説明

掃除用ブラシ付容器

【課題】液体洗剤やクレンザーなどを収納する容器とブラシとが一体になっており、掃除をするとき及び掃除後の手間が少なく、掃除がしやすく、流通過程で問題を発生しにくく、詰め替えが可能な掃除用ブラシ付容器を提供する。
【解決手段】容器本体2000の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、キャップ本体1100とブラシ1200と注出口部材1300とからなるブラシ付キャップ1000が位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップに、換気用スリットを側面に設けたカバーキャップ3000を冠着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体洗剤やクレンザーなどを用いて掃除するときに使用する掃除用ブラシ付容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、掃除をするときには、容器から液体洗剤やクレンザーなどを取り出し、ブラシなどに付けて掃除をしていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、液体洗剤やクレンザーなどを入れた容器とブラシは、別個のものであり、したがって、掃除をするとき及び掃除後に、手間がかかった。
【0004】
本発明は、上述の従来の掃除における問題点を解決したものであり、液体洗剤やクレンザーなどを収納する容器とブラシとが一体になっており、掃除をするとき及び掃除後の手間が少なく、掃除がしやすく、流通過程で問題を発生しにくく、詰め替えが可能な掃除用ブラシ付容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明の第1の発明は、容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップが位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジを設け、この雄ネジの上方に、螺着方向側の係止突部と螺脱方向側の乗り越え係止突部を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に嵌着するブラシと、キャップ本体の天板下面に嵌着する注出口部材とからなり、キャップ本体は、前方側の天板に注出口部材を内側に収容して咬合リングで係着する段差突起状部を設け、この段差突起状部に連続させて外周に沿って後方部にも設け、段差突起状部の上端外周面にオーバーキャップとの咬合リングを設け、段差突起状部の天板の前方側に貫通孔を設け、この貫通孔の左右両側縁部に、下方が細幅となっているスイング支柱を立設し、この二つのスイング支柱の上端に、前方に押し板を設け後方に停止板を立設し下面に注出口部材との封止突部を設ける開閉板を接続し、天板の後方側を三角形状に後方へ延設し、この天板の後方側に三角状のブラシとの咬合凹リングを外周下方に設ける咬合筒を立設し、天板下面の貫通孔の後方の左右側にそれぞれ円弧状の注出口部材との嵌合突部を設け、周壁の内周面に容器本体との雌ネジを設け、内周面上端の左右両側に容器本体との位置決め突部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が三角形状の台座とからなり、台座の天板に毛を植毛し、前方辺端の左右方向中央位置にキャップ本体の開閉板の停止板との当接板を立設し、台座の天板の下面にキャップ本体の咬合筒を封止するインナー封止リングを垂設し、台座の周壁の内周面下端部の前方及び左右側にキャップ本体との咬合突部をそれぞれ設け、注出口部材は、前方側に注出孔を上端にもちキャップ本体の天板の貫通孔から突出させて注出孔をキャップ本体の開閉板に密接させて封止する注出筒を立設し、後方側の左右側の所定位置にキャップ本体との円弧状の嵌合凹部をそれぞれ設け、下面に容器本体の口頸部を封止するインナー封止リングを垂設し、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面にそれぞれキャップ本体との咬合突部を設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器である。
【0006】
次に、本発明の第2の発明は、容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップが位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジを設け、この雄ネジの下方に、螺着方向側の係止突部と螺脱方向側の乗り越え係止突部を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に係着する開閉スイング部材とブラシとからなり、キャップ本体は、天板の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、前方側の天板に注出孔を上端にもつ注出筒を立設し、注出筒の外周近傍に、外周上端に咬合リングをもつ開閉スイング部材との咬合筒を周設し、咬合筒の後方の左右中央位置に位置決め突起を左右並行に設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、後方側の天板にブラシとの係着リブを外周に沿って立設し、周壁の下端の容器本体の定位置係止溝に対応する位置に、容器本体との位置決め突部を設け、周壁の内周面に容器本体との雌ネジを設け、開閉スイング部材は、中央にキャップ本体の注出筒が貫入する貫通孔を設け、この貫通孔の左右両側縁部の天板に、下方が細幅となっているスイング支柱を立設し、この二つのスイング支柱の上端に、前方に押し板を設け後方に停止板を立設し下面に注出口部材との封止突部を設ける開閉板を接続し、周壁の下面にキャップ本体の咬合筒との咬合溝を設け、咬合溝の外側下端内面に咬合リングを設け、周壁の後方下端の左右中央位置にキャップ本体との位置決め突部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の天板に毛を植毛し、台座の前方位置に、開閉スイング部材の開閉板を接続するスイング支柱が突出する切欠き部を設け、周壁の下端内周面をキャップ本体の係着リブに係合するように設け、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと咬合するように設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器である。
【0007】
