説明

抽選装置

【課題】 転動する抽選体を用いた抽選装置において、より製造コストを抑制しつつも抽選結果のバラツキが偏ることのない抽選装置を実現する。
【解決手段】スタートボタン6が操作されたことを検出した場合、制御基板50はランダムにルーレット70の回転方向と回転速度とを選択し、選択した回転パターン(回転方向と回転速度)でルーレット70を回転開始してボール5を射出装置8より射出する。射出されたボール5がボール案内部12を転動してルーレット70のボール収容室72に入るまでの時間のバラツキが小さくとも、抽選の都度ルーレット70の回転パターンが変化するので、ボール5が入るボール収容室72が不規則となる。従って、抽選結果のバラツキが偏るのを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転動する抽選体を用いた抽選装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メダルを用いた遊技装置、所謂メダルゲームの中には、転動する抽選体を用いた抽選装置をジャックポットの抽選に使用して遊技者を楽しませるものがある。例えば、特許文献1の発明では、複数のボール保持部を配置するとともに高低差が付けられた所定経路に沿って旋回可能に設けたホイール部を有し、ボール保持部で抽選体であるボールを保持して旋回経路上端側に運搬し、ホイール部の内周に配置されてボールをホイール部の下端側へ案内する案内部にボールを投入するものがある。ボールが上端側から投入されて案内部のギミックを転動・落下しながら下端側へ到達するまでにホイール部は旋回を続け、下端側のボール保持部に回収され、どのボール保持部に回収されたかで抽選結果を確定する。遊技者は、この大掛かりな抽選装置でジャックポットならではの特別な抽選の様子を楽しむことができる。
【特許文献1】特許第3201740号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
メダルゲームでジャックポット抽選に用いられる装置は、上述のように大掛かりで派手な演出ができることが望まれるケースが多いが、案内部等の構造が複雑で製造コストが高くなるといった問題があった。
また、案内部の構造によっては抽選体が案内部で案内される時間がほとんど毎回同じとなりホイール部の一定回転と相まって抽選結果にある種の偏りが生じる可能性がある。その為、実用化するためには膨大な試験抽選をして抽選に偏りが生じないかを確認し、偏りが生じる場合には案内部等の複雑な構造を調整し直すといった必要があり開発時の大きな負担となっていた。
【0004】
本発明は、こうした実情を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは転動する抽選体を用いた抽選装置において、より製造コストを抑制しつつも抽選結果のバラツキが偏ることのない抽選装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決する第1の発明は、転動する抽選体を用いた抽選装置であって、
所定の放出位置(例えば、図1の放出口38)から前記抽選体を放出する抽選体放出部(例えば、図1及び図2の射出装置8、射出通路34、制御基板50、図3の処理部200、ボール射出制御部212、ボール射出部304)と、
前記抽選体を収容可能な複数の収容部(例えば、図1及び図2のボール収容室72)が環状に配列され、少なくとも一つの収容部が前記放出位置の高さより低い所定の収容位置に位置するように枢支された収容部環状配列部(例えば、図1及び図2のルーレット70)と、
前記抽選体放出部により放出された抽選体が、前記放出位置から前記収容位置に向けて転動していく際の案内路を形成する案内部(例えば、図1及び図2のボール案内部12)と、
前記収容部環状配列部の複数の回転制御パターンの中から適用する回転制御パターンを選択する回転制御パターン選択部(例えば、図1及び図2の制御基板50、図3の処理部200、ルーレット回転制御部204、内部タイマ220、回転速度設定TBL502、図5のステップS8、S10)と、
前記回転制御パターン選択部で選択された回転制御パターンに従って前記収容部環状配列部の回転を制御する回転制御部(例えば、図1及び図2の制御基板50、図3の処理部200、ルーレット回転制御部204、図5のステップS14)と、
前記抽選体を収容した収容部を識別する識別部(例えば、図1及び図2のボール検出センサ40、バーコードリーダ42、バーコード78、制御基板50、図3の収容ボール検出部106、収容位置検出部108、処理部200)と、
前記識別部による識別結果に基づいて抽選結果を判定する抽選結果判定部(例えば、図1及び図2の制御基板50、図3の処理部200、抽選結果判定部214、抽選結果設定TBL504)とを備えた抽選装置である。
【0006】
第1の発明によれば、放出位置から放出された抽選体が案内部を経て収容位置に移動する間に回転制御される収容部環状配列部の回転パターンが、異なる複数の選択肢の中から選択されて適用される。
