説明

振分けコンベヤ及び振分けコンベヤ装置

【課題】コンベヤの振分け角度を大きくしても搬送面を形成する丸ベルトの無端回動に影響を与えない。
【解決手段】第一プーリユニット20及び第二プーリユニット45のプーリは、プーリ組立体21,47の一端部の軸支位置より首振りユニット77側へ変位して位置し、スライド機構13のスライド部の移動時に第一プーリユニット20側のプーリ組立体21は、プーリをプーリ組立体21の取付部より外方に突出させることなくプーリ組立体21の軸支部を中心として回動され、リンク板39を介して相互に等間隔で平行移動されると共に首振りユニット77を架台10の他端部上の軸部を回転軸として回動させ、第二プーリユニット45側のプーリ組立体47は、首振りユニット77の動き伴ってプーリをプーリ組立体47の取付部より外方に突出させることなくプーリ組立体47の軸支部を中心として回動されると共にリンク板55を介して相互に等間隔で平行移動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽搬送物を振り分けたり、合流させたりするコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水平方向に搬送物を振り分けたり合流したりするのに、ベルトコンベヤの一端を水平面左右に振って合流や分岐を行う振分けコンベヤの技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、この種のコンベヤでは、左右に振られて動き回る一端側には、搬送ベルトを張設するための頭尾部プーリが振分けコンベヤフレームに対し軸支されているので、振分けコンベヤの一端を水平面左右に振って合流や分岐を行う場合、コンベヤフレームに直交する一端側の頭尾部プーリ自体が円弧を描いて移動することになる。この一端側の頭尾部プーリの両端と回転中心とで為す扇型の円弧部分が干渉しないように、合流の場合の搬入コンベヤ、もしくは振り分けの場合の搬出コンベヤの頭尾部プーリと、前記一端側の頭尾部プーリとは隙間をとる必要があり、この隙間が大きくて、小さい搬送物では乗り移りが困難であった。
【0004】
そこで、例えば、コンベヤフレームの機長方向両端部に溝付きテールローラをそれぞれ軸支し、丸ベルトを複数本平行に溝付きテールローラの溝に巻装して搬送面を為す振分けコンベヤにおいて、コンベヤフレームの機長方向の一端を支点として他端を水平方向に揺動したとき、コンベヤフレームと溝付きテールローラとが為す四角形が、平面視平行四辺形状に変形して、機長方向両端の溝付きテールローラのローラ軸心が平行を維持し、振分けコンベヤの前後に配置される、搬入又は搬出コンベヤの端縁と平衡状態を維持する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
この振分けコンベヤでは、溝付きテールローラは、金属製や樹脂製のストレートのローラの外周面に、並列巻装する丸ベルトの本数に相当する数の溝が所定のピッチで形成されている。溝の形状は、断面略円形の丸ベルトがコンベヤフレームの平行四辺形への変形に追従して該フレームと平行に傾いた場合でも並列の間隔を維持できるように円弧鼓形状に形成されている。そして、溝は軸方向に沿って所定数が連続して形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−29620号公報
【特許文献2】特開2006−21916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献2の振分けコンベヤでは、例えば、図20に示すように、コンベヤフレーム200と溝付きテールローラとが為す四角形が平行四辺形で構成されているため、コンベヤフレーム200を振ると、平行四辺形が斜めになることでの二つの溝付きテールローラ軸心同士が近づくことになる。
つまり、コンベヤフレーム200を振ると、例えば、搬出側コンベヤ201の端縁と溝付きテールローラとの間に隙間が発生する。しかも、コンベヤフレーム200の振り分け角度が大きいほどその隙間202は大きくなり、小型の搬送物を搬送する場合には、搬送物がその隙間202より落下したり、大きくバウンドして搬送面から飛び出す虞があった。そのため、隙間202より大きな搬送物でないと搬送できないという問題があった。
【0008】
しかも、特許文献2の振分けコンベヤでは、例えば、図20に示すように、コンベヤフレームの振り分け角度が大きくなると、各丸ベルトが溝付きテールローラの溝内に保持され、当初の並列巻回状態を維持して無端回動することができなくなり、溝から外れて搬送面を欠落させる虞がある。
従って、特許文献2の振分けコンベヤでは、コンベヤフレームの振分け角度を小さく抑える必要がある。
【0009】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、コンベヤの振分け角度を大きくしても搬送面を形成する丸ベルトの無端回動に影響を与えることのない振分けコンベヤ及び振分けコンベヤ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、架台と、架台の一端部上に取り付けられ、スライド部を架台上で架台の一端部を為す辺に平行に駆動移動させるスライド機構と、プーリを支持する複数のプーリ組立体を、架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で配列すると共に、複数のプーリ組立体のそれぞれの一端部を回動自在にスライド機構のスライド部に取り付け、複数のプーリ組立体のぞれぞれの他端部をリンク板を介して回動自在に連結する第一プーリユニットと、プーリを支持する複数のプーリ組立体を、架台の他端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で配列すると共に、複数のプーリ組立体のそれぞれ一端部を回動自在に架台の他端部上に第一プーリユニットと平行に取り付け、複数のプーリ組立体のそれぞれの他端部をリンク板を介して回動自在に連結する第二プーリユニットと、第一プーリユニットのプーリと第二プーリユニットのプーリとの間にそれぞれ張り渡され上部に搬送面を形成する複数の丸ベルトと、丸ベルトを回転駆動させる駆動プーリを有し、第一プーリユニットのリンク板と第二プーリユニットのリンク板とを回転自在な軸で連動させると共に架台の他端部上の軸部に回転自在に軸支される首振りユニットと、第一プーリユニットと第二プーリユニットとの間の位置で架台に取り付けられるカムレールと、カムレールに沿って移動するカムフォロアを有し、首振りユニットに首振りユニットの回転軸と直交方向に回動自在に取り付けられ丸ベルトの弛みを防止するテークアップユニットとを備え、第一プーリユニット及び第二プーリユニットの複数のプーリは、複数のプーリ組立体の一端部の軸支位置より首振りユニット側へ変位して位置し、スライド機構のスライド部の移動時に第一プーリユニット側の複数のプーリ組立体は、プーリをプーリ組立体の取付部より搬送面の搬送方向外方に突出させることなくプーリ組立体の軸支部を中心として回動され、リンク板を介して隣り合った複数のプーリ組立体が相互に等間隔で平行移動されると共に首振りユニットを架台の他端部上の軸部を回転軸として回動させ、第二プーリユニット側の複数のプーリ組立体は、首振りユニットの動きに伴ってプーリをプーリ組立体の取付部より搬送面の搬送方向外方に突出させることなくプーリ組立体の軸支部を中心として回動されると共にリンク板を介して隣