次に、本発明の第3の発明は、容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップを位置決めして係着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの係合部を設け、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に係着するブラシと、ブラシの台座の天板に係着するシーソー式注出口部材とからなり、キャップ本体は、天板の先方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の周壁中心対応位置に、シーソー式注出口部材の注出時に連通する貫通孔を設け、周壁の内周面に容器本体との係合部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の前方部に段差を設け、台座の左右方向中央に、段差の前方から後方へかけて水平断面形状が長方形状のシーソー式注出口部材の取付凹陥部を設け、取付凹陥部の前後方向中央位置の内側側面の両側に対向する軸受け凹部をそれぞれ設け、台座の後方の天板に毛を植毛し、シーソー式注出口部材は、前後方向に長い長方筒状で、天板の前後方向中央位置から前方部及び後方部が上方へ傾斜し、周壁の前方面、左右両側面及び後方面がブラシの台座の取付凹陥部の下端内周面に摺接し、周壁の前方面及び後方面を曲面状の摺接面で、その上下方向の中程に係止板をそれぞれ突設し、周壁の左右両側面の前後方向の中央位置に、ブラシの台座の軸受け凹部に摺動可能に挿着する回転軸をそれぞれ突設し、周壁の後方面の係止板上方の上下方向の中程に注出孔を設け、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設け、使用するときに、カバーキャップを取り外し、ブラシの台座の取付凹陥部に取り付けれたシーソー式注出口部材の天板の前方部を押し込み、後方部を上げて周壁の後方面に設けられている注出孔を開口することを特徴とする掃除用ブラシ付容器である。
【0008】
次に、本発明の第4の発明は、容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部
に、ブラシ付キャップを位置決めして係着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの係合部を設け、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に係着するブラシと、ブラシの台座の天板に係着する直立式注出口部材とからなり、キャップ本体は、天板の先方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の周壁中心対応位置に、直立式注出口部材の注出時に連通する貫通孔を設け、周壁の内周面に容器本体との係合部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が長方形で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の左右方向中央の前方部に段差を設けて水平断面形状が長方形状の直立式注出口部材の取付凹陥部を設け、取付凹陥部の内側側面の前後方向中央位置の両側に対向する直立式注出口部材との軸受け凹部をそれぞれ設け、底面の中央位置に直立式注出口部材との貫通孔を設け、台座の天板に毛を植毛し、直立式注出口部材は、前面から曲面状の摺接面の後面に貫通する注出孔を設ける角柱状で、左右両側面の対応する下端部のそれぞれに、台座の取付凹陥部の軸受け凹部に摺動可能に挿着する回転軸を設け、直立したときに注出孔下端がブラシの台座の取付凹陥部の貫通孔に連通し、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器である。
【0009】
そして、本発明の第5の発明は、容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップが位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジを設け、この雄ネジの上方に、螺着方向側の係止突部と螺脱方向側の乗り越え係止突部を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に嵌着するブラシと、開閉ボタン部材とからなり、キャップ本体は、天板の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の外周内側にカバーキャップとの咬合リングを外周にもつ段差突起状部を設け、この段差突起状部の前方側に、上端外周縁部に係止リングをもち、内側に摺接開閉支柱を放射状の複数個の接続リブを下端に設けて中心に接続する注出筒を立設し、この注出筒の後方側の段差突起状部にブラシを係着する外周上端に咬合リングをもつ咬合筒を外周に沿わせて設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の天板に毛を植毛し、台座の下端内周面にキャップ本体との咬合リングを設け、開閉ボタン部材は、天板と周壁とからなり、天板の中央位置に開閉用摺接孔を設け外周に開口用引掛け周縁部を設け、周壁の上方内周に係止リングを設け、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1又は第2の発明の掃除用ブラシ付容器は、カバーキャップを取って、容器を下方へ傾斜させて、開閉板の前方位置の押し板を指で押すと、開閉板を支える左右両側のスイング支柱が下方の細幅位置で付勢状態でスイング状に前方へ曲がり、開閉板の下面の封止突部で封止されていた第1の発明の注出口部材又は第2の発明の開閉スイング部材の注出孔が開口して、容器本体の胴部を押圧すると収容されていた液体洗剤やクレンザーなどが第1の発明の注出口部材又は第2の発明の開閉スイング部材の注出孔から注出される。開閉板の押し板から指を外すと、スイング支柱の弾性により第1の発明の注出口部材又は第2の発明の開閉スイング部材が元の位置に戻り、開閉板の停止板がブラシの台座に当接して停止し、第1の発明の注出口部材又は第2の発明の開閉スイング部材の注出孔を開閉板の下面に設けられた封止突部で封止する。このため、掃除直前に容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどを被掃除体へ注出させて、容器本体の口頸部に装着するキャップの先端に付いているブラシで掃除することができ、また、ブラシで掃除しなが
ら、容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどを注出させることもできる。この掃除の手間は、液体洗剤やクレンザーなどを収納する容器とブラシが別個の場合と比較して、極めて手軽であり少なくて済む。
【0011】
また、本発明の第3の掃除用ブラシ付容器は、カバーキャップを取って、ブラシの台座の前方部に突出するシーソー式注出口部材の天板の前方部を押し下げると、シーソー式注出口部材の天板の後方部が押し上がって、シーソー式注出口部材の周壁の後方面に設けられている注出孔が開口する。容器本体の胴部を押圧すると、シーソー式注出口部材の周壁の後方面の注出孔から、容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどがブラシの毛に降り注ぎ泡立つ。この状態で、被掃除体をブラシで掃除することができる。この掃除の手間は、液体洗剤やクレンザーなどを収納する容器とブラシが別個の場合と比較して、極めて手軽であり少なくて済む。なお、液体洗剤やクレンザーなど注出は、容器本体の胴部の押圧により調整ができ、また、掃除を完了したときに、シーソー式注出口部材の天板の後方部を押し下げて、注出孔を閉じる。
