説明

排ガス処理方法及び装置

【課題】排ガスを湿式脱硫装置に導入させる前に予備的に冷却する際の排ガスの冷却温度を最適に制御し、もって湿式電気集塵装置での硫酸ミストの除去率を高める。
【解決手段】ボイラ10で発生した排ガス12を脱硝装置14、エアヒータ18、乾式電気集塵装置22で処理した後の硫黄酸化物を含んだ排ガス24を冷却装置26、湿式脱硫装置30、湿式電気集塵装置34の順に導いて処理する排ガス処理方法及び装置において、制御器42では湿式電気集塵装置34の高圧電源に設けられた荷電電流計40の指示値を取り込んで、湿式電気集塵装置34での電流密度が最大となるように、冷却装置26の冷却条件を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は排ガス処理方法及び装置に係り、特に硫黄酸化物を含んだ排ガスを冷却装置、湿式脱硫装置、湿式電気集塵装置の順に導いて処理する排ガス処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
重油や石炭などを燃料とする炉から排出される排ガスには、燃料中の硫黄分から生成した硫黄酸化物が含まれている。したがって、火力発電所用ボイラなどから排出されるこの種の排ガスに対しては、先ず乾式電気集塵装置で除塵した後、湿式脱硫装置で脱硫し、最後に排ガスを湿式電気集塵装置に導いてミストなどを除去し大気へ放出している。
【0003】
この種の排ガスに含まれる硫黄酸化物は主に二酸化硫黄であるが、数十ppmレベルの三酸化硫黄が存在している。この三酸化硫黄は水分と反応して硫酸になり易く、ガス温度が硫酸露点以下になると凝縮して硫酸ミストになる。硫酸ミストは腐食性が強いので、湿式脱硫装置よりも前段では排ガスを硫酸露点よりも高い温度(例えば170℃前後)に維持している。しかしながら、この排ガスを湿式脱硫装置に導いて水分の露点である60℃前後にまで急冷すると、微細な硫酸ミストが生成する。この微細な硫酸ミストは湿式脱硫装置では除去が困難であり、後段の湿式電気集塵装置で除去することになる。
【0004】
しかしながら、湿式電気集塵装置では捕集対象である硫酸ミストなどの粒径によって捕集性能が大きく影響され、ミスト径が小さくなると捕集効率が低下する。湿式脱硫装置で生成した硫酸ミストにサブミクロンレベルのものが多く含まれる場合には、湿式電気集塵装置の捕集性能が著しく低下し、湿式電気集塵装置から排出される排ガス中の硫酸ミスト濃度が高くなって、大気汚染を招く恐れがある。このため、湿式電気集塵装置の容量を大きくしなければならず、その設備費と運転費が高騰する欠点がある。
【0005】
特許文献1にはこの種の排ガス処理方法の欠点を改善するために、湿式脱硫装置に導入する排ガスを120〜150℃にまで予備的に冷却する方法が開示されている。この特許文献1に開示された方法によれば、湿式脱硫装置を出て湿式電気集塵装置に導入される排ガス中のミスト径を大きくすることができ、湿式電気集塵装置での硫酸ミストの捕集効率を高めることができる。
【特許文献1】特開2002−45643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者の知見によれば、上記特許文献1に開示された方法を採用した場合、排ガス中の三酸化硫黄の濃度によって、冷却装置において冷却する排ガスの最適温度が変化することが判明した。すなわち、排ガス中の三酸化硫黄の濃度が低い時には、冷却装置において冷却する排ガスの温度を低めにすると湿式脱硫装置の出口排ガス中の硫酸ミスト径が大きくなり、湿式電気集塵装置での硫酸ミストの除去率が向上する。一方、排ガス中の三酸化硫黄の濃度が高い時には、冷却装置において冷却する排ガスの温度を高めにすると湿式脱硫装置の出口排ガス中の硫酸ミスト径が大きくなり、湿式電気集塵装置での硫酸ミストの除去率が向上する。したがって、湿式電気集塵装置での硫酸ミストの除去率を高めるためには、排ガスを湿式脱硫装置に導入させる前に予備的に冷却する際の冷却温度を排ガス中の三酸化硫黄の濃度に基づいて変化させることが最も望ましいことが判明した。しかしながら、現状の技術では排ガス中の三酸化硫黄の濃度をリアルタイムで検出可能な実用的な計測手段が存在しない。このため、本発明者が得た上記知見を現実の排ガス処理に応用することが困難であった。
【0007】