り合った複数のプーリ組立体が相互に等間隔で平行移動されることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の振分けコンベヤにおいて、第一プーリユニットは、複数のプーリと、複数のプーリを一端部にそれぞれ回転自在に保持するプーリ取付部を設け、他端部に両端部にねじ挿通用穴を有し、プーリの外径より大きな長さを有する板材からなる座部を設ける複数のプーリ組立体と、複数のプーリ組立体の座部の一端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を、架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるようにスライド機構のスライド部上に取り付けられる取付部材と、複数のプーリ組立体の座部の他端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるリンク板とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の振分けコンベヤにおいて、第二プーリユニットは、複数のプーリと、複数のプーリを一端部にそれぞれ回転自在に保持するプーリ取付部を設け、他端部に両端部にねじ挿通用穴を有し、プーリの外径より大きな長さを有する板材からなる座部を設ける複数のプーリ組立体と、複数のプーリ組立体の座部の一端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を、架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるように架台の他端部側の支持フレーム上に取り付けられる取付部材と、複数のプーリ組立体の座部の他端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるリンク板とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れか記載の振分けコンベヤにおいて、首振りユニットは、架台の他端部上に設けた軸受けに回転自在に取り付けられる結合板を有するメインフレームと、メインフレームの両側にメインフレームと直交してそれぞれ取り付けられるモータ取付用フレームと、モータ取付用フレーム上にモータ取付用ブラケットを介して取り付けられ、モータ取付用フレームに軸支される駆動プーリと、駆動プーリを回転駆動するドライブモータと、スライド機構のスライド部に設けた軸受けに軸支されると共に第一プーリユニットのリンク板をリンク板連動軸にて回動自在に軸支する連結板と、連結板とメインフレームとを連結し、第一プーリユニット側におけるメインフレームの首振り時の長さを調整する長さ調整機構とを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4記載の振分けコンベヤにおいて、長さ調整機構は、連結板の下面に取り付けたスライドレールと、メインフレームの第一プーリユニット側の端部上に取り付けた取付板と、スライドレールを摺動自在に案内するレールベースとで構成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5の何れか記載の振分けコンベヤにおいて、駆動プーリの内部にドライブモータを内蔵し、駆動プーリはドライブモータの固定子側に固定され、ドライブモータの回転子が備わる回転軸をモータ取付用フレームに回転不能に軸支することを特徴とする。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6の何れか記載の振分けコンベヤにおいて、テークアップユニットは、首振りユニットのメインフレームの両側にそれぞれ取り付けられるテークアップユニット取付用ブラケットと、カムフォロアと、カムフォロアを一端部に取付け、他端部に2本のフォーク部を設け、テークアップユニット取付用ブラケットの両端部にそれぞれ回転自在に取り付けられる2つのテークアップ回転板と、テークアップユニット取付用ブラケット上に対向してそれぞれ取り付けられる2つのL字型のテークアップ板と、2つのテークアップ回転板の2本のフォーク部間をそれぞれ繋ぐ繋ぎ材と、繋ぎ材で繋がれた2つのテークアップ回転板の2本のフォーク部間にそれぞれ回転自在に軸支される第一リターンローラ及び第四リターンローラと、対向して配置された2つのL字型のテークアップ板の上下部にそれぞれ回転自在に軸支される第二リターンローラ及び第三リターンローラとを備え、丸ベルトの上下の一面を第一リターンローラ及び第三リターンローラで接触し、丸ベルトの上下のもう片面を第二リターンローラ及び第四リターンローラとで接触するように配置することを特徴とする。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7の何れか記載の振分けコンベヤと、架台の一端部において第一プーリユニットに平行に搬送面導入端もしくは搬送面排出端のどちらかを近接させて並列配置される複数のコンベヤと、架台の他端部において第二プーリユニットに平行に搬送面導入端もしくは搬送面排出端のどちらかを近接させて配置される1つのコンベヤと、複数のコンベヤまたは1つのコンベヤによって搬送される搬送物の種別を検出する搬送物識別装置と、搬送物識別装置からの検出信号に基づいてスライド機構を駆動して搬送物を所定の複数のコンベヤの位置に第一プーリユニットを移動させる制御装置とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンベヤの振分け角度を大きくしても搬送面を形成する丸ベルトの無端回動に影響を与えることなく振り分け作業を行うことが可能となる。そのため、振分けコンベヤの上流側下流側に配置するコンベヤとの隙間を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る振分けコンベヤを示す平面図である。
【図2】図1の振分けコンベヤの一部を切り欠いて示す正面図である。
【図3】図1の振分けコンベヤを左側から示す側面図である。
【図4】図1の振分けコンベヤを右側から示す側面図である。
【図5】図1の振分けコンベヤのスライド機構とヘッド側プーリユニットとの関係を拡大して示す平面図である。
【図6】図5の振分けコンベヤのスライド機構とヘッド側プーリユニットとの関係を拡大して示す側面図である。
【図7】図5の振分けコンベヤのスライド機構とヘッド側プーリユニットとの関係を拡大して示す側面図である。
【図8】図1の振分けコンベヤの首振りユニットとテール側プーリユニットとの関係を拡大して示す平面図である。
【図9】図8の振分けコンベヤの首振りユニットとテール側プーリユニットとの関係を拡大して示す側面図である。
【図10】図1の振分けコンベヤのヘッド側プーリユニットと首振りユニットとテール側プーリユニットとの関係を示す平面図である。
【図11】図1の振分けコンベヤの首振りユニットを示す側面図である。
【図12】図1の振分けコンベヤの首振りユニットの長さ調整機構を示す断面図である。
【図13】図1の振分けコンベヤのテークアップユニットを示す正面図である。
【図14】図13の振分けコンベヤのテークアップユニットを示す側面図である。
【図15】図14の振分けコンベヤのテークアップユニットの一部を切り欠いて示す側面図である。
【図16】図1の振分けコンベヤを用いた振分けコンベヤ装置を示す平面図である。
【図17】図16の振分けコンベヤ装置を示す正面図である。
