説明

拘縮を治療するための組成物および方法

本発明は、拘縮治療の組成物、装置および方法、また特にヒトおよび動物患者における使用について提供している。本願明細書で記述される組成物は、拘縮の形成を阻止または最小限に抑えるため、損傷後に使用することができる。はっきりした拘縮の場合は、開放処置(例:強制的な処置、開放処置における開放、関節鏡を用いた開放、または瘢痕の減量化)を補足して、拘縮につながりうる瘢痕化および異常組織の再発を阻止するために、本発明の組成物を使用することができる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拘縮を治療する上で有効な治療薬を含む治療上有効な量の組成物を必要とする患者に組成物に投与することを含む、拘縮の治療方法。
【請求項2】
拘縮が関節に影響を与える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
関節が肘関節、肩関節、膝関節、足首、股関節、指関節、手首、足指関節、または側頭下顎関節、椎間関節、耳骨関節、またはそれらの組み合わせである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
拘縮が軟組織に影響を与える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
軟組織が筋肉、腱、靭帯、脂肪、滑膜、関節被膜、結合組織、およびそれらの組み合わせを含む群より選択される、請求項4の方法。
【請求項6】
結合組織が筋膜である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
拘縮がDupuytren拘縮、Peyronie拘縮、Ledderhose 拘縮、またはVolkmann拘縮である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
拘縮が、炎症、退化、損傷、感染、肥大、神経症状、代謝条件、感染、虚血、遺伝的症状、特発性症状、またはそれらを組み合わせたものにより生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
損傷が火傷、挫傷、切断、裂傷、破砕、衝撃、およびけん引を含む群より選択される外傷である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
損傷が骨折、亜脱臼、脱臼、または関節破砕である、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
骨折が関節内またはその周囲で発生する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
関節が、側頭下顎関節、椎間関節、指関節、肘関節、肩関節、股関節、膝関節、足首または足指である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
脱臼が、足首、膝、肩、指、または肘で発生する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
損傷が外科手術によるものである、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
外科手術が開放外科処置または低侵襲外科処置である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
低侵襲外科処置が関節鏡手術、関節形成術、または内視鏡手術である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
拘縮が、筋肉、腱、靭帯、脂肪、滑膜、被膜、筋膜、結合組織、およびそれらの組み合わせを含む群より選択される軟組織に影響を与える、請求項8に記載の方法。
【請求項18】
肥大が管に影響を与える、請求項8に記載の方法。
【請求項19】
管(canal)がトンネル(tunnel)、肘部管、または足根管である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
神経学的症状が麻痺または脳卒中である、請求項8に記載の方法。
【請求項21】
代謝条件が、糖尿病、血友病、痛風、または偽痛風である、請求項8に記載の方法。
【請求項22】
治療薬が細胞周期阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
細胞周期阻害剤が微小管阻害薬である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
微小管阻害薬がタキサンである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
タキサンがパクリタキセルまたはそれらの類似体または誘導体である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
タキサンがパクリタキセルである、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
細胞周期阻害剤が、代謝拮抗剤、アルキル化剤、および ビンカアルカロイドを含む群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
細胞周期阻害剤が、カンプトセシン、ミトキサントロン、エトポシド、オキソルビシン、5-フルオロウラシル、メトトレキサート、ペロルシド A、マイトマイシンC、およびCDK-2阻害剤、およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
治療薬がホスホジエステラーゼIII 阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
ホスホジエステラーゼIII 阻害剤が、ミルリノン、オルプリノン、またはそれらの誘導体または類似体である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
治療薬がビスフォスフォネートである、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
