説明

指濡らし器

【課題】持ち運びに便利で使い勝手のよい手の指を濡らすための指濡らし器を提供する。
【解決手段】水11を入れる容器12と、容器12に被さる蓋20と、蓋20を貫通して上方に付勢される押圧部材14とを有し、押圧部材14には吐水口15が設けられた指濡らし器10において、押圧部材14の上部には手の指13幅より狭い溝18が設けられ、溝18内に吐水口15が設けられて、押圧部材14を押すことによって、容器12内の水11の一部が吐水口15から噴出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥した手の指先を水で湿らせる為の指濡らし器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、買い物でビニール袋の開口や紙幣を取り出したりする際に、指先が乾燥しているとうまく行えない場合があり、その場合、指先を舐める等して指先を湿らせるので不衛生であった。このような問題を解決するために、例えば、特許文献1に記載された指先濡らし器具では、台座にアトマイザーを格納しやすいように、窪みを設け、ノズルを上向きにして、横置きに格納し、クジラをイメージしたカバー本体の先端に支軸を設け、潮吹き穴とノズルが同じ位置になり、この上に人さし指をかざし、背に載せた手のひらで、尾を下方に押し下げるとテコの働きでアトマイザーのノズルより水が、あたかもクジラが潮を吹くがごとく、霧状になって潮吹き穴にかざした人さし指をめがけ噴射して適度に濡らすようにしていた。
【0003】
また、特許文献2に記載された指先濡らし器では、水溶液を充填した容器にボール状体を水溶液に接するか又はその一部が没するように収容し、上面略中央に孔部を穿設した蓋体を用いて、ボール状体の一部を蓋体の孔部より円弧状に突出させていた。そして、その外部に露呈されたボール状体の円弧状部分を回転してその湿潤部分を指で触れることで、指に適度な湿潤を与えるようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−072748号公報
【特許文献2】特開2006−150933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2で開示されている指濡らし器は以下のような問題点があった。
(1)特許文献1では、指濡らし器自体を台に固定して、噴射口の上方に合わせて濡らしたい指を置き、その状態で手のひらで指濡らし器のカバー本体を操作して水を噴射させるので、台に固定することが必要になり外出先で使用するには使い勝手が悪かった。
(2)特許文献2では、公共施設例えば郵便局、登記所といった切手や印紙を取り扱う場所や図書館や閲覧所等に設置して、不特定多数の者が使用することが想定されており、個人が携帯して、必要な場所で使用するような持ち運び性が考慮されていなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、持ち運びに便利で使い勝手のよい指濡らし器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う本発明に係る指濡らし器は、水を入れる容器と、該容器に被さる蓋と、該蓋を貫通して上方に付勢される押圧部材とを有し、該押圧部材には吐水口が設けられた指濡らし器において、
前記押圧部材の上部には手の指幅より狭い溝が設けられ、該溝内に前記吐水口が設けられて、前記押圧部材を押すことによって、前記容器内の水の一部が前記吐水口から噴出する。
【0007】
本発明に係る指濡らし器において、前記容器内に水を含ませたスポンジを有することが好ましい。
【0008】
本発明に係る指濡らし器において、前記容器の上部に前記蓋が螺合すると共に、前記容器と前記蓋との間には第1のシール部材が設けられ、前記押圧部材は前記蓋に第2のシール部材を介して上下動可能に設けられていることが好ましい。
【0009】
本発明に係る指濡らし器において、前記吐水口には、常時は前記吐水口を閉塞し、前記押圧部材を押して前記容器内の水を噴出する場合に開となる逆止弁が設けられているのが好ましい。
【0010】
本発明に係る指濡らし器において、前記蓋及び前記容器は、頭部が着脱する人形ケース内に収納されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る指濡らし器は、容器に被さる蓋を貫通して上方に付勢される押圧部材の上部に手の指幅より狭い溝が設けられ、溝内に吐水口が設けられているので、片手で指濡らし器を持ったまま、指で押圧部材を押すことによって吐水口から水を噴出して操作した指の一部のみを濡らすことができ使い勝手がよい。