【図18】図16の振分けコンベヤ装置のヘッド側プーリユニットと首振りユニットとテール側プーリユニットとの関係を示す平面図である。
【図19】図1の振分けコンベヤ装置のテール側プーリユニットと首振りユニットと搬入側コンベヤとの関係を示す説明図である。
【図20】従来の振分けコンベヤ装置の作用を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図17に示すように、本実施形態に係る振分けコンベヤAは、例えば、アルミフレーム等の枠部材を組み立てて構築された直方体形状、または平面視H形状、つまり平面視搬送方向両端部を直線部材で略平行に為す形状である架台10を備えている。
この架台10の一端部10a上には、例えば、図1乃至図3に示すように、例えば、
【0020】
ボールネジ15と、スライドテーブル17と、ボールネジ15の一端側に直接又は減速されて接続され、ボールネジ15を駆動するステッピングモータ19と、ボールネジ15のもう一端側を回転可能に軸支する軸受け及びステッピングモータ19を両端に固定する筐体13aとで構成されるスライド機構13が配置されている。スライド機構13は、後述する制御装置163によって運転が制御され、その制御によってステッピングモータ19が駆動され、スライドテーブル17がボールネジ15に沿って移動させられるように構成されている。
【0021】
図3では、架台10の一端部側10aが、筐体13aの取付ネジ締結用隙間確保のため、レベルを下げて設けられているが、後述の他端部10bと同レベルに一端部10aがあっても勿論良い。また、実施例では、ヘッド側とテール側と区別して以下に説明していくが、これは便宜上の搬送方向であり、もちろんヘッド側とテール側が逆になって搬送方向が逆になっても同様に成り立つことはいうまでもない。
【0022】
このスライド機構13のスライドテーブル17には、例えば、図1乃至図3、図5乃至図7に示すように、ヘッド側プーリユニット20が取り付けられている。
ヘッド側プーリユニット20は、例えば、図1乃至図3、図5乃至図7に示すように、アイドラプーリ25を支持する9つのプーリ組立体21と、9つのプーリ組立体21を架台の一端部10aを為す辺と平行な長手方向に等間隔で配列すると共に9つのプーリ組立体21のそれぞれの一端部21a側を、プーリ組立体の回転軸35及びセットカラー36を介して回動自在に軸支し、スライド機構13のスライドテーブル17にねじ37を介して取り付けられる軸受けベース31と、軸受けベース31に対する架台10の一端部10a側において9つのプーリ組立体21のそれぞれの他端部21b側をリンク板連動軸41及びセットカラー42を介して回動自在に連結するリンク板39とを備えている。
【0023】
9つのプーリ組立体21は、例えば、図6,図7に示すように、アイドラプーリ25と、このアイドラプーリ25の外径より大きな搬送方向長さを有する座部27を有するL型ブラケット23とで構成されている。L型ブラケット23の本体24は、アイドラプーリ25をプーリ支持軸25aを介して回転自在に片持ち軸支し、本体24の下部を搬送方向に延長しつつ直角曲げした座部27は、プーリ組立体の回転軸35及びリンク板連動軸41を挿通するための2つの穴29を設けている。
軸受けベース31は、例えば、図2、図3、図6,図7に示すように、9つのプーリ組立体21のそれぞれの一端部21aの穴29に挿通されるプーリ組立体の回転軸35及びこのプーリ組立体の回転軸35に取り付けられるセットカラー36を介して回転自在に軸支するための9つの穴32aを有する上部ベース部材32と、上部ベース部材32の長手方向両端部の下部に取り付けられる受け部材33と、上部ベース部材32の両端部の下部に取り付けられる受け部材33と、上部ベース部材32とおなじ長さを有し、受け部材33を両端部に取り付け、スライドテーブル17上にねじ34aを介して連結される下部ベース部材34とで構成されている。
【0024】
リンク板39は、例えば、図2、図3、図6、図7に示すように、9つのプーリ組立体21のそれぞれ他端部21b側の穴29に挿通されるリンク板連動軸41を挿通させる9つの穴43を架台の一端部10aを為す辺と平行な長手方向に等間隔で設けている。真ん中の穴43を除く穴43を挿通するリンク板連動軸41にはセットカラー42が取り付けられている。真ん中の穴43を挿通するリンク板連動軸41は、図7に示すように、後述する長さ調整機構89の立ち上がり部90の穴90aに挿通されている。
架台10の他端部10b側上には、例えば、図1、図2、図4、図8、図9に示すように、ヘッド側プーリユニット20と平行で、かつヘッド側プーリユニット20のアイドラプーリ25の高さと同じ高さにアイドラプーリ49を配置するようにテール側プーリユニット45が取り付けられている。
【0025】
テール側プーリユニット45は、例えば、図1、図2、図4、図8、図9に示すように、ヘッド側プーリユニット20と同様に、アイドラプーリ49を支持する9つのプーリ組立体47と、9つのプーリ組立体47を架台10の他端部10bを為す辺と略平行の長手方向に等間隔で配列すると共に9つのプーリ組立体47のそれぞれの一端部45a側をプーリ組立体の回転軸53及びセットカラー54を介して回動自在に軸支する軸受けベース51と、軸受けベース51に対する架台10の他端部10b側において9つのプーリ組立体47のそれぞれの他端部側45bをリンク板連動軸57及びセットカラー58を介して回動自在に連結するリンク板55とを備えている。
9つのプーリ組立体47は、例えば、図8、図9に示すように、アイドラプーリ49と、このアイドラプーリ49の外径より大きな搬送方向長さを有する座部61を有するL型ブラケット59とで構成されている。L型ブラケット59の本体60は、アイドラプーリ49をプーリ支持軸49aを介して回転自在に片持ち軸支し、本体60の下部を搬送方向に延長しつつ直角曲げした座部61は、プーリ組立体の回転軸53及びリンク板連動軸57を挿通するための2つの穴63を設けている。
【0026】
軸受けベース51は、例えば、図2、図4、図8、図9に示すように、9つのプーリ組立体47のそれぞれの一端部45aの穴63に挿通されるプーリ組立体の回転軸53及びこのプーリ組立体の回転軸53に取り付けられるセットカラー54を介して回転自在に軸支するための9つの穴65を有する上部ベース部材67と、上部ベース部材67の両端部の下部に取り付けられる受け部材69と、架台10の他端部10bと同じ長さを有し、受け部材69を取り付ける下部ベース部材71とで構成されている。下部ベース部材71は、架台10の他端部10b側の両側に起立する縦枠部材10c上に取り付けられる。上部ベース部材67,受け部材69及び下部ベース部材71は、上部ベース部材67から下部ベース部材71に向かって挿通される上部ベース部材両端のねじ52によって一体にされている。
【0027】
リンク板55は、例えば、図2,図4、図8、図9に示すように、9つのプーリ組立体47のそれぞれの座部61の他端部45b側の穴63に挿通されるリンク板連動軸57を挿通させる9つの穴73を長手方向に等間隔で設けている。穴63を挿通するリンク板連動軸57にはセットカラー58が取り付けられている。
例えば、図1、図2に示すように、ヘッド側プーリユニット20の9つのアイドラプーリ25とテール側プーリユニット45の9つのアイドラプーリ49との間には、それぞれ上部に搬送面を形成する丸ベルト75が巻回されている。
【0028】
