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抽出用バッグの製造装置、抽出用バッグ
説明

抽出用バッグの製造装置、抽出用バッグ

【課題】吊り糸が、その長さをかせぐため弛んだ状態となるようにシートに固着されている包装材を用いても、吊り糸の縦シール部に溶着される位置を定めることができ、吊り糸の長さを揃えることができて、しかも、縦シールの際に吊り糸が切断されてしまうおそれのない抽出用バッグの製造装置を提供する。
【解決手段】吊り糸7がPcの位置を通過するとき、吊り糸7の途中部分が切断されると共に縦シール部11に対し溶着される。このとき吊り糸7は下方湾曲姿勢のまま保持バンド61によって保持されているので、縦シール部11に対し定まった位置で溶着される。吊り糸7は、縦シール部11の定まった位置に溶着されるので、切断された吊り糸7は一定の長さに切断される。従って、吊り糸7の長さは常に一定に揃えられることになり、吊り糸7の長さがまちまちになるのを完全に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はティーバッグ等の抽出用バッグの製造装置、抽出用バッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、袋の中に茶葉が充填されており、その袋を湯に浸して茶を抽出するための抽出用バッグがある。抽出用バッグには図13に示す三角バッグ130がある。この三角バッグ130は本体部5、吊り糸7及びタグ9によって構成されている。この三角バッグ130は特許文献1に記載された抽出用バッグの製造装置によって製造されるものである。
この種の抽出用バッグにおいて最近では吊り糸7を長いものにしたいという要請が多い。これは吊り糸7のタグ9側の端部を三角バッグ130から剥がして、タグ9を手で持って吊り糸の下端に三角バッグ130を吊り下げた状態で茶の抽出を行う際に、湯を入れた容器が深いものであっても対応できるようするためである。
【0003】
三角バッグ130を製造するには図3に示す包装材21が用いられる。この包装材21は、シート23と、シート23に予め固着され縦方向に一定の間隔をあけて配置された吊り糸7とによって構成されている。吊り糸7の一端部はシート23に固着され、他端部はタグ9に固着されており、タグ9がシート23に剥離可能に固着されている。従って、吊り糸7の両端部は(他端部はタグ9を介して)シート23に固着されており、吊り糸7の両端部間は弛んだ状態となっている。これは、上述の吊り糸7を長いものにしたいという要請に応えるためである。
【0004】
【特許文献1】特開2008−150071号公報
【0005】
三角バッグ130の製造では、包装材21を縦方向へ送りながらシート23をその横方向のほぼ中心で折り曲げて横方向の両端部を重ね合わせ、重ね合わされたシート23に縦シール部11を形成する。その後下側の横シール部15を形成し、茶葉Tを充填した後に、横シール部15と交差する方向で上側の横シール部13を形成することで本体部5が形成される。これにより本体部5に吊り糸7が付いた三角バッグ130が製造される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
三角バッグ130では、吊り糸7の一端部が扁平に潰された状態で本体部5の面部分に固着されており、しかも図13において拡大して示すように吊り糸7の先端は解れた状態となっているため見た目が悪いという問題がある。
また、三角バッグ130を使用する際に、タグ9を持って本体部5を吊り下げると、吊り糸7の一端部が本体部5の面部分に固着しているため、本体部5の辺部(シート23の折り曲げ部)が下を向いてしまうことになり、湯切れが悪くなるという問題点がある。
【0007】
このような問題点を解決するためには、縦シール部11が形成される際に吊り糸7を切断すると共に縦シール部11と共に溶着して、吊り糸7が縦シール部11の略中央にくるようにすることが考えられる。
前述したように吊り糸は弛んだ状態で、その両端部のみがシートに固着されているので、吊り糸7の姿勢はばらばらとなっている。このため吊り糸7の縦シール部11に溶着される位置が定まらず、吊り糸7の長さがまちまちになってしまうばかりか、吊り糸7が縦シールの際に切断されてしまうおそれもある。
