説明

拠点網を活用した経路案内システム及び方法

【課題】災害時に避難する際または避難訓練などの際に、目的地へ移動する人々に対して各自の経路情報を案内できるシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】本発明の発明に係る支店網を活用した経路の案内方法は、支店網の位置情報を記憶する支店情報データベースを有するサーバとネットワークで接続可能な携帯端末を含むシステムにおいて、携帯端末は、多数の支店の内の第1支店において、サーバのURL情報及び第1支店を識別する第1支店識別情報を取得し、携帯端末は、URL情報に基づいてサーバに接続すると共に、サーバに対して第1支店識別情報及び目的地を特定する目的地特定情報を送信し、サーバは、第1支店識別情報、目的地特定情報および支店情報データベースを用いて、第1支店から上記目的地に近接した第2支店までの支店経路を示した支店経路情報を検索し、サーバは、支店経路情報を、携帯端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拠点網を活用した経路案内システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、災害発生時の避難を支援するための経路情報を作成する方法が提案されている。この災害には、大規模な地震、この地震による火災または水害などの自然災害が含まれると共に、鉄道の事故による交通機関の乱れなどが含まれる。また、このような災害に備えて、上記方法を用いた出社・帰宅等の避難訓練を事前に行うことが、実際の災害に備えた準備として有効である。
【0003】
例えば、特許文献1には、災害時の避難場所等の防災施設が記載されていると共に、その防災施設に関する収容予定人数および備蓄品等の情報を備えた地図を作成する方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、災害発生時に道路地図情報、災害情報などをもとに抽出された避難経路を住民が通過していく過程を簡略な方式により速やかに演算し、これを出力する避難誘導支援情報表示装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−283410号公報
【特許文献2】特開平5−19677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1または2には、作成した地図または避難誘導支援情報を、実際の災害時に避難する人々に渡して案内する方法が記載されていない。また、どちらも、避難する目的地が、避難場所等に固定されており、各自が避難しながら自宅などの他の目的地に移動する経路情報を提供するものではない。同様に、特許文献1または2は、鉄道の事故による交通機関の乱れなどの災害時に、運行している他の交通機関へ、例えば徒歩で移動するための経路情報を提供するものでもない。
【0007】
そこで、本発明は、災害時に避難する際、または避難訓練などの際に、目的地へ移動する人々に対して各自の経路情報を案内するための拠点網を活用した経路案内システムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係る拠点網を活用した経路案内方法は、多数の拠点を備えた拠点網の位置情報を記憶する拠点情報データベースを有するサーバとネットワークで接続可能な携帯端末を含むシステムにおいて、上記携帯端末は、多数の拠点の内の第1拠点において、上記サーバのURL情報及び第1拠点を識別する第1拠点識別情報を取得し、上記携帯端末は、上記URL情報に基づいて上記サーバに接続すると共に、上記サーバに対して上記第1拠点識別情報及び目的地を特定する目的地特定情報を送信し、上記サーバは、上記第1拠点識別情報、上記目的地特定情報および上記拠点情報データベースを用いて、第1拠点から上記目的地に近接した第2拠点までの拠点経路を示した拠点経路情報を検索し、上記サーバは、上記拠点経路情報を、上記携帯端末に送信する、ことを特徴とする。
【0009】
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る多数の拠点を備えた拠点網を活用した経路案内システムは、多数の拠点の内の第1拠点に配置された、サーバのURL情報及び第1拠点を識別する第1拠点識別情報を含むコードと、上記コードから上記URL情報及び上記第1拠点識別情報を取得するコード取得部と、取得された上記URL情報を用いてネットワークを介して上記サーバに接続し、上記第1拠点識別情報及び目的地を特定する目的地特定情報を送信する携帯側送信部と、上記サーバから拠点経路情報を受信する携帯側受信部と、を備えた携帯端末と、多数の拠点の位置情報を記憶する拠点情報データベースと、ネットワークを介して上記携帯端末から上記第1拠点識別情報及び上記目的地特定情報を受信するサーバ側受信部と、上記第1拠点識別情報、上記目的地特定情報および上記拠点情報データベースを用いて、第1拠点から上記目的地に近接した第2拠点までの拠点経路を示した拠点経路情報を検索する処理部と、上記拠点経路情報をネットワークを介して上記携帯端末に送信するサーバ側送信部と、を備えたサーバと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記の本発明に係る拠点網を活用した経路案内システムおよび方法によれば、災害時に避難する際または避難訓練などの際に、目的地へ移動する人々に対して各自の経路情報を案内できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の多数の拠点を備えた拠点網を活用した経路案内システムを、その好ましい第1実施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