例えば、図1、図2、図4乃至図12に示すように、ヘッド側プーリユニット20とテール側プーリユニット45との間には、首振りユニット77が配置されている。
首振りユニット77は、架台10の他端部10b上に設けた軸受け72に取り付けられる首振りユニット回動軸80を挿通する穴78aを設ける結合板78と、この結合板78を下面端部にねじ84によって固定し、架台10の他端部10b上に設けた軸受け72に取り付けられる首振りユニット回動軸80を介して回動自在に軸支されるメインフレーム79と、このメインフレーム79の両側にメインフレーム79と直交するアングル材82をねじ82aを介してそれぞれ取り付けられるモータ取付用フレーム81と、2つのモータ取付用フレーム81上にねじ83cを介してそれぞれ取り付けられるモータ取付用ブラケット83と、モータ取付用ブラケット83間に取り付けられる駆動モータを内蔵したモータプーリ85と、スライドテーブル17に設けた軸受け16に軸18を挿通して回動自在に軸支され、ヘッド側プーリユニット20側におけるメインフレーム79の首振り時の長さを調整するための長さ調整機構89を介してメインフレーム79に連結し、途中に設けた穴90aにリンク板連動軸41のうちの長手方向中央のリンク板連動軸41を挿通することで自身の動きにリンク板39を連動させる連結板87とを備えている。
【0029】
モータ取付用ブラケット83は、L字型のブラケット本体83aと、L字型のブラケット本体83aの下部を直角曲げした座部83bとを備えている。本体83aには、モータプーリ85に内蔵される駆動モータ回転軸である駆動プーリ軸85aを軸支する凹部83a1を頂部側を切り欠いて設けている。モータプーリ85の駆動プーリ軸部85aは、断面D型に加工され、凹部83a1内で回転しないようにしてある。つまり、駆動モータの回転により、軸部85aが回転しないように支持されるので駆動モータの固定子側が回転し、それによりモータプーリ85の駆動プーリ部分が回転する。
モータプーリ85は、例えば、図1、図2、図8、図11に示すように、ヘッド側プーリユニット20の9つのアイドラプーリ25とテール側プーリユニット45の9つのアイドラプーリ49との間にそれぞれ巻回される丸ベルト75を回転させるために9つの溝86aを外表面に設けた駆動プーリ部分86を備えている。ここで、丸ベルト75の駆動プーリとして、自身の内部に駆動モータを内蔵しその外表面は駆動プーリ部分86とするモータプーリ85を説明したが、2つのモータ取付用フレーム81上に取り付けられるモータ取付用ブラケット83の所定の場所に駆動モータを別体で設け、本体83aの凹部83a1には軸受けを内蔵した駆動プーリの軸端を支持し、片側軸端に設けたギアとタイミングベルトなどの伝達機構による駆動モータ駆動力を駆動プーリに伝える、モータ別体の駆動プーリに置き換えても良いことは勿論である。
【0030】
長さ調整機構89は、例えば、図1、図2、図5乃至図7、図10、図12に示すように、連結板87の下面にねじ87aを介してスライドレール91を取付け、メインフレーム79の上方に、メインフレーム79のヘッド側プーリユニット20側の端部上に取り付けた取付板92を介してスライドレール91のボールベアリング95を介して案内するレールベース93を、ねじ93aを締結して取り付けることによって構成されている。
【0031】
首振りユニット77は、例えば、図2、図4、図6、図7に示すように、ヘッド側プーリユニット20側において、連結板87の先端部に設けた穴88にスライドテーブル17に設けた軸受け16に軸18を挿通して軸18を介して回動自在に軸支されると共に、連結板87の途中に設けた山型の立ち上がり部90の穴90aにリンク板39の穴43に挿通されるリンク板連動軸41の中央軸57を挿通して、軸57によりリンク板39を連動させるように設けられている。また、例えば、図2、図10、図11に示すように、テール側プーリユニット45側においてメインフレーム79の上方では、メインフレーム79の他端側10b側上端にアングル材101をねじ99を介して取り付け、そのアングル材101の立ち上がるフランジにねじ103を介してアングル材97を固着して連結し、アングル材97の上方折曲部の穴に対し、リンク板55がリンク板連動軸57の中央軸57及びセットカラー58を介して回動自在に、メインフレーム79の動作を変換されたアングル材97の動きに連動して追随させるよう軸支されると共に、メインフレーム79の下面では、架台10の他端部10b上に設けた軸受け72に首振りフレーム回動軸80を挿通して結合板78を回動自在に軸支することで、首振りフレーム回動軸80を支点として、ヘッド側プーリユニット20の動きに伴って架台10の水平方向に、首振りユニット77は旋回されられる。
【0032】
首振りユニット77の下方において、例えば、図1、図2に示すように、架台10の幅方向に配置されたフレーム107にねじ106を介してカムレール105が取り付けられている。カムレール105は、頂部105aが平坦で両側部105bが等しい傾斜角度を有する略山形形状を為している。
例えば、図1、図2、図13乃至図15に示すように、カムレール105に沿って移動するカムフォロア109を備えたテークアップユニット111が首振りユニット77のメインフレーム79を両側から挟むようにして、首振りユニット77に搬送方向に直交する方向に回動自在に取り付けられている。
【0033】
テークアップユニット111は、例えば、図1、図2、図13乃至図15に示すように、カムフォロア軸109aに回転自在に軸支されるカムフォロア109と、このカムフォロア109を一端部に設けた穴113aにカムフォロア109のカムフォロア軸109aを挿通してナット113cで固定するブラケット113と、このブラケット113を下端中心部においてブラケット113の他端部に設けた穴113bに下端中心部に設けた穴115aを介してボルトナット115bによって取り付ける逆ハット形状のブラケット115と、この逆ハット形状のブラケット115を基部117aにおいてブラケット115の両端部に設けた穴115cに基部117aに設けた穴117bを介してボルトナット117cによって取り付けられる2本のフォーク形状を為すテークアップ回転板117と、2本のフォーク形状を為すテークアップ回転板117のそれぞれのフォーク部117d及び117eに回転自在にそれぞれ取り付けられる第一リターンローラ123及び第四リターンローラ125と、首振りユニット77のメインフレーム79の両側にメインフレーム79と直交するアングル材119をねじ118を介してそれぞれ取り付けられるテークアップユニット取付用ブラケット121と、このテークアップユニット取付用ブラケット121上にねじ130を介して取り付けられるL字型のテークアップ板133と、このL字型のテークアップ板133の上下に取り付けられる第二リターンローラ127及び第三リターンローラ129とを備えている。
【0034】
2本のフォーク形状を為すテークアップ回転板117は、例えば、図2、図13に示すように、首振りユニット77のメインフレーム79の両側にメインフレーム79と直交するアングル材119をねじ118を介してそれぞれ取り付けられるテークアップユニット取付用ブラケット121の外側端部にねじ120を介してそれぞれ回転自在に取り付けられる。
