説明

指標付弁と襟部を有する加圧容器組立体を係合するため、かつ薬物送達を調整するための装置と流体連通したプランジャ組立体により直線的に作動させるための装置および方法

筐体(26)および弁を備える弁組立体(13)であって、弁は筐体内に配置されている、弁組立体と、筐体に筐体に一体化している1つまたは複数のキー(34、38)であって、キーは襟部(12)上の対応する開口に補完的である、1つまたは複数のキーと、弁組立体と流体連通する加圧容器(28)であって、容器は原薬および不活性キャリアガスを収納する、加圧容器と、筐体の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルを備える受入れ組立体と、弁と係合するように適合された座部と、弁組立体および容器を軸に沿って直線的に作動させ、弁および座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、プランジャ組立体は襟部に固定されたキャリッジを備える、プランジャ組立体と、ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、ばねはキャリッジ、弁組立体、容器および襟部を軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、を備える指標付薬物送達装置(70)を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
該当なし
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
該当なし
【背景技術】
【0003】
様々なキーイングおよび容器またはシリンダ作動装置が知られている。加圧シリンダからの薬物の吸入に関する技術において、シリンダは大きく、携帯は容易ではなかった。シリンダはまた、周囲の病院環境から保護されておらず、それによって物理的に厳しい可能性がある。シリンダと調整装置との連結は煩雑である。
【0004】
しかし、恐らく最も重大な欠点は、不適切な、不正な、あるいは不向きな薬物および/または投与濃度を収納するシリンダを調整装置に連結する危険性である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、シリンダの調整装置への改善された連結、シリンダの改善された保護、シリンダの向上された携帯性、ならびに適正な薬物および投与濃度を収納するシリンダが薬物送達および調整装置に連結されることを確保するための手段を提供する装置が有益であるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁と、筐体に一体化した第1の指標付部材であって、第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合される、第1の指標付部材と、を備える指標付弁組立体である。
【0007】
指標付弁組立体の一例示的実施形態では、組立体はさらに、筐体に一体化した第3の指標付部材を備え、第3の指標付部材は第4の指標付部材に補完的になるように適合され、第1の指標付部材は第4の指標付部材に非補完的であり、第3の指標付部材は第2の指標付部材に非補完的である。
【0008】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、組立体はさらに、複数の指標付部材を備え、各指標付部材は対応する指標付部材に補完的になり、非対応する指標付部材に非補完的になるように適合される。
【0009】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、1つまたは複数の指標付部材は、原薬(API)の識別および容器濃度を示すように所定のように適合される。
【0010】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、APIは一酸化窒素を含み、容器濃度は、約50ppmまたは100ppmから800ppm、2400ppm、2500ppmまたは10,000ppmの範囲である。本明細書における濃度はまた、mg/Lでも表され、それによると濃度は、10,000ppm当り約12mg/Lである。
【0011】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、指標付部材はさらに、最初の量が約32Lの圧縮性ガスまたは0.16Lの液体を示すように所定のように適合される。
【0012】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、APIは一酸化炭素を含み、容器濃度は、約50ppmまたは3000ppmから5000ppm、10,000ppm、15,000ppmまたは20,000ppmの範囲である。
【0013】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、APIは、カルコゲニド化合物を含む。
【0014】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、弁は、ばね付勢されたニードル弁である。
【0015】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、キーである。
【0016】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、キーは、舌部、突起部、ポスト、リッジ、突出部、またはレールである。
【0017】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、開口である。
【0018】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、開口は、溝、スロット、通路、孔または穴である。
【0019】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材は開口であり、第2の指標付部材はキーであり、第3の指標付部材は開口であり、第4の指標付部材はキーである。
【0020】
指標付弁組立体の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材はスロットであり、第2の指標付部材はレールであり、第3の指標付部材はスロットであり、第4の指標付部材はレールである。
【0021】
本発明の別の態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁を備える弁組立体と、筐体に一体化した第1の指標付部材であって、第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合される、第1の指標付部材と、弁組立体と流体連通している容器であって、容器はAPIおよび不活性キャリアガスを収納する、容器と、を備える吸入のための指標付薬物収納装置である。
【0022】
