説明

指定場所への到着アラーム(ナビアラーム)

【課題】首都圏のほとんどの通勤者は、電車により通勤している。そして、多くの通勤者が、目的地を乗り過ごした経験があるといえる。目的地を乗り過ごした場合、時間的な損失がある。また、特に、終電車を乗り過ごした場合、当日中に帰宅できず、追加的な出費による不利益を被ることもある。
【解決手段】本発明では、目的地または目的地の駅に近づき、また、到着した時に携帯電話のアラームを鳴らすことにより、携帯電話の所有者に注意を促し、居眠りにより電車を乗り過ごすことを防止する。このことにより、利用者は、時間的な損失、金銭的不利益を避けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機のGPSを利用したアラームの機能に関する。
【背景技術】
【0002】
GPSは米国防省により開発された人工衛星による測位システムであるが,民間利用者にも開放され,手軽で信頼性の高い測位システムとして,近年、携帯電話の主要な要素として急速に普及してきている。現在、携帯電話におけるGPSの主な用途は、以下の通りである。
イ)現在位置の表示
ロ)現在位置から目的地までのナビゲーション
ハ)現在位置の近くの商業施設の情報提供
ニ)指定した携帯端末の現在位置の表示
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
首都圏のほとんどの勤労者は、電車により通勤している。通勤時間が長く、平日は睡眠不足を電車内での居眠りにより補っている者も多いといわれている。また、帰宅時には疲労や飲酒などから居眠りをすることも多い。居眠りは、半分意識があるため、目的地の駅に到着したときにたいていの場合気付くものであるが、これは確実ではない。実際、多くの通勤者が目的地を乗り過ごした経験があるといえる。目的地を乗り過ごした場合、気がついた時点から、電車を逆方向に乗り換え、目的地まで戻らなければならないため、時間的な損失がある。また、終電車において乗り過ごした場合、当日中に帰宅できず、宿泊、タクシーなど追加的な出費による不利益を被ることもある。
本発明は、このような居眠りによる電車の乗り過ごしを防止することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明では、目的地または目的地の駅に接近した時に携帯電話のアラームを鳴らすことにより、携帯電話の所有者に注意を促し、居眠りによる電車の乗り過ごしを防止する。
これを実現するため、携帯電話に以下の一連の機能を装備する。
イ)目的地の何メートル手前でアラームを鳴らすかを事前に登録する
ロ)目的地を入力する
ハ)GPSにより、現在位置を取得する
ニ)プログラムにより、ロ)の目的地とハ)の現在位置の距離を算出する
ホ)イ)で事前に登録しておいた距離とニ)で算出した距離を比較し、ニ)で算出した距 離が短ければ、目的地に接近したと判断する
ヘ)もし、目的地に接近していれば、アラームを鳴らし、本機能を終了する
ト)もし、まだ目的地に接近していなければ、ハ)以下を繰り返す
【発明の効果】
【0004】
本発明を装備した携帯電話の利用者は、居眠りをしていてもアラームにより目的地への接近を知ることができる。このことにより、利用者は、居眠りによる電車の乗り過ごしを予防し、時間的な損失、金銭的不利益を避けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明は、携帯電話に装備して利用することを想定しているが、実装にあたっては、以下のような方式がある。
チ)ファームウェアへの実装
携帯電話のファームウェアに本発明の制御ロジックを実装し、利用に供する。
リ)アプリケーションソフトウェアとしての実装
一般に、iアプリ、EZアプリなどと呼ばれる方式で、本発明の制御ロジックをアプ リケーションソフト形式にし、携帯電話上にダウンロードして、利用に供する。
【0006】
また、本発明の応用としては、以下のような利用方法がある。
イ)ナビアラーム
目的地を指定しておき、目的地に接近した際にアラームを鳴らし、ユーザーに知らせ る基本的な利用方法である。
ロ)乗換ナビアラーム
目的地到着までに乗換を要する場合に、乗換のタイミング毎にアラームを鳴らし、ユ ーザーに乗り換えを促す利用方法である。
ハ)到着時刻ナビ
携帯電話から取得した目的地および現在位置の情報から、路線情報や時刻表などの外 部情報を利用して予想到着時刻(または、予想乗換時刻)までの時間を表示し、ユー ザーに注意を促す利用方法である。
【産業上の利用可能性】
【0007】
携帯電話は、ひろく普及している。また、多くの勤労者にとって電車通勤は必須である。また、首都圏への通勤圏は広がっているため、長時間の通勤をする勤労者数も増大している。
一方、居眠りによる電車の乗り過ごしを防止するための効果的な方法は無い。
これらのことから、本発明の需要は高いと考えられる。
よって、携帯電話の開発メーカーにとって、本発明は積極的に採用されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能を組み込みシステムで実現する場合の制御ロジックを示したフロー図である。
【符号の説明】
1は制御の開始
2は目的地を入力する
3は現在の位置を取得する
4は目的地に接近したか判定する
5は目的地に接近していない場合、制御を継続する
6は目的地に接近した場合、アラームを鳴らす
7は制御の終了

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された場所に到着した時にアラームを鳴らす機能。
【請求項2】
請求項1を実現するシステム上の制御ロジック。

【図1】
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【公開番号】特開2008−89560(P2008−89560A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−296981(P2006−296981)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(505372446)
【Fターム(参考)】