フォーク部117dは、例えば、図13に示すように、先端部に第一リターンローラ123の軸部123aを軸支する凹部117d1を頂部側を切り欠いて設けている。第一リターンローラ123の軸部123aは、断面D型に加工され、凹部117d1内で回転しないようにしてある。第一リターンローラ123は、内部にベアリングを内蔵してローラ外周を回転自在に為している。フォーク部117dは、対向するフォーク部117dを繋ぐための繋ぎ材131をねじ117d4で固定するための穴117d2を設けると共に、繋ぎ材131をねじ117d5で固定するための穴117d6を設けた支持片117d3をフォーク部117eの反対側の側壁に第一リターンローラ123側へ折れ曲がるように設けている。
【0035】
対向するフォーク部117dを繋ぐ繋ぎ材131は、例えば、図14に示すように、長さ調整機構89のスライドレール91との緩衝を防ぐために中央部が切り欠いてある。
フォーク部117eは、例えば、図13に示すように、フォーク部117dより高さが高く設定されている。そして、先端部に第四リターンローラ125の軸125aを軸支するためにフォーク部111d方向に開口し開口端に係止片117e2を有する凹部117e1を設けている。第四リターンローラ125の軸125aは、断面D型に加工され、凹部117e1に先端部側に直線部が当接するように配置される。凹部117e1には、第四リターンローラ125の軸125aを軸支するための固定具117e3がねじ117e4を介して凹部117e1の下部に固定されている。第四リターンローラ125の軸125aは、凹部117e1の内壁面と係止片117e2及び固定具117e3によって回転しないように拘束されている。第四リターンローラ125は、内部にベアリングを内蔵してローラ外周を回転自在に為している。フォーク部117eは、対向するフォーク部117eを繋ぐための繋ぎ材135をナット117e5で固定するための穴117e6を設けている。
【0036】
L字型のテークアップ板133は、例えば、図13に示すように、L字型ブラケット133aとL字型ブラケット133aの下部に連結する座部133bとを備えている。L字型ブラケット133aは、立ち上がり壁133a1に第一リターンローラ123側に開口し、第二リターンローラ127の軸部127aを軸支する凹部133a2を設けている。第二リターンローラ127の軸部127aは、断面D型に加工され、凹部133a2内で回転しないようにしてある。
第二リターンローラ127は、内部にベアリングを内蔵してローラ外周を回転自在に為している。L字型ブラケット133aは、横張出壁133a3の上面側に第三リターンローラ129の軸129aを軸支するための凹部133a4を頂部側を切り欠いて設けている。第三リターンローラ129の軸部129aは、断面D型に加工され、凹部133a4内で回転しないようにしてある。第三リターンローラ129は、内部にベアリングを内蔵してローラ外周を回転自在に為している。
【0037】
搬送面を形成する丸ベルト75の、上下を形成する搬送面と裏面のどちらか一面を第一リターンローラ123及び第三リターンローラ129で接触し、丸ベルト75の上下の搬送面と裏面とのどちらかもう片面を第二リターンローラ127及び第四リターンローラ125とで接触するように、テークアップユニット111と丸ベルト75とを配置する。
L字型ブラケット133の座部133bは、ねじ130を挿通するための穴133b1を設けている。
例えば、図2に示すように、カムフォロア109がカムレール105の頂部105aに位置する際には、丸ベルト75による搬送力を確保するために、丸ベルト75に一定の張力を掛けるように、テークアップユニット111が回動されてカムフォロア109がカムレール105の頂部105aに来ると、第1リターンローラ123と第二リターンローラ127との距離が狭まり、その間に掛け回された丸ベルト75が折り曲げられ、かつ、第四リターンローラ125も丸ベルト75を折り曲げるように強く当接することにより、丸ベルト75はアイドラプーリ25とアイドラプーリ49との水平距離が近づくことによる弛みを解消される。
【0038】
例えば、図13に示すように、カムフォロア109がカムレール105の側部105bに位置する際には、丸ベルト75による搬送力を確保するために、丸ベルト75に対する張力を一定にするように、第一リターンローラ123、第二リターンローラ127、第三リターンローラ129及び第四リターンローラ125の高さは何れも異なり、第四リターンローラ125が最も高く、第二リターンローラ127、第一リターンローラ123、第三リターンローラ129の順に低くなっている。
本実施形態において、モータプーリ85の駆動プーリ部分86で、丸ベルト75がスリップしないようにベルト張力を常に与えておく必要がある。丸ベルト75を張りすぎると、駆動モータの回転トルク負荷が大きくなり、動力が増えるし、ベルト寿命は減る。逆に、丸ベルト75が緩くなると、スリップで搬送面として機能しなくなる。
そして、首振りユニット77によって首を振ると、ヘッド側プーリユニット20とテール側プーリユニット45との間の距離が変化する。そのため、各丸ベルト75の張力をほぼ一定に保つためには、この距離変化分を調整する必要がある。
【0039】
そこで、本実施形態では、テークアップユニット111を回転させることによって第一リターンローラ123、第二リターンローラ127、第三リターンローラ129及び第四リターンローラ125を移動させる構成とにしてある。
【0040】
次に、本実施形態に係る振分けコンベヤAの作用をこの振分けコンベヤAを備えた振分けコンベヤ装置Xについて説明する。
本実施形態に係る振分けコンベヤ装置Xでは、例えば、図16、図17に示すように、テール側プーリユニット45側に1つの搬入コンベヤ150を配置し、ヘッド側プーリユニット20側に3つの搬出コンベヤ155,157,159を配置している。また、搬入コンベヤ150には、搬送物Wの種別を検出する搬送物識別装置161を配置している。
【0041】
搬送物識別装置161は、搬送物Wの種別を検出するとその検出信号を制御装置163に出力し、制御装置163は検出信号に基づいて搬送物Wを3つの搬出コンベヤ155,157,159のうちの何れかに振り分けるために、スライド機構13に制御信号を出力し、ヘッド側プーリユニット20を所定の搬出コンベヤの位置に移動させるように構成されている。搬送物識別装置161は、例えば、バーコードリーダ、ICタグリーダ等のように、下流側の工程(例えば、箱詰め作業の分散等)に合わせて仕分け情報を認識するように構成されている。
【0042】
先ず、振分けコンベヤAは、例えば、図1、図2に示すように、制御装置163からの出力信号に基づいて、スライド機構13がステッピングモータ19を駆動しボールネジ15を回転させてスライドテーブル17を移動させ、ヘッド側プーリユニット20を図16に示す搬出コンベヤ157の位置に移動させている。
首振りユニット77のモータプーリ85の駆動モータは、図示しない振分けコンベヤ装置の電源に接続され、回転している。モータプーリ85の回転に伴ってヘッド側プーリユニット20のアイドラプーリ25とテークアップユニット111の第一リターンローラ123、第二リターンローラ127、第三リターンローラ129及び第四リターンローラ125とテール側プーリユニット45のアイドラプーリ49に巻回されている丸ベルト75が図2の矢印方向に回転している。
【0043】
次に、例えば、図16に示すように、搬入コンベヤ150上の搬送物Wが搬送物識別装置161によって搬出コンベヤ155へ振り分けられることが検出されると、搬送物識別装置161から制御装置163に対して搬送物Wを搬出コンベヤ155へ振り分ける信号をスライド機構13のステッピングモータ19へ出力する。
同時に、次の搬送物Wが続けて振分けコンベヤAへ送り込まれないように、搬入コンベヤ150上での搬送物Wの切り離しが行われる。