本発明は上記の技術背景のもとで創案されたものであり、本発明の目的は、排ガス中の三酸化硫黄の濃度を検出することなく、排ガスを湿式脱硫装置に導入させる前に予備的に冷却する際の排ガスの冷却温度を最適に制御し、もって湿式電気集塵装置での硫酸ミストの除去率を高めることができる排ガス処理方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明に係る排ガス処理方法は、硫黄酸化物を含んだ排ガスを冷却装置、湿式脱硫装置、湿式電気集塵装置の順に導いて処理する排ガス処理方法において、前記湿式電気集塵装置での電流密度が最大となるように、前記冷却装置の冷却条件を制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る排ガス処理装置は、硫黄酸化物を含んだ排ガスを冷却装置、湿式脱硫装置、湿式電気集塵装置の順に導いて処理する排ガス処理装置において、前記冷却装置は冷却条件の調節手段を備えており、該調節手段は前記湿式電気集塵装置の高圧電源に設けられた荷電電流計の指示値が最大となるように制御器によって制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の排ガス処理方法及び装置によれば、排ガス中の三酸化硫黄の濃度が変化しても、湿式電気集塵装置において排ガスが通過する電界空間の電流密度を常に最大に維持することができる。したがって、排ガス中の三酸化硫黄の濃度を検出することなく、排ガスを湿式脱硫装置に導入させる前に冷却装置で予備的に冷却する際の排ガスの冷却温度を最適に制御し、もって湿式電気集塵装置での硫酸ミストの除去率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は本発明に係る排ガス処理方法及び装置の実施形態を示す系統図である。重油や石炭などを燃料とするボイラ10の排ガス12は先ず脱硝装置14に送られ、排ガス12中の窒素酸化物が除去される。脱硝装置14を経た排ガス16はエアヒータ18に送られ、ボイラ10の燃焼用空気と熱交換する。エアヒータ18で170〜180℃程度にまで温度降下した排ガス20は乾式電気集塵装置22に送られ、排ガス20中の煤塵が除去される。
【0012】
乾式電気集塵装置22を経た排ガス24が本実施形態に係る排ガス処理方法及び装置の処理対象となる排ガスであり、温度が約170℃で硫黄酸化物を含んでいる。この排ガス24は先ず冷却装置26に送られ、120〜150℃の範囲内で予備的に冷却される。冷却装置26を経た排ガス28は湿式脱硫装置30に送られ、主に排ガス28中の二酸化硫黄が除去される。湿式脱硫装置30を経た排ガス32は温度が60℃程度の飽和状態であり、多数の微細なミストを含む。これらの微細なミストには硫酸ミストも多数、含まれている。したがって、このような硫酸ミストを含む排ガス32を湿式電気集塵装置34に導き、硫酸ミスト等のミストや残存している塵埃をこの湿式電気集塵装置34によって除去する。湿式電気集塵装置34を経た排ガス36は白煙防止を目的として加熱された後に、図示しない煙突から大気に放出される。
【0013】
湿式電気集塵装置34には高圧電源38が装備されており、この高圧電源38によって処理対象である排ガス32が通過する空間を高い電界に維持する。この電界空間における電流密度が大きいほど、集塵性能(ミスト捕集性能)が向上する。電界空間における電流密度は高圧電源38に付設した荷電電流計40によって換算することができる。したがって、本実施形態では荷電電流計40の指示値を制御器42に送信し、制御器42は送信される荷電電流計40の指示値が最大となるように、冷却装置26の冷却条件を制御する。すると、排ガス32が通過する電界空間の電流密度が最大になり、前記のように湿式電気集塵装置34の集塵性能(ミスト捕集性能)が向上する。
【0014】
図2〜図4は排ガス中の三酸化硫黄の濃度が変化した場合の実験結果を示すグラフであり、図2は湿式脱硫装置入口温度と湿式電気集塵装置34の入口におけるミスト粒径、図3は湿式脱硫装置入口温度と湿式電気集塵装置34の電流密度、図4は湿式脱硫装置入口温度と湿式電気集塵装置34の三酸化硫黄除去率の関係を示している。図2〜図4において図中に示した濃度(ppm)を示す区別表示と排ガス温度:170℃の表示は、図1において冷却装置26に供給される排ガス24の三酸化硫黄の濃度とガス温度を示している。また、図2〜図4における横軸の湿式脱硫装置入口温度とは、図1において湿式脱硫装置30の入口(すなわち、冷却装置26の出口)の排ガス28の温度を示しており、170℃の排ガス24を冷却装置26の冷却条件を変えることによって、110〜170℃の範囲内で変化させたものである。図2における縦軸のミスト粒径とは、湿式脱硫装置30の出口(すなわち、湿式電気集塵装置34の入口)の排ガス32に含まれるミストの平均粒径を示している。図3における縦軸の電流密度とは、湿式電気集塵装置34での電流密度を意味している。図4における縦軸の三酸化硫黄除去率とは、図1において排ガス32と排ガス36を対比した時の湿式電気集塵装置34の三酸化硫黄除去率を意味している。