【0012】
本発明に係る指濡らし器において、容器内に水を含ませたスポンジを有する場合、別途の付勢手段やシール部材を必要としないで小型で簡便な構造とすることができる。
【0013】
本発明に係る指濡らし器において、容器の上部に蓋が螺合すると共に、容器と蓋との間に第1のシール部材が設けられ、押圧部材は蓋に第2のシール部材を介して上下動可能に設けられている場合、持ち運び時に指濡らし器を転倒させても容器、押圧部材及び蓋の隙間から容器内の水が漏れることがなく、持ち運びに便利である。
【0014】
本発明に係る指濡らし器において、常時は、吐水口の流路を閉塞して、押圧部材を押すと流路を開く逆止弁が設けられている場合、吐水口からの水の蒸発を防ぐことができ、且つ転倒させても吐水口から水が漏れることがない。
【0015】
そして、本発明に係る指濡らし器において、蓋及び容器が、頭部が着脱する人形ケース内に収納されている場合、人形ケースに入れて持ち歩いてアクセサリとして使用でき持ち運びに適している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態に係る指濡らし器の蓋の着脱状態を示す説明図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同指濡らし器の押圧非操作時及び押圧操作時の断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態に係る指濡らし器の押圧非操作時及び押圧操作時の断面図であり、(C)は変形例に係る押圧部材の断面図である。
【図4】(A)〜(C)は本発明の第1の実施の形態に係る指濡らし器の指操作時の説明図である。
【図5】(A)〜(C)は同指濡らし器を人形ケースに収納する状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る指濡らし器10は、水11を入れる容器12と、容器12に被さる蓋20と、蓋20を貫通して上方に付勢される押圧部材14とを有している。以下、詳しく説明する。
【0018】
図1(A)、(B)に示すように、水11を入れる容器12は、上端部が開口しており、その開口部に蓋20が着脱可能に設けられている。蓋20には、押圧部材14が貫通し、押圧部材14の上部22が蓋20の上面部より突出している。押圧部材14の上部22には上方に開口した溝18が形成され、その溝18の底部には、吐水口15が設けられている。そして、容器12の上部外周面に雄ねじ27が形成されるとともに、蓋20の内周面に雌ねじ28が設けられて互いにねじ結合するようになっている。蓋20を廻すことにより、容器12より蓋20を取り外すことができる。その容器12の上部の開口部から、容器12内に、水11を入れることができる。また、図4(A)に示すように、容器12は底を有する円筒形状であり、蓋20も円筒形状である。また、押圧部材14の上部22が円筒形状であり、上部22の半径方向に外縁部の一側から他側にかけて断面が長方形状の溝18が設けられている。溝18の幅は押圧部材14の上部22の直径幅の0.4〜0.8倍に設けられている。溝18の深さは溝18の幅の0.2〜0.8倍に設けられている。
【0019】
図2(A)に示すように、容器12には、水11が満たされており、この容器12の上端部と蓋20との間には、容器12内の水11が漏れるのを防止する第1のシール部材(ガスケット)26が設けられている。さらに押圧部材14の外周面と蓋20の内周面の間に第2のシール部材(Oリング)24が設けられている。第2のシール部材24は、押圧部材14の外周面に形成された凹部33に嵌め込まれて、第2のシール部材24を介して、押圧部材14は蓋20に上下動可能に設けられている。
【0020】