【0044】
スライド機構13のステッピングモータ19は、制御装置163からの出力信号に基づいて駆動され、ボールネジ15を回転させてスライドテーブル17を移動させ、ヘッド側プーリユニット20を図16に示す搬出コンベヤ155の位置に移動させる。
ヘッド側プーリユニット20は、スライドテーブル17の移動に伴って9つのプーリ組立体21の一端部21aが搬出コンベヤ157の位置から搬出コンベヤ155の位置へ移動させられる。
【0045】
ヘッド側プーリユニット20の移動に伴って9つのプーリ組立体21を支持する軸受けベース31も同時に移動させられると共に、スライドテーブル17の移動に伴い、軸受けベース31の下部ベース部材34に軸18で軸支された、首振りユニット77のヘッド側プーリユニット20側の連結板87が、軸18廻りに摺動しながら、首振りユニット回動軸80を中心に回転する。この連結板87の回転により、連結板87の途中に設けた山型の立ち上がり部90の穴90aにリンク板39の穴43に挿通されるリンク板連動軸41の中央軸41を挿通して、軸41によりリンク板39を連動させるようにすることで、リンク板39が移動する動きを、9つのプーリ組立体21の他端部21bに取り付けたリンク板連動軸41により各プーリ組立体21に伝え、各プーリ組立体の回転軸35を中心として各プーリ組立体21は軸受けベース31の軸穴32a内で回転する。よって、各プーリ組立体21に軸支される各アイドラプーリ25は、等間隔で同時に搬送方向直交方向へ回転されられる。
【0046】
同時に、連結板87は、先端部に設けた穴88内にスライドテーブル17の軸受け16に挿通される軸18と、立ち上がり部90の穴90a内に挿通されるリンク板39の穴29を挿通される軸57とを介してスライドテーブル17の移動に伴って移動させられる。そして、連結板87は、図2の状態から図16の状態への移動に伴ってスライドレール91がレールベース93に案内されて外方へ突出する。連結板87は、図2の状態においては、図10に示すように、長さ調整機構89において、連結板87の端部がガイドレール93のほぼ端部側に位置するように全長がガイドレール93内に位置し、図16の状態においては、図18に示すように、長さ調整機構89において、連結板87の端部がガイドレール93のほぼ中間部に位置するようにインク板39方向へ突出している。
【0047】
連結板87の移動に伴われて首振りユニット77は、結合板78の穴78a内で挿通される軸80を介して架台10の他端部10b上に設けた軸受け72を中心として回転させられる。同時に、首振りユニット77は、テール側プーリユニット45のリンク板55に軸支される軸57に2つのアングル材97及びアングル材101を介して回動自在に連結されている。
そして、常に、各丸ベルト75と第一リターンローラ123、第四リターンローラ125、第二リターンローラ127及び第三リターンローラ129との配置の関係で、カムフォロア109がカムフォロアレール105に接する方向に力が働いており、スライド機構13の直線動力を利用して、カムフォロア109とカムフォロアレール105とでテークアップユニット111の搬送方向直交方向(縦方向)の回転を発生させている。
【0048】
そのため、首振りユニット77の回動時に、テークアップユニット111は、カムフォロア109がカムフォロアレール105の頂部105aから側部105bに沿って移動させられる。この移動に伴って、テークアップユニット111は、2本のフォーク形状を為すテークアップ回転板117がねじ120を軸としてテークアップユニット取付用ブラケット121に対して回転させられ、図2に示す傾斜した状態から図17に示す起立する状態になる。このため、第一リターンローラ123が第二リターンローラ127から離れて起き上がり、第四リターンローラ125が第三リターンローラ129側に起き上がり、回転する丸ベルト75に加えられる張力を一定にするように、首振りユニット77の回動に伴う丸ベルト75の長さを適切に調整する。
【0049】
次に、ヘッド側プーリユニット20が搬出コンベヤ155の位置に移動されると、搬送物Wは、丸ベルト75を介して振分けコンベヤA上に乗り移り、丸ベルト75の回転に伴って搬出コンベヤ155へ排出される。
次に、排出コンベヤ155に排出された搬送物Wは、排出コンベヤ155によって所定の場所へ搬送される。
同時に、排出コンベヤ155の入口に設けた通過検知センサ(図示せず)が、振分けコンベヤAからの搬送物Wの排出を検知すると、その検知信号を制御装置163に出力し、制御装置163は搬入コンベヤ150による搬送物Wの切り離し作業を停止し、次の搬送物Wを搬入コンベヤ150によって振分けコンベヤAに移載できるようにする。
【0050】
そして、次の搬送物Wが搬送物識別装置161によって搬出コンベヤ157へ排出されることが検知されると、制御装置163の指令に基づいて、スライド機構13のステッピングモータ19が駆動され、ヘッド側プーリユニット20を排出コンベヤ157の位置へ移動させる。
ヘッド側プーリユニット20は、上述とは逆方向へ移動され、搬出コンベヤ157の位置から搬出コンベヤ155の位置へ移動される。
ヘッド側プーリユニット20の移動に伴って、首振りユニット77も長さ調整機構89による長さ調整を行いながら回動される。
【0051】
同時に、テークアップユニット111も、図17に示す起立する状態から図2に示す傾斜した状態になる。
次に、ヘッド側プーリユニット20が搬出コンベヤ157の位置に移動されると、搬送物Wは、丸ベルト75を介して振分けコンベヤA上に乗り移り、丸ベルト75の回転に伴って搬出コンベヤ157へ排出される。
次に、排出コンベヤ157に排出された搬送物Wは、排出コンベヤ157によって所定の場所へ搬送される。
【0052】
同時に、排出コンベヤ157の入口に設けた通過検知センサ(図示せず)が、振分けコンベヤAからの搬送物Wの排出を検知すると、その検知信号を制御装置163に出力し、制御装置163は搬入コンベヤ150による搬送物Wの切り離し作業を停止し、次の搬送物Wを搬入コンベヤ150によって振分けコンベヤAに移載できるようにする。
そして、次の搬送物Wが搬送物識別装置161によって搬出コンベヤ159へ排出されることが検知されると、制御装置163の指令に基づいて、スライド機構13のステッピングモータ19が駆動され、ヘッド側プーリユニット20を排出コンベヤ159の位置へ移動させる。
【0053】
ヘッド側プーリユニット20は、搬出コンベヤ157の位置から搬出コンベヤ155の位置へ移動される。
ヘッド側プーリユニット20の移動に伴って、首振りユニット77も長さ調整機構89による長さ調整を行いながら回動される。
同時に、テークアップユニット111も、図2に示す傾斜した状態から図17に示す起立する状態になる。
【0054】
次に、ヘッド側プーリユニット20が搬出コンベヤ159の位置に移動されると、搬送物Wは、丸ベルト75を介して振分けコンベヤA上に乗り移り、丸ベルト75の回転に伴って搬出コンベヤ159へ排出される。
次に、排出コンベヤ159に排出された搬送物Wは、排出コンベヤ159によって所定の場所へ搬送される。
同時に、排出コンベヤ159の入口に設けた通過検知センサ(図示せず)が、振分けコンベヤAからの搬送物Wの排出を検知すると、その検知信号を制御装置163に出力し、制御装置163は搬入コンベヤ150による搬送物Wの切り離し作業を停止し、次の搬送物Wを搬入コンベヤ150によって振分けコンベヤAに移載できるようにする。
