説明

捕獲装置及び捕獲数情報収集システム

【課題】簡易な構成により、電気を使用しなくても屋外で長期にわたって確実に動作させることができる捕獲装置及び捕獲数情報収集システムを提供することを提供すること。
【解決手段】生物を捕獲するための捕獲装置1であって、前記生物を収容するスペースSを有する本体部2と、前記本体部2の上端部に設けられ、前記生物が乗るためのステージ12と、前記ステージ12の延在する方向に沿って延びる回転軸線Lを中心として、前記ステージ12を回転可能に支持する回転支持部22と、前記ステージ12を回転させる方向に付勢する付勢部材95と、前記ステージ12の回転をロックするロック機構88と、前記ステージ12に設けられた解除スイッチ16を有し、前記解除スイッチ16により、前記ロック機構88による前記ステージ12のロックを解除する解除機構16,54,55,56,59,68,79と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小動物などの生物を捕獲するための捕獲装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、小動物などの生物を捕獲するために様々な捕獲装置が利用されてきている(例えば、特許文献1参照)。小動物としては、例えばネズミなどが挙げられる。
このようなネズミなどの捕獲装置としては、ネズミを収容する収容部と、この収容部の上に設けられた開閉ステージとを備えたものが知られている。さらに、この捕獲装置は、開閉ステージ上に設けられた赤外線センサを備えている。
【0003】
このような構成のもと、開閉ステージ上をネズミが通ると、赤外線センサが作動し、赤外線センサの出力に応じて、制御部が、開閉ステージを下側に向けて開く。これにより、ネズミが自重により落下して、収容部に収容されることにより、ネズミが捕獲される。
ここで、小動物は屋外にも多く生息しており、捕獲装置を屋外に設置すべき要請がある。また、厨房など水の使用が多い場所での利用も考えられる。
【特許文献1】特開2000−60408号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような捕獲装置では、赤外線センサだけでなく、大容量バッテリー、モータ、ソレノイド及び制御基板など多くの電気部品が使用されているため、屋外又は水の使用頻度の多い場所で設置されたときに、雨水などにより故障を起こすおそれがある。また、機械構成も複雑で、コストが上昇してしまう。
さらに、雨による水の浸入を防止するために、雨よけや水密構造などを設置することが考えられるが、それら雨よけや水密構造などを設置すると、構造が益々複雑となり、コストが一層増大してしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成により、屋外又は水を使用する場所においても長期にわたって確実に動作させることができる捕獲装置及び捕獲数情報収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る捕獲装置は、生物を捕獲するための捕獲装置であって、前記生物を収容するスペースを有する本体部と、前記本体部の上端部に設けられ、前記生物が乗るためのステージと、前記ステージの延在する方向に沿って延びる回転軸線を中心として、前記ステージを回転可能に支持する回転支持部と、前記ステージを回転させる方向に付勢する付勢部材と、前記ステージの回転をロックするロック機構と、前記ステージに設けられた解除スイッチを有し、前記解除スイッチにより、前記ロック機構による前記ステージのロックを解除する解除機構と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明に係る捕獲装置においては、付勢手段により付勢された状態で、回転支持部によりステージが回転可能に支持される。そして、ロック機構により、ステージの回転がロックされる。この状態から、ステージに生物が乗り、生物の自重により、解除スイッチを押す。その結果、解除機構により、ステージのロックが解除される。そのため、付勢手段の付勢力により、ステージが回転する。そして、生物が自重により本体部内に落下する。
これにより、赤外線センサなどのように電気による動作を不要とすることができ、生物を確実に捕獲することができる。
【0008】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記付勢部材が、ゼンマイであることを特徴とする。
【0009】
この発明に係る捕獲装置によれば、簡単かつ確実にステージを回転させることができる。
【0010】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記ステージの回転と一体的に回転する歯車が設けられており、前記ロック機構が、前記歯車から突出する突出部と、前記歯車に近接した近接位置と離隔した離隔位置との間を往復移動可能に設けられた当接部と、を備え、前記当接部が前記近接位置に配されると、前記突出部が前記当接部に当接し、前記歯車の回転が規制されることを特徴とする。
【0011】
この発明に係る捕獲装置においては、当接部が近接位置に配されると、突出部が当接部に当接し、歯車の回転が規制される。一方、当接部が離隔位置に配されると、突出部が解放されて歯車が回転する。