また、押圧部材14の下部に挿入孔29が設けられ、その挿入孔29にチューブ21が挿入されて、チューブ21の長さは曲がって容器12の内周面に接する程度で、そのチューブ21の撓みの反発力で押圧部材14を上方に付勢している。また、当然にチューブ21は中空になっており水11の流路になっていて、チューブ21の下端部には、水11を通すための給水口17が設けられており、チューブ21の上端部も開口している。挿入孔29に挿入されたチューブ21は、押圧部材14の挿入孔29に連通する第2の貫通孔30と連通している。そして、押圧部材14の下端部には周方向に突出部35が形成されており、上方向に動作する押圧部材14の突出部35に当接する上受け部35aが蓋20の内周面に形成されているおり、押圧部材14の上方向の抜けを防止している。また同様に、下方向に動作する押圧部材14の突出部35に当接する下受け部34が容器12の内周面に形成され、押圧部材14の下方向への押し込みを規制している。
【0021】
押圧部材14の内部に下部が漏斗状に形成された円筒形状のボール室32が設けられ、第2の貫通孔30の開口部より径が大きいボール25と、ボール25を第2の貫通孔30の開口部に付勢するコイルばね19とで逆止弁31が構成されている。そして、その逆止弁31のボール室32は、溝18の底部を形成するねじ駒23に設けられた第1の貫通孔16と押圧部材14の内部に設けられた第2の貫通孔30とを連通して水11の流路を形成している。また、ボール室32には、ボール25が挿入されており、ボール25は、流路の上流側である第2の貫通孔30の開口部に付勢して常時閉止している。ここで、容器12内の水11が吐水口15から噴射する水11の流路においては、吐出口15側が下流側で、容器12側が上流側となる。ボール室32は、下流側にある第1の貫通孔16と接続され、吐水口15へ繋がっている。また、第1の貫通孔16は、ねじ駒23の中心を軸方向に貫通して設けられており、そのねじ駒23は押圧部材14の溝18の底部にねじ込まれて水11の流路を形成している。
【0022】
次に、第1の実施の形態に係る指濡らし器10の動作について図2(A)、(B)の断面図を参照しながら示す。
常時(押圧部材14が非操作時)は、図2(A)に示すように、押圧部材14はチューブ21の撓みの反発力により上方に付勢されて、蓋20の上部よりその一部が突出している。容器12と蓋20は第1のシール部材26でシールされ、また、蓋20と押圧部材14は第2のシール部材24でシールされている。さらに、逆止弁31を構成するボール25が第2の貫通孔30の水11の流路を塞いでいるので、吐水口15からは、容器12内の水11は流出しないようになっている。
【0023】
次に、図2(B)に示すように、押圧部材14が押されると、容器12内の空気又は水11の体積は圧縮されて、容器12内部の圧力が上昇する。その結果、容器12内の水11の一部が給水口17から、チューブ21の内部を通って押し上げられる。押し上げられた水11は、第2の貫通孔30を経由してボール25を上方に押し上げて(即ち、逆止弁31が開となって)、ボール室32、ねじ駒23に設けられた第1の貫通孔16を介して吐水口15から噴射される。ここで、一例として、指を濡らすのに必要な噴射される水の量は、少なくとも約一滴分の水の量(0.05〜0.07mL程度)であればよく、その程度で指先を湿らせることができる。また、あまり多くの水を一度に噴射させないように、押圧部材14の押し込み量は、突出部35と下受け部34の位置関係により決めることができる。それにより、水11の噴射量を調整できる。
【0024】
また、チューブ21の撓みの反発力のかわりに通常のコイルばね(図示せず)を押圧部材14と容器12の間に配置しコイルばねの力により押圧部材14を上方に付勢してもよい。その場合は、チューブ21は容器12の内周面に接することなく、しかも撓まないような長さにして、容器12の底まで延ばして水の流路を形成する。指濡らし器10の大きさの一例としては、携帯性や指の幅を考慮すると、全体の長さが3〜8cm程度、直径1〜2cm程度が望ましい。この大きさの容器では、10mL程度の水を入れることが可能となる。すると、約140〜200回程度、噴射可能となる。吐水口15の孔径は通常の噴霧器と同様に0.5〜1.0mm程度で水11を霧状に噴霧することが可能である。
【0025】
そして、操作する指13と指濡らし器10の関係を図4(A)〜(C)に示す。指濡らし器10は、押圧部材14の中央部に指13(たとえば親指)の幅より狭い溝18が形成されている。その溝18の底部の中央部に吐水口15が設けられている。その押圧部材14の上部22を、指13で押すようにして使用する。そうすれば、溝18の幅は指13の幅より狭く溝18の深さがある程度(3〜10mm)あるので、指13が溝18の底にある吐水口15を塞ぐことなく、操作した指13先を吐水口15から噴出した水で直接濡らすことができる。また、指濡らし器10の全体の長さが長くてもよければ溝の深さは必要に応じて10mm以上あってもよい。そして、溝18の側壁で、横方向の水11の飛び散りが防止されるので、他の指や衣服に水がかかることがない。