ビスフォスフォネートが、クロドロネート、アレンドロ ネート、パミドロン酸、ゾレドロナーテ(zoledronate)、エチドロネート、およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
治療薬がマクロライド系抗生物質である、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
マクロライド抗生物質が、ラパマイシン、エベロリムス、アザチオプリン、タクロリムス、アジスロマイシン、およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
治療薬がホスホジエステラーゼIV 阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
ホスホジエステラーゼ剤が、ロリプラム、シロミラスト、またはそれらの類似体または誘導体である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
治療薬がp38 MAP キナーゼ阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
p38 MAP キナーゼ阻害剤が、BIRB-798、SB220025、RO-320-1195、RWJ-67657、RWJ-68354、SCIO-469、およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
治療薬がICE阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
ICE阻害剤が(アリル)アシロキシメチルケトンである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
治療薬がフェノチアジンである、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
フェノチアジンがクロルプロマジンである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
治療薬が、サイトカインモジュレーター、ケモカイン モ ジュレーター、MCP-1モジュレーター、IL-8モジュレーター、TGF βモジュレーター、またはそれらの類似体または誘導体である、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
サイトカインモジュレーターがTNF α、IL-1およびIL-6を含む群より選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
治療薬が、ジアセレイン、ドキシサイクリン、およびレフルノミドを含む群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
治療薬がNFκB阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
NFκB阻害剤がBay 11-7082またはBay 11-7085、またはそれらの類似体または誘導体である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
治療薬がイノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ (IMPDH) 阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
IMPDH 阻害剤が、ミコノフェール酸、ミコノフェール酸モフェチル、リバビリン、アミノチアジアゾール、チオフェンフリン、ビラミジン、メリメポディブ、チアゾフリン、およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
治療薬が、Naアスコルビン酸塩、α-トコフェロール、およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される抗酸化剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項51】
治療薬が、血管新生抑制ステロイド、軟骨由来タンパク質および因子、トロンボスポンジン、マトリクス メタロプロテイナーゼ、および植物化学物質およびそれらの類似体および誘導体を含む群より選択される血管形成阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項52】
血管新生抑制ステロイドがスクアレンである、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
マトリクス メタロプロテイナーゼが、コラゲナーゼ、ゼラチナーゼAおよびB、ストロメリシン1、2および3、マルチリシン、メタロエラスターゼ、MT1-MMP、MT2-MMP、MT3-MMP、MT4-MMP、Bay12-9566、AG-3340、CGS270231、D5140、D1927、およびD2163を含む群より選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
植物化学物質が、ゲニステイン、ダイゼイン、ロイトエオリン、アピゲニン、3 ヒドロキシフラボン、2’,3’-ジヒドロキシフラボン、3’,4’-ジヒドロキシフラボン、およびフィセチンを含む群より選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
治療薬がcGMP刺激薬である、請求項1に記載の方法。
【請求項56】