【0008】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、吊り糸が、その長さをかせぐため弛んだ状態となるようにシートに固着されている包装材を用いても、吊り糸の縦シール部に溶着される位置を定めることができ、吊り糸の長さを揃えることができて、しかも、縦シールの際に吊り糸が切断されてしまうおそれのない抽出用バッグの製造装置、及び当該抽出用バッグの製造装置によって製造される抽出用バッグを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、原反から送出される帯状の熱溶着可能なシートを縦方向へ送りながら縦方向に交差する横方向の両端部を重ね合わせるシート送り手段と、前記シート送り手段によって重ね合わされたシートに縦方向のシールを施して縦シール部を形成する縦シール手段と、前記縦シール部が形成されたシートの充填部を挟む上下部分に横方向のシールを施して上側の横シール部と下側の横シール部を形成する横シール手段と、前記充填部に被充填物を充填する充填手段とを有する抽出用バッグの製造装置において、前記シートと、シートの縦方向に互いに一定の間隔をあけて複数配置され、且つ横方向へ長く延びる姿勢で両端部がシートの横方向の両端より内側に寄った位置に固着され、且つ糸の固着された部分の間が弛んでいる吊り糸を備えた包装材を用い、前記縦シール部が形成される際に吊り糸を切断すると共に縦シール部に対し溶着させる抽出用バッグの製造装置であって、縦シール部が形成される前に吊り糸を付勢して所定の姿勢に揃える糸付勢手段と、前記糸付勢手段によって所定の姿勢に揃えられた吊り糸を縦シール部に前記吊り糸が溶着されるまで保持する糸保持手段を備えたことを特徴とする抽出用バッグの製造装置である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載した抽出用バッグの製造装置において、糸付勢手段は吊り糸に対しエアーを吹きつけて付勢するエアー吹きつけ装置から成ることを特徴とする抽出用バッグの製造装置である。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2に記載した抽出用バッグの製造装置において、エアー吹きつけ装置は包装材に備えられた吊り糸の中央部と縦シール部に溶着される側の端部とにエアーを吹きつけることを特徴とする抽出用バッグの製造装置である。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載した抽出用バッグの製造装置において、シート送り手段は、横方向に互いに周面が対向して配置された一対のローラから成り縦シール手段の上側に設けられた上側ローラ組と、横方向に互いに周面が対向して配置された一対のローラから成り縦シール手段の下側に設けられた下側ローラ組とによって構成されており、糸保持手段は前記上側ローラ組と前記下側ローラ組それぞれの吊り糸が縦シール部に溶着される側に配置された2つのローラと、前記2つのローラに掛け渡された保持バンドによって構成されていることを特徴とする抽出用バッグの製造装置である。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載した抽出用バッグの製造装置において、保持バンドは弾性体で構成されていることを特徴とする抽出用バッグの製造装置である。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかに記載した抽出用バッグの製造装置において、縦シール手段は超音波シール装置によって構成されていることを特徴とする抽出用バッグの製造装置である。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載した抽出用バッグの製造装置によって製造された抽出用バッグであって、吊り糸が縦シール部に溶着されていることを特徴とする抽出用バッグである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の抽出用バッグの製造装置によれば、吊り糸の縦シール部に溶着される位置を定めることができ、吊り糸の長さを揃えることができるようになる。
また、吊り糸が、その長さをかせぐため弛んだ状態となるようにシートに固着されている包装材を用いて、吊り糸を縦シール部に溶着させても縦シールの際に吊り糸が切断されてしまうのを完全に防止することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態1に係る抽出用バッグの製造装置1、この抽出用バッグの製造装置1によって製造される抽出用バッグとしての三角バッグ3を図1から図10にしたがって説明する。
図1、図2に示すように三角バッグ3は透水性の材料によって構成される三角錐状の本体部5、本体部5に封入されている茶葉T、本体部5に溶着された吊り糸7及び吊り糸7に取り付けられたタグ9によって構成されている。
