掃除用具
【課題】新しい掃除用具および掃除用具の新しい構成要素を提供すること。
【解決手段】いくつかの態様は、排出出口を複数備えた凸形領域を有する新しい絞り器に関する。いくつかの実施形態では、凹形領域も設けられる。それらの凹形領域には、実質的に排出出口が無い。絞り器の上側部分は実質的に円筒形または円錐台形でよく、下側部分は円筒形でも円錐台形でもなくてよい。底部の底部周縁部は、正方形様の形状を画定することができる。さらなる態様は、新しい連結用部品に関する。特定の組立部品は、垂直壁を備えた上部分を有することができ、その垂直壁の構成は、垂直軸に沿ってモップ繊維を配置するようになっている。
【解決手段】いくつかの態様は、排出出口を複数備えた凸形領域を有する新しい絞り器に関する。いくつかの実施形態では、凹形領域も設けられる。それらの凹形領域には、実質的に排出出口が無い。絞り器の上側部分は実質的に円筒形または円錐台形でよく、下側部分は円筒形でも円錐台形でもなくてよい。底部の底部周縁部は、正方形様の形状を画定することができる。さらなる態様は、新しい連結用部品に関する。特定の組立部品は、垂直壁を備えた上部分を有することができ、その垂直壁の構成は、垂直軸に沿ってモップ繊維を配置するようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除用具に関する。
【背景技術】
【0002】
[01]本出願は、2011年1月13日出願の米国意匠特許出願第29/383,177号の優先権を主張するものである。その米国意匠特許出願第29/383,177号は、2009年3月10日出願の米国特許出願第12/401,336号の一部継続出願であり、その第12/401,336号は、2005年7月25日出願の米国特許出願第11/189,127号、現在の米国特許第7,520,018号の継続出願であり、その米国特許第7,520,018号は、2003年2月3日出願の米国特許出願第10/356,896号、現在の米国特許第6,920,664号の一部継続出願であり、その米国特許第6,920,664号は、2001年7月25日出願の米国特許出願第29/145,583号、現在の米国特許第D474,869号の一部継続出願である。
【0003】
[02]市場で商業的に成功したモップのタイプの一つは、米国特許第5,060,338号に開示されているような絞りカップが取り付けられたモップである。他の例は、米国特許第1,709,622号、第3,364,512号、第3,946,457号、および第4,809,287号、ならびに独国公開特許出願第DE3607121Al号に見つけることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,060,338号
【特許文献2】米国特許第1,709,622号
【特許文献3】米国特許第3,364,512号
【特許文献4】米国特許第3,946,457号
【特許文献5】米国特許第4,809,287号
【特許文献6】独国公開特許出願第DE3607121Al号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[03]この種のモップに使用される絞りカップは、内側に溝またはリブを有することが多い。円錐形の絞りカップがモップ繊維上を押し下げられると、リブはモップ繊維から水を押し出すのを助ける。しかし、書面は必ずしも完全に有効であるとは限らない。モップ繊維から押し出された水の一部が、場合によっては、絞りカップの外に完全に排出される前に繊維に戻る恐れがある。ある現行の絞り器および/または連結用部品により、流体をなお保持している他の領域よりも下の位置でモップ繊維がからまったり捻れたりする恐れがあり、それにより、流体の適切な排出が妨げられる。他のシステムでも、適切な排出特徴を可能にするように繊維を適切に配向することができない。
【0006】
[04]したがって、上記で言及した1つまたは複数の制限を含む従来のデバイスおよびプロセスを改善する、改良型のシステムおよび方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[05]以下に、本発明の基本的な理解およびその様々な特性を提示するために本発明の態様の全体的な概要を示す。この発明の概要は、決して本発明の範囲を限定するものではなく、単に以下のより詳細な説明に関する全体的な要旨および文脈を提示している。
【0008】
[06]この開示の態様は革新的な絞りカップに関する。ある実施形態では、絞りカップはその中に穴を有し、その穴により、再吸収の防止を助けるようにより急速かつ効率的に水を絞りカップの外に排出できる。ある実施形態では、絞りカップは内部に向いたリブを含み、それらのリブは、モップ繊維からの水の排出を強化する貫通孔を含む。
【0009】
[07]一実施形態では、絞りカップは、上側端部および下側端部を有する単一の本体を備えることができる。上側端部は終端部を有することができ、その終端部は、実質的に円形の第1の外側周縁部と、細長い部材が単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部とを有する。特定の実施形態では、下側端部は、第2の外側周縁部を有する終端部を有することができる。いくつかの実施形態では、第2の外側周縁部は、円形でなくても楕円でなくてもよい。第2の外側周縁部は、第1の外側周縁部よりも長くてもよい。
【0010】
[08]単一の本体は、下側端部などに、内向きに延在するリブを含むことができる。リブはそれぞれ、第1の側部および第2の側部を有することができ、それらの側部が集束してリブ底部が形成される。内向きに延在するリブには貫通孔が無くてよい。単一の本体は、例えば下側端部に配置された、外向きに延在するリブを有することもできる。外向きに延在するリブは、第1の側部および第2の側部を含むことができ、それらの側部が集束してリブ上部が形成される。特定の実施形態では、外向きに延在するリブのリブ側部には、貫通孔が無くてよい。いくつかの実施形態では、リブ上部は貫通孔を複数備える。
【0011】
[09]複数の外側リブは、絞り器の上側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って、正方形様の形状を画定することができる。他の実施形態では、絞り器の上側端部は、実質的に円錐−円筒形でよく、排出用出口が無く、下側端部は円錐形であるが円筒形でない。下側端部はさらに、凸形領域を含むことができ、それらの凸形領域は、隣接した凸形領域の間に位置決めされた少なくとも対向する2つの凹形領域を画定する。下側端部はさらに、各凹形領域に配置された排出用出口を有することができる。排出用出口を、凸形領域のうちの凹形領域の最も内側の部分から最も離れた頂点の位置に配置することができる。特定の実施形態では、各凸形領域の所与の任意の水平面に排出用出口がせいぜい1つしか設けられない。
【0012】
[10]排出用出口を、垂直に、凸形領域の垂直軸(すなわち、高さ)に沿って平行に配置することができる。一実施形態では、少なくとも1つの排出用出口の高さは、その長さの約25〜30%である。排出用出口を、隣接した凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約1センチメートル離すことができる。別の排出用出口の高さは、その長さの約35〜40%でよく、隣接した凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約2センチメートル離れている。
【0013】
[11]絞り器の構成は、複数の繊維を絞り器の内側部分に完全に後退させるときに、繊維の上側部分を、少なくとも外向きに延在するリブの最も上側の排出用出口の上方に配置し、垂直に、中心孔によって画定される垂直軸に平行に位置合わせするようになっていてよい。第1の圧縮力により、細長いハンドルに近接して配置されたモップ繊維を最初に捻ることができ、その後、同じ繊維のうちの絞り器の中間セクションに配置された対応セクションが捻れ、最も下側の排出用出口に近接した絞り器の下側セクションに配置された対応セクションが捻れる。中間部分の繊維は、凸形領域の内部領域に延在したままであり、それにより、中間部分の繊維間の近接距離を絞り器の上側端部の繊維間の近接距離よりも短くすることができる。第1の力を加える際に、繊維のうちの凸形領域の内部側に近接する少なくとも一部が、捻れていない状態のままであり、そのため、流体が上側部分から下側部分に流れ、さらに排出用出口の外に出ることが可能になる。
【0014】
[12]捻り力を大きくすると、第2の圧縮力を生じ、それにより、中間セクションの繊維を最初に捻り、それにより、繊維の捻れが下向きに進行することができる。例えば、中間セクションの繊維は、中心軸を中心に下向きに進むように凸形領域から離れる方に捻れる。
【0015】
[13]さらなる態様が、第1の端部および第2の端部を有する細長い部材を備える掃除用具に関する。その掃除用具は、絞り器を含むことができ、その絞り器の構成は、細長い部材の少なくとも一部分に沿って摺動式に位置決めされるようになっている。連結用部品の構成は、細長い部材の第2の端部に装着され、複数のモップ繊維を固定するようになっていてよい。その連結用部品は上部分を含むことができ、その上部分は、水平面に沿って第1の外側周縁部を画定する第1の面と、細長い部材に平行に延在する、下向きに延在する垂直壁とを有し、その壁は、第1の平面の外側周縁部に近接している。連結用部品はさらに、底部分を含むことができる。その底部分は、第2の外側周縁部を水平面に沿って画定する、第2の外側周縁部よりも大きい第2の平面を有することができる。特定の実施形態では、第1の平面と第2の平面と間にモップ繊維を固定する際に、上部分の垂直壁の構成は、複数のモップ繊維を前記水平面に沿った径方向から垂直下方向に延在させるようになっている。
【0016】
[14]さらなる態様は、モップ繊維のための連結部品に関する。ある実施形態では、連結部品の構成は、モップ繊維をモップの細長い部材に簡単に組み付け可能になっていてよい。
【0017】
[15]添付の図面を考慮して以下の詳細な説明を参照することにより、本発明およびその利点をより完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】[16]本発明の一実施形態による絞り器付きモップの斜視図である。
【図2】[17]図1に示す取っ手の拡大立面図である。
【図3】[18]図1に示す絞りカップの拡大立面図である。
【図4】[19]図3に示す絞りカップを回転させた側面図である。
【図5】[20]絞りカップの第2の実施形態の拡大立面図である。
【図6】[21]図5に示す絞りカップを回転させた側面図である。
【図7】[22]本発明の一実施形態による連結部品の一実施形態の分解側面図である。
【図8】[23]図7に示す連結部品の組立断面図である。
【図9】[24]図7の線9−9に沿った断面図である。
【図10】[25]図7の線10−10に沿った断面図である。
【図11】[26]図7の線11−11に沿った断面図である。
【図12】[27]図8の線12−12に沿った断面図である。
【図13】[28]絞りカップの第3の実施形態の拡大立面図である。
【図14A】[29]一実施形態による連結用部品の例示の上部分を示す。具体的には、図14Aに、ある可能な連結用部品の例示的な上部分の上面図を示し、図14Bに、例示の上部分の断面斜視図を示す。
【図14B】一実施形態による連結用部品の例示の上部分を示す。具体的には、図14Aに、ある可能な連結用部品の例示的な上部分の上面図を示し、図14Bに、例示の上部分の断面斜視図を示す。
【図15】[30]一実施形態による連結用部品の例示的な底部分を示す。
【図16A】[31]一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図16B】一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図16C】一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図16D】一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図17】[32]一実施形態による例示の絞り器の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[33]本発明による様々な例の構造の以下の説明では、添付の図面を参照する。その図面は、本明細書の一部を成し、本発明による様々な例の掃除用具、絞り器、および連結用部品を例示によって示している。さらに、本発明の範囲から逸脱することなく、他の特定の構成の部品および構造を利用でき、構造および機能上の改変を実行できることを理解されたい。さらに、本発明の様々な例の特性および要素を説明するために用語「top」、「bottom」、「front」、「back」、「rear」、「right」、「left」などをこの明細書で用いることがあるが、本明細書では、これらの用語は、例えば、図に示す一例の配向および/または典型的使用の配向に基づいて便宜的に用いられる。
【0020】
[34]図1〜図4に、この開示の一実施形態による例示のモップ10の一実施形態を示す。例示のモップは、細長い部材12と、細長い部材12の端部16にある1組のモップ要素14と、絞りカップ18とを含むことができる。モップ要素14を細長い部材12の端部16にしっかり留めるために、連結部品50が設けられる。
【0021】
[35]従来より知られているように、こうしたモップ用の細長い部材を軽量の金属製チューブにすることができるが、木材および/またはプラスチックを含む任意の剛性の構造を用いることができる。例示の細長い部材は、以下で論じる任意選択の取っ手20を含む。
【0022】
[36]例示のモップ要素14は平坦なストリップの形態をとる。従来より知られているように、こうしたストリップを(例えば)吸水性で不織繊維材料から作製することができ、その材料は長さ約45.72cmまたは48.26cm(18または19インチ)、圧縮していない状態で厚さ約0.381cm(0.15インチ)である。他の材料を用いることもできる。
【0023】
[37]図3および図4から分かるように、例示の絞りカップ18は、細長い部材12のうちのモップ要素14の上方に配設することができ、外壁23を有することができる。その外壁23は、下側端部25に向かって外向きにテーパ状になっている。絞りカップの厳密な形状および構成は、本発明の様々な実施形態には重要でないことがあるが、本明細書で開示する他の実施形態には重要である。従来より知られているように、こうしたモップに使用される絞りカップは、好ましくは、部材12などの細長い部材に摺動式に装着され、管状のシェルの形態をとることができる。その管状のシェルは、ポリプロピレンなどの高分子材料から一体成型することができる。やはり従来より知られているように、こうした絞りカップはリブ27を含むことができ、それらのリブ27は、絞っている間に液体をモップ繊維から押し出すのを助ける。
【0024】
[38]図2に示す任意選択の取っ手20は、モップ要素14の上方で細長い部材12に装着される。取っ手の構成は、モップが使用されているときにモップ要素の繊維の上方に絞りカップ18を保持するようになっている。こうした配置を図1に示し、その図では、絞りカップの上側部分29(図3から分かる)が取っ手の下部31に嵌合している。
【0025】
[39]モップ要素14は、集合的にモップヘッドと称されることもあり、モップ10がこぼれたものを捕捉できるように吸収性が高い傾向がある。しかし、この吸収性は、モップ要素14から水を除去するときにモップ要素14近傍の水が再吸収される傾向があることを意味する。絞りカップ18の貫通孔35は、再吸収を低減するように、モップ要素14から押し出された水を離れる方に移送可能にすることを助ける。しかし、以下で論じるように、様々な実施形態が、様々なサイズの貫通孔35を有する。さらなる実施形態は、流体のための貫通孔35および/または他の出口の位置および寸法を対象とする。
【0026】
[40]絞りカップ18の貫通孔35、38について、モップ10の実施形態を、以前から知られた絞りカップを有するモップとは異なるものとすることができる。図1、図3、図5、および図13からよく分かるように、例示の貫通孔は、絞りカップの下側端部25の近くに配設される。図1および図3から分かるように、例示の貫通孔の幅は、好ましくは、細長い部材12の直径のせいぜい約3分の1に過ぎず、細長い部材の端部にモップ要素14を形成する平坦なストリップの幅より小さい。
【0027】
