非操作時の操作ノブ2をハウジング6のガイド筒部6dに設けた係止爪(ストッパ部)6cに係止させることにより、操作ノブ2が所定の非操作位置に保持されるようにした。また、クリックラバー3に突設した緩衝凸部3dを非操作時にハウジング6の規制鍔部6bの裏面(受け面)6eに圧接させることにより、押圧操作後の操作ノブ2の自動復帰時に、裏面6eに対する緩衝凸部3dの接触圧が漸増して衝撃が吸収されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリック感と弾性復帰力を生成するクリックラバーを備えた押圧操作型スイッチ装置に係り、特に、押圧操作後の自動復帰時に懸念される衝突音を軽減するための静音化対策に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の押圧操作型スイッチ装置においては、押圧操作される操作部材の後方にクリックラバーが組み込まれており、ユーザが操作部材を押し込むと、操作部材の移動に伴ってクリックラバーが弾性変形する。そして、操作部材を所定ストローク押し込むことによって、クリックラバーが弾性的に座屈変形してクリック感を生起すると共に、可動接点が固定接点に当接してスイッチオン状態に切り替わるようになっている。また、操作部材に対する押圧操作力が取り除かれると、クリックラバーが元の形状に弾性復帰するため、操作部材が押し戻されて非操作位置(初期位置)へ自動復帰すると共に、可動接点が固定接点から離れてスイッチオフ状態に戻るようになっている。
【0003】
なお、クリックラバーの形状としては種々提案されているが、通常、操作部材が搭載される昇降部の周囲に座屈変形可能なスカート部を有する形状に成形されており、スカート部の座屈変形に伴って昇降部の底面に付設した可動接点が回路基板に設けられた固定接点に接触するように構成されている。
【0004】
ところで、この種の押圧操作型スイッチ装置において、特に静音化が要請される場合、非操作時のクリックラバーの一部をハウジングや枠体等の固定部材に弾接させることにより、このクリックラバーに弾性付勢される操作部材を所定の非操作位置に位置決め・保持している。つまり、非操作時の操作部材がハウジング等の固定部材に係止される位置決め構造を採用した場合、押圧操作後の操作部材の自動復帰時に、クリックラバーの弾性復帰力で押し戻される操作部材が固定部材に衝突して耳障りな衝突音を発生する虞がある。そこで、かかる衝突音を軽減するために、クリックラバーに一体形成したフランジ部の先端を非操作時に固定部材の規制壁部に弾接させて位置決めしておき、押圧操作時にフランジ部が規制壁部から離れるように設定しておくことによって、押圧操作後の自動復帰時にフランジ部が弾性圧縮しながら規制壁部に押し付けられるように構成した押圧操作型スイッチ装置が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−28946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したようにクリックラバーのフランジ部を弾性圧縮させながら規制壁部に押し付けるという静音化対策は、フランジ部を含めたクリックラバー全体を撓みやすく形成しておけば高い緩衝効果を望めるが、こうすると押圧操作時にクリックラバーに明瞭なクリック感を生成できないという問題が発生する。そこで、クリックラバーのうち規制壁部に弾接するフランジ部だけを特に撓みやすい形状に形成しておくことが考えられるが、フランジ部を大きく撓めながら規制壁部に押し付けるという位置決め構造を採用した場合、フランジ部の撓み方によってクリックラバーの位置がばらついてしまうため、操作部材の非操作位置を高精度に規定できないという別の問題が発生する。
