説明

排気ガス排出管に使われる高速遠心霧化攪拌ネット

【課題】排気ガス中の有毒物質と煙・粉塵を速やかに霧の中に混入させ、排気ガスの熱量を低下させ、排気ガスと霧を十分接触させることによって、理想的な排気ガス浄化効果を得る。
【解決手段】回転可能なスプレーパイプ7や、スプレーパイプ7上に固定設置されるシャフトスリーブ6およびシャフトスリーブ6の前・後に設置される吸気ブレード4と霧化ネット3を含み、スプレーパイプ7の側壁にはシャフトスリーブ6と相対するスプレーホール10が開いており、シャフトスリーブ6の側壁には複数本の斜めの噴霧溝5が開いており、前記吸気ブレード4の末端は湾曲されており、その湾曲方向と吸気ブレード4の傾斜方向は一致しており、吸気ブレード4の末端の湾曲の所と霧化ネット3のエッジ部分が接続されることによってストッププレート1が形成される