治療薬がビトロネクチン拮抗薬、5-リポキシゲナーゼ阻害剤、ケモカイン受容体拮抗薬、サイクリン依存性タンパク質キナーゼ阻害剤、上皮細胞増殖因子 (EGF) 受容体キナーゼ阻害剤、エラスターゼ阻害剤、Xa因子阻害剤、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、フィブリノゲン拮抗薬、グアニル酸シクラーゼ刺激薬、熱ショックタンパク質90拮抗薬、HMGCoAレダクターゼ阻害剤、ハイドロオロチン酸(hydroorotate)デヒドロゲナーゼ阻害剤、IKK2阻害剤、IRAK拮抗薬、IL-4作動薬、免疫調整薬、ロイコトリエン阻害剤、NO拮抗薬、トロンボキサンA2拮抗薬、TNFα拮抗薬、TACE阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、繊維芽細胞増殖因子阻害剤、タンパク質キナーゼ阻害剤、PDGF受容体キナーゼ阻害剤、内皮成長因子受容体キナーゼ阻害剤、レチノイン酸受容体拮抗薬、血小板由来増殖因子受容体キナーゼ阻害剤、フィブリノゲン拮抗薬、抗真菌薬、ホスホリパーゼA1阻害剤、ヒスタミンH1/H2/H3受容体拮抗薬、GPIIb/IIIa受容体拮抗薬、エンドセリン受容体拮抗薬、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体作動薬、エストロゲン受容体剤、ソマトスタチン類似体、ニューロキニン1拮抗薬、ニューロキニン3拮抗薬、ニューロキニン拮抗薬、VLA-4拮抗薬、破骨細胞阻害剤、DNAトポイソメラーゼ ATP 加水分解阻害剤、アンギオテンシンI変換酵素阻害剤、アンギオテンシンII拮抗薬、エンケファリナーゼ阻害剤、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体γ作動薬インシュリン増感剤、タンパク質キナーゼC阻害剤、rhoキナーゼ(ROCK)阻害剤、CXCR3阻害剤、Itk 阻害剤、細胞質型ホスホリパーゼA2-α阻害剤、PPAR作動薬、免疫抑制薬、Erb 阻害剤、アポトーシス作動薬、リポコルチン作動薬、VCAM-1拮抗薬、コラーゲン拮抗薬、α2インテグリン拮抗薬、酸化窒素阻害剤、カテプシン阻害剤、Junキナーゼ阻害剤、COX-2阻害剤、非ステロイド抗炎症薬、カスパーゼ阻害剤、IGF-1 作動薬、またはbFGF作動薬である、請求項1に記載の方法。
【請求項57】
組成物が約0.01 mg/ml〜約100 mg/mlの治療薬を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項58】
組成物が約0.1 mg/ml〜約10 mg/mlの治療薬を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項59】
組成物がさらに担体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項60】
移植片に担体を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
ポリマーが共重合体である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
ポリマーがブロック共重合体である、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
ポリマーがジブロック共重合体である、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
ポリマーがトリブロック共重合体である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
(a) ブロック共重合体が単数または複数のブロックAおよびブロックBを含み、(b) ブロックBがブロックAよりも親水性が高く、(c) ブロック共重合体の分子量が約500g/mol〜約2000 g/molである、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
ブロック共重合体が非熱可逆性である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
ブロック共重合体が室温では液体である、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
ブロック共重合体が炭素モノマーを構成するトリブロック共重合体である、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
トリブロック共重合体の平均分子量が約600〜約1500 g/molである、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項70】
トリブロック共重合体の水溶解成分重量パーセントが約25%以下である、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項71】
トリブロック共重合体の水溶解成分重量パーセントが約50%以下である、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項72】
トリブロック共重合体の水溶解成分重量パーセントが約75%以下である、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項73】
トリブロック共重合体がdh Hansen水溶性パラメーター値22以上の溶剤に溶解する、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項74】
トリブロック共重合体がdh Hansen水溶性パラメーター値32以上の溶剤に溶解する、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項75】
トリブロック共重合体がdh Hansen水溶性パラメーター値42以上の溶剤に溶解する、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項76】
組成物がさらに希釈剤を含む、請求項64または請求項68に記載の方法。
【請求項77】
希釈剤が、ポリエチレングリコール (PEG)、PEG 誘導体、ポリプロピレン グリコール、およびポリプロピレン グリコール誘導体を含む群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
希釈剤の分子量が約100 g/mol〜約500 g/molである、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
トリブロック共重合体がABAトリブロック共重合体で あり、ここでBブロックは分子量が約200 g/mol〜約600 g/molのポリアル キレンオキシドを含み、Aブロックは炭酸トリメチレン(TMC) のモル割合が90:10のポリマーおよびグリコリド (Gly) 残基を含み、合計分子量が約900 g/molである、請求項64に記載の方法。
【請求項80】
ポリアルキレンオキシドがポリエチレングリコールである、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