指標付薬物収納装置の一例示的実施形態では、装置は筐体に一体化した第3の指標付部材をさらに備え、第3の指標付部材は第4の指標付部材に補完的になるように適合され、第1の指標付部材は第4の指標付部材に非補完的であり、第3の指標付部材は第2の指標付部材に非補完的である。
【0023】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、装置は複数の指標付部材をさらに備え、各指標付部材は対応する指標付部材に補完的になり、非対応する指標付部材に非補完的でるように適合される。
【0024】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、1つまたは複数の指標付部材は、APIの識別および容器濃度を示すように所定のように適合される。
【0025】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化窒素を含み、不活性キャリアガスは窒素ガス(N)を含み、容器濃度は約50ppmまたは100ppmから800ppm、2400ppm、2500ppmまたは10,000ppmの範囲である。
【0026】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、指標付部材はさらに、最初の量が約32Lの圧縮性ガスまたは0.16Lの液体を示すように所定のように適合される。
【0027】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化炭素を含み、不活性キャリアガスは酸素ガス(O)を含み、恣意的に、その残余はNを含み、容器濃度は、約500pmまたは3000ppmから5000ppm、10,000ppm、15,000ppmまたは20,000ppmの範囲である。
【0028】
別の例示的実施形態では、キャリアガスは、約30%のOおよび70%のNを含む。
【0029】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、APIは、適切な濃度のカルコゲニド化合物を含む。
【0030】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、弁は、ばね付勢されたニードル弁である。
【0031】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、キーである。
【0032】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、キーは、舌部、突起部、ポスト、リッジ、突出部、またはレールである。
【0033】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、開口である。
【0034】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、開口は、溝、スロット、通路、孔または穴である。
【0035】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材は開口であり、第2の指標付部材はキーであり、第3の指標付部材は開口であり、第4の指標付部材はキーである。
【0036】
指標付薬物収納装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材はスロットであり、第2の指標付部材はレールであり、第3の指標付部材はスロットであり、第4の指標付部材はレールである。
【0037】
本発明の別の態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁を備える弁組立体と、筐体に一体化した第1の指標付部材であって、第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合される、第1の指標付部材と、弁組立体と流体連通している容器であって、容器はAPIおよび不活性キャリアガスを収納する、容器と、第2の指標付部材を備える襟部であって、第2の指標付部材は襟部に一体化している、襟部と、を備える指標付薬物作動装置である。
【0038】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、装置さらには、筐体に一体化した第3の指標付部材および襟部に一体化した第4の指標付部材を備え、第3の指標付部材は第4の指標付部材に補完的になるように適合され、第1の指標付部材は第4の指標付部材に非補完的であり、第3の指標付部材は第2の指標付部材に非補完的である。
【0039】
指標付薬物作動装置の一例示的実施形態では、装置はさらに、複数の指標付部材を備え、各指標付部材は、対応する指標付部材に補完的になり、非対応する指標付部材に非補完的になるように適合される。
【0040】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、1つまたは複数の指標付部材は、APIの識別および容器濃度を示すように所定のように適合される。
【0041】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化窒素を含み、不活性キャリアガスはNを含み、容器濃度は約50ppmまたは100ppmから800ppm、2400ppm、2500ppmまたは10,000ppmの範囲である。
【0042】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、指標付部材はさらに、最初の量が約32Lの圧縮性ガスまたは0.16Lの液体を示すように所定のように適合される。
【0043】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化炭素を含み、不活性キャリアガスはOを含み、恣意的に、その残余はNを含み、容器濃度は約500pmまたは3000ppmから5000ppm、10,000ppm、15,000ppmまたは20,000ppmの範囲である。
【0044】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、APIは、カルコゲニド化合物を含む。
【0045】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、弁は、ばね付勢されたニードル弁である。
【0046】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、キーである。
【0047】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、キーは、舌部、突起部、ポスト、リッジ、突出部、またはレールである。
【0048】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、開口である。
【0049】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、開口は、溝、スロット、通路、孔または穴である。
