説明

振動発電素子および圧電素子を利用した、タイヤ振動発電装置

【課題】本発明は、自動車等のタイヤから受ける振動、衝撃を利用した、発電装置を提供する。
【解決手段】ホイール(2)のセンターディスク(3)の適当なる位置に、リング溝(4)を設けて、該溝に振動発電素子(5)を埋めこみ、これに配線回路を施し、固定手段(6)にて該溝を封じて、該発電素子を固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等のタイヤを設けた乗物に於いて、走行中のタイヤ振動を利用した、発電装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車類はダイナモのような発電装置で電気を供給している。
最近、圧電素子の研究が進んでおり、応援用メガホンにLED等が付けられていて、装着された圧電素子部分を叩くと、その振動圧力によりLEDが点灯するもの。また、道路路面に発電素子を敷き詰めておいて、人や自動車等がその上を通る振動圧力により発電を起こしてLED等に電気を供給するようなものが発表されている。
近年、2008−54450・圧電発電装置のごとく、タイヤ内部に圧電素子を設けたものが、公開されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、自転車、オートバイ、自動車等は小型発電機を搭載してウィンカーや夜間のライト用に発電供給したり、バッテリーの充電に利用されたりしているのは、周知の事実である。また、最近の圧電素子、つまり発電素子の発電能力は開発技術により、年々大きくなりまもなく大出力のものが出てくるのは、時間のもんだいであると推察できる。
現時点では、発電素子の能力を最大限に生かしたものは、まだまだ、実用化には至っていないが、本発明は自動車の路面より受ける振動がまずホイールに、直接的に懸かってくるので、この点を研究しながらこれらの課題を達成するために、なされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
まず出きる限りのシンプルな構成とする。以下、その手段構成を説明する。自動車等に車輪として使用されている、ホイール(2)は、センターディスク(3)とリム(7)に大別され、リム(7)にタイヤ(1)を装着したものを、総称としてタイヤホイールと呼ぶ。
ホイール(2)の円盤状のセンターディスク(3)の適当なる位置に、ある程度の肉厚を要した部分に、円形状にリング溝(4)を設ける。
そして、この該溝に密着して、この溝に合わせて挿入させた、振動発電素子(5)をリング状に設ける。そして該発電素子より配線回路を施して、バッテリー等へ電気回路を設ける。最後に固定手段(6)を設けて、これでリング溝(4)の外側を封鎖固定する。
本発明はこのような構成および特徴からなる、振動発電素子および圧電素子を利用した、タイヤ振動発電装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、自動車等の走行中の路面から受ける、数々の振動や衝撃はタイヤ(1)から、休みなく強い、衝撃振動圧力(8)を受ける事になり、その発電量は豊富に得られる。この電気エネルギーによりバッテリーの充電や照明機器、ウインカー、ライト照明の電気を補う事が出来るまた、大容量出力の発電素子であれば、今の発電装置は、無くなる可能性も考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本構成は、出来る限りシンプルに形成されている。ホイール(2)の円盤状のセンターディスク(3)の適当なる肉厚(該発電素子が挿入できるスペースのある所で良い)のある適当なる位置に、円形状にリング溝(4)を加工して設ける。つぎに、この該溝に密着させて、振動発電素子(5)を装填して設ける。当然この振動発電素子(5)は輪状またはリング状に形成されたものがベストである。この該溝に埋め込まれた振動発電素子(5)は、タイヤ(1)から強い衝撃振動圧力(8)を受けた、センターディスク(3)のリング溝(4)の、部分が伸縮し歪む圧力により、確実に発電する。そしてこの起電電気を該発電素子から、配線により電気回路を形成し必要部位に結線する最後に、リング溝(4)の外側を固定手段(6)により封鎖固定して設け、振動発電素子(5)の固定をさらに強化する。
【実施例】
【0007】
普通に自動車を運転すれば、路面からの振動などがあるが、この衝撃が、我が愛車に役立つ発電効果を成していると思うと、ドライブも楽しくなる。本発明は今後の電気自動車時代を担う存在になるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の取付側面図である。
【図2】本発明のA−A断面図である。
【符号の説明】
【0011】
1 タイヤ
2 ホイール
3 センターディスク
4 リング溝
5 振動発電素子
6 固定手段
7 リム
8 衝撃振動圧力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイール(2)のセンターディスク(3)の適当なる位置にリング溝(4)を設け、このリング溝(4)に密着させて振動発電素子(5)を装着固定して設け、また振動発電素子(4)より配線回路を施した電気回路を設け、固定手段(6)にてリング溝(4)を封鎖して固定した特徴より成る、振動発電素子および圧電素子を利用した、タイヤ振動発電装置。

【図1】
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【図2】
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