ポリエチレングリコール (PEG) の分子量が約400 g/molである、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
組成物がさらに、分子量が約100 g/mol〜500 g/molのPEGまたはその誘導体を備える、請求項79に記載の方法。
【請求項83】
PEGまたはその誘導体の分子量が約300 g/molである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
治療薬がパクリタキセルである、請求項79に記載の方法。
【請求項85】
約0.1 mg/ml〜約1 mg/mlの濃度でパクリタキセルが組成物中に存在する、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
約0.15 mg/ml、約0.3 mg/ml、または約0.6 mg/mlの濃度でパクリタキセルが組成物中に存在する、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
ポリマ―が生分解性である、請求項60に記載の方法。
【請求項88】
ポリマ―が生体再吸収性である、請求項60に記載の方法。
【請求項89】
ポリマーがポリマーバックボーン内のエステル基を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項90】
ポリマーがポリマーバックボーン内のチオエステル基を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項91】
ポリマーがポリマーバックボーン内のアミド基を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項92】
ポリマーがポリアミノ酸を含む、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
ポリマーが多糖類を含む、請求項 60に記載の方法。
【請求項94】
多糖類がセルロースである、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
多糖類がヒアルロン酸またはその塩または誘導体である、を含む、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
ポリマーがポリマーバックボーン内の無水物基を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項97】
ポリマーがポリマーバックボーン内のエーテル基を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項98】
ポリマーがポリアルキレンオキシドを含む、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
ポリアルキレンオキシドがポリエチレングリコールまたはその共重合体である、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
ポリアルキレンオキシドがポリプロピレンオキシドまたはその共重合体である、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
ポリアルキレンオキシドがポリエチレングリコールを含む、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
ポリアルキレンオキシドが、ポリエチレングリコール-ポリプロピレンオキシド ジブロック共重合体またはトリブロック共重合体である、請求項98に記載の方法。
【請求項103】
ポリマーが分岐型ポリマーを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項104】
ポリマーが共重合体を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項105】
ポリマーが、L-ラクチド、DL-ラクチド、グリコリド、およびカプロラクトンからなる群より選択される、単数または複数のモノマーを含む群により形成される、請求項60に記載の方法。
【請求項106】
ポリマーはポリ(DL-ラクチド)またはその共重合体である、請求項60に記載の方法。
【請求項107】
ポリマーがポリ(ラクチド-co-グリコリド) を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項108】
担体が非高分子担体を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項109】
非高分子担体がリン脂質である、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
非高分子担体が共溶剤である、請求項108に記載の方法。
【請求項111】
非高分子担体が非イオン性界面活性剤である、請求項108に記載の方法。
【請求項112】
非イオン性界面活性剤がTWEENである、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
非高分子担体がポリエチレングリコール部分および少なくとも一つのエステル結合を含む界面活性剤である、請求項108に記載の方法。
【請求項114】
組成物の形状が溶液、懸濁液、または乳濁液である、請求項1に記載の方法。
【請求項115】
溶液がコロイド分散液である、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
コロイド分散液がミセルを含み、該ミセルが少なくとも治療薬の一部分を含む、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
担体がゲルを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項118】
ゲルがヒドロゲルである、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
担体がミセルを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項120】
組成物が少なくとも治療薬の一部分を含む粒子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項121】