【0050】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材は開口であり、第2の指標付部材はキーであり、第3の指標付部材は開口であり、第4の指標付部材はキーである。
【0051】
指標付薬物作動装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材はスロットであり、第2の指標付部材はレールであり、第3の指標付部材はスロットであり、第4の指標付部材はレールである。
【0052】
本発明の別の態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁を備える弁組立体と、筐体に一体化した第1の指標付部材であって、第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合される、第1の指標付部材と、弁組立体と流体連通している容器であって、容器は原薬および不活性キャリアガスを収納する、容器と、第2の指標付部材を備える襟部であって、第2の指標付部材は襟部に一体化している、襟部と、筐体の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルを備える受入れ組立体と、弁と係合するように適合された座部と、弁組立体および容器を軸に沿って直線的に作動させ、弁および座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、プランジャ組立体は襟部に固定されたキャリッジを備える、プランジャ組立体と、ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、ばねはキャリッジ、弁組立体、容器および襟部を軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、を備える指標付薬物送達装置である。
【0053】
指標付薬物送達装置の一例示的実施形態では、装置はさらに、筐体に一体化した第3の指標付部材および襟部に一体化した第4の指標付部材を備え、第3の指標付部材は第4の指標付部材に補完的になるように適合され、第1の指標付部材は第4の指標付部材に非補完的であり、第3の指標付部材は第2の指標付部材に非補完的である。
【0054】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、装置はさらに、複数の指標付部材を備え、各指標付部材は、対応する指標付部材に補完的になり、非対応する指標付部材に非補完的になるように適合される。
【0055】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、1つまたは複数の指標付部材は、APIの識別および容器濃度を示すように所定のように適合される。
【0056】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化窒素を含み、不活性キャリアガスはNを含み、容器濃度は約50ppmまたは100ppmから800ppm、2400ppm、2500ppmまたは10,000ppmの範囲である。
【0057】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、指標付部材はさらに、最初の量が約32Lの圧縮性ガスまたは0.16Lの液体を示すように所定のように適合される。
【0058】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化炭素を含み、不活性キャリアガスはOを含み、恣意的に、その残余はNを含み、容器濃度は約500pmまたは3000ppmから5000ppm、10,000ppm、15,000ppmまたは20,000ppmの範囲である。
【0059】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、APIは、カルコゲニド化合物を含む。
【0060】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、弁は、ばね付勢されたニードル弁である。
【0061】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、キーである。
【0062】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、キーは、舌部、突起部、ポスト、リッジ、突出部、またはレールである。
【0063】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、開口である。
【0064】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、開口は、溝、スロット、通路、孔または穴である。
【0065】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材は開口であり、第2の指標付部材はキーであり、第3の指標付部材は開口であり、第4の指標付部材はキーである。
【0066】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材はスロットであり、第2の指標付部材はレールであり、第3の指標付部材はスロットであり、第4の指標付部材はレールである。
【0067】
指標付薬物送達装置の別の例示的実施形態では、カムは圧縮ばねと係合するように適合され、圧縮ばねはキャリッジと係合するように適合される。
【0068】
本発明の別の態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁と、無線周波数受信機と連通するように適合された無線自動識別装置と、を備える弁組立体である。
【0069】
本発明の別の態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁を備える弁組立体と、無線周波数受信機と連通するように適合された無線自動識別装置と、弁組立体と流体連通した容器であって、容器はAPIおよび不活性キャリアガスを含む、容器をと、を備える吸入のための加圧薬物収納装置である。
【0070】
別の態様は、上記薬物収納装置をレセプタクルと係合し、かつ座部を有する弁と係合するように軸に沿って直線的に作動させることを含む、上記加圧薬物収納容器と係合する方法である。
【0071】
本発明の別の態様は、指標付薬物収納加圧容器をレセプタクルと係合し、かつ座部を有する弁と係合するように、軸に沿って直線的に作動させることを含む、加圧容器と係合する方法である。
【0072】
本発明の別の態様は、指標付加圧容器をレセプタクルと係合し、かつ座部を有する弁と係合するように、軸に沿って直線的に作動させることを含む、加圧容器と係合する方法である。
【0073】
