説明

拡張機能を持つ個人用ケア装置

【課題】マッサージ器(12)は誘導充電式電池(48)を含み、心地よい発熱性の暖かさを与えながら電池及びコードを扱う必要をなくす。
【解決手段】様々な実施形態のシーリング及びスキニング(13)はマッサージ器(12)を衛生面で安全にかつ耐水及び耐流体性にする。精巧な制御装置(50)は、直接取り付けのユーザー制御装置(20、22)、遠隔制御装置(30)など無線通信制御装置及びプロトコルの互換性を持つその他の多数の装置、システム及び媒体に応答する能力をマッサージ器に与える。これとかみ合うベース(14)は、安定して美的に心地よくかつ安全に、誘導充電のためにマッサージ器(12)を支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は個人用ケア装置に関する。特に、様々な実施形態において、1)誘導充電式電源を持つマッサージ器、2)無線制御可能なマッサージ器及び3)ネットワーク化可能な介護装置、に関する。
【背景技術】
【0002】
バイブレータ、マッサージ器、振動マッサージ器及びその他の多様な名前でも知られている個人用バイブレータは、技術上周知である。個人用バイブレータは多様な形態を取り、治療から性的刺激まで多様な機能を果たす。個人用バイブレータは一般に電池式であるかまたは従来の交流電流で運転される。
【0003】
上述のように、先行技術の多くのタイプの振動マッサージ器は内蔵使い捨て電池から電力を受ける。これらの振動マッサージ器はバッテリ電力である期間作動し、その後ある程度の分解、電池交換及び再組立を必要とする。この種の作業は、例えば作動時間の制限及び必要な電池交換に関連する不都合及び費用を含めて欠点を持つことが本明細書を読む者には明らかだろう。
【0004】
一部の振動マッサージ器はAC電力例えば米国110Vまたはヨーロッパ220Vの電力で作動するが、このようなマッサージ器は体内使用または湿った環境での使用には大きくかつ安全ではない傾向がある。また、壁面のコンセントに近接する必要があるという不便もある。
【0005】
電源に関する不便に加えて、先行技術の振動マッサージ器はその作動モードにも同様に制限がある。典型的な振動マッサージ器はバイブレータハウジングに直接取り付けられるスイッチを含む。電線によって振動装置に接続される制御装置を含むマッサージ器は既知であるが、電力供給のための電線が不便であるのと同様に制御用配線は不便である。さらに、このような有線装置用の制御装置は、一般にオン/オフ及び強度機能など単純な制御機能に制限される。
【0006】
最近になって、様々な機能を制御するために無線遠隔制御装置を使用する振動マッサージ器が知られるようになった。有線遠隔制御装置と同様、制御対象の機能は一般に非常に単純である。このような制御装置は複雑な制御信号を送受信することができず、通常他の装置とネットワークを形成することができない。多くの装置は範囲が限定されており、過剰な電力を消費する。例えば無線バイブレータに関しては、Wanderlichに対する米国特許第6,028,531号「移動通信システム用の端末ユニット」、Apitzschによる米国特許出願第2005/0075072号「遠隔制御バイブレータ」、Firouzgarによる米国特許出願第2003/0195441号「遠隔制御可能なスチムレータ」を参照のこと。
【0007】
特にApitzschによる米国特許出願第2005/0075072号を見てみると、公示された出願は個人用バイブレータへの誘電充電の使用に言及しているが、有用かつ機能的な誘導充電構造または機能についての教示または提案は不十分である。この特許は、さらに、バイブレータを制御するためにBluetooth(登録商標)(商標)テクノロジーを使用すると述べており、無線制御装置の比較的限定された機能性を教示している。
【0008】
別のタイプの制御可能なバイブレータはバイブレータの作動に影響を与えるために音声制御信号を使用する。例えば、Cutlerに対する米国特許第5,951,500号「音声に反応するマッサージシステム」、Moriyasuに対する米国特許第6,027,463号「音楽マッサージ器」及び米国特許第2002/0065477号「音声対話式バイブレータ」を参照のこと。
【0009】
さらに別のタイプの振動装置は、直接及び(または)インターネットへのネットワーク接続を介して外部コンピュータを用いて制御される。このようなコンピュータ制御の振動マッサージ器は非常に複雑であり、作動のためにかなりの構造基盤を必要とする。例えば、コンピュータ制御のバイブレータに関しては、米国特許第5,857,986号「マルチメディア用対話式バイブレータ」を参照のこと。例えばネットワーク接続装置に関しては、Rosenberg他に対する米国特許第5,956,484号「コンピュータネットワークを介するフォースフィードバック」、Deckerによる米国特許出願第2005/0027794号「ウェブブラウザを用いる無線装置の遠隔制御」、Tyagi他による米国特許出願第2004/0132439号「遠隔制御可能な無線セクシャルトイ」、Sandvick他に対する米国特許第6,368,268号「デジタルコンピュータネットワークを用いるセクシャルエイドの制御」及びWiliams他による米国特許出願第2002/0133103号「インターネットベースの電動セクシャルエイド」を参照のこと。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述のように、先行技術の振動マッサージ器は一般にその電源及び(または)制御装置に関して1つまたはそれ以上の欠点を露呈している。交換式電池は不便であり、電気プラグは不便であると同時に比較的小さい装置には不適切である。内蔵のかつ(または)有線制御装置は、一般に不便であり性能が限定される。現在利用可能な無線制御装置は特に他の装置との間の相互作動の点で機能が限定されている。コンピュータ及びコンピュータネットワーク制御装置はかなりの機能性を与える可能性があるが、コスト高でありかつ複雑であり、無線制御なしでは使うのに不便である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つの実施形態に従えば、新規の改良された振動マッサージ器が提供される。本発明の1つの特徴は誘導充電システムであり、密閉された振動マッサージ器は内部電源を収納する支持ベースを介して電力を受け取る。本発明の第二の特徴は、先行技術に比べて非常に強化された機能性を与えることができるZigBee(商標)無線通信プロトコルなど非常に機能性の高い高周波(RF)無線制御システムである。
【0012】
本発明の1つの実施形態に従えば、マッサージ器ハウジング、マッサージ器ハウジング内部に収納される第一の電気運動源、第一の電気運動源に接続されマッサージ器内部に収納される充電式電池、及び電池に接続されマッサージ器ハウジング内部に収納される第一のカップラを含むマッサージ器と、ベースハウジング、ベースハウジング内部に少なくとも部分的に収納される電源コネクタ及び電源コネクタに接続されベースハウジング内部に収納される第二のカップラを含むベースと、を備えるマッサージ装置が提供される。ベースハウジングは、第一のカップラが第二のカップラとエネルギー結合される状態でマッサージ器ハウジングを支持するように成形される表面を含み、それによって、ベースを用いてマッサージ器の中の電池を充電できる。
【0013】
本発明の別の実施形態に従えば、マッサージ器ハウジング、マッサージ器ハウジング内部に収納される電源、電源に接続されマッサージ器ハウジング内部に収納される第一の運動源、マッサージ器ハウジング内部に収納されかつ第一の運動源の作動を制御するために第一の運動源に接続されるコントローラ、マッサージ器の作動を制御するためのZigBee(商標)プロトコル信号を受信するためにコントローラに及び電池に接続される第一の受信器、を備えるマッサージ装置が提供される。
【0014】
本発明の別の実施形態において、マッサージ器ハウジング、マッサージ器ハウジング内部に収納される電池、電池から電力を受け取るために接続されマッサージ器ハウジング内部に収納される第一の運動源、マッサージ器ハウジング内に収納されかつ第一の運動源を作動するために第一の運動源に接続されるコントローラ、コントローラに接続され第一の運動源の作動を制御するためにユーザーによって操作可能な第一のユーザー制御装置及び電池及びコントローラに接続されマッサージ器ハウジング内部に収納される第一のトランシーバを備える第一のマッサージ器と、遠隔制御装置ハウジング、ZigBee(商標)プロトコル信号を送受信するために遠隔制御装置ハウジング内部に収納される第二のトランシーバ及び第一の運動源の作動を制御するために第一のトランシーバが受信できるZigBee(商標)プロトコル信号を生成するために遠隔制御装置を作動するために第二のトランシーバに接続される第二のユーザー制御装置を備える遠隔制御装置と、を備えるマッサージ装置が提供される。これによって第一のユーザー制御装置か第二のユーザー制御装置を用いて第一のマッサージ器の作動を制御することができる。
【0015】
本発明の別の実施形態に従えば、人体と直接相互作用するための要素、この要素を操作するために接続されるコントローラ及び個人用ケア装置と互換性を持つ他の装置と通信するため及びこれとネットワークを形成するために高周波伝送を用いて作動可能なコントローラに接続される第一の高周波トランシーバ、を備える個人用ケア装置が提供される。