粒子が約1 μm〜約1000 μmの平均径をもつミクロスフェアである、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
粒子が約1 μm以下の平均径をもつナノスフェアである、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
粒子が約200 nm〜約1000 nmの平均径をもつナノスフェアである、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
組成物の形状がペースト、軟膏、クリーム、または粉末である、請求項1に記載の方法。
【請求項125】
組成物がスプレー状である、請求項1に記載の方法。
【請求項126】
組成物の形状が移植片である、請求項1に記載の方法。
【請求項127】
組成物が外科手術中に移植される、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
移植片がピン、ねじ、プレート、グラフト移植片、アンカー、関節置換装置、および骨用移植片を含む群より選択される整形外科用インプラントである、請求項126に記載の方法。
【請求項129】
整形外科用インプラントが、金属、金属合金、および無機塩類を含む群より選択される物質を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
整形外科用インプラントが被覆を含み、該被覆が少なくとも治療薬の一部分を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項131】
移植片が縫合糸、スポンジ、綿撒糸、フィルム、膜、または布地である、請求項128に記載の方法。
【請求項132】
治療薬が、関節内、関節周囲、腱周囲または軟組織への注入により投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項133】
治療薬が多回投与で注入される、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
一日1回〜一週間に1回、2〜6回の投与回数で投与される、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
単回注入における治療薬の量が約0.1 μg〜約20 mgである、請求項132に記載の方法。
【請求項136】
さらに疼痛、感染、腫脹、または炎症の治療または予防に有効な第二の治療薬の投与を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項137】
抗感染薬、麻酔薬、麻薬性鎮痛薬、抗生物質、麻薬、抗炎症薬、およびそれらの組み合わせを含む群より選択される第二の治療薬を患者に投与することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項138】
第二の治療薬がアヘン剤である、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
アヘン剤が、コデイン、メペリジン 、メタドン、モルヒネ、ペンタゾシン、フェンタニル、ヒドロモルフォン、オキシコドン、オキシモルホン、およびそれらの塩、誘導体、および類似体を含む群より選択される、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
抗炎症薬が非ステロイド抗炎症薬である、請求項137に記載の方法。
【請求項141】
非ステロイド抗炎症薬がアスピリン、イブプロフェン、 インドメタシン 、ナプロキセン、プリオキシカム、ジクロフェナク、トルメ チン、フェノクロフェナク、メクロフェナメイト、メフェナム酸、エトドラク、スリンダク、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、オキサプロジン、チアプロフェン酸、フェニルブタゾンジフルニサル、サルサルテ、およびそれらの塩および類似体を含む群より選択される、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
抗炎症薬がステロイドである、請求項137に記載の方法。
【請求項143】
ステロイドがヒドロコルチゾンまたはそのエステルである、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
拘縮を治療する上で有効な治療薬、および疼痛、感染、腫脹、または炎症を治療または予防する上で有効な第二の治療薬が患者に同時に投与される、請求項136に記載の方法。
【請求項145】
拘縮を治療する上で有効な治療薬、および疼痛、感染、腫脹、または炎症を治療または予防する上で有効な第二の治療薬が患者に連続的に投与される、請求項136に記載の方法。
【請求項146】
拘縮を治療する上で有効な治療薬、および疼痛、感染、腫脹、または炎症を治療または予防する上で有効な第二の治療薬の投与が、1時間以内に発生する、請求項136に記載の方法。
【請求項147】
拘縮を治療する上で有効な治療薬、および疼痛、感染、腫脹、または炎症を治療または予防する上で有効な第二の治療薬の投与が、1〜24時間に発生する、請求項114に記載の方法。
【請求項148】
下記を含む拘縮を治療するキット:
a) 治療上有効な量の治療薬を含む第一の組成物が含まれ、ここで治療薬は拘縮を治療する上で活性をもつ。
b) 賦形剤を含む第二の組成物。
【請求項149】
第一の組成物の形状がミクロスフェアである、請求項148に記載のキット。
【請求項150】
第二の組成物の形状が溶液である、請求項148に記載の キット。
【請求項151】
賦形剤がバッファーである、請求項148に記載のキット。
【請求項152】
下記を含む拘縮を治療するキット:
a) 治療上有効な量の治療薬を備える移植片が含まれ、ここで治療薬は拘縮を治療する上で活性をもつ。
b) 移植片の挿入または移植用の装置。
【請求項153】
少なくとも一つの成分が滅菌性である、請求項148〜152の任意の一つのキット。
【請求項154】
治療薬がパクリタキセルまたはその誘導体または類似体である、請求項148〜153の任意の一つのキット。
【請求項155】
下記を含む拘縮を治療する方法:
a) 関節拘縮を治療する上で有効な治療上有効な量の治療薬を含む第一の組成物および賦形剤を含む第二の組成物の組み合わせ、および