従って、装置の構造を簡素化して抽選体の放出から収容に至るまでの所要時間のバラツキが小さくなり、略一定の時間になってしまう場合であっても、抽選の都度、抽選体が収容位置に到達する時点での収容部環状配列部の相対位置が変化するので抽選結果にバラツキをつくることができる。よって、抽選結果の偏りを防ぐことができる。
【0007】
更に、前記回転制御パターン選択部が、少なくとも前記収容部環状配列部の回転速度が異なる複数の回転制御パターンの中から適用する回転制御パターンを選択する構成としてもよい(第2の発明)。また、前記回転制御パターン選択部が、少なくとも前記収容部環状配列部の回転方向が異なる複数の回転制御パターンの中から適用する回転制御パターンを選択する構成とすることとしてもよい(第3の発明)。
【0008】
これらの構成とした場合、簡単な制御で抽選結果のバラツキを生じさせつつも、抽選中の見た目にも多様性を持たせ、より娯楽性を高めることができる。
【0009】
更に、音楽に合わせて前記収容部環状配列部の回転速度及び/又は回転方向が変更するように定められた回転制御パターンと関連づけられた複数の音楽の中から再生する音楽を選曲する選曲部(例えば、図1及び図2の制御基板50、図3の処理部200、BGMデータライブラリ508、図6の反転タイミングTBL510、図7のステップS12)と、選曲された音楽を抽選中に再生する音楽再生部(例えば、図1及び図2の制御基板50、スピーカ19、図3の処理部200、音生成部218、音出力部308、図7のステップS12)とを備え、前記回転制御パターン選択部が、前記選曲部によって選曲された音楽に対応する回転制御パターンを選択する構成とするとより好適である(第4の発明)。
【0010】
この場合、音楽に合わせた回転パターンで収容部環状配列部を回すことができるので、回転パターンが抽選毎に変化する違和感を軽減できるとともに、抽選中の見た目の楽しさを高めることができる。
【0011】
また、装置の構造をより簡素にすることを望むならば、前記収容部環状配列部(例えば、図8のルーレット70C)を、回転面を立てた姿勢であって、回転によって前記収容部が前記放出位置と前記収容位置とを経由する姿勢に枢支し、前記回転制御部が、前記収容部環状配列部を回転制御することによって、前記抽選体が収容されている収容部を前記放出位置まで移動させる構成とすると好適である(第5の発明)。
【0012】
また更に、前記回転制御部が、前記回転パターン選択部で選択された回転パターンに従った前記収容部環状配列部の回転の制御を開始することで、前記抽選体が収容されている収容部を前記放出位置まで移動させるとともに、当該回転の制御を継続し、前記放出部が、前記回転制御部によって前記放出位置に移動された前記抽選体を自動的に放出する構成とすることとしてもよい(第6の発明)。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、放出位置から放出された抽選体が案内部を経て収容位置に移動する間に回転制御される収容部環状配列部の回転パターンが、異なる複数の選択肢の中から選択されて適用される。従って、装置の構造を簡素化して抽選体の放出から収容に至るまでの所要時間のバラツキが小さくなり、略一定の時間になってしまう場合であっても、抽選の都度、収容部環状配列部の相対位置が変化するので、抽選結果にバラツキを生じさせ、抽選結果の偏りを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
〔第1実施形態〕
次に、本発明を適用した第1実施形態の抽選装置として、ボールを抽選体として使用するルーレットゲーム装置を例に挙げて説明する。
【0015】
図1は、本実施形態におけるルーレットゲーム装置2を上方より俯瞰した外観図である。図2は同ルーレットゲーム装置2の抽選装置部を主として選択表示した図1のA−A断面における部分縦断面図である。
ルーレットゲーム装置2は、次の様な遊技装置である。すなわち、メダル投入口4にメダルを投入してBETしてスタートボタン6を押下すると、抽選体であるボール5が射出装置8からすり鉢状傾斜面を有するボール案内部12に射出される。すると、ボール5は螺旋を描きながら転動し、遠心力及び重力の関係から速度低下に伴って徐々に転動軌道が低くなり、最終的に何れかのボール収容室72に入ることとなる。そうしてボール5が入ったルーレット70のボール収容室72によって抽選結果を判定し、抽選結果に応じてメダル払出装置16からメダル受皿18へボーナスメダルを払い出す。ゲーム中は、スピーカ19からBGMも放音される。
【0016】
ルーレットゲーム装置2の構造についてより具体的に述べると、筐体3の上面には、メダル投入口4とスタートボタン6が設けられている。
メダル投入口4はBETするメダルを投入する箇所であり、メダル蓄積部を兼ねるメダル払出装置16へ通じるメダル流入路20に繋がっている。メダル流下路20には投入されたメダルの通過を検出する投入メダル検出センサ22が設けられている。
【0017】
