振れ回り式スノードーム
【課題】従来のスノードームはその展示物が固定されておりその周辺を浮遊物が浮遊、飛散するだけであった。本発明はこれらを抜本的に解決して球形のドーム内に撹拌装置の軸等貫入させることなく外部からの駆動のみで、持続的に内部の展示物が全体及び部分ともに揺れ動きその周りの浮遊物を浮遊、循環させて展示効果の大幅向上を図ろうとする。
【解決手段】本発明のスノードームは球形ドーム部の支持軸を球体の下部に設けこれを外部の駆動機構により球体の中心（球心）を中心とする振れ回り運動をさせ球体内の展示物を揺れ動くように見せるとともに、球体内部に封入した小球も球体の底の周辺部を回転動させることで球体内部の透明液体および浮遊物を撹拌し持続的に浮遊、循環させる。このとき展示物はその最下部を球体の底面の台座に固定しその上部は全体もしくは一部が液体の流れにより揺れ動く部材で構成すると動きが映えてよりその展示演出効果が向上する。
【解決手段】本発明のスノードームは球形ドーム部の支持軸を球体の下部に設けこれを外部の駆動機構により球体の中心（球心）を中心とする振れ回り運動をさせ球体内の展示物を揺れ動くように見せるとともに、球体内部に封入した小球も球体の底の周辺部を回転動させることで球体内部の透明液体および浮遊物を撹拌し持続的に浮遊、循環させる。このとき展示物はその最下部を球体の底面の台座に固定しその上部は全体もしくは一部が液体の流れにより揺れ動く部材で構成すると動きが映えてよりその展示演出効果が向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は玩具や置物として用いられるスノードームに関する。スノードームはスノーグローブとも呼ばれ、主に球形状もしくは最頂部が半球形でその下が円筒形状のガラスやアクリル樹脂等透明体で形成されその内部中央に人形やフィギュア等展示物を置きその周囲を水や油等の透明液体（以下液体と言う）ならびにこれに浮遊可能な粉体（パウダー）や箔等浮遊物を封入した上部のドーム部と、それを支えて定置させるための下部の基底部より構成される。これを使用者が手で上下逆さまにしたり振ったりすることにより内部の浮遊物が撹拌されスノードームをもとの位置に戻すと浮遊物が循環し、沈降しその際の展示効果を愉しむものである。例えばクリスマスの飾りとしてサンタクロースの周辺に白い粉雪状のパウダーがゆっくりと降ったり吹雪のように舞ったりするよう工夫したスノードームは季節の催しの飾り物や玩具としてよく用いられている。
【背景技術】
【０００２】
前述の通り、構造が簡単で使い方も簡易なため古くから用いられている。内部に封入される展示物と水や油等の透明液体と浮遊物の色、形状あるいは比重により各種の展示効果が得られようその組み合わせやデザインに多くの工夫や応用がなされている。
【実用新案文献１】
実用新案登録願整理番号１００１４
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来のスノードームはその展示物が固定されておりその周辺を浮遊物が浮遊、飛散するだけであった。本発明はこれらを抜本的に解決して球形のドーム内に撹拌装置の軸等貫入させることなく外部からの駆動のみで、持続的に内部の展示物が全体及び部分ともに揺れ動きその周りを浮遊物が浮遊、循環させて展示効果の大幅向上を図ろうとする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明のスノードームは球形ドーム部（以下球体と言う）の支持軸を球体の下部に設けこれを外部の駆動機構により球体の中心（球心）を中心とする振れ回り運動をさせ球体内の展示物を揺れ動くように見せるとともに、球体内部に封入した小球も球体の底の周辺部を回転させることで球体内部の透明液体およびそれに浮遊し得る浮遊物を撹拌し持続的に浮遊、循環させることを骨子とする。このとき展示物はその最下部を球体の底面の台座に固定しその上部は全体もしくは一部が液体の流れにより揺れ動く部材で構成すると展示効果がより大きい。
【発明の効果】
【０００５】
本発明に関るスノードームはドームの形状は球体としその下部を筐体で覆い隠すようにしその内部の駆動機構の働きで球体が振れ回りしても外観は球形状のため動かないように見えるにかかわらず球体内の展示物は揺れ動く今までにない表現が印象的に見え大きな展示効果が得られる。本発明のスノードームは球体、浮遊物等の材料や展示物のデザイン等従来のものを基板に活用しながら、ドーム球体の内部に新たに小球を付加し該球体内外を貫通する部材なしに外部に振れ回り運動を与える駆動機構を付加するだけでスノードーム本体を手で振った時のような内容物の撹拌、循環と新たに展示物の揺動等斬新な機能が複合的、持続的に得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明に関る構造の概略断面図
【発明を実施するための形態】
【０００７】
本発明に関るスノードームはドーム部を透明な球体とし、それを下部の筐体に収納される駆動機構で振れ回りするように構成する。振れ回りは駆動軸の駆動回転で該球体の球心で交わる該球体の支持軸がその回りを回転することで得られ、該球体の内部に設置される展示物の底面近傍を透明な液体および浮遊物とともに封入される小球も振れ回り回転運動をするため該液体および浮遊物が撹拌され展示物の周囲を浮遊、循環する。
【実施例】
【０００８】