【0012】
本発明の第1実施形態である多数の拠点を備えた拠点網を活用した経路案内システム(以下、単に本システム10ともいう)は、ある銀行における本店および多数の支店を備えた支店網を活用して、携帯端末に支店経路情報を案内するものである。
【0013】
図1は、本システム10のシステム構成図である。
【0014】
本システム10は、インターネットネットワーク20に接続されたサーバ100、移動体通信網30を介してインターネットネットワーク20へ接続可能な携帯端末200等から構成される。
【0015】
本システム10では、携帯端末200を有するユーザが、現在地から目的地へ移動するにあたり、サーバ100が、最寄りの支店である第1支店から、目的地に近接した第2支店までの支店経路情報を検索して、この支店経路情報をユーザの携帯端末200に案内するものである。
【0016】
サーバ100は、多数の支店の位置情報を記憶する支店情報データベース105と、ネットワークを介して携帯端末200から第1支店識別情報及び目的地情報を受信するサーバ側受信部と、第1支店識別情報、目的地情報および支店情報データベース105を用いて、第1支店から目的地に近接した第2支店までの支店経路を示した支店経路情報を検索する処理部と、支店経路情報をネットワークを介して携帯端末200に送信するサーバ側送信部と、を備えている。
【0017】
具体的には、サーバ100は、ルータ101、内部バス102、制御部103、地図情報データベース104、支店情報データベース105、履歴情報データベース106及び関連拠点網等情報データベース107等から構成される。
上記サーバ側受信部および上記サーバ側送信部は、ルータ101により実現される。
【0018】
制御部103は、少なくともCPU、ROM、RAM、表示部及び操作入力部を有し、予め記憶されているプログラムに従って、支店情報データベース105と協働しながら、後述する支店経路情報の検索を実行する上記処理部を備える。サーバ100は、支店経路情報を検索する際、必要に応じて地図情報データベース104または関連拠点網等情報データベース107を用いてもよい。
【0019】
地図情報データベース104には、例えば地理情報システム(GIS:Geographic Information System)を基盤とする地図データが記憶されている。
【0020】
支店情報データベース105には、上記銀行の本店および多数の支店を備えた支店網の位置情報が支店識別情報、支店名称と共に記憶されている。この銀行の本店および多数の支店それぞれには、図2に示す防災ガイドマップ20を配布用に配置している。
【0021】
防災ガイドマップ20には、この地図が配置されている本店または支店21a(以下、単に支店ともいう)の位置を中心に含み、且つこの支店21aに隣接する少なくとも1つの支店21b、21cの位置が記載されていることが好ましい。従って、防災ガイドマップ20を見れば、現在地の支店21aから、隣の支店21b、21cへの経路が分かる。
【0022】
防災ガイドマップ20の寸法は、持ち運びが容易な大きさであることが好ましい。縮尺は、現在地の支店を中心に隣接する少なくとも1つの支店が含まれるように適宜調節されることが好ましい。
【0023】
また、防災ガイドマップ20には、避難場所22、応急給水拠点23、災害拠点病院、警察署・交番、消防署、学校等施設24、医療機関施設25、ガソリンスタンドG、コンビニエンスストアCの位置が記載されている。災害時には、これらの場所で、避難をしたり、けがの治療を受けたり、水をもらったり、またトイレを使用することができる。
【0024】
また、サーバ100のURL(Uniform Resource Locators)情報及び各支店を識別する支店識別情報(各支店の識別IDなど)が記載された2次元コード26が、多数の支店それぞれに配置された各支店の位置を含む配布用の防災ガイドマップ20に記載されている。携帯端末200は、コード取得部206を用いて、多数の支店の内、最寄りの支店で配布された防災ガイドマップ20に記載されている2次元コード26を読み取って、サーバ100のURL情報及び現在地の支店を識別する支店識別情報を取得し、携帯端末200は、上記URL情報に基づいてサーバ100に接続することができる。
【0025】
履歴情報データベース106は、サーバ100が携帯端末200からネットワークを介して接続された際に、その携帯端末の接続履歴が記録される。この接続履歴としては、例えば、その携帯端末の電話番号またはIPアドレス、および時刻等を用いることができる。
【0026】
関連拠点網等情報データベース107には、各地に存在する災害拠点病院、応急給水拠点、避難場所、警察署・交番、消防署、学校等施設、医療機関施設、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、及び上記銀行と提携している関連企業の店舗およびその位置情報等が記憶されている。