[41]貫通孔35は役立つが、特定の実施形態では水を除去するための追加の通路が有用なことがある。図1、図3、および図5から分かるように、リブ27は、例えば直線に並んだ、複数の貫通孔38を含むことができる。しかし、それらの貫通孔38は、好ましくは、水の除去を実行する際のリブ27によるモップ要素14の圧縮を妨害しないように、リブ27の中心27bではなく側部27aに配置される。図3、図5、および図13から明らかなように、絞りカップ18は第1の端部18aおよび第2の端部18bを含む。理解できるように、貫通孔35、38のサイズは、実質的に一様でもよく、絞りカップ18の第2の端部18bに向かって進むにつれて小さいサイズから大きいサイズに大きくなってもよい。これは、絞りカップ18の第1の端部18aよりも第2の端部18bの近くでより多くの水を押し出し可能にするのに有用である。他の実施形態では、小さい貫通孔と大きい貫通孔を交互にするなど、貫通孔の様々な構成およびサイズのパターンを使用することができる。
【0028】
[42]図6に、図5に示す絞りカップの側面図を示す。角度のせいでリブ27の貫通孔38が見えないことに留意されたい。ある実施形態では、リブ27のうち1つまたは2つが、貫通孔38を含むことができる。別の実施形態では、全てのリブが、リブ27の側部の一方または両方に貫通孔を含み、それらの貫通孔はリブ間で整列する。
【0029】
[43]図7〜図12に移ると、連結部品50の一実施形態の特性が例示されている。図7を見ると、連結部品50はカラー60を含み、そのカラー60の構成は、インサート70を覆って組み付けられるようになっている。インサート70は管状の端部71を含み、その管状の端部71は細長い部材12内に位置決めされる。インサート70はさらに、インサート70の側壁73にタブ72を複数含む。インサート70は内側部材80を支持し、複数のタブ72は内側部材80の複数の凹所82に係合する。さらに、内側部材80の構成は、外側部材90に係合してモップ要素14を適位置に保持するようになっている。ある実施形態では、外側部材90は、内側部材80に挿入され、キャッチ91によって適位置に保持される。
【0030】
[44]図9〜図11にインサート70の様々な図を示す。これらの図から理解できるように、複数のタブ72は外側部分74および内側部分76を含む。内側部分76の構成は、内側部材80の凹所82に係合するようになっている。外側部分74はそれぞれ、カラー60がインサート70に摺動式に組み付けられて内側部材80に対してタブ72を確実に係合するときに、カラー60のため摩擦点を設けるのに適したサイズおよび形状のものである。
【0031】
[45]図8に、組み付けられた配置にあるコネクタ50の一実施形態の構成要素を示す。図示のように、外側部材90は内側部材80に挿入され、それらの部材80および90は一緒にモップ要素14を支持する。内側部材80はインサート70によって適位置に保持され、カラー60はインサート70の周りに位置決めされる。図示のように、カラー60は面取り壁62を含み、その面取り壁62によって広がった縁部64が面取り端部66につながっている。面取り壁62の内面は、概して断面が円形であり、そのため、カラーは本質的にどの回転配向にもインサート70上を摺動可能である。面取り端部66は、必要でないが、(図示のような)組み付けられた配置により簡単にカラーを設置するのを助ける。
【0032】
[46]絞りカップ18がモップ要素14上に引き下げられると、水の一部がモップ要素14から外に押しやられる。より多くの水を押し出すために、絞りカップ18を回転させることができる。しかし、理解できるように、絞りカップ18を回転させることは、モップ要素14がモップの細長い部材12に対して固着した配置に保持される場合に、より効果的である。モップ要素14はインサート70によって細長い部材12に固着されている。インサート70が組み付けられると、管状の端部71と細長い部材12との間の摩擦力が、インサート70の移動を防止するのを助ける。
【0033】
[47]上記に記載したように、さらに、内側部材80および外側部材90がインサート70に装着されている。図12を見ると、タブ72は、捻り力に抵抗するように内側部材および外側部材を適位置に保持するのを助け、内側部材80および外側部材90の構成は、回転を防止するようにインサート70と接続する4面構成になっている。
【0034】
[48]4面構成は有用であるが、こうした対応する構成になるようにカラー60を構成することにより、コネクタ50の組立てが複雑になる。したがって、カラー60をその回転配向を気にせずに組み付けできることが有用である。こうした機能をもたらすために、ある実施形態では、タブ72が、外向きに延在する外側部分74を含む。ある実施形態では、図12に示すように、4つのタブ72の外側部分74は、カラー60を適切に摩擦係合させる円形様の輪郭である。
【0035】
[49]連結用部品の上記の例の一部は、様々な実施形態による例示の上部分(例えば、内側部材80)および底部分(例えば、外側部材90)を示す。上記で論じたように、連結用部品の構成は、それらの間に繊維を複数保持するものとすることができる。図14に、本開示の一実施形態による上部分(上部分1402)の別の例示の例を示す。具体的には、図14Aに例示的な上部分1402の上面図を示し、図14Bに上部分1402の断面斜視図を示す。まず図14Aを見ると、上部分1402は、構造体1404などの構造体を1つまたは複数備えることができ、その構造体1404の構成は、図1〜図4に示す細長い部材12などの細長い部材に取り付けられるようになっている。細長い部材12への上部分1402の連結は、直接的でも間接的でもよく、かつ/または上部分1402と細長い部材12との間に位置決めされた構造上の構成要素を1つまたは複数含んでもよい。
【0036】
[50]上部分1402はさらに第1の面1406を備え、その第1の面1406は中心から径方向に延在した状態が示されている。図14Aおよび図14Bに示すように、第1の面1406は、一様に中心から径方向に延在して円形断面領域を形成する。第1の面1406はさらに、水平面に第1の外側周縁部1408を画定することができる。例示の外側周縁部1408は円形なので、周縁部1408内の領域の直径を周縁部1408の直径によって決定することができる。一実施形態では、外側周縁部1408の直径は約4センチメートルでよい。しかし、他の寸法は本開示の範囲外ではない。
【0037】
[51]周縁部1408を水平面に沿って示しているが、構造体の面1406は水平面に対して平面である必要は無い。例えば、図14Bからよく分かるように、面1406は、例えば下向きにy軸に沿って湾曲することによって、垂直方向に沿って延びることができる。図14Bにさらに示すように、上部分1402は、第1の面1406の外側周縁部1408に近接した、壁1410など、下向きに延在する垂直壁を含むことができる。例示の実施形態では、垂直下向きに延在する壁1410は面1406の延長部であってよい。特定の実施形態では、構造体1406に下向きの湾曲部が壁1410と共に存在することにより、壁1410が構造体1406に湾曲部無しで使用される場合よりも多くの量の繊維を上部分1402と底部分(例えば、図15の1502参照)との間に固定可能にすることができる。
【0038】
[52]特定の実施形態では、壁1410は、垂直面に平行かつ水平面に垂直になるように実質的に垂直な壁でよい。したがって、垂直壁は水平軸から約90度でよい。こうした実施形態では、外側周縁部1408は上部分1402の最も外側の周縁部でよい。一実施形態では、壁1410は、垂直軸に沿って長さが約2センチメートルでよい。さらに他の実施形態では、垂直壁1410は垂直軸から約1度から約10度でよい。さらに他の実施形態では、壁1410は垂直軸から45度未満でよく、面1406は水平軸から約1度から約44度湾曲することができる。
【0039】
[53]壁1410を堅牢で一様の構造として示しているが、本開示の利益のある当業者なら壁1410がそうである必要はないことを理解するであろう。例えば、壁1410の下側縁部1412は、ぎざぎざであり、湾曲し、でこぼこであり、または、それらを組み合わせたものとすることができる。特定の実施形態では、周縁部1408の一部分は、垂直壁1410の対応する部分を欠いていてもよい。
【0040】
[54]上部分1402はさらに、図15の1502などの底部分と組み合わせて使用したときに、複数の繊維に力を加えかつ/または貫入するスパイク1414または他の構造を含むことができる。これは以下で論じる。例えば、上部分1402と底部分との間に繊維を固定するのを助けるように、スパイク1414を形成および/またはサイズ設定することができる。
【0041】
[55]図15に、上部分1402と共に使用できる例示的な底部分1502を示す。底部分1502は、上向きに延在する中心突起物1503を備えることができ、その突起物1503の構成は、上部分1402に受容されるようになっている。図15に示すように、突起物1503は、底部分1502を上部分1402に固定する保持構造1504などの保持構造を1つまたは複数含むことができる。底部分1502は、複数の繊維に力を加えかつ/または貫入する構造1506などの構造(例えば、構造1506参照)を1つまたは複数備えることもできる。モップ繊維のうちの上部分1402と底部分1502との間に固定された部分を、水平面に対する回転移動をしないように実質的に制限することができる。
【0042】
[56]一実施形態では、底部分1502は、面1508などの第1の面を備えることができる。一実施形態では、面1508は、底部分1502が上部分1402に固定されているときに、水平面に実質的に平面になるように位置決めされる。面1508は、外側周縁部1408など、上部分1402の最も外側の周縁部よりも短い外側周縁部を画定する。特定の実施形態では、面1508は実質的に円形でよい。一実施形態では、面1508の両端にわたる断面距離(すなわち直径)は、約1.5センチメートルでよい(要素1510参照)。特定の実施形態では、底部分1502の面1508の断面距離(または直径)は、上部分1402の周縁部1408および/または最も外側の周縁部の両端にわたる距離の約30から約40パーセントでよい。一実施形態では、底部分1502の面1508の断面距離(または直径)は、上部分1402の周縁部1408および/または最も外側の周縁部の両端にわたる距離の約37から約48パーセントでよい。
【0043】
[57]一実施形態では、上部分1402および底部分1502の構成は、一緒にそれらの間にモップ繊維を固定する際に、モップ繊維を垂直面にほぼ平行に(すなわち、y軸に沿って)押しやるように壁1410を位置決めできるようになっている。別の実施形態では、壁1410を、モップ繊維が水平面から少なくとも45度に押しやるように位置決めすることができる。別の実施形態では、壁1410を、複数のモップ繊維が水平面から少なくとも65度に押しやるように位置決めすることができる。さらなる実施形態では、壁1410を、モップ繊維が水平面から少なくとも75度に押しやるように位置決めすることができる。
【0044】
[58]特定の実施形態では、上部分1402および底部分1502のサイズおよび/またはサイズのバランスにより、以前から知られた様々なシステムおよび方法のいくつかの面を改善することができる。一実施形態では、上部分1402または底部分1502のサイズおよび/またはバランスにより、以下の例示的な改善のうちの1つまたは複数を可能にすることができる:垂直配向において個々のモップ繊維の位置合わせが良好なこと、繊維そのものの捻れを低減すること、モップの使用中に細長い部材12の軸を中心に回転して繊維がさらに旋回すること、およびそれらの組み合わせ。これらの特性は単なる例示的なものであり、様々な従来技術のデバイスに対する他の改善形態が除外されないことを本開示の利益を有する当業者なら簡単に理解するであろう。
【0045】
[59]さらなる態様が、新しい絞り器ならびに様々な新しい特性を有する絞り器に関する。図16Aに、本開示の一実施形態による例示的な絞り器1602の斜視図を示す。絞り器1602は単一の本体を備えることができ、その単一の本体は、(y軸などの)垂直軸に沿って上側端部1604および下側端部1606を有する。一実施形態では、絞り器1602のy軸に沿った長さは、約25から約30センチメートルでよい。さらに他の実施形態では、約28から約29センチメートルでよい。さらなる実施形態では、絞り器1602の長さは約28.5センチメートルでよい。
【0046】
[60]最初に例示の上側端部1604を見ると、上側端部1604は終端部1608を有することができ、その終端部1608は第1の外側周縁部(周縁部1610参照)を画定する。特定の実施形態では、外側周縁部1610を、実質的に円形または楕円形とすることができる。終端部1608はさらに第1の内側周縁部1612を含むことができ、その第1の内側周縁部1612は中心孔1614を画定する。中心孔1614の構成は、細長い部材12が絞り器1602の内部を貫通できるようになっている。したがって、いくつかの実施形態では、中心孔1614を実質的に円形とすることができる。しかし、他の実施形態では、中心孔1614のサイズおよび形状を変えることができる。
【0047】
[61]終端部1608に加えて、上側端部1604の他の部分は、水平軸に関して円形または楕円形の周縁部を特徴とすることができる。したがって、一実施形態では、上側端部1604の少なくとも一部分を円筒形とすることができる。これは、図16Bに示す絞り器1602の側面図および図16Cに示す上面図を見ると最もよく分かる。例えば、最初に図16Bを見ると、周縁部1610は、図16Bの水平面に関して実質的に円形であり、したがって、直線で示されている。例示の実施形態では、周縁部1616および1617も実質的に円筒形であり、したがって、例示の例の絞り器1602のうちの周縁部1616と周縁部1617との間の部分の断面領域は実質的に円筒形である。
【0048】
[62]上側端部1604のある部分は、他の部分よりも円筒形に近くすることができる。例えば、終端部1606は、周縁部(すなわち、周縁部1608)を画定することができ、その周縁部は、周縁部1617など、上側端部1604のうちの下側端部1606により近接した位置の周縁部よりも円筒形に近い。この点で、上側部分1604の断面領域の形状は、下側端部1606に近づくにつれて、円錐形または円錐−円筒形に近くなってよい。図16Cに絞り器1602の底面図を示す。図16Cから分かるように、周縁部1610、1616、および1617はそれぞれ、同心円として示されており、1610は1616よりも小さく、1616は1617よりも小さい。したがって、例示の実施形態では、絞り器1602の上側端部1604は、実質的に円筒形に形成することができ、円錐−円筒形の3次元構造を有することができる。さらなる実施形態では、上側端部1604の一部分には、円筒および/または楕円に似た周縁部が無くてよい。絞り器1602の下側端部1606に関連して以下で説明するように、上側端部1604の様々な部分における絞り器1602の断面領域または断面距離は、下側端部1606の様々な部分における絞り器1602の断面領域または断面距離とは明確に異なってよい。
【0049】
[63]上側端部1604は、絞り器1602の全長の約40%から約60%でよい。他の実施形態では、上側端部1604は、絞り器1602の長さの約45%から約55%、または47.5%から約52.5%でよい。さらに別の実施形態では、上側部分1604は、絞り器1602の長さの約50%である。さらなる実施形態では、上側部分1604の長さは、約12から約18センチメートルでよい。一実施形態では、上側部分1604の長さは、約15から約16センチメートルでよい。特定の実施形態では、上側部分1604は、絞り器1602の動作中に水を除去するための空隙または突起物がないことを特徴とすることができる。下側部分1606と異なり、空隙がないことならびに円筒形であることによって上側端部1604を定義することができる。
【0050】
[64]モップ繊維から水を除去するために絞り器に多くの空隙を用いる利益を教示する、他の従来技術のシステムおよび方法とは異なり、本開示の実施形態は、孔1614を除いて空隙が実質的に全く無い、絞り器1602の上側端部1604など、絞りカップの上側部分を対象としている。例えば、例示の実施形態に示すように、上側端部1604には、水の排出のための突起物または空隙が無い。出口1631に関連して以下に様々な実施形態に関連してさらに論じる。
【0051】
[65]上側端部1604は、構造体1618など、突出部または隆起部分を1つまたは複数含むことができる。構造体1618の構成は、利用者が把持できるように、例えば、動作中に絞り器を操作するようになっていてよい。特定の実施形態では、突出部1618は、図に示すようなV字形のパターンを1つまたは複数備えることができる。
【0052】
