説明

指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸

【課題】極めて簡単な構造で指詰めを防止しながら、建物の開口部を広く開く。
【解決手段】引き戸は、戸先側に取っ手2を設けている。取っ手2は、引き戸1の表面に指先の挿入凹部4を有する。挿入凹部4は、引き戸1を閉める閉め部4Aと、引き戸1を開く開き部4Bとに分割している。閉め部4Aは、引き戸1の戸先側に、指先を引っ掛けて引き戸1を閉める閉め側立ち上がり部5を有し、開き部4Bは、引き戸1の戸先側に、挿入凹部4に入れた指先を通過できる指先通過隙間8を有すると共に、戸先側と反対側の開き側には、指先を引っ掛けて引き戸1を開く開き側立ち上がり部6を有する。引き戸は、挿入凹部4の閉め部4Aに指先を入れて、閉め部4Aに設けた閉め側立ち上がり部5に指先を引っ掛けて引き戸1が閉め、挿入凹部4の開き部4Bに指先を入れて、開き部4Bに設けた開き側立ち上がり部6に指先を引っ掛けて引き戸1を開く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取っ手に指先を入れて引き戸を開くとき、引き戸と戸袋や壁パネルとの間で、また、引き戸と引き戸との間で指を詰めないようにしている指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸に関する。
【背景技術】
【0002】
図1の(a)(b)は、取っ手92に指先を入れて引き戸91を戸袋93Aに入れて、建物の開口部90を開く状態を示している。この図の(b)で示すように、引き戸91が完全に開かれる状態で、引き戸91が戸袋93Aや壁等の壁パネル93に接近するとき、引き戸91と壁パネル93との間で指先が挟まれて指詰めすることがある。
さらに、図2に示すように、片面が壁パネル93に接近して開かれる引き戸91や、図3に示すように、複数枚の引き戸91が壁パネル93に接近して開かれる構造にあっては、片面や両面の取っ手92で指詰めすることがある。
【0003】
この弊害を防止することを目的として、種々の構造の引き戸が開発されている。(特許文献1ないし4参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−131553号公報
【特許文献2】特開2003−193711号公報
【特許文献3】特開2011−12439号公報
【特許文献4】特開2003−232165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の引き戸は、取っ手の上部に、引き戸の表面から突出するストッパを固定している。この引き戸は、引き戸を戸袋に入れて建物の開口部を開くとき、ストッパが戸袋の開口部に当たって引き戸の移動が停止される。このため、取っ手と戸袋の開口部とで指先を詰めることがない。
【0006】
特許文献2〜4の引き戸は、引き戸の表面から突出するストッパを取っ手に設けており、引き戸を開くときに、このストッパが突出して戸袋の開口部に当たって指詰めを防止する。
【0007】
これ等の公報に記載する引き戸は、取っ手のストッパを戸袋の開口部に当てて、引き戸の開き位置を制限して、取っ手に入れた指が挟まれるのを防止する。ストッパは、取っ手が戸袋の内側に収納されない位置で引き戸を停止させる。このため、引き戸を完全に開くことができず、建物の開口部の開口幅が狭くなる欠点がある。また、特許文献2〜4の取っ手は、複雑な構造でストッパを突出させるので、取っ手が高価になるばかりでなく、故障しやすい等の欠点もある。
【0008】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造としながら、指詰めが防止でき、しかも建物の開口部を広く開くことができる指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0009】
本発明の引き戸は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
請求項1に記載される引き戸は、引き出しされる戸先側に取っ手2を設けている。取っ手2は、引き戸1の表面から凹んでいる指先の挿入凹部4を有している。この挿入凹部4は、引き戸1を閉める閉め部4Aと、引き戸1を開く開き部4Bとに分割している。閉め部4Aは、引き戸1の戸先側に、挿入凹部4に入れた指先を引っ掛けて引き戸1を閉める閉め側立ち上がり部5を有している。開き部4Bは、引き戸1の戸先側に、挿入凹部4に入れた指先を通過できる指先通過隙間8を有すると共に、戸先側と反対側の開き側には、挿入凹部4に入れて指先を引っ掛けて引き戸1を開くことができる開き側立ち上がり部6を有している。引き戸は、挿入凹部4の閉め部4Aに指先を入れて、閉め部4Aに設けた閉め側立ち上がり部5に指先を引っ掛けて引き戸1が閉め、挿入凹部4の開き部4Bに指先を入れて、開き部4Bに設けた開き側立ち上がり部6に指先を引っ掛けて引き戸1を開くようにしている。