本発明の別の態様は、筐体および弁であって、弁は筐体内に配置されている、筐体および弁を備える弁組立体と、筐体に一体化した第1の指標付部材であって、第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合される、第1の指標付部材と、弁組立体と流体連通している容器であって、容器はAPIおよび不活性キャリアガスを収納する、容器と、第2の指標付部材を備える襟部であって、第2の指標付部材は襟部に一体化している、襟部と、筐体の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルを備える受入れ組立体と、弁と係合するように適合された座部と、弁組立体および容器を軸に沿って直線的に作動させ、弁および座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、プランジャ組立体は襟部に固定されたキャリッジを備える、プランジャ組立体と、ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、ばねはキャリッジ、弁組立体、容器および襟部を軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、患者に対するAPIの送達を調整するように適合された制御可能な薬物送達および調整装置と、を備える、患者に対するAPIの送達を調整するための薬物送達装置である。
【0074】
薬物送達装置の一例示的実施形態では、装置はさらに、筐体に一体化した第3の指標付部材および襟部に一体化した第4の指標付部材を備え、第3の指標付部材は第4の指標付部材に補完的になるように適合され、第1の指標付部材は第4の指標付部材に非補完的であり、第3の指標付部材は第2の指標付部材に非補完的である。
【0075】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、装置はさらに、複数の指標付部材を備え、各指標付部材は、対応する指標付部材に補完的になり、非対応する指標付部材に非補完的になるように適合される。
【0076】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、1つまたは複数の指標付部材は、APIの識別および容器濃度を示すように所定のように適合される。
【0077】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化窒素を含み、不活性キャリアガスはNを含み、容器濃度は約50ppmまたは100ppmから800ppm、2400ppm、2500ppmまたは10,000ppmの範囲である。
【0078】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、指標付部材はさらに、最初の量が約32Lの圧縮性ガスまたは0.16Lの液体を示すように所定のように適合される。
【0079】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、APIは一酸化炭素を含み、不活性キャリアガスはOを含み、恣意的に、その残余はNを含み、容器濃度は約500pmまたは3000ppmから5000ppm、10,000ppm、15,000ppmまたは20,000ppmの範囲である。
【0080】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、APIは、カルコゲニド化合物を含む。
【0081】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、弁は、ばね付勢されたニードル弁である。
【0082】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、キーである。
【0083】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、キーは、舌部、突起部、ポスト、リッジ、突出部、またはレールである。
【0084】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材または第2の指標付部材は、開口である。
【0085】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、開口は、溝、スロット、通路、孔または穴である。
【0086】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材は開口であり、第2の指標付部材はキーであり、第3の指標付部材は開口であり、第4の指標付部材はキーである。
【0087】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、第1の指標付部材は、スロットであり、第2の指標付部材は、レールであり、第3の指標付部材は、スロットであり、指標付部材は、レールである。
【0088】
薬物送達装置の別の例示的実施形態では、カムは圧縮ばねと係合するように適合され、圧縮ばねはキャリッジと係合するように適合される。
【0089】
本発明の別の態様は、一酸化窒素を送達するためのあらゆる上記薬物送達装置を提供すること、ならびに一酸化窒素が制御され、かつ調整された薬剤投与および投与率を患者に送達することを含む、その必要とする患者に肺血管拡張をもたらす方法である。
【0090】
本発明の別の態様は、一酸化炭素が制御され、かつ調整された薬剤投与および投与率を患者に送達するためのあらゆる上記薬物送達装置を提供することを含む、その必要とする患者において、臓器移植の予後、臓器移植に関連した遅延したグラフ機能、嚢胞性線維症、腸閉塞、壊死性腸炎、血管再狭窄、肝臓炎、肝臓炎に関連した急性肝不全および出血性ショックからなる群から選択される疾病または障害を治療する方法である。
【0091】
本発明の別の態様は、指標付薬物収納装置の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルを備える受入れ組立体と、指標付薬物収納装置の弁と係合するように適合された座部と、弁組立体および容器を軸に沿って直線的に作動させ、弁および座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、プランジャ組立体は襟部に固定されたキャリッジを備える、プランジャ組立体と、ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、ばねはキャリッジ、弁組立体、容器および襟部を軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、患者に対するAPIの送達を調整するように適合された制御可能な薬物送達および調整装置と、を備える患者に対するAPIの送達を調整するための薬物送達装置である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】襟部容器組立体の部分透視図である。
【図2】襟部と容器との間の界面を示すいくつかの部分正面図である。