[66]絞り器1602の下側端部1606は、終端部1620を含むことができ、その終端部1620は、第2の外側周縁部(例えば、要素1622参照)を有する。特定の実施形態では、第2の外側周縁部1622は、円形または楕円でなくてよい。これは、上側端部1604が実質的に円筒形もしくは円錐−円筒形である実施形態、および/または第1の外側周縁部1610が実質的に円形もしくは楕円である実施形態にも当てはめることができる。第2の外側周縁部1622は、特定の実施形態では楕円または円形でないが、凸形、凹形、湾曲したおよび/または丸い構成要素を1つまたは複数備えることができる。例示の実施形態では、第2の外側周縁部1622は、第1の外側周縁部1610よりも大きい断面積を囲繞する。周縁部1622のさらなる特性を以下により詳細に提示する。さらに、周縁部1622は、レッジ1632に関連して説明する特性または品質のうちの1つまたは複数を含むことができ、その逆も同様である。しかし、特定の実施形態では、レッジ1632が周縁部1622を備えることを理解されたい。しかし、他の実施形態では、絞り器1602にはレッジ1632が無い。
【0053】
[67]一実施形態では、周縁部1622および/またはレッジ1632は約26.3センチメートルでよい。一実施形態では、周縁部1622は、(1つまたは複数の)周縁部1610、1616、および/または1617の長さの約2倍である。一実施形態では、(1つまたは複数の)周縁部1610、1616および/または1617は、周縁部1622の約50〜60%でよい。別の実施形態では、(1つまたは複数の)周縁部1610、1616、および/または1617は、周縁部1622の約55%でよい。一実施形態では、以下に説明するように下側端部1606に凸形または凹形の領域が1つまたは複数存在するので、上側端部1604の(1つまたは複数の)周縁部1610、1616、および/または1617と、下側端部1606の周縁部1622との間に断面領域の差があってよい。
【0054】
[68]絞り器1602の下側端部1606は、凸形領域1624〜1630を1つまたは複数含むことができる。例示の実施形態では、凸形領域1624〜1630は、コラムを備えることができる。したがって、図16に示す実施形態を参照しながら、本開示を通して領域1624〜1630を「コラム」と呼ぶことがあるが、読者には本開示をそのように限定しないように助言する。凸形領域/コラム1624〜1630は実質的に垂直でよい。例えば、例示の実施形態では、コラム1624〜1630は、長さが実質的に直線であり、湾曲しない(すなわち、水平軸に沿って曲がっていない)ように実装される。
【0055】
[69]図16A〜図16Dを通して分かるように、コラム1624〜1630を丸い構成要素として実装することができ、それらの構成要素は、上側端部1604からの距離が長くなり、下側の第2の外側周縁部1622までの距離が短くなるにつれて、水平面(x軸参照)に沿って幅が広くなってよい。図16Dで最もよく分かるように、コラム1624〜1630は、レッジ1632において終端することができる。この点で、コラム1624〜1630は、楕円および/または円形でよいレッジ部分1632a〜1632dにおいて第2の外側周縁部1622に近接した部分で終端することができる。特定の実施形態では、レッジ部分1632a〜1632dは、少なくとも90度の円形凸面である。さらなる実施形態では、レッジ部分1632a〜1632dは、少なくとも135度の円形凸面でよいが、他の実施形態では、半円を形成し、したがって約180度でよい。この点で、凸形領域1624〜1630の特定の実施形態を、円錐形または円錐−円筒形の構造を継ぎ合わせて実装することができる。例えば、図16Cからよく分かるように、周縁部1622は、丸い構成要素1622aを備えることができる。
【0056】
[70]特定の実施形態では、1対の丸い構成要素(構成要素1622aおよび1622b参照)を、図16Cに示すように対向するように位置決めすることができる。どんな範囲の円形形状も本開示の範囲内に包含されることを、本開示の利益を有する当業者なら理解するであろう。外側周縁部1622は、周縁部1622の対応部分がレッジ1632または1632に関連して説明したものと実質的に同じ形状を有するように、レッジ1632と実質的に同一でよい。
【0057】
[71]凸形領域/コラム1624〜1630を、図16Cに示すように、対向するように位置決めすることができる。例示の実施形態では、2対の丸い構成要素を示し、それぞれ水平面に関して互いから約90度である。一実施形態では、4つの凸形領域1624〜1630は、概して正方形を形成する(図16D参照)ように配置することができる。こうした実施形態の一つでは、凸形領域の下側部分は、凸形領域の上側部分よりも正方形に近い形状である。この点で、レッジ1632は、概して正方形でよい。他の形状が本開示の範囲内に包含されることを当業者なら理解するであろう。
【0058】
[72]特定の実施形態は、水平面の断面が非円形の絞り器1602を提供する凸形領域の実装を対象とする。さらなる実装形態は、絞り器1602の下側端部1606が上側部分1604と比較してより大きい断面領域を有するような領域1624〜1630を含む凸形領域を利用することができる。特定の実施形態では、これにより、対応するモップ繊維への圧力を小さくすることができる。さらなる実施形態では、絞り器1602に対するモップ繊維の圧力が小さいことにより、絞り器1602の上側端部1604の繊維間の近接距離と比較したときにモップ繊維を大きくすることが可能になる。特定の実施形態では、繊維間の近接距離を小さくすると、従来技術のシステムおよび方法に対して水の排出を改善することができる。例えば、周縁部1622を実質的に正方形の形状にすることができる。改善された排出の例も、図17を参照しながらより詳細に論じる。
【0059】
[73]本発明の態様を、対向する丸い面またはその対から構成された外側周縁部1622に限定すべきではない。他の形状および構成が、本開示の範囲内に包含される。さらに、特定の実施形態は、凹形領域1634〜1640など、凹形の構成要素を対象とする。(図16Dに、例示の領域1634〜1640の全体形状を、レッジ1632および/または周縁部1622に近接して配置される仮想線で示し、図16Aに凹形領域1634の一部分の可能な形状を示す)。図16Aを見ると、凹形領域1634を、領域1624および1626などの隣接する凸形領域の存在によって形成することができる。特定の実施形態では、凹形領域1634〜1640をそれぞれ、領域1624〜1630などの隣接する凸形領域の存在によって形成することができる。例えば、凸形領域1624と1626とを接合することで凹形領域1634が形成される。したがって、面上の様々な位置は、凹形領域および凸形領域の一部であってよい。1つまたは複数の凹形領域は、実質的に、1624〜1630などの凸形領域の反転したものでよい。
【0060】
[74]凹形領域1634〜1640を、いくつかの実施形態では内向きに延在する複数のリブとして説明することができる。図16A〜図16Dから分かるように、リブはそれぞれ第1の側部および第2の側部を備え、それらの側部が集束してリブ底部が形成される。その底部を、凹形領域1634〜1640の最も内側の湾曲部とすることができる。以下により詳細に説明するように、凹形領域1634〜1640は、排出用出口が無くてよく、したがって、特定の実施形態では、リブ底部およびリブ側部は、実質的に貫通孔が無くてよい。
【0061】
[75]同様に、凸形領域1624〜1630を、いくつかの実施形態では、外向きに延在する複数のリブとして説明することができる。図16A〜図16Dから分かるように、外向きのリブはそれぞれ第1の側部および第2の側部を備え、それらの側部が集束してリブ上部が形成される。その上部を、凸形領域1624〜1630の最も外側の湾曲とすることができる。以下により詳細に説明するように、凸形領域1624〜1630は、排出用出口を備えることができ、したがって、特定の実施形態では、リブ上部およびリブ側部は、貫通孔を備えることができる。特定の実施形態では、凸形領域1624〜1630の最も外側の湾曲部のみが貫通孔を備える。
【0062】
[76]互いに隣接する凸形領域1624〜1630および凹形領域1634〜1640は、共通の側部を共有することができる。例えば、凹形領域のリブの第1の側部は、凸形領域に関するリブの第1または第2の側部でよい。特定の実施形態では、凹形領域の凹面は、対向しかつ/または隣接する凸形領域1624〜1630の凸面に等しくてよい。さらに他の実施形態では、1つまたは複数の凹形領域1634〜1640は、1つまたは複数の凸形領域1624〜1630の形状および/または曲率に無関係でよい。凹形領域1634〜1640は、上側端部1604からの距離が長くなり、下側の第2の外側周縁部1622までの距離が短くなるにつれて、水平面(x軸参照)に沿って幅が広くなってよい。図16Dに最もよく示すように、コラム1634〜1640はレッジ1632において終端することができる。
【0063】
[77]凸形領域1624〜1630と凹形領域1634〜1640との組み合わせにより、従来の設計に対して排出の特徴を改善することができる。一実施形態では、絞り器1602の下側端部1606において水平面を通る(x軸に沿った)断面領域は、「X」字形に似ていてよい。周縁部に近接した下側端部1606の断面の直径は、絞り器1602の上側端部1604に近接した下側端部1606の対応する断面の直径の少なくとも2倍でよい。一実施形態では、周縁部に近接した下側端部1606の断面の直径は、絞り器1602の上側端部1604に近接した下側端部1604の対応する断面の直径の約200%でよい。一実施形態では、下側端部1604のうちの上側端部1604のすぐ隣の位置における絞り器1602の円周は、実質的に円形または楕円でよく、約14から約15センチメートルの周縁部を有することができ、下側端部1606のうちの周縁部1622のすぐ隣の位置は、非円形または楕円でよく、約26から約27センチメートルの周縁部を有することができる。
【0064】
[78]開示したように凹形領域1634〜1640が存在することにより、絞り器1602の使用中に少なくともモップ繊維の外側部分に対して圧力を加えることができる。例示の実施形態に示すように、凹形領域1634〜1640はそれぞれ、出口1631など、任意の排出用出口または排出口が実質的に無い。1つまたは複数の凸形領域1624〜1630は、複数の出口1631などの排出用出口を備えることができる。特定の実施形態では、排出用出口1631を、実質的に凸形領域1624〜1630の長さに沿って位置決めすることができる。(単純にするために、出口1631にそれぞれ個別に印を付けていないが、印の無い出口が複数の出口1631のうちの一部を形成できることが図から明らかである)。
【0065】
[79]図に示すように、領域1624〜1630はそれぞれ、出口1631などの出口を1つまたは複数備えることができる。一実施形態では、複数の出口1631を、(1つまたは複数の)凸形領域1624〜1630の垂直の長さの少なくとも75%に沿って(図1〜図4の細長い部材12に平行に)位置決めすることができる。しかし、他の実施形態では、複数の出口は、凸形領域1624〜1630の垂直の長さの少なくとも80%、85%、90%、または95%に沿っていてよい。一実施形態では、垂直に配置された出口1631が8から10個あってよく、それらの出口1631は、各領域1624〜1630の長さに沿って位置決めされる。一実施形態では、各領域1624〜1630につき9個の出口1631がある。
【0066】
[80]排出用出口1631の配置および/または設置を、現行の設計に対して排出を改善するように構成することができる。例えば、モップ繊維の外側部分が下側端部1606の凸形領域1624〜1630の内側周縁部に接するときは、出口1631により、排出能力を改善可能にすることができる。この点で、排出出口1631を、凸形領域1624〜1630の最も外側の面にのみ設けることができる。一実施形態では、各コラムまたは凸形領域1624〜1630ごとの任意の所与の水平面に1つしか出口が設けられない。例えば、図16A〜図16Dを見ると、出口1631は、水平の長さがその垂直の高さよりも大きい横方向のスリットとして設けられる。
【0067】
[81]領域1624の最も上の出口1631a(または任意の他の出口)は、高さ約0.5センチメートル、長さ約2センチメートルでよい。別の実施形態では、出口1631aは、高さ約0.5から約0.7センチメートル、長さ約2.0から約2.2センチメートルでよい。高さよりも長さが大きい出口を有することは、単体でまたは本開示の他の要素と組み合わせたときに有利なことがある。一実施形態では、出口1631aおよび/または任意の複数の出口1631の高さは、その長さの約25〜30%でよい。さらに他の実施形態では、出口1631aおよび/または任意の複数の出口1631の高さは、その長さの約28.5%でよい。出口1631aは、領域1634など、隣接する凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約1センチメートル離れることができる。このパラメータを図16Aに1642として示す。
【0068】
[82]特定の実施形態では、複数の出口1631はそれぞれ、図に示すように同じ全体形状を有することができる。しかし、これは必要条件ではない。さらに、複数の出口1631を有する異なる出口は、凸形領域1624〜1630の寸法に関連して異なる寸法を有することができる。一実施形態では、凸形領域1624〜1630が絞り器1602の中心から離れる方に拡大するときに、対応する出口の寸法を予測可能な割合で変更することもできる。例えば、出口1631bは、高さ約0.7から約0.9センチメートル、長さ約2.0から約2.2センチメートルでよい。一実施形態では、出口1631bは、高さ約0.8センチメートル、長さ約2.1センチメートルでよい。特定の実施形態では、出口1631bおよび/または任意の複数の出口1631は、高さがその長さの約35〜40%でよい。他の実施形態では、出口1631bおよび/または任意の他の複数の出口1631は、高さがその長さの約38%でよい。出口1631bは、領域1634など、隣接する凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約2センチメートル離れることができる。このパラメータを図16Aに1644として示す。
【0069】
[83]図17に示すように、本発明の態様は、複数のモップ繊維が、底部を通って上に、周縁部1622などを経由して、垂直方向に絞り器1602の上側端部1604に向かって後退できる掃除用具に関する。例えば、モップ繊維を、図14の連結用部品と同様または同一の連結用部品に連結させることができ、方向1702に沿って上に絞り器1602の内部に後退させることができる。一実施形態では、繊維は吸水性の不織繊維材料でよい。繊維は、長さ約45.72cmまたは48.26cm(18または19インチ)、圧縮していない状態で厚さ約0.381cm(0.15インチ)のストリップでよい。他の材料および寸法を使用することもできる。
【0070】
[84]複数の繊維を、個々の繊維の上側部分が1631aなどの少なくとも最も上側の出口の上方に配置されるように、垂直に後退させることができる。例えば、モップ繊維の少なくとも一部分は、絞り器1602内に完全に後退したときは仮想線1704の上方にあってよい。壁1410などの垂直壁を、仮想線1704上方に配置された繊維の少なくとも外側部分を実質的に垂直の配向に配置するように、単独でまたは絞り器の上側端部1604と組み合わせて利用することができる。一実施形態では、絞り器の上側端部1604に配置されたモップ繊維の外側部分の構成は、繊維が完全に絞り器1602中に後退するときに、実質的に垂直の配向になるようになっている。
【0071】
[85]繊維の上側部分は、垂直下方向に中間部分に向かって移動し、その中間部分は、出口1631aなどの最も上側の出口の下方であるが出口1631bなどの最も下側の出口の上方に位置してよい。一実施形態では、モップ繊維の中間部分は仮想線1706に近接している。同じ繊維の下側部分は、中間部分に近接しているがそれよりも垂直方向に下側にあってよい。例えば、繊維の下側部分は、出口1631bなどの最も下側の出口に近接するか、またはその下方にあってよい。一実施形態では、繊維の下側部分は、仮想線1708に近接しているが、その垂直方向に下側にあってよい。
【0072】