本体部5には一ヶ所の縦シール部11と二箇所に横シール部13、15が形成されており、縦シール部11の長さ方向の中心に吊り糸7の一端部が溶着されている。吊り糸7の他端部にはタグ9が取り付けられている。タグ9は本体部5に固着されており、使用時にタグ9を本体部5から剥がし、タグ9を持って本体部5を吊り糸7によって吊り下げた状態で、容器に入れた湯に浸して茶葉Tからの抽出を行う。
【0018】
図3に三角バッグ3を抽出用バッグの製造装置1によって製造するために用いる包装材21を示す。
包装材21は縦方向に長い帯状のシート23、このシート23の縦方向に互いに一定の間隔をあけ、且つシート23の横方向へ長く延びる姿勢で複数配置された吊り糸7及び各吊り糸7に取り付けられたタグ9によって構成されている。
吊り糸7の一端部はシート23に固着され、他端部はタグ9に固着されており、タグ9がシート23に剥離可能に固着されている。従って、吊り糸7の両端部は(他端部はタグ9を介して)シート23に固着されており、吊り糸7の両端部間は吊り糸7の長さをかせぐために弛んだ状態となっている。
吊り糸7の一端部はシート23の横方向の一方側の縁から僅かに内側へ寄った位置に固着されており、他端部はタグ9が取り付けられ、シート23の横方向の他方側の縁から内側へ寄った位置にタグ9を介して剥離可能に固着されている。従って、吊り糸7の両端部はシート23の横方向の両端より内側に寄った位置に固着されている。
【0019】
三角バッグ3を製造する抽出用バッグの製造装置1の構成について説明する。
図4において符号31は装置本体を示し、装置本体31の上部には繰出しホイール33が備えられ、この繰出しホイール33にロール状に巻かれた包装材21の原反が装着されている。また、装置本体31には包装材21をガイドする複数のガイドローラ35が備えられている。
装置本体31の上部には茶葉Tが収容される茶葉収容部37、この茶葉Tを一定量ずつ送出するための計量送出装置39が備えられている。
装置本体31にはガイドシュート41が設けられている。包装材21の途中部分はこのガイドシュート41に巻きついており、後述する上側ローラ組51と下側ローラ組53とによって、その両端部が重ね合わされた状態で保持されている。
【0020】
装置本体31にはエアーノズル45、47が設けられており、エアーノズル45、47は図示しない接続管を介してコンプレッサーに接続され、接続管(図示せず)の途中には電磁弁(図示せず)が備えられている。電磁弁は制御手段(図示せず)によって開閉されエアーノズル45、47からエアーが所定のタイミングで噴射されるようになっている。
これらエアーノズル45、47、コンプレッサー、接続管、電磁弁及び制御手段によって糸付勢手段が構成されている。
エアーノズル45の先端は後述する上側ローラ組51のローラ57の上側で、且つ包装材21の中央部寄りに位置している。またエアーノズル47の先端は後述する上側ローラ組51のローラ57の上側で、且つ包装材21の縁寄りに位置している。
【0021】
装置本体31には縦シール手段としての超音波シール装置62が設けられており、この超音波シール装置62は超音波ホーン63と、この超音波ホーン63に対向して配置された円盤状の受け部材65とによって構成されている。
装置本体31にはシート送り手段としての上側ローラ組51、下側ローラ組53が設けられている。上側ローラ組51は横方向に互いに周面が対向して配置された一対のローラ55、57から成り、超音波シール装置62の上側に設けられている。下側ローラ組53は横方向に互いに周面が対向して配置された一対のローラ56、58から成り、超音波シール装置62の下側に設けられている。
ローラ57、58は吊り糸7の縦シール部11に溶着される側(一端部側)に配置されている。ローラ57、58の周面には溝59が形成されている。
【0022】
符号61は合成ゴム製の保持バンドを示し、この保持バンド61はループ状でローラ57、58に掛け渡されており、保持バンド61の一部は溝59に嵌り込んでいる。
糸保持手段はローラ57、58と保持バンド61とによって構成されている。保持バンド61は縦シール部11に溶着される側の包装材21と接触するように設けられており、いくつかの吊り糸7は保持バンド61によって保持されている。
【0023】
また、装置本体31には横方向のシールを施すための回動ユニット71が備えられている。回動ユニット71の構成について説明する。
符号73は板状の回動ベースを示し、この回動ベース73は図示しない支持ベース上に角度90°の範囲で回動自在に支持されており、図示しない駆動機構によって回動させられる。回動ベース73のほぼ中心には丸穴75が形成されている。
