説明

授乳用ブラジャー

【課題】 授乳の際に、容易に乳房を露出することが可能であり、乳房の露出を容易に維持可能であり、カップを装着した際に違和感がなく、かつバストの造形性に優れた授乳用ブラジャーを提供する。
【解決手段】 本発明の授乳用ブラジャーは、一対のカップ11および一対のストラップ15が、伸縮性を有し、カップ11上辺の前中心側の端点からそのカップに取り付けられたストラップ15の肩稜線に対応する位置15aまでの、カップ11上辺およびストラップ15に沿った長さ(X)の下記式で表される伸長率が、110%以上であることを特徴とする。

伸長率(%)=(Xa/Xb)×100
Xb:伸長前の前記長さ(X)
Xa:伸長後の前記長さ(X)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳児に母乳を与える期間等に使用する授乳用ブラジャーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、乳児に母乳を与える期間等に使用する授乳用ブラジャーが使用されている。例えば、カップをめくって乳房を露出可能にするタイプの授乳用ブラジャーがある。カップをめくるタイプの授乳用ブラジャーは、めくり易さを考慮して、ワイヤーを使用しないノンワイヤーのものが多い。また、カップがストラップにホックで連結され、授乳の際には、カップをストラップから外し、ブラジャーを装着した状態で乳房を露出可能な授乳用ブラジャーがある。
【0003】
このタイプの授乳用ブラジャーの例を図9および図10に示す。図9は、前記授乳用ブラジャーの斜視図であり、図10は、前記授乳用ブラジャーの背面図である。前記両図において、同一部分には同一符号を付している。図示のように、この授乳用ブラジャー80は、一対のカップ81の下側に、土台布82が取り付けられている。また、土台布82の両端には、一対のバック布83が取り付けられている。カップ81の外側から下側にかけての縁部には、一対のワイヤー87が内蔵されている。なお、ワイヤーは内蔵されていて外側から見えないが、同図では、分かりやすくするために、ワイヤーが内蔵されているカップの前記縁部に、ワイヤーの符号を付しており、他の図も同様である。一対のバック布83の他端は、連結係止部84により、係止可能になっている。ストラップ85の身体正面側の途中にはホック88が取り付けられており、ホック88によってストラップ85の前記途中とカップ81の上部とが着脱自在に取り付けられている。ストラップ85の一端は、カップ81裏側の下部に取り付けられている。ストラップ85の身体正面側のホック88よりも上側には、長さを調節する調節部86が取り付けられている。同図では、調節部86として、エイト環(8環)が使用されている。ストラップ85の他端は、バック布83の背中側の上端に取り付けられている。前記カップ81裏側の下部には、裏当て布92が装着されている。この授乳用ブラジャー80では、通常は、ストラップ85の途中とカップ81の上部がホック88により係止されていることにより、乳房がカップ81によって覆われた状態であるが、授乳の際は、ホック88を外すことにより、乳房を露出することができる。また、ストラップ85の一端が前記カップ81裏側の下部に取り付けられているため、ホック88を外しても、ブラジャーおよび土台がずり落ちることなくブラジャーの装着状態を維持できる。
【0004】
ホックタイプの授乳用ブラジャーは、ストラップがカップおよび土台布に固定されているため、ノースリーブの衣服を着る際には、ストラップが出てしまい、使用できないという問題があった。この問題を解決するために、ストラップを着脱可能とし、かつ、左右のカップ内側部分を着脱可能として、いわゆる観音開きで乳房を露出することが可能な授乳用ブラジャーが提案されている(特許文献1)。また、ホックタイプの授乳用ブラジャーは、片腕で乳児を抱えながらのホックの掛け外しが困難であり、ワイヤーが入っているとバストサイズの変化により、バストの締め付けや浮きの違和感があるという問題がある。この問題を解決するために、左右のカップ内側部分を着脱可能として、いわゆる観音開きで乳房を露出可能とし、バストサイズの変化に対応するために、カップの位置を左右に移動可能な授乳用ブラジャーが提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−169209号公報