投入メダル検出センサ22は、例えば、赤外線や音波を出して反射の到達有無や到達時間に応じてメダルを検出するセンサや、通過物と接触して可動するスイッチ、金属センサなどによって実現され、制御基板50にメダル検出信号を出力する。
【0018】
スタートボタン6はメダル投入口4にメダルを投入すると有効となり、遊技者が押すと操作信号を制御基板50に出力する。
【0019】
制御基板50は、CPU52などのLSIや、RAM54、ROM56といったICメモリを搭載し、ROM56に記憶されているプログラムやデータをRAM54にロードしてこれをCPU52で演算処理することによってルーレットゲーム装置2の各部を制御する。勿論、モータの制御回路や液晶ディスプレイの制御回路などを適宜搭載しても良い。
【0020】
ルーレット70は、ボール5を一つだけ収容できるボール収容室72を複数個同一面上に円周状に備えている。ルーレット70は、筐体3の上面に凹設されたボール案内部12の下端中央に設けられた有底のルーレット収容部14内に、垂直な軸24で回転自在に枢支されている。この軸24は制御基板50によって回転方向・回転速度が制御可能なステッピングモータ26に連結されている。
【0021】
ボール収容室72の底面は何れも開口しているがルーレット収容部14の底面が直下に存在するため、ボール収容室72は実質的に上方に開口した疑似的な有底空間を形成している。但し、ルーレット収容部14は射出装置8の上方に位置するボール収容室72だけが、底位置が開口されており、ボール挿通孔28を形成している。
【0022】
ボール挿通孔28にはシャッター30が備えられている。シャッター30は、制御基板50によって開閉制御されるシャッター開閉用電磁プランジャ31に連結されている。ボール挿通孔28の上方に位置するボール収容室72にボール5が収容されていれば、シャッター30を開くことで収容されていたボール5はボール挿通孔28へ落下・通過し射出装置8へ供給されるようになっている。
【0023】
ボール挿通孔28から射出装置8への通路にはボール検出センサ32が備えられており、射出装置8へのボール5の進入を検出する。ボール検出センサ32は、例えば、赤外線や音波をルーレットの軸方向に射出して反射の到達有無や到達時間に応じてボール5の有無を検出するセンサや、通過物と接触して可動するスイッチなどによって実現され、ボール5の通過信号を制御基板50に出力する。
【0024】
射出装置8は、公知のボール打ち出し装置などによって実現できる。本実施形態では制御基板50によって往復動制御されるプランジャを一定の速度で勢い良く押し出すことでボール5を射出通路34内へ打ち出す。
【0025】
射出通路34は、ボール5の外径よりも僅かに大きい内径を有する管である。その上端は、ボール案内部12の上端を囲繞する側壁36に開口して放出口38を形成する。射出通路34を通ったボール5は、放出口38から側壁36に沿って放出・投入されることになる。そして、ボール5はボール案内部12の斜面を螺旋を描きながら下方へ転動し、遠心力や重力のバランスに従って、速度低下とともにやがてすり鉢状斜面の底に設けられたルーレット70の何れかのボール収容室72に入る。
【0026】
ルーレット70の各ボール収容室72にはそれぞれ抽選結果が対応づけられている。遊技者にその対応づけが分るようにボール収容室72の内壁部に抽選結果マーク74を設けると好適である。抽選結果マーク74の一例として、図1には星印や王冠マークが図示されている。
【0027】
各ボール収容室72の外周側壁にはスリット76が設けられており、もしボール5が収容されていれば筐体内部所定位置に設けられたボール検出センサ40の前を通過する際にボール5が検出される。ボール検出センサ40は、例えば、赤外線や音波をルーレットの軸方向に射出して反射の到達有無や到達時間に応じてボール5の有無を検出するセンサによって実現され、ボール5を検出すると制御基板50に検出信号を出力する。
【0028】
また、ルーレット70の裏面側にはボール収容室72と一対一対応で設定されたバーコード78が印刷或いはシールの形で貼設されており、ボール検出センサ40と所定相対位置に設けられたバーコードリーダ42でボール検出センサ40の検査対象となっているボール収容室72に対応するバーコード78を読み取ってその読取信号を制御基板50に出力する。制御基板50のROM56には予めバーコード78と抽選結果との対応データが記憶されており、バーコードリーダ42からの読取信号から抽選結果を判定できる。
【0029】
このように、本実施形態では射出装置8を射出力が一定の比較的簡単な構造や制御で実現できる。また、射出通路34も長さが可変するわけでもなく、ボール案内部12も複雑な可動部を有しないので、極めて安価に製作できる。
【0030】
そして、本実施形態では制御基板50は抽選の都度ルーレット70の回転方向と回転速度をランダムに選択して組み合わせることで回転パターンをランダムに選択・制御することができる。具体的には、回転方向は時計回り/反時計回りの何れかから選択され、回転速度は標準速・低速・高速の3種類の中から選択される。回転速度の選択肢間の速度差は適宜設定可能である。
【0031】