【0016】
本発明の別の実施形態に従えば、人体と直接相互作用するための要素、この要素と接続されるコントローラ及び他の互換性を持つ装置に同報通信するために高周波伝送を用いて作動可能なトランシーバに接続される第一の高周波トランシーバ、を備える個人用ケア装置が提供される。
【0017】
本発明の別の実施形態に従えば、人体と直接相互作用する要素、この要素に接続されるコントローラ及び他の互換性を持つ装置にマルチキャストするために高周波伝送を用いて作動可能なトランシーバに接続される第一の高周波トランシーバ、を備える個人用ケア装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】充電ベースの上の誘導充電式振動マッサージ器の斜視図である。
【図2】図1の振動マッサージ器の側面図である。
【図3】本発明の振動マッサージ器用の遠隔制御装置の斜視図である。
【図4】図1の振動マッサージ器の組立図である。
【図5】振動マッサージ器、誘導充電器及び遠隔制御装置の機能要素を示すブロック図である。
【図6】図1の遠隔制御装置の組立図である。
【図7】図1のベースの組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
上記の及びその他の本発明の目的、特徴及び利点は、添付図面と一緒に「発明を実施するための最良の形態」を検証することによって明らかになるだろう。
【0020】
本発明において、振動マッサージ器、ベース及び遠隔制御装置を含む、新規の改良された振動マッサージ器組立体が提供される。振動マッサージ器は、内蔵充電式電池及び充電回路を持つ誘導コイルを含む。ベースは支持のためのものであると同時に、バイブレータの電池を充電するための誘導結合設備を含む。誘導充電の特徴を充分に利用するために、図解される実施形態においては、振動マッサージ器はプラスチックハウジングの超音波溶接並びに比較的薄い生体適合性のスキンによるスキニングによって密閉され、それによってマッサージ器を効果的に保護し、ユーザーの使い勝手を改良する。本発明の遠隔制御はバイブレータを制御するためにZigBee(商標)無線通信プロトコルを使用し、先行技術に比べて機能性を大幅に強化する。
【0021】
本明細書において使用される場合、例及び図解は代表的なものであり、限定的なものではない。図面を通じて同様の参照番号は同様の要素を示す。
【0022】
(本発明の構造)
図1及び2を参照すると、誘導充電式の振動マッサージ器12及び支持のための誘導充電ベース14を含む振動マッサージシステム10が示されている。振動マッサージ器12は流動的な器官の形体で示される。器官の形体は、身体との様々な接触の仕方に適する多様なタイプの表面を与え、それによって、作動の柔軟性及びユーザーにとって多様な感覚を与える。図示されるように、例示される形体は、首、背中、脚などのための医療マッサージ並びに性的刺激を与える機能を持つ。
【0023】
図解される実施形態において、振動マッサージ器12はまず超音波溶接によって、さらに例えばシリコンまたは熱可塑性エラストマ(TPE)から成形される薄い生体適合性の「スキン」13によって、密閉される。密閉は誘導充電の利点を充分に利用する。すなわち、電池を取り替えるためまたは外部コードを扱うためにユニットを開く必要がなく、振動マッサージ器を外部流体及び液体から保護し、ユーザーに滑らかで心地よい触感を与える。スキンはマッサージ器表面の不快で不衛生な明白な継ぎ目の数を減少する。説明される実施形態において、スキン13は、さらに振動マッサージ器12全体に比較的防水性の密閉を形成し、やはり装置の機能性及びユーザーの体感の両方を改善する。装置を密閉するための別の方法は、下に説明される様々なプラスチック成分のシーリング、他の材料によるスキニング及び下にさらに詳細に説明し本明細書を読む者に明白になるその他のことを含む。
【0024】
さらに振動マッサージ器内部にはボタン20、22の形で2つの制御装置が組み込まれる。ボタンは、スキン13の下に配置されるがスキンを通して見えかつ操作可能であり、下に説明されるようにマッサージ器の本体の中に伸びる。説明される実施形態において、ボタン20、22は内部スウィッチ(下に説明)と相互作用し、ボタンの上面は下に説明されるようにその状態を示す照明例えばLEDを含む。振動マッサージ器を装飾するためにスキンの外面または下に任意に含まれる装飾的カラー18を使用することができる。装飾は、ブランド表示及び(または)埋め込み、植え込み、はめ込み石、個人的なエッチングまたは彫刻など宝飾品に一般的な装飾またはその他の特注品を含めて多様な形体を持つことができる。任意に、カラー18を用いて下に説明されるように装置の機械的組立てを容易にすることができる。
【0025】
引き続き図1及びさらに図7を参照すると、充電ベース14は比較的「レンガ形」または長方形であり、流し台、整理ダンスまたはベッドサイドテーブルなど平らな面に充電器を置くための下面14Dを含むものとして示されている。充電器は、さらに、110Vまたは220V壁面プラグなど外部電源から電力を受けるために電気接続部16を含む。充電ベースの上面14Cは、支持的に安定した状態で振動マッサージ器12の端部を受けるために1対の卵形の凹み14A、14Bを含む。本発明の特徴及び利点に従えば、ベース14は振動マッサージ器12を係合して受ける形状を持ち、装置が下に説明されるように誘導充電されるとき便利にかつ安定的に装置を支持する。
【0026】
充電ベース14の内部には(図7に示されるように)電力コンバータ66及び誘導コイル64を支持する回路板19が見える。その機能については下で説明される。例えば、上面14Cを底部14Dに固定するために使用されるネジ(ねじは15で示される)を隠すために、例えば粘着ゴムディスクの形のコーナーフットを使用することができる。
【0027】
次に図3を参照すると、振動マッサージ器12の作動を制御するための遠隔制御装置30用の外部構造が示されている。説明される実施形態においては、遠隔制御装置30は全体的に切断された卵形37の形状を持つように図に示されている。一般的に32、34及び36で示されているボタン制御のスイッチの形の多様な制御装置を支持する膜スイッチ38によって平らな表面が与えられる。遠隔制御装置30は、各々様々な内部成分を支持するための内部構造を含む1対のかみ合い側面によって形成される。遠隔制御装置のこのような外部構造は、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)プラスチック、ポリカーボネート(PC)、熱可塑性エラストマ(TPE),ポリエチレン、液晶ポリマー(LCP)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、ナイロン、ポリカーボネート・ABS混合(PC−ABS)またはその他の材料、熱可塑材またはその他などの材料を含む。
【0028】
図6も参照すると、遠隔制御装置30の内部成分が、充電式またはその他の電池68、及びマイクロコントローラ、アンテナ、4つのLED、膜スイッチ38への配線のためのコネクタ及び下に説明されるように付加的な支持回路を含めて電気部品を支持する電子回路板を含むことが示されている。電子部品は、高周波制御信号の受信及び処理、ボタンスイッチ32、34及び36などユーザー操作の制御装置からの信号の受信及び処理及びLED照明の制御を含めて多様な機能をサポートする。ボタンスイッチは「膜スイッチ」タイプのものであり、膜内部に組み込まれ、ボタンスイッチによって操作可能である。この構成は水及びその他の流体に対して不浸透性であり、表面をきれいに保ち易いように形体が滑らかで連続的であり、かつ製造コストが安いという利点を与える。ボタンスイッチ32及び36は各々、スイッチ膜内部の2つの瞬間スイッチへのアクセスを可能にする。2つのボタンは各々、ユーザーがバイブレータ12内の2つのモータの各々の活動を直観的に増減できるようにするためにプラス/マイナス機能をサポートすることができる。
【0029】
図6から、遠隔制御装置30の卵形形状はプラスチックの卵形ハウジングの底37に由来することが分かる。上部の平らな面はプラスチックハウジング上部35に重なるスイッチ膜38によって形成される。ハウジング上部35はボタンスイッチ32、34、36と回路板80上のスイッチとの電子接続を容易にする開口35Aを含む。楕円形シールまたはOリング33はハウジング上部35とハウジング底部37との間のシールとなる。ハウジング内には様々な電子部品が収納され、ハウジングスキン31はプラスチックのハウジング成分を被覆すると同時に、スイッチ膜38のエッジを包む(図3の組立て済みの状態において分かる)。
【0030】
平らな表面38及びハウジングスキン31の隆起する平面縁は、遠隔制御装置30を「ひっくり返して」置けるようにし、それによって、制御装置を隠し、装置に独自の、きれいな魅力的な外観を与えることができる。上述のように、図解される実施形態において、遠隔制御装置30はゴムのOリング33によって密閉され、さらに例えばシリコンまたは熱可塑性エラストマ(TPE)から成形される取外し可能な薄い生体適合性「スキン」31によって密封される。この密封によって遠隔制御装置30は外部の流体及び液体から保護され、かつユーザーにとって滑らかで心地よい触感を与える。スキンは遠隔制御装置における明白な継ぎ目の数を減少させ、ユーザーが装置を握り易くし、落下したときの衝撃から装置を保護する。遠隔制御装置の外側スキン31は、また、遠隔制御装置30が吸引によってガラス、タイル、鏡または浴槽の側面など滑らかな表面に付着できるようにして、使用されていないとき装置を保管するための有用で独特の手段を提供する。説明される実施形態において、スキンは遠隔制御装置の凸面部全体の二次的な防水シールを形成して、装置の機能性及びユーザーの使い勝手の両方を改善する。装置を密封するための別の方法は、超音波溶接、他の材料によるスキニング及び本明細書を読む者には明らかであるその他など様々なプラスチック成分のシーリング(密閉材)を含む。