【0012】
また、本発明の第4の掃除用ブラシ付容器は、カバーキャップを取って、ブラシの台座の前方へに突出する直立式注出口部材を後方上方へ回転して直立させると、注出孔の下端が台座の取付凹陥部の貫通孔と連通し、注出孔が開口する。容器本体の胴部を押圧して直立式注出口部材の注出孔から容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどを注出させながら、ブラシで被掃除体を掃除することができる。この掃除の手間は、液体洗剤やクレンザーなどを収納する容器とブラシが別個の場合と比較して、極めて手軽であり少なくて済む。なお、直立式注出口部材は、直立したときに注出孔が開口するものであり、注出孔の開閉が外観から確認し易く、また、構造上、不意の外的衝撃により注出孔の開閉することがない。
【0013】
また、本発明の第5の掃除用ブラシ付容器は、カバーキャップを取って、キャップ本体の段差突起状部の前方側に立設する注出筒を封止する開閉ボタン部材の開口用引掛け周縁部に指を掛けて引き上げると、注出孔が開口する。容器本体の胴部を押圧して直立式注出口部材の注出孔から容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどを注出させながら、ブラシで被掃除体を掃除することができる。この掃除の手間は、液体洗剤やクレンザーなどを収納する容器とブラシが別個の場合と比較して、極めて手軽であり少なくて済む。なお、掃除を完了したときに、開閉ボタン部材をを押し下げることにより、注出孔を再封止できる。
【0014】
また、本発明の第1乃至第5の発明の掃除用ブラシ付容器は、ブラシキャップが装着されている容器本体の口頸部が、容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜しているため、掃除するときに、使用しやすい。また、ブラシの台座が三角形状であるため、被掃除体の角部を掃除しやすい。
【0015】
また、本発明の第1乃至第5の発明の掃除用ブラシ付容器は、流通過程や店頭において、未開封の容器のブラシ付キャップにカバーキャップを冠着して置くと、不意に外的衝撃を受けてもカバーキャップにより開閉板が固定されているため、容器本体に収納されている液体洗剤やクレンザーなどが漏れることがない。また、店頭での悪戯防止の機能もある。
【0016】
また、本発明の第1乃至第5の発明の掃除用ブラシ付容器は、カバーキャップの周壁に通気用スリットが設けられているため、使用したのち、ブラシを洗浄して保管する場合に、水分などを飛ばしやすい。
【0017】
また、本発明の第1乃至第5の発明の掃除用ブラシ付容器は、容器本体に収納する液体
洗剤やクレンザーなどがなくなったときには、容器本体の口頸部からブラシ付キャップを着脱することができるため、液体洗剤やクレンザーなどの詰め替えができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の掃除用ブラシ付容器の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、実施形態1の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図であり、図2は、組付けたときの要部を示す断面図である。図3(a)は、実施形態1のキャップ本体の平面図であり、図3(b)は、断面図で、(c)は、底面図である。図4(a)は、実施形態1のブラシの平面図で、図4(b)は、底面図である。図5(a)は、実施形態1の注出口部の平面図であり、(b)は、断面図である。図6(a)は、実施形態1のカバーキャップの断面図であり、(b)は、底面図である。図7は、実施形態1の容器本体の側面図である。図8は、実施形態1の開閉板の押し板を押してスイング支柱を前方にスイングさせて、注出口部の注出孔を開口した状態を示す説明図である。図9は、実施形態2の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図である。図10は、実施形態3の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図であり、図11は、そのブラシ付キャップの構成を示す分解斜視図で、図12は、ブラシ付キャップの注出孔をを開口しているときの斜視図である。図13は、実施形態4の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図であり、図14は、そのブラシ付キャップの構成を示す分解斜視図であり、図15は、ブラシ付キャップの開閉操作を示す斜視図である。図16は、実施形態5の掃除用ブラシ付容器のブラシ付キャップの構成を示す分解斜視図であり、図17は、その掃除用ブラシ付容器の一部を切り欠いた斜視図である。
【0020】
実施形態1乃至4の掃除用ブラシ付容器(100,200,300,400,500)は、図1、図9、図10、図13又は図16に示すように、容器本体(2000)の胴部(2010)の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部(2020)に、ブラシ付キャップ(1000,4000,5000,6000,7000)が位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップ(3000)が冠着する容器である。容器本体は、使用目的に適合する高密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、ブロー成形法により作製するものであり、ブラシ付キャップの各部材及びカバーキャップは、使用目的に適合する熱可塑性樹脂、例えば、キャップ本体は低密度ポリエチレン、ブラシ台座はポリプロピレン、注出口部材とカバーキャップはポリプロピレンを用いて、射出成形法により作製するものである。
【0021】
まず、図1に示す実施形態1の掃除用ブラシ付容器(100)について説明する。実施形態1の容器本体(2000)の構造は、図7に示すように、口頸部(2020)が胴部(2010)の中心線に対して前方へ30度だけ傾斜するものである。口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジ(2021)を設け、雄ネジの上方の外周面の左右両側に、それぞれ、螺着方向側の係止突部(2022)と螺脱方向側の乗り越え係止突部(2023)を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝(2024)を形成するものである。なお、乗り越え係止突部は、螺脱方向側へ曲面状の傾斜面を設けて、ブラシ付キャップを螺着するときに、図3(b)に示すキャップ本体(1100)の位置決め突部(1183)が乗り越えられるように設けるものである。また、螺着方向側にも緩やかな曲面状の傾斜面を設けて、詰め替えのためブラシ付キャップを螺脱するときに、キャップ本体の位置決め突部が必要な強度(使用中はキャップが容器本体に位置決めされている)をもって乗り越えられるように設けるものである。