【0010】
以上の指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸は、極めて簡単な構造としながら、指詰めが防止でき、しかも建物の開口部を広く開くことができる特徴がある。それは、以上の引き戸が、従来のように表面に突出するストッパを設けるのではなく、挿入凹部の開き部に指先を入れて開き側立ち上がり部を押して開くとき、指詰めする戸先側には指先通過隙間を設けているので、指先をこの指先通過隙間に通過させて指詰めすることがないからである。また、引き戸を閉じるときは、閉め部に設けている閉め側立ち上がり部を指先で押してスムーズに閉めることができるので、簡単に引き戸を閉めることもできる。したがって、以上の引き戸は、簡単に閉めたり開いたりできると共に、開くときには指詰めを確実に防止できる。
【0011】
本発明の請求項2の指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸は、取っ手2を引き戸1の両面に設けている。
以上の引き戸は、両面に設けている取っ手でもって、引き戸を両面から指詰めすることなく大きく開くことができる。
【0012】
本発明の請求項3の指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸は、戸袋3Aに出し入れされる引き戸1としている。
以上の引き戸は、戸袋に指詰めすることなく大きく開いて出し入れできる。
【0013】
本発明の請求項4の指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸は、挿入凹部4の閉め部4Aが、引き戸1の戸先側の反対側において、底部から引き戸1の表面に向かって上り勾配に傾斜する指先のスリップ面7を有している。
以上の引き戸は、閉め部の開き側にスリップ面を設けているので、ユーザーが閉め部に指先を入れて開くことがない。それは、指先でスリップ面を押して引き戸を開くとき、指先が滑ってスムーズに引き戸を開くことができないからである。したがって、この引き戸は、引き戸を開くときに、ユーザーが閉め部に指先を入れることなく、開き部に指先を入れて引き戸を開くので、より確実に指詰めを防止しながら開くことができる特徴がある。
【0014】
本発明の請求項5の指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸は、挿入凹部4が、上側に閉め部4Aを、下側に開き部4Bを設けている。
以上の引き戸は、上側に閉め部を設けて、下側に開き部を設けているので、ユーザーは上側の閉め部に指先を入れて引き戸を楽に閉めることができ、また、開くときには、ユーザーが、下側の開き部に指先を入れて、指詰めすることなく引き戸を開くことができる。
【0015】
本発明の請求項6の指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸は、開き部4Bが、指先通過隙間8に突出するように、開き側立ち上がり部6よりも低い引出し凸部9を備えている。
この引き戸は、引き戸を完全に開いて戸袋に入れた状態で、引出し凸部に指先を引っ掛けて、滑らず引き戸を戸袋から引き出して閉めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来の引き戸を開く状態を示す水平断面図である。
【図2】従来の他の引き戸を開く状態を示す水平断面図である。
【図3】従来の他の引き戸を開く状態を示す水平断面図である。
【図4】本発明の一実施例にかかる指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸の正面図である。
【図5】図4に示す引き戸の取っ手部分を下側から見た拡大断面斜視図である。
【図6】図5に示す引き戸を開いて戸袋に収納した状態を示す断面斜視図である。
【図7】図5に示す引き戸の取っ手を反対側から見た拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸を例示するものであって、本発明は引き戸を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0018】