【0007】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、押圧操作後の自動復帰時に懸念される衝突音を効果的に軽減できると共に、明瞭なクリック感を生起できて操作部材の非操作位置がばらつく虞もない押圧操作型スイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、押圧操作される操作部材と、この操作部材に押し込まれて弾性的に座屈変形可能なクリックラバーと、このクリックラバーの座屈変形に伴って接点切替動作が行われるスイッチ素子とを備え、前記操作部材が押圧操作後に前記クリックラバーの弾性復帰力によって非操作位置まで自動復帰する押圧操作型スイッチ装置において、非操作時に前記操作部材が前記クリックラバーの弾性復帰力によって第1の所定位置に存するストッパ部に係止されるようになし、且つ、非操作時に前記クリックラバーに設けた緩衝凸部を自身の弾性で第2の所定位置に存する受け面に圧接させると共に、前記操作部材の自動復帰時に前記受け面に対する前記緩衝凸部の接触圧が漸増するように構成した。
【0009】
このように構成された押圧操作型スイッチ装置では、非操作時の操作部材がストッパ部に係止されるため、この操作部材の非操作位置を高精度に規定することができると共に、明瞭なクリック感を生成可能なクリックラバーに撓みやすい形状の緩衝凸部を形成し、押圧操作後の操作部材の自動復帰時に、この緩衝凸部を受け面に押し付けて接触圧を漸増させるようにしたので、効果的に衝撃を吸収することができる。つまり、非操作位置へ戻る直前に操作部材の復帰速度を急減させることができるため、耳障りな衝突音を発生する虞がなくなる。
【0010】
上記の構成において、緩衝凸部が受け面から離隔した状態にあるとき、この緩衝凸部が受け面へ向かって斜めに延びる突片としてクリックラバーに突設されており、操作部材の自動復帰時に、緩衝凸部が受け面に対して摺動しながら撓むようにしてあると、緩衝凸部の撓みの反力と摺動の摩擦力との両方が、受け面に対する緩衝凸部の接触圧に寄与することになるため、非常に高い緩衝効果を得ることができる。
【0011】
また、上記の構成において、操作部材を挿通させる開口部が設けられたハウジングを備え、このハウジングにストッパ部と受け面とが設けられていると、構造が簡素化しやすくなるため好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の押圧操作型スイッチ装置は、非操作時の操作部材がストッパ部に係止されるため、この操作部材の非操作位置を高精度に規定することができると共に、明瞭なクリック感を生成可能なクリックラバーに撓みやすい形状の緩衝凸部を形成し、押圧操作後の操作部材の自動復帰時に、この緩衝凸部を受け面に押し付けて接触圧を漸増させるようにしたので、効果的に衝撃を吸収することができる。それゆえ、このスイッチ装置は、非操作位置へ戻る直前に操作部材の復帰速度を急減させることができ、押圧操作後の自動復帰時に懸念される衝突音を軽減する効果が高い。しかも、操作部材の非操作位置がばらつかず、且つ、クリック感が明瞭で誤操作を防止しやすいため、このスイッチ装置は静音化の要望が高い各種の入力装置に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態例に係る押圧操作型スイッチ装置の斜視図である。
【図2】該スイッチ装置の側面図である。
【図3】該スイッチ装置の分解斜視図である。
【図4】該スイッチ装置に備えられるクリックラバーの斜視図である。
【図5】該クリックラバーの緩衝凸部を示す要部拡大図である。
【図6】該スイッチ装置の非操作状態を示す断面図である。
【図7】該スイッチ装置が押圧操作されてスイッチオンした状態を示す断面図である。
【図8】該スイッチ装置が自動復帰する途中状態を示す断面図である。
【図9】該スイッチ装置が自動復帰動作を完了する直前状態を示す断面図である。
【図10】緩衝凸部の変形例を示す要部拡大図である。