以下、本発明を図１の応用実施例、図２のほかの応用実施例および図３の保持具の構造例について説明する。図１は本発明によるスノードームの概略断面図を示し、スノードーム本体（１）は主にドーム部の球体（２）と基底部を構成する筐体（３）で構成され、球体（２）はガラスやアクリル等透明な材料で形成され、筐体（３）は同本体下部に円筒形もしくは適当な形状の中空体として樹脂、石膏や木材等で形成され上部の天面には仕切り用の中空板（８）が設けられる。該球体（２）の下部は台座（４）で区切られこれはゴム、樹脂またはガラス等の材料で構成され該球体（２）に封入する下記部品の入口兼展示物設置用部材で封入後は該球体（２）に密閉固定され一体的な構造体となる。該球体（２）内部には展示物（９）が該台座（４）面に固定され、あわせて水や油等透明液体（図示せず）ならびにこれに浮遊し循環し得る浮遊物（１１）および樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる小球（５）も適当数封入される。該筐体（３）内には駆動機構（６）を設け電動モーターオルゴールのバネあるいはゴム等動力源および歯車、プーリー等動力伝達装置あるいは必要に応じて変速装置（いずれも図示せず）を備え駆動軸（６１）を図１の下部回転方向矢印の示すように回転駆動させる。該駆動軸（６１）の軸心（一点鎖線Ｚ−Ｚで示す）は上方の該球体（２）の中心である球心方向に一致する。該球体（２）下部の該台座（４）には支持軸（７）が設けられその一端は該台座（４）に接し他の一端は該駆動軸（６１）に連結される連結部（７１）と接し、その軸心（一点鎖線Ａ−Ａで示す）の方向は該駆動軸（６１）と同様該球体（２）の球心と一致し、その端部のどちらか一方は軸受け（４１）を介して該球体（２）と互いに回転可能なように設けられ、かつ軸心Ｚ−Ｚと軸心Ａ−Ａは球心で互いに９０度未満の所定の角度をなして交叉する。図１の実施例において該軸受け（４１）は該台座（４）内に設けられ該支持軸（７）上端部はその中央に嵌合されその下端部は該連結部（７１）に固着されているが該軸受け（４１）は該台座（４）内でなく該連結部（７１）側に設け該支持軸（７）の下端部を受け、上端部は該台座（４）に固定しても同様である。なお、図１において一点鎖線Ｂ−Ｂは前記軸心Ａ−Ａが１８０度対称の反対側にあるときの軸心、また同Ｘ−Ｘは該球体（２）の中央水平面を示しいずれも該球体（２）の中央の球心を通る。
【０００９】
該駆動機構（６）が作動し該駆動軸（６１）が回転駆動するとこれに連結する該連結部（７１）および該支持軸（７）も駆動され該球体（２）はその球心を回動の中心とする振れ回りをする。この振れ回り動作により、該球体（２）内部の該小球（５）はその底部近傍を重力により転がりながら転回動して周囲の液体ならびに浮遊物（１１）を撹拌し該球体（５）の内面に沿って図１の矢印方向に流れを起こし該展示物（９）周囲を舞ったり降ったりして循環させる。なお、この小球（５）が該球体（２）内に封入されていないと該球体（２）上部に空気面がほとんどないよう十分に充填された液体は外部から回転や少々の振れ回りを与えても慣性によりほとんど動かず従って浮遊物の撹拌、循環も起こらないので該小球（５）の材質、形状および個数は最適なものを選定する。該球体（２）は該駆動軸（６１）を回転中心とする公転的な回転と自己の支持軸（７）を回転中心とする自転的な回転の双方が可能であるが、本実施例では図１に破線で示すように該球体（２）もしくはその台座（４）外面と該筐体（３）間を支持具（４２）で連結し前記の自転的な回転を制約し該球体（２）および内部の展示物（９）の向きがほとんど常に正面等一定方向に向くようにする。該支持具（４２）は弾性や可撓性のあるゴム、バネあるいは樹脂等部材で構成され常に該球体（２）等回転体を該筐体等非回転体に引っ張りほとんど回転させないが、上記回転体への締結位置によっては該球体（２）の振れ回りとともに正面から見て左右方向に若干の回動は残る。この結果本実施例では該展示物（９）は球心を中心とするミソすり運動のような振れ回りとあわせて若干量の左右に正面方向が振れ動く複雑な動きが生起され、あたかも該展示物（９）が踊ったり動き回ったりしているように見える効果が生ずる。
【００１０】
該球体（２）は内部に液体を有し直径１０センチメートル程度の球体を有するスノードームでは約１キログラム程度の重量となり該駆動機構（６）の該駆動軸（６１）および該連結部（７１）には比較的大きな偏荷重がかかりこれ等の機構が十分に丈夫でないと作動を阻害し信頼性を低下させる恐れがある。これに対処するため該駆動軸（６１）に該連結部（７１）と１８０度反対の空間位置にカウンターバランスとなる釣り合いおもり（７２）を鉄等比重の大きい金属で構成し連結部を設けて必要に応じて付加するとよい。なお該連結部（７１）は図１では太い直線で示すが実際の部材構造は同図に破線で示すような該駆動軸（６１）とともに回転する円板（７３）もしくは同様断面形態の直方体で構成してもよい。また該筐体（３）上方の天面に中空板（８）を設けこれはその中空部がその内縁部で該球体（２）の下方の球面外周と互いに滑動して回転可能に嵌め合うようポリプロピレン等滑り安い樹脂材料を用いたり潤滑剤を塗布したり、適宜隙間を設けたりして設定するとその重量を負担させることができ同時に該筐（３）内部の密閉も図れる。
【００１１】