[86]モップ繊維を絞り器1602中に後退させる際は、絞り器の構成は、絞り器1602の上側端部1604に配置された(図16Aに示す)孔1614を通して設けられた図1〜図4の細長い部材12など、細長い部材などの中心軸を中心に回転するようになっていてよい。例えば、矢印1710は、絞り器1602が垂直軸に沿ったいずれかの水平方向に回転できることを示す。連結用部品および/または絞り器1602の形状もしくはサイズの結果、モップ繊維を垂直に配置することで、排出を改善することができる。一実施形態では、方向1710のうちの1つに沿ってモップを回転させると、モップ繊維の一部分のみを「絞る」ことができる。例えば、一実施形態では、(位置1704に近接してまたは出口1631aの上方に配置できる)モップ繊維の上側部分は、(位置1706に近接して配置できる)モップ繊維の中間部分よりも前に捻れ始める。さらなる実施形態では、(位置1706に近接して配置できる)モップ繊維中間部分は、(位置1708または出口1631bに近接して配置できる)モップ繊維の下側部分よりも前に捻れ始めることができる。
【0073】
[87]特定の実施形態では、(位置1704に近接してまたはその上方に配置できる)モップ繊維の上側部分を繊維内の流体を除去するために捻ることができる。同時に、繊維の中間部分および/または下側部分を、凸形領域1624〜1630の内部側に接して配置することができる。したがって、特定の実施形態により、流体がモップ繊維の上側部分から下に、繊維の中間部分および/または下側部分に流れて出口1631を出ることが可能になる。流体はまた、周縁部1622によって作られた開口部を通って出ることもできる。繊維が絞られると、上側部分のモップ繊維に対する捻り力が増大し、その結果、繊維の中間部分を捻ることができる。特定の実施形態では、中間の繊維も方向1710に沿って捻れ、繊維の捻れた中間部分から流体を除去することができ、その流体は、下にモップ繊維の中間部分の下側繊維および/または下側部分に向かって移動することができる。
【0074】
[88]凹形領域1634〜1640の配置により、剛性の面を設けることができ、その結果、捻れるときに繊維に圧縮力が加えられる。出口1631bなどの下側に位置決めされた出口および/または底部を通して、流体を継続して除去することができる。連結用部品の垂直壁により繊維が垂直に位置合わせされた状態で、モップ繊維が捻れると、絞り器1602の形状および/またはサイズにより、単独でまたは組み合わせて、垂直軸を中心に凸形領域1624〜1630から離れる方に繊維を捻ることができる。
【0075】
[89]掃除用具の構成はさらに、さらに加えた捻り力が下に伝達されて繊維の下側の中間部分を捻るようになっていてよい。例えば、さらなる圧縮力により、繊維に第2の圧縮力を加えることができる。一実施形態では、繊維の上側部分は、中間の繊維が捻れる前に、完全な1回転の少なくとも25%捻れなければならない。別の実施形態では、繊維の上側部分は、中間の繊維の捻れが1回転の10%超回転する前に、完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。一実施形態では、中間の繊維の捻れが1回転の20%超回転する前に、繊維の上側部分は完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。特定の実施形態では、下側部分の繊維も、方向1710に沿って捻れ、その結果、繊維の捻れた下側部分から流体が除去される。この流体は、下に下側部分にある下側繊維にかつ/または絞り器1602の底部から外に移動することができる。出口1631bなどの下側に位置決めされた出口および/または底部を通して、流体を継続して除去することができる。
【0076】
[90]特定の実施形態では、絞り器の構成は、領域1624〜1630などの凸形領域が領域1634〜1640などの凹形領域よりも大きい割合で外向きに垂直軸から離れる方に拡大するようになっている。これは、例えば、モップ繊維の下側部分よりも前に繊維の上側部分を捻るときに有用なことがある。例えば、凹形領域1624〜1630の断面領域が底部の近くで(すなわち、周縁部1622に近接した部分で)より大きくなるので、下側繊維は、繊維の上側部分よりも圧縮されない。これにより、繊維の下側部分の保水力を増大させることができる。したがって、出口1631の外に排出される流体に加えて、上部分が捻れるときに、流体を繊維の下側に位置決めされた部分に移送することもできる。従来技術のいくつかの方法とは異なり、これらの下側に位置決めされた繊維は、まだ(または少なくとも同じ割合では)捻れておらず、したがって、上側部分から排出される流体の増加を実現することができる。しかし、次いで、凹形部分1624〜1630の断面領域内に位置決めされた繊維を、下向きの渦巻き状の捻り力により内部の中心に向かって引かれるときに、後から絞ることができる。
【0077】
[91]一実施形態では、繊維の上側部分を、繊維の下側部分が捻れるよりも前に、完全な1回転の少なくとも25%捻ることができる。別の実施形態では、繊維の上側部分は、下側繊維の捻れが1回転の10%超回転する前に、完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。一実施形態では、繊維の上側部分は、下側繊維の捻れが1回転の20%超回転する前に、完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。
【0078】
[92]上側部分、中間部分、および下側部分の言及はモップ繊維を基準にしているが、こうした言及が絞り器1602の対応するセクションと類似のものにできると当業者なら容易に理解するであろう。例えば、絞り器1602の上側セクションに配置されたモップ繊維は、同じ繊維の対応する部分が絞り器1602の下側中間セクションおよび/または下側セクションに配置される前に、第1の圧縮力の下で捻れてよい。
【0079】
[93]この詳細な説明は理解を明確にするためにのみ与えられる。当業者には修正形態が明白である。本発明の意図する範囲は、以下の特許請求の範囲に記載される。
【符号の説明】
【0080】
10 モップ
12 細長い部材
16 端部
14 モップ要素
18 絞りカップ
20 取っ手
31 取っ手の下部
35 貫通孔
50 連結部品
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除用具に関する。
【背景技術】
【0002】
[01]本出願は、2011年1月13日出願の米国意匠特許出願第29/383,177号の優先権を主張するものである。その米国意匠特許出願第29/383,177号は、2009年3月10日出願の米国特許出願第12/401,336号の一部継続出願であり、その第12/401,336号は、2005年7月25日出願の米国特許出願第11/189,127号、現在の米国特許第7,520,018号の継続出願であり、その米国特許第7,520,018号は、2003年2月3日出願の米国特許出願第10/356,896号、現在の米国特許第6,920,664号の一部継続出願であり、その米国特許第6,920,664号は、2001年7月25日出願の米国特許出願第29/145,583号、現在の米国特許第D474,869号の一部継続出願である。
【0003】
[02]市場で商業的に成功したモップのタイプの一つは、米国特許第5,060,338号に開示されているような絞りカップが取り付けられたモップである。他の例は、米国特許第1,709,622号、第3,364,512号、第3,946,457号、および第4,809,287号、ならびに独国公開特許出願第DE3607121Al号に見つけることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,060,338号
【特許文献2】米国特許第1,709,622号
【特許文献3】米国特許第3,364,512号
【特許文献4】米国特許第3,946,457号
【特許文献5】米国特許第4,809,287号
【特許文献6】独国公開特許出願第DE3607121Al号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[03]この種のモップに使用される絞りカップは、内側に溝またはリブを有することが多い。円錐形の絞りカップがモップ繊維上を押し下げられると、リブはモップ繊維から水を押し出すのを助ける。しかし、書面は必ずしも完全に有効であるとは限らない。モップ繊維から押し出された水の一部が、場合によっては、絞りカップの外に完全に排出される前に繊維に戻る恐れがある。ある現行の絞り器および/または連結用部品により、流体をなお保持している他の領域よりも下の位置でモップ繊維がからまったり捻れたりする恐れがあり、それにより、流体の適切な排出が妨げられる。他のシステムでも、適切な排出特徴を可能にするように繊維を適切に配向することができない。
【0006】
[04]したがって、上記で言及した1つまたは複数の制限を含む従来のデバイスおよびプロセスを改善する、改良型のシステムおよび方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[05]以下に、本発明の基本的な理解およびその様々な特性を提示するために本発明の態様の全体的な概要を示す。この発明の概要は、決して本発明の範囲を限定するものではなく、単に以下のより詳細な説明に関する全体的な要旨および文脈を提示している。
【0008】
[06]この開示の態様は革新的な絞りカップに関する。ある実施形態では、絞りカップはその中に穴を有し、その穴により、再吸収の防止を助けるようにより急速かつ効率的に水を絞りカップの外に排出できる。ある実施形態では、絞りカップは内部に向いたリブを含み、それらのリブは、モップ繊維からの水の排出を強化する貫通孔を含む。
【0009】
[07]一実施形態では、絞りカップは、上側端部および下側端部を有する単一の本体を備えることができる。上側端部は終端部を有することができ、その終端部は、実質的に円形の第1の外側周縁部と、細長い部材が単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部とを有する。特定の実施形態では、下側端部は、第2の外側周縁部を有する終端部を有することができる。いくつかの実施形態では、第2の外側周縁部は、円形でなくても楕円でなくてもよい。第2の外側周縁部は、第1の外側周縁部よりも長くてもよい。
【0010】
[08]単一の本体は、下側端部などに、内向きに延在するリブを含むことができる。リブはそれぞれ、第1の側部および第2の側部を有することができ、それらの側部が集束してリブ底部が形成される。内向きに延在するリブには貫通孔が無くてよい。単一の本体は、例えば下側端部に配置された、外向きに延在するリブを有することもできる。外向きに延在するリブは、第1の側部および第2の側部を含むことができ、それらの側部が集束してリブ上部が形成される。特定の実施形態では、外向きに延在するリブのリブ側部には、貫通孔が無くてよい。いくつかの実施形態では、リブ上部は貫通孔を複数備える。
【0011】
[09]複数の外側リブは、絞り器の上側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って、正方形様の形状を画定することができる。他の実施形態では、絞り器の上側端部は、実質的に円錐−円筒形でよく、排出用出口が無く、下側端部は円錐形であるが円筒形でない。下側端部はさらに、凸形領域を含むことができ、それらの凸形領域は、隣接した凸形領域の間に位置決めされた少なくとも対向する2つの凹形領域を画定する。下側端部はさらに、各凹形領域に配置された排出用出口を有することができる。排出用出口を、凸形領域のうちの凹形領域の最も内側の部分から最も離れた頂点の位置に配置することができる。特定の実施形態では、各凸形領域の所与の任意の水平面に排出用出口がせいぜい1つしか設けられない。
【0012】
[10]排出用出口を、垂直に、凸形領域の垂直軸(すなわち、高さ)に沿って平行に配置することができる。一実施形態では、少なくとも1つの排出用出口の高さは、その長さの約25〜30%である。排出用出口を、隣接した凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約1センチメートル離すことができる。別の排出用出口の高さは、その長さの約35〜40%でよく、隣接した凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約2センチメートル離れている。
【0013】
[11]絞り器の構成は、複数の繊維を絞り器の内側部分に完全に後退させるときに、繊維の上側部分を、少なくとも外向きに延在するリブの最も上側の排出用出口の上方に配置し、垂直に、中心孔によって画定される垂直軸に平行に位置合わせするようになっていてよい。第1の圧縮力により、細長いハンドルに近接して配置されたモップ繊維を最初に捻ることができ、その後、同じ繊維のうちの絞り器の中間セクションに配置された対応セクションが捻れ、最も下側の排出用出口に近接した絞り器の下側セクションに配置された対応セクションが捻れる。中間部分の繊維は、凸形領域の内部領域に延在したままであり、それにより、中間部分の繊維間の近接距離を絞り器の上側端部の繊維間の近接距離よりも短くすることができる。第1の力を加える際に、繊維のうちの凸形領域の内部側に近接する少なくとも一部が、捻れていない状態のままであり、そのため、流体が上側部分から下側部分に流れ、さらに排出用出口の外に出ることが可能になる。
【0014】
[12]捻り力を大きくすると、第2の圧縮力を生じ、それにより、中間セクションの繊維を最初に捻り、それにより、繊維の捻れが下向きに進行することができる。例えば、中間セクションの繊維は、中心軸を中心に下向きに進むように凸形領域から離れる方に捻れる。
【0015】
[13]さらなる態様が、第1の端部および第2の端部を有する細長い部材を備える掃除用具に関する。その掃除用具は、絞り器を含むことができ、その絞り器の構成は、細長い部材の少なくとも一部分に沿って摺動式に位置決めされるようになっている。連結用部品の構成は、細長い部材の第2の端部に装着され、複数のモップ繊維を固定するようになっていてよい。その連結用部品は上部分を含むことができ、その上部分は、水平面に沿って第1の外側周縁部を画定する第1の面と、細長い部材に平行に延在する、下向きに延在する垂直壁とを有し、その壁は、第1の平面の外側周縁部に近接している。連結用部品はさらに、底部分を含むことができる。その底部分は、第2の外側周縁部を水平面に沿って画定する、第2の外側周縁部よりも大きい第2の平面を有することができる。特定の実施形態では、第1の平面と第2の平面と間にモップ繊維を固定する際に、上部分の垂直壁の構成は、複数のモップ繊維を前記水平面に沿った径方向から垂直下方向に延在させるようになっている。
【0016】
[14]さらなる態様は、モップ繊維のための連結部品に関する。ある実施形態では、連結部品の構成は、モップ繊維をモップの細長い部材に簡単に組み付け可能になっていてよい。
【0017】
[15]添付の図面を考慮して以下の詳細な説明を参照することにより、本発明およびその利点をより完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】[16]本発明の一実施形態による絞り器付きモップの斜視図である。
【図2】[17]図1に示す取っ手の拡大立面図である。
【図3】[18]図1に示す絞りカップの拡大立面図である。
【図4】[19]図3に示す絞りカップを回転させた側面図である。
【図5】[20]絞りカップの第2の実施形態の拡大立面図である。
【図6】[21]図5に示す絞りカップを回転させた側面図である。
【図7】[22]本発明の一実施形態による連結部品の一実施形態の分解側面図である。
【図8】[23]図7に示す連結部品の組立断面図である。
【図9】[24]図7の線9−9に沿った断面図である。
【図10】[25]図7の線10−10に沿った断面図である。
【図11】[26]図7の線11−11に沿った断面図である。
【図12】[27]図8の線12−12に沿った断面図である。
【図13】[28]絞りカップの第3の実施形態の拡大立面図である。
【図14A】[29]一実施形態による連結用部品の例示の上部分を示す。具体的には、図14Aに、ある可能な連結用部品の例示的な上部分の上面図を示し、図14Bに、例示の上部分の断面斜視図を示す。
【図14B】一実施形態による連結用部品の例示の上部分を示す。具体的には、図14Aに、ある可能な連結用部品の例示的な上部分の上面図を示し、図14Bに、例示の上部分の断面斜視図を示す。
【図15】[30]一実施形態による連結用部品の例示的な底部分を示す。
【図16A】[31]一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図16B】一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図16C】一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図16D】一実施形態による例示の絞り器を示す。具体的には、図16Aに例示の絞り器の斜視図を示し、図16Bに側面図を示し、図16Cに底面図を示し、図16Dに上面図を示す。