【0027】
携帯端末200は、コードからURL情報及び第1支店識別情報を取得するコード取得部206と、取得されたURL情報を用いてネットワークを介してサーバ100に接続し、第1支店識別情報及び目的地情報を送信する携帯側送信部と、サーバ100から支店経路情報を受信する携帯側受信部と、を備えている。
【0028】
具体的には、携帯端末200は、内部バス210と接続された移動体通信網30及びインターネットネットワーク20を介してデータの送受信が可能な送受信部201、ボタンやタッチパネル等から構成される操作部202、メモリ等から構成される記憶部203、CPU、ROM、RAM等から構成される制御部204、液晶パネル等から構成される表示部205、2次元コードを読み取ることが可能なCCD受像部等を有するコード取得部206等から構成されている。制御部204は、予め記憶されたプログラムに従って、内部バス210と接続された各種構成要素を制御して、サーバ100から支店経路情報等のデータを受信したり、サーバ100へデータを送信できるように構成されている。
上記携帯側送信部および上記携帯側受信部は、送受信部201により実現される。
【0029】
コード取得部206は、カメラ機能も有しており、携帯端末200は、コード取得部206で撮影した画像を、記憶部203に記憶することができる。
【0030】
次に、図1に示すシステム10の動作の一例を、図3〜図7を用いて以下に説明する。
本例では、地震災害が発生し、余震が収まった後、ユーザが、勤務先から自宅までの間を徒歩で移動する場合を扱う。
図3は、本システム10の動作例を示すシーケンス図である。図3に示すシーケンスでは、携帯端末200は、その制御部204が、予め記憶されたプログラムに従って、内部バス210と接続された各種構成要素を制御して各処理を実行する。また、サーバ100は、その制御部103が、予め記憶されたプログラムに従って、内部バス102と接続された各種データベース等の構成要素を制御して各処理を実行する。
【0031】
まず、ユーザは、勤務先に最寄りの上記銀行の支店を探してこの最寄りの支店に移動する。ここで、ユーザは、支店に配布用に配置されている防災ガイドマップ20を取得する。
次に、ステップS3aにおいて、携帯端末200は、現在地の支店で配布している防災ガイドマップ20に記載の2次元コード26を、コード取得部206を用いて取得し、記憶部203に記憶する。
次に、ステップS3bにおいて、携帯端末200は、制御部204および記憶部203を用いて、取得した2次元コード26からURL情報および現在地の支店識別情報を取得する。
次に、ステップS3cにおいて、携帯端末200は、上記URL情報に基づいて、送受信部201を用いてサーバ100に接続すると共に、現在地の支店識別情報を送信する。
【0032】
次に、ステップS3dにおいて、サーバ100は、携帯端末200に接続許可を与える。
次に、ステップS3eにおいて、サーバ100は、2次元コード26の支店識別情報と支店情報データベース105とを用いて、現在地の支店名を検索する。
次に、ステップS3fにおいて、サーバ100は、携帯端末200の現在地の支店名を履歴情報データベース106に記憶すると共に、携帯端末200の電話番号またはIPアドレス、および時刻等を履歴情報データベース106に記憶する。
次に、サーバ100は、検索した現在地の支店名を携帯端末200に送信すると共に、目的地情報の送信を携帯端末200に要求する(ステップS3g)。
【0033】
次に、ステップS3hにおいて、携帯端末200は、受信した現在地の支店名を表示部205に表示する。図4に、一例として、表示部205の表示画面400を示す。ここでは、現在地欄401には、現在地の支店名「A支店」が表示されている。
【0034】
次に、ステップS3iにおいて、携帯端末200は、操作部202を用いて目的地情報を入力する。図4の例では、目的地欄402には、自宅の住所である「K市L町M丁目N番」が入力されている。この目的地欄402には、デフォルト値として自宅の住所を設定しておくこともできる。
あるいは、ユーザ毎にあらかじめサーバ上に1または複数の目的地を登録しておき、ユーザ認証に基づき該当する登録目的地をリスト表示し、これを選択することにより目的地を特定してもよい。
次に、ステップS3jにおいて、携帯端末200は、送受信部201を用いて入力した目的地情報を、サーバ100に送信する。
【0035】
ここで、図4の例では、検索方法欄403には、支店経路情報の検索条件のデフォルト値として「最短距離」が選択されている。この検索方法欄403には、例えば、地域の安全度を考慮して支店経路情報を検索する条件を選択してもよい。
【0036】
次に、ステップS3kにおいて、サーバ100は、現在地の支店から目的地に近接した支店までの支店経路情報を、現在地の支店識別情報、目的地情報および支店情報データベース105を用いて検索する。この支店経路情報の検索方法の詳細については後述する。
次に、ステップS3lにおいて、サーバ100は、検索した支店経路情報を履歴情報データベース106に記憶する。
次に、ステップS3mにおいて、サーバ100は、検索した支店経路情報を携帯端末200に送信する。
【0037】
次に、ステップS3nにおいて、携帯端末200は、検索された支店経路情報を、送受信部201を用いて受信して、この支店経路情報を記憶部203に記憶する。携帯端末200は、その後、必要に応じて、記憶した支店経路情報を、記憶部203から読み出して表示部205に表示することができる。