これにより、ステージの回転のロックと解除とを確実に行うことができる。
【0012】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記解除スイッチが、上下方向に移動可能に設けられており、前記解除機構が、前記解除スイッチと前記当接部とを連結する連結部を備え、前記解除スイッチが下方に押されると、前記連結部を介して、前記当接部が前記離隔位置に配されて、前記歯車の回転の規制を解除することを特徴とする。
【0013】
この発明に係る捕獲装置においては、解除スイッチが下方に押されると、連結部を介して、当接部が離隔位置に配されて、歯車の回転の規制を解除する。
これにより、ステージの回転のロックと解除とを確実に行うことができる。
【0014】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記ステージを固定する固定手段を備えることを特徴とする。
【0015】
この発明に係る捕獲装置によれば、ステージをぐらつかせることなく、確実にステージを固定することができる。そのため、ネズミの警戒心を早期に緩和させることができる。
【0016】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記ステージの回転をロックする際の衝撃を緩衝する緩衝手段を備えることを特徴とする。
【0017】
この発明に係る捕獲装置によれば、衝撃による故障や不具合の発生を防止することができる。
【0018】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記本体部の前記スペース内に設けられる収納容器を備え、前記収納容器に、防腐液が入れられることを特徴とする。
【0019】
この発明に係る捕獲装置においては、本体部内に生物が落下すると、その生物は収納容器内に収納される。このとき、収納容器に防腐液が入れられていることから、ネズミを溺死させることができるだけでなく、液が腐ることを防止することができ、悪臭などを防止することができる。
【0020】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記ステージの回転数を計数する計数手段を備えることを特徴とする。
【0021】
この発明に係る捕獲装置によれば、計数手段により、ステージの回転数を計数できることから、その回転数を介して、生物の捕獲数情報を得ることができる。
【0022】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記計数手段の計数結果を表示する表示部を備えることを特徴とする。
【0023】
この発明に係る捕獲装置においては、計数手段の計数結果が、表示部に表示される。
これにより、表示部を目視するだけで、直ちにネズミを計数することができる。
【0024】
また、本発明に係る捕獲装置は、前記計数手段が、前記計数したステージの回転数を前記生物の捕獲数情報として出力するようになっており、前記出力された捕獲数情報を送信する送信部が設けられていることを特徴とする。
【0025】
この発明に係る捕獲装置においては、計数手段によって、捕獲数情報が出力され、送信部によって、その捕獲数情報が送信される。
これにより、捕獲装置の設置場所から離れた場所で、捕獲数情報を容易に得ることができる。
【0026】
また、本発明に係る捕獲数情報収集システムは、生物を捕獲するための捕獲装置と、前記捕獲した生物の捕獲数情報を管理する管理部とを有する捕獲数情報収集システムであって、前記捕獲装置が、前記生物を収容するスペースを有する本体部と、前記本体部の上端部に設けられ、前記生物が乗るためのステージと、前記ステージの延在する方向に沿って延びる回転軸線を中心として、前記ステージを回転可能に支持する回転支持部と、前記ステージを回転させる方向に付勢する付勢部材と、前記ステージの回転をロックするロック機構と、前記ステージに設けられた解除スイッチを有し、前記解除スイッチにより、前記ロック機構による前記ステージのロックを解除する解除機構と、前記ステージの回転数を計数し、この回転数を前記捕獲数情報として出力する計数手段と、前記計数手段から出力された捕獲数情報を送信する送信部とを備え、前記管理部が、前記送信部から送信された捕獲数情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された捕獲数情報を記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
【0027】
この発明に係る捕獲数情報収集システムにおいては、付勢手段により付勢された状態で、回転支持部によりステージが回転可能に支持される。そして、ロック機構により、ステージの回転がロックされる。この状態から、ステージに生物が乗り、生物の自重により、解除スイッチを押す。その結果、解除機構により、ステージのロックが解除される。そのため、付勢手段の付勢力により、ステージが回転する。そして、生物が自重により本体部内に落下する。また、ステージが回転すると、計数手段により、ステージの回転数が計数され、捕獲数情報が出力される。そして、その捕獲数情報は、送信部によって送信される。