【図17】[32]一実施形態による例示の絞り器の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[33]本発明による様々な例の構造の以下の説明では、添付の図面を参照する。その図面は、本明細書の一部を成し、本発明による様々な例の掃除用具、絞り器、および連結用部品を例示によって示している。さらに、本発明の範囲から逸脱することなく、他の特定の構成の部品および構造を利用でき、構造および機能上の改変を実行できることを理解されたい。さらに、本発明の様々な例の特性および要素を説明するために用語「top」、「bottom」、「front」、「back」、「rear」、「right」、「left」などをこの明細書で用いることがあるが、本明細書では、これらの用語は、例えば、図に示す一例の配向および/または典型的使用の配向に基づいて便宜的に用いられる。
【0020】
[34]図1〜図4に、この開示の一実施形態による例示のモップ10の一実施形態を示す。例示のモップは、細長い部材12と、細長い部材12の端部16にある1組のモップ要素14と、絞りカップ18とを含むことができる。モップ要素14を細長い部材12の端部16にしっかり留めるために、連結部品50が設けられる。
【0021】
[35]従来より知られているように、こうしたモップ用の細長い部材を軽量の金属製チューブにすることができるが、木材および/またはプラスチックを含む任意の剛性の構造を用いることができる。例示の細長い部材は、以下で論じる任意選択の取っ手20を含む。
【0022】
[36]例示のモップ要素14は平坦なストリップの形態をとる。従来より知られているように、こうしたストリップを(例えば)吸水性で不織繊維材料から作製することができ、その材料は長さ約45.72cmまたは48.26cm(18または19インチ)、圧縮していない状態で厚さ約0.381cm(0.15インチ)である。他の材料を用いることもできる。
【0023】
[37]図3および図4から分かるように、例示の絞りカップ18は、細長い部材12のうちのモップ要素14の上方に配設することができ、外壁23を有することができる。その外壁23は、下側端部25に向かって外向きにテーパ状になっている。絞りカップの厳密な形状および構成は、本発明の様々な実施形態には重要でないことがあるが、本明細書で開示する他の実施形態には重要である。従来より知られているように、こうしたモップに使用される絞りカップは、好ましくは、部材12などの細長い部材に摺動式に装着され、管状のシェルの形態をとることができる。その管状のシェルは、ポリプロピレンなどの高分子材料から一体成型することができる。やはり従来より知られているように、こうした絞りカップはリブ27を含むことができ、それらのリブ27は、絞っている間に液体をモップ繊維から押し出すのを助ける。
【0024】
[38]図2に示す任意選択の取っ手20は、モップ要素14の上方で細長い部材12に装着される。取っ手の構成は、モップが使用されているときにモップ要素の繊維の上方に絞りカップ18を保持するようになっている。こうした配置を図1に示し、その図では、絞りカップの上側部分29(図3から分かる)が取っ手の下部31に嵌合している。
【0025】
[39]モップ要素14は、集合的にモップヘッドと称されることもあり、モップ10がこぼれたものを捕捉できるように吸収性が高い傾向がある。しかし、この吸収性は、モップ要素14から水を除去するときにモップ要素14近傍の水が再吸収される傾向があることを意味する。絞りカップ18の貫通孔35は、再吸収を低減するように、モップ要素14から押し出された水を離れる方に移送可能にすることを助ける。しかし、以下で論じるように、様々な実施形態が、様々なサイズの貫通孔35を有する。さらなる実施形態は、流体のための貫通孔35および/または他の出口の位置および寸法を対象とする。
【0026】
[40]絞りカップ18の貫通孔35、38について、モップ10の実施形態を、以前から知られた絞りカップを有するモップとは異なるものとすることができる。図1、図3、図5、および図13からよく分かるように、例示の貫通孔は、絞りカップの下側端部25の近くに配設される。図1および図3から分かるように、例示の貫通孔の幅は、好ましくは、細長い部材12の直径のせいぜい約3分の1に過ぎず、細長い部材の端部にモップ要素14を形成する平坦なストリップの幅より小さい。
【0027】
[41]貫通孔35は役立つが、特定の実施形態では水を除去するための追加の通路が有用なことがある。図1、図3、および図5から分かるように、リブ27は、例えば直線に並んだ、複数の貫通孔38を含むことができる。しかし、それらの貫通孔38は、好ましくは、水の除去を実行する際のリブ27によるモップ要素14の圧縮を妨害しないように、リブ27の中心27bではなく側部27aに配置される。図3、図5、および図13から明らかなように、絞りカップ18は第1の端部18aおよび第2の端部18bを含む。理解できるように、貫通孔35、38のサイズは、実質的に一様でもよく、絞りカップ18の第2の端部18bに向かって進むにつれて小さいサイズから大きいサイズに大きくなってもよい。これは、絞りカップ18の第1の端部18aよりも第2の端部18bの近くでより多くの水を押し出し可能にするのに有用である。他の実施形態では、小さい貫通孔と大きい貫通孔を交互にするなど、貫通孔の様々な構成およびサイズのパターンを使用することができる。
【0028】
[42]図6に、図5に示す絞りカップの側面図を示す。角度のせいでリブ27の貫通孔38が見えないことに留意されたい。ある実施形態では、リブ27のうち1つまたは2つが、貫通孔38を含むことができる。別の実施形態では、全てのリブが、リブ27の側部の一方または両方に貫通孔を含み、それらの貫通孔はリブ間で整列する。
【0029】
[43]図7〜図12に移ると、連結部品50の一実施形態の特性が例示されている。図7を見ると、連結部品50はカラー60を含み、そのカラー60の構成は、インサート70を覆って組み付けられるようになっている。インサート70は管状の端部71を含み、その管状の端部71は細長い部材12内に位置決めされる。インサート70はさらに、インサート70の側壁73にタブ72を複数含む。インサート70は内側部材80を支持し、複数のタブ72は内側部材80の複数の凹所82に係合する。さらに、内側部材80の構成は、外側部材90に係合してモップ要素14を適位置に保持するようになっている。ある実施形態では、外側部材90は、内側部材80に挿入され、キャッチ91によって適位置に保持される。
【0030】
[44]図9〜図11にインサート70の様々な図を示す。これらの図から理解できるように、複数のタブ72は外側部分74および内側部分76を含む。内側部分76の構成は、内側部材80の凹所82に係合するようになっている。外側部分74はそれぞれ、カラー60がインサート70に摺動式に組み付けられて内側部材80に対してタブ72を確実に係合するときに、カラー60のため摩擦点を設けるのに適したサイズおよび形状のものである。
【0031】
[45]図8に、組み付けられた配置にあるコネクタ50の一実施形態の構成要素を示す。図示のように、外側部材90は内側部材80に挿入され、それらの部材80および90は一緒にモップ要素14を支持する。内側部材80はインサート70によって適位置に保持され、カラー60はインサート70の周りに位置決めされる。図示のように、カラー60は面取り壁62を含み、その面取り壁62によって広がった縁部64が面取り端部66につながっている。面取り壁62の内面は、概して断面が円形であり、そのため、カラーは本質的にどの回転配向にもインサート70上を摺動可能である。面取り端部66は、必要でないが、(図示のような)組み付けられた配置により簡単にカラーを設置するのを助ける。
【0032】
[46]絞りカップ18がモップ要素14上に引き下げられると、水の一部がモップ要素14から外に押しやられる。より多くの水を押し出すために、絞りカップ18を回転させることができる。しかし、理解できるように、絞りカップ18を回転させることは、モップ要素14がモップの細長い部材12に対して固着した配置に保持される場合に、より効果的である。モップ要素14はインサート70によって細長い部材12に固着されている。インサート70が組み付けられると、管状の端部71と細長い部材12との間の摩擦力が、インサート70の移動を防止するのを助ける。
【0033】
[47]上記に記載したように、さらに、内側部材80および外側部材90がインサート70に装着されている。図12を見ると、タブ72は、捻り力に抵抗するように内側部材および外側部材を適位置に保持するのを助け、内側部材80および外側部材90の構成は、回転を防止するようにインサート70と接続する4面構成になっている。
【0034】
[48]4面構成は有用であるが、こうした対応する構成になるようにカラー60を構成することにより、コネクタ50の組立てが複雑になる。したがって、カラー60をその回転配向を気にせずに組み付けできることが有用である。こうした機能をもたらすために、ある実施形態では、タブ72が、外向きに延在する外側部分74を含む。ある実施形態では、図12に示すように、4つのタブ72の外側部分74は、カラー60を適切に摩擦係合させる円形様の輪郭である。
【0035】
[49]連結用部品の上記の例の一部は、様々な実施形態による例示の上部分(例えば、内側部材80)および底部分(例えば、外側部材90)を示す。上記で論じたように、連結用部品の構成は、それらの間に繊維を複数保持するものとすることができる。図14に、本開示の一実施形態による上部分(上部分1402)の別の例示の例を示す。具体的には、図14Aに例示的な上部分1402の上面図を示し、図14Bに上部分1402の断面斜視図を示す。まず図14Aを見ると、上部分1402は、構造体1404などの構造体を1つまたは複数備えることができ、その構造体1404の構成は、図1〜図4に示す細長い部材12などの細長い部材に取り付けられるようになっている。細長い部材12への上部分1402の連結は、直接的でも間接的でもよく、かつ/または上部分1402と細長い部材12との間に位置決めされた構造上の構成要素を1つまたは複数含んでもよい。
【0036】
[50]上部分1402はさらに第1の面1406を備え、その第1の面1406は中心から径方向に延在した状態が示されている。図14Aおよび図14Bに示すように、第1の面1406は、一様に中心から径方向に延在して円形断面領域を形成する。第1の面1406はさらに、水平面に第1の外側周縁部1408を画定することができる。例示の外側周縁部1408は円形なので、周縁部1408内の領域の直径を周縁部1408の直径によって決定することができる。一実施形態では、外側周縁部1408の直径は約4センチメートルでよい。しかし、他の寸法は本開示の範囲外ではない。
【0037】
[51]周縁部1408を水平面に沿って示しているが、構造体の面1406は水平面に対して平面である必要は無い。例えば、図14Bからよく分かるように、面1406は、例えば下向きにy軸に沿って湾曲することによって、垂直方向に沿って延びることができる。図14Bにさらに示すように、上部分1402は、第1の面1406の外側周縁部1408に近接した、壁1410など、下向きに延在する垂直壁を含むことができる。例示の実施形態では、垂直下向きに延在する壁1410は面1406の延長部であってよい。特定の実施形態では、構造体1406に下向きの湾曲部が壁1410と共に存在することにより、壁1410が構造体1406に湾曲部無しで使用される場合よりも多くの量の繊維を上部分1402と底部分(例えば、図15の1502参照)との間に固定可能にすることができる。
【0038】
[52]特定の実施形態では、壁1410は、垂直面に平行かつ水平面に垂直になるように実質的に垂直な壁でよい。したがって、垂直壁は水平軸から約90度でよい。こうした実施形態では、外側周縁部1408は上部分1402の最も外側の周縁部でよい。一実施形態では、壁1410は、垂直軸に沿って長さが約2センチメートルでよい。さらに他の実施形態では、垂直壁1410は垂直軸から約1度から約10度でよい。さらに他の実施形態では、壁1410は垂直軸から45度未満でよく、面1406は水平軸から約1度から約44度湾曲することができる。
【0039】
[53]壁1410を堅牢で一様の構造として示しているが、本開示の利益のある当業者なら壁1410がそうである必要はないことを理解するであろう。例えば、壁1410の下側縁部1412は、ぎざぎざであり、湾曲し、でこぼこであり、または、それらを組み合わせたものとすることができる。特定の実施形態では、周縁部1408の一部分は、垂直壁1410の対応する部分を欠いていてもよい。
【0040】
[54]上部分1402はさらに、図15の1502などの底部分と組み合わせて使用したときに、複数の繊維に力を加えかつ/または貫入するスパイク1414または他の構造を含むことができる。これは以下で論じる。例えば、上部分1402と底部分との間に繊維を固定するのを助けるように、スパイク1414を形成および/またはサイズ設定することができる。
【0041】
[55]図15に、上部分1402と共に使用できる例示的な底部分1502を示す。底部分1502は、上向きに延在する中心突起物1503を備えることができ、その突起物1503の構成は、上部分1402に受容されるようになっている。図15に示すように、突起物1503は、底部分1502を上部分1402に固定する保持構造1504などの保持構造を1つまたは複数含むことができる。底部分1502は、複数の繊維に力を加えかつ/または貫入する構造1506などの構造(例えば、構造1506参照)を1つまたは複数備えることもできる。モップ繊維のうちの上部分1402と底部分1502との間に固定された部分を、水平面に対する回転移動をしないように実質的に制限することができる。
【0042】
[56]一実施形態では、底部分1502は、面1508などの第1の面を備えることができる。一実施形態では、面1508は、底部分1502が上部分1402に固定されているときに、水平面に実質的に平面になるように位置決めされる。面1508は、外側周縁部1408など、上部分1402の最も外側の周縁部よりも短い外側周縁部を画定する。特定の実施形態では、面1508は実質的に円形でよい。一実施形態では、面1508の両端にわたる断面距離(すなわち直径)は、約1.5センチメートルでよい(要素1510参照)。特定の実施形態では、底部分1502の面1508の断面距離(または直径)は、上部分1402の周縁部1408および/または最も外側の周縁部の両端にわたる距離の約30から約40パーセントでよい。一実施形態では、底部分1502の面1508の断面距離(または直径)は、上部分1402の周縁部1408および/または最も外側の周縁部の両端にわたる距離の約37から約48パーセントでよい。
【0043】
[57]一実施形態では、上部分1402および底部分1502の構成は、一緒にそれらの間にモップ繊維を固定する際に、モップ繊維を垂直面にほぼ平行に(すなわち、y軸に沿って)押しやるように壁1410を位置決めできるようになっている。別の実施形態では、壁1410を、モップ繊維が水平面から少なくとも45度に押しやるように位置決めすることができる。別の実施形態では、壁1410を、複数のモップ繊維が水平面から少なくとも65度に押しやるように位置決めすることができる。さらなる実施形態では、壁1410を、モップ繊維が水平面から少なくとも75度に押しやるように位置決めすることができる。
【0044】
[58]特定の実施形態では、上部分1402および底部分1502のサイズおよび/またはサイズのバランスにより、以前から知られた様々なシステムおよび方法のいくつかの面を改善することができる。一実施形態では、上部分1402または底部分1502のサイズおよび/またはバランスにより、以下の例示的な改善のうちの1つまたは複数を可能にすることができる:垂直配向において個々のモップ繊維の位置合わせが良好なこと、繊維そのものの捻れを低減すること、モップの使用中に細長い部材12の軸を中心に回転して繊維がさらに旋回すること、およびそれらの組み合わせ。これらの特性は単なる例示的なものであり、様々な従来技術のデバイスに対する他の改善形態が除外されないことを本開示の利益を有する当業者なら簡単に理解するであろう。
【0045】
[59]さらなる態様が、新しい絞り器ならびに様々な新しい特性を有する絞り器に関する。図16Aに、本開示の一実施形態による例示的な絞り器1602の斜視図を示す。絞り器1602は単一の本体を備えることができ、その単一の本体は、(y軸などの)垂直軸に沿って上側端部1604および下側端部1606を有する。一実施形態では、絞り器1602のy軸に沿った長さは、約25から約30センチメートルでよい。さらに他の実施形態では、約28から約29センチメートルでよい。さらなる実施形態では、絞り器1602の長さは約28.5センチメートルでよい。