該展示物（９）は前述のように振れ回るがこのときその展示物全体もしくはその部分がこの周囲を流れる該液体により押されたり変形したりして揺れ動くように柔構造にすると展示効果がさらに向上できる。図１の応用例は該展示物（９）にその一部である展示物部分（１０）が弾性や可撓性を持つワイヤーやテグス等線材で結合されている場合を示す。
【００１２】
今まで述べた実施例を基本に、若干の変更を加えたほかの応用実施例を図１を基本にして図２にその断面概略図を図３に保持具部分の構造概略概観図を以下に示す。図２において該軸受け（４１）および該支持軸（７）は玉軸受け（４１１）に置き換え、該連結部（７１）は板状の前記円板（７３）に置き換えて組み合わせて駆動装置を示すが、このようにすると構造が簡略化し強度も得やすくなる。釣り合いおもり（７２）は前記の応用例と同様必要に応じて設ける。また前記応用例で示した該球体（２）のＡ−Ａ軸回りの回転を抑制するいわゆるストッパーのための支持具（４２）は図２の例のように該球体（２）もしくはその台座（４）の回動可能部分における保持具Ａ（４２１）と該筐体（３）のような非回転の固定部分における保持具Ｂ（４２２）の少なくとも一対の組み合わせを設けてもよい。その構造概観を図３に示すが、該保持具Ａ（４２１）は断面が円形もしくは楕円形の柱形状で該球体（２）の外方向に放射状に適当長さ設け、これと対をなす保持具Ｂ（４２２）を同図に示すように該筐体の上面上に組み合わさり前者の振れ回りでも後者にぶつかってそれ以上の回転が不能となるよう一組設ける。このような保持具の対は該筐体上またはその内部に複数（図示せず）設けてもよい。
【００１３】
またそのほかの応用例として該支持具（４２）の軸受け（４１）を別の電動モーター等回転駆動装置に置き換えると該球体（２）は該駆動軸（６１）の回転とは個別の回転が得られ新たな展示効果が得られる。また該軸受け（４１）を用いない場合該球体（２）は該支持軸（７）および該駆動軸（６１）が一体としてこの駆動軸のまわりを回転しまた異なった展示効果を発揮できる。なお外筐体（３）内部に光源（３１）を設け点灯すると該球体（２）の透明な下部から内部の展示物（９）および浮遊物（１１）が照明されライトアップ効果が可能となる。該筐体（３）内に既述のようにオルゴールを備え該駆動機構（６）に組み込んだり別途電子的な音楽音源を設けたりしてこれらの音楽と該球体（２）および内部の該展示物（９）の動きを同調させることもできる。特に前者ではオルゴールの発音機構の回転速度は該駆動機構（６）の該駆動軸（６１）の回転速度と同調するため従って該展示物（９）の動きの速さとも同調して調和が取れやすくなる。なお、本発明の応用例の説明ではドームの形状を球形としたがこれは既述のように該球体（２）が振れ回っても外観的には一定な球形状で安定して見えるためであり、もしこのドームの形状が上部は半球状で下部が円筒状につながるいわゆるドーム形状であったり立方体やその他の形状であったりしてもよい。また、該球体（２）内の透明な単一液体の替わりに水や油等透明もしくは色の着いた複数の互いに混合しにくい複数の液体を封入すると該球体（２）の振れ回りとともに液面相互間の境界面が複雑な模様を生成し該展示物（９）や該浮遊物（１１）無しでも大きい展示効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【００１４】
本発明によるスノードームは展示物の振れ回りや複雑な揺れ動きが可能となり、例えば展示物のサンタクロースが降りしきる雪の中で揺れるように踊ったり、大黒様がゆれ動いて小槌を振り黄金色の小判が舞い散ったりするような演出展示や各種応用効果が期待できるので季節の行事や縁起関連の催事等用置物、玩具あるいは地域の景勝にあわせたみやげ品やディスプレー、展示物として従来のスノードームでは得られなかった全く新しい販路の開拓が可能とる。
【符号の説明】
【００１５】
（１）スノードーム本体 （２）球体 （３）筐体 （４）台座 （５）小球 （６）駆動機構 （７）支持軸 （８）中空板 （９）展示物 （１０）展示物部分 （１１）浮遊 （４２）支持具 （６１）駆動軸 （７１）連結部 （７２）釣り合いおもり （７３）円板 （４２１）保持具Ａ （４２２）保持具Ｂ
【技術分野】
【０００１】
本発明は玩具や置物として用いられるスノードームに関する。スノードームはスノーグローブとも呼ばれ、主に球形状もしくは最頂部が半球形でその下が円筒形状のガラスやアクリル樹脂等透明体で形成されその内部中央に人形やフィギュア等展示物を置きその周囲を水や油等の透明液体（以下液体と言う）ならびにこれに浮遊可能な粉体（パウダー）や箔等浮遊物を封入した上部のドーム部と、それを支えて定置させるための下部の基底部より構成される。これを使用者が手で上下逆さまにしたり振ったりすることにより内部の浮遊物が撹拌されスノードームをもとの位置に戻すと浮遊物が循環し、沈降しその際の展示効果を愉しむものである。例えばクリスマスの飾りとしてサンタクロースの周辺に白い粉雪状のパウダーがゆっくりと降ったり吹雪のように舞ったりするよう工夫したスノードームは季節の催しの飾り物や玩具としてよく用いられている。
【背景技術】
【０００２】
前述の通り、構造が簡単で使い方も簡易なため古くから用いられている。内部に封入される展示物と水や油等の透明液体と浮遊物の色、形状あるいは比重により各種の展示効果が得られようその組み合わせやデザインに多くの工夫や応用がなされている。
【実用新案文献１】
実用新案登録願整理番号１００１４