一方、管理部の備える受信部によって、捕獲数情報が受信され、その受信された捕獲数情報が記憶部に記憶される。
これにより、迅速かつ高精度に捕獲数情報を収集することができ、高度な捕獲数情報管理を行うことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、生物が通ることにより解除スイッチを介してステージのロックを解除することから、簡易な構成により、屋外でも長期にわたって確実に動作させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
(実施形態1)
以下、本発明に係る捕獲装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、捕獲装置を示した斜視図である。
捕獲装置1は、直方体形状の本体部2を備えている。本体部2は、鉄板が塗装されて形成されている。
また、本体部2の長さ方向Dの両側面6には、捕獲装置1の移動の際に把持するための取手3が設けられている。また、両側面6は、それら下端辺を回転軸線として、長さ方向Dに回転可能に取り付けられている。
【0030】
本体部2の内部には、スペースSが設けられている。このスペースSには、直方体形状の収納容器9が配置されている。収納容器9の上端は、開放端とされている。この収納容器9の中には、図5に示すように、例えばプロピレングリコールなどの油性防腐液Eが入れられるようになっている。
【0031】
本体部2の底面の四隅には、ゴム足8が取り付けられている。
また、図1に示すように、本体部2の天面7には、高さ方向にドーム状に突出するトンネル部11が着脱可能に取り付けられるようになっている。トンネル部11は、横断面が略椀状に形成され、長さ方向Dの両端は開放端とされている。
さらに、天面7は、全体として平坦面として形成されており、トンネル部11の開放端からトンネル部11の内部に生物が侵入し易くなっている。
【0032】
図2は、トンネル部11を取り外したときの捕獲装置1を示す平面図である。
天面7には、長さ方向Dに延びる長方形状の開口部21が形成されている。この開口部21には、開口部21に相似する長方形状のステージ12が設けられている。ステージ12は、開口部21に一致させて、各辺部のクリアランスが最小になるようにして設けられている。また、ステージ12は、天面7と面一にして設けられている。すなわち、ステージ12は、本体部2の上端に設けられている。
さらに、ステージ12の中央部には、幅方向Wに延びる長方形状の開口部13が形成されている。開口部13内には、開口部13に相似する長方形状のスイッチ板(解除スイッチ、解除機構)16が設けられている。スイッチ板16は、開口部13に一致させて、各辺部のクリアランスが最小になるようにして設けられている。また、スイッチ板16は、ステージ12と面一にして設けられている。
【0033】
また、図3に示すように、スイッチ板16の裏面の各辺部(端部)のうち、各辺部の長さ方向の中央に、それぞれ外方に向けて突出するストッパ17が設けられている。
ストッパ17は、図4に示すように、スイッチ板16の裏面に取り付けられる長方形状の基板面17aを備えている。基板面17aの外方に向けられた端辺部には、この端辺部からスイッチ板16の延在する面と直交する方向(図4における下方)に延びる段差部17bが設けられている。段差部17bの先端部には、この先端部からスイッチ板16の延在する面に沿って外方に延びる長方形状の外方面17cが設けられている。
【0034】
さらに、図5に示すように、捕獲装置1は、ステージ12を回転可能に支持する回転支持部22を備えている。回転支持部22は、本体部2の上端部に設けられている。そして、回転支持部22は、略筒状に形成されて長さ方向Dに延びる回転基部26を備えている。回転基部26は、本体部2の幅方向Wの中央であって、長さ方向Dの一端部に設けられている。回転基部26の先端には、軸部27が設けられており、回転基部26は、不図示の取付部により、軸部27を通る回転軸線Lを中心として回転可能に取り付けられている。軸部27の先端部には、回転ギア30が取り付けられている。
また、回転基部26の後端には、先端部よりも大径の大径部35が設けられている。大径部35の外周面には、ネジ孔が38が形成されている。そして、ステージ12の長さ方向Dの一端部を通して、ネジ孔35にネジ37を螺合させることにより、ステージ12が回転基部26に固定されている。
【0035】
さらに、回転支持部22は、本体部2の長さ方向Dの他端部に設けられた支持端部41を備えている。支持端部41は、回転軸線L上に延びる支持軸部42と、この支持軸部42から回転軸線Lに直交する方向(図5における上方)に向けて延びる支持取付部43とを備えている。
【0036】
支持軸部42の長さ方向Dの外方に向けられた突起部42aは、本体部2の上端部のうち長さ方向Dの他端部に形成された嵌合孔48に、回転軸線Lを中心として回転可能に嵌合されている。また、支持軸部42には、突起部42aの先端から回転軸線L上に延びる固定用ネジ孔(固定手段)50が形成されている。そして、本体部2の不図示のネジ開口部を通して、固定用ネジ(固定手段)51を固定用ネジ孔50に螺合させることにより、支持端部41を固定し、支持端部41の回転を規制するようになっている。