【0046】
[60]最初に例示の上側端部1604を見ると、上側端部1604は終端部1608を有することができ、その終端部1608は第1の外側周縁部(周縁部1610参照)を画定する。特定の実施形態では、外側周縁部1610を、実質的に円形または楕円形とすることができる。終端部1608はさらに第1の内側周縁部1612を含むことができ、その第1の内側周縁部1612は中心孔1614を画定する。中心孔1614の構成は、細長い部材12が絞り器1602の内部を貫通できるようになっている。したがって、いくつかの実施形態では、中心孔1614を実質的に円形とすることができる。しかし、他の実施形態では、中心孔1614のサイズおよび形状を変えることができる。
【0047】
[61]終端部1608に加えて、上側端部1604の他の部分は、水平軸に関して円形または楕円形の周縁部を特徴とすることができる。したがって、一実施形態では、上側端部1604の少なくとも一部分を円筒形とすることができる。これは、図16Bに示す絞り器1602の側面図および図16Cに示す上面図を見ると最もよく分かる。例えば、最初に図16Bを見ると、周縁部1610は、図16Bの水平面に関して実質的に円形であり、したがって、直線で示されている。例示の実施形態では、周縁部1616および1617も実質的に円筒形であり、したがって、例示の例の絞り器1602のうちの周縁部1616と周縁部1617との間の部分の断面領域は実質的に円筒形である。
【0048】
[62]上側端部1604のある部分は、他の部分よりも円筒形に近くすることができる。例えば、終端部1606は、周縁部(すなわち、周縁部1608)を画定することができ、その周縁部は、周縁部1617など、上側端部1604のうちの下側端部1606により近接した位置の周縁部よりも円筒形に近い。この点で、上側部分1604の断面領域の形状は、下側端部1606に近づくにつれて、円錐形または円錐−円筒形に近くなってよい。図16Cに絞り器1602の底面図を示す。図16Cから分かるように、周縁部1610、1616、および1617はそれぞれ、同心円として示されており、1610は1616よりも小さく、1616は1617よりも小さい。したがって、例示の実施形態では、絞り器1602の上側端部1604は、実質的に円筒形に形成することができ、円錐−円筒形の3次元構造を有することができる。さらなる実施形態では、上側端部1604の一部分には、円筒および/または楕円に似た周縁部が無くてよい。絞り器1602の下側端部1606に関連して以下で説明するように、上側端部1604の様々な部分における絞り器1602の断面領域または断面距離は、下側端部1606の様々な部分における絞り器1602の断面領域または断面距離とは明確に異なってよい。
【0049】
[63]上側端部1604は、絞り器1602の全長の約40%から約60%でよい。他の実施形態では、上側端部1604は、絞り器1602の長さの約45%から約55%、または47.5%から約52.5%でよい。さらに別の実施形態では、上側部分1604は、絞り器1602の長さの約50%である。さらなる実施形態では、上側部分1604の長さは、約12から約18センチメートルでよい。一実施形態では、上側部分1604の長さは、約15から約16センチメートルでよい。特定の実施形態では、上側部分1604は、絞り器1602の動作中に水を除去するための空隙または突起物がないことを特徴とすることができる。下側部分1606と異なり、空隙がないことならびに円筒形であることによって上側端部1604を定義することができる。
【0050】
[64]モップ繊維から水を除去するために絞り器に多くの空隙を用いる利益を教示する、他の従来技術のシステムおよび方法とは異なり、本開示の実施形態は、孔1614を除いて空隙が実質的に全く無い、絞り器1602の上側端部1604など、絞りカップの上側部分を対象としている。例えば、例示の実施形態に示すように、上側端部1604には、水の排出のための突起物または空隙が無い。出口1631に関連して以下に様々な実施形態に関連してさらに論じる。
【0051】
[65]上側端部1604は、構造体1618など、突出部または隆起部分を1つまたは複数含むことができる。構造体1618の構成は、利用者が把持できるように、例えば、動作中に絞り器を操作するようになっていてよい。特定の実施形態では、突出部1618は、図に示すようなV字形のパターンを1つまたは複数備えることができる。
【0052】
[66]絞り器1602の下側端部1606は、終端部1620を含むことができ、その終端部1620は、第2の外側周縁部(例えば、要素1622参照)を有する。特定の実施形態では、第2の外側周縁部1622は、円形または楕円でなくてよい。これは、上側端部1604が実質的に円筒形もしくは円錐−円筒形である実施形態、および/または第1の外側周縁部1610が実質的に円形もしくは楕円である実施形態にも当てはめることができる。第2の外側周縁部1622は、特定の実施形態では楕円または円形でないが、凸形、凹形、湾曲したおよび/または丸い構成要素を1つまたは複数備えることができる。例示の実施形態では、第2の外側周縁部1622は、第1の外側周縁部1610よりも大きい断面積を囲繞する。周縁部1622のさらなる特性を以下により詳細に提示する。さらに、周縁部1622は、レッジ1632に関連して説明する特性または品質のうちの1つまたは複数を含むことができ、その逆も同様である。しかし、特定の実施形態では、レッジ1632が周縁部1622を備えることを理解されたい。しかし、他の実施形態では、絞り器1602にはレッジ1632が無い。
【0053】
[67]一実施形態では、周縁部1622および/またはレッジ1632は約26.3センチメートルでよい。一実施形態では、周縁部1622は、(1つまたは複数の)周縁部1610、1616、および/または1617の長さの約2倍である。一実施形態では、(1つまたは複数の)周縁部1610、1616および/または1617は、周縁部1622の約50〜60%でよい。別の実施形態では、(1つまたは複数の)周縁部1610、1616、および/または1617は、周縁部1622の約55%でよい。一実施形態では、以下に説明するように下側端部1606に凸形または凹形の領域が1つまたは複数存在するので、上側端部1604の(1つまたは複数の)周縁部1610、1616、および/または1617と、下側端部1606の周縁部1622との間に断面領域の差があってよい。
【0054】
[68]絞り器1602の下側端部1606は、凸形領域1624〜1630を1つまたは複数含むことができる。例示の実施形態では、凸形領域1624〜1630は、コラムを備えることができる。したがって、図16に示す実施形態を参照しながら、本開示を通して領域1624〜1630を「コラム」と呼ぶことがあるが、読者には本開示をそのように限定しないように助言する。凸形領域/コラム1624〜1630は実質的に垂直でよい。例えば、例示の実施形態では、コラム1624〜1630は、長さが実質的に直線であり、湾曲しない(すなわち、水平軸に沿って曲がっていない)ように実装される。
【0055】
[69]図16A〜図16Dを通して分かるように、コラム1624〜1630を丸い構成要素として実装することができ、それらの構成要素は、上側端部1604からの距離が長くなり、下側の第2の外側周縁部1622までの距離が短くなるにつれて、水平面(x軸参照)に沿って幅が広くなってよい。図16Dで最もよく分かるように、コラム1624〜1630は、レッジ1632において終端することができる。この点で、コラム1624〜1630は、楕円および/または円形でよいレッジ部分1632a〜1632dにおいて第2の外側周縁部1622に近接した部分で終端することができる。特定の実施形態では、レッジ部分1632a〜1632dは、少なくとも90度の円形凸面である。さらなる実施形態では、レッジ部分1632a〜1632dは、少なくとも135度の円形凸面でよいが、他の実施形態では、半円を形成し、したがって約180度でよい。この点で、凸形領域1624〜1630の特定の実施形態を、円錐形または円錐−円筒形の構造を継ぎ合わせて実装することができる。例えば、図16Cからよく分かるように、周縁部1622は、丸い構成要素1622aを備えることができる。
【0056】
[70]特定の実施形態では、1対の丸い構成要素(構成要素1622aおよび1622b参照)を、図16Cに示すように対向するように位置決めすることができる。どんな範囲の円形形状も本開示の範囲内に包含されることを、本開示の利益を有する当業者なら理解するであろう。外側周縁部1622は、周縁部1622の対応部分がレッジ1632または1632に関連して説明したものと実質的に同じ形状を有するように、レッジ1632と実質的に同一でよい。
【0057】
[71]凸形領域/コラム1624〜1630を、図16Cに示すように、対向するように位置決めすることができる。例示の実施形態では、2対の丸い構成要素を示し、それぞれ水平面に関して互いから約90度である。一実施形態では、4つの凸形領域1624〜1630は、概して正方形を形成する(図16D参照)ように配置することができる。こうした実施形態の一つでは、凸形領域の下側部分は、凸形領域の上側部分よりも正方形に近い形状である。この点で、レッジ1632は、概して正方形でよい。他の形状が本開示の範囲内に包含されることを当業者なら理解するであろう。
【0058】
[72]特定の実施形態は、水平面の断面が非円形の絞り器1602を提供する凸形領域の実装を対象とする。さらなる実装形態は、絞り器1602の下側端部1606が上側部分1604と比較してより大きい断面領域を有するような領域1624〜1630を含む凸形領域を利用することができる。特定の実施形態では、これにより、対応するモップ繊維への圧力を小さくすることができる。さらなる実施形態では、絞り器1602に対するモップ繊維の圧力が小さいことにより、絞り器1602の上側端部1604の繊維間の近接距離と比較したときにモップ繊維を大きくすることが可能になる。特定の実施形態では、繊維間の近接距離を小さくすると、従来技術のシステムおよび方法に対して水の排出を改善することができる。例えば、周縁部1622を実質的に正方形の形状にすることができる。改善された排出の例も、図17を参照しながらより詳細に論じる。
【0059】
[73]本発明の態様を、対向する丸い面またはその対から構成された外側周縁部1622に限定すべきではない。他の形状および構成が、本開示の範囲内に包含される。さらに、特定の実施形態は、凹形領域1634〜1640など、凹形の構成要素を対象とする。(図16Dに、例示の領域1634〜1640の全体形状を、レッジ1632および/または周縁部1622に近接して配置される仮想線で示し、図16Aに凹形領域1634の一部分の可能な形状を示す)。図16Aを見ると、凹形領域1634を、領域1624および1626などの隣接する凸形領域の存在によって形成することができる。特定の実施形態では、凹形領域1634〜1640をそれぞれ、領域1624〜1630などの隣接する凸形領域の存在によって形成することができる。例えば、凸形領域1624と1626とを接合することで凹形領域1634が形成される。したがって、面上の様々な位置は、凹形領域および凸形領域の一部であってよい。1つまたは複数の凹形領域は、実質的に、1624〜1630などの凸形領域の反転したものでよい。
【0060】
[74]凹形領域1634〜1640を、いくつかの実施形態では内向きに延在する複数のリブとして説明することができる。図16A〜図16Dから分かるように、リブはそれぞれ第1の側部および第2の側部を備え、それらの側部が集束してリブ底部が形成される。その底部を、凹形領域1634〜1640の最も内側の湾曲部とすることができる。以下により詳細に説明するように、凹形領域1634〜1640は、排出用出口が無くてよく、したがって、特定の実施形態では、リブ底部およびリブ側部は、実質的に貫通孔が無くてよい。
【0061】
[75]同様に、凸形領域1624〜1630を、いくつかの実施形態では、外向きに延在する複数のリブとして説明することができる。図16A〜図16Dから分かるように、外向きのリブはそれぞれ第1の側部および第2の側部を備え、それらの側部が集束してリブ上部が形成される。その上部を、凸形領域1624〜1630の最も外側の湾曲とすることができる。以下により詳細に説明するように、凸形領域1624〜1630は、排出用出口を備えることができ、したがって、特定の実施形態では、リブ上部およびリブ側部は、貫通孔を備えることができる。特定の実施形態では、凸形領域1624〜1630の最も外側の湾曲部のみが貫通孔を備える。
【0062】
[76]互いに隣接する凸形領域1624〜1630および凹形領域1634〜1640は、共通の側部を共有することができる。例えば、凹形領域のリブの第1の側部は、凸形領域に関するリブの第1または第2の側部でよい。特定の実施形態では、凹形領域の凹面は、対向しかつ/または隣接する凸形領域1624〜1630の凸面に等しくてよい。さらに他の実施形態では、1つまたは複数の凹形領域1634〜1640は、1つまたは複数の凸形領域1624〜1630の形状および/または曲率に無関係でよい。凹形領域1634〜1640は、上側端部1604からの距離が長くなり、下側の第2の外側周縁部1622までの距離が短くなるにつれて、水平面(x軸参照)に沿って幅が広くなってよい。図16Dに最もよく示すように、コラム1634〜1640はレッジ1632において終端することができる。
【0063】
[77]凸形領域1624〜1630と凹形領域1634〜1640との組み合わせにより、従来の設計に対して排出の特徴を改善することができる。一実施形態では、絞り器1602の下側端部1606において水平面を通る(x軸に沿った)断面領域は、「X」字形に似ていてよい。周縁部に近接した下側端部1606の断面の直径は、絞り器1602の上側端部1604に近接した下側端部1606の対応する断面の直径の少なくとも2倍でよい。一実施形態では、周縁部に近接した下側端部1606の断面の直径は、絞り器1602の上側端部1604に近接した下側端部1604の対応する断面の直径の約200%でよい。一実施形態では、下側端部1604のうちの上側端部1604のすぐ隣の位置における絞り器1602の円周は、実質的に円形または楕円でよく、約14から約15センチメートルの周縁部を有することができ、下側端部1606のうちの周縁部1622のすぐ隣の位置は、非円形または楕円でよく、約26から約27センチメートルの周縁部を有することができる。
【0064】
[78]開示したように凹形領域1634〜1640が存在することにより、絞り器1602の使用中に少なくともモップ繊維の外側部分に対して圧力を加えることができる。例示の実施形態に示すように、凹形領域1634〜1640はそれぞれ、出口1631など、任意の排出用出口または排出口が実質的に無い。1つまたは複数の凸形領域1624〜1630は、複数の出口1631などの排出用出口を備えることができる。特定の実施形態では、排出用出口1631を、実質的に凸形領域1624〜1630の長さに沿って位置決めすることができる。(単純にするために、出口1631にそれぞれ個別に印を付けていないが、印の無い出口が複数の出口1631のうちの一部を形成できることが図から明らかである)。
【0065】
[79]図に示すように、領域1624〜1630はそれぞれ、出口1631などの出口を1つまたは複数備えることができる。一実施形態では、複数の出口1631を、(1つまたは複数の)凸形領域1624〜1630の垂直の長さの少なくとも75%に沿って(図1〜図4の細長い部材12に平行に)位置決めすることができる。しかし、他の実施形態では、複数の出口は、凸形領域1624〜1630の垂直の長さの少なくとも80%、85%、90%、または95%に沿っていてよい。一実施形態では、垂直に配置された出口1631が8から10個あってよく、それらの出口1631は、各領域1624〜1630の長さに沿って位置決めされる。一実施形態では、各領域1624〜1630につき9個の出口1631がある。
【0066】
[80]排出用出口1631の配置および/または設置を、現行の設計に対して排出を改善するように構成することができる。例えば、モップ繊維の外側部分が下側端部1606の凸形領域1624〜1630の内側周縁部に接するときは、出口1631により、排出能力を改善可能にすることができる。この点で、排出出口1631を、凸形領域1624〜1630の最も外側の面にのみ設けることができる。一実施形態では、各コラムまたは凸形領域1624〜1630ごとの任意の所与の水平面に1つしか出口が設けられない。例えば、図16A〜図16Dを見ると、出口1631は、水平の長さがその垂直の高さよりも大きい横方向のスリットとして設けられる。
【0067】