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来のスノードームはその展示物が固定されておりその周辺を浮遊物が浮遊、飛散するだけであった。本発明はこれらを抜本的に解決して球形のドーム内に撹拌装置の軸等貫入させることなく外部からの駆動のみで、持続的に内部の展示物が全体及び部分ともに揺れ動きその周りを浮遊物が浮遊、循環させて展示効果の大幅向上を図ろうとする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明のスノードームは球形ドーム部（以下球体と言う）の支持軸を球体の下部に設けこれを外部の駆動機構により球体の中心（球心）を中心とする振れ回り運動をさせ球体内の展示物を揺れ動くように見せるとともに、球体内部に封入した小球も球体の底の周辺部を回転させることで球体内部の透明液体およびそれに浮遊し得る浮遊物を撹拌し持続的に浮遊、循環させることを骨子とする。このとき展示物はその最下部を球体の底面の台座に固定しその上部は全体もしくは一部が液体の流れにより揺れ動く部材で構成すると展示効果がより大きい。
【発明の効果】
【０００５】
本発明に関るスノードームはドームの形状は球体としその下部を筐体で覆い隠すようにしその内部の駆動機構の働きで球体が振れ回りしても外観は球形状のため動かないように見えるにかかわらず球体内の展示物は揺れ動く今までにない表現が印象的に見え大きな展示効果が得られる。本発明のスノードームは球体、浮遊物等の材料や展示物のデザイン等従来のものを基板に活用しながら、ドーム球体の内部に新たに小球を付加し該球体内外を貫通する部材なしに外部に振れ回り運動を与える駆動機構を付加するだけでスノードーム本体を手で振った時のような内容物の撹拌、循環と新たに展示物の揺動等斬新な機能が複合的、持続的に得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明に関る構造の概略断面図
【発明を実施するための形態】
【０００７】
本発明に関るスノードームはドーム部を透明な球体とし、それを下部の筐体に収納される駆動機構で振れ回りするように構成する。振れ回りは駆動軸の駆動回転で該球体の球心で交わる該球体の支持軸がその回りを回転することで得られ、該球体の内部に設置される展示物の底面近傍を透明な液体および浮遊物とともに封入される小球も振れ回り回転運動をするため該液体および浮遊物が撹拌され展示物の周囲を浮遊、循環する。
【実施例】
【０００８】
以下、本発明を図１の応用実施例、図２のほかの応用実施例および図３の保持具の構造例について説明する。図１は本発明によるスノードームの概略断面図を示し、スノードーム本体（１）は主にドーム部の球体（２）と基底部を構成する筐体（３）で構成され、球体（２）はガラスやアクリル等透明な材料で形成され、筐体（３）は同本体下部に円筒形もしくは適当な形状の中空体として樹脂、石膏や木材等で形成され上部の天面には仕切り用の中空板（８）が設けられる。該球体（２）の下部は台座（４）で区切られこれはゴム、樹脂またはガラス等の材料で構成され該球体（２）に封入する下記部品の入口兼展示物設置用部材で封入後は該球体（２）に密閉固定され一体的な構造体となる。該球体（２）内部には展示物（９）が該台座（４）面に固定され、あわせて水や油等透明液体（図示せず）ならびにこれに浮遊し循環し得る浮遊物（１１）および樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる小球（５）も適当数封入される。該筐体（３）内には駆動機構（６）を設け電動モーターオルゴールのバネあるいはゴム等動力源および歯車、プーリー等動力伝達装置あるいは必要に応じて変速装置（いずれも図示せず）を備え駆動軸（６１）を図１の下部回転方向矢印の示すように回転駆動させる。該駆動軸（６１）の軸心（一点鎖線Ｚ−Ｚで示す）は上方の該球体（２）の中心である球心方向に一致する。該球体（２）下部の該台座（４）には支持軸（７）が設けられその一端は該台座（４）に接し他の一端は該駆動軸（６１）に連結される連結部（７１）と接し、その軸心（一点鎖線Ａ−Ａで示す）の方向は該駆動軸（６１）と同様該球体（２）の球心と一致し、その端部のどちらか一方は軸受け（４１）を介して該球体（２）と互いに回転可能なように設けられ、かつ軸心Ｚ−Ｚと軸心Ａ−Ａは球心で互いに９０度未満の所定の角度をなして交叉する。図１の実施例において該軸受け（４１）は該台座（４）内に設けられ該支持軸（７）上端部はその中央に嵌合されその下端部は該連結部（７１）に固着されているが該軸受け（４１）は該台座（４）内でなく該連結部（７１）側に設け該支持軸（７）の下端部を受け、上端部は該台座（４）に固定しても同様である。なお、図１において一点鎖線Ｂ−Ｂは前記軸心Ａ−Ａが１８０度対称の反対側にあるときの軸心、また同Ｘ−Ｘは該球体（２）の中央水平面を示しいずれも該球体（２）の中央の球心を通る。
【０００９】