【0026】
指濡らし器10の材質等について説明すると、容器12、蓋20及び押圧部材14は樹脂(ABS樹脂、ポリプロピレン等)製であり、一般的に機械強度や熱にも強い材質が使用される。また、チューブ21は、一例として塩化ビニールや低密度ポリエチレンなどで撓んだ時の反発力があるものがよい。コイルばね19は、鋼材で防錆処理をしたものを使用する。第2のシール部材24、第1のシール部材26は、ゴム系(エチレンプロピレンゴム等)の耐摩耗性、耐候性の良いものを使用する。また、ボール25は、錆に強いステンレス鋼(SUS)、樹脂(ABS樹脂、ポリプロピレン等d)が用いられる。
【0027】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る指濡らし器10aの構成を図3(A)、(B)を参照しながら示す。
容器46の中に水36を吸収させたスポンジ37が収納されている。そのスポンジ37が収納された容器46は上端部が開口し、その開口部には蓋45が設けられている。蓋45には、押圧部材40が貫通している。常時(押圧部材40が非操作時)、押圧部材40は、スポンジ37の反発力により上方に付勢され、押圧部材40の上部が蓋45の上部より突出している。
【0028】
その押圧部材40には溝38が形成され、その溝38の底部には、吐水口39が設けられている。また、押圧部材40の下端部には周方向に突出部50が形成され、上方向に動作する押圧部材40の突出部50に当接する上受け部54が蓋45の内周面に形成され、押圧部材40が上方に抜けないようにしている。そして、容器46の上部外周面に雄ねじ47が形成されるとともに、蓋45の内周面に雌ねじ48が設けられて互いにねじ結合するようになっている。蓋45を廻すことにより、容器46より蓋45を取り外すことができる。その容器46の上部開口部から、容器46より、スポンジ37を取り出して水36を含ませたりすることができる。
【0029】
指濡らし器10aに使用する変形例である押圧部材49について、図3(C)にて説明する。逆止弁52は、溝51の底部に下部が漏斗状に形成された円筒形状のボール室43と、貫通孔53の開口部より径が大きいボール42で構成されている。そして、溝51の底部に、吐水口44が設けられた底板41が設けられている。その吐水口44の径は、ボール42の径より小さいので、ボール42がボール室43より飛び出さないようになっている。また、ボール室43は、貫通孔53及び吐水口44と繋がっている。さらに、ボール室43には、ボール42が挿入されており、常時(押圧部材49が非操作時)は、ボール42がボール42自身の自重により貫通孔53の開口部を閉止している。
【0030】
次に、第2の実施の形態に係る指濡らし器10aの動作について図3(A)、(B)を参照しながら示す。
常時(押圧部材40が非操作時)は、図3(A)に示すように、押圧部材40が押されていないので、押圧部材40はスポンジ37の反発力により上方に付勢されている。また、スポンジ37自身に保水力があるので、水36はスポンジ37の中に保持されている。そのために、容器46内の水の流出を防止するシール部材を必要としない簡便な構造で指濡らし器10aを構成できる。
【0031】
次に、図3(B)に示すように、押圧部材40が押されると、容器46内のスポンジ37が圧縮され、内部に含んだ水36が滲み出し、滲み出した水36は、吐水口39から噴射される。また、指を濡らす水の量は、最低約一滴分の水の量(0.05〜0.07mL程度)でいいので、その水の量で指濡らし器10aの機能を達成できる。また、スポンジ37は、発泡ポリウレタン材質の自動車の洗車用途のスポンジに使用するものが吸水性能が優れ保水量を確保できるので、使用回数をより増加することができる。
【0032】
そして、図3(C)に示す押圧部材49を用いた場合、逆止弁52を有しているので、ボール42が自重により貫通孔53の開口部を閉止している状態では、スポンジ37に含まれた水36が蒸発するのを防止できる。また、押圧部材49が押されると、スポンジ37内の水36が貫通孔53を経由して、ボール42を押し上げ、ボール室43を介して、吐水口44より水36が噴射される。