次に、ステップS3oにおいて、携帯端末200は、受信した支店経路情報を表示部205に表示する。図5に、一例として、表示部205の表示画面500を示す。図5の例では、現在地501であるA支店から、B支店502およびC支店503の順番で経由して、目的地505である自宅に近接したD支店504までの支店経路情報が表示されている。
次に、ステップS3pにおいて、携帯端末200は、現在地のA支店の位置を含む地図情報を、サーバ100に要求する。
【0038】
次に、ステップS3qにおいて、サーバ100は、現在地のA支店の位置と支店経路情報において隣接するB支店の位置とを含む地図情報を、地図情報データベース104と、支店情報データベース105と関連拠点網等情報データベース107とを用いて作成する。
次に、ステップS3rにおいて、サーバ100は、作成した地図情報を、携帯端末200に送信する。
【0039】
次に、ステップS3sにおいて、携帯端末200は、受信した地図情報を表示部205に表示すると共に、この地図情報を記憶部203に記憶する。携帯端末200は、その後、必要に応じて、記憶した地図情報を、記憶部203から読み出して表示部205に表示することができる。
【0040】
図6に、一例として、表示部205の表示画面600を示す。表示画面600には、現在地601のA支店が中心に位置すると共に、支店経路情報において隣接するB支店602が含まれた地図情報が表示されている。この地図情報が表示する範囲は、A支店に配布用に配置されている防災ガイドマップ20と同じであることが好ましいが、携帯端末200の表示部205の寸法または画素数等に併せて、上記地図情報の内容を、図2に示す防災ガイドマップ20が有する情報よりも低減させてもよい。例えば、携帯端末200の表示部205に表示させる地図情報は、道路、鉄道または河川を表示部205の仕様に合せて解像度を低減すると共に、避難場所、応急給水拠点および災害拠点病院のみを表示するようにしてもよい。図6の例では、道路、河川と共に避難場所620の位置が表示されている。
【0041】
現在地601のA支店から、目的地に向って移動するには、経路610に沿っていけばよいことがわかる。
【0042】
次に、ステップS3tにおいて、携帯端末200は、現在地のA支店から目的地に近接したD支店までの支店経路の全体図情報を、サーバ100に要求する。図5に示す例では、携帯端末200は、「全体図を表示」欄506をクリックすることにより、実行される。なお、以下に説明する全体図を取得する処理(S3t〜S3w)はユーザが必要に応じて適宜要求するものであり、毎回必ず行わなければならない処理ではない。
【0043】
次に、ステップS3uにおいて、サーバ100は、現在地のA支店から目的地に近接したD支店までの支店経路の全体図情報を、地図情報データベース104および支店情報データベース105と、関連拠点網等情報データベース107とを用いて作成する。
次に、ステップS3vにおいて、サーバ100は、作成した全体図情報を、携帯端末200に送信する。
【0044】
次に、ステップS3wにおいて、携帯端末200は、受信した全体図情報を表示部205に表示すると共に、この全体図情報を記憶部203に記憶する。携帯端末200は、その後、必要に応じて、記憶した全体図情報を、記憶部203から読み出して表示部205に表示することができる。
【0045】
図7に、一例として、表示部205の表示画面700を示す。表示画面700には、現在地701であるA支店から、B支店702およびC支店703の順番で経由して、目的地705である自宅に近接したD支店704までの支店経路情報が表示されている。また、表示画面700には、図6と同様に、避難場所720が表示されている。
【0046】
ユーザは、A支店で配布された防災ガイドマップ20、または、携帯端末200に記憶した表示画面600および700に示す地図情報を用いて、支店経路情報に従って、次のB支店に移動する。ユーザは、B支店においても、B支店が中心に位置するよう作成された防災ガイドマップ20を取得すると共に、この防災ガイドマップに記載された2次元コード26を用いて、携帯端末200によりサーバ100に接続することにより、表示画面600または700と同様の地図情報を得ることができる。
ユーザは、上記動作を繰り返すことにより、目的地である自宅に近接したD支店に移動した後、最終的に自宅に移動することができる。
【0047】
また、携帯端末200とサーバ100との間の通信状態が良好な場合には、携帯端末200は、最初のA支店において、サーバ100から支店経路情報を受信した後、支店経路情報にリストアップされたB支店、C支店およびD支店の位置を含む地図情報それぞれを、まとめてサーバ100に要求して、サーバ100から送信された地図情報それぞれを受信し、記憶部203に記憶してもよい。
【0048】
次に、上記S3kにおけるサーバ100の支店経路情報の検索方法について、図8〜10を参照して以下に詳述する。
図8は、サーバ100が、支店経路情報を検索する方法の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートでは、サーバ100は、その制御部103が、予め記憶されたプログラムに従って、内部バス102と接続された各種データベース等の構成要素を制御して各処理を実行する。
