説明

指装着式歯磨き綿布

【課題】水、歯磨き粉を使用せず、指で歯の表面と歯の間の汚れを取り除く指装着式個別包装型綿布を提供する。
【解決手段】テープ状にカットした綿布3の片面に両面テープ2を装着し、各々を密閉式の衛生紙に収納し、使用時に随時取り出し、利き手人差し指に固定し、指で直接歯に圧をかけ、摩擦によって歯の表面に付着した汚れを短時間で取り除き、横幅を指より2mmほど余裕をもたせ突起部分を作ることで、歯間の汚れも取り除けるようにし、使用する材料は全て天然物にすることで体内に有害物質を取り入れないことを特徴とする指装着式歯磨き綿布。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープで指に一時装着し、歯の表面及び歯間の汚れを除去するための指装着式歯磨き綿布に関するものである。
【0002】
従来切り込みを入れた紙をらせん状に丸め、歯の清掃をする道具があった。また、不繊紙に溶液を浸潤させ指に巻きつけて歯を清掃する道具があった。
【特許文献1】公開番号2006−230988号公報
【特許文献2】公開番号2000−51243号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため次のような問題点があった。
(イ)従来、歯の清掃をするために水や歯磨き粉を使用するが、飲食や喫煙の度に毎回実施するには、洗面所等水の供給、排水が出来る設備を必要とし不便を感じることも多い。
(ロ)さらに、口の周りに水や歯磨き粉がつき、特に化粧をしている女性にとって歯磨き後の化粧直し等でさらに時間が取られるという面倒もある。
(ハ)また、歯磨き粉やうがい薬に含まれる物質は容易に体内に浸透し、相応しくない結果を招く恐れもあり、さらに味覚を損なう恐れもある。
(二)指に装着して歯を清掃するペーパー等では、唾液等で指自体が濡れてしまい、外出時には返って不潔感もあった。
(ホ)使い捨てのペーパーにおいても、一日に何回も歯の清掃をするには、数個を持ち歩く必要があり、かさ張るものは相応しくない。
本発明は以上の問題点を解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
テープ状にカットした綿布の片面に両面テープを装着し、各々を密閉式の衛生紙に収納する。使用時に随時取り出し、指先端に固定する事で、歯の表面に付着した汚れを短時間で取り除き、体内に有害物質を取り入れない。また指先端付近にわずかに突出する台紙によって歯間の汚れも取り除ける。以上を特徴とする指装着式歯磨き綿布である。
【発明の効果】
【0005】
従来の化学繊維を使用してない綿布には、汚れを除去し吸着させるという優れた点があることに着目した。また天然素材であり口腔内に使用しても、人体に悪影響を与えることなく、衛生的且つ安心である。水や特別な薬品等も使用せず、いつでもどこでも気になる時に歯の清掃が出来る。布である事で薄い形状であるという利点もあり携帯用に化工し易く、相当な量を携行できるので、日常の仕事の休憩時はもちろん、外出時の携帯にも適している。さらに、乳幼児や介護中の高齢者や、さらに災害等の緊急時など容易に水を使用しにくい環境でも適時口腔内の衛生を保てる。また気分を和ませるハーブ等も浸潤させやすいので、好む方は歯の清掃を兼ね、何種類かの香りを時々の気分に応じて選択し、アロマ効果も楽しめ、口臭予防もできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)包装用紙(1)を2枚合わせた内部にテープ状にカットした綿布(3)の中央両側にわずかなくぼみ(4)をつけ、中央に約1cmほどに幅を残し切り込み(6)を入れた両面テープ(2)を張り合わせたものを密封する。
(ロ)包装用紙(1)の片側にあるあけ口から一方をはがし取り、内部の両面テープ(2)と綿布(3)を取り出す。
(ハ)両面テープ(2)中央の切り込み(6)から一方の両面テープを取り外し、露出した粘着面に指の腹側を密着させる。
(二)その上でさらに片側の両面テープ(2)を約1cm程の幅を残し取り外し、指の脊側(爪のある側)に張り、指の腹で歯の表面を摩擦して汚れを取る。指の腹側にも綿布(3)があるので口腔内でも装着した指が濡れることは無い。
(ホ)中央の綿布のくぼみから約1cm程残した台紙(5)が突出しているので、歯の間の汚れも取り易い。柔らかい綿布のみでの使用をする際にも容易に台紙は取り外せ、使用感も自由に選べる。
(ヘ)また、綿布(3)にアロマオイル、ハーブエキス等を浸潤させておけば、口腔内の清掃をしながら精神的ケアや、血行を促進し歯茎の病気、口臭等の予防も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の開封の仕方を解説した図
【図3】本発明の装着方法を示すイラスト図
【図4】本発明の使用例を示すイラスト図
【符号の説明】
【0008】
1 包装紙
2 両面テープ
3 綿布
4 綿布のくぼみ部分
5 両面テープ突出部分
6 両面テープの切り込み
7 両面テープの台紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指幅よりわずか広めのテープ状にカットした綿布の片面に両面テープを装着し、綿布中央部両側を綿布だけ切り取り幅を内側に約数ミリ程くぼませ、両面テープ台紙がわずかに突出するようにし、両面テープは中央部に約1cmほどの幅をとり、切り込みを入れ、一つ一つ密閉式の衛生紙に収納し、歯の表面及び歯間を清掃する事を特徴とする指装着式歯磨き綿布。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−268876(P2009−268876A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148619(P2008−148619)
【出願日】平成20年5月10日(2008.5.10)
【出願人】(508169030)
【Fターム(参考)】