[81]領域1624の最も上の出口1631a(または任意の他の出口)は、高さ約0.5センチメートル、長さ約2センチメートルでよい。別の実施形態では、出口1631aは、高さ約0.5から約0.7センチメートル、長さ約2.0から約2.2センチメートルでよい。高さよりも長さが大きい出口を有することは、単体でまたは本開示の他の要素と組み合わせたときに有利なことがある。一実施形態では、出口1631aおよび/または任意の複数の出口1631の高さは、その長さの約25〜30%でよい。さらに他の実施形態では、出口1631aおよび/または任意の複数の出口1631の高さは、その長さの約28.5%でよい。出口1631aは、領域1634など、隣接する凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約1センチメートル離れることができる。このパラメータを図16Aに1642として示す。
【0068】
[82]特定の実施形態では、複数の出口1631はそれぞれ、図に示すように同じ全体形状を有することができる。しかし、これは必要条件ではない。さらに、複数の出口1631を有する異なる出口は、凸形領域1624〜1630の寸法に関連して異なる寸法を有することができる。一実施形態では、凸形領域1624〜1630が絞り器1602の中心から離れる方に拡大するときに、対応する出口の寸法を予測可能な割合で変更することもできる。例えば、出口1631bは、高さ約0.7から約0.9センチメートル、長さ約2.0から約2.2センチメートルでよい。一実施形態では、出口1631bは、高さ約0.8センチメートル、長さ約2.1センチメートルでよい。特定の実施形態では、出口1631bおよび/または任意の複数の出口1631は、高さがその長さの約35〜40%でよい。他の実施形態では、出口1631bおよび/または任意の他の複数の出口1631は、高さがその長さの約38%でよい。出口1631bは、領域1634など、隣接する凹形領域の最も内側の位置から少なくとも約2センチメートル離れることができる。このパラメータを図16Aに1644として示す。
【0069】
[83]図17に示すように、本発明の態様は、複数のモップ繊維が、底部を通って上に、周縁部1622などを経由して、垂直方向に絞り器1602の上側端部1604に向かって後退できる掃除用具に関する。例えば、モップ繊維を、図14の連結用部品と同様または同一の連結用部品に連結させることができ、方向1702に沿って上に絞り器1602の内部に後退させることができる。一実施形態では、繊維は吸水性の不織繊維材料でよい。繊維は、長さ約45.72cmまたは48.26cm(18または19インチ)、圧縮していない状態で厚さ約0.381cm(0.15インチ)のストリップでよい。他の材料および寸法を使用することもできる。
【0070】
[84]複数の繊維を、個々の繊維の上側部分が1631aなどの少なくとも最も上側の出口の上方に配置されるように、垂直に後退させることができる。例えば、モップ繊維の少なくとも一部分は、絞り器1602内に完全に後退したときは仮想線1704の上方にあってよい。壁1410などの垂直壁を、仮想線1704上方に配置された繊維の少なくとも外側部分を実質的に垂直の配向に配置するように、単独でまたは絞り器の上側端部1604と組み合わせて利用することができる。一実施形態では、絞り器の上側端部1604に配置されたモップ繊維の外側部分の構成は、繊維が完全に絞り器1602中に後退するときに、実質的に垂直の配向になるようになっている。
【0071】
[85]繊維の上側部分は、垂直下方向に中間部分に向かって移動し、その中間部分は、出口1631aなどの最も上側の出口の下方であるが出口1631bなどの最も下側の出口の上方に位置してよい。一実施形態では、モップ繊維の中間部分は仮想線1706に近接している。同じ繊維の下側部分は、中間部分に近接しているがそれよりも垂直方向に下側にあってよい。例えば、繊維の下側部分は、出口1631bなどの最も下側の出口に近接するか、またはその下方にあってよい。一実施形態では、繊維の下側部分は、仮想線1708に近接しているが、その垂直方向に下側にあってよい。
【0072】
[86]モップ繊維を絞り器1602中に後退させる際は、絞り器の構成は、絞り器1602の上側端部1604に配置された(図16Aに示す)孔1614を通して設けられた図1〜図4の細長い部材12など、細長い部材などの中心軸を中心に回転するようになっていてよい。例えば、矢印1710は、絞り器1602が垂直軸に沿ったいずれかの水平方向に回転できることを示す。連結用部品および/または絞り器1602の形状もしくはサイズの結果、モップ繊維を垂直に配置することで、排出を改善することができる。一実施形態では、方向1710のうちの1つに沿ってモップを回転させると、モップ繊維の一部分のみを「絞る」ことができる。例えば、一実施形態では、(位置1704に近接してまたは出口1631aの上方に配置できる)モップ繊維の上側部分は、(位置1706に近接して配置できる)モップ繊維の中間部分よりも前に捻れ始める。さらなる実施形態では、(位置1706に近接して配置できる)モップ繊維中間部分は、(位置1708または出口1631bに近接して配置できる)モップ繊維の下側部分よりも前に捻れ始めることができる。
【0073】
[87]特定の実施形態では、(位置1704に近接してまたはその上方に配置できる)モップ繊維の上側部分を繊維内の流体を除去するために捻ることができる。同時に、繊維の中間部分および/または下側部分を、凸形領域1624〜1630の内部側に接して配置することができる。したがって、特定の実施形態により、流体がモップ繊維の上側部分から下に、繊維の中間部分および/または下側部分に流れて出口1631を出ることが可能になる。流体はまた、周縁部1622によって作られた開口部を通って出ることもできる。繊維が絞られると、上側部分のモップ繊維に対する捻り力が増大し、その結果、繊維の中間部分を捻ることができる。特定の実施形態では、中間の繊維も方向1710に沿って捻れ、繊維の捻れた中間部分から流体を除去することができ、その流体は、下にモップ繊維の中間部分の下側繊維および/または下側部分に向かって移動することができる。
【0074】
[88]凹形領域1634〜1640の配置により、剛性の面を設けることができ、その結果、捻れるときに繊維に圧縮力が加えられる。出口1631bなどの下側に位置決めされた出口および/または底部を通して、流体を継続して除去することができる。連結用部品の垂直壁により繊維が垂直に位置合わせされた状態で、モップ繊維が捻れると、絞り器1602の形状および/またはサイズにより、単独でまたは組み合わせて、垂直軸を中心に凸形領域1624〜1630から離れる方に繊維を捻ることができる。
【0075】
[89]掃除用具の構成はさらに、さらに加えた捻り力が下に伝達されて繊維の下側の中間部分を捻るようになっていてよい。例えば、さらなる圧縮力により、繊維に第2の圧縮力を加えることができる。一実施形態では、繊維の上側部分は、中間の繊維が捻れる前に、完全な1回転の少なくとも25%捻れなければならない。別の実施形態では、繊維の上側部分は、中間の繊維の捻れが1回転の10%超回転する前に、完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。一実施形態では、中間の繊維の捻れが1回転の20%超回転する前に、繊維の上側部分は完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。特定の実施形態では、下側部分の繊維も、方向1710に沿って捻れ、その結果、繊維の捻れた下側部分から流体が除去される。この流体は、下に下側部分にある下側繊維にかつ/または絞り器1602の底部から外に移動することができる。出口1631bなどの下側に位置決めされた出口および/または底部を通して、流体を継続して除去することができる。
【0076】
[90]特定の実施形態では、絞り器の構成は、領域1624〜1630などの凸形領域が領域1634〜1640などの凹形領域よりも大きい割合で外向きに垂直軸から離れる方に拡大するようになっている。これは、例えば、モップ繊維の下側部分よりも前に繊維の上側部分を捻るときに有用なことがある。例えば、凹形領域1624〜1630の断面領域が底部の近くで(すなわち、周縁部1622に近接した部分で)より大きくなるので、下側繊維は、繊維の上側部分よりも圧縮されない。これにより、繊維の下側部分の保水力を増大させることができる。したがって、出口1631の外に排出される流体に加えて、上部分が捻れるときに、流体を繊維の下側に位置決めされた部分に移送することもできる。従来技術のいくつかの方法とは異なり、これらの下側に位置決めされた繊維は、まだ(または少なくとも同じ割合では)捻れておらず、したがって、上側部分から排出される流体の増加を実現することができる。しかし、次いで、凹形部分1624〜1630の断面領域内に位置決めされた繊維を、下向きの渦巻き状の捻り力により内部の中心に向かって引かれるときに、後から絞ることができる。
【0077】
[91]一実施形態では、繊維の上側部分を、繊維の下側部分が捻れるよりも前に、完全な1回転の少なくとも25%捻ることができる。別の実施形態では、繊維の上側部分は、下側繊維の捻れが1回転の10%超回転する前に、完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。一実施形態では、繊維の上側部分は、下側繊維の捻れが1回転の20%超回転する前に、完全な1回転の少なくとも50%回転しなければならない。
【0078】
[92]上側部分、中間部分、および下側部分の言及はモップ繊維を基準にしているが、こうした言及が絞り器1602の対応するセクションと類似のものにできると当業者なら容易に理解するであろう。例えば、絞り器1602の上側セクションに配置されたモップ繊維は、同じ繊維の対応する部分が絞り器1602の下側中間セクションおよび/または下側セクションに配置される前に、第1の圧縮力の下で捻れてよい。
【0079】
[93]この詳細な説明は理解を明確にするためにのみ与えられる。当業者には修正形態が明白である。本発明の意図する範囲は、以下の特許請求の範囲に記載される。
【符号の説明】
【0080】
10 モップ
12 細長い部材
16 端部
14 モップ要素
18 絞りカップ
20 取っ手
31 取っ手の下部
35 貫通孔
50 連結部品
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直軸に沿って上側端部および下側端部を有する単一の本体を備える絞り器であって、
前記上側端部が、円錐形または円錐台形であり、さらに、細長い部材が前記単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部を備え、
前記下側端部が、
外向きに延在するリブを複数備え、
各リブが第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ上部が形成され、前記外向きに延在するリブのリブ側部には貫通孔が無く、リブ上部は貫通孔を複数備え、
前記外向きに延在する複数のリブがさらに、前記垂直軸に垂直な水平面にX字形状の断面領域を囲繞する第1の外側周縁部を画定し、
前記下側端部がさらに、
前記絞り器の下側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って正方形様の第2の外側周縁部を画定する第2の外側周縁部を画定する終端部を備え、
前記第2の外側周縁部が、前記上側端部の第1の外側周縁部よりも大きい、絞り器。
【請求項2】
前記下側端部の終端部の正方形様の第2の外側周縁部が、複数の凸形領域および複数の凸形領域を備える、請求項1に記載の絞り器。
【請求項3】
前記下側端部の終端部の正方形様の第2の外側周縁部が、対向する2対の凸形領域と、対向する2対の凹形領域とを備える、請求項2に記載の絞り器。
【請求項4】
前記細長い部材の第1の端部を複数の繊維に取り付ける際に、前記複数の繊維が前記中心孔の垂直反対側の底部を通って後退するときに、前記繊維の上側部分が、少なくとも前記外向きに延在するリブの最も上の排出用出口よりも上方に配置され、前記絞り器に対する第1の圧縮力下で、垂直に、前記垂直軸に平行に位置合わせされるように構成される、請求項1に記載の絞り器。
【請求項5】
前記絞り器の構成が、細長い部材を前記絞り器の内側部分に完全に後退させる際に、前記垂直軸を中心に前記絞り器を回転させると、第1の圧縮力により、前記細長い部材に隣接して配置された前記モップ繊維の上側部分が最初に捻れ、その後、同じモップ繊維のうちの前記絞り器の中間セクションに配置された対応セクションが捻れ、さらに、最も下側の排出用出口に隣接した前記絞り器の下側セクションに配置された対応セクションが捻れるようになっており、
前記絞り器が回転する前に、前記中間部分の繊維が、前記絞り器に形成された凸形領域の内部領域に延在し、その結果、前記中間部分の繊維間の近接距離が、前記絞り器の上側端部の繊維間の近接距離よりも小さくなり、
前記第1の圧縮力を加える際に、前記繊維のうちの前記凸形領域の内部側に隣接する少なくとも一部が、捻れていない状態のままであり、そのため、流体が上側部分から下側部分に流れ、さらに排出用出口の外に出ることが可能になる、請求項4に記載の絞り器。
【請求項6】
前記絞り器の構成がさらに、捻り力を増大すると、第2の圧縮力が生じ、その圧縮力より、前記中間セクションにある前記繊維が捻れ、その結果、前記繊維の捻れが下向きに進行するようになっており、
前記中間セクションにある前記繊維が、前記垂直軸を中心に下向きに進むように前記凸形領域から離れる方に捻れる、請求項5に記載の絞り器。
【請求項7】
複数の内向きに延在するリブをさらに備え、各リブが外向きに延在するリブと共通の側部を共有し、
各内向きリブが第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ底部が形成され、前記内向きに延在するリブのリブ底部およびリブ側部には貫通孔が無い、請求項1に記載の絞り器。
【請求項8】
外向きに延在する各リブにつき、所与の任意の水平面に排出用出口がせいぜい1つしか設けられない、請求項7に記載の絞り器。
【請求項9】
前記排出用出口が、垂直に、外向きに延在する各リブに沿って平行に配置される、請求項8に記載の絞り器。
【請求項10】
少なくとも1つの排出用出口は、高さがその長さの約25〜30%であり、内向きに延在する隣接したリブ底部の最も内側の位置から少なくとも約1センチメートル離れており、少なくとも1つの排出用出口は、高さがその長さの約35〜40%であり、内向きに延在する隣接したリブ底部から少なくとも約2センチメートル離れている、請求項9に記載の絞り器。
【請求項11】
垂直軸に沿って第1の端部および第2の端部を有する細長い部材と、
前記細長い部材の少なくとも一部分に沿って摺動式に位置決めされるように構成された絞り器と、
前記細長い部材の第2の端部に装着され、複数のモップ繊維を細長い部材に固定するように構成された連結用部品と
を備える掃除用具であって、
前記連結用部品が、上部分および底部分を備え、
前記上部分が、
水平面に沿って第1の外側周縁部を画定する第1の面と、
下向きに延在する垂直壁であって、前記細長い部材に平行かつ前記水平面に垂直に延在し、前記第1の面の第1の外側周縁部に近接する、垂直壁とを備え、
前記底部分が、
前記水平面に沿って第2の外側周縁部を画定する第2の面を備え、
第1の外側周縁部が前記第2の外側周縁部よりも大きく、
前記第1の面と前記第2の面との間にモップ繊維を固定する際に、前記上部分の垂直壁の構成が、前記複数のモップ繊維を前記水平面に沿った径方向から垂直下方向に延在させて、前記垂直軸を中心に回転するように前記繊維をさらに旋回させ、前記絞り器の使用時に前記モップ繊維がそれ自体に捻れるのを低減するようになっている、掃除用具。
【請求項12】
前記細長い部材の第2の端部に装着されるように構成され、外側部分を有するタブを含むインサートであって、前記外側部分が、前記細長い部材に装着されるときに前記細長い部材から離れかつそれを横切る方向に延在する、インサートと、
前記タブの外側部分に摩擦係合するように構成されたカラーとを
さらに備える、請求項11に記載の掃除用具。
【請求項13】
前記絞り器が、上側端部および下側端部を有する単一の本体を備え、
前記上側端部が、
実質的に円形である第1の外側周縁部を有する上部と、前記細長い部材が前記単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部とを備え、
前記下側端部が、
前記垂直軸に垂直な水平面にX字形の断面領域を囲繞する前記下側端部の第1の外側周縁部を画定する、複数の外向きに延在するリブと、
前記絞り器の下側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って正方形様の第2の外側周縁部を画定する第2の外側周縁部を画定する終端部とを備え、