【0031】
システム10の電気機械的構造及び機能について、次に図4及び5に関連して説明する。図4は振動マッサージ器12の組立図を示し、図5はマッサージ器、ベース14及び遠隔制御装置30のブロック機能図を示している。
【0032】
まず図4を参照すると、振動マッサージ器12の機械的組立て図が示されている。マッサージ器は、12A、12Bで示される1対のかみ合い側面を含み、各々が様々な内部要素を支持するための内部構造12Dを含む。このマッサージ器の外部構造は、例えば上述のようにプラスチックまたは熱可塑剤を含む。
【0033】
振動マッサージ12の内部成分は、誘導充電コイル42などエネルギーカップラ、電池48など電源、及び46A、46Bで示される1対の振動モータを含むものとして示されている。電子回路板44は、電池48の充電のサポート、高周波制御信号の受信及び処理、ボタン20及び22などユーザー操作の制御装置からの信号の受信及び処理、及びモータ46A、46Bの作動の制御を含めて、多様な機能のために下でさらに説明される電気部品をサポートする。
【0034】
図4から明らかなように、組み立てられると、モータ46A、46Bはマッサージ器12のほぼ対向する側方端に配置され、回路板44、電池48及び誘導コイル42は一般に装置の中央寄りに支持される。スイッチ20、22は装置の中央寄りである。この組立体は、マッサージ器がユーザーの手に握られているとき装置の方角に関係なくユーザーにとって心地よいバランス及びスウィッチの使い易さを振動マッサージ器12に与える。本発明の特徴に従えば、モータ46A、46Bが振動マッサージ器12の対向する端に配置されて、両端でマッサージ器を使用できることが判る。モータは異なるサイズのものであり、異なる作動特性を与える。モータ46Aはその軸に比較的大きい振動ウエイトが取り付けられる大きいモータである。従って、このモータは非常に強くより低い周波数の振動を生成するように構成される。モータ46Bは軸に比較的小さい振動ウエイトが取り付けられる比較的小さいモータである。このモータは、より高い周波数の振動を生成しかつ入り組んだ制御信号により素早く反応することができるように構成される。モータは振動マッサージ器12内部に異なる縦軸上に非線形に配置される。このように、マッサージ器は作動されるモータ及び体に当てられる表面に応じてユーザーにかなり異なる感覚を与えるという利点を持つ。さらに、両方のモータが同時に作動すると、生成される2つの周波数の振動は干渉するかまたは共鳴し、それによってユーザーのためにさらに付加的な感覚を生成することができる。
【0035】
別の実施形態において、様々な数の様々なタイプのモータを作動させ、かつ、様々な数の制御装置を振動マッサージ器12のハウジングに直接配置することができることが分かるだろう。
【0036】
図解される実施形態において、装飾的カラー18は1対のかみ合う半体8A、18Bを含むものとして示されており、カラー半体は相互に圧力で係合して、かみ合い半体12A、12Bを一体として保持することによってマッサージ器12の構造を支持するためにスロット12C(図には片方しか示されていない)の中に差し込まれる。
【0037】
ボタン組立体40は、個々のボタンスイッチ20、22を含むものとして示されており、説明される実施形態において、スイッチは瞬間スイッチすなわち状態を示す発光ダイオード(LED)インディケータを持つ感圧電子スイッチを含む。下に説明するようにマッサージ器の作動をサポートするためにボタンはスキン13の下に留まったままマッサージ器12の表面から突き出す。
【0038】
図4には示されていないが、上述のように、振動マッサージ器12は、例えばシリコン、熱可塑性エラストマ(TPE)、熱可塑性ウレタン(TPU)または触感品質、生体適合性、耐久性及び部品12A及び12Bの材料に接着する能力など所期の特性を持つ別の材料で構成される生体適合性の外部スキン13(図1を参照)を含む。このようなスキンは変動する厚みを持つことができ、装置の本体の周りに異なる程度の堅さまたは柔らかさを与え、それによって振動マッサージ器から得られる触感特性を強化しかつその数を増大することができる。
【0039】
次に図5を参照しながら、まず振動マッサージ器12の機能的作動を検証すると、回路板44は、マイクロコントローラ54によって制御される多様な電子部品を含むことが示されている。マイクロコントローラ54は、例えば、低電力8ビット、8MHzマイクロプロセッサ、64KBのフラッシュメモリ、4KBのスタティックRAM,2KBのEEPROM及び2つのパルス幅変調(PWM)チャネルを備える。多くの市販のタイプが技術上周知であり、例えば、Intel、IBM、AMD、Texas Instruments、EM Microelectronics、Hitachi及びXemicsなどの供給者からこれを入手できる。
【0040】
誘導コイル42は回路板44上の充電制御及び監視回路に接続され、充電器14の中の対応するコイル64と電磁結合するように配置され、それによって電池48を充電するために電流を誘導的に発生させる。A/C−D/Cコンバータ62は、誘導電流をD.C.電圧にすなわち電池48を充電するために充電器60に供給される電圧に変換するために作動する。電池プロテクタ58は、充電時間を最小限に抑え、電池寿命を最大限に延ばしかつ電池の過充電を避けるために従来の方法で充電器60に接続される。与えられた制御信号に応答してまたマイクロコントローラ54によって決定される通りにモータ46A、46Bを駆動するための制御信号を生成するためにモータ駆動装置52が配置される。この詳細は下に説明される。
【0041】
誘導コイル42は、それぞれ充電器とバイブレータ内の一次コイルと二次コイルとの間の正確な距離で効率的に結合するように選択されるフェライト磁心を持つ巻線コイルである。技術上既知の方法で、コイル42及び64を規格品として調達するか、またはその所期の相対的位置及び性能に応じた仕様に合わせてこれを製造することができる。電池48はリチウムイオン電池など従来の高容量充電式電池である。コンバータ62は従来のAC/DCコンバータであり、充電器60を駆動するために必要な6VDC電力を生成するために来信誘導結合100KHzAC信号を整流する。充電器60は高容量電池の複雑な充電要件に対処するように設計される従来の部品である。電池プロテクタ58も従来の部品であり、過電圧、不足電圧、過電流、不足電流及び過熱状態から電池48を保護する。充電器60及びプロテクタ58は例えばLinear Technology社から入手可能な型式の集積回路の形式を取ることができる。
【0042】
下に説明されるように遠隔制御装置30またはその他の制御装置からZigBee(商標)無線通信プロトコルの高周波制御信号を受信するために高周波トランシーバ及びアンテナ56が含まれる。受信された信号は、モータ46A、46Bの作動を制御するためにマイクロコントローラ54、モータ駆動装置52及びユーザー制御装置及びインディケータに作用する。本発明のこの実施形態において、マイクロコントローラ54及びモータ駆動装置52はモータ46A、46Bのパルス幅変調制御のために作用し、このPWM制御は下に説明されるように大きな利点をもたらす。
【0043】
制御装置及びインディケータ50がマッサージ器のユーザーによる直接操作のために振動マッサージ器12に物理的に取り付けられる制御装置及びインディケータを含むことが分かるだろう。説明される実施形態において、このような制御装置は回路板44上の上述のスイッチと相互作用するボタン20及び22を含む。別の実施形態において、振動マッサージ器の物理的構造に多数の他のユーザー制御装置及びインディケータを含むことができることが分かるだろう。
【0044】
引き続き図5を参照しながら、次に充電器の機能的側面を検証すると、充電器は交流(A/C)電源16例えば従来の110V/220V外部電源へのコード接続を含むものとして示されている。充電器14は、さらにA/C電力の周波数を変換するための電力コンバータ66及び変換された電力を誘導コイル42に誘導的に結合しそれによって電池48を充電するための誘導コイル64を含む。電力コンバータ66は50Hzまたは60HzACをDCに変換するための受動素子回路及びこのDC電圧を100KHzACに変換するための能動的スイッチ素子によって構成される。コイル42に関して上に説明したように、誘導コイル64は、それぞれ充電器とバイブレータの一次コイルと二次コイルとの間の正確な距離で効率よく結合するように選択されるフェライト芯を持つ巻線コイルで構成される。
【0045】