【図3】組立体と係合する前のレセプタクルを示す図1の襟部容器組立体の側断面図である。
【図4】組立体と係合するレセプタクルを示す図1の襟部容器組立体の側断面図である。
【図5】無線自動識別装置を含む襟部容器組立体の部分透視図である。
【図6】加圧ガス薬物送達装置内に配置された襟部容器組立体の部分断面正面図であり、かつ、開位置内にある送達装置のカバーおよびレバーを示す図である。
【図7】加圧ガス薬物送達装置内に配置された襟部容器組立体の部分断面正面図であり、かつ、作動位置にある送達装置のカバーおよびレバーを示す図である。
【図8】襟部容器組立体を含む加圧ガス薬物送達装置の透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0093】
本発明の実施形態および態様は、本明細書に記載されているように、医療薬剤ガスを多数の疾病または障害の治療の必要な患者に送達するために使用され得る。たとえば、薬物送達装置は、本明細書に記載されたように、一酸化窒素を米国特許(以下「USPN」)第5,873,359号または第5,485,827号に記載された、可逆性肺高血圧症、またはUSPN第5,885,621号に記載された、鎌状赤血球病の治療のために患者に送達するために使用される得、そのすべては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0094】
さらに、薬物送達装置は、本明細書に記載されているように、一酸化炭素を以下の治療のために患者に送達するために使用され得:米国特許出願(以下「USSN」)第11/401,722号(US2007/0202083)に記載された臓器移植の予後;USSN第10/053,535号(US2002/0155166)に記載された嚢胞性線維症;USSN第10/371,666号(US2003/0219497)に記載された腸閉塞症;USSN第10/413,817号(US2004/0005367)に記載された壊死性腸炎;USSN第10/367,277号(US2003/0219496)および第12/050,826号(US2008/0167609)に記載された血管再狭窄を含む血管疾患;またはUSSN第10/439,632号(US2004/0052866)に記載された急性肝不全を含む肝臓炎、そのすべては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0095】
本明細書使用される、用語「キー」(およびその変形形態)は、舌部、突起部、ポスト、レール、リッジまたは突出部などの対応する開口と係合するように適合された構造を意味する。
【0096】
したがって、本明細書使用される、用語「開口」(およびその変形形態)は、スロット、溝、通路、孔または穴などのキーと係合するように適合された1つもしくは複数の隣接または周囲の構造によって画定された構造を意味する。
【0097】
本明細書使用される、用語「部材」(およびその変形形態)は、キーおよび開口の両方を含む。
【0098】
本明細書使用される、用語「指標付」(およびその変形形態)は、APIの識別および/または投与濃度を所定のように示すように設計された1つまたは複数の部材を意味する。
【0099】
本明細書使用される、用語「補完的」(およびその変形形態)は、指標付部材および対応する指標付部材が、界面を形成するように係合し、それによって作動に十分な係合の下で、界面は同一面であることを意味する。
【0100】
本明細書使用される、用語「非補完的」(およびその変形形態)は、2つの指標付部材が補完的でないことを意味する。
【0101】
本明細書使用される、用語「界面」(およびその変形形態)は、2つの補完的指標付部材の同一表面を意味する。
【0102】
指標付薬物送達および調整装置70(図8)に使用するための指標付薬物作動装置10が図1に示されている。指標付薬物作動装置10は、特定の薬物送達装置が薬剤不活性キャリアガスに含有されるAPIの所定の濃度を分注できる特性を指標することを提供する。指標付装置10は、襟部12および指標付薬物収納装置24を含む。装置24は、容器28に螺合された指標付弁組立体13を含む。
【0103】
例示的実施形態では、指標付装置10は、吸入(SPC−0303 V:3.0)用INOmax(登録商標)(一酸化窒素)に挿入する現在の薬物ラベルに従った、100ppmまたは800ppmの一酸化窒素を収納し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。指標付装置10はまた、2400ppmの一酸化窒素などの、より高濃度でINOmax(登録商標)の他の製剤に連結して使用され得る。たとえば、指標する特性は、一酸化窒素および/または特定の濃度の一酸化窒素を収納する装置10の係合のみを可能にし得る。
【0104】
APIは、一酸化炭素、一酸化窒素、またはカルコゲニド化合物であり得る。APIの濃度は、100ppmから15,000ppmの範囲内のあらゆる濃度であり得る。不活性キャリアガスは、O、Nおよび/または別の薬剤の適切な不活性キャリアガスを含み得る。容器28は、30Lから35Lを2000psigから3000psigの圧力の範囲で保管する十分な容量を有し得る。異なる圧力および容量を有する他のサイズの容器も利用し得る。
【0105】
図1に示されたように、指標付薬物作動装置10は、指標付弁組立体13の弁筐体26と横方向に係合するように構成された襟部12を含む。襟部12は、概してU字形であり、第1のアーム14および第2のアーム16を含む。襟部12は、筐体26と横方向に係合する。第1のアーム14および第2のアーム16の内面は、それぞれ第1の襟キー18および第2の襟キー20を含む。第1の襟キー18および第2の襟キー20は、レール構造を提供するために横方向19に伸長される。
【0106】
本明細書使用される、用語「横方向」(および「横方向に」などの、その変形形態)は、その中で指標付弁組立体13が襟部12と係合可能であり、襟部12から取外し可能である方向、すなわち縦軸21と垂直である方向を意味する。
【0107】
本明細書使用される、用語「縦軸」(および単に「軸方向に」などの、その変形形態)は、容器28と縦方向に位置合わせされた軸を意味する。
【0108】
第1の襟キー18および第2の襟キー20は、指標される特性および機能を提供するために(断面形状、軸の位置、軸幅、または方向などの)形状が異なり得る。襟キー18、20の他の形状、配置、構造、および組合せは、以下にさらに詳述されている。第1の襟キー18および第2の襟キー20はまた、第1のアーム14と第2のアーム16との間に弓形キー22を提供し、APIの識別のための指標も提供し得る。
【0109】
弁筐体26の側部はまた、襟キー18、20と係合する構造を含む。具体的には、弁筐体26の一側は、第1の襟キー18を収納する第1の弁開口36に対して半径方向29の外方に延在する上部キーリッジ34を含む。
【0110】
本明細書使用される、用語「半径方向に」(および「半径の」などの、その変形形態)は、縦軸21と垂直である方向を意味する。
【0111】