回動ベース73の上面の四隅には支柱77、79、81、83が固定されており、支柱77、79には横バー85が渡設され、支柱81、83には横バー87が渡設されている。横バー85、87には一対のガイドシャフト89、91が渡設されており、ガイドシャフト89、91にはほぼU字形の板状部材によって構成されるホルダ93が摺動自在に支持されている。ホルダ93のガイドシャフト89側の腕部には超音波ホーン95が支持され、ホルダ93のガイドシャフト91側の腕部には円盤状の受け部材97が支持されている。これら超音波ホーン95と受け部材97とによって横シール手段が構成されている。
また、装置本体31にはシュート99が設けられており、このシュート99は回動ベース73の丸穴75の下方領域に配置されている、シュート99の先端部は装置本体31の前面に設けられた排出口101に臨んでいる。
以上のように抽出用バッグの製造装置1は構成されている。
【0024】
次に抽出用バッグの製造装置1の動作について説明する。
繰出しホイール33に装着された包装材21は、その始端を繰出してガイドローラ35間に巻回した後、ガイドシュート41によってU字状に湾曲させられる。そして、上側ローラ組51、下側ローラ組53によって、その両端部が重ね合わされた状態で保持され筒状となる。この状態で三角バッグ3の縦シール部11の長さ寸法に相当する長さ分(以下1ピッチという)ずつ、上側ローラ組51、下側ローラ組53によって包装材21は縦方向の下方に送られる。
なお、ローラ57、58が回転すると、保持バンド61はシート23を下方へ送る方向へ駆動する。
【0025】
吊り糸7が図6に示すポジションPhの位置に到達すると、エアーノズル45、47の先端からエアーが噴出させられる。エアーノズル45、47の先端から噴出されたエアーは吊り糸7の中央部と縦シール部11に溶着される側の端部とを吹きつけられて付勢され、吊り糸7は仮想線で示す状態から実線で示すように中央部が下方に湾曲した下方湾曲姿勢となる。そして、上側ローラ組51のローラ55、57と下側ローラ組53のローラ56、58が回転して、包装材21は1ピッチ下方に送られ、吊り糸7は下方湾曲姿勢のまま2つのローラ57、58に掛け渡された保持バンド61とシート23とによって挟み込まれて保持される。
エアーノズル45、47からのエアーの噴出は、吊り糸7が下方湾曲姿勢となり保持バンド61によって保持されるまで行われる。従って、吊り糸7は下方湾曲姿勢を確実に保ったまま保持バンド61によって保持される。
吊り糸7は下方湾曲姿勢のまま、更に1ピッチ下方に送られて超音波シール装置62に至る。
【0026】
超音波シール装置62に送り込まれた包装材21は、図7においてPcの位置で超音波シール装置62によって縦方向のシールが施されると共に包装材21の両端部が切断される。即ち包装材21はシールアンドカットされて、縦シール部11が形成される。
また、吊り糸7は保持バンド61によって下方湾曲姿勢のまま保持された状態でPcの位置を通過するとき、吊り糸7の途中部分が切断されると共に縦シール部11に対し溶着される。このとき吊り糸7は下方湾曲姿勢のまま保持バンド61によって保持されているので、定まった位置で切断されると共に縦シール部11に溶着される。従って、吊り糸7の長さは常に一定に揃えられることになり、吊り糸7の長さがまちまちになるのを完全に防止することができる。
また、上記したように吊り糸7は下方湾曲姿勢を保っているので、縦シール部11の定まった位置において必ずシールアンドカットされることになり、吊り糸7が前記定まった位置以外の部分で切断されてしまうのを防止することができる。
【0027】
更に縦シール部11が形成されて筒状になった包装材21は上側ローラ組51と下側ローラ組53とによって更に下方に送られ、回動ユニット71に至る。
包装材21が回動ユニット71に至ると、待機していたホルダ93は、包装材21に向かってAB方向に往路走行する。ホルダ93と共に超音波ホーン95及び受け部材97もAB方向に往路走行するため、包装材21の下部が横方向にシールアンドカットされる。これにより図8に示すように包装材21の先端部に横シール部15が形成される。
次に回動ユニット71は、超音波ホーン95、受け部材97及と共に時計回りに90°回転して、包装材21は上側ローラ組51、下側ローラ組53によって1ピッチ下方へ送られる。そして、計量送出装置39によって計量された所定量の茶葉Tがガイドシュート41を通って、包装材21の先端部に充填される。
【0028】
次いで待機していたホルダ93が、同図において仮想線で示す位置で包装材21に向かってCD方向に往路走行する。ホルダ93と共に超音波ホーン95及び受け部材97も往路走行するため、包装材21の下部が横方向にシールアンドカットされる。これにより図9に示すように包装材21の先端部に横シール部13が形成される。更に、三角バッグ3の同図において上側の横シール部13が形成されると共に、三角バッグ3が包装材21から切り離される。そして、切り離された三角バッグ3は回動ベース73の丸穴75を通ってシュート99上に落下し、シュート99上を滑って移動して、排出口101から排出される。