また、支持取付部43には、上端面から延びるネジ孔46が形成されている。そして、ステージ12の長さ方向Dの他端部を通して、ネジ孔46にネジ47を螺合させることにより、ステージ12が支持端部41に固定されている。
【0037】
そして、上述のように、回転基部26及び支持端部41によって、ステージ12は、回転軸線Lを回転中心として回転可能に支持されている。すなわち、回転ギア30を回転させると、回転基部26が、回転軸線Lを回転中心として回転し、この回転によって、ステージ12及び支持端部41が回転基部26と一体的に回転するようになっている。
【0038】
また、スイッチ板16の裏面には、その中央から回転軸線Lに直交する方向(図5における下方)に延びる垂下部(連結部、解除機構)54が設けられている。垂下部54の先端(下端)には、本体部2の長さ方向Dの一端部側に向けて回転軸線L上に延びる長尺部(連結部、解除機構)55が設けられている。長尺部55の先端部は、回転基部26の筒穴に挿通されている。また、長尺部55の先端には、回転軸線Lに直交する方向(図5において上方)に延びる突起部(連結部、解除機構)56が設けられている。突起部56は、回転基部26の側面に形成された開口部57を介して、回転基部26の径方向外方に突出するようになっている。
【0039】
さらに、長尺部55の中間部には、支点部(解除機構)59が設けられている。支点部59は、ステージ12の裏面から下方に延びる支点支持部60の先端部に、幅方向Wに向けられた不図示のピンによって取り付けられている。これにより、長尺部55は、支点部59(幅方向Wに向けられた回転軸線M)を回転中心として回転するようになっている。
また、長尺部55のうち、支点部59と基端部(垂下部54への取付箇所)との中間部61には、この中間部61と、ステージ12の裏面との間に、コイルバネ64が設けられている。
【0040】
この長尺部55により、スイッチ板16は、ステージ12内において、上下方向(ステージ12の延在する面に直交する方向であり、本体部2の高さ方向Hに相当)に移動可能に設けられている。そして、スイッチ板16を下方に押すと、垂下部54を介して、長尺部55は、その基端部が下方に押し下げられるようにして、支点部59を回転中心として一方に回転(図5において右回転)し、長尺部55の先端部が押し上げられるようになっている。これにより、長尺部55の先端部に設けられた突起部56がステージ12側(図5において上方)に突出するようになっている。また、長尺部55は、コイルバネ64の引っ張り力により、基端部がステージ12側に常に引っ張られており、これにより、長尺部55は常に他方に回転(図5において左回転)するように付勢されている。ただし、スイッチ板16に設けられたストッパ17がステージ12の裏面側に当接することにより、スイッチ板16がステージ12と面一に配される位置以上に回転することが規制されている。
なお、スイッチ板16は、支点支持部60及び長尺部55などにより、支点部59を中心として回転可能に支持されているが、ステージ12に対するスイッチ板16の回転方向は「上下方向」に含まれるものとする。
【0041】
また、図6に示すように、回転ギア30を包むようにして略かぎ形状の連結フック(連結部、解除機構)68が設けられている。連結フック68は、上下方向に移動可能に設けられている。この連結フック68は、幅方向Wに延びる基部70を備えている。基部70は、突起部56の前方(図6において上方)に配置されている。基部70には、下方に延びる下方連結部71が設けられている。下方連結部71には、取付突起74が設けられており、取付突起74には、コイルバネ(ロック機構)75が設けられている。このコイルバネ75により、連結フック68は、下方に常に付勢されている。下方連結部71の下端には、幅方向Wに折り返された連結取付部72が設けられている。
【0042】
連結取付部72には、上下方向に延びる連結棒(連結部、解除機構)79が取付ネジ78を介して取り付けられている。連結棒79の先端(下端)は、当接部(ロック機構)80とされている。
これら連結フック68及び連結棒79は、上下方向に一体的に往復移動可能に設けられている。
そして、自然状態においては、コイルバネ75の付勢力により、連結フック68及び連結棒79が下方に配され、これにより、当接部80は、後述するロック用ギア(歯車)85に近接した近接位置P1に配されるようになっている。一方、突起部56が突出することにより、図7に示すように、連結フック68が上方に押し上げられ、これにより、連結棒79も一体的に押し上げられ、当接部80は、ロック用ギア85から上方に離隔する離隔位置P2に配されるようになっている。
【0043】
また、回転ギア30には、この回転ギア30の下方において連結ギア31が噛み合わされている。連結ギア31は、図5に示すように、長さ方向Dに延びる連結軸部65の先端に取り付けられている。