【特許文献2】特開2008−240195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の授乳用ブラジャーは、つぎの問題があった。カップをめくるタイプの授乳用ブラジャーは、バストのボリュームが大きくない場合、めくった後、カップが元に戻ってしまうという問題がある。また、カップをめくるタイプのブラジャーでノンワイヤーのものは、バストの造形性が悪いという問題がある。つぎに、ホックタイプの授乳用ブラジャーは、乳児を抱えての片手でのホックの着脱が困難であるという問題に加え、カップ裏側の下部にストラップの一端が取り付けられているため、カップ装着時にストラップと乳房が接触して違和感があるという問題がある。また、カップ内側を着脱自在にして観音開きにした授乳用ブラジャーは、ホックタイプに比べてカップの取り外しが容易ではあるものの、指先で係止具を操作する必要があり、煩雑であるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、授乳の際に、容易に乳房を露出することが可能であり、乳房の露出を容易に維持可能であり、カップを装着した際に違和感がなく、かつバストの造形性に優れた授乳用ブラジャーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の授乳用ブラジャーは、
土台布、一対のカップ、一対のストラップ、一対のバック布、および一対のワイヤーを備え、
前記一対のカップの上部に、前記一対のストラップの一端が取り付けられ、
前記一対のカップの外側から下側にかけての縁部に前記一対のワイヤーが内蔵され、
前記一対のカップの下側に土台布が取り付けられ、前記一対のカップは、前記土台布により連結されており、
前記土台布の両端に前記一対のバック布の一端が取り付けられ、
前記一対のストラップの他端側が、前記一対のバック布の上辺に取り付けられ、
前記一対のバック布の他端は、着脱自在に相互に係止可能である授乳用ブラジャーであって、
前記一対のカップおよび前記一対のストラップが、伸縮性を有し、
前記一対のカップの少なくとも一方およびそれに取り付けられた前記ストラップにおいて、前記カップ上辺の前中心側の端点からそのカップに取り付けられた前記ストラップの肩稜線に対応する位置までの、前記カップ上辺および前記ストラップに沿った長さ(X)の下記式で表される伸長率が、110%以上であることを特徴とする。

伸長率(%)=(Xa/Xb)×100
Xb:伸長前の前記長さ(X)
Xa:伸長後の前記長さ(X)
【発明の効果】
【0009】
本発明の授乳用ブラジャーは、前記一対のカップの少なくとも一方およびそれに取り付けられた前記ストラップにおいて、前記カップ上辺の前中心側の端点からそのカップに取り付けられた前記ストラップの肩稜線に対応する位置までの、前記カップ上辺および前記ストラップに沿った長さ(X)の前記伸長率が、110%以上であるため、身体縦方向の伸長性に優れている。このように、本発明の授乳用ブラジャーは、身体縦方向の伸長性に優れるため、乳児を抱いていても、片手で容易にカップをめくって乳房を露出することが可能であり、かつカップが元にもどることなく露出状態を容易に維持可能である。また、本発明の授乳用ブラジャーでは、ストラップの一端はカップの上部に取り付けられており、カップ裏側の内部には、ストラップは存在しないため、カップ装着時に違和感がない。しかも、本発明の授乳用ブラジャーでは、ワイヤーを使用しているため、バストの造形性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の授乳用ブラジャーの一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の授乳用ブラジャーの一例を示す側面図である。
【図3】図3は、本発明の授乳用ブラジャーの一例を示す背面図である。
【図4】図4は、カップ上辺の前中心側の端点からそのカップに取り付けられたストラップの肩綾線に対応する位置までの、カップ上辺およびストラップに沿った長さ(X)を説明する模式図である。
【図5】図5は、一対のワイヤーが形成するバージスラインの最下点から、一対のワイヤーの前中心側の端部までの高さ(Y)を説明する模式図である。
【図6】図6は、カップの上下方向のカップわたり(A)に対する、同じ位置における裏当て布の高さ(B)の比(B/A)を説明する模式図である。