例えば、もし、回転速度の変化が見た目に分りにくいようにすることを望むならば、回転速度の設定間の速度差を、抽選所要時間(射出力が一定の射出装置8から射出されて固定長の射出通路34を通過したボール5がボール案内部12の傾斜面を螺旋状に転動・流下して何れかのボール収容室72に収容されるまでの所要時間)において、ボール収容室72が1〜2室分ずれる程度とすると好適である。
【0032】
このように、ボール5の放出位置までの運搬、及び放出後のボール5の展示に係わる構成要素を簡易な構造とすることでルーレットゲーム装置2を安価に製作可能となる。それ故に抽選所要時間がほとんど同じ所要時間となる可能性が高いとしても、抽選の都度ルーレット70の回転方向と回転速度を要素とした回転パターンをランダムに選択して回転制御することで、抽選結果に無作為なバラツキを生じさせることが可能となる。
【0033】
[機能ブロックの説明]
次に、本発明を実現するための機能構成について説明する。図3は、本実施形態における機能構成例を示す機能ブロック図である。ルーレットゲーム装置2は、投入メダル検出部100と、スタート操作入力部102と、射出用ボール検出部104と、収容ボール検出部106と、収容位置検出部108と、処理部200と、ルーレット回転部300と、シャッター開閉部302と、ボール射出部304と、メダル払出部306と、音出力部308と、記憶部500とを備える。
【0034】
投入メダル検出部100は、ゲームプレイの対価となるメダルの投入を検出し、検出信号を処理部200に出力する。図1及び図2では、投入メダル検出センサ22がこれに該当する。尚、実体としてのメダルを使用しない場合、例えばメモリカードや磁気カードに記憶されたポイントなどをメダル相当として利用する場合にはそれらの読取装置などで実現できる。
【0035】
スタート操作入力部102は、例えばスイッチやレバー、タッチセンサー、ゲームコントローラなどによって実現され、遊技者がゲームの開始操作の入力を検出して検出信号を処理部200に出力する。図1及び図2ではスタートスイッチ6がこれに該当する。
【0036】
射出用ボール検出部104は、射出用のボール5が射出所定位置に有ることを検出し、検出信号を処理部200に出力する。図1及び図2ではボール検出センサ32がこれに該当する。
【0037】
収容ボール検出部106は、射出されたボール5が何れかのボール収容室72に収容されたことを検出して検出信号を処理部200へ出力する。図1及び図2ではボール検出センサ40とスリット76がこれに該当する。
【0038】
収容位置検出部108は、ボール5が収容されたボール収容室72を識別する。図1及び図2では、バーコード78、バーコードリーダ42、制御基板50がこれに該当する。
【0039】
処理部200は、演算処理及び電気回路によってルーレットゲーム装置2の動作を制御する。図1及び図2では制御基板50がこれに該当する。
本実施形態では、処理部200はBET設定部202と、ルーレット回転制御部204と、ボール供給制御部210と、ボール射出制御部212と、抽選結果判定部214と、ボーナス付与制御部216と、音生成部218と、内部タイマ220とを備える。
【0040】
BET設定部202は、投入メダル検出部100からの検出信号に基づいてBETの設定をする。
【0041】
ルーレット回転制御部204は、ルーレット回転部300に制御信号を出力してルーレット70の回転を制御する。本実施形態では回転方向決定部206と回転速度決定部208とを備え、回転方向と回転速度の各要素別に選択・組み合わせることで実質的に回転パターンを選択する手段として機能する。
【0042】
回転方向決定部206は、抽選開始に伴ってルーレット70の回転方向をランダムに選択・決定する。具体的には、乱数を用いた演算で時計回り/反時計回りの何れかの方向を選択する。
【0043】
回転速度決定部208は、抽選開始に伴ってルーレット70の回転速度を選択・決定する。具体的には、記憶部500に記憶されている回転速度設定TBL(テーブル)502を参照して、同テーブルデータに設定されている回転速度の選択肢の中から何れかを選択する。そして、ルーレット回転制御部204は、選択した回転方向と回転速度とに基づいて制御信号を出力する。
【0044】
ルーレット回転部300は、ルーレット70を回転駆動する動力源や伝達機構、変速機構などであり、図1及び図2ではステッピングモータ26がこれに該当する。
【0045】
ボール供給制御部210は、抽選体であるボール5を射出用に供給する為の制御を実行する。具体的には、スタート操作入力部102からの検出信号の受信を条件にしてシャッター開閉部302に制御信号を出力してシャッター30を開けるとともに、ルーレット回転部300に制御信号を出力してボール5の入っているボール収容室72がボール挿通孔28の上を通過するようにする。
【0046】
シャッター開閉部302は、シャッター30及びこれを可動自在に支持し開閉駆動させる。図1及び図2では、シャッター30とシャッター開閉用電磁プランジャ31とがこれに該当する。
【0047】