さらに、連結ギア31の下方には、駆動ユニット83が設けられている。駆動ユニット83は、長さ方向Dに延びる駆動軸部84を備えている。駆動軸部84の先端には、駆動ギア32が設けられている。駆動ギア32は、連結ギア31に噛み合わされている。また、駆動軸部84の基端部には、駆動ギア32よりも大径のロック用ギア85が設けられている。ロック用ギア85には、このロック用ギア85の径方向外方に突出する突出部(ロック機構)88が設けられている。また、ロック用ギア85には、本体部2の長さ方向Dの一端部側(図5において左側)に突出する突起部(計数手段)89が設けられている。
【0044】
突起部89の近傍には、マイクロスイッチ(計数手段)90が設けられている。マイクロスイッチ90は、駆動バー93を備えている。駆動バー93は、突起部89の回転軌跡上に設けられており、ロック用ギア85が回転すると、突起部89が駆動バー93を駆動し、マイクロスイッチ90がオンされるようになっている。
マイクロスイッチ90には、表示部94が接続されており、マイクロスイッチ90がオンされるごとに、その回数を表示するようになっている。
【0045】
また、駆動ユニット83は、ゼンマイバネ(付勢手段)95を備えている。ゼンマイバネ95は、駆動軸部84の先端にハンドル98を嵌合させて回転させることにより、駆動軸部84を回転させる付勢力を溜めるようになっている。そして、図6に示すように、このゼンマイバネ95の付勢力により、駆動軸部84を介して、ロック用ギア85及び駆動ギア32が正回転(図6において左回転)するようになっている。
【0046】
さらに、駆動ユニット83は、図5に示すように、ロータリーダンパ(緩衝手段)99が設けられている。ロータリーダンパ99は、オイルの粘性抵抗により、駆動軸部84の急激な回転を防止するようになっている。
【0047】
このような構成のもと、ハンドル98によってゼンマイバネ95を巻いて、付勢力を溜めると、その不勢力により駆動軸部84を介して、ロック用ギア85及び駆動ギア32が一体的に回転するようになっている。
この場合、自然状態においては、図6に示すように、コイルバネ75の付勢力により、当接部80が近接位置P1に配されていることから、突出部88が当接部80に当接し、ロック用ギア85の回転が規制されるようになっている。
一方、図7に示すように、当接部80が離隔位置P2に配されると、突出部88が当接部80に当接しなくなり解放される。そのため、ロック用ギア85及び駆動ギア32が正回転するようになっている。この駆動ギア32が正回転することにより、連結ギア31が逆回転し、これにより、図8から図12に示すように、回転ギア30がステージ12などとともに一体的に正回転するようになっている。
【0048】
なお、図10は、回転ギア30が、初期状態における開始位置(図8に示す)から、90度回転した様子を示したものであり、このとき、図13に示すように、ロック用ギア85も、開始位置(図6に示す)から90度回転する。
さらに、図11は、初期状態における開始位置(図8に示す)から、180度回転した様子を示したものであり、このとき、図14に示すように、ロック用ギア85も、開始位置(図6に示す)から180度回転する。そして、一回転すると、図6に示すように、突出部88が当接部80に当接することにより、ロック用ギア85の回転が規制され、これにより、ステージ12などの回転が規制されて、ステージ12などが初期状態に戻るようになっている。
【0049】
次に、このように構成された本実施形態における捕獲装置1の作用について説明する。
まず、図15に示すように、ステージ12の所定の位置に、ネズミを誘引する誘引剤Yを設けて、ネズミを捕獲するための所定の位置に捕獲装置1を設置する。このときには、図5に示すように、ドライバFにより、固定用ネジ51を固定用ネジ孔50に螺合させて、支持端部41をしっかりと固定する。これにより、ステージ12の回転が規制された状態となる。この状態で、数日間などの所定の期間、捕獲装置1を放置する。これにより、ネズミが誘引剤Yに誘引されてトンネル部11の中に自由に出入りし、捕獲装置1に対する警戒心が和らげられる。
【0050】
そして、ネズミの警戒心が和らげられた所定の期間が経過してから、改めて、誘引剤Yを補充し、固定用ネジ51を取り外して、支持端部41を解放する。さらに、ハンドル98によって、ゼンマイバネ95を巻いていき、付勢力を溜めておく。
このときには、図6に示すように、当接部80が近接位置P1に配されているため、突出部88が当接部80に当接し、駆動軸部84の回転は規制されている。
この状態で、捕獲装置1を所定の期間放置する。
【0051】
すると、図16に示すように、誘引剤Yに誘引されてネズミMがトンネル部11の中に入ってくる。そして、ステージ12を経てスイッチ板16にネズミMが乗ると、ネズミMの自重により、スイッチ板16が下方に押される。すると、図5に示すように、垂下部54を介して、支点部59を回転中心として長尺部55が回転し、長尺部55の基端部が押し下げられる。そのため、長尺部55の先端部が押し上げられ、回転基部26の外周面から突起部56が突出する。そのため、図7に示すように、突起部56によって、連結フック68が、コイルバネ75の付勢力に抗して押し上げられ、これにより連結棒79が押し上げられる。そのため、当接部80が近接位置P1から離隔位置P2に配される。
【0052】