【図7】図7は、本発明の授乳用ブラジャーの授乳時以外の使用状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明の授乳用ブラジャーの授乳時の使用状態を示す斜視図である。
【図9】図9は、従来の授乳用ブラジャーの一例を示す斜視図である。
【図10】図10は、従来の授乳用ブラジャーの一例を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の授乳用ブラジャーにおいて、前記長さ(X)の前記伸長率は、好ましくは、115%以上であり、より好ましくは120%以上である。前記伸長率の上限は特に限定されないが、通常は、132%以下である。したがって、前記伸長率の範囲は、例えば、110%から132%の範囲であり、好ましくは、115%から132%の範囲であり、より好ましくは、120%から132%の範囲である。なお、従来の授乳用ブラジャーの前記長さ(X)の伸長率は、110%未満である。したがって、本発明の授乳用ブラジャーは、従来品と比べて、身体縦方向の伸長性が極めて高い。
【0012】
本発明の授乳用ブラジャーにおいて、前記一対のワイヤーが形成するバージスラインの最下点から、前記一対のワイヤーの前中心側の端部までの高さ(Y)が、20mm以下であることが好ましい。前記高さ(Y)は、より好ましくは、16mm以下である。前記高さ(Y)の下限は、特に限定されないが、例えば、10mm以上である。したがって、前記高さ(Y)は、例えば、10mmから20mmの範囲であることが好ましく、より好ましくは、10mmから16mmの範囲である。なお、従来の授乳用ブラジャーの前記高さ(Y)は、35mmから75mmの範囲である。したがって、本発明の授乳用のブラジャーの好ましい態様は、従来品と比べて、前中心が極めて低い。
【0013】
本発明の授乳用ブラジャーにおいて、さらに、一対の裏当て布を備え、前記一対の裏当て布が、前記一対のカップの下側に装着され、前記一対のワイヤーが形成するバージスラインの最下点から前記カップ上辺に向けて引いた垂線の、前記バージスライン最下点から前記カップ上辺までの長さを、前記一対のカップの上下方向のカップわたり(A)とし、
前記垂線の、前記バージスライン最下点から前記一対の裏当て布上辺までの長さを、前記一対の裏当て布の高さ(B)とした場合に、前記一対のカップの上下方向のカップわたり(A)に対する、前記一対の裏当て布の高さ(B)の比(B/A)が、1/3以下であることが好ましい。このようにすれば、授乳の際にカップをよりめくりやすくなる。前記比(B/A)の下限は、特に限定されず、例えば、1/5以上である。したがって、前記比(B/A)は、例えば、1/5から1/3の範囲である。また、例えば、前記一対の裏当て布の面積が、前記一対のカップの裏地面積の1/3以下であることが好ましい。前記一対の裏当て布の面積の下限は特に限定されず、例えば、前記一対のカップの裏地面積の1/5以上である。したがって、前記一対の裏当て布の面積は、例えば、前記一対のカップの裏地面積の1/5から1/3の範囲である。
【0014】
本発明の授乳用ブラジャーにおいて、前記一対のバック布が伸縮性を有することが好ましい。前記バック布が伸縮性を有していなくても良いが、前記バック布が伸縮性であれば、より安定した装着感が得られる。また、前記土台布は、伸縮性を有していても良いし、伸縮性を有していなくても良い。なお、前記土台布と前記バック布とは、別体でも良いが、一体に形成されていても良い。例えば、前記土台布および前記バック布が一枚の布から形成されていても良い。
【0015】
つぎに、本発明の授乳用ブラジャーについて、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
【0016】