ボール射出制御部212は、射出用ボール検出部104からの検出信号の受信を条件にしてボール射出部304に制御信号を出力してボール5を射出制御する。
【0048】
ボール射出部304は、ボール5に所定の付勢力を与え所定位置より放出する。図1及び図2では、射出装置8や射出通路34がこれに該当する。
【0049】
抽選結果判定部214は、ボール5の入ったボール収容室72の識別に基づいて抽選結果(入賞結果)を判定する。具体的には、収容ボール検出部106から検出信号を受信したタイミングで、収容位置検出部108で検出したボール収容室72の識別を記憶部500に記憶されている抽選結果設定TBL(テーブル)504に照らして、抽選結果を判定する。
【0050】
ボーナス付与制御部216は、BET設定と抽選結果とに基づいてボーナス付与を制御する。本実施形態ではボーナス付与としてメダルの払い出しを行うので、ボーナス付与制御部216は払い出すメダルの数を決定しメダル払出部306に制御信号を出力して払い出しをさせる。
【0051】
メダル払出部306は、ボーナス用のメダルを貯留するとともにボーナス付与制御部216からの制御信号を受信して貯留していたメダルを払い出す。図1及び図2では、メダル払出機構16がこれに該当する。
【0052】
音生成部218は、記憶部500のBGMデータライブラリ508に記憶されている音源データを読み出して音信号を生成し、音出力部308へ音信号を出力する。
【0053】
音出力部308は、受信した音信号に従って放音する。図1及び図2ではスピーカ19がこれに該当する。
【0054】
内部タイマ220は、起動から所定サイクルでカウントし続けるタイマである。
【0055】
記憶部500は、処理部200の演算処理に必要なプログラムやデータを記憶する。例えば、ICメモリやハードディスク、光ディスクやメモリカード及びそれらの読取装置などによって実現できる。図1及び図2では、制御基板50に搭載されたRAM54及びROM56がこれに該当する。そして本実施形態では、記憶部500は制御プログラム501と、回転速度設定TBL502と、抽選結果設定TBL504と、BET設定データ506と、BGMデータライブラリ508とを記憶している。勿論、制御プログラム501の実行に必要な各種パラメータ値やフラグなどを適宜記憶することができる。
【0056】
回転速度設定TBL502は、ルーレット70の回転速度を定義するデータを格納する。例えば図4に示すように、内部カウンタ下一桁値502aと対応づけて回転速度502bとを格納する。内部カウンタ下一桁値502aは、ルーレット回転制御部204がルーレット70の回転速度を決定する際に参照した内部タイマ220の下一桁の値である。回転速度502bには、ステッピングモータ26を低速・中速・高速で回転させる為のデータが格納されており、内部カウンタ下一桁値502aの「0」〜「9」の昇順に対して低速・中速・高速が不規則に並ぶように対応づけられている。
【0057】
抽選結果設定TBL504は、バーコード78と抽選結果(当選役に相当)が対応付けて格納されている。
【0058】
BET設定データ506は、ゲーム開始時に投入されたメダルの数を格納する。ボーナス付与制御部216によるボーナス付与(所謂ハズレで1枚もメダルが払い出されない場合を含む)に伴って「0」に初期化される。
【0059】
BGMデータライブラリ508は、複数種類のBGMについてその音源データを格納する。
【0060】
[動作及び処理の流れの説明]
次に、本実施形態における動作及び処理の流れについて説明する。ここで説明する一連の処理・動作は、処理部200が記憶部500から制御プログラム501を読み出して実行することによって実現される。尚、本実施形態ではボール5は一つだけ使用し、初期状態ではボール収容室72の何れかに入っているものとする。
【0061】
図5は、本実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
遊技者がメダル投入口4にメダルを投入すると、そのメダルはメダル流入路20を流下する過程で、投入メダル検出センサ22で検出される。処理部200は、投入メダル検出センサ22からの検出信号を受信したならばメダルが新たに投入されたと判断して(ステップS2のYES)、検出されたメダルの数をBET設定データ506に格納する(ステップS4)。
【0062】
BETが設定されるとスタートボタン6からの入力が有効となり、遊技者がスタートボタン6を操作すると、処理部200はスタート操作有りと判断して(ステップS6のYES)、ランダムにルーレット70の回転方向を決定する(ステップS8)。具体的には、スタートボタン6の押下を契機に内部タイマ220の下一桁を参照し、偶数ならば回転方向は時計回り、奇数ならば反時計回りとする。
更に処理部200は、内部タイマ220の下一桁を参照し、回転速度設定TBL502の設定に照らしてランダムにルーレット70の回転速度を決定する(ステップS10)
【0063】
そして、処理部200はBGMデータライブラリ508からランダムにBGMを選曲してこれを再生開始するとともに(ステップS12)、決定した回転方向と回転速度とでルーレット70の回転制御を開始し(ステップS14)、シャッター30を開ける(ステップS16)。