用語「半径内方に」(およびその変形形態)は、半径方向に縦軸21に向かうことを意味する。
【0112】
用語「半径外方に」(およびその変形形態)は、半径方向に縦軸21から離れることを意味する。
【0113】
第1の弁開口36はまた、弓形キー22の一部と係合し得る。弁筐体26のこの側部はまた、第1の弁開口36に対して半径外方に延在する上部キーリッジ34と縦方向に対向する下部キーリッジ38を含む。
【0114】
図1、3および4に示されたように、弁筐体26の対向する側部はまた、第2の弁開口36’に対して半径外方に延在する上部キーリッジ34および下部キーリッジ38を含む。第2の弁開口36’は、第2の襟キー20を収納する。弁開口36、36’は、それぞれ襟キー18、20に補完する。
【0115】
弁開口36、36’および襟キー18、20は、矩形断面を有する。しかし、半円形、三角形、台形、五角形などの他の断面形状が使用され得る。
【0116】
あるいは、指標付部材18、36および20/36’の組の断面形状は、相互に異なってもよい。たとえば、指標付部材18、36は、矩形断面を有してもよく、指標付部材20、36’は、台形断面を有してもよい。指標付部材18、36および20、36’の組の断面形状ならびに/または他の構造の特性は、APIおよび/または投与濃度の上述の指標を提供する。
【0117】
結果として、指標付襟部12は、指標付薬物収納装置24のみと係合し、それによって該指標は、所定のAPIおよび/または投与濃度を識別された完全に補完的な部材を提供する。指標付部材18、36および20、36’の組の断面形状ならびに/または構造の特性はまた、弁筐体が襟部12に対して180度回転すると、非補完的な指標付部材を襟部12および弁筐体26上に提供し得る。すなわち、第1の襟キー18は第2の弁開口36’と非補完的であり、第2の襟キー20は第1の弁開口36と非補完的であり、その結果容器28は襟部12に挿入される一方向のみが可能になる。排出口33を含む安全弁32はまた、襟部12および弁筐体26の誤係合を防止する構造を提供し得る。安全弁32なしであっても、弁筐体が、襟部の弓形キーが開口と嵌合することが可能になる安全弁の位置に開口を有していない場合、弁筐体が襟部と完全に係合することは可能にならない。
【0118】
弁筐体26はまた、さらなるキーを含んでもよく、襟部12は、さらなる開口を含んでもよい。弁筐体26および襟部12は、それぞれ1つまたは複数のキーおよび1つまたは複数の開口を含んでもよい。襟部12は、異なる型のキーを含んでもよい。弁筐体26は、異なる型の開口を含んでもよい。たとえば、襟部12は、第1のアーム14および第2のアーム16に沿ったレール、ならびに弓形キー22の代わりに1つまたは複数のポストを含んでもよい。弁筐体26は、レール、およびポストを収納する1つまたは複数の孔を収納するスロットを含んでもよい。
【0119】
図1、3および4に示されたように、襟部12は、弁筐体26と係合する。弁筐体26は、注入口27を画定する第1の端部を含む。弁筐体26は、容器28の首部30と螺合可能に係合する。容器28は、縦軸21に沿って位置合わせされる。あるいは、弁筐体26は、導管またはホース(図示せず)を通って容器28と連通し得る。
【0120】
弁筐体26と容器28との連結はまた、APIおよびキャリアガスが容器28から漏れるのを防止するように適合されたOリング31(図3および4を参照のこと)を含む。弁筐体26はまた、弁筐体26内に螺合された恣意的な安全弁32を含む。安全弁32は、排出口33を含む。安全弁32は、燃焼または生成中に容器の過剰充填により、たとえば高温に起因する容器28の内容物の過剰加圧を防止する、当業者に公知の任意の適切な弁であってもよい。
【0121】
図2に示されたように、APIの識別および/または投与濃度に対応する指標特性は、界面18/36および20/36’の1つまたは複数の異なる軸幅、軸の並列、異なる断面形状、などによって提供され得る。
【0122】
本明細書使用される、用語「軸の並列」は、界面18/36および20/36’の中央平面がずれている(すなわち、位置合わせされていない)ことを意味する。
【0123】
本明細書使用される、用語「中央平面」(およびその変形形態)は、界面を二等分する縦軸と垂直である平面を意味する。
【0124】
本明細書使用される、用語「位置合わせされた」(および「位置合わせ」などの、その変形形態)は、2つ以上の界面の中央平面が同一平面上にあることを意味する。
【0125】
本明細書使用される、用語「ずれ」(およびその変形形態)は、2つ以上の界面の中央平面が同一平面上にないことを意味する。
【0126】
界面のいくつかの例示的実施形態が、図2に示されている。一実施形態では、第2の界面120/136’は、第1の界面118/136より小さい軸幅を有し、第2の界面120/136’はまた、第1の界面118/136の中央平面より下方の軸に並列している。
【0127】
図2に示された別の実施形態では、第2の界面220/236’は、第1の界面218/236より小さい軸幅を有し、界面218/236および220/236’
の中央平面は、位置合わせされている。
【0128】
図2に示された別の実施形態では、第2の界面320/336’は、第1の界面318/336より小さい軸幅を有し、第2の界面320/336’は、第1の界面318/336の中央平面より上方の軸に並列している。
【0129】
図2に示された別の実施形態では、第1の界面418/436は、第2の界面420/436’より小さい軸幅を有し、第1の界面418/436は、第2の界面420/436’の中央平面より上方の軸に並列している。
【0130】
図2に示された別の実施形態では、第1の界面518/536は、第2の界面520/536’より小さい軸幅を有し、界面518/536および520/536’の中央平面は、位置合わせされている。
【0131】
図2に示された別の実施形態では、第1の界面618/636は、第2の界面620/636’より小さい軸幅を有し、第1の界面618/636は、第2の界面620/636’の中央平面より下方の軸に並列している。
【0132】
図2に示された界面118/136および120/136’の実施形態および他の実施形態は、それぞれAPIの識別および/または投与濃度を示し得る。たとえば、一実施形態は、薬物収納装置24が一酸化窒素を100ppmの濃度で収納し、襟部が補完的な部材指標を必要とするはずであることを示し得る。
【0133】
図1、3および4に示されたように、弁筐体26はさらに、界面18/36および20/36’に隣接し、容器28と対向する第2の端部を含む。第2の端部は、弁組立体13を一部の状況において以下に記載されたように密封するためのOリング41を含む弁排出口40を画定する。
【0134】