図1から図3に、本発明の授乳用ブラジャーの一例を示す。図1は、バック布を係止した状態の本例の授乳用ブラジャーの斜視図であり、図2は、バック布を係止した状態の本例の授乳用ブラジャーの側面図であり、図3は、バック布を開いた状態の本例の授乳用ブラジャーの背面図である。前記三図において、同一部分には、同一符号を付している。図示のように、本例の授乳用ブラジャー10は、一対のカップ11、一対のストラップ15、一対のバック布13、一対のワイヤー17および土台布12を主要構成要素とする。カップ11の上部には、ストラップ15の一端が取り付けられている。カップ11の外側から下側にかけての縁部には、ワイヤー17が内蔵されている。カップ11の下側には土台布12が取り付けられている。土台布12の両端には、バック布13の一端が取り付けられている。一対のバック布13の他端は、連結係止具14が取り付けられて、着脱自在になっている。本例では、連結係止具14として、フック・アンド・アイ(鈎ホック)を使用している。また、ストラップ15の他端は、バック布13の上辺に取り付けられた円環の係止具16bを通って反転し、エイト環からなる長さ調節具16aに導入されることによって、ストラップ15の長さ調整が可能な状態で、ストラップ15の他端側が、バック布13の上辺に取り付けられている。また、カップ11裏側の下部には、裏当て布31が装着されている。カップの形状は、特に限定されず、例えば、3/4カップであってもよい。また、ワイヤーの形状も特に制限されないが、前中心を低くする観点から、L字状のワイヤーが好ましい。裏当て布の素材は、特に限定されないが、安定性の観点から非伸縮性の素材が好ましい。図1から図3において、15aは、ストラップ15の肩稜線に対応する位置を示す。
【0017】
本例の授乳用ブラジャーでは、カップ11およびストラップ15が、伸縮性を有する。また、本例の授乳用ブラジャーは、例えば、図4に示すように、一対のカップ11の少なくとも一方およびそれに取り付けられたストラップ15において、カップ11上辺の前中心側の端点からそのカップ11に取り付けられたストラップ15の肩稜線に対応する位置15aまでの、カップ11上辺およびストラップ15に沿った長さ(X)の前記伸長率が、110%以上である。なお、図4において、図1から図3と同一部分には同一符号を付している。また、本例の授乳用ブラジャーでは、例えば、図5に示すように、一対のワイヤー17が形成するバージスラインの最下点17aから、一対のワイヤー17の前中心側の端部17bまでの高さ(Y)が、20mm以下であることも好ましい。したがって、本例の授乳用ブラジャーは、身体縦方向の伸長性に優れ、かつ、好ましくは前中心が低い。なお、本例の授乳用ブラジャーにおいて、前記長さ(X)の伸長率および前記高さ(Y)の好ましい範囲は、前述と同様である。なお、本例において、前記長さ(X)が伸長した後の下記式の回復率(収縮率)が高いことが好ましい。前記回復率は、好ましくは、92%以上であり、より好ましくは95%以上である。

回復率(%):[{Xb−(X´a−Xb)}/Xb]×100
Xb:伸長前の前記長さ(X)
X´a:伸長後で元に戻った時の前記長さ(X)

【0018】
本例の授乳用ブラジャーにおいて、例えば、図6に示すように、カップ11の上下方向のカップわたり(A)に対する、同じ位置における前記一対の裏当て布31の高さ(B)の比(B/A)が、1/3以下である。本例の授乳用ブラジャーにおいて、前記比(B/A)の好ましい範囲は、前述と同様である。なお、本発明において、前記一対のカップの上下方向のカップわたり(A)および前記一対の裏当て布の高さ(B)の定義は、前述の通りである。図6においては、ワイヤー17(同図においては図示せず)が形成するバージスラインの最下点17aからカップ11上辺に向けて引いた垂線の、バージスライン最下点17aからカップ11上辺までの長さが、カップ11の上下方向のカップわたり(A)であり、前記垂線の、バージスライン最下点17aから裏当て布31上辺までの長さが、裏当て布31の高さ(B)である。
【0019】
本例の授乳用ブラジャーでは、バック布が伸縮性であるため、安定した装着感が得られる。
【0020】
つぎに、本例の授乳用ブラジャーの使用方法について、図7および図8に基づき説明する。前記両図において、図1から図3と同一部分には同一符号を付している。
【0021】
図7は、授乳時以外の使用状態を示す斜視図であり、61は使用者を示す。図示のように、授乳時以外では、通常のブラジャーと同様に、カップ11で乳房が覆われている。本例のブラジャーでは、ワイヤー17を使用しているため、カップ11で乳房を覆っている場合はバストの造形性に優れる。また、カップ11の裏側内部には、ストラップが存在しないため、ストラップが乳房に接触することがなく、違和感がない。つぎに、授乳時の使用状態を、図8の斜視図に示す。図示のように、授乳時には、手でカップ11をめくる(同図では下側にカップをずらしてめくっている)ことにより、乳房71を露出できる。この際、本例の授乳用ブラジャーは、身体縦方向の伸長性に優れ、かつ前中心が低いため、乳児を抱いていても、片手で容易にカップをめくって乳房を露出することができる。しかも、授乳中において、めくったカップが元にもどることがなく、安心して授乳することができる。