【0022】
実施形態1のブラシ付キャップ(1000)の構造は、図1に示すように、キャップ本体(1100)と、キャップ本体の天板上面の所定後方位置に嵌着するブラシ(1200)と、キャップ本体の天板下面の所定位置に嵌着する注出口部材(1300)とからなる
ものである。キャップ本体(1100)の構造は、図3(a)、(b)及び(c)に示すように、前方側の天板(1110)に注出口部材を内側に収容して咬合リング(1122)で係着する段差突起状部(1120)を設け、この段差突起状部に連続させて外周に沿って後方部にも設け、段差突起状部の上端外周面にオーバーキャップとの咬合リング(1213)を設け、段差突起状部の天板(1121)の前方側に、注出口部材の注出筒が突出する貫通孔(1130)を設け、この貫通孔の左右両側縁部に、下方が細幅となっているスイング支柱(1140)をそれぞれ立設し、この二つのスイング支柱の上端に、前方に押し板(1151)を設け後方に停止板(1152)を立設し下面に注出口部材との封止突部(1153)を設ける開閉板(1150)を接続し、天板の後方側を三角形状に後方へ延設し、この天板の後方側に三角状のブラシとの咬合凹リング(1161)を外周下方に設ける咬合筒(1160)を立設し、天板下面の貫通孔の後方の左右側にそれぞれ円弧状の注出口部材との嵌合突部(1170)を設け、図3(b)に示すように、周壁(1180)の内周面に容器との雌ネジ(1181)を設け、内周面上端の左右両側に容器本体の定位置係止溝(2024)に嵌入する位置決め突部(1183)を設けるものである。ブラシ(1200)の構造は、図1に示すように、毛(1220)と水平断面形状が三角形状の台座(1210)とからなり、図4(a)に示すように、台座(1210)の天板(1211)に毛(1220)を植毛し、前方辺端の左右方向中央位置に、キャップ本体の開閉板の停止板との当接板(1212)を立設し、図4(b)に示すように、台座の天板の下面に、キャップ本体の咬合筒内に液体洗剤やクレンザーなどが進入しないように封止するインナー封止リング(1213)を垂設し、台座の周壁の内周面下端部の前方及び左右側にキャップ本体との咬合突部(1215)をそれぞれ設けるものである。注出口部材(1300)の構造は、図5(a)及び(b)に示すように、前方側に注出孔(1311)を上端にもちキャップ本体の天板の貫通孔から突出させて注出孔をキャップ本体の開閉板に密接させて封止する注出筒(1310)を立設し、後方側の左右側の所定位置に、キャップ本体の天板下面の貫通孔の後方の左右側に設ける円弧状の嵌合突部(1170)と嵌合する円弧状の嵌合凹部(1320)をそれぞれ設け、下面に、容器本体の口頸部を封止するインナー封止リング(1330)を垂設するものである。
【0023】
実施形態1のカバーキャップ(3000)の構造は、図6(a)及び(b)に示すように、天板(3010)と周壁(3020)とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に、下端から上方へ所定の高さまで換気用スリット(3021)を設けるものである。また、必要に応じては、内側の内周面に天板から周壁下方へ至る補強リブ(3023)を設けるものである。また、下端内周面の前方部及び後方部左右側の左右側面両側に、キャップ本体との咬合突部(3022)を設けるものである。
【0024】
上述した実施形態1の掃除用ブラシ付容器(100)は、図1及び図2に示すように、注出口部材(1300)とブラシ(1200)をキャップ本体(1100)に組付けたブラシ付キャップ(1000)に、カバーキャップ(3000)を冠着し、このカバーキャップを冠着したブラシ付キャップを、容器本体(2000)の口頸部(2020)に、図7に示す容器本体(2000)の定位置係止溝(2024)と図3(b)に示すキャップ本体(1100)の位置決め突部(1183)とにより位置決めして螺着したものである。そして、容器を使用するときに、カバーキャップ(3000)を取り外して、開閉板(1150)の前方位置の押し板(1151)を指で押すと、図8に示すように、開閉板(1150)を支える左右両側のスイング支柱(1140)が付勢状態でスイング状に曲がり(矢印)、開閉板の下面の封止突部(1153)で封止されていた注出口部材(1300)の注出筒(1310)の注出孔(1311)が開口し、掃除前又は掃除中に、容器本体の胴部を押圧することにより収納する液体洗剤やクレンザーなどを注出することができる。また、容器本体の口頸部が胴部に対して傾斜しており、掃除がしやすい。なお、液体洗剤やクレンザーなどの詰め替えは、ブラシ付キャップを容器本体の口頸部から螺脱して
行える。なお、内容物を詰め替える必要がなければ、ブラシ付キャップは、ラチェット方式あるいは打栓方式で容器に嵌合させることもできる。
【0025】
次に、図9に示す実施形態2の掃除用ブラシ付容器(200)について説明する。実施形態2の容器本体(2000)は、図9に示すように、口頸部(2020)が胴部(2010)の中心線に対して前方へ30度だけ傾斜するものである。口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジ(2021)を設け、この雄ネジの下方の外周面の左右両側に、螺着方向側の係止突部(2022)と螺脱方向側の乗り越え係止突部(2023)を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝(2024)を形成するものである。なお、乗り越え係止突部については、実施形態1の掃除用ブラシ付容器と同様に設けるものである。
【0026】
