説明

掃除機吸引口に取り付けるペットブラシ

【課題】 体毛をたくさん持つペットを飼育する人にとって、その抜け毛は周囲に飛散し大変に厄介なものである。
家庭用掃除機とブラシを組み合わせた従来の考案ではブラシが吸引口の外側に設けられていたためブラシ自体に抜け毛がからみついたり、飛散した抜け毛の多くを捕集しきれずにいた。
本発明は、抜け毛を飛散させずに、確実に捕集できる掃除機吸引口に取り付けるペットブラシを提供する。
【解決手段】 ブラシを支持金具を介して、飛散防止カバーの中央付近の空中に設け、吸引力が最大に作用している飛散防止カバー内でブラッシングをすることにより、確実に抜け毛を捕捉すると共に、支持金具のしなり、弾力を利用して、ペットにとって柔らかく快適なブラッシングと、飼育者の抜け毛にかかる労力、煩わしさを一挙に解決することを可能にしたことを特徴とする掃除機吸引口に取り付けるペットブラシ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの抜け毛を除去する際に使用する掃除機吸引口に取り付けるペットブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ペットの抜け毛を除去するには、そのままブラシをかけるか、家庭用掃除機の吸引力とブラシを併用するかしていたが、抜け毛が周辺に飛散してしまい、床、カーペット、衣服等に付着してしまうことがあった。(特許文献1、および、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 実開平6−79447号公報
【特許文献2】 特開2007−296206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、次のような問題点があった。
家庭用掃除機の吸引力とブラシを併用した従来の考案では、吸引口の外側にブラシが設けられており、ブラシのさまざまな動きに吸引力が作用しきれずに抜け毛を捕捉しきれないでいた。
ブラシの周囲をカーテンで囲む考案では、カーテン自体が抜け毛を飛散させてしまい、本末転倒である。
カーテンが吸引口をふさいでしまう心配もある。
また、ブラシの梳き歯の間隔が狭く抜け毛がからまり、それを取り除く作業が生じてしまい非効率的である。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ブラシを支持金具を介して、飛散防止カバーの内側中央付近の空中に取り付ける構造である。
梳き歯と複数個の取付突起部を持ったブラシを形成する。
支持金具にはブラシの取付突起部の数に相当する複数個の孔を設ける。
飛散防止カバーはノズル接続部の先端に取り付けられる。
飛散防止カバー内側のノズル接続部の反対側に、取り付けたブラシの梳き歯の先端が開口縁より約1cm〜1.5cm程出るような位置に支持金具受け凸部を設ける。
支持金具受け一点に留められた支持金具は薄い平板状であり、根元から先は加えられた力に応じて柔らかくしなる。
以上の構成よりなる掃除機吸引口に取り付けるペットブラシ。
【発明の効果】
【0006】
(イ)掃除機の吸引力を最大限に効率良く利用できる簡素な構造をなしたことにより、飛 散防止カバー内側にも、ブラシにもまったく抜け毛がからまない。
(ロ)ブラシを飛散防止カバーの中央付近空中に設け、吸引力が最大に作用している範囲 内でブラッシングすることにより、抜け毛を確実に捕捉して吸い込み除去できるので 、ペットの抜け毛は周囲に飛散しない。
(ハ)支持金具に柔らかいしなりがあるので、どんな種類のペットに対しても、毛足の長 短を選ばずに、常にペットにとって快適なブラッシングを行える。
(ニ)ペットの抜け毛にかかる飼育者の労力と煩わしさを本発明により劇的に軽減させる ことができる。
(ホ)ブラシは簡単に取りはずしできるので、掃除がし易く、常に衛生的に保てる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の一部であるブラシの斜視図である。
【図2】 本発明をセットする途中のブラシ装着直前の斜視図である。
【図3】 本発明の使用状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)ブラシを支持金具を介して飛散防止カバーに取り付ける構造であって、梳き歯(1 )と複数個の取り付け突起部(2)を持つブラシ(3)を形成する。
(ロ)支持金具(4)にブラシ(3)の取り付け突起部(2)の数に相当する複数個の孔 (5)を設ける。
(ハ)飛散防止カバー(6)をノズル接続部(7)の先端に設ける。
(ニ)飛散防止カバー(6)内側のノズル接続部(7)の反対側に、取り付けたブラシ( 3)の梳き歯(1)の先端が開口縁(9)より、約1cm〜1.5cm程出るような 位置に支持金具受け凸部(8)を設ける。
(ホ)ブラシ(3)が持つ取り付け突起部(2)を、支持金具(4)が持つ孔(5)に合 わせて回して取り付ける。
(ヘ)支持金具受け一点に留められた支持金具は薄い平板状であり、根元から先は、加え られた力に応じて柔らかくしなる。
本発明は以上のような構成である。
これを使用するときは、家庭用掃除機の吸引口先端に、飛散防止カバー(6)を接続し、吸引力を利用しながらペットに直接自由自在にブラッシングを行なう。
掃除機の吸引力を最大限に効率良く利用できる構造をなしたため、飛散防止カバー(6)内側にもブラシ(3)にも吸引力が確実に作用し、梳き歯(1)が梳きとった抜け毛は、確実に捕捉、吸引され、周囲に飛散しない。
また、支持金具(4)のしなり、弾力が、入れ過ぎた力を柔らかく吸収するので、どんな種類のペットに対しても、毛足の長さを選ばす、ペットの大きさにも関係なく常にペットにとって、快適なブラッシングをすることができる。
【符号の説明】
【0009】
1 梳き歯
2 取り付け突起部
3 ブラシ
4 支持金具
5 孔
6 飛散防止かバー
7 ノズル接続部
8 支持金具受け凸部
9 開口縁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシを支持金具を介して、飛散防止カバーの内側中央付近の空中に取り付ける構造であって、梳き歯と複数個の取り付け突起部を持ったブラシを形成し、支持金具にはブラシの取り付け突起部の数に相当する複数個の孔を設け、ノズル接続部の先端に飛散防止カバーを取り付け、その飛散防止カバー内側のノズル接続部の反対側に、取り付けられたブラシの梳き歯の先端が開口縁より、約1cm〜1.5cm程出るような位置に支持金具受け凸部を設け、支持金具受け凸部一点に留められた支持金具は薄い平板状であり、根元から先は、加えられた力に応じて柔らかくしなることを特徴とする掃除機吸引口に取り付けるペットブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−130752(P2011−130752A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−299496(P2009−299496)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(510014858)
【Fターム(参考)】