これにより、突出部88が解放され、ゼンマイバネ95の付勢力により、駆動軸部84を介して、ロック用ギア85及び駆動ギア32が正回転する。そのため、連結ギア31が逆回転し、さらに回転ギア30が正回転する。そして、回転ギア30の回転に合わせて、ステージ12が、回転軸線Lを回転中心として、スイッチ板16ごと一体的に正回転する。そのため、図17に示すように、ステージ12が開始位置から90度前後回転すると、開口部21にクリアランスが生じ、このクリアランスから、ネズミMが自重により本体部2のスペースS内に落下する。スペースS内には、収納容器9が設けられていることから、ネズミMは、収納容器9内の油性防腐液E内に落ちて、やがて溺死する。
【0053】
なお、スイッチ板16は、ネズミMの自重により一端押し下げられるが、図5に示すコイルバネ64の付勢力により、長尺部55及び垂下部54を介して、スイッチ板16はお押し上げられる。そして、ストッパ17がステージ12の裏面に当接することにより、スイッチ板16は開始位置に戻される。そのため、図6に示すように、突起部56も開始位置に戻されて、これにより、コイルバネ75の付勢力により、連結フック68及び連結棒79は下方に付勢される。そのため、突出部88が当接部80を通り過ぎると、当接部80は直ちに近接位置P1に戻される。そして、ロック用ギア85が360度回転(一回転)すると、突出部88が当接部80に当接し、その回転が規制される。これにより、ステージ12が、天面7に面一な元の位置(開始位置)に戻される。
【0054】
このとき、ロータリーダンパ99により、ロック用ギア85の急激な回転が防止されていることから、突出部88が当接部80に当接する際の衝撃が緩衝される。
なお、上記ロック用ギア85が360度回転すると、突起部89が駆動バー93を駆動し、これにより、マイクロスイッチ90から検出信号が出力される。この検出信号が、ステージ12の回転数となり、この回転数がネズミMの捕獲数情報となる。さらに、マイクロスイッチ90からの検出信号は、表示部94に入力されて、これにより、表示部94に捕獲数情報が表示される。
【0055】
以上より、本実施形態における捕獲装置1によれば、ネズミMの自重によりスイッチ板16を押し下げて、ゼンマイバネ95によりステージ12を回転させることから、例えば赤外線センサなどのように電気による動作を不要とすることができる。そのため、簡易な構成により、屋外でも長期にわたって確実に動作させることができる。
また、ゼンマイバネ95を設けていることから、簡単かつ確実にステージ12を回転させることができる。
また、当接部80と突出部88とにより、ステージ12の回転のロックと解除とを確実に行うことができる。
【0056】
さらに、固定用ネジ51を固定用ネジ孔50に螺合させることにより、支持端部41を固定することができることから、ステージ12をぐらつかせることなく、確実にステージ12を固定することができる。そのため、ネズミMの警戒心を早期に緩和させることができる。
また、ロータリーダンパ99によって、ロック用ギア85の急激な回転を防止することができることから、突出部88が当接部80に当接する際の衝撃を緩衝することができる。
また、スペースS内に収納容器9が設けられていることから、ネズミMを本体部2内に確実に収納することができる。さらに、収納容器9内には、油性防腐液Eが入れられていることから、迅速かつ確実にネズミMを溺死させることができ、さらに液が腐ることを防止することができる。
【0057】
また、マイクロスイッチ90により、ロック用ギア85の回転数を介して、ネズミMの捕獲数情報を得ることができることから、高精度な捕獲数情報を確実に得ることができ、様々な捕獲数情報管理に利用することができる。さらに、その捕獲数情報を表示部94に表示することができることから、表示部94を目視するだけで、直ちにネズミMの捕獲数を計数することができる。
【0058】
なお、本実施形態においては、スイッチ板16にストッパ17を設けるとしたが、さらに、スイッチ板16が必要以上に押し下げられることのないような構成としてもよい。例えば、図18及び図19に示すように、ステージ12の裏面に、開口部13の縁部から開口部13の内方側に向けて突出する階段状の保護部材102を設ける。そして、スイッチ板16を押し下げるとスイッチ板16の裏面が保護部材102に当接する。そのため、重量の重いネズミが乗っても、スイッチ板16が必要以上に押し下げられることを防止することができ、長期にわたって確実にスイッチ板16を作動させることができる。
また、本実施形態においては、ゼンマイバネ95を設けるとしたが、これに限ることはなく、付勢手段としては適宜変更可能である。例えば、コイルバネであってもよい。
【0059】
(実施形態2)
次に、本発明に係る捕獲数情報収集システムについて説明する。
図20は、本発明の捕獲数情報収集システムを示したものである。
図20において、図1から図19に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
捕獲数情報収集システム100は、複数の捕獲装置1´と、管理装置(管理部)110とを備えている。
捕獲装置1´は、複数あるが、それら複数の捕獲装置1´はすべて同一の構成であるから、ここでは代表して一つの捕獲装置1´について説明する。
また、捕獲装置1´は、上記実施形態の捕獲装置1と基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