図3および4に示されたように、弁排出口40はまた、弁筐体26の通路内に配置されたニードル弁42と流体連通する。ニードル弁42は、注入口27付近の弁筐体26に螺合可能に連結する注入面43を含む。ニードル弁42はまた、圧縮ばね44によって正常な閉位置に維持される可動排出面46も含む。圧縮ばね44は、排出面46(および恣意的に密封リング48)を弁筐体26内の内壁に対して押し付け、それによって容器28と弁排出口40との間の流れを防止する。可動排出口面46が開位置(図4)にあるとき、容器からのガスは、排出口ポート49を経由してニードル弁42から出ることが可能である。密封リング48は、ゴムまたはテフロン(登録商標)などの従来の材料から構成され得る。ニードル弁42は、ガスが中央通路排出口から流出する同軸内部通路を有する。
【0135】
図3、4および7に示されたように、弁受入れ組立体80は、作動位置にある弁筐体26と軸係合するレセプタクル84を含む。レセプタクル84は、弁筐体26を包囲し、弁が係合される前に良好な位置合わせを確保する側壁86を含む。レセプタクル84はまた、ニードル弁42と係合し、Oリング41に対して密封を形成する伸長された座部88も含む。座部88は、作動位置にあるニードル弁42を軸方向に移動させるか、または作動させる。ニードル弁42の作動によって、容器28と、座部88および受入れ組立体80内のレセプタクル通路90との間で流体連通が可能になる。襟部12は、キャリッジ73に固定される。
【0136】
作動後、レセプタクル通路90および容器28からの組成物の分注は、薬物送達および調整装置70によって、またキー操作部72および/または自動プログラム(図8を参照のこと)による指示通りに制御され得る。装置70は、USPN第5,885,621号;第5,558,083号;第5,732,693号;第5,752,504号;第5,699,790号;第5,732,694号;第6,089,229号;第6,109,260号;第6,125,846号;第6,164,276号;第6,581,592号;第5,918,596号;第5,839,433号;第7,114,510号;第5,417,950号;第5,670,125号;第5,670,127号;第5,692,495号;第5,514,204号;第5,885,621号;第6,125,846号;および第7,523,752号;ならびにUSSN第11/355,670号(US2007/0190184);第11/401,722号;第10/053,535号;第10/367,277号;第10/439,632号;および第10/520,270号(US2006/0093681)に開示された対応する装置または装置および/もしくは構成部品、APIもしくはその製剤のあらゆる適切な組合せであり得、そのすべては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。治療の関連した方法ならびに薬物製剤およびその剤形はまた、本発明に関連して使用するように企図される。
【0137】
図6〜8に示されたように、薬物送達および調整装置70は、ユーザが容器28からAPIの送達を制御し、かつ/またはプログラムすることが可能になるためのキー操作部72を含む。加圧ガス薬物送達装置70はまた、その上に固定して取り付けられた襟部12を有するキャリッジ73も含む。枢動可能なカバー74は、レバー76に固定されている。カバー74およびレバー76はどちらも、開位置(指標付薬物収納装置24が襟部12に挿入され得る、または襟部12から除去され得る、図6を参照のこと)と作動/閉位置(襟部12および装置24が固定され得る図7を参照のこと)との間を枢動する。一旦作動/閉位置に存在すると、装置24は、外部環境から有利に保護され、このことが病院環境においてとりわけ好都合である。
【0138】
図6および7に示されたように、レバー76は、作動位置にある指標付弁組立体13と係合するために弁受入れ組立体80を移動させるカム表面78を含む。一方、受入れ組立体80は、ロッド/圧縮ばね組立体82によって上方に押し付けられて、開位置にある弁組立体24を係脱する。レバー76、カム78、ロッド/圧縮ばね組立体82およびキャリッジ73は、薬物収納装置24をレセプタクル84内に軸方向に作動させるためにプランジャ組立体を作り出す。
【0139】
図5に示されたように、容器組立体は、容器28の首部30を中心に配置された無線自動識別(RFID)装置50を含み得る。RFID装置50は、無線周波数を送達装置内に配置されたRFID読取機(図示せず)に送信して、識別特性をさらに提供する。すなわち、RFID読取機を使用して、適切な容器が挿入されているか、不適切な容器が挿入されているかを判定し得る。
【0140】
上記の開示から、本発明は、以下の利点のあらゆる組合せを提供することは明白なはずである:工具なしに設置可能な直線的に作動される容器組立体;その中で弁を単一移動で位置合わせし、密封し、かつ開く装置;ならびに複数の薬物(たとえば、一酸化窒素、一酸化炭素など)の指標。
【0141】
本発明の一例示的実施形態は、かなり詳細に説明されている。記載された例示的実施形態の多くの修正形態および変形形態が、当業者には明白になる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されるものではなく、以下の請求項の範囲によって定義されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体および弁であって、前記弁は前記筐体内に配置されている、筐体および弁と、
前記筐体に一体化している第1の指標付部材であって、前記第1の指標付部材は、第2の指標付部材に補完的になるように適合された、第1の指標付部材と、を備える指標付弁組立体。
【請求項2】
筐体および弁を備える弁組立体であって、前記弁は前記筐体内に配置されている、弁組立体と、
前記筐体に一体化している第1の指標付部材であって、前記第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合された、第1の指標付部材と、
前記弁組立体と流体連通した容器であって、前記容器は、原薬および不活性キャリアガスを収納する、容器と、を備える指標付薬物収納装置。
【請求項3】
前記筐体に一体化した第3の指標付部材であって、前記第3の指標付部材は第4の指標付部材に補完的になるように適合された、第3の指標付部材をさらに備え、前記第1の指標付部材は前記第4の指標付部材に非補完的であり、前記第3の指標付部材は前記第2の指標付部材に非補完的である、請求項2に記載の指標付薬物収納装置。
【請求項4】
複数の指標付部材であって、各指標付部材は対応する指標付部材に補完的になり、非対応する指標付部材に非補完的になるように適合された、複数の指標付部材をさらに備え、1つまたは複数の指標付部材は、前記原薬の識別および容器濃度を示すように所定のように適合される、請求項2に記載の指標付薬物収納装置。
【請求項5】
前記原薬は、一酸化窒素を含み、前記不活性キャリアガスはNを含み、前記容器濃度は、約50ppmから10,000ppmの範囲であり、
前記原薬は、一酸化炭素を含み、前記不活性キャリアガスは、Oを含み、前記容器濃度は、約500ppmから20,000ppmの範囲であり、
前記原薬は、適切な濃度のカルコゲニド化合物である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の指標付薬物収納装置。