該駆動機構（６）が作動し該駆動軸（６１）が回転駆動するとこれに連結する該連結部（７１）および該支持軸（７）も駆動され該球体（２）はその球心を回動の中心とする振れ回りをする。この振れ回り動作により、該球体（２）内部の該小球（５）はその底部近傍を重力により転がりながら転回動して周囲の液体ならびに浮遊物（１１）を撹拌し該球体（５）の内面に沿って図１の矢印方向に流れを起こし該展示物（９）周囲を舞ったり降ったりして循環させる。なお、この小球（５）が該球体（２）内に封入されていないと該球体（２）上部に空気面がほとんどないよう十分に充填された液体は外部から回転や少々の振れ回りを与えても慣性によりほとんど動かず従って浮遊物の撹拌、循環も起こらないので該小球（５）の材質、形状および個数は最適なものを選定する。該球体（２）は該駆動軸（６１）を回転中心とする公転的な回転と自己の支持軸（７）を回転中心とする自転的な回転の双方が可能であるが、本実施例では図１に破線で示すように該球体（２）もしくはその台座（４）外面と該筐体（３）間を支持具（４２）で連結し前記の自転的な回転を制約し該球体（２）および内部の展示物（９）の向きがほとんど常に正面等一定方向に向くようにする。該支持具（４２）は弾性や可撓性のあるゴム、バネあるいは樹脂等部材で構成され常に該球体（２）等回転体を該筐体等非回転体に引っ張りほとんど回転させないが、上記回転体への締結位置によっては該球体（２）の振れ回りとともに正面から見て左右方向に若干の回動は残る。この結果本実施例では該展示物（９）は球心を中心とするミソすり運動のような振れ回りとあわせて若干量の左右に正面方向が振れ動く複雑な動きが生起され、あたかも該展示物（９）が踊ったり動き回ったりしているように見える効果が生ずる。
【００１０】
該球体（２）は内部に液体を有し直径１０センチメートル程度の球体を有するスノードームでは約１キログラム程度の重量となり該駆動機構（６）の該駆動軸（６１）および該連結部（７１）には比較的大きな偏荷重がかかりこれ等の機構が十分に丈夫でないと作動を阻害し信頼性を低下させる恐れがある。これに対処するため該駆動軸（６１）に該連結部（７１）と１８０度反対の空間位置にカウンターバランスとなる釣り合いおもり（７２）を鉄等比重の大きい金属で構成し連結部を設けて必要に応じて付加するとよい。なお該連結部（７１）は図１では太い直線で示すが実際の部材構造は同図に破線で示すような該駆動軸（６１）とともに回転する円板（７３）もしくは同様断面形態の直方体で構成してもよい。また該筐体（３）上方の天面に中空板（８）を設けこれはその中空部がその内縁部で該球体（２）の下方の球面外周と互いに滑動して回転可能に嵌め合うようポリプロピレン等滑り安い樹脂材料を用いたり潤滑剤を塗布したり、適宜隙間を設けたりして設定するとその重量を負担させることができ同時に該筐（３）内部の密閉も図れる。
【００１１】
該展示物（９）は前述のように振れ回るがこのときその展示物全体もしくはその部分がこの周囲を流れる該液体により押されたり変形したりして揺れ動くように柔構造にすると展示効果がさらに向上できる。図１の応用例は該展示物（９）にその一部である展示物部分（１０）が弾性や可撓性を持つワイヤーやテグス等線材で結合されている場合を示す。
【００１２】
今まで述べた実施例を基本に、若干の変更を加えたほかの応用実施例を図１を基本にして図２にその断面概略図を図３に保持具部分の構造概略概観図を以下に示す。図２において該軸受け（４１）および該支持軸（７）は玉軸受け（４１１）に置き換え、該連結部（７１）は板状の前記円板（７３）に置き換えて組み合わせて駆動装置を示すが、このようにすると構造が簡略化し強度も得やすくなる。釣り合いおもり（７２）は前記の応用例と同様必要に応じて設ける。また前記応用例で示した該球体（２）のＡ−Ａ軸回りの回転を抑制するいわゆるストッパーのための支持具（４２）は図２の例のように該球体（２）もしくはその台座（４）の回動可能部分における保持具Ａ（４２１）と該筐体（３）のような非回転の固定部分における保持具Ｂ（４２２）の少なくとも一対の組み合わせを設けてもよい。その構造概観を図３に示すが、該保持具Ａ（４２１）は断面が円形もしくは楕円形の柱形状で該球体（２）の外方向に放射状に適当長さ設け、これと対をなす保持具Ｂ（４２２）を同図に示すように該筐体の上面上に組み合わさり前者の振れ回りでも後者にぶつかってそれ以上の回転が不能となるよう一組設ける。このような保持具の対は該筐体上またはその内部に複数（図示せず）設けてもよい。
【００１３】
またそのほかの応用例として該支持具（４２）の軸受け（４１）を別の電動モーター等回転駆動装置に置き換えると該球体（２）は該駆動軸（６１）の回転とは個別の回転が得られ新たな展示効果が得られる。また該軸受け（４１）を用いない場合該球体（２）は該支持軸（７）および該駆動軸（６１）が一体としてこの駆動軸のまわりを回転しまた異なった展示効果を発揮できる。なお外筐体（３）内部に光源（３１）を設け点灯すると該球体（２）の透明な下部から内部の展示物（９）および浮遊物（１１）が照明されライトアップ効果が可能となる。該筐体（３）内に既述のようにオルゴールを備え該駆動機構（６）に組み込んだり別途電子的な音楽音源を設けたりしてこれらの音楽と該球体（２）および内部の該展示物（９）の動きを同調させることもできる。特に前者ではオルゴールの発音機構の回転速度は該駆動機構（６）の該駆動軸（６１）の回転速度と同調するため従って該展示物（９）の動きの速さとも同調して調和が取れやすくなる。なお、本発明の応用例の説明ではドームの形状を球形としたがこれは既述のように該球体（２）が振れ回っても外観的には一定な球形状で安定して見えるためであり、もしこのドームの形状が上部は半球状で下部が円筒状につながるいわゆるドーム形状であったり立方体やその他の形状であったりしてもよい。また、該球体（２）内の透明な単一液体の替わりに水や油等透明もしくは色の着いた複数の互いに混合しにくい複数の液体を封入すると該球体（２）の振れ回りとともに液面相互間の境界面が複雑な模様を生成し該展示物（９）や該浮遊物（１１）無しでも大きい展示効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【００１４】