実施形態2のブラシ付キャップ(4000)の構造は、図9に示すように、キャップ本体(4100)と、キャップ本体の天板(4110)上面に係着する開閉スイング部材(4400)とブラシ(4200)とからなり、キャップ本体(4100)の構造は、天板(4110)の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、前方側の天板に注出孔(4121)を上端にもつ注出筒(4120)を立設し、注出筒の外周近傍に、外周上端に咬合リング(41319をもつ開閉スイング部材との咬合筒(4130)を周設し、咬合筒の後方の左右中央位置に位置決め突起(4141と4142)を左右並行に設けて、この二つの係止突部間に開閉スイング部材(4400)を位置決めする定位置係止溝(4143)を形成し、後方側の天板(4110)にブラシとの係着リブ(4150)を外周に沿って立設し、周壁(4160)の下端の容器本体(2000)の定位置係止溝(2024)に対応する位置に、容器本体との位置決め突部(4162)を設け、周壁(4160)の内周面に容器本体との雌ネジ(4161)を設けるものである。開閉スイング部材(4400)の構造は、図9に示すように、中央にキャップ本体(4100)の注出筒(4130)が貫入する貫通孔(4420)を設け、この貫通孔の左右両側縁部の天板(4410)に、下方が細幅となっているスイング支柱(4430)を立設し、この二つのスイング支柱の上端に、前方に押し板(4441)を設け後方に停止板(4442)を立設し、下面に注出口部材との封止突部を設ける開閉板(4440)を接続し、周壁(4450)の下面にキャップ本体の咬合筒(4130)との咬合溝(4460)を設け、この咬合溝の外側下端内面に咬合リング(4461)を設け、周壁の後方下端の左右中央位置に、キャップ本体の定位置係止溝(4143)に嵌入する位置決め突部(4411)を設けるものである。ブラシ(4200)の構造は、図9に示すように、毛(4230)と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座(4210)とからなり、台座(4210)の天板(4211)に毛(1220)を植毛し、台座の前方位置に、開閉スイング部材(4400)の開閉板(4440)を接続するスイング支柱(4430)が突出する切欠き部(4220)を設け、周壁(4210)の下端内周面をキャップ本体(4100)の係着リブ(4150)に係合するように設けるものである。
【0027】
実施形態2のカバーキャップ(3000)の構造は、図9に示すように、実施形態1の掃除用ブラシ付容器のカバーキャップと同様である。
【0028】
上述の実施形態2の掃除用ブラシ付容器(200)は、図9に示すように、開閉スイング部材(4400)とブラシ(4200)をキャップ本体(4100)に組付けたブラシ付キャップ(4000)に、カバーキャップ(3000)を冠着し、このカバーキャップを冠着したブラシ付キャップを、容器本体(2000)の口頸部(2020)に、容器本体の定位置係止溝(2024)とキャップ本体の位置決め突部(4162)とにより位置決めして螺着したものである。そして、容器を使用するときに、カバーキャップ(3000)を取り外して、図9に示す開閉板(4440)の前方位置の押し板(4441)を指で押すと、開閉板を支える左右両側のスイング支柱(4430)が付勢状態でスイング状に前方へ曲がり、開閉板の下面の封止突部で封止されていたキャップ本体(4100)の
注出筒(4120)の注出孔(4121)が開口し、掃除前又は掃除中に、容器本体の胴部を押圧することにより収納する液体洗剤やクレンザーなどを注出することができる。また、容器本体の口頸部が胴部に対して傾斜しており、掃除がしやすい。なお、液体洗剤やクレンザーなどの詰め替えは、ブラシ付キャップを容器本体の口頸部から螺脱して行える。
【0029】
次に、図10に示す実施形態3の掃除用ブラシ付容器(300)について説明する。実施形態3の容器本体(2000)は、図10に示すように、口頸部(2020)が胴部(2010)の中心線に対して前方へ30度だけ傾斜するものである。口頸部の外周面にブラシ付キャップとの係合部(2025)を設けるものである。
【0030】
実施形態3のブラシ付キャップ(5000)の構造は、図10に示すように、キャップ本体(5100)と、キャップ本体の天板(5110)上面に係着するブラシ(5200)と、ブラシの台座(5210)の天板(5211)に係着するシーソー式注出口部材(5300)とからなり、キャップ本体(5100)の構造は、天板(5110)の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の周壁(5120)中心対応位置に、シーソー式注出口部材(5300)の注出時に連通する貫通孔を設け、周壁の内周面に容器本体との係合部を設けるものである。ブラシの構造は、図11に示すように、毛(5230)と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座(5210)とからなり、台座の前方部に段差(5212)を設け、台座の左右方向中央に、段差の前方から後方へかけて水平断面形状が長方形状のシーソー式注出口部材の取付凹陥部(5220)を設け、取付凹陥部の前後方向中央位置の内側側面の両側に対向する軸受け凹部(5221)をそれぞれ設け、台座の後方の天板(5211)に毛(5230)を植毛するものである。シーソー式注出口部材(5300)の構造は、図11に示すように、前後方向に長い長方筒状で、天板(5310)の前後方向中央位置から前方部及び後方部が上方へ傾斜し、周壁(5320)の前方面、左右両側面及び後方面がブラシの台座(5210)の取付凹陥部(5220)の下端内周面に摺接し、周壁の前方面及び後方面を曲面状の摺接面で、その上下方向の中程に係止板(5323,5324)をそれぞれ突設し、周壁(5320)の左右両側面の前後方向の中央位置に、ブラシの台座の軸受け凹部(5221)に摺動可能に挿着する回転軸(5321)をそれぞれ突設し、周壁(5320)の後方面の係止板(5324)上方の上下方向の中程に注出孔(5322)を設けるものである。
【0031】
実施形態3のカバーキャップ(3000)の構造は、図10に示すように、実施形態1の掃除用ブラシ付容器のカバーキャップと同様である。
【0032】
上述の実施形態3の掃除用ブラシ付容器(300)は、図10に示すように、ブラシ((5200)とシーソー式注出口部材(5300)をキャップ本体(4100)に組付けたブラシ付キャップ(4000)に、カバーキャップ(3000)を冠着し、このカバーキャップを冠着したブラシ付キャップを、容器本体(2000)の口頸部(2020)に、位置決めするように係着したものである。そして、容器を使用するときに、カバーキャップ(3000)を取り外して、図10に示すブラシの台座の前方部に突出するシーソー式注出口部材の天板の前方部を押し下げて、図11に示す回転軸(5321)を中心に天板の後方部を押し上げて周壁(5320)後方面に設けられている注出孔(5322)を開口する。容器本体の胴部を押圧すると、シーソー式注出口部材の周壁の後方面の注出孔から、容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどがブラシの毛に降り注ぎ泡立ち、この状態で、被掃除体をブラシで掃除することができる。
【0033】
次に、図13に示す実施形態4の掃除用ブラシ付容器(400)について説明する。実施形態4の容器本体(2000)は、図13に示すように、口頸部(2020)が胴部(2010)の中心線に対して前方へ30度だけ傾斜するものである。口頸部の外周面にブ
ラシ付キャップとの係合部(2025)を設けるものである。
【0034】