【0015】
図2〜図4によれば、排ガス中の三酸化硫黄の濃度が20ppmと低い時には、湿式脱硫装置入口温度を約130℃にするとミスト粒径、電流密度、三酸化硫黄除去率のいずれもが最大になることが判る。また、排ガス中の三酸化硫黄の濃度が60ppmと中程度の時には、湿式脱硫装置入口温度を約140℃にするとミスト粒径、電流密度、三酸化硫黄除去率のいずれもが最大になることが判る。また、排ガス中の三酸化硫黄の濃度が100ppmと高い時には、湿式脱硫装置入口温度を145〜150℃にするとミスト粒径、電流密度、三酸化硫黄除去率のいずれもが最大になることが判る。このことは、排ガス中の三酸化硫黄の濃度によって、冷却装置において冷却すべき排ガスの最適温度が変化することを意味している。また図2〜図4によれば、湿式脱硫装置入口温度とミスト粒径と電流密度と三酸化硫黄除去率とは密接な相互関係があり、電流密度が最大となるように冷却装置の冷却条件を制御すれば、湿式脱硫装置入口温度が排ガス中の三酸化硫黄の濃度に対応した最適値に自動的に調整され、ミスト粒径や三酸化硫黄除去率が最大になる最適処理を実現できることが判る。
【0016】
本実施形態ではこのような知見に基づいて、制御器42では送信される荷電電流計40の指示値が最大となるように、冷却装置26に備えられた冷却条件の調節手段に制御信号を送信し、冷却条件を制御する。その結果、排ガス24中の三酸化硫黄の濃度が変化した場合でも、湿式電気集塵装置34での電流密度が常に最大に維持され、三酸化硫黄除去率を最大にした最適処理を実現することできる。冷却装置26の冷却条件の調節手段は、例えば冷却装置26において排ガスを冷却するための冷却体の流量を増減させる手段である。又は冷却体の温度を変化させる手段でもよい。もしくは、冷却装置26をバイパスさせる排ガスの経路を併設しておき、冷却装置26に送り込む排ガス量を増減することによって、冷却装置26の冷却条件を調節する手段でもよい。
【0017】
図5は荷電電流計40の指示値を最大にするための制御方法を例示したタイムチャートである。図5の横軸は時間経過、縦軸は荷電電流計40の指示値を示している。時刻aを起点として、制御器42では冷却装置26の冷却条件を例えば増強して、排ガス28の温度を下げるように制御し、この冷却条件を次の時刻bまで継続する。その結果、時刻bでの電流指示値が時刻aよりも低下している場合には、時刻aでの冷却条件の増強が逆制御であると判定し、制御器42では冷却装置26の冷却条件を減弱して、排ガス28の温度を上げるように制御し、この冷却条件を次の時刻cまで継続する。その結果、時刻cでの電流指示値が回復する。制御器42では冷却装置26の冷却条件を更に減弱して、排ガス28の温度を上げるように制御し、この冷却条件を次の時刻dまで継続する。
【0018】
以下、同様の制御によってd,e,f,g,hの順に排ガス28の温度を上げ続けるように制御すると、各時刻での電流指示値も徐々に上昇する。しかしながら、電流指示値が永続的に上昇することは有り得ず、例えば時刻iで電流指示値が時刻hの時よりも低下したとする。すると、制御器42では、冷却装置26の冷却条件を増強して時刻gと同程度に戻す。その結果、時刻jでは電流指示値が回復する。そこで、制御器42ではこの付近の冷却条件が電流指示値を最大にすると判定して、時刻j以降は時刻gや時刻iで設定した冷却条件を維持する制御を行う。その結果、電流指示値を最大にした運転が時刻kまで行われることになり、排ガス28の温度が三酸化硫黄の濃度に対応した最適値に自動的に調整され、湿式電気集塵装置34での電流密度や三酸化硫黄除去率が最大になる最適処理を継続することができる。
【0019】
ボイラ10の運転条件の変化などによって、排ガス24の三酸化硫黄の濃度が変化すると、時刻k以降に電流指示値が上昇又は下降する傾向がでる。このような傾向がでた時には、制御器42では上記と同様の考え方で冷却装置26の冷却条件を増減する操作を繰り返すことによって、電流指示値が最大になる冷却条件を探り、実行する制御をすればよい。
【0020】
制御器42での制御間隔(図5に示した時間t)は、1〜10分程度の長い間隔で十分である。すなわち、排ガス24が冷却装置26や湿式脱硫装置30を経て、湿式電気集塵装置34に流入するまでには、数秒から数十秒の滞留時間がかかるので、この滞留時間以下の制御間隔は無意味であり、却って制御に混乱が生じる。ボイラなどの排ガス発生源の運転条件が安定している場合には、状況に応じて制御間隔を1時間程度にすることも可能である。