【0029】
回動ユニット71は、超音波ホーン95、受け部材97と共に反時計回りに90°回転して、包装材21は上側ローラ組51、下側ローラ組53によって1ピッチ下方へ送られる。そして、計量送出装置39によって計量された所定量の茶葉Tがガイドシュート41を通って、包装材21の先端部に充填される。
次いで待機していたホルダ93が、図9において仮想線で示す位置で包装材21に向かってAB方向に往路走行する。ホルダ93と共に超音波ホーン95及び受け部材97も往路走行するため、包装材21の下部が横方向にシールアンドカットされる。これにより図10に示すように包装材21の先端部に横シール部15が形成される。更に、三角バッグ3の同図において上側の横シール部15が形成されると共に、三角バッグ3が包装材21から切り離される。そして、切り離された三角バッグ3は回動ベース73の丸穴75を通ってシュート99上に落下し、シュート99上を滑って移動し、排出口101から排出される。更に上記した動作が繰り返されて、三角バッグ3が連続して製造される。
【0030】
図11に実施の形態2の抽出用バッグとしての平バッグ111を示す。この平バッグ111は本体部113が平袋状で、折り曲げ部115に対向する辺に縦シール部117が設けられており、折り曲げ部115に直交する辺に横シール部119、121が設けられている。そして、縦シール部117に吊り糸7の一端部が溶着されている。吊り糸7の他端部はタグ9が取り付けられている。
この平バッグ111は実施の形態1の抽出用バッグの製造装置1によって製造されるもので、回動ユニット71を回転させない状態で静止したまま、ホルダ93が超音波ホーン95と受け部材97と共に図12に示すAB方向に往復動作させて横シール部119、121を形成して製造される。図3における仮想線Sが折り曲げ部115となる部分である。なお、平バッグ111を製造する場合において、抽出用バッグの製造装置1の動作は上記回動ユニット71が回転しない点を除き、三角バッグ3を製造する場合と同じである。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、糸付勢手段を、吊り糸に対しエアーを噴射するエアーノズル45、47、コンプレッサー、接続管、電磁弁及び制御手段によって構成したが、吊り糸7を下方湾曲姿勢に付勢することができれば、エアーを用いた装置に限定されない。例えば吊り糸7を押す駆動部材を設けて、この駆動部材によって吊り糸7を下方湾曲姿勢に付勢する構成にしてもよい
縦シール手段、横シール手段を超音波ホーンと受け部材から成る超音波シール装置によって構成したが、電熱等を用いたヒートシール装置によって構成してもよい。
また、内容物は茶葉に限定されるものでなく、コーヒー、削り節等の他の食品、更に食品以外の薬品等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の抽出用バッグの製造装置、抽出用バッグはティーバッグ製造業等の産業において広く利用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態に係る抽出用バッグの製造装置によって製造される抽出用バッグとしての三角バッグの斜視図である。
【図2】図1の三角バッグの平面図である。
【図3】図1の三角バッグを製造するために用いられる包装材の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る抽出用バッグの製造装置の斜視図である。
【図5】図4の抽出用バッグの製造装置に備えられるシール部の斜視図である。
【図6】図4の抽出用バッグの製造装置において、エアーを吹きつけて吊り糸を付勢させる状態を説明するための側面図である。
【図7】図4の抽出用バッグの製造装置において、吊り糸を縦シール部に溶着させる状態を説明するための側面図である。
【図8】図4の抽出用バッグの製造装置によって三角バッグを製造する工程を説明するための斜視図である。
【図9】図4の抽出用バッグの製造装置によって三角バッグを製造する工程を説明するための斜視図である。
【図10】図4の抽出用バッグの製造装置によって三角バッグを製造する工程を説明するための斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る抽出用バッグとしての平バッグの斜視図である。
【図12】図11の平バッグを製造する工程を説明するための斜視図である。
【図13】従来例に係る三角バッグの斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1‥‥抽出用バッグの製造装置 3‥‥三角バッグ