【0060】
本実施形態における捕獲装置1´は、制御部103を備えている。制御部103は、マイクロスイッチ90及び表示部94に接続されている。そして、制御部103は、マイクロスイッチ90からの検出信号を読み出し、表示部94に捕獲数情報を表示する。また、制御部103は、外部機器に捕獲数情報を送信するための送信部104に接続され、送信部104はアンテナ106に接続されている。
【0061】
管理装置110は、捕獲装置1´が設置される場所から離れた管理室などに設置されるものであり、複数の捕獲装置1´によって捕獲されたネズミの捕獲数情報を管理するためのものである。その管理装置110は、全体を制御する制御部113を備えている。制御部113は、通信を行うための通信部(受信部)112に接続されており、この通信部112は、アンテナ111に接続されている。また、制御部113は、各種情報を記憶する記憶部114に接続されている。
【0062】
このような構成のもと、捕獲装置1´の制御部103が、マイクロスイッチ90から検出信号を読み出すと、捕獲数情報として表示部94にカウントアップして表示する。さらに、その検出信号を捕獲数情報として、送信部104及びアンテナ106を介して無線により送信する。
一方、管理装置110の制御部113は、アンテナ111及び通信部112を介して、捕獲装置1´から送信された捕獲数情報を受信する。そして、制御部113は、受信した捕獲数情報を記憶部114に記憶する。
なお、記憶部114に記憶された捕獲数情報は、モニタなどの表示装置に表示される。また、記憶部114に記憶された捕獲数情報は、制御部113に読み出され、パソコンなどにより、種々の捕獲数情報管理に利用される。
【0063】
以上より、本実施形態における捕獲数情報収集システム100によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができるだけでなく、複数個所から迅速かつ高精度に捕獲数情報を収集することができ、高度な捕獲数情報管理を行うことができる。
また、捕獲装置1´は送信部104を備えていることから、捕獲数情報を送信することができ、そのため、捕獲装置1´から離れた場所でも捕獲数情報を容易に得ることができる。
【0064】
なお、ロック機構においては、連結棒79の先端部の形状、コイルバネ75の引張力、長尺部55の支点部59の位置又はコイルバネ64の引張力などを調整することにより、解除スイッチの感度を最適に設定することができる。これにより、対象となる生物のサイズなどに応じて、解除スイッチの感度を調整することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係る捕獲装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の捕獲装置からトンネル部を取り外して拡大した様子を示す平面図である。
【図3】図2のスイッチ板を拡大して示す平面図である。
【図4】図2のA−A線矢視断面図である。
【図5】図1の捕獲装置を拡大して示す側断面図である。
【図6】図1の捕獲装置を長さ方向から見たときの様子を示す図であって、当接部が近接位置に配された様子を示す透視図である。
【図7】図1の捕獲装置を長さ方向から見たときの様子を示す図であって、当接部が離隔位置に配された様子を示す透視図である。
【図8】本実施形態の回転ギア、ステージ及びスイッチ板が回転する様子を示す図であって、ステージ及びスイッチ板が開始位置に配された様子を示す説明図である。
【図9】本実施形態の回転ギア、ステージ及びスイッチ板が回転する様子を示す図であって、ステージ及びスイッチ板が開始位置から45度回転した様子を示す説明図である。
【図10】本実施形態の回転ギア、ステージ及びスイッチ板が回転する様子を示す図であって、ステージ及びスイッチ板が開始位置から90度回転した様子を示す説明図である。
【図11】本実施形態の回転ギア、ステージ及びスイッチ板が回転する様子を示す図であって、ステージ及びスイッチ板が開始位置から180度回転した様子を示す説明図である。
【図12】本実施形態の回転ギア、ステージ及びスイッチ板が回転する様子を示す図であって、ステージ及びスイッチ板が開始位置から315度回転した様子を示す説明図である。
【図13】本実施形態のロック用ギアが回転する様子を示す図であって、ロック用ギアが開始位置から90度回転した様子を示す説明図である。
【図14】本実施形態のロック用ギアが回転する様子を示す図であって、ロック用ギアが開始位置から180度回転した様子を示す説明図である。
【図15】図1の捕獲装置に誘引剤を置いた様子を拡大して示す説明図である。
【図16】図15のステージにネズミが乗っている様子を示す説明図である。
【図17】図16のステージが回転し、ネズミが収納容器内に落下する様子を示す説明図である。
【図18】ステージ裏面に保護部材を設けた様子を示す平面図である。
【図19】図18のB−B線矢視断面図である。
【図20】本発明に係る捕獲数情報収集システムの実施形態を示す全体構成図である。
【符号の説明】
【0066】
1 捕獲装置
2 本体部
9 収納容器
12 ステージ