【請求項6】
前記第1の指標付部材または前記第2の指標付部材は、
舌部、突起部、ポスト、リッジ、突出部、もしくはレールから選択されたキー、または
溝、スロット、通路、孔または穴から選択された開口である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の指標付薬物収納装置。
【請求項7】
筐体および弁を備える弁組立体であって、前記弁は前記筐体内に配置されている、弁組立体と、
前記筐体に一体化している第1の指標付部材であって、前記第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合された、第1の指標付部材と、
前記弁組立体と流体連通した容器であって、前記容器は原薬および不活性キャリアガスを収納する、容器と、
前記第2の指標付部材を備える襟部であって、前記第2の指標付部材は前記襟部に一体化している、襟部と、を備える指標付薬物作動装置。
【請求項8】
筐体および弁を備える弁組立体であって、前記弁は前記筐体内に配置されている、弁組立体と、
前記筐体に一体化している第1の指標付部材であって、前記第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合された、第1の指標付部材と、
前記弁組立体と流体連通した容器であって、前記容器は原薬および不活性キャリアガスを収納する、容器と、
前記第2の指標付部材を備える襟部であって、前記第2の指標付部材は前記襟部に一体化している、襟部と、
前記筐体の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルと、前記弁と係合するように適合された座部と、を備える受入れ組立体と、
前記弁組立体および前記容器を軸に沿って直線的に作動させ、前記弁および前記座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、前記プランジャ組立体は、
前記襟部に固定されたキャリッジと、
ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、前記ばねは前記キャリッジ、前記弁組立体、前記容器および前記襟部を前記軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、を備えるプランジャ組立体と、を備える指標付薬物送達装置。
【請求項9】
前記カムは圧縮ばねと係合するように適合され、前記圧縮ばねは前記キャリッジと係合するように適合される、請求項8に記載の指標付薬物送達装置
【請求項10】
筐体および弁であって、前記弁は前記筐体内に配置されている、筐体および弁と、無線周波数受信機と連通するように適合された無線自動識別装置と、を備える弁組立。
【請求項11】
筐体および弁を備える弁組立体であって、前記弁は、前記筐体内に配置されている、弁組立体と、
無線周波数受信機と連通するように適合された無線自動識別装置と、
前記弁組立体と流体連通した容器であって、前記容器は原薬および不活性キャリアガスを収納する、容器と、を備える薬物収納装置。
【請求項12】
指標付薬物収納加圧容器をレセプタクルと係合し、かつ座部を有する弁と係合するように、軸に沿って直線的に作動させることを含む、加圧容器と係合する方法。
【請求項13】
筐体および弁を備える弁組立体であって、前記弁は前記筐体内に配置されている、弁組立体と、
前記筐体に一体化している第1の指標付部材であって、前記第1の指標付部材は第2の指標付部材に補完的になるように適合された、第1の指標付部材と、
前記弁組立体と流体連通した容器であって、前記容器は、原薬および不活性キャリアガスを収納する、容器と、
前記第2の指標付部材を備えた襟部であって、前記第2の指標付部材は前記襟部に一体化している、襟部と、
前記筐体の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルと、前記弁と係合するように適合された座部と、を備える受入れ組立体と、
前記弁組立体および前記容器を軸に沿って直線的に作動させ、前記弁および前記座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、前記プランジャ組立体は、
前記襟部に固定されたキャリッジと、
ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、前記ばねは前記キャリッジ、前記弁組立体、前記容器および前記襟部を前記軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、
前記患者に対する前記原薬の送達を調整するために適合された、制御可能な薬物送達および調整装置と、を備えるプランジャ組立体と、を備える薬物送達装置。
【請求項14】
請求項8または13の前記薬物送達装置を提供することを含むその必要とする患者において、肺血管拡張をもたらす、または臓器移植の予後、臓器移植に関連した遅延したグラフ機能、嚢胞性線維症、腸閉塞、壊死性腸炎、血管再狭窄、肝臓炎、肝臓炎に関連した急性肝不全および出血性ショックからなる群から選択される疾病または障害を治療するため、および一酸化炭素が制御され、かつ調整された薬剤投与および投与率を前記患者に送達する方法。
【請求項15】
患者に対する原薬の送達を調整するための薬物送達装置であって、
指標付薬物収納装置の少なくとも一部と係合するように適合されたレセプタクルを備える受入れ組立体と、
前記指標付薬物収納装置の前記弁と係合するように適合された座部と、
前記弁組立体および前記容器を軸に沿って直線的に作動させるように適合し、前記弁および前記座部と係合するように適合されたプランジャ組立体であって、前記プランジャ組立体は、
前記襟部に固定されたキャリッジと、
ばねと係合するように適合されたカムを有するレバーであって、前記ばねは前記キャリッジ、前記弁組立体、前記容器および前記襟部を前記軸に沿って直線的に作動させるように適合された、レバーと、
前記患者に対する前記原薬の送達を調整するために適合された、制御可能な薬物送達および調整装置と、を備えるプランジャ組立体と、を備える薬物送達装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−527949(P2012−527949A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513025(P2012−513025)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/045266
【国際公開番号】WO2010/138114
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(512011440)イノ セラピューティクス エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】