【0064】
シャッター30が開くことでボール5が入っているボール収容室72がボール挿通孔28の上を通過する際に、ボール5が同挿通孔に落下し射出装置8に供給される。ボール5が射出装置8に供給されるとボール検出センサ32がこれを検出する。処理部200はボール検出センサ32からの検出信号を受信したら(ステップS18のYES)、射出装置8を作動させ(ステップS20)、シャッター30を閉じる(ステップS22)。
【0065】
ボール5は所定の付勢力で射出通路34を通って放出口38よりボール案内部12内へ放出され、上面視螺旋を描きながら下方中央へ転動する。この間、ルーレット70の回転制御は継続され、先にランダムに選択された回転方向を設定された回転速度で回転し続けている。
【0066】
やがてボール5がボール収容室72の何れかに落下するが、この段階ではルーレット70は依然回転を続けている。そして、ボール5の入ったボール収容室72がボール検出センサ40のセンシング位置に到達すると、収容されているボール5を検出して検出信号を出力する。
【0067】
処理部200は、ルーレット70内でボールが検出されたと判断して(ステップS28のYES)、当該検出タイミングでバーコードリーダ42によってバーコード78を読み取り、読み取ったバーコード78を抽選結果設定TBL504と照合して抽選結果を判定する(ステップS30)。
【0068】
次いで処理部200はルーレット70の回転を停止させる制御をし(ステップS32)、抽選結果に応じたボーナス付与処理を実行する(ステップS34)。すなわち、BET設定データ506に格納されているBETされたメダル数と抽選結果とに基づいてメダルの払出数を決定し、メダル払出機構16から同払出数だけメダルを払い出させる。そして、BET設定データに「0」を格納して初期化し(ステップS36)、今回のゲームプレイを終了する。次回のゲームプレイでは、これら一連の処理を再び繰り返す。
【0069】
このように、ボール5を送り出して遊技者に見せるまで(本実施形態ではボール5がボール挿通孔28に落下してボール案内部12を転動しルーレット70の外縁に到達するまで)に要する時間がほぼ同じあったとしても、その間ルーレット70が先にランダムに選択された回転方向を、ランダムに設定された回転速度で回転し続けているので、ボール5が入るボール収容室72は不規則に決まることとなる。
【0070】
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。本実施形態は基本的に第1実施形態と同様の構成と効果を有するが、ルーレット70の回転をBGMに合わせて可変する点を特徴とする。尚、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略するものとする。
【0071】
本実施形態を実現する為に、記憶部500は図6に示すような反転タイミングTBL510を予め記憶している。反転タイミングTBL510は、BGMデータライブラリ508に登録されているBGM種類510aに対応づけて、回転反転タイミング510bを格納している。回転反転タイミング510bは、ルーレット70の回転方向を反転させるタイミングを示す。例えば、BGMの曲調が変化するタイミング、間奏の前後などの再生開始からの経過時間を定義している。
【0072】
図7は、本実施形態における動作及び処理の流れを説明するためのフローチャートである。第1実施形態と異なるところは、シャッターを閉じた後(ステップS22)、処理部200が反転タイミングTBL510を参照して再生中のBGMに対応する回転判定タイミング510bの条件を満たすか否かを判定し、条件を満たす場合(ステップT24のYES)、ルーレット70の回転方向を反転させる(ステップT26)点である。
【0073】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、より一層抽選毎のルーレット70の回転をランダムなものとし、抽選結果の偏りをより生じにくくすることができる。勿論、BGMに合わせてルーレット70の回転が可変するといった従来に無い演出をも実現することができるので、ゲーム装置としての魅力を高めることができる。
【0074】
尚、本実施形態では回転を反転する例を挙げたが、回転反転タイミング510bに合わせて回転速度を変更・設定することで、同タイミングに合わせて回転速度をも可変する構成としても良いし、回転方向は変更せず回転方向のみを可変するとしても良い。
【0075】
〔第3実施形態〕
次に、本発明を適用した第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1及び第2実施形態が横置きのルーレットであるのに対して、回転面が縦となる縦置きのルーレットで構成され、ルーレット自体がボールを抽選開始のための放出位置まで運搬する手段として機能する点において異なる。尚、第1及び第2実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付与して説明は省略する。