まず、ステップS801において、サーバ100は、2次元コードの支店識別情報と、地図情報データベース104と、支店情報データベース105とを用いて、現在の支店の位置を求める。
【0049】
次に、ステップS802において、サーバ100は、地図情報データベース104を用いて、現在の支店の位置から目的地までの最短経路を求める。ここで、この最短経路は、支店の位置は考慮せずに、道路経路の中で距離が最短となる経路である。図9に、図7に対応した地図における最短経路910を示している。最短経路は、現在地901のA支店から、目的地905である自宅までの道路経路の中で最短となる経路である。
なお、ここでは最短経路を求めたが、通行止め情報などの地域の災害情報を含めた最適経路を求めてもよい。
【0050】
次に、ステップS803において、サーバ100は、求めた最短経路から所定の距離内にある支店を抽出する。図9の例では、最短経路910の接線方向と垂直な方向において所定の距離(例えば2km)内である領域920内にある支店を抽出した結果を示している。図9の例では、領域920内には、B支店902、C支店903およびD支店904が存在する。図9には、E支店906、F支店907、G支店908およびH支店909も存在するが、これらの支店は領域920外にあるので、抽出されない。
上記所定の距離は、最短経路と支店との距離などによって、適宜変更してよい。
【0051】
次に、ステップS804において、サーバ100は、最も経路距離が短い支店経路を選択して、一連の処理を終了する。支店経路を選択する方法としては、例えばダイクストラ法を用いることができる。また、ここでは、最も経路距離が短い支店経路を求めるが、通行止め情報などの地域の災害情報を含めた最適経路を有する支店経路を求めてもよい。
図10に示す例では、現在地901であるA支店から、1番目にB支店902に進み、2番目にC支店903に進み、3番目に目的地905である自宅に近接したD支店904に進む支店経路が選択されている。
ここでは、領域920内にある3つ全ての支店を順に進む支店経路が選択されているが、例えば、3つ以上の支店が領域920内に存在する場合に、領域内に存在する全ての支店を回る支店経路距離の方が支店の一部を除いた支店経路距離よりも長い場合には、全支店を回る支店経路が選択されない場合もある。
このようにして、サーバ100は、選択した支店経路を支店経路情報として、携帯端末200に送信する(図3のステップS3m参照)。
【0052】
上述した本システム10によれば、災害時に避難する際、目的地へ移動する人々に対して、各自の目的地に応じた支店経路情報を案内できる。具体的には、携帯端末200を有するユーザは、最寄りの支店において、現在地の支店から目的地に近接した支店までの支店経路情報と共に、次の地図情報が得られる隣接した支店の位置を表示した地図情報も得られるので、この作業を繰り返すことにより、確実に目的地に近接した支店まで移動することができるため、最終的に目的地に到達することが可能となる。
【0053】
また、上記実施形態では、地震災害時を例にして説明を行ったが、本システム10は、このような災害に備えた避難訓練を事前に行う際に用いることも有効である。
【0054】
また、本システム10は、鉄道の事故による交通機関の乱れなどの災害時に、運行している他の交通機関へ、例えば徒歩で移動するための支店経路情報を提供することも可能である。具体的には、図4の目的地欄402に、運行している交通機関の駅名等を入力して携帯端末200からサーバ100に目的地情報を送信することにより、サーバ100が、現在地の支店から目的地である駅に近接した支店までの支店経路情報を、携帯端末200に提供する。
【0055】
次に、携帯端末200が、支店経路情報から外れた場合におけるシステムの動作を、上述の第1実施形態として示したシステムに基づいて以下に説明する。
【0056】
本システム10において、サーバ100は、携帯端末200が支店情報を取得した支店履歴を記憶する履歴情報データベース106を有しており、サーバ100は、携帯端末200の位置が、支店経路情報から外れた場合に、履歴情報データベース106および支店情報データベース105を用いて、携帯端末200の進行方向に近接する支店情報を求め、該支店情報を携帯端末200に送信する。
その他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
【0057】
例えば、上述した第1実施形態において、ユーザが、携帯端末200で受信した支店経路情報に基づいて移動していた所、被災状況によっては通行止めに直面するなどして、支店経路情報に基づいた移動が行えなくなる場合がある。
【0058】
このような場合、ユーザは、通行止めに直面した場所に近接した上記銀行の支店に移動し、この支店が中心に記載された防災ガイドマップ20を入手すると共に、この防災ガイドマップ20に記載された2次元コード26を、携帯端末200のコード取得部206を用いて取得して、サーバ100に接続し、支店経路情報と共に、この支店が中心に位置する地図情報を受信する。
【0059】
ユーザは、通行止め等のためにサーバ100から送信された支店経路情報に基づいた移動はできないが、防災ガイドマップ20または受信した地図情報に記載されており、支店経路情報から外れた位置にある上記銀行の他の支店に移動することができる。