実施形態4のブラシ付キャップ(6000)の構造は、図13に示すように、キャップ本体(6100)と、キャップ本体の天板(6110)上面に係着するブラシ(6200)と、ブラシの台座(6210)に係着する直立式注出口部材(6300)とからなり、キャップ本体(6100)の構造は、図15に示すように、天板(6110)の先方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の周壁(6120)中心対応位置に、直立式注出口部材の注出時に連通する貫通孔を設け、周壁の内周面に容器本体との係合部(6121)を設けるものである。ブラシの構造は、図14に示すように、毛(6230)と水平断面形状が前方側が長方形で後方側が三角形状の台座(6210)とからなり、台座の左右方向中央の前方部に段差を設けて水平断面形状が長方形状の直立式注出口部材の取付凹陥部(6220)を設け、取付凹陥部の内側側面の前後方向中央位置の両側に対向する直立式注出口部材との軸受け凹部(6222)をそれぞれ設け、底面の中央位置に直立式注出口部材との貫通孔(6221)を設け、台座の天板(6221)に毛を植毛するものである。直立式注出口部材(6300)の構造は、図14に示すように、前面から曲面状の摺接面の後面に貫通する注出孔(6310)を設ける角柱状で、左右両側面の対応する下端部のそれぞれに、台座(6210)の取付凹陥部(6220)の軸受け凹部(6222)に摺動可能に挿着する回転軸(6321)を設け、注出孔(6310)下端は直立したときにブラシの台座(6210)の取付凹陥部(6220)の貫通孔(6221)に連通するものである。
【0035】
実施形態4のカバーキャップ(3000)の構造は、図13に示すように、実施形態1の掃除用ブラシ付容器のカバーキャップと同様である。
【0036】
上述の実施形態4の掃除用ブラシ付容器(400)は、図13に示すように、ブラシ(6200)の前方部に直立式注出口部材(6300)を横状態で係着し、この直立式注出口部材付ブラシをキャップ本体(6100)の天板(6110)に係着し、このブラシ付キャップにカバーキャップ(3000)を冠着し、このカバーキャップを冠着したブラシ付キャップ(6000)を、容器本体(2000)の口頸部(2020)に、位置決めするように係着したものである。そして、容器を使用するときに、カバーキャップ(3000)を取り外して、図13に示すブラシ(6200)の台座(6210)の前方部に前方方向へ突設する直立式注出口部材(6300)を、図15に示すように、後方上方へ回転して直立させて、直立式注出口部材の注出孔(6310)を開口し、容器本体の胴部を押圧して直立式注出口部材の注出孔から容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどを注出させながら、容器先端部のブラシで被掃除体を掃除するものである。
【0037】
次に、図16に示す実施形態5の掃除用ブラシ付容器(500)について説明する。実施形態5の容器本体(2000)の構造は、図16に示すように、実施形態1の容器本体と同様に、口頸部(2020)が胴部(2010)の中心線に対して前方へ30度だけ傾斜するもので、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジ(2021)を設け、雄ネジの上方の外周面の左右両側に、それぞれ、螺着方向側の係止突部(2022)と螺脱方向側の乗り越え係止突部(2023)を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝(2024)を形成するものである。
【0038】
実施形態5のブラシ付キャップ(7000)の構造は、図16に示すように、キャップ本体(7100)と、キャップ本体の天板上面に嵌着するブラシ(7200)と、開閉ボタン部材(7300)とからなり、キャップ本体の構造は、天板(7110)の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の外周内側にカバーキャップとの咬合リング(7121)を外周にもつ段差突起状部(7120)を設け、この段差突起状部の前方側に、図17に示すように、上端外周縁部に係止リング(7131)をもち、内側に摺接開閉
支柱(7132)を放射状の複数個の接続リブ(7133)を下端に設けて中心に接続する注出筒(7130)を立設し、この注出筒の後方側の段差突起状部にブラシを係着する外周上端に咬合リングをもつ咬合筒を外周に沿わせて設けるものである。ブラシの構造は、図16に示すように、毛(7230)と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座(7210)とからなり、台座の天板(7211)に毛を植毛し、台座の下端内周面にキャップ本体との咬合リングを設けるものである。開閉ボタン部材(7300)の構造は、図17に示すように、天板(7310)と周壁(7320)とからなり、天板の中央位置に開閉用摺接孔(7311)を設け外周に開口用引掛け周縁部(7312)を設け、周壁の上方内周に係止リング(7321)を設けるものである。
【0039】
実施形態5のカバーキャップ(3000)の構造は、図16に示すように、実施形態1の掃除用ブラシ付容器のカバーキャップと同様である。
【0040】
上述の実施形態5の掃除用ブラシ付容器(500)は、図16に示すように、ブラシ付キャップ(7000)のキャップ本体(7100)の天板の段差突起状部(7120)の前方側に立設する注出筒(7130)に、開閉ボタン部材(7300)を冠着して押し下げて注出筒を封止し、この開閉ボタン部材付キャップ本体の注出筒の後方の天板の段差突起状部(7120)にブラシ(7200)を係着し、このブラシ付キャップにカバーキャップ(3000)を冠着し、このカバーキャップを冠着したブラシキャップを、容器本体(200)の口頸部(2020)に、位置決めするように係着したものである。そして、容器を使用するときには、カバーキャップを取り外して、開閉ボタン部材を係止するまで引き上げて注出筒の開封し、容器本体の胴部を押圧して、開閉ボタン部材の開閉用摺接孔(7311)から容器本体に収納されていた液体洗剤やクレンザーなどを注出させながら、容器先端部のブラシで被掃除体を掃除するものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施形態1の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態1の掃除用ブラシ付容器を組付けたときの要部を示す断面図である。
【図3】(a)は、実施形態1の掃除用ブラシ付容器のキャップ本体の平面図であり、(b)は、断面図であり、(c)は、底面図である。
【図4】(a)は、実施形態1の掃除用ブラシ付容器のブラシの平面図であり、(b)は、底面図である。
【図5】(a)は、実施形態1の掃除用ブラシ付容器の注出口部の平面図であり、(b)は、断面図である。
【図6】実施形態1の掃除用ブラシ付容器のカバーキャップの断面図であり、(b)は、底面図である。
【図7】実施形態1の掃除用ブラシ付容器の容器本体の側面図である。
【図8】実施形態1の掃除用ブラシ付容器の開閉板の押し板を押してスイング支柱を前方にスイングさせて、注出口部の注出孔を開口した状態を示す説明図である。