説明される実施形態において、ベース14内部の各種の電子部品は、エポキシまたはこれと同等のsealant(シーラント)によって注封され、それによって防水シールを与えると同時に充電時または非使用時に振動マッサージ12をしっかりと支持するための充分な重量を与える。ベース14の外側ハウジングはプラスチックであることが好ましいが、他の機能的または美的材料から製造するかまたはこれを含むことができる。充電器14は他の望ましい特徴を組み込むかまたは複数の別の多数の形式をとることができる。例えば、充電器はA/C電源ケーブルのためのケーブル管理システムを組み込むことができる。または、プライバシー、セキュリティ及び輸送のために、ボックスまたは同様の包囲物の中に充電器を組み込むかまたはベッドに保管して他のクッションと調和させるために枕など柔らかい構造にこれを組み込むことができる。バイブレータは、様々な方角の充電器と係合することができる。例えば、充電器にバイブレータを垂直に立てることができる。さらに、互換性を持つ多様なバイブレータ、遠隔装置またはその他の電動製品に万能的に使用するために充電器を最適化することができる。
【0046】
別の実施形態において、自身のパッケージ例えば誘導コイルをその中に持つボトルまたはその他の容器内部に誘導コイルを組み込む外部パッケージ設計と一緒に充電器を使用することができる。誘導結合コイルによって生成されるすなわち充電器14の中のコイルと外部パッケージの中のコイルとの間で生成される電力を、パッケージの照明(梱包がLEDまたはその他の光源を組み込む場合)のためまたはパッケージ内部に収納される製品を暖めるために使用することができる。例えば、マッサージ器12を充電する機能の他に、ベース14は同時に液体医薬またはオイルの受け器を温める機能を果たすことができる。
【0047】
次に遠隔制御装置30を参照すると、図5に示されるような機能的成分は遠隔制御装置の様々な成分を制御するためのマイクロコントローラ72を含むものとして示されている。遠隔制御装置に電力を供給するために電池68及び任意の電池プロテクタ74が配置される。ZigBee(商標)無線通信プロトコルのRF制御信号を生成しこれを振動マッサージ器12の中の対応するトランシーバ56に送信するために上述のRFトランシーバ及びアンテナ70が配置される。1つの実施形態において、マイクロコントローラ54及び72のメモリの中に常駐するファームウェアによってZigBee(商標)機能性が与えられ、マイクロプロセッサによってこれが処理される。別の実施形態において、ZigBee(商標)機能性は、RFトランシーバ56、70の中に及び(または)マイクロコントローラ及び(または)トランシーバに結合されるZigBee(商標)機能集積回路の中に組み込まれる。ユーザーが下の説明に従って振動マッサージ器12の作動を遠隔から制御できるようにするために、図示されるボタンスイッチ32、34及び36を含めて制御装置及びインディケータ76が含まれる。
【0048】
電池68、電池プロテクタ74、マイクロコントローラ72、各種のRFトランシーバ部品70及び制御装置及びインディケータ76を含む遠隔制御装置30の各種部品は、本明細書を読む者には周知の従来の部品を含む。マイクロコントローラ72は、例えば、マイクロコントローラ54に関して一般的に上で説明されるタイプの64KBのフラッシュメモリ、4KBのスタティックRAM、2KBのEEPROMを持つ8ビット、低出力、8MHzプロセッサを備える。プロセッサは、さらに任意の従来の集積回路及び(または)相互接続アナログ−デジタル変換回路を含む。電池68は、リチウムまたはリチウムイオン電池など高容量、高電圧電池である。例えばプロテクタ58に関して上に説明されるタイプの任意の電池プロテクタ74は、過電圧、不足電圧、過電流/不足電流及び過熱状態から電池68を保護する。振動マッサージ器12またはその他の装置からZigBee(商標)無線通信プロトコルの高周波制御信号を受信するために従来の高周波トランシーバ及びアンテナ70が含まれる。
【0049】
再び図5を参照すると、互換性を持つ無線装置のネットワークの中で本発明のバイブレータシステムを図解するために、2つの無線装置102、104がZigBee(商標)無線ネットワーク100構成においてシステム10と接続されて示されている。装置102、104が下に説明される装置、センサ及び(または)システムのうち1つまたはそれ以上を備えることができることが分かるだろう。これらは、各々ZigBee(商標)無線と互換性を持ち、かつ下に説明されるように無線プロトコルを用いてネットワークにおいて相互に及び(または)システム10と通信する。
【0050】
(本発明の構成)
上述のように、構成上、2つのモータ46A、46Bは振動マッサージ器12の対向する端に配置され、それによってマッサージ器のいずれかの端に選択的に及び(または)マッサージ器全体に振動運動を与える。説明される実施形態において、モータ46Bは46Aに比べて小さく、各モータは軸方向にずらして配置されるウエイトを備え、それによってマッサージ器に振動を与える。上述のように、図解される実施形態において、モータは相互に軸方向にずらして配置される。マッサージ器12に対して所期の振動効果を与えるためにモータ及び回転ウエイトの相対的なサイズ、位置及び機能が選択されることが分かるだろう。治療あるいは性的刺激のために様々な振動効果を与えるために様々な形態を選択することができる。
【0051】
説明される実施形態において、12A、12Bで示される(図4)振動マッサージ器12の2つの半体は、水分及びその他の外部汚染物質から装置を密封するために超音波溶接される。その後スキン層13が密閉されたハウジングの外側に被せて成形されて、衛生的効果を与えると同時に、超音波溶接の防水シールを強化する。
【0052】
(本発明の作用−誘導充電)
上述のように、作動時、充電器14は、振動マッサージ器12を支持して2つのユニットの中の誘電コイル42と64との間の誘導結合を最適化する特定の方角にマッサージ器を案内する上面14Cを含む。
【0053】
振動マッサージ器12が充電ベース14上の適切な位置に置かれると、マッサージ器のボタン20及び22の下に配置されるLEDが1秒間点灯して、充電器の中の誘導コイルとマッサージ器の中の誘導コイル42とが適切に結合されて、充電が進行中であることを知らせる。この1秒間の点灯の後に一連の短時間すなわち持続時間250msの点滅が続いて、現在の充電レベルを下記の通りに知らせる:
【0054】
【表1】

【0055】
または、スピーカまたはブザーなど音声装置によってまたは振動など触覚フィードバックによってまたは本明細書を読む者には明らかなその他の形式のユーザーが認識できるフィードバックによってフィードバッグを与えることができる。
【0056】
振動マッサージ器12の中の電池48の充電は充電時間及び電池の寿命を最適化する電力コンバータ66の中の回路によって制御される。説明される実施形態における充電機能は、単一のリチウムイオン電池48の使用に最も適する。ニッケル水素(NiMH)または複数の電池及び(または)複数の電池タイプなど他のタイプの充電式電池をマッサージ器に使用することもでき、このような電池形態の場合これに合わせて充電の機能性が最適化される。
【0057】
振動マッサージ器12はその充電状態に知的に反応する。マッサージ器は上述のパターンでそのLEDを点滅させることによってその充電レベル(例えば完全放電、低、中、高または完全充電)を知らせることができる。マッサージ器は、遠隔制御装置30との間の高周波通信またはLEDの点灯による状態の表示など他の基本的機能を維持することができるように、電池が完全に放電される前にモータの作動を停止する。説明される実施形態において、充電中はマッサージ器をオンにすることができず、また充電器にまたはそのそばにマッサージ器が置かれる時マッサージ器が振動している場合、マッサージ器は自動的に運転を停止される。
【0058】
電池を変える必要がないことまたは電気コードを扱う必要がないことなど上述の利点に加えて、誘導充電は発熱と言う大きな利点をもたらし、振動マッサージ器12に蝕知できる暖かさすなわちユーザーにとって心地よい感触を与える。
【0059】
(本発明の操作−ユーザー制御された操作)
本明細書を読む者には明らかなように、ユーザーは振動マッサージ器12を直接操作するための少なくとも2つの方法を簡単に利用できる。第一の方法はマッサージ器のハウジングのボタン20、22を直接操作する方法である。この操作について下の表2に関連して説明する:
【0060】
【表2】

【0061】
制御装置20、22の操作がマイクロコントローラ54によって処理されること及び上に説明する多様な制御機能を本発明の振動マッサージ器にプログラムできることが本明細書を読む者には分かるだろう。
【0062】
本発明の説明される実施形態において、モータ46A、46Bはパルス幅変調(PWM)を用いてモータ駆動装置52によって作動される。技術上既知のように、PWMはモータ作動を制御するために制御信号のデューティサイクルを使用する。全出力のとき、PWM回路は100%の時間モータに電力を与える。部分出力の場合、PWM回路は同じパーセント部分の時間モータに電力を与える。本発明のこの態様に従えば、モータのPWM制御は従来の振幅変調制御に比べて反応性を強化する。これは、低速でモータを運転する能力、低周波の振動を与える能力並びに下に説明される比較的複雑な制御信号に従ってモータの作動を微細制御する能力を含めて大幅な利点を与える。
【0063】
(本発明−遠隔制御操作)
ユーザー制御装置20、22に関連して上に説明されるのと少なくとも同じ機能を、コントローラ30を用いて遠隔から応用できることが明らかであろう。付加的なボタン(マッサージ器12上の2つのボタン機能に対して遠隔制御装置30上の5つのボタン機能)を含むために、遠隔制御装置30を用いて振動マッサージ器のさらなる機能を利用することができる。