本発明によるスノードームは展示物の振れ回りや複雑な揺れ動きが可能となり、例えば展示物のサンタクロースが降りしきる雪の中で揺れるように踊ったり、大黒様がゆれ動いて小槌を振り黄金色の小判が舞い散ったりするような演出展示や各種応用効果が期待できるので季節の行事や縁起関連の催事等用置物、玩具あるいは地域の景勝にあわせたみやげ品やディスプレー、展示物として従来のスノードームでは得られなかった全く新しい販路の開拓が可能とる。
【符号の説明】
【００１５】
（１）スノードーム本体 （２）球体 （３）筐体 （４）台座 （５）小球 （６）駆動機構 （７）支持軸 （８）中空板 （９）展示物 （１０）展示物部分 （１１）浮遊 （４２）支持具 （６１）駆動軸 （７１）連結部 （７２）釣り合いおもり （７３）円板 （４２１）保持具Ａ （４２２）保持具Ｂ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
内部に展示物を設けた中空で透明な球体の底面に取り付けられる台座の外方にその球体の中心方向にその軸心方向が向かう支持軸を設け、これを該球体の同じ中心方向に軸心を有し該球体の外の下部に設けた駆動機構の駆動軸と互いに９０度未満の適当角度で交叉するよう連結部を用いて固定し、該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も一体として前記の交叉する角度を保ちながらその周りを回転する振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項２】
請求項１で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該支持軸は該球体の底面の台座部でもしくは該連結部で互いに回転可能な軸受け装置で連結し該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も前記の交叉する角度を保ちながら該駆動軸の周りを一体として回転しかつ該支持軸を軸心とする該球体の独立した回転もできる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項３】
請求項２で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該支持軸は該球体の底面台座部でもしくは該連結部で互いに回転可能な別個の独立した駆動装置で連結し該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も前記の交叉する角度を保ちながら該駆動軸の周りを一体として公転的な回転をしながら併せて設定された該支持軸を軸心とする該球体の自転的な回転もできる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項４】
請求項２で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該球体もしくはその台座部等回転部と該駆動機構と構造的につながる筐体等非回転部の間を弾性や可撓性のあるゴム、バネあるいは樹脂等支持具もしくは該球体もしくはその台座部等回転部と該駆動機構と構造的につながる筐体等非回転部の間に前者の該駆動軸回りの回転のみ規制するストッパー等保持具で連結し該回転部がその支持軸を軸心とする回転に所定の制約を加え、該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も前記の交叉する角度を保ちながら該駆動軸の周りを一体として回転しかつ該支持軸を軸心とする該球体の独立した回転は制約されて不能となり該球体および内部の該展示物が常にほぼ一定の方向を向く振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項５】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該球体内部に水や油等透明液体とこれに浮遊し得る樹脂、金属等材料よりなる微粒や箔等浮遊物ならびに樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる適当数の小球を密封し該駆動軸の回転により該小球が傾斜した該支持軸に支えられる該球体内部の略底面を回転的に移動することにより該浮遊物を該透明液体とともに撹拌、循環させる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項６】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて球体内部に設けた該展示物を弾性や可撓性のあるゴム、バネあるいは樹脂等材料を全体もしくは部分に用いて構成し水や油等透明液体と樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる適当数の小球とともに密封し、該駆動軸の回転により該小球が傾斜した該支持軸に支えられる該球体内部の略底面を回転的に移動することにより該透明液体を撹拌、循環しその流れにより該展示物を揺れ動かす振