【図11】緩衝凸部の他の変形例を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図3と図6に示すように、本実施形態例に係る押圧操作型スイッチ装置1は、ユーザによって押圧操作される操作ノブ(操作部材)2と、押圧操作時に操作ノブ2に押し込まれて弾性的に座屈変形するクリックラバー3と、このクリックラバー3に付設された可動接点4と、この可動接点4と接離可能な固定接点5と、操作ノブ2を挿通させる開口部6aが設けられたハウジング6とによって主に構成されている。このスイッチ装置1は、操作ノブ2がクリックラバー3によって常時上方(開口部6aから突出する方向)へ弾性付勢されており、操作ノブ2の押圧操作時に、クリックラバー3の座屈変形に伴って可動接点4と固定接点5からなるスイッチ素子の接点切替動作が行われるようになっている。また、固定接点5は回路基板10上に設けられており、この回路基板10とハウジング6の規制鍔部6bとの間にクリックラバー3を介在させている。
【0015】
なお、このスイッチ装置1が組み込まれた入力装置においては、図6〜図9に示すように、外殻ケースの天板部11に設けられた開口11a内に操作ノブ2のキートップ2aを露出させてあり、このキートップ2aがユーザによって押圧操作されて図示下方へ押し込まれるようになっている。また、このスイッチ装置1のハウジング6は図示せぬ固定部材に取り付けられており、同じく固定部材上に支持された回路基板10には図示せぬ配線パターンや電子部品等が配設されている。
【0016】
押圧操作型スイッチ装置1の構成について詳しく説明すると、操作ノブ2はキートップ2aから直方体形状に垂下する部分を有し、当該部分の相対向する側壁にはそれぞれ係合孔2bが設けられている。これら係合孔2bにはハウジング6の後述する係止爪6cが挿入される。図6に示すように、操作ノブ2はクリックラバー3によって図示上方へ弾性付勢されており、この弾性付勢力を受けて係合孔2bの図示下端部が係止爪6cに係止されることにより、操作ノブ2は係止爪6cに係止された状態で所定の非操作位置に保持されている。また、図7〜図9に示すように、押圧操作や復帰動作に伴って操作ノブ2が図示上下方向へ往復動すると、係合孔2b内における係止爪6cの位置は相対的に変化する。
【0017】
ハウジング6には、矩形状の開口部6aを包囲するガイド筒部6dと、ガイド筒部6dの下端から外側へ突出する平板状の規制鍔部6bとが設けられており、ガイド筒部6dの開口部6aに操作ノブ2の直方体部分が往復動自在に挿通される。ガイド筒部6dの相対向する内壁面にはそれぞれ係止爪6cが突設されており、前述したように、これら係止爪6cが操作ノブ2の対応する係合孔2bに挿入されることにより、各係止爪6cは操作ノブ2を所定の非操作位置に保持するストッパ部として機能する。また、ガイド筒部6dの内壁面は操作ノブ2の往復動を案内するガイド面としても機能する。規制鍔部6bは回路基板10と所定の間隔を存して対向しており、図2と図6に示すように、操作ノブ2の非操作状態では規制鍔部6bの裏面6eにクリックラバー3の後述する緩衝凸部3dが弾接している。そして、操作ノブ2が非操作位置からある程度押し込まれると、図7に示すように、緩衝凸部3dが規制鍔部6bの裏面6eから離れるようになっている。つまり、規制鍔部6bの裏面6eは、非操作時にクリックラバー3の緩衝凸部3dを圧接させる受け面となっている。なお、複数のスイッチ装置1を並設する場合には、規制鍔部6bの複数箇所からガイド筒部6dを起立させた形状のハウジングを用いることによって部品点数を削減することができる。
【0018】
クリックラバー3はシリコンゴム等の弾性材料からなり、図4や図7に示すような形状に成形されている。すなわち、クリックラバー3には、回路基板10上に載置されるベース部3aと、このベース部3a上に突設された先窄まりな枠状のスカート部3bと、外周部が全周に亘ってスカート部3bに支えられている昇降部3cと、この昇降部3c上に突設されて相対向する一対の緩衝凸部3dとが設けられている。そして、昇降部3cの底面略中央に可動接点4が付設されており、昇降部3cが操作ノブ2によって所定量押し込まれると、スカート部3bが弾性的に座屈してクリック感を生起するようになっている。前述したように、このクリックラバー3は回路基板10とハウジング6の規制鍔部6bとの間に介在されており、図6に示すように、操作ノブ2の非操作状態では各緩衝凸部3dが規制鍔部6bの裏面6eに圧接していると共に、可動接点4が固定接点5と接離可能に対向している。また、平面視略方形な昇降部3a上に操作ノブ2が搭載されており、この昇降部3aの略平行な2辺に沿って緩衝凸部3dが延在している。