【0064】
上述のように、遠隔制御装置上には無線操作で個別にまたはネットワークの一部としてマッサージ器を制御するために使用される3つのボタンスイッチ32、34及び36がある。3つのボタンスイッチのうち2つ32及び36は下にある各2つの瞬間制御スイッチ(膜表面38内部に組み込まれる図6参照)と相互作用して、双方向制御を行う。このような双方向制御は、2台のモータの活動またはその他の制御可能な特徴を直観的に増減するための+/−または増減機能性を与える。中央のボタンスイッチ34は双方向ではなく、同じく膜表面38内部に組み込まれて下にある単一の瞬間接触スイッチを操作する。個別に押されると、双方向ボタンスイッチは各々別個のモータを制御する。双方向ボタンスイッチ32はモータ46Bを制御し、双方向ボタンスイッチ36はモータ46Aを制御する。
【0065】
双方向ボタンスイッチ36に関しては、ボタンスイッチを上(36U)または下(36D)に押して放すことによってモータ46Bの8つの別個のモータ速度を利用できる。詳細に説明すると下記の通りである。
・ ボタンスイッチ36Uを押して放すと、モータ46Bの速度がその最大速度に達するまでモータ46Bの速度は次に高い速度に加速される。
・ モータ46Bが最大速度のときスイッチ36Uを押しても何の効果もない。
・ ボタンスイッチ36Dを押して放すと、モータがオフになるまでモータ46Bの速度は次に遅い速度に減速される。
・ モータ46Bがオフのときボタンスイッチ36Bを押しても何の効果もない。
・ スイッチ36Uを押し続けると、モータ46Bは、その最大速度に達するまで徐々にかつ直線的にその速度を増す。ボタンスイッチ36Uが放されると、モータ46Bが達している速度が維持される。
・ ボタンスイッチ36Dを押し続けると、モータ46Bは停止するまで徐々にかつ直線的にその速度を減じる。ボタンスイッチ36Dが放されると、モータ46Bが達している速度が維持される。
【0066】
双方向ボタンスイッチ32の操作は、モータ46Aの制御のためのものであることを除いて、ボタンスイッチ36の操作と同じである。
【0067】
ボタンスイッチ32及び36の操作と異なり、ボタンスイッチ34は事前に設定された振動パターン及び(または)パターンの組合せを操作するために機能する。詳細に説明すると下記の通りである:
・ ボタンスイッチ34を押して放すと、マッサージ器は下の表3に従った様々な振動の組合せを循環する。ボタンを押すごとに、バイブレータは次の組合せに進む。例えば、マッサージ器が組合せ2のときボタン34を押すと、マッサージ器は組合せ3に切り替わる。マッサージ器が組合せ5のときボタンスイッチ34を押すと組合せ0に戻る。
・ マッサージ器のボタンが押されると、マッサージ器がどの組合せであるかに関係なく、マッサージ器は組合せ0に切り替わる。
・ ボタンスイッチ34を3秒間押し続けると、コントローラはコントローラのZigBee(商標)PAN ID(パーソナルエリアネットワークID)をネットワーク形成要求側装置に送ることによってマッサージ器またはその他の装置からのネットワーク形成の要求に応答する。ネットワークが見つかると、ネット形成を行う間、全てのLEDは、LED1からLED2、LED3、LED4へと言う反復シーケンスで点滅する。その後4つのLED全てが一緒に3回点滅して、ネットワーク形成がうまく完了したことを知らせる。接続するネットワークがない場合、LEDのうち2つが点滅し、その後他の2つのLEDが交互に点滅して、これが5回繰り返されて、ネットワーク形成エラーを知らせる。
【0068】
【表3】

【0069】
ボタンスイッチ32、36の組合せは他の機能を与える。特に、
・ どのモータもオンではない場合、ボタンスイッチ32Uまたは32Dとボタン36Uまたは36Dを同時に押しても何の効果もない。
・ 1つまたはそれ以上のモータがオンの場合、ボタンスイッチ32Uまたは32Dとボタンスイッチ36Dまたは36Dを同時に押すと全てのモータがオフになり、マッサージ器を一時停止状態にする。
・ マッサージ器が一時停止されているときに、ボタンスイッチ32U、32D、36Uまたは36Dを瞬間的に押すかまたはボタンスイッチ32Uまたは32D及びボタンスイッチ36Uまたは36Dの両方を同時に押すと、マッサージ器は一時停止前と同じ活動レベルに戻る。
【0070】
下にも論じるように、製造者に既知でありかつ開示されない限りユーザーには利用できない特殊な振動パターン及びモードを利用するためにボタンスイッチの特定の押し順をプログラムすることができる。この機能性はビデオゲームに埋め込まれる「チートコード」と同様のものである。コントローラの販売促進キャンペーンの一環としてこの特定のシーケンスを定期的に公開することができる。
【0071】
(本発明の操作−無線ネットワーク&制御信号操作)
本発明に使用されるZigBee(商標)機能性はその一番近い競合製品BlueTooth(登録商標)(商標)(別の周知の無線通信プロトコル)に比べて大きな利点を与える。技術上既知のように、BlueTooth(登録商標)(商標)互換装置は、周波数ホッピング技術を用いる比較的高電力消費の装置であり、一般に1つのピコセルにおいて7つのノードまたは装置に限定される。それに比べて、ZigBee(商標)互換装置はZigBee(商標)プロトコルスタックを利用し、比較的電力消費が小さく、IEEE802.15.4標準の直接シーケンス拡散スペクトラム(DSSS)を使用し、各ネットワーク内により多くの装置(事実上比較的無制限の数の装置)を含むことができる。ZigBee(商標)互換装置は、さらに、任意の互換装置へデータを送るための局所通信の同報通信モード、1つまたはそれ以上の指定装置へデータを送るための局所通信のマルチキャストモード、及び網目状ネットワークに自己編入する能力を与える。これについては下でさらに論じる。
【0072】
BlueTooth(登録商標)(商標)に比べた場合のZigBee(商標)機能性の利点を考慮すると、本発明は、1)大幅に低い電力消費、2)付随的なより低いハードウェアコスト、及び3)複雑なネットワーク構成において多数の互換装置をより簡単にかつ直接的に接続できる能力、をもたらす。特に、本明細書において示されるようなZigBee(商標)互換装置は、多対一形態例えば多数のコントローラが単一の装置を制御する形態または一対多形態例えば1つのコントローラが複数の装置を制御する形態の両方で作動できる。後者はBlueTooth(登録商標)(商標)によっては提供されないと思われる機能である。現在900MHz及び2.4GHz信号を含めて多様な周波数でZigBee(商標)通信プロトコルを応用できるが、本発明の説明される実施形態においては、広いほうの帯域幅2.4GHz周波数が使用され、より感度の良い制御装置及び国際管理機関の互換性を含めて利点がある。この帯域幅は複雑な制御信号の送受信を可能にし、装置が音楽オーディオまたはその他の複雑な制御信号など複雑な信号に正確にかつ同時に応答するようにするのに充分な分解能(250キロボー)を持つ。
【0073】
別の実施形態において、本発明はZigBee(商標)同報通信作動モードまたはマルチキャスト作動モード及び(または)互換装置を自己編入網目状ネットワークに簡単に組み込む機能を利用する。このような機能を用いて、マッサージ器12及び(または)遠隔制御装置30は通信範囲内の他の互換装置との間にネットワークを形成できることを送信し、その後利用可能な装置と間のネットワークに自己編入することができる。このような特徴は本発明に様々な作動モードで作動する能力を与える。例えば、上述のように、1つのコントローラが1つまたは多くのマッサージ器を制御することができ、複数のコントローラが単一のマッサージ器を制御することができ、コントローラ及びマッサージ器の複数のグループが相互に妨害することなく同じ空間内で作動することができる。さらに、本発明に、多くの他のタイプの装置との間でネットワークを形成しかつ下に説明するように多くの異なる制御信号及びコントローラ配列体と相互作用する能力を与える。
【0074】
上述の通り、他のタイプの装置を含めてZigBee(商標)プロトコルの互換性実現を共有する全ての装置は相互に同時使用することができる。例えば、ユーザーが特定の振動マッサージの作動に飽きたら、異なる作動特性を持つ新しい遠隔制御装置を購入すれば、マッサージ器は新しいコントローラにプログラムされた新しい特性及び機能を持つことができる。逆に、ユーザーは新しい物理形体及び(または)機械的機能を持つ新しいマッサージを追加することができ、これをユーザーがすでに所有しているZigBee(商標)互換コントローラで操作することができる。
【0075】
他のZigBee(商標)機能装置が振動マッサージ器と相互作用することができる。例えば、振動マッサージ器12はデータを収集して、このデータを解釈してこれに応答することができる。マッサージ器は内部生成データ及び(または)外部受信データを通信範囲内の他の装置及びシステムに送信することができる。例えば、心拍数、呼吸数、体温、電気皮膚抵抗、血流、筋肉活動、神経活動などによって示される覚醒レベルなど1つまたはそれ以上の身体機能を検出するために1つまたはそれ以上のバイオフィードバックセンサを使用することができ、身体機能データはマッサージ器の作動を制御するために使用される。ロケーションセンサは位置、方向、加速などの位置データを検出することができる。環境センサは、音、圧力、温度、光などの条件を検出することができる。これらの条件、データ及び情報全てを遠隔制御装置30またはその他のコントローラまたはネットワーク内のセンサ装置及び(または)マッサージ器12によって送受信することができ、マッサージ器の作動を制御するために単独でまたはマイクロコントローラ内のプログラムされた命令と組み合わせて使用することができる。