16 スイッチ板(解除スイッチ、解除機構)
22 回転支持部
50 固定用ネジ孔(固定手段)
51 固定用ネジ(固定手段)
54 垂下部(連結部、解除機構)
55 長尺部(連結部、解除機構)
56 突起部(連結部、解除機構)
59 支点部(解除機構)
68 連結フック(連結部、解除機構)
75 コイルバネ(ロック機構)
79 連結棒(連結部、解除機構)
80 当接部(ロック機構)
85 ロック用ギア(歯車)
88 突出部(ロック機構)
89 突起部(計数手段)
90 マイクロスイッチ(計数手段)
94 表示部
95 ゼンマイバネ(付勢部材)
99 ロータリーダンパ(緩衝手段)
100 捕獲数情報収集システム
104 送信部
110 管理装置(管理部)
112 通信部(受信部)
114 記憶部
E 油性防腐液
L 回転軸線
P1 近接位置
P2 離隔位置
S スペース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物を捕獲するための捕獲装置であって、
前記生物を収容するスペースを有する本体部と、
前記本体部の上端部に設けられ、前記生物が乗るためのステージと、
前記ステージの延在する方向に沿って延びる回転軸線を中心として、前記ステージを回転可能に支持する回転支持部と、
前記ステージを回転させる方向に付勢する付勢部材と、
前記ステージの回転をロックするロック機構と、
前記ステージに設けられた解除スイッチを有し、前記解除スイッチにより、前記ロック機構による前記ステージのロックを解除する解除機構と、
を備えることを特徴とする捕獲装置。
【請求項2】
前記付勢部材が、ゼンマイであることを特徴とする請求項1に記載の捕獲装置。
【請求項3】
前記ステージの回転と一体的に回転する歯車が設けられており、
前記ロック機構が、
前記歯車から突出する突出部と、
前記歯車に近接した近接位置と離隔した離隔位置との間を往復移動可能に設けられた当接部と、
を備え、
前記当接部が前記近接位置に配されると、前記突出部が前記当接部に当接し、前記歯車の回転が規制されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の捕獲装置。
【請求項4】
前記解除スイッチが、上下方向に移動可能に設けられており、
前記解除機構が、
前記解除スイッチと前記当接部とを連結する連結部を備え、
前記解除スイッチが下方に押されると、前記連結部を介して、前記当接部が前記離隔位置に配されて、前記歯車の回転の規制を解除することを特徴とする請求項3に記載の捕獲装置。
【請求項5】
前記ステージを固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の捕獲装置。
【請求項6】
前記ステージの回転をロックする際の衝撃を緩衝する緩衝手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の捕獲装置。
【請求項7】
前記本体部の前記スペース内に設けられる収納容器を備え、
前記収納容器に、防腐液が入れられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の捕獲装置。
【請求項8】
前記ステージの回転数を計数する計数手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の捕獲装置。
【請求項9】
前記計数手段の計数結果を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項8に記載の捕獲装置。
【請求項10】
前記計数手段が、前記計数したステージの回転数を前記生物の捕獲数情報として出力するようになっており、
前記出力された捕獲数情報を送信する送信部が設けられていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の捕獲装置。
【請求項11】
生物を捕獲するための捕獲装置と、前記捕獲した生物の捕獲数情報を管理する管理部とを有する捕獲数情報収集システムであって、
前記捕獲装置が、
前記生物を収容するスペースを有する本体部と、
前記本体部の上端部に設けられ、前記生物が乗るためのステージと、
前記ステージの延在する方向に沿って延びる回転軸線を中心として、前記ステージを回転可能に支持する回転支持部と、
前記ステージを回転させる方向に付勢する付勢部材と、
前記ステージの回転をロックするロック機構と、
前記ステージに設けられた解除スイッチを有し、前記解除スイッチにより、前記ロック機構による前記ステージのロックを解除する解除機構と、
前記ステージの回転数を計数し、この回転数を前記捕獲数情報として出力する計数手段と、
前記計数手段から出力された捕獲数情報を送信する送信部とを備え、
前記管理部が、
前記送信部から送信された捕獲数情報を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された捕獲数情報を記憶する記憶部と、
を備えることを特徴とする捕獲数情報収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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