【0076】
図8は、本実施形態におけるルーレットゲーム装置2Cの正面図、図9は同装置のルーレット周りのみを選択的に表示した図8のB−B断面に於ける部分縦断面図である。
ルーレットゲーム装置2Cのルーレット70Cは、円板に外周壁71aが立設された後壁部71に透明素材で形成されたドーナツ型の前壁部73が固定されて形成されるドーナツ状に空間に、複数の隔壁75を立てて複数のボール収容室72Cを環状に画成している。つまり、ボール収容室72Cは内周方向にのみボール5が出入り可能な開口部を備え、収容されたボール5を、装置前側(図9で言うところの左側)から視認できるようになっている。
【0077】
ルーレット70Cは、円板に外周壁80aが立設された有底の後部筐体80に収容され、後壁部71の中心でステッピングモータ26の水平回転軸24に枢支される。そして、前側は透明樹脂で形成されたボール案内部84で蓋がされる。
【0078】
ボール案内部84は、導板84aの後側面に複数のガイド板84bとボール転出防止板84cとが立設されている。ガイド板84bの高さは、ボール案内部84を後部筐体80に取り付けた際、後部筐体80に収容されているルーレット70Cの後部壁71に近接し、ガイド板84bと後部壁71との間にボール5の案内通路86を形成できるように設定されている。また、ボール転出防止板84cは、上端位置と下端位置とを除いてボール収容室72Cの内周開口部を塞ぐ位置に立設されている。
【0079】
従って図8に示すように、ボール転出防止板84cの設けられていない上端位置がボール5の進入口88となり、ボール転出防止板84cの設けられていない下端位置がボール5の排出口89となって、進入口88から左右に折れ曲がる通路を経て下端の排出口89に通じるジグザグコースの案内通路86が形成されている。勿論、案内通路86のデザインはこれに限るものでは無く、進入口88から進入したボール5が自重で転動しながら下方に下ることができる構成であれば適宜設定可能である。
【0080】
また、後壁部71の背面(後側面)には、ボール収容室72Cと対応してバーコード78が備えられており、後部筐体80に固定されたバーコードリーダ42で読み取り可能になっている。
また、後部筐体80の外周壁80a下端部にはボール検出センサ40が備えられているとともに、ルーレット70Cの外周壁71aにもスリット76が設けられており、下端に位置するボール収容室72Cにボール5が入っていればこれを検出することができるようになっている。
【0081】
このように、本実施形態では第1実施形態における射出装置8やシャッター30、シャッター開閉用電磁プランジャ31、ボール検出センサ32、射出通路34を備えていないので、より簡単な構成とすることができる。また、これらの要素が省略されているので第1実施形態における動作や処理からこれらの要素に係る動作・処理が省略されることになる。
【0082】
すなわち、投入メダル検出センサ22でBETされたメダルを検出し、スタートボタン6が操作されたら、処理部200はルーレット70Cの回転方向と回転速度とをランダムに選択・決定し、ルーレット70Cを選択した回転方向と回転速度とに基づく回転パターンで回転させ、これを抽選結果が判定するまで継続する。
【0083】
本実施形態では、ルーレット70Cはボール収容室72Cが順次進入口88と放出口89とを経由する姿勢で枢支・可動されるので、ルーレット70Cを回転させるとボール収容室72Cは順に進入口88に差し掛る。このとき差し掛ったボール収容室72にボール5が収容されていれば、進入口88に転がり出てボール案内部84の案内通路86を転動しながら、ほぼ同じ一定時間を掛けて排出口89に達する。
【0084】
そして、そのタイミングで排出口89の下に位置するボール収容室72Cにボール5が収容される。ボール5が収容されるとボール検出センサ40によって検出され、処理部200は第1実施形態と同様にして同検出タイミングでバーコードリーダ42で読み込んだバーコード78から抽選結果を判定することができる。
従って、本実施形態によれば第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0085】
〔変形例〕
以上、本発明を適用した第1〜第3実施形態について説明したが、本発明の形態がこれらに限定されるものでは無く、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜構成要素の追加・省略・変更をすることができる。
【0086】
例えば、第3実施形態に第2実施形態におけるBGMに対応した回転方向や回転速度の可変処理を適用することができる。
【0087】
また、上記実施形態ではスタートボタン6が操作されてからルーレット70,70Cの回転方向や回転速度を選択したが、スタートボタン6が押される前に選択する構成とすることもできる。