図4ないし図7に示す引き戸1は、引き出される戸先側に取っ手2を固定している。この引き戸1は、取っ手2に指を入れて開閉される。図に示すように、建物の開口部を開く引き戸は、引き戸を開くときに、引き戸が戸袋に入れられ、あるいはその両面又は片面が壁や壁パネルに接近することがある。このように、戸袋や壁パネルに接近して開かれる引き戸は、建物の開口部を開いて戸袋や壁パネルに接近するとき、戸袋や壁パネルとの間で指詰めすることがある。また、図示しないが、複数枚の引き戸が壁パネルに接近して開かれる構造にあっては、引き戸を開くときに、引き戸と引き戸との間で指詰めすることがある。本発明の引き戸は、戸袋や壁や壁パネル、あるいは隣り合う引き戸に接近して指詰めしない独特の構造の取っ手を設けている。
【0019】
図5と図6の引き戸1は、戸先側の両面に指詰めしない取っ手2を設けている。この引き戸1は、建物の開口部10を開く状態で、両面を壁パネル3に接近させる状態で使用される。図示しないが、本発明の引き戸は、建物の開口部を開く状態で、片面のみを壁や壁パネル、あるいは隣り合う引き戸に接近する用途にも使用されるが、この引き戸は、指詰めしない取っ手を片面又は両面に設けることができる。
【0020】
指詰めしない取っ手2は、図5ないし図7の斜視図に示すように、指先を入れて引き戸1を開閉できるように、引き戸1の表面から凹んでいる指先の挿入凹部4を設けている。この引き戸1は、両面に取っ手2を固定する切り欠きを設けて、この切り欠きに金属やプラスチックを成形している取っ手2を嵌着して固定している。引き戸1は、建物の開口部10を完全に開くことでき、かつ、完全に開いた状態から引き戸1を引き出して建物の開口部10を閉めることができるように、取っ手2を引き戸1の戸先側の側縁に設けている。
【0021】
取っ手2は、挿入凹部4を、引き戸1を矢印Aで示す方向に移動して建物の開口部10を閉める閉め部4Aと、引き戸1を矢印Bの方向に移動して建物の開口部10を開く開き部4Bとに分割している。図の取っ手2は、挿入凹部4を、上下に分割して、閉め部4Aと開き部4Bとを設けている。さらに、これ等の図の取っ手2は、挿入凹部4の上側に閉め部4Aを、下側に開き部4Bを設けている。ただし、図示しないが、これとは反対に、上側に開き部を設けて、下側に閉め部を設けることもできる。また、図示しないが、閉め部と開き部とを、引き戸を開閉するために移動する方向に分割して設けることもできる。
【0022】
引き戸1は、矢印Aで示すように、建物の開口部10を閉じる方向に移動させるときに指詰めすることはない。したがって、挿入凹部4の閉め部4Aは、指先を引っ掛けて、引き戸1を矢印Aの方向に移動させて確実に閉じることができるように、引き戸1の戸先側に、挿入凹部4に入れた指先を引っ掛けて引き戸1を閉める閉め側立ち上がり部5を設けている。閉め側立ち上がり部5は、閉め部4Aの底面に対して垂直に立ち上がる面として、ユーザーがここに指先を引っ掛けてスムーズに引き戸1を閉じることができる。ただ、閉め側立ち上がり部は、底面に対して必ずしも垂直面とする必要はなく、ユーザーが指先を引っ掛けてスムーズに引き戸を閉じることができる角度とすることができる。
【0023】
さらに、図の閉め部4Aは、引き戸1の戸先側の反対側、すなわち閉め側立ち上がり部5の反対側を、閉め部4Aの底面から引き戸1の表面に向かって上り勾配に傾斜する指先のスリップ面7を設けている。スリップ面7は、ユーザーがここに指先を引っ掛けて引き戸1を閉じることが難しいように、たとえば、引き戸1の表面に対する傾斜角(α)を約45度としている。スリップ面7は、傾斜角(α)を小さくして、指先を滑りやすくできる。ただ、傾斜角(α)を小さくすると、横幅(W)が広くなって、閉め部4Aを広くする必要があるので、好ましくは、スリップ面7の傾斜角(α)は、20度ないし60度とする。閉め部4Aの開き側の側面にスリップ面7を設けている閉め部4Aは、ユーザーがここに指先を当てて引き戸1を開くことがなく、指詰めをより確実に防止できる。
【0024】
開き部4Bは、引き戸1を開くときに指先を通過させて指詰めしないように、引き戸1の戸先側に、挿入凹部4に入れた指先を通過できる指先通過隙間8を設けて、戸先側の反対側に位置する開き側には、挿入凹部4に入れて指先を引っ掛けて引き戸1を開くことができる開き側立ち上がり部6を設けている。すなわち、開き部4Bは、底面の開き側(図5において右側)には開き側立ち上がり部6を、閉じ側である戸先側(図5において左側)には指先通過隙間8を設けている。開き側立ち上がり部6は、底面に対して垂直な面として、ユーザーが指先を確実に引っ掛けて引き戸1を開くことができるようにしている。ただし、この開き側立ち上がり部も、必ずしも底面に対して垂直面とする必要はなく、ユーザーがここに指先を引っ掛けて引き戸をスムーズに開くことができる角度とすることができる。
【0025】