【図9】実施形態2の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図である。
【図10】実施形態3の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図である。
【図11】実施形態3の掃除用ブラシ付容器のブラシ付キャップの構成を示す分解斜視図である。
【図12】実施形態3の掃除用ブラシ付容器のブラシ付キャップの注出孔を開口したときの斜視図である。
【図13】実施形態4の掃除用ブラシ付容器の構成を示す分解斜視図である。
【図14】実施形態4の掃除用ブラシ付容器のブラシ付キャップの構成を示す分解斜視図である。
【図15】実施形態4の掃除用ブラシ付容器のブラシ付キャップの開閉操作を示す斜視図である。
【図16】実施形態5の掃除用ブラシ付容器のブラシ付キャップの構成を示す分解斜視図である。
【図17】実施形態5の掃除用ブラシ付容器の一部を切り欠いた斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
100,200,300,400,500……掃除用ブラシ付容器
1000,4000,5000,6000,7000……ブラシ付キャップ
1100,4100,5100,6100,7100……キャップ本体
1110,1121,1211,3010,4110,4410,4211,5110,5211,5310,6110,6211,7110,7211,7310……天板
1120,7120……段差突起状部
1122,1123,4131,4461,7121……咬合リング
1130,4420,6221……貫通孔
1140,4430……スイング支柱
1150,4440……開閉板
1151,4441……押し板
1152,4442……停止板
1153……封止突部
1160,4130……咬合筒
1161……咬合凹リング
1170……嵌合突部
1180,1214,3020,4160,4450,5120,5320,6120,7140,7320……周壁
1181,4161……雌ネジ
1182,2022,4141,4142……係止突部
1183,4162……位置決め突部
1200,4200,5200,6200,7200……ブラシ
1210,4210,5210,6210,7210……台座
1212……当接板
1213,1330……インナー封止リング
1215……咬合突部
1220,4230,5230,6230,7230……毛
1300……注出口部材
1310,4120,7130……注出筒
1311,4121,5322,6310……注出孔
1320……嵌合凹部
2000……容器本体
2010……胴部
2020……口頸部
2021……雄ネジ
2023……乗り越え係止突部
2024,4143……定位置係止溝
2025,6121……係合部
3000……カバーキャップ
3021……換気用スリット
3022……咬合突部
3023……補強リブ
4150……係着リブ
4220……切欠き部
4400……開閉スイング部材
4460……咬合溝
5212……段差
5220,6220……取付凹陥部
5221,6222……軸受け凹部
5300……シーソー式注出口部材
5321,6321……回転軸
5323,5324……係止板
6220……取付凹部
6300……直立式注出口部材
7132……摺接開閉支柱
7131,7321……係止リング
7133……接続リブ
7300……開閉用ボタン部材
7311……開閉用摺接孔
7312……開口用引掛け周縁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップが位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジを設け、この雄ネジの上方に、螺着方向側の係止突部と螺脱方向側の乗り越え係止突部を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に嵌着するブラシと、キャップ本体の天板下面に嵌着する注出口部材とからなり、キャップ本体は、前方側の天板に注出口部材を内側に収容して咬合リングで係着する段差突起状部を設け、この段差突起状部に連続させて外周に沿って後方部にも設け、段差突起状部の上端外周面にオーバーキャップとの咬合リングを設け、段差突起状部の天板の前方側に貫通孔を設け、この貫通孔の左右両側縁部に、下方が細幅となっているスイング支柱を立設し、この二つのスイング支柱の上端に、前方に押し板を設け後方に停止板を立設し下面に注出口部材との封止突部を設ける開閉板を接続し、天板の後方側を三角形状に後方へ延設し、この天板の後方側に三角状のブラシとの咬合凹リングを外周下方に設ける咬合筒を立設し、天板下面の貫通孔の後方の左右側にそれぞれ円弧状の注出口部材との嵌合突部を設け、周壁の内周面に容器本体との雌ネジを設け、内周面上端の左右両側に容器本体との位置決め突部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が三角形状の台座とからなり、台座の天板に毛を植毛し、前方辺端の左右方向中央位置にキャップ本体の開閉板の停止板との当接板を立設し、台座の天板の下面にキャップ本体の咬合筒を封止するインナー封止リングを垂設し、台座の周壁の内周面下端部の前方及び左右側にキャップ本体との咬合突部をそれぞれ設け、注出口部材は、前方側に注出孔を上端にもちキャップ本体の天板の貫通孔から突出させて注出孔をキャップ本体の開閉板に密接させて封止する注出筒を立設し、後方側の左右側の所定位置にキャップ本体との円弧状の嵌合凹部をそれぞれ設け、下面に容器本体の口頸部を封止するインナー封止リングを垂設し、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面にそれぞれキャップ本体との咬合突部を設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器。
【請求項2】
容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップが位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジを設け、この雄ネジの下方に、螺着方向側の係止突部と螺脱方向側の乗り越え係止突部を設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に係着する開閉スイング部材とブラシとからなり、キャップ本体は、天板の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、前方側の天板に注出孔を上端にもつ注出筒を立設し、注出筒の外周近傍に、外周上端に咬合リングをもつ開閉スイング部材との咬合筒を周設し、咬合筒の後方の左右中央位置に位置決め突起を左右並行に設けて、この二つの係止突部間に定位置係止溝を形成し、後方側の天板に外周に沿ってブラシとの係着リブを立設し、周壁の下端の容器本体の定位置係止溝に対応する位置に、容器本体との位置決め突部を設け、周壁の内周面に容器本体との雌ネジを設け、開閉スイング部材は、中央にキャップ本体の注出筒が貫入する貫通孔を設け、この貫通孔の左右両側縁部の天板に、下方が細幅となっているスイング支柱を立設し、この二つのスイング支柱の上端に、前方に押し板を設け後方に停止板を立設し下面に注出口部材との封止突部を設ける開閉板を接続し、周壁の下面にキャップ本体の咬合筒との咬合溝を設け、咬合溝の外側下端内面に咬合リングを設け、周壁の後方下端の左右中央位置にキャップ本体との位置決め突部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の天板に毛を植毛し、台座の前方位置に、開閉スイング部材の開閉板を接続するスイング支柱が突出する切欠き部を設け、周壁の下端内周面をキャップ本体の係着リブに係合するように設け、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部