【0060】
このようにして、ユーザが、支店経路情報から外れた位置にある上記銀行の他の支店に移動して、その支店において、新たな2次元コード26を取得して、サーバ100に接続した場合、サーバ100は、携帯端末200の位置が、支店経路情報から外れたことを認識する。履歴情報データベース106には、接続された携帯端末200それぞれの支店経路情報および支店情報を取得した支店履歴が記憶されているので、サーバ100は、両者が一致しなくなった時点で、携帯端末200の位置が、支店経路情報から外れたと判断する。
【0061】
そして、サーバ100は、履歴情報データベース106および支店情報データベース105を用いて、携帯端末200の進行方向に近接する支店情報を求め、該支店情報を携帯端末200に送信する。
【0062】
次に、サーバ100が、携帯端末200の進行方向に近接する支店情報を求める方法を以下に説明する。
図11(a)には、携帯端末200の位置が、支店経路情報から外れた後に、新たに履歴情報データベース106に記憶された支店履歴が1つの場合の例を示している。
支店A1の位置は、携帯端末200の位置が支店経路情報から外れた後に、新たに履歴情報データベース106に記憶された支店の位置を示している。この場合には、例えば、支店A1を中心に半径rkm内に存在する他の支店情報を、サーバ100が、地図情報データベース104および支店情報データベース105を用いて検索し、検索した支店情報を携帯端末200に送信する。半径rkmは、例えば人間が徒歩で30分以内に移動できる距離とすることができる。
図11(a)の例では、支店A1を中心に半径rkm以内には、他の支店B1,B2,B3が存在している。
【0063】
また、図11(b)には、携帯端末200の位置が、支店経路情報から外れた後に、新たに履歴情報データベース106に記憶された支店履歴が3つある場合の例を示している。
図11(b)の例では、携帯端末200の位置が、支店経路情報から外れた後に、支店A1に移動し、次に支店A2に移動した後、現在支店A3に位置している。
第1の方法として、直近の履歴の2地点間ベクトルに近い順に、サーバ100が、携帯端末200の進行方向に近接する支店情報を求める方法が挙げられる。支店A2の位置から支店A3の位置に向う直線Lを考えて、この直線Lからの距離(直線への垂線の長さ)が短い順に、携帯端末200の進行方向に近接する支店を選択することができる。具体的には、B3、B4,B5,B2,B1の順番となる。
【0064】
第2の方法として、過去の全支店を結んだ移動ベクトルの合成ベクトルに近い順に、サーバ100が、携帯端末200の進行方向に近接する支店情報を求める方法が挙げられる。支店A1から支店A2へ向うベクトルと、支店A2から支店A3に向うベクトルとの和の向きは、支店A1から支店A3に向う直線Mの向きで表わされる。この直線Mからの距離(直線への垂線の長さ)が短い順に、携帯端末200の進行方向に近接する支店を選択することができる。具体的には、B2、B3,B1,B4,B5の順番となる。
ここで、第1および第2の方法において、直線Lまたは直線Mへの垂線の長さが等しい支店が2つ以上ある場合には、支店A3からの距離が近いほうを選択する。
【0065】
第3の方法として、支店A3を中心にして、直線Lの左右に60度で半径rkmの扇型の領域を考え、この領域内に含まれる支店を選択した上で、直線Lからの距離(直線への垂線の長さ)が短い順に、携帯端末200の進行方向に近接する支店を選択する方法が挙げられる。半径rkmは、例えば人間が徒歩で30分以内に移動できる距離とすることができる。また、半径rkmの大きさを小さい値から大きい値に増加させながら、携帯端末200の進行方向に近接する支店を選択してもよい。
【0066】
第4の方法としては、第3の方法において、直線Lの代わりに直線Mを用いる方法が挙げられる。
【0067】
上述した実施形態によれば、携帯端末200を有するユーザは、最初にサーバ100から案内された支店経路情報から外れても、現在の位置に近接した次の支店の位置をサーバ100が案内してくれるので、安心して目的地への移動を続けることができる。そして、移動し続けて通行止めの地域を回避した結果、当初の目的地に向う新たな支店経路情報を案内してもらえることが期待できる。
また、移動中に、目的地を変更して、サーバ100から新たな支店経路情報を案内してもらうことも可能である。
【0068】
次に、参考例を以下に説明する。
この参考例では、多数の支店の位置情報を記憶する支店情報データベース105および地図情報データベース104を有するサーバ100とネットワークで接続可能な携帯端末200を含むシステムにおける、支店網を活用した経路の案内方法であって、携帯端末200は、多数の支店の内の第1支店において、サーバ100のURL情報及び第1支店を識別する第1支店識別情報を取得し、携帯端末200は、URL情報に基づいてサーバ100に接続すると共に、サーバ100に対して第1支店識別情報を送信し、サーバ100は、第1支店識別情報および支店情報データベース105を用いて、第1支店に近接した第2支店情報を検索すると共に、第1支店情報、第2支店情報および地図情報データベース104を用いて、第1支店および第2支店の位置を含む地図情報を作成し、サーバ100は、第2支店情報および地図情報を、携帯端末200に送信するものである。