前記第2の外側周縁部が、前記上側端部の第1の外側周縁部よりも大きく、凹形領域および凸形領域を備える、請求項12に記載の掃除用具。
【請求項14】
前記下側端部がさらに、複数の内向きに延在するリブと、複数の外向きに延在するリブとを備え、
前記内向きに延在するリブがそれぞれ、第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ底部が形成され、前記内向きに延在するリブのリブ底部およびリブ側部には貫通孔が無く、
前記外向きに延在するリブがそれぞれ、第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ上部が形成され、前記外向きに延在するリブのリブ側部には貫通孔が無く、前記リブ上部はそれぞれ複数の貫通孔を備え、
少なくとも1つの内向きに延在するリブが、外向きにリブと共通の側部を共有する、請求項13に記載の絞り器。
【請求項15】
前記絞り器の中心孔の構成が、前記細長い部材が前記絞り器の内側部分を通って延在できるようになっており、
前記細長い部材の第1の端部を複数の繊維に取り付ける際に、前記絞り器の構成が、前記複数の繊維が前記中心孔の垂直反対側の底部を通って後退するときに、前記繊維の上側部分が、少なくとも前記外向きに延在するリブの最も上側の排出用出口よりも上方に配置され、前記絞り器に対する第1の圧縮力下で、前記中心孔と前記絞り器の底部の周縁部の中心との間に、垂直に、垂直軸に平行に位置合わせされるようになっている、請求項14に記載の掃除用具。
【請求項16】
前記絞り器の構成が、前記細長い部材を前記絞り器の内側部分に完全に後退させる際に、前記中心軸を中心に前記絞り器を回転させると、第1の圧縮力により、前記モップ繊維のうちの前記細長い部材に隣接して配置された部分が最初に捻れ、その後、同じ繊維のうちの前記絞り器の中間セクションに配置された対応セクションが捻れ、さらに、最も下側の排出用出口に隣接した前記絞り器の下側セクションに配置された対応セクションが捻れるようになっており、
前記中間部分の繊維が、前記絞り器に形成された前記凸形領域の内部領域に延在し、その結果、前記中間部分の繊維間の近接距離が、前記絞り器の上側端部の繊維間の近接距離よりも小さくなり、
前記第1の圧縮力を加えた際に、前記繊維のうちの前記凸形領域の内部側に隣接する少なくとも一部が、捻れていない状態のままであり、そのため、流体が上側部分から下側部分に流れ、さらに排出用出口の外に出ることが可能になる、請求項15に記載の掃除用具。
【請求項17】
前記複数の外側リブが、前記絞り器の上側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って正方形様の形状を画定し、
前記正方形様の形状が、前記上側端部の第1の外側周縁部よりも大きい周縁部を有する、請求項14に記載の掃除用具。
【請求項18】
前記上側端部が、実質的に円錐台形であり、排出用出口が無く、前記下側端部が、円錐形であるが、円筒形ではなく、前記下側端部がさらに、
隣接する凸形領域間に位置決めされた少なくとも対向する2つの凹形領域を画定する複数の凸形領域と、
各凹形領域に配置された排出用出口であって、前記凸形領域のうちの前記凹形領域の最も内側の部分から最も離れた領域によって画定される頂点の位置にのみ配置される排出用出口とを備える、請求項13に記載の掃除用具。
【請求項19】
各凸形領域につき、所与の任意の水平面に排出用出口がせいぜい1つしか設けられない、請求項18に記載の掃除用具。
【請求項20】
上側端部および下側端部を有する単一の本体を備える絞り器であって、
前記上側端部が、
第1の外側周縁部と、細長い部材が前記単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部とを備え、
前記第1の外側周縁部が、前記細長い部材に実質的に直交する平面内にあり、
前記下側端部が、
複数の平行に延在するリブと、
第2の外側周縁部および第3の外側周縁部とを備え、
前記第2の外側周縁部が、前記第1の外側周縁部と前記第3の外側周縁部との間を延在し、前記第2の外側周縁部および前記第3の外側周縁部が両方とも、前記細長い部材に直交し、
前記第1の外側周縁部、前記第2の外側周縁部、前記第3の外側周縁部がそれぞれ、異なる形状を有し、
前記第2の外側周縁部が前記第1の外側周縁部よりも大きく、前記第3の外側周縁部が前記第2の外側周縁部よりも大きい、絞り器。
【請求項21】
各リブが第1の側部および第2の側部を備え、該側部が収束してリブ上部が形成され、前記リブ上部が貫通孔を複数備える、請求項20に記載の絞り器。
【請求項1】
垂直軸に沿って上側端部および下側端部を有する単一の本体を備える絞り器であって、
前記上側端部が、円錐形または円錐台形であり、さらに、細長い部材が前記単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部を備え、
前記下側端部が、
外向きに延在するリブを複数備え、
各リブが第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ上部が形成され、前記外向きに延在するリブのリブ側部には貫通孔が無く、リブ上部は貫通孔を複数備え、
前記外向きに延在する複数のリブがさらに、前記垂直軸に垂直な水平面にX字形状の断面領域を囲繞する第1の外側周縁部を画定し、
前記下側端部がさらに、
前記絞り器の下側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って正方形様の第2の外側周縁部を画定する第2の外側周縁部を画定する終端部を備え、
前記第2の外側周縁部が、前記上側端部の第1の外側周縁部よりも大きい、絞り器。
【請求項2】
前記下側端部の終端部の正方形様の第2の外側周縁部が、複数の凸形領域および複数の凸形領域を備える、請求項1に記載の絞り器。
【請求項3】
前記下側端部の終端部の正方形様の第2の外側周縁部が、対向する2対の凸形領域と、対向する2対の凹形領域とを備える、請求項2に記載の絞り器。
【請求項4】
前記細長い部材の第1の端部を複数の繊維に取り付ける際に、前記複数の繊維が前記中心孔の垂直反対側の底部を通って後退するときに、前記繊維の上側部分が、少なくとも前記外向きに延在するリブの最も上の排出用出口よりも上方に配置され、前記絞り器に対する第1の圧縮力下で、垂直に、前記垂直軸に平行に位置合わせされるように構成される、請求項1に記載の絞り器。
【請求項5】
前記絞り器の構成が、細長い部材を前記絞り器の内側部分に完全に後退させる際に、前記垂直軸を中心に前記絞り器を回転させると、第1の圧縮力により、前記細長い部材に隣接して配置された前記モップ繊維の上側部分が最初に捻れ、その後、同じモップ繊維のうちの前記絞り器の中間セクションに配置された対応セクションが捻れ、さらに、最も下側の排出用出口に隣接した前記絞り器の下側セクションに配置された対応セクションが捻れるようになっており、
前記絞り器が回転する前に、前記中間部分の繊維が、前記絞り器に形成された凸形領域の内部領域に延在し、その結果、前記中間部分の繊維間の近接距離が、前記絞り器の上側端部の繊維間の近接距離よりも小さくなり、
前記第1の圧縮力を加える際に、前記繊維のうちの前記凸形領域の内部側に隣接する少なくとも一部が、捻れていない状態のままであり、そのため、流体が上側部分から下側部分に流れ、さらに排出用出口の外に出ることが可能になる、請求項4に記載の絞り器。
【請求項6】
前記絞り器の構成がさらに、捻り力を増大すると、第2の圧縮力が生じ、その圧縮力より、前記中間セクションにある前記繊維が捻れ、その結果、前記繊維の捻れが下向きに進行するようになっており、
前記中間セクションにある前記繊維が、前記垂直軸を中心に下向きに進むように前記凸形領域から離れる方に捻れる、請求項5に記載の絞り器。
【請求項7】
複数の内向きに延在するリブをさらに備え、各リブが外向きに延在するリブと共通の側部を共有し、
各内向きリブが第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ底部が形成され、前記内向きに延在するリブのリブ底部およびリブ側部には貫通孔が無い、請求項1に記載の絞り器。
【請求項8】
外向きに延在する各リブにつき、所与の任意の水平面に排出用出口がせいぜい1つしか設けられない、請求項7に記載の絞り器。
【請求項9】
前記排出用出口が、垂直に、外向きに延在する各リブに沿って平行に配置される、請求項8に記載の絞り器。
【請求項10】
少なくとも1つの排出用出口は、高さがその長さの約25〜30%であり、内向きに延在する隣接したリブ底部の最も内側の位置から少なくとも約1センチメートル離れており、少なくとも1つの排出用出口は、高さがその長さの約35〜40%であり、内向きに延在する隣接したリブ底部から少なくとも約2センチメートル離れている、請求項9に記載の絞り器。
【請求項11】
垂直軸に沿って第1の端部および第2の端部を有する細長い部材と、
前記細長い部材の少なくとも一部分に沿って摺動式に位置決めされるように構成された絞り器と、
前記細長い部材の第2の端部に装着され、複数のモップ繊維を細長い部材に固定するように構成された連結用部品と
を備える掃除用具であって、
前記連結用部品が、上部分および底部分を備え、
前記上部分が、
水平面に沿って第1の外側周縁部を画定する第1の面と、
下向きに延在する垂直壁であって、前記細長い部材に平行かつ前記水平面に垂直に延在し、前記第1の面の第1の外側周縁部に近接する、垂直壁とを備え、
前記底部分が、
前記水平面に沿って第2の外側周縁部を画定する第2の面を備え、
第1の外側周縁部が前記第2の外側周縁部よりも大きく、
前記第1の面と前記第2の面との間にモップ繊維を固定する際に、前記上部分の垂直壁の構成が、前記複数のモップ繊維を前記水平面に沿った径方向から垂直下方向に延在させて、前記垂直軸を中心に回転するように前記繊維をさらに旋回させ、前記絞り器の使用時に前記モップ繊維がそれ自体に捻れるのを低減するようになっている、掃除用具。
【請求項12】
前記細長い部材の第2の端部に装着されるように構成され、外側部分を有するタブを含むインサートであって、前記外側部分が、前記細長い部材に装着されるときに前記細長い部材から離れかつそれを横切る方向に延在する、インサートと、
前記タブの外側部分に摩擦係合するように構成されたカラーとを
さらに備える、請求項11に記載の掃除用具。
【請求項13】
前記絞り器が、上側端部および下側端部を有する単一の本体を備え、
前記上側端部が、
実質的に円形である第1の外側周縁部を有する上部と、前記細長い部材が前記単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部とを備え、
前記下側端部が、
前記垂直軸に垂直な水平面にX字形の断面領域を囲繞する前記下側端部の第1の外側周縁部を画定する、複数の外向きに延在するリブと、
前記絞り器の下側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って正方形様の第2の外側周縁部を画定する第2の外側周縁部を画定する終端部とを備え、
前記第2の外側周縁部が、前記上側端部の第1の外側周縁部よりも大きく、凹形領域および凸形領域を備える、請求項12に記載の掃除用具。
【請求項14】
前記下側端部がさらに、複数の内向きに延在するリブと、複数の外向きに延在するリブとを備え、
前記内向きに延在するリブがそれぞれ、第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ底部が形成され、前記内向きに延在するリブのリブ底部およびリブ側部には貫通孔が無く、
前記外向きに延在するリブがそれぞれ、第1の側部および第2の側部を備え、該側部が集束してリブ上部が形成され、前記外向きに延在するリブのリブ側部には貫通孔が無く、前記リブ上部はそれぞれ複数の貫通孔を備え、
少なくとも1つの内向きに延在するリブが、外向きにリブと共通の側部を共有する、請求項13に記載の絞り器。
【請求項15】
前記絞り器の中心孔の構成が、前記細長い部材が前記絞り器の内側部分を通って延在できるようになっており、
前記細長い部材の第1の端部を複数の繊維に取り付ける際に、前記絞り器の構成が、前記複数の繊維が前記中心孔の垂直反対側の底部を通って後退するときに、前記繊維の上側部分が、少なくとも前記外向きに延在するリブの最も上側の排出用出口よりも上方に配置され、前記絞り器に対する第1の圧縮力下で、前記中心孔と前記絞り器の底部の周縁部の中心との間に、垂直に、垂直軸に平行に位置合わせされるようになっている、請求項14に記載の掃除用具。
【請求項16】
前記絞り器の構成が、前記細長い部材を前記絞り器の内側部分に完全に後退させる際に、前記中心軸を中心に前記絞り器を回転させると、第1の圧縮力により、前記モップ繊維のうちの前記細長い部材に隣接して配置された部分が最初に捻れ、その後、同じ繊維のうちの前記絞り器の中間セクションに配置された対応セクションが捻れ、さらに、最も下側の排出用出口に隣接した前記絞り器の下側セクションに配置された対応セクションが捻れるようになっており、
前記中間部分の繊維が、前記絞り器に形成された前記凸形領域の内部領域に延在し、その結果、前記中間部分の繊維間の近接距離が、前記絞り器の上側端部の繊維間の近接距離よりも小さくなり、
前記第1の圧縮力を加えた際に、前記繊維のうちの前記凸形領域の内部側に隣接する少なくとも一部が、捻れていない状態のままであり、そのため、流体が上側部分から下側部分に流れ、さらに排出用出口の外に出ることが可能になる、請求項15に記載の掃除用具。
【請求項17】
前記複数の外側リブが、前記絞り器の上側端部の第1の外側周縁部に平行な水平面に沿って正方形様の形状を画定し、
前記正方形様の形状が、前記上側端部の第1の外側周縁部よりも大きい周縁部を有する、請求項14に記載の掃除用具。
【請求項18】
前記上側端部が、実質的に円錐台形であり、排出用出口が無く、前記下側端部が、円錐形であるが、円筒形ではなく、前記下側端部がさらに、
隣接する凸形領域間に位置決めされた少なくとも対向する2つの凹形領域を画定する複数の凸形領域と、
各凹形領域に配置された排出用出口であって、前記凸形領域のうちの前記凹形領域の最も内側の部分から最も離れた領域によって画定される頂点の位置にのみ配置される排出用出口とを備える、請求項13に記載の掃除用具。
【請求項19】
各凸形領域につき、所与の任意の水平面に排出用出口がせいぜい1つしか設けられない、請求項18に記載の掃除用具。
【請求項20】
上側端部および下側端部を有する単一の本体を備える絞り器であって、
前記上側端部が、
第1の外側周縁部と、細長い部材が前記単一の本体の内側部分を貫通できるような構成の中心孔を画定する第1の内側周縁部とを備え、
前記第1の外側周縁部が、前記細長い部材に実質的に直交する平面内にあり、
前記下側端部が、
複数の平行に延在するリブと、
第2の外側周縁部および第3の外側周縁部とを備え、
前記第2の外側周縁部が、前記第1の外側周縁部と前記第3の外側周縁部との間を延在し、前記第2の外側周縁部および前記第3の外側周縁部が両方とも、前記細長い部材に直交し、
前記第1の外側周縁部、前記第2の外側周縁部、前記第3の外側周縁部がそれぞれ、異なる形状を有し、
前記第2の外側周縁部が前記第1の外側周縁部よりも大きく、前記第3の外側周縁部が前記第2の外側周縁部よりも大きい、絞り器。
【請求項21】
各リブが第1の側部および第2の側部を備え、該側部が収束してリブ上部が形成され、前記リブ上部が貫通孔を複数備える、請求項20に記載の絞り器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17】
【公開番号】特開2012−183307(P2012−183307A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−41871(P2012−41871)
【出願日】平成24年2月28日(2012.2.28)
【出願人】(511170135)ザ リブマン カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】The Libman Company
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−41871(P2012−41871)
【出願日】平成24年2月28日(2012.2.28)
【出願人】(511170135)ザ リブマン カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】The Libman Company
【Fターム(参考)】
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