開き部4Bの戸先側に設けている指先通過隙間8は、引き戸1を完全に開く位置に移動するときに、開き部4Bに入れた指をここを通過させて開き部4Bの外側に案内できるように、開き部4Bの底面とほぼ同一平面としている。開き部は、底面と同一面として指先通過隙間を設けることができるが、図7の開き部4Bは、指先通過隙間8に突出して、開き側立ち上がり部6よりも低い引出し凸部9を設けている。開き部4Bの戸先側に引出し凸部9を設けている引き戸1は、建物の開口部10を完全に開いて、図6に示すように戸袋3Aに完全に収納された引き戸1を、ユーザーがスムーズに戸袋3Aから引き出すことができる。それは、指先通過隙間8に入れた指先を引出し凸部9に引っ掛けて、引き戸1を戸袋3Aから引き出しできるからである。引出し凸部9は、突出高さを高くして、戸袋3Aからよりスムーズに引き出しできる。ただ、引出し凸部9が高すぎると、引き戸1を戸袋3Aに入れるときに、指先がここに引っ掛かって指詰めしやすくなる。したがって、引出し凸部9が開き部4Bの底面から突出する高さは、引き戸1を戸袋3Aからスムーズに引き出しでき、かつ、引き戸1を戸袋3Aに入れるときに指詰めしない高さ、たとえば、1mmないし3mmとする。
【符号の説明】
【0026】
1…引き戸
2…取っ手
3…壁パネル 3A…戸袋
4…挿入凹部 4A…閉め部
4B…開き部
5…閉め側立ち上がり部
6…開き側立ち上がり部
7…スリップ面
8…指先通過隙間
9…引出し凸部
10…開口部
90…開口部
91…引き戸
92…取っ手
93…壁パネル 93A…戸袋


【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸先側に取っ手(2)を設けている引き戸であって、
前記取っ手(2)が、引き戸(1)の表面から凹んでいる指先の挿入凹部(4)を有し、この挿入凹部(4)が引き戸(1)を閉める閉め部(4A)と、引き戸(1)を開く開き部(4B)とに分割され、
前記閉め部(4A)は、引き戸(1)の戸先側に、挿入凹部(4)に入れた指先を引っ掛けて引き戸(1)を閉める閉め側立ち上がり部(5)を有し、
前記開き部(4B)は、引き戸(1)の戸先側に、挿入凹部(4)に入れた指先を通過できる指先通過隙間(8)を有し、かつ、戸先側の反対側の開き側には、挿入凹部(4)に入れて指先を引っ掛けて引き戸(1)を開くことができる開き側立ち上がり部(6)を有し、
前記挿入凹部(4)の閉め部(4A)に指先を入れて、閉め部(4A)に設けた閉め側立ち上がり部(5)に指先を引っ掛けて引き戸(1)が閉められ、
前記挿入凹部(4)の開き部(4B)に指先を入れて、開き部(4B)に設けた開き側立ち上がり部(6)に指先を引っ掛けて引き戸(1)を開くようにしてなる指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸。
【請求項2】
前記取っ手(2)が引き戸(1)の両面に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載される指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸。
【請求項3】
前記引き戸(1)が戸袋(3A)に出し入れされる引き戸である請求項1又は2に記載される指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸。
【請求項4】
前記挿入凹部(4)の閉め部(4A)が、引き戸(1)の戸先側の反対側に、底部から引き戸(1)の表面に向かって上り勾配に傾斜する指先のスリップ面(7)を有する請求項1ないし3のいずれかに記載される指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸。
【請求項5】
前記挿入凹部(4)が、上側に閉め部(4A)を、下側に開き部(4B)を設けている請求項1ないし4のいずれかに記載される指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸。
【請求項6】
前記開き部(4B)が、指先通過隙間(8)に突出するように、開き側立ち上がり部(6)よりも低い引出し凸部(9)を設けている請求項1ないし5のいずれかに記載される指詰め防止構造の取っ手を有する引き戸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−23924(P2013−23924A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160243(P2011−160243)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(591035416)ニホンフラッシュ株式会社 (6)