【0021】
図6は排ガス28の経日温度変化をモデル化して示した説明図である。図6において、破線Aは冷却装置26入口の排ガス24の温度が170℃であることを示している。また、実線Bは冷却装置26出口(湿式脱硫装置30入口)の排ガス28の経日温度変化を示している。上記した制御器42による制御によって排ガス28は期間xでは130℃程度、期間yでは140℃程度、期間zでは150℃程度に自動的に調整される。この場合、排ガス24中の三酸化硫黄の濃度が期間xでは20ppm程度、期間yでは60ppm程度、期間zでは100ppm程度であったことが図2〜図4から推定することができる。
【0022】
上述のとおり、本実施形態の排ガス処理方法及び装置によれば、湿式電気集塵装置34の高圧電源に設けられた荷電電流計40の指示値が最大となるように、制御器42によって冷却装置26の冷却条件を制御するようにした。このため、排ガス24中の三酸化硫黄の濃度が変化しても、湿式電気集塵装置34において排ガス32が通過する電界空間の電流密度を常に最大に維持することができる。したがって、排ガス24中の三酸化硫黄の濃度を検出することなく、排ガス24を湿式脱硫装置30に導入させる前に冷却装置26で予備的に冷却する際の排ガスの冷却温度を最適に制御し、もって湿式電気集塵装置34での硫酸ミストの除去率を高めることができる。
【0023】
なお、湿式電気集塵装置34では排ガスの流路に沿って複数の高圧電源を備え、例えば上流,中間,下流側の高圧電源別に荷電制御を行うようにする場合がある。このような方式の湿式電気集塵装置34を備えた排ガス処理装置に本発明を適用する場合には、制御対象となる荷電電流計の指示値としては、各種の組み合わせを選択することができる。第1には複数の高圧電源にそれぞれ設けられる荷電電流計の各指示値のいずれか1つを代表に選んで本発明を適用する。第2には複数の高圧電源にそれぞれ設けられる荷電電流計の各指示値を合算し、この合算値に基づいて本発明を適用する。合算はすべての指示値を合算してもよく、又は選択した高圧電源のみの荷電電流計の各指示値を合算してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る排ガス処理方法及び装置の実施形態を示す系統図である。
【図2】排ガス中の三酸化硫黄の濃度が変化した場合の湿式脱硫装置入口温度とミスト粒径の関係を示すグラフである。
【図3】同じく、湿式脱硫装置入口温度と電流密度の関係を示すグラフである。
【図4】同じく、湿式脱硫装置入口温度と三酸化硫黄除去率の関係を示すグラフである。
【図5】荷電電流計40の指示値を最大にするための制御方法を例示したタイムチャートである。
【図6】排ガス28の経日温度変化をモデル化して示した説明図である。
【符号の説明】
【0025】
10………ボイラ、12,16,20,24,28,32,36………排ガス、14………脱硝装置、18………エアヒータ、22………乾式電気集塵装置、26………冷却装置、30………湿式脱硫装置、34………湿式電気集塵装置、38………高圧電源、40………荷電電流計、42………制御器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硫黄酸化物を含んだ排ガスを冷却装置、湿式脱硫装置、湿式電気集塵装置の順に導いて処理する排ガス処理方法において、前記湿式電気集塵装置での電流密度が最大となるように、前記冷却装置の冷却条件を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
【請求項2】
硫黄酸化物を含んだ排ガスを冷却装置、湿式脱硫装置、湿式電気集塵装置の順に導いて処理する排ガス処理装置において、前記冷却装置は冷却条件の調節手段を備えており、該調節手段は前記湿式電気集塵装置の高圧電源に設けられた荷電電流計の指示値が最大となるように制御器によって制御されることを特徴とする排ガス処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−272689(P2008−272689A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120571(P2007−120571)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【出願人】(000005441)バブコック日立株式会社 (683)
【Fターム(参考)】