【0022】
なお、本発明の授乳用ブラジャーにおいて、各部の素材は特に制限されないが、例えば以下の通りである。すなわち、前記カップの表側を形成する素材としては、例えば、パワーネットが挙げられる。前記カップの肌側を形成する素材としては、例えば、天竺丸編が挙げられる。前記カップ表側と裏側の間には中入れがあっても良く、その中入れを形成する素材としては、例えば、ストレッチラッセルレースが挙げられる。前記カップ裏当て布を形成する素材としては、例えば、ダブルラッセルが挙げられる。前記土台布を形成する素材としては、例えば、パワーネットが挙げられる。前記バック布を形成する素材としては、例えば、パワーネットが挙げられる。前記ストラップを形成する素材としては、例えば、ストレッチテープが挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の授乳用ブラジャーは、授乳期間において、有効に使用可能である。
【符号の説明】
【0024】
10、80 授乳用ブラジャー
11、81 カップ
11a カップ上辺
12、82 土台布
13、83 バック布
14、84 連結係止部
15、85 ストラップ
15a ストラップの肩綾線に対応する位置
16a 長さ調節具
16b 係止具
17、87 ワイヤー
17a 一対のワイヤーが形成するバージスラインの最下点
17b 一対のワイヤーの前中心側の端部
31、92 裏当て布
32、93 ホック
61、 使用者
71 乳房
86 調節部
88 ホック
91 保持用テープ
A カップわたり
B 裏当て布の高さ
X カップ上辺の前中心側の端点からそのカップに取り付けられたストラップの肩綾線に対応する位置までの、カップ上辺およびストラップに沿った長さ
Y 一対のワイヤーが形成するバージスラインの最下点から、一対のワイヤーの前中心側の端部までの高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
土台布、一対のカップ、一対のストラップ、一対のバック布、および一対のワイヤーを備え、
前記一対のカップの上部に、前記一対のストラップの一端が取り付けられ、
前記一対のカップの外側から下側にかけての縁部に前記一対のワイヤーが内蔵され、
前記一対のカップの下側に土台布が取り付けられ、前記一対のカップは、前記土台布により連結されており、
前記土台布の両端に前記一対のバック布の一端が取り付けられ、
前記一対のストラップの他端側が、前記一対のバック布の上辺に取り付けられ、
前記一対のバック布の他端は、着脱自在に相互に係止可能である授乳用ブラジャーであって、
前記一対のカップおよび前記一対のストラップが、伸縮性を有し、
前記一対のカップの少なくとも一方およびそれに取り付けられた前記ストラップにおいて、前記カップ上辺の前中心側の端点からそのカップに取り付けられた前記ストラップの肩稜線に対応する位置までの、前記カップ上辺および前記ストラップに沿った長さ(X)の下記式で表される伸長率が、110%以上であることを特徴とする授乳用ブラジャー。

伸長率(%)=(Xa/Xb)×100
Xb:伸長前の前記長さ(X)
Xa:伸長後の前記長さ(X)
【請求項2】
さらに、一対の裏当て布を備え、
前記一対の裏当て布が、前記一対のカップの下側に装着され、
前記一対のワイヤーが形成するバージスラインの最下点から前記カップ上辺に向けて引いた垂線の、前記バージスライン最下点から前記カップ上辺までの長さを、前記一対のカップの上下方向のカップわたり(A)とし、
前記垂線の、前記バージスライン最下点から前記一対の裏当て布上辺までの長さを、前記一対の裏当て布の高さ(B)とした場合に、
前記一対のカップの上下方向のカップわたり(A)に対する、前記一対の裏当て布の高さ(B)の比(B/A)が、1/3以下であることを特徴とする請求項1記載の授乳用ブラジャー。
【請求項3】
前記一対のバック布が伸縮性を有することを特徴とする請求項1または2記載の授乳用ブラジャー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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