の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器。
【請求項3】
容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップを位置決めして係着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの係合部を設け、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に係着するブラシと、ブラシの台座の天板に係着するトグル式注出口部材とからなり、キャップ本体は、天板の先方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の周壁中心対応位置に、トグル式注出口部材の注出時に連通する貫通孔を設け、周壁の内周面に容器本体との係合部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の前方部に段差を設け、台座の左右方向中央に、段差の前方から後方へかけて水平断面形状が長方形状のトグル式注出口部材の取付凹陥部を設け、取付凹陥部の前後方向中央位置の内側側面の両側に対向する軸受け凹部をそれぞれ設け、台座の後方の天板に毛を植毛し、トグル式注出口部材は、前後方向に長い長方筒状で、天板の前後方向中央位置から前方部及び後方部が上方へ傾斜し、周壁の前方面、左右両側面及び後方面がブラシの台座の取付凹陥部の下端内周面に摺接し、周壁の前方面及び後方面を曲面状の摺接面で、その上下方向の中程に係止板をそれぞれ突設し、周壁の左右両側面の前後方向の中央位置に、ブラシの台座の軸受け凹部に摺動可能に挿着する回転軸をそれぞれ突設し、周壁の後方面の係止板上方の上下方向の中程に注出孔を設け、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設け、使用するときに、カバーキャップを取り外し、ブラシの台座の取付凹陥部に取り付けれたトグル式注出口部材の天板の前方部を押し込み、後方部を上げて周壁の後方面に設けられている注出孔を開口することを特徴とする掃除用ブラシ付容器。
【請求項4】
容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップを位置決めして係着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの係合部を設け、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に係着するブラシと、ブラシの台座の天板に係着する直立式注出口部材とからなり、キャップ本体は、天板の先方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の周壁中心対応位置に、直立式注出口部材の注出時に連通する貫通孔を設け、周壁の内周面に容器本体との係合部を設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が長方形で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の左右方向中央の前方部に段差を設けて水平断面形状が長方形状の直立式注出口部材の取付凹陥部を設け、取付凹陥部の内側側面の前後方向中央位置の両側に対向する直立式注出口部材との軸受け凹部をそれぞれ設け、底面の中央位置に直立式注出口部材との貫通孔を設け、台座の天板に毛を植毛し、直立式注出口部材は、前面から曲面状の摺接面の後面に貫通する注出孔を設ける角柱状で、左右両側面の対応する下端部のそれぞれに、台座の取付凹陥部の軸受け凹部に摺動可能に挿着する回転軸を設け、直立したときに注出孔下端がブラシの台座の取付凹陥部の貫通孔に連通し、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器。
【請求項5】
容器本体の胴部の中心線に対して前方へ傾斜する口頸部に、ブラシ付キャップが位置決めされて螺着し、このブラシ付キャップにカバーキャップが冠着する容器であって、容器本体は、口頸部の外周面にブラシ付キャップとの雄ネジを設け、この雄ネジの上方に、螺着方向側の係止突部と螺脱方向側の乗り越え係止突部を設けて、この二つの係止突部間に
定位置係止溝を形成し、ブラシ付キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の天板上面に嵌着するブラシと、開閉ボタン部材とからなり、キャップ本体は、天板の前方側が半円状で後方側は三角形状に延設し、天板の外周内側にカバーキャップとの咬合リングを外周にもつ段差突起状部を設け、この段差突起状部の前方側に、上端外周縁部に係止リングをもち、内側に摺接開閉支柱を放射状の複数個の接続リブを下端に設けて中心に接続する注出筒を立設し、この注出筒の後方側の段差突起状部にブラシを係着する外周上端に咬合リングをもつ咬合筒を外周に沿わせて設け、ブラシは、毛と水平断面形状が前方側が半円状で後方側が三角形状の台座とからなり、台座の天板に毛を植毛し、台座の下端内周面にキャップ本体との咬合リングを設け、開閉ボタン部材は、天板と周壁とからなり、天板の中央位置に開閉用摺接孔を設け外周に開口用引掛け周縁部を設け、周壁の上方内周に係止リングを設け、カバーキャップは、天板と周壁とからなり、前方部の水平断面形状が半円状で、後方部の水平断面形状が三角状で、周壁の前方部及び後方部左右側の側面に換気用スリットを設け、下端内周面をブラシ付キャップと係合するように設けたことを特徴とする掃除用ブラシ付容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−51997(P2006−51997A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−236379(P2004−236379)
【出願日】平成16年8月16日(2004.8.16)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】