【0076】
振動マッサージ器12の作動を制御するために精巧な制御システムを実現することができる。音声感知コントローラは環境音、音楽、音声、音声コマンドなどに基づいて制御信号を生成することができる。圧力に基づいて制御信号を生成するために圧力センサなど別の入力メカニズムを使用することができる。ラップトップコンピュータのポインティング装置として使用されるようなタッチパッドは、複雑な制御機能を生成するための比較的単純なインターフェイスとなる。既存の人間−機器及び人間−コンピュータ間の対話形式に基づく他の制御システムを使用することができる。
【0077】
単独のまたは他の装置とのネットワークにおけるバイブレータのための複雑な制御信号を生成するための精巧なインターフェイスを与えるためにMIDIシステムを使用することができる。または、装置が楽曲に同期に反応するように、楽曲演奏のために使用されるMIDI信号を単独のまたは他の装置とのインターネットの中のバイブレータのための制御信号として再び解釈することができる。
【0078】
本発明は、遠隔制御装置30からマッサージ器14への制御信号の送信に関して一般的に説明されているが、本明細書を読む者はZigBee(商標)プロトコルが双方向通信を可能にすることが分かるだろう。すなわち、マッサージ器14は制御データ及び情報データを遠隔制御装置30またはネットワーク内の他の装置に送り返すことができる。
【0079】
USB、FireWire(商標)、パラレル、シリアルまたはその他の入力/出力ポートを介してパソコン、ポータブルコンピュータ、ネットワークコンピュータまたは手持ちコンピュータなどコンピュータにまたは通信装置またはその他の電子装置にZigBee(商標)互換無線トランシーバを取り付けることができる。このトランシーバをネットワークとの信号の送受信に使用することができる。コンピュータまたはその他の装置によって生成される信号は例えば下記のことに基づく。
・ 1台またはそれ以上のマッサージ器またはその他の装置との精密なGUIベースの相互作用を生成するための精巧なコンピュータインターフェイスをユーザーに与えることができるGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)プログラム。
・ 1台またはそれ以上のマッサージ器またはその他の装置との対話に使用可能なユーザープログラム信号を生成し、使用し、記憶することができる。このような信号をオンラインでまたは他のアウトレットを通じて共有し、装置に埋め込み、または販売することもできる。
・ コンピュータまたはその他の装置でプレイされる特殊な媒体を制御トラックによってコード化することができる。これによって、1台またはそれ以上のマッサージ器またはその他の装置は視聴される媒体と同期に行動する。さらに、媒体自体をネットワークから受信する信号に応答して制御または変更することができる。
・ コンピュータまたはその他の装置でプレイされる、事前に制御トラックがプログラムされていない標準媒体を、ソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアによって解釈し、これを使って1台またはそれ以上のマッサージ器またはその他の装置が視聴される媒体と同期に行動するようにすることができる。
・ 個別にまたはネットワーク構成においてコンピュータでプレイされる対話型ゲームは、マッサージ器またはその他の装置へ送信される信号を生成し、これから受信する信号に応答することができる。
・ チャットルーム、バーチャルコミュニティ、デート斡旋サービスなどを含めて他者とのオンラインのピアツーピア遠隔対話は、マッサージ器またはその他の装置へ送信される信号を生成し、これから受信する信号に応答することができる。
・ オンラインのパフォーマー対オーディエンスのマルチキャストまたは一対一パフォーマンスはマッサージ器またはその他の装置へ送信される信号を生成しこれから受信する信号に応答することができる。
・ 同報通信でのオンラインのオーディエンス対パフォーマー参加または一対一パフォーマンスは、マッサージ器またはその他の装置へ送信される信号を生成しこれから受信される信号に応答することができる。
・ 本明細書を読む者に明らかなその他のこと。
【0080】
さらに別の実施形態においては、ビデオゲームROMS、オーディオ及び(または)ビデオCD及びDVD及び電子MP3、MPEG及びその他の電子媒体ファイルなど市販の媒体を、再生装置の標準出力に接続される互換無線コントローラによって抽出され放送される特殊な制御信号トラックでコード化することができる。このようにして、専用の媒体プレーヤの必要なくマッサージ器がゲーム、ビデオまたはその他視聴される物と同期に行動するようにするために媒体制御信号トラックを送信することができる。1つの代表的実施形態において、マッサージ器が媒体内容と所期の通り同期化するように制御するために、MPEGまたはその他のデジタルビデオファイルのコード化された制御信号を、例えばヘッドフォンコネクタまたはその他の出力ポートなどポートを介して無線ZigBee(商標)互換トランスミッタへ出力することができる。
【0081】
ポケットベル(登録商標)、携帯電話及びその他のポータブルZigBee(商標)互換通信装置を用いて、直接及び(または)既存の国内及び国際通信網を介してマッサージ器を遠隔的に制御する制御信号を生成することができる。さらに、これらの装置がZigBee(商標)互換ではない場合、無線でまたはその他サポートされる方法でポータブル通信装置に接続されてその信号をZigBee(商標)互換フォーマットに変換する二次的装置を使用することができる。
【0082】
(本発明の代替実施形態)
本発明は特定の図解される実施形態及び代替形態に関して説明されているが、本明細書を読む者には他の実施形態が明らかであろう。充電のための所期の誘電結合が得られる限りベースとマッサージ器の間の他の多様な相対的方角を制限なく利用することができる。さらに、充電ベースに対して相対的なマッサージ器の特定の方角を要求しない誘電結合方法を使用することができる。マッサージ器電源を充電するために容量結合など様々なタイプのエネルギー結合を使用することができる。
【0083】
マッサージ器12は、例えばソレノイド、圧電装置、形状記憶合金及び振動その他の運動源を用いる1つまたは複数の様々な運動源を組み込むことができる。これらの運動源によって与えられる運動は振動運動、擦り運動、タッピング運動、波状運動、膨張運動、収縮運動、屈曲運動及び本明細書を読む者には明らかであろうその他の運動を含むことができる。
【0084】
電池48及び68は多くの既知の形式、形態及び(または)形状のうち1つまたはそれ以上をとることができる。遠隔制御装置30及びマッサージ器12の一方または両方に複数の電池を使用することができる。非充電式電池を用いて無線制御機能の利点を認識できる。同様に、無線遠隔制御操作なしで充電式電池システムの利点を認識できる。
【0085】
バイブレータの組立または構成のために様々な方法を使用でき、また、バイブレータの構成に様々なタイプの材料を使用することができる。外側のスキンを、局部的エリアのシリコン、熱可塑性エラストマ(TPE)、熱可塑性ウレタン(TPU)または触感品質、生体適合性、耐久性及び部品12A及び12Bの材料に接着する能力など望ましい特性を有するその他の材料など柔らかい材料に取り替えることができる。または全て省略することができる。
【0086】
マッサージ器12は、多様な美的及び(または)機能的形状または形体例えば尺度的に大きいまたは小さい形体、様々な輪郭を組み込む形体または身体に装着可能なまたは表面に取付け可能な形体をとることができる。マッサージ器12は装置のネットワークに情報を提供するために、心拍数センサ、電気皮膚反応(GSR)センサまたは本明細書を読む者には明らかなその他のタイプのセンサなどセンサを組み込むことができる。マッサージ器12は、LED、エレクトロルミネセントパネル、または実用または美的目的のためのその他の付加的照明形式を組み込むことができる。マッサージ器12は、循環を刺激して身体に積極的な治療効果があると考えられるタイプの磁石など希土類、鉄、電気またはその他のタイプの磁石を組み込むことができる。上述の発熱機能の他に、マッサージ器12は、1つまたはそれ以上の赤外線エミッタまたはその他の電気または化学的温源を採用することによって加熱機能を組み込むことができる。
【0087】
他の実施形態において、ユーザーのために様々な美的及び機能的型式のマッサージ器を安価に提供するために、例えばユーザーが取り外して基礎のプラスチック型に被せて取り替えることによって交換可能であるように柔らかいオーバーモールド(被覆成形)スキン13が成形される。マッサージ器は金属バンド18など装飾的細部を組み込むことができるし、これを組み込まなくてもよい。
【0088】
多様な別の形態の遠隔制御装置30が可能である。例えば、
・ 遠隔制御装置は1つまたは複数の様々な電源を組み込むことができる。