【0033】
次に、人形ケース55(外観が人形の形をしたケース)に、指濡らし器10を収納する一例について、図5(A)、(B)、(C)を用いて説明する。
人形ケース55は、図5(A)、(B)に示すように、頭部56と人形ケース本体57に分かれ、人形ケース55の内部に指濡らし器10を収納することができる。図5(A)に示す人形ケース55は、頭部56を人形ケース本体57に装着している状態である。また、人形ケース55の肩部分に吊下げるためのストラップ58が設けられている。このストラップ58を携帯電話等に付けると忘れずに携帯でき持ち運びに便利で、使いたい時にすぐ使用できる。
【0034】
図5(B)は、人形ケース55の頭部56が外されている状態であり、頭部56は人形ケース本体57の蓋となり、着脱可能である。そして、頭部56を外して、人形ケース本体57に指濡らし器10を挿入して収納することが可能である。また頭部56は、紛失しないように人形ケース本体57と紐59で繋がっている。
【0035】
人形ケース本体57に指濡らし器10を収納すると、図5(C)に示すように、蓋20の一部と押圧部材14が人形ケース本体57より突出した状態となる。この状態のままで、押圧部材14を押して、指濡らし器10を使用することができ、迅速に指を濡らすことが可能である。
【0036】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない変更等は全て本発明の適用範囲である。
【符号の説明】
【0037】
10、10a:指濡らし器、11:水、12:容器、13:指、14:押圧部材、15:吐水口、16:第1の貫通孔、17:給水口、18:溝、19:コイルばね、20:蓋、21:チューブ、22:押圧部材の上部、23:ねじ駒、24:第2のシール部材(Oリング)、25:ボール、26:第1のシール部材(ガスケット)、27:雄ねじ、28:雌ねじ、29:挿入孔、30:第2の貫通孔、31:逆止弁、32:ボール室、33:凹部、34:下受け部、35:突出部、35a:上受け部、36:水、37:スポンジ、38:溝、39:吐出口、40:押圧部材、41:底板、42:ボール、43:ボール室、44:吐出口、45:蓋、46:容器、47:雄ねじ、48:雌ねじ、49:押圧部材、50:突出部、51:溝、52:逆止弁、53:貫通孔、54:上受け部、55:人形ケース、56:頭部、57:人形ケース本体、58:ストラップ、59:紐

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を入れる容器と、該容器に被さる蓋と、該蓋を貫通して上方に付勢される押圧部材とを有し、該押圧部材には吐水口が設けられた指濡らし器において、
前記押圧部材の上部には手の指幅より狭い溝が設けられ、該溝内に前記吐水口が設けられて、前記押圧部材を押すことによって、前記容器内の水の一部が前記吐水口から噴出することを特徴とする指濡らし器。
【請求項2】
請求項1記載の指濡らし器において、前記容器内に水を含ませたスポンジを有することを特徴とする指濡らし器。
【請求項3】
請求項1記載の指濡らし器において、前記容器の上部に前記蓋が螺合すると共に、前記容器と前記蓋との間には第1のシール部材が設けられ、前記押圧部材は前記蓋に第2のシール部材を介して上下動可能に設けられていることを特徴とする指濡らし器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1に記載の指濡らし器において、前記吐水口には、常時は前記吐水口を閉塞し、前記押圧部材を押して前記容器内の水を噴出する場合に開となる逆止弁が設けられていることを特徴とする指濡らし器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1に記載の指濡らし器において、前記蓋及び前記容器は、頭部が着脱する人形ケース内に収納されていることを特徴とする指濡らし器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−250427(P2012−250427A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124453(P2011−124453)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(598148979)
【Fターム(参考)】