【0019】
図5と図7に示すように、緩衝凸部3dは規制鍔部6bの裏面6eから離隔した状態において、つまり外部から負荷のかからない無負荷状態では、規制鍔部6bの裏面6eへ向かって斜めに延びる平板状の突片としてクリックラバー3に突設されている。このクリックラバー3は、一対の緩衝凸部3dを裏面6eに圧接させた状態で規制鍔部6bと回路基板10との間に組み込まれているため、操作ノブ2が押圧操作後にクリックラバー3に押し戻される自動復帰時には、図8と図9に示すように、各緩衝凸部3dが規制鍔部6bの裏面6eに対して摺動しながら外向き(クリックラバー3の径方向外側)に撓んでいく。なお、複数のスイッチ装置1を並設する場合には、回路基板10上に載置されるラバーシートに複数のクリックラバー3を一体形成することによって部品点数を削減することができる。
【0020】
次に、このように構成された押圧操作型スイッチ装置1の動作について説明する。
【0021】
図6に示す非操作状態において、ユーザが操作ノブ2のキートップ2aを図示下方へ所定ストローク押し込むと、緩衝凸部3dが規制鍔部6bの裏面6eから離れた直後にクリックラバー3のスカート部3bが弾性的に座屈変形してクリック感が生起され、その直後に可動接点4が固定接点5に当接して図7に示すスイッチオン状態に切り替わる。
【0022】
この後、操作ノブ2に対する押圧操作力が取り除かれると、クリックラバー3のスカート部3bが元の形状に弾性復帰するため、この弾性復帰力によって操作ノブ2は非操作位置(初期位置)へ押し戻されていく。その際、操作ノブ2が図8に示す位置まで押し戻されると、まずクリックラバー3の緩衝凸部3dが規制鍔部6bの裏面6eに当接し、操作ノブ2がさらに図9に示す位置まで押し戻されると、緩衝凸部3dは裏面6eに対して摺動しながら外向きに撓んで最終的に図6に示す形状となる。したがって、裏面6eに対する緩衝凸部3dの接触圧は、徐々に増大する摺動の摩擦力と、徐々に増大する撓みの反力とが合算されたものとなり、これら2種類の力で漸増する接触圧によって衝撃は効果的に吸収される。その結果、操作ノブ2はハウジング6の係止爪6cに係止される直前、つまり図6に示す非操作位置へ戻る直前に復帰速度が急減し、ほとんど衝突音を生じることなく非操作位置へ自動復帰する。
【0023】
なお、本実施形態例では、クリックラバー3の昇降部3cの底面に可動接点4が付設されているが、回路基板10上に実装したメンブレンスイッチ等のスイッチ素子が昇降部3cによって押圧駆動されるという構成であってもよい。
【0024】
以上説明したように、本実施形態例に係る押圧操作型スイッチ装置1では、非操作時の操作ノブ2がハウジング6の係止爪6cに係止されるため、操作ノブ2の非操作位置を高精度に規定することができると共に、明瞭なクリック感を生成可能なクリックラバー3の一部に撓みやすい形状の緩衝凸部3dを形成し、押圧操作後の操作ノブ2の自動復帰時に、この緩衝凸部3dを規制鍔部6bの裏面6eに押し付けて接触圧を漸増させるようにしたので、効果的に衝撃を吸収することができる。それゆえ、このスイッチ装置1は、非操作位置へ戻る直前に操作ノブ2の復帰速度を急減させることができ、押圧操作後の自動復帰時に懸念される衝突音を軽減する効果が高いものとなっている。しかも、操作ノブ2の非操作位置がばらつかず、且つ、クリック感が明瞭で誤操作を防止しやすいため、このスイッチ装置1は静音化の要望が高い各種の入力装置に用いて好適である。
【0025】