【0055】
以上のように、本実施形態に係る振分けコンベヤA及びこの振分けコンベヤAを備えた振分けコンベヤ装置Xは、搬入コンベヤ150によって搬送される搬送物Wをその種別に応じて所定の搬出コンベヤ155,157,159の何れかに振り分けるために、振分けコンベヤAを制御装置163の制御によって振分け動作を行わせることができる。
本実施形態に係る振分けコンベヤAは、ヘッド側プーリユニット20及びテール側プーリユニット45が、9つのプーリ組立体21,47をそれぞれの軸35,53を回転軸として回転されると共に、その回転軸がそれぞれのアイドラプーリ25,49より架台10の外側に位置し、かつ9つのプーリ組立体21にはリンク板39,55がそれぞれの軸41,57を回転軸として回転自在に取り付けられているので、9つのプーリ組立体21,47の回転に伴って回転されるそれぞれのアイドラプーリ25,49は、スライド機構13のスライドテーブル17の動きに伴われて等間隔でそれぞれの軸35,53を回転軸として回転される。
【0056】
従って、振分けコンベヤAの振分け角度を大きくしても丸ベルト75の無端回動に影響を与えない。
しかも、それぞれのアイドラプーリ25,49は、図19に示すように、回転時に架台10の外側へ突出することがないため、隣接して配置される搬入コンベヤ150,搬出コンベヤ155,157,159と緩衝することがない。
即ち、それぞれのアイドラプーリ25,49の軸回転の中心29x,49xを、プーリ中心29y,49yではなく、回転しても、隙間ができないような位置にしている。
これに対し、それぞれのアイドラプーリ25,49の軸回転の中心29x,49xを、プーリ中心29y,49yにすると、隙間が発生することとなり好ましくない。
従って、振分けコンベヤAと振分けコンベヤAの上流側に配置される搬入コンベヤ150との隙間G、振分けコンベヤAと振分けコンベヤAの下流側に配置される搬出コンベヤ155,157,159との隙間Gを小さくすることが可能となる。
【0057】
なお、上記実施形態において、搬送物識別装置161として、例えば、バーコードリーダ、ICタグリーダ等の単なる仕分け情報を認識する装置について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、金属探知機、X線検査装置、ウェイトチェッカ、画像処理(色や形状検査)装置等のように、異物混入や合格、不合格を認識する装置を用いても良い。この場合は、2方向の振分けが多い。
また、搬送物識別装置161の手前では、搬送物Wがくっついて流れてこないように、搬送物Wの切り離し(間隔をあけること)が必要である。切り離しは、コンベヤ速度差を用いたり、あるいは一時滞留させて、1個出しストッパなどで1個づつ流して間隔をあける。
【0058】
また、上記実施形態では、振分けコンベヤA及びこの振分けコンベヤAを備えた振分けコンベヤ装置Xでは、振分けについて説明したが、本発明はこれに限らず、合流に用いても良い。
例えば、3本のコンベヤ(本実施形態では、搬出コンベヤ155,157,159)から流れてきた搬送物Wを、1本のコンベヤ(本実施形態では搬出コンベヤ150)に集約することを前提として説明すると、合流は、情報を識別する必要は無く、3本のコンベヤ(本実施形態では、搬出コンベヤ155,157,159)から流れてくるものは、原則、到着順に 振分けコンベヤAに乗り移る。但し、渋滞する場合は、各コンベヤの先端で一端停止させ、タイミングを計って、合流コンベヤに投入する。
【0059】
また、上記実施形態では、スライド機構13をステッピングモータ19によってボールネジ15を介してスライドテーブル17を移動させる場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、ボールネジの代わりにタイミングベルトでスライドテーブルを移動させる構成としても良い。また、空圧、油圧シリンダを用いてヘッド側プーリユニット20を移動させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0060】
10 架台
10a 架台10の一端部
10b 架台10の他端部
13 スライド機構
15 ボールネジ
17 スライドテーブル
19 ステッピングモータ
20 ヘッド側プーリユニット
21,47 プーリ組立体
25,49 アイドラプーリ
31,51 軸受けベース
39 リンク板
45 テール側プーリユニット
75 丸ベルト
77 首振りユニット
78 結合板
79 メインフレーム
81 モータ取付用フレーム
83 モータ取付用ブラケット
85 モータプーリ
86 駆動プーリ部分
86a 溝
87 連結板
89 長さ調整機構
91 スライドレール
93 レールベース
105 カムフォロアレール
109 カムフォロア
111 テークアップユニット
117 テークアップ回転板
117d,117e フォーク部
121 テークアップユニット取付用ブラケット
123 第一リターンローラ
125 第四リターンローラ
127 第二リターンローラ
129 第三リターンローラ
133 テークアップ板
150 搬入コンベヤ
155,157,159 搬出コンベヤ
161 搬送物識別装置
163 制御装置
A 振分けコンベヤ
X 振分けコンベヤ装置
W 搬送物


【特許請求の範囲】
【請求項1】
架台と、
前記架台の一端部上に取り付けられ、スライド部を前記架台上で前記架台の一端部を為す辺に平行に駆動移動させるスライド機構と、
プーリを支持する複数のプーリ組立体を、前記架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で配列すると共に、前記複数のプーリ組立体のそれぞれの一端部を回動自在にスライド機構のスライド部に取り付け、前記複数のプーリ組立体のぞれぞれの他端部をリンク板を介して回動自在に連結する第一プーリユニットと、
プーリを支持する複数のプーリ組立体を、前記架台の他端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で配列すると共に、前記複数のプーリ組立体のそれぞれ一端部を回動自在に前記架台の他端部上に前記第一プーリユニットと平行に取り付け、前記複数のプーリ組立体のそれぞれの他端部をリンク板を介して回動自在に連結する第二プーリユニットと、
前記第一プーリユニットのプーリと前記第二プーリユニットのプーリとの間にそれぞれ張り渡され上部に搬送面を形成する複数の丸ベルトと、
前記丸ベルトを回転駆動させる駆動プーリを有し、前記第一プーリユニットのリンク板と前記第二プーリユニットのリンク板とを回転自在な軸で連動させると共に前記架台の他端部上の軸部に回転自在に軸支される首振りユニットと、
前記第一プーリユニットと前記第二プーリユニットとの間の位置で前記架台に取り付けられるカムレールと、
前記カムレールに沿って移動するカムフォロアを有し、前記首振りユニットに前記首振りユニットの回転軸と直交方向に回動自在に取り付けられ前記丸ベルトの弛みを防止するテークアップユニットと
を備え、
前記第一プーリユニット及び前記第二プーリユニットの複数のプーリは、前記複数のプーリ組立体の一端部の軸支位置より前記首振りユニット側へ変位して位置し、