例えば第1及び第2実施形態の場合では、スタートボタン6が押される前(例えば、装置の起動直後や、前回のゲームプレイにおけるボーナス付与処理終了後、BET操作後で所定時間経過した後)に自動的に回転方向や回転速度を選択し、ルーレットを回転始動させるとともにシャッター30を開けるように制御するとしても良い。つまり、スタートボタン6を押す段階ではルーレットが選択された回転方向や回転速度で既に回っていて、且つボール5が射出装置8に供給され射出を待つ状態とする。そして、スタートボタン6が操作されたのを検出して射出装置8でボール5を射出する構成とすると良い。勿論、射出後は第1及び第2実施形態と同様の動作・処理となる。また、射出操作自体も、一定時間の間操作が無ければ自動的に射出するような構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】第1実施形態におけるルーレットゲーム装置を上方より俯瞰した外観図。
【図2】第1実施形態におけるルーレットゲーム装置の抽選装置部を主として選択表示した図1のA−A断面における部分縦断面図。
【図3】第1実施形態における機能構成例を示す機能ブロック図。
【図4】回転速度設定TBLのデータ構成例を示す図。
【図5】第1実施形態における動作及び処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図6】反転タイミングTBLのデータ構成例を示す図。
【図7】第2実施形態における動作及び処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図8】第3実施形態におけるルーレットゲーム装置の正面図。
【図9】第3実施形態におけるルーレットゲーム装置のルーレット周りのみを選択的に表示した図8のB−B断面に於ける部分縦断面図。
【符号の説明】
【0089】
2 ルーレットゲーム装置
5 ボール
8 射出装置
12 ボール案内部
16 メダル排出機構
26 ステッピングモータ
28 ボール挿通孔
30 シャッター
40 ボール検出センサ
42 バーコードリーダ
50 制御基板
70 ルーレット
72 ボール収容室
78 バーコード
200 処理部
204 ルーレット回転制御部
206 回転方向決定部
208 回転速度決定部
500 記憶部
502 回転速度設定TBL
504 抽選結果設定TBL

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転動する抽選体を用いた抽選装置であって、
所定の放出位置から前記抽選体を放出する抽選体放出部と、
前記抽選体を収容可能な複数の収容部が環状に配列され、少なくとも一つの収容部が前記放出位置の高さより低い所定の収容位置に位置するように枢支された収容部環状配列部と、
前記抽選体放出部により放出された抽選体が、前記放出位置から前記収容位置に向けて転動していく際の案内路を形成する案内部と、
前記収容部環状配列部の複数の回転制御パターンの中から適用する回転制御パターンを選択する回転制御パターン選択部と、
前記回転制御パターン選択部で選択された回転制御パターンに従って前記収容部環状配列部の回転を制御する回転制御部と、
前記抽選体を収容した収容部を識別する識別部と、
前記識別部による識別結果に基づいて抽選結果を判定する抽選結果判定部と、
を備えた抽選装置。
【請求項2】
前記回転制御パターン選択部は、少なくとも前記収容部環状配列部の回転速度が異なる複数の回転制御パターンの中から適用する回転制御パターンを選択する
請求項1に記載の抽選装置。
【請求項3】
前記回転制御パターン選択部は、少なくとも前記収容部環状配列部の回転方向が異なる複数の回転制御パターンの中から適用する回転制御パターンを選択する
請求項1又は2に記載の抽選装置。
【請求項4】
音楽に合わせて前記収容部環状配列部の回転速度及び/又は回転方向が変更するように定められた回転制御パターンと関連づけられた複数の音楽の中から再生する音楽を選曲する選曲部と、
選曲された音楽を抽選中に再生する音楽再生部とを備え、
前記回転制御パターン選択部が、前記選曲部によって選曲された音楽に対応する回転制御パターンを選択する、
請求項1〜3の何れか一項に記載の抽選装置。
【請求項5】
前記収容部環状配列部は、回転面を立てた姿勢であって、回転によって前記収容部が前記放出位置と前記収容位置とを経由する姿勢に枢支され、
前記回転制御部は、前記収容部環状配列部を回転制御することによって、前記抽選体が収容されている収容部を前記放出位置まで移動させる、
請求項1〜4の何れか一項に記載の抽選装置。
【請求項6】
前記回転制御部は、前記回転パターン選択部で選択された回転パターンに従った前記収容部環状配列部の回転の制御を開始することで、前記抽選体が収容されている収容部を前記放出位置まで移動させるとともに、当該回転の制御を継続し、
前記放出部は、前記回転制御部によって前記放出位置に移動された前記抽選体を自動的に放出する、
請求項5に記載の抽選装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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