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項７】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて球体内部に水や油等透明もしくは色の着いた複数の互いに混合しにくい液体と樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる適当数の小球をともに密封し、該駆動軸の回転により該小球が傾斜した該支持軸に支えられる該球体内部の略底面を回転的に移動することにより該液体を撹拌、循環させる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項８】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該駆動軸に該支持軸と１８０度位相の異なる対称位置に略該球体の重量と等しい釣り合いおもりをカウンターバランスとして設け振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項９】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該球体の台座部等回動部と該駆動機構や該連結部等回転可能な機構部を収容する筐体に収納し振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１０】
請求項９で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該筐体の天面に設ける中空板の円形状な中空部内縁と該球体の下部を該球体が滑動回転可能なようにして接触させ該球体の重量の部分的負担と密閉を図り振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１１】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該駆動機構に変速機構を付加し該駆動軸の回転速度あるいは回転様態を制御するようにし振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１２】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいてオルゴールを付加しその駆動力の一部を該駆動機構の駆動力に用いて振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１３】
請求項９で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該筐体内にＬＥＤ等光源を設けこれを点灯して該球体内を下方から照明し振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１】
内部に展示物を設けた中空で透明な球体の底面に取り付けられる台座の外方にその球体の中心方向にその軸心方向が向かう支持軸を設け、これを該球体の同じ中心方向に軸心を有し該球体の外の下部に設けた駆動機構の駆動軸と互いに９０度未満の適当角度で交叉するよう連結部を用いて固定し、該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も一体として前記の交叉する角度を保ちながらその周りを回転する振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項２】
請求項１で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該支持軸は該球体の底面の台座部でもしくは該連結部で互いに回転可能な軸受け装置で連結し該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も前記の交叉する角度を保ちながら該駆動軸の周りを一体として回転しかつ該支持軸を軸心とする該球体の独立した回転もできる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項３】
請求項２で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該支持軸は該球体の底面台座部でもしくは該連結部で互いに回転可能な別個の独立した駆動装置で連結し該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も前記の交叉する角度を保ちながら該駆動軸の周りを一体として公転的な回転をしながら併せて設定された該支持軸を軸心とする該球体の自転的な回転もできる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項４】