・ 遠隔制御装置は、音声スピーカ、振動モータまたは異なる照明手段を含めて1つのまたは複数の様々なユーザー対話手段を組み込むことができる。
・ 遠隔制御装置の組立てまたは構成のために様々な方法を使用することができる。
・ 遠隔制御装置を構成する際様々なタイプの材料を採用することができる。
・ 遠隔制御装置はシリコン、TPEまたはその他のエラストマなど柔らかい材料の外側層または局部エリアの使用を組み込んでも、またはこれを組み込まなくてもよい。
・ 遠隔制御装置の様々な美的及び機能的型式を安価で提供するために柔らかいスキンを交換することができる(同じ基礎のプラスチック型を維持しながら)。
・ 遠隔制御装置を装着可能な形体例えばブレスレットまたは腕時計の形体と同様の形体にすることができる。
・ 本明細書を読む者に明らかな多数の他のこと。
【0089】
本発明は振動マッサージ器に関して説明されているが、本発明の多くの特徴及び利点は他の個人用装置、特に電子歯ブラシ及びその他の口内衛生装置、Tone−A−Matic(商標)システムなど電子筋肉刺激器、電子あんか及び毛布、電子制御リクライニング手術椅子、真空ポンプ及び電気刺激器など非マッサージ性的刺激器、Kodiak Healthシステムなど電子針治療装置、マッサージ枕クッション及びパッド及び本明細書を読む者には明らかな装置を含めて(ただし、これに限定されない)人体と直接接する装置に応用可能である。さらに、本発明は電池など内部電源を含む装置に限定されず、本発明の多くの態様が上に説明するような外部動力を受ける装置に応用可能であることが明らかであろう。
【0090】
このように、新規の改良された振動マッサージ器が提供される。マッサージ器は誘導充電を使用し、心地よい発熱の暖かさを与えながら電池及びコードを取り扱う必要をなくす。シーリング及びスキニングの様々な実施形態は、本発明のマッサージ器を衛生的に安全にしかつ耐水及び耐流体性にする。精巧な制御装置は、直接取り付けユーザー制御装置、遠隔制御装置など無線通信制御装置及び多くの他のプロトコルの互換性を持つ装置、システム及び媒体に応答する能力をマッサージ器に与える。これにかみ合うベースは、安定して美的に心地よくかつ安全に誘導充電のためにマッサージ器を支持する。本発明は、医療分野及び例えば健康装置及び性的装置の分野の個人用器具において応用できる。
【0091】
本発明は特定の実施形態について図示され、説明されているが、これに限定されない。本発明の範囲内に含まれる多くの修正、変更及び改良が本明細書を読む者には明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置であって、
マッサージ器ハウジング、
前記マッサージ器ハウジング内部に収納される第一の電気運動源、
前記第一の電気運動源に接続され前記マッサージ器ハウジング内部に収納される充電式電池、および
前記電池に接続され前記マッサージ器ハウジング内に収納される第一のカップラ、
を含むマッサージ器と、
ベースハウジング、
前記ベースハウジング内部に少なくとも部分的に収納される電源コネクタ、および
前記電源コネクタに接続され前記ベースハウジング内部に収納される第二のカップラ
を含むベースと、
を備え、
前記ベースハウジングが、前記第一のカップラが前記第二のカップラとエネルギー結合されるように前記マッサージ器ハウジングを支持するために形成される表面を含み、
それによって、前記ベースを用いて前記マッサージ器の中の前記電池を充電することができる、ことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記第一のカップラ及び第二のカップラが誘導カップラ及び容量カップラを含むグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
さらにマッサージ器ハウジングに被せて成形される可撓性スキンを含む、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記マッサージ装置が前記第一の電気運動源の作動を制御するために前記マッサージ器ハウジングを介して操作可能な少なくとも1つの制御装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
さらに前記マッサージ器の作動を無線で制御するための遠隔制御装置を含む、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記ベースが少なくとも前記第二のカップラを収容する機械的注封体を含むことを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記第一の運動源がモータ、ソレノイド、圧電装置及び形状記憶合金を含むグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記充電式電池、前記第一のカップラ及び前記第二のカップラが、前記充電式電池を充電するために前記マッサージ器ハウジングが前記ベースハウジングの上に置かれる時前記マッサージハウジングの表面に触診可能な熱を発生するように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記電気運動源が電気モータを含み、かつ前記マッサージ器が、さらに
前記電気モータに接続されるモータ駆動装置と、
前記モータ駆動装置に接続されるマイクロコントローラと、
を含み、
前記マイクロコントローラ及びモータ駆動装置が、パルス波変調制御信号で前記電気モータを制御するために作動する、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
前記マッサージ器が、さらに、
前記第一のカップラに接続されるAC/DCコンバータと、
前記AC/DCコンバータに接続される電池充電器と、
前記電池充電器及び前記充電式電池に接続される電池プロテクタと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記マッサージ器が、さらに
各々前記ハウジング内部に収納されかつ前記第一の電気運動源に接続される少なくとも第一及び第二の電子スイッチと、
各々前記マッサージ器ハウジングを介してユーザーによって操作可能な少なくとも第一及び第二のボタンと、
を含み、
前記第一及び第二のボタンが前記第一及び第二の電子スイッチを制御するために操作可能であり、それによって前記第一の電気運動源の作動を制御する、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項12】
前記マッサージ器ハウジングが前記第一及び第二のボタンを被覆する可撓性のスキンを含み、それによって前記可撓性スキンを押すことによって前記第一及び第二のボタンを操作できることを特徴とする、請求項11に記載のマッサージ装置。
【請求項13】
マッサージ装置であって、
マッサージ器ハウジングと、
前記マッサージ器ハウジング内部に収納される電源と、
前記電源に接続され前記マッサージ器内部に収納される第一の運動源と、
前記マッサージ器ハウジング内部に収納され前記第一の運動源の作動を制御するために前記第一の運動源に接続されるコントローラと、
前記マッサージ器の作動を制御するためにZigBee(商標)プロトコル信号を受信するために前記電池及び前記コントローラに接続され前記マッサージ器ハウジング部内部に収納される第一の受信器と、
を備えるマッサージ器、
を備えることを特徴とするマッサージ装置。
【請求項14】
マッサージ器ハウジング、
前記マッサージ器ハウジング内部に収納される電池、
前記電池から電力を受け取るように接続され前記マッサージ器ハウジング内部に収納される第一の運動源、
前記マッサージ器ハウジング内部に収納され前記第一の運動源を作動するために前記第一の運動源に接続されるコントローラ、
前記コントローラに接続され前記第一の運動源の作動を制御するためにユーザーによって操作可能な第一のユーザー制御装置、および
前記バッテリ及び前記コントローラに接続され前記マッサージ器ハウジング内部に収納される第一のトランシーバ、
を備える第一のマッサージ器と、
遠隔制御装置ハウジング、
ZigBee(商標)プロトコル信号を送受信するために前記遠隔制御装置ハウジング内部に収納される第二のトランシーバ、および
前記第一の運動源の作動を制御するために前記第一のトランシーバが受信可能なZigBee(商標)プロトコル信号を生成するために前記遠隔制御装置を操作するために前記第二のトランシーバに接続される第二のユーザー制御装置、
を備える遠隔制御装置と、
を備え、
それによって、前記第一のマッサージ器の作動を制御するために前記第一のユーザー制御装置か第二のユーザー制御装置を使用できる
ことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項15】
さらに、
センサと、
ZigBee(商標)プロトコル信号を送受信するために前記センサに接続される第三のトランシーバと、
を備え、
前記第三のトランシーバが、前記第一のマッサージ器及び前記遠隔制御装置のうち少なくとも一方を含むネットワークにおいて接続され、それによって前記第一のマッサージ器の作動に影響を与える、
請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項16】
さらに、
媒体プレーヤと、
ZigBee(商標)プロトコル信号を送受信するために前記媒体プレーヤに接続される第三のトランシーバと、
を備え、