5‥‥本体部 7‥‥吊り糸
9‥‥タグ 11‥‥縦シール部
13、15‥‥横シール部 21‥‥包装材
23‥‥シート 31‥‥装置本体
33‥‥繰出しホイール 35‥‥ガイドローラ
37‥‥茶葉収容部 39‥‥計量送出装置
41‥‥ガイドシュート 45、47‥‥エアーノズル
51‥‥上側ローラ組 53‥‥下側ローラ組
55、57‥‥ローラ 56、58‥‥ローラ
59‥‥溝
61‥‥保持バンド 62‥‥超音波シール装置
63‥‥超音波ホーン 65‥‥受け部材
71‥‥回動ユニット 73‥‥回動ベース
75‥‥丸穴 77、79、81、83‥‥支柱
85、87‥‥横バー 89、91‥‥ガイドシャフト
93‥‥ホルダ 95‥‥超音波ホーン
97‥‥受け部材 99‥‥シュート
101‥‥排出口
111‥‥平バッグ 113‥‥本体部
115‥‥折り曲げ部 117‥‥縦シール部
119、121‥‥横シール部 T‥‥茶葉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原反から送出される帯状の熱溶着可能なシートを縦方向へ送りながら縦方向に交差する横方向の両端部を重ね合わせるシート送り手段と、前記シート送り手段によって重ね合わされたシートに縦方向のシールを施して縦シール部を形成する縦シール手段と、前記縦シール部が形成されたシートの充填部を挟む上下部分に横方向のシールを施して上側の横シール部と下側の横シール部を形成する横シール手段と、前記充填部に被充填物を充填する充填手段とを有する抽出用バッグの製造装置において、前記シートと、シートの縦方向に互いに一定の間隔をあけて複数配置され、且つ横方向へ長く延びる姿勢で両端部がシートの横方向の両端より内側に寄った位置に固着され、且つ糸の固着された部分の間が弛んでいる吊り糸を備えた包装材を用い、前記縦シール部が形成される際に吊り糸を切断すると共に縦シール部に対し溶着させる抽出用バッグの製造装置であって、縦シール部が形成される前に吊り糸を付勢して所定の姿勢に揃える糸付勢手段と、前記糸付勢手段によって所定の姿勢に揃えられた吊り糸を縦シール部に前記吊り糸が溶着されるまで保持する糸保持手段を備えたことを特徴とする抽出用バッグの製造装置。
【請求項2】
請求項1に記載した抽出用バッグの製造装置において、糸付勢手段は吊り糸に対しエアーを吹きつけて付勢するエアー吹きつけ装置から成ることを特徴とする抽出用バッグの製造装置。
【請求項3】
請求項2に記載した抽出用バッグの製造装置において、エアー吹きつけ装置は包装材に備えられた吊り糸の中央部と縦シール部に溶着される側の端部とにエアーを吹きつけることを特徴とする抽出用バッグの製造装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載した抽出用バッグの製造装置において、シート送り手段は、横方向に互いに周面が対向して配置された一対のローラから成り縦シール手段の上側に設けられた上側ローラ組と、横方向に互いに周面が対向して配置された一対のローラから成り縦シール手段の下側に設けられた下側ローラ組とによって構成されており、糸保持手段は前記上側ローラ組と前記下側ローラ組それぞれの吊り糸が縦シール部に溶着される側に配置された2つのローラと、前記2つのローラに掛け渡された保持バンドによって構成されていることを特徴とする抽出用バッグの製造装置。
【請求項5】
請求項4に記載した抽出用バッグの製造装置において、保持バンドは弾性体で構成されていることを特徴とする抽出用バッグの製造装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載した抽出用バッグの製造装置において、縦シール手段は超音波シール装置によって構成されていることを特徴とする抽出用バッグの製造装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載した抽出用バッグの製造装置によって製造された抽出用バッグであって、吊り糸が縦シール部に溶着されていることを特徴とする抽出用バッグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−120667(P2010−120667A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294808(P2008−294808)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 平成20年10月7日〜10月11日に、社団法人日本包装技術協会主催の2008東京国際包装展(東京パック2008)にて発表
【出願人】(391024744)不双産業株式会社 (25)
【Fターム(参考)】