請求項２で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該球体もしくはその台座部等回転部と該駆動機構と構造的につながる筐体等非回転部の間を弾性や可撓性のあるゴム、バネあるいは樹脂等支持具もしくは該球体もしくはその台座部等回転部と該駆動機構と構造的につながる筐体等非回転部の間に前者の該駆動軸回りの回転のみ規制するストッパー等保持具で連結し該回転部がその支持軸を軸心とする回転に所定の制約を加え、該駆動軸がその軸心を中心として回転するとき該支持軸も前記の交叉する角度を保ちながら該駆動軸の周りを一体として回転しかつ該支持軸を軸心とする該球体の独立した回転は制約されて不能となり該球体および内部の該展示物が常にほぼ一定の方向を向く振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項５】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該球体内部に水や油等透明液体とこれに浮遊し得る樹脂、金属等材料よりなる微粒や箔等浮遊物ならびに樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる適当数の小球を密封し該駆動軸の回転により該小球が傾斜した該支持軸に支えられる該球体内部の略底面を回転的に移動することにより該浮遊物を該透明液体とともに撹拌、循環させる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項６】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて球体内部に設けた該展示物を弾性や可撓性のあるゴム、バネあるいは樹脂等材料を全体もしくは部分に用いて構成し水や油等透明液体と樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる適当数の小球とともに密封し、該駆動軸の回転により該小球が傾斜した該支持軸に支えられる該球体内部の略底面を回転的に移動することにより該透明液体を撹拌、循環しその流れにより該展示物を揺れ動かす振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項７】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて球体内部に水や油等透明もしくは色の着いた複数の互いに混合しにくい液体と樹脂、金属、ガラス、セラミックス等材料よりなる適当数の小球をともに密封し、該駆動軸の回転により該小球が傾斜した該支持軸に支えられる該球体内部の略底面を回転的に移動することにより該液体を撹拌、循環させる振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項８】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該駆動軸に該支持軸と１８０度位相の異なる対称位置に略該球体の重量と等しい釣り合いおもりをカウンターバランスとして設け振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項９】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該球体の台座部等回動部と該駆動機構や該連結部等回転可能な機構部を収容する筐体に収納し振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１０】
請求項９で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該筐体の天面に設ける中空板の円形状な中空部内縁と該球体の下部を該球体が滑動回転可能なようにして接触させ該球体の重量の部分的負担と密閉を図り振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１１】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該駆動機構に変速機構を付加し該駆動軸の回転速度あるいは回転様態を制御するようにし振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１２】
請求項１、請求項２、請求項３および請求項４で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいてオルゴールを付加しその駆動力の一部を該駆動機構の駆動力に用いて振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【請求項１３】
請求項９で述べた触れ回り運動をするようにしたスノードームにおいて該筐体内にＬＥＤ等光源を設けこれを点灯して該球体内を下方から照明し振れ回り運動をするようにしてなるスノードーム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１２−１３０６３４（Ｐ２０１２−１３０６３４Ａ）
【公開日】平成２４年７月１２日（２０１２．７．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２９４７５６（Ｐ２０１０−２９４７５６）
【出願日】平成２２年１２月１７日（２０１０．１２．１７）
【出願人】（５０７０１４１５１）株式会社テラテック (14)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年７月１２日（２０１２．７．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１２月１７日（２０１０．１２．１７）
【出願人】（５０７０１４１５１）株式会社テラテック (14)
【Ｆターム（参考）】
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