【0069】
上記参考例によれば、災害時において現在地に留まることの危険度が極めて高い場合に、とりあえず現在地の支店に隣接した支店へ移動するための案内が得られる。
この参考例は、例えば、旅行先、外出先等で地震に遭遇し、まだ大規模な余震が続いている最中に、すぐにその場を離れ、近くの避難場所等へ移動する場合等、緊急性が高い場合に有効である。
【0070】
本発明の拠点網を活用した経路の案内方法及びそのシステムは、上述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
【0071】
例えば、上述した実施形態では、上記拠点は、ある銀行の本店および支店であったが、上記防災ガイドマップを配置できる場所であれば、例えばチェーン展開しているファミリーレストラン店舗若しくはコンビニエンスストア店舗、または、各地に点在している広域避難場所、病院、警察、消防署等の公共施設であってもよい。
【0072】
上述した実施形態では、防災ガイドマップが上記銀行の支店のみで配置されていたが、防災ガイドマップの配置は、各地に存在する災害拠点病院、応急給水拠点、避難場所、警察署・交番、消防署、学校等施設、医療機関施設、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、及び上記銀行と提携している関連企業の店舗で行われてもよい。
【0073】
また、上述した実施形態では、防災ガイドマップに記載された2次元コードを用いていたが、このコードは1次元コードであってもよい。また、携帯端末200がGPS機能を備えており、このGPS機能を用いて現在地を取得してもよい。そして、サーバ100は、携帯端末200に現在地に近接した支店情報を案内して、この最寄りの支店への地図情報を携帯端末200に送信してもよい。
【0074】
また、上述した実施形態では、サーバ100のURL情報及び支店に関連する支店情報を取得するために、2次元コードを用いていたが、ICタグを用いてもよい。この場合には、携帯端末200は、ICタグリーダ機能を有していることが好ましい。このように、位置情報が取得可能な仕組みを適宜用いることができる。
【0075】
また、上述した実施形態では、目的地として自宅または駅名が入力されていたが、移動したい目的地であれば、特に制限はなく、目的地は、例えば、人との待ち合わせ場所である交差点名などであってもよい。すなわち、本発明の方法およびシステムは、災害時だけではなく、平常時にも活用されることが好ましい。
【0076】
また、サーバ100が、災害情報データベースまたは交通情報データベースを備えており、通行止めの経路を避けたり、渋滞した経路を避けて、支店経路情報を作成して、携帯端末200に送信してもよい。
【0077】
また、上述した実施形態では、支店情報データベース104には、一つの銀行の本店および支店網の位置情報が記憶されていたが、支店情報データベース104には、他の銀行の本店および支店網の位置情報を含めて記憶されていてもよい。この場合、他の銀行の本店および支店それぞれには、2次元コードが記載された防災ガイドマップが配布用に置かれていることが好ましい。
【0078】
また、各支店には、サーバ100へのアクセスポイントが設置されており、移動体通信網30またはインターネットネットワーク20を介さずに、サーバ100に接続できるようにしてもよい。
【0079】
また、サーバ100は、携帯端末200が、目的地から所定の距離(例えば5km以内)に近づくと、サーバ100が、目的地に近接した支店の位置から目的地までの経路情報を検索して、地図情報と併せて携帯端末200に提供してもよい。
【0080】
また、上述した実施形態では、各支店には配布用の地図が置かれていたが、各支店には大きな広域地図が掲示されていてもよい。この広域地図に、現在地の支店の位置から目的地に近接した支店の位置までの支店経路情報が記載していれば、目的地までの経路情報の大よその把握ができる。また、この広域地図を携帯端末200のコード取得部206で撮影し、記憶部203に記憶してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】図1は、本発明の一実施形態であるシステム構成図である。
【図2】図2は、支店に配布用に置かれてある防災ガイドマップの例を示す図である。
【図3】図3は、図1に示すシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【図4】図4は、図1の携帯端末に表示される画面構成例である。
【図5】図5は、図1の携帯端末に表示される他の画面構成例である。
【図6】図6は、図1の携帯端末に表示されるさらに他の画面構成例である。
【図7】図7は、図1の携帯端末に表示されるさらにまた他の画面構成例である。
【図8】図8は、図1のサーバが、支店経路情報を検索する方法の一例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、図8のS802およびS803の処理を説明する図である。
【図10】図10は、図8のS804の処理を説明する図である。
【図11】図11(a)は、一つの支店履歴を用いて携帯端末の進行方向に近接する支店を検索する方法を説明する図であり、図11(b)は、複数の支店履歴を用いて、携帯端末の進行方向に近接する支店を検索する方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0082】