前記スライド機構のスライド部の移動時に前記第一プーリユニット側の前記複数のプーリ組立体は、前記プーリを前記プーリ組立体の取付部より前記搬送面の搬送方向外方に突出させることなく前記プーリ組立体の軸支部を中心として回動され、前記リンク板を介して隣り合った前記複数のプーリ組立体が相互に等間隔で平行移動されると共に前記首振りユニットを前記架台の他端部上の軸部を回転軸として回動させ、前記第二プーリユニット側の前記複数のプーリ組立体は、前記首振りユニットの動きに伴って前記プーリを前記プーリ組立体の取付部より前記搬送面の搬送方向外方に突出させることなく前記プーリ組立体の軸支部を中心として回動されると共に前記リンク板を介して隣り合った前記複数のプーリ組立体が相互に等間隔で平行移動される
ことを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項2】
請求項1記載の振分けコンベヤにおいて、
前記第一プーリユニットは、
複数のプーリと、前記複数のプーリを一端部にそれぞれ回転自在に保持するプーリ取付部を設け、他端部に両端部にねじ挿通用穴を有し、前記プーリの外径より大きな長さを有する板材からなる座部を設ける複数のプーリ組立体と、
前記複数のプーリ組立体の座部の一端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を、前記架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、前記複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるように前記スライド機構のスライド部上に取り付けられる取付部材と、
前記複数のプーリ組立体の座部の他端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を前記架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、前記複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるリンク板と
を備えることを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の振分けコンベヤにおいて、
前記第二プーリユニットは、
複数のプーリと、前記複数のプーリを一端部にそれぞれ回転自在に保持するプーリ取付部を設け、他端部に両端部にねじ挿通用穴を有し、前記プーリの外径より大きな長さを有する板材からなる座部を設ける複数のプーリ組立体と、
前記複数のプーリ組立体の座部の一端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を、前記架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、前記複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるように前記架台の他端部側の支持フレーム上に取り付けられる取付部材と、
前記複数のプーリ組立体の座部の他端部側のねじ挿通用穴に挿通される固定軸を挿通させる軸挿通穴を前記架台の一端部を為す辺と平行な長手方向に等間隔で設け、前記複数のプーリ組立体を等間隔で回動自在に取り付けるリンク板と
を備えることを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか記載の振分けコンベヤにおいて、
前記首振りユニットは、
前記架台の他端部上に設けた軸受けに回転自在に取り付けられる結合板を有するメインフレームと、
前記メインフレームの両側に前記メインフレームと直交してそれぞれ取り付けられるモータ取付用フレームと、
前記モータ取付用フレーム上にモータ取付用ブラケットを介して取り付けられ、前記モータ取付用フレームに軸支される駆動プーリと、
前記駆動プーリを回転駆動するドライブモータと、
前記スライド機構のスライド部に設けた軸受けに軸支されると共に前記第一プーリユニットのリンク板をリンク板連動軸にて回動自在に軸支する連結板と、
前記連結板と前記メインフレームとを連結し、前記第一プーリユニット側における前記メインフレームの首振り時の長さを調整する長さ調整機構と
を備えていることを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項5】
請求項4記載の振分けコンベヤにおいて、
前記長さ調整機構は、前記連結板の下面に取り付けたスライドレールと、前記メインフレームの第一プーリユニット側の端部上に取り付けた取付板と、前記スライドレールを摺動自在に案内するレールベースとで構成されている
ことを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか記載の振分けコンベヤにおいて、
前記駆動プーリの内部にドライブモータを内蔵し、前記駆動プーリは前記ドライブモータの固定子側に固定され、前記ドライブモータの回転子が備わる回転軸を前記モータ取付用フレームに回転不能に軸支する
ことを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか記載の振分けコンベヤにおいて、
前記テークアップユニットは、
前記首振りユニットのメインフレームの両側にそれぞれ取り付けられるテークアップユニット取付用ブラケットと、
カムフォロアと、
前記カムフォロアを一端部に取付け、他端部に2本のフォーク部を設け、テークアップユニット取付用ブラケットの両端部にそれぞれ回転自在に取り付けられる2つのテークアップ回転板と、
前記テークアップユニット取付用ブラケット上に対向してそれぞれ取り付けられる2つのL字型のテークアップ板と、
前記2つのテークアップ回転板の2本のフォーク部間をそれぞれ繋ぐ繋ぎ材と、
前記繋ぎ材で繋がれた2つのテークアップ回転板の2本のフォーク部間にそれぞれ回転自在に軸支される第一リターンローラ及び第四リターンローラと、
対向して配置された2つのL字型のテークアップ板の上下部にそれぞれ回転自在に軸支される第二リターンローラ及び第三リターンローラと
を備え、
前記丸ベルトの上下の一面を前記第一リターンローラ及び前記第三リターンローラで接触し、前記丸ベルトの上下のもう片面を前記第二リターンローラ及び前記第四リターンローラとで接触するように配置する
ことを特徴とする振分けコンベヤ。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7の何れか記載の振分けコンベヤと、
前記架台の一端部において前記第一プーリユニットに平行に搬送面導入端もしくは搬送面排出端のどちらかを近接させて並列配置される複数のコンベヤと、
前記架台の他端部において前記第二プーリユニットに平行に搬送面導入端もしくは搬送面排出端のどちらかを近接させて配置される1つのコンベヤと、
前記複数のコンベヤまたは前記1つのコンベヤによって搬送される搬送物の種別を検出する搬送物識別装置と、
前記搬送物識別装置からの検出信号に基づいて前記スライド機構を駆動して前記搬送物を所定の前記複数のコンベヤの位置に前記第一プーリユニットを移動させる制御装置と
を備えることを特徴とする振分けコンベヤ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−190041(P2011−190041A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−57448(P2010−57448)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(000001834)三機工業株式会社 (316)
【Fターム(参考)】