前記第三のトランシーバが前記第一のマッサージ器及び前記遠隔制御装置のうち少なくとも1つにネットワークで接続され、それによって前記第一のマッサージ器の作動に影響を与える、
請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項17】
前記媒体プレーヤが媒体ソースをプレイするために作動可能であり、かつ
前記媒体ソースが前記第一のマッサージ器の作動に影響を与えるために前記第三のトランシーバによって送信可能な制御信号を含むことを特徴とする、請求項16に記載のマッサージ装置。
【請求項18】
さらに媒体ソースを解釈して制御信号を生成して前記第一のマッサージ器の作動に影響を与えるために前記媒体プレーヤに接続されるコントローラを含む、請求項16に記載のマッサージ器。
【請求項19】
前記媒体プレーヤがMP3コード化音声信号を含むソースをプレイするためのMP3プレーヤを含み、前記制御信号が前記ソースと関連付けられることを特徴とする、請求項18に記載のマッサージ装置。
【請求項20】
さらに、
少なくとも第二のマッサージ器を備え、
前記第二のマッサージ器がZigBee(商標)プロトコル信号を送受信するための第三のトランシーバを含み、かつ
前記第三のトランシーバが前記第一のマッサージ器及び前記遠隔制御装置のうち少なくとも1つにネットワーク内で接続され、それによって前記第一のマッサージ器の作動に影響を与える、
請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項21】
前記第三のトランシーバが前記第一及び第二のトランシーバからZigBee(商標)プロトコル信号を受信しかつ前記第一及び第二のトランシーバの両方へZigBee(商標)プロトコル信号を送信するように作動することを特徴とする、請求項20に記載のマッサージ装置。
【請求項22】
前記運動源がモータ、ソレノイド、圧電装置及び形状記憶合金を含むグループから選択されることを特徴とする、請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項23】
前記第一及び第二のトランシーバの各々が2.4GHzでZigBee(商標)プロトコル信号を送受信するために作動可能であることを特徴とする、請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項24】
さらに、
前記マッサージ器ハウジングに収納され、前記第一の運動源の作動を制御するために前記第一のユーザー制御装置、前記コントローラ及び前記第一のトランシーバに接続される第一のマイクロコントローラと、
前記遠隔制御装置ハウジングに収納され、前記ユーザー制御装置の操作に応答して前記第二のトランシーバを制御するために前記第二のユーザー制御装置及び前記第二のトランシーバに接続される第二のマイクロコントローラと、
を備える、請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項25】
さらに、
前記マッサージ器ハウジングに収納され前記電池及び前記コントローラに接続される第二の運動源を含み、かつ
前記第一のユーザー制御装置が、前記マッサージ器ハウジング内部に収納され前記マッサージ器ハウジング上に配置される少なくとも2つのボタンによって操作可能である少なくとも2つのスイッチを含むことを特徴とする、請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項26】
前記第二のユーザー制御装置が、前記遠隔制御ハウジング内部に収納され前記遠隔制御装置ハウジング上に配置される少なくとも3つのボタンによって操作可能である少なくとも5つのスイッチを含むことを特徴とする、請求項25に記載のマッサージ装置。
【請求項27】
前記電池が充電式電池であり、
前記第一のマッサージ器がさらに前記マッサージ器ハウジング内部に収納され前記充電式電池に接続される第一の誘導コイルを含み、
前記マッサージ装置がさらに、
第二の誘導コイルを収納するベースを含み、
前記ベースが、前記第一の誘導コイルが前記第二の誘導コイルと作動可能に結合するように前記マッサージ器ハウジングを支持する形状を持ち、それによって前記ベースが前記充電式電池を充電するために使用可能であることを特徴とする、
請求項14に記載のマッサージ器装置。
【請求項28】
直接人体と相互作用するための要素と、
前記要素を操作するために接続されるコントローラと、
前記個人用ケア装置と互換性を持つ他の装置と通信しこれと網目状ネットワークを生成するために高周波伝送を用いて作動する前記第一のコントローラに接続される第一の高周波トランシーバと、
を備えることを特徴とする個人用ケア装置。
【請求項29】
前記第一の高周波トランシーバが直接シーケンススペクトラム拡散トランシーバであることを特徴とする、請求項28に記載の個人用ケア装置。
【請求項30】
前記第一の高周波トランシーバがIEEE802.15.4規格に準拠することを特徴とする、請求項29に記載の個人用ケア装置。
【請求項31】
前記第一の高周波トランシーバがZigBee(商標)スタックを採用することを特徴とする、請求項30に記載の個人用ケア装置。
【請求項32】
前記第一の高周波トランシーバが、さらに該個人用ケア装置から他の互換装置へのマルチキャストデータ及び該個人用ケア装置から他の互換装置へのデータの同報通信を含むグループから選択される機能のうち少なくとも1つを果たすために高周波伝送を用いて作動することを特徴とする、請求項29に記載の個人用ケア装置。
【請求項33】
さらに、前記第一の高周波トランシーバと通信するために互換性を持つ第二の高周波トランシーバを含む遠隔制御装置を含む、請求項28に記載の個人用ケア装置。
【請求項34】
該個人用ケア装置が内部電源を含むマッサージ器である、請求項28に記載の個人用ケア装置。
【請求項35】
人体と直接相互作用するための要素と、
前記要素に接続されるコントローラと、
他の互換装置と同報通信するために高周波伝送を用いて作動する前記トランシーバに接続される第一の高周波トランシーバと、
を備えることを特徴とする個人用ケア装置。
【請求項36】
前記第一の高周波トランシーバが直接シーケンススペクトラム拡散トランシーバであることを特徴とする、請求項35に記載の個人用ケア装置。
【請求項37】
前記第一の高周波トランシーバがIEEE802.15.4規格に準拠することを特徴とする、請求項36に記載の個人用ケア装置。
【請求項38】
前記第一の高周波トランシーバがZigBee(商標)スタックを採用することを特徴とする、請求項37に記載の個人用ケア装置。
【請求項39】
前記第一の高周波トランシーバが、さらに前記個人用ケア装置から他の互換装置へのデータをマルチキャストし、かつ前記個人用ケア装置と他の互換装置との間の網目状ネットワークを形成するグループから選択される機能のうち少なくとも1つを果たすために高周波伝送を用いて作動することを特徴とする、請求項36に記載の個人用ケア装置。
【請求項40】
さらに前記第一の高周波トランシーバと互換性を持つ第二の高周波トランシーバを含む遠隔制御装置を含む、請求項35に記載の個人用ケア装置。
【請求項41】
前記個人用ケア装置が内部電源を含むマッサージ器であることを特徴とする、請求項35に記載の個人用ケア装置。
【請求項42】
人体と直接相互作用するための要素と、
前記要素に接続されるコントローラと、
他の互換装置にマルチキャストするために高周波伝送を用いて作動する前記トランシーバに接続される第一の高周波トランシーバと、
を備えることを特徴とする個人用ケア装置。
【請求項43】
前記第一の高周波トランシーバが直接シーケンス拡散スペクトラムトランシーバであることを特徴とする、請求項42に記載の個人的ケア装置。
【請求項44】
前記第一の高周波トランシーバがIEEE802.15.4規格に準拠することを特徴とする、請求項43に記載の個人用ケア装置。
【請求項45】
前記第一の高周波トランシーバがZigBee(商標)スタックを採用することを特徴とする、請求項44に記載の個人用ケア装置。
【請求項46】
前記第一の高周波トランシーバが、さらに、該個人用ケア装置から他の互換装置へのデータの同報通信及び該個人用ケア装置と他の互換装置との間の網目状ネットワークの形成を含むグループから選択される機能のうち少なくとも1つを果たすために高周波伝送を用いて作動することを特徴とする、請求項43に記載の個人用ケア装置。
【請求項47】
さらに前記第一の高周波トランシーバと互換性を持つ第二の高周波トランシーバを含む遠隔制御装置を含む、請求項42に記載の個人用ケア装置。
【請求項48】
前記個人用ケア装置が内部電源を含むマッサージ器であることを特徴とする、請求項42に記載の個人用ケア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−27741(P2013−27741A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−223456(P2012−223456)
【出願日】平成24年10月5日(2012.10.5)
【分割の表示】特願2008−553274(P2008−553274)の分割
【原出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(506196214)ジミージェーン,インコーポレイティド (3)
【Fターム(参考)】