b) 手術処置中における関節近傍への組み合わせた第一および第二の組成物の注入。
【請求項156】
拘縮を治療する上で有効な治療薬を含む治療上有効な量の組成物を関節に投与することを含む、関節拘縮の治療方法。
【請求項157】
拘縮を治療する上で有効な治療薬を含む治療上有効な量の組成物を拘縮部位に投与することを含む、Dupuytren拘縮の治療方法。
【請求項158】
拘縮を治療する上で有効な治療薬を含む治療上有効な量の組成物を拘縮部位に投与することを含む、Volkmann拘縮の治療方法。
【請求項159】
拘縮を治療する上で有効な治療薬を含む治療上有効な量の組成物を拘縮部位に投与することを含む、Ledderhose拘縮の治療方法。
【請求項160】
拘縮を治療する上で有効な治療薬を含む治療上有効な量の組成物を拘縮部位に投与することを含む、陰茎拘縮またはPeyronie拘縮の治療方法。
【請求項161】
治療薬がパクリタキセルまたはその誘導体または類似体である、請求項155〜160に記載の任意の一つの方法。
【請求項162】
下記を含む拘縮を治療する方法:
a) ABAトリブロック共重合体および約0.1 mg/ml〜約1 mg/mlのパクリタキセルを含む組成物の提供。ここで、
(i) トリブロック共重合体は二つのAブロックおよび 一つのBブロックにより構成される、
(ii) Bブロックは分子量が約400 g/molのポリアルキ レンオキシドを備え、また
(iii) Aブロックは炭酸トリメチレン (TMC) およびグリコリド (Gly) 残基が約90:10のモル割合をもち、合計分子量が約900 g/molであるポリマーを備え、また、
b) 手術処置中における関節近傍への組成物の注入。
【請求項163】
ポリアルキレンオキシドがPEGである、請求項162に記載の方法。
【請求項164】
組成物がさらにPEG、PEG誘導体、ポリプロピレン グリコールおよびポリプロピレン グリコール誘導体から選択される希釈剤を含む、請求項162に記載の方法。
【請求項165】
希釈剤が約300 g/molの分子量をもつPEGである、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
下記より構成される組成物:
a) 単数または複数のブロックAおよびブロックBを含むブ ロック共重合体、ここで
(i) ブロックBはブロックAよりも親水性が高い、
(ii) ブロック共重合体の分子量が約500 g/mol〜約2000 g/mol、
(iii) 共重合体は非熱可逆性でかつ室温では液体であり、また、
b) 拘縮を治療する上で有効な治療薬。
【請求項167】
共重合体がトリブロック共重合体である、請求項166に記載の組成物。
【請求項168】
トリブロック共重合体が炭素モノマーを含む、請求項167に記載の組成物。
【請求項169】
トリブロック共重合体の平均分子量が約600〜約1500 g/molである、請求項167に記載の組成物。
【請求項170】
トリブロック共重合体の水溶解成分重量パーセントが約25%以下である、請求項167に記載の組成物。
【請求項171】
トリブロック共重合体の水溶解成分重量パーセントが約50%以下である、請求項167に記載の組成物。
【請求項172】
トリブロック共重合体の水溶解成分重量パーセントが約75%以下である、請求項167に記載の組成物。
【請求項173】
トリブロック共重合体がdhHansen水溶性パラメーター値22以上の溶剤に溶解する、請求項167に記載の組成物。
【請求項174】
トリブロック共重合体がdhHansen水溶性パラメーター値32以上の溶剤に溶解する、請求項167に記載の組成物。
【請求項175】
トリブロック共重合体がdhHansen水溶性パラメーター値42以上の溶剤に溶解する、請求項164に記載の組成物。
【請求項176】
下記より構成される組成物:
ABAトリブロック共重合体であり、ここでBブロックは分子量が約200g/mol〜約600 g/molのポリアルキレンオキシドを含み、Aブロックは炭酸トリメチレン (TMC) のモル割合が90:10のポリマーおよびグリコリド(Gly) 残基を含み、合計分子量が約900 g/molであり、また、
(b) 拘縮を治療する上で有効な治療薬。
【請求項177】
ポリアルキレンオキシドがPEGである、請求項176に記載の組成物。
【請求項178】
PEGの分子量が約400 g/molである、請求項177に記載の組成物。
【請求項179】
さらに希釈剤を含む、請求項164または請求項176に記載の組成物。
【請求項180】
さらにPEG、PEG誘導体、ポリプロピレン グリコール、およびポリプロピレン グリコール誘導体を含む群より選択される液体希釈剤を含む、請求項164または請求項176に記載の組成物。
【請求項181】
さらに液体希釈剤を含み、ここで該希釈剤がPEGまたはその誘導体であり、その分子量が約100 g/mol〜約500 g/molである、請求項164または請求項176に記載の組成物。
【請求項182】
PEGまたはその誘導体の分子量が約300g/molである、請求項181に記載の組成物。
【請求項183】
トリブロック共重合体が濃度約2.5%〜約33%の間の溶剤中に存在する、請求項164または請求項176に記載の組成物。
【請求項184】
治療薬がパクリタキセルであり、ここで該組成物が約0.01〜約0.20 mg/mlのパクリタキセルを含む、請求項164または請求項176に記載の組成物。
【請求項185】
組成物が約0.015 mg/ml〜約0.15 mg/mlのパクリタキセルを含む、請求項164または請求項176に記載の組成物。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公表番号】特表2007−519756(P2007−519756A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551642(P2006−551642)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/003800
【国際公開番号】WO2005/074913
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(504246708)アンジオテック インターナショナル アーゲー (10)
【Fターム(参考)】