10 システム
20 インターネットネットワーク
30 移動体通信網
100 サーバ
101 ルータ
103 制御部
104 地図情報データベース
105 支店情報データベース
106 履歴情報データベース
107 関連拠点網等情報データベース
200 携帯端末
201 送受信部
202 操作部
203 記憶部
204 制御部
205 表示部
206 コード取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の拠点を備えた拠点網の位置情報を記憶する拠点情報データベースを有するサーバとネットワークで接続可能な携帯端末を含むシステムにおける、拠点網を活用した経路案内方法であって、
前記携帯端末は、多数の拠点の内の第1拠点において、前記サーバのURL情報及び第1拠点を識別する第1拠点識別情報を取得し、
前記携帯端末は、前記URL情報に基づいて前記サーバに接続すると共に、前記サーバに対して前記第1拠点識別情報及び目的地を特定する目的地特定情報を送信し、
前記サーバは、前記第1拠点識別情報、前記目的地特定情報および前記拠点情報データベースを用いて、第1拠点から前記目的地に近接した第2拠点までの拠点経路を示した拠点経路情報を検索し、
前記サーバは、前記拠点経路情報を、前記携帯端末に送信する、
ことを特徴とする拠点網を活用した経路案内方法。
【請求項2】
前記サーバは、地図情報データベースを有しており、
前記サーバは、
前記地図情報データベースおよび前記拠点情報データベースを用いて、
前記拠点識別情報を取得した拠点から、前記目的地までの経路を求め、
求めた経路から所定の距離内にある拠点を抽出し、
拠点経路情報を検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の拠点網を活用した経路案内方法。
【請求項3】
前記サーバは、前記拠点情報データベースと前記地図情報データベースとを用いて、前記拠点経路情報における隣接する2つの拠点の位置を含む地図情報を作成し、作成した当該地図情報を前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の拠点網を活用した経路案内方法。
【請求項4】
前記サーバは、地図情報データベースを有しており、
前記サーバは、前記拠点情報データベースと前記地図情報データベースとを用いて、前記拠点経路情報における隣接する2つの拠点の位置を含む地図情報を作成し、作成した当該地図情報を前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の拠点網を活用した経路案内方法。
【請求項5】
前記サーバは、前記携帯端末が拠点識別情報を取得した拠点履歴を記憶する履歴情報データベースを有しており、
前記サーバは、前記携帯端末の位置が、前記拠点経路情報から外れた場合に、前記履歴情報データベースおよび前記拠点情報データベースを用いて、前記携帯端末の進行方向に近接する拠点識別情報を求め、当該拠点識別情報を前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項1から4項のいずれか一項に記載の拠点網を活用した経路案内方法。
【請求項6】
前記サーバのURL情報及び各拠点を識別する拠点識別情報は、多数の拠点それぞれに配置された各拠点の位置を含む地図に記載されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の拠点網を活用した経路案内方法。
【請求項7】
多数の拠点を備えた拠点網を活用した経路案内システムであって、
多数の拠点の内の第1拠点に配置された、サーバのURL情報及び第1拠点を識別する第1拠点識別情報を含むコードと、
前記コードから前記URL情報及び前記第1拠点識別情報を取得するコード取得部と、
取得された前記URL情報を用いてネットワークを介して前記サーバに接続し、前記第1拠点識別情報及び目的地を特定する目的地特定情報を送信する携帯側送信部と、
前記サーバから拠点経路情報を受信する携帯側受信部と、
を備えた携帯端末と、
多数の拠点の位置情報を記憶する拠点情報データベースと、
ネットワークを介して前記携帯端末から前記第1拠点識別情報及び前記目的地特定情報を受信するサーバ側受信部と、
前記第1拠点識別情報、前記目的地特定情報および前記拠点情報データベースを用いて、第1拠点から前記目的地に近接した第2拠点までの拠点経路を示した拠点経路情報を検索する処理部と、
前記拠点経路情報をネットワークを介して前記携帯端末に送信するサーバ側送信部と、
を備えたサーバと、
を有する、ことを特徴とする拠点網を活用した経路案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−36725(P2009−36725A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−203412(P2007−203412)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(397077955)株式会社三井住友銀行 (120)
【出願人】(000135771)株式会社パスコ (102)
【Fターム(参考)】