また、この押圧操作型スイッチ装置1では、操作ノブ2を挿通させる開口部6aが設けられたハウジング6に、操作ノブ2を所定の非操作位置に保持するストッパ部(ガイド筒部6dの係止爪6c)と、非操作時にクリックラバー3の緩衝凸部3dを圧接させる受け面(規制鍔部6bの裏面6e)とが設けられているため、これらストッパ部や受け面を設けるためにわざわざ部品点数を増やす必要がない。しかも、ハウジング6の形状は単純であり、クリックラバー3の形状も特に複雑ではないため、スイッチ装置1全体の構造が簡素で製造コストを抑制しやすい。ただし、ストッパ部と受け面を相異なる個別の固定部材に設ける構成も可能である。
【0026】
また、この押圧操作型スイッチ装置1では、緩衝凸部3dが受け面(規制鍔部6bの裏面6e)から離隔した状態、つまり無負荷状態にあるとき、この緩衝凸部3dが受け面へ向かって斜めに延びる平板状の突片としてクリックラバー3に突設されており、押圧操作後の操作ノブ2の自動復帰時に、この緩衝凸部3dが受け面である裏面6eに対して摺動しながら撓むようにしてある。そのため、緩衝凸部3dの撓みの反力と摺動の摩擦力との両方が、受け面に対する緩衝凸部3dの接触圧に寄与することになり、非常に高い緩衝効果を得ることができる。
【0027】
なお、上記の実施形態例では、クリックラバー3の昇降部3c上に相対向する一対の緩衝凸部3dを突設した場合について説明したが、緩衝凸部3dの数や形状あるいは突設位置等は適宜選択可能である。例えば、図10に示すように、平板状の突片を途中で僅かに外向きに屈曲させた形状の緩衝凸部3d1や、図11に示すように、僅かに外向きに湾曲させた形状の緩衝凸部3d2を採用した場合にも、これら緩衝凸部3d1や緩衝凸部3d2は自動復帰時に受け面に対して摺動しながら撓むため、漸増する接触圧を生成することができる。また、緩衝凸部3dをクリックラバー3の周方向に沿って連続する形状に設けてもよく、多数の緩衝凸部3dを分散させてもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 押圧操作型スイッチ装置
2 操作ノブ
2b 係合孔
3 クリックラバー
3b スカート部
3c 昇降部
3d,3d1,3d2 緩衝凸部
4 可動接点
5 固定接点
6 ハウジング
6a 開口部
6b 規制鍔部
6c 係止爪(ストッパ部)
6d ガイド筒部
6e 裏面(受け面)
10 回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧操作される操作部材と、この操作部材に押し込まれて弾性的に座屈変形可能なクリックラバーと、このクリックラバーの座屈変形に伴って接点切替動作が行われるスイッチ素子とを備え、前記操作部材が押圧操作後に前記クリックラバーの弾性復帰力によって非操作位置まで自動復帰する押圧操作型スイッチ装置において、
非操作時に前記操作部材が前記クリックラバーの弾性復帰力によって第1の所定位置に存するストッパ部に係止されるようになし、且つ、非操作時に前記クリックラバーに設けた緩衝凸部を自身の弾性で第2の所定位置に存する受け面に圧接させると共に、前記操作部材の自動復帰時に前記受け面に対する前記緩衝凸部の接触圧が漸増するようにしたことを特徴とする押圧操作型スイッチ装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記緩衝凸部が前記受け面から離隔した状態にあるとき、この緩衝凸部が前記受け面へ向かって斜めに延びる突片として前記クリックラバーに突設されており、前記操作部材の自動復帰時に、前記緩衝凸部が前記受け面に対して摺動しながら撓むようにしてあることを特徴とする押圧操作型スイッチ装置。
【請求項3】
請求項1または2の記載において、前記操作部材を挿通させる開口部が設けられたハウジングを備え、このハウジングに前記ストッパ部と前記受け面とが設けられていることを特徴とする押圧操作型スイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−16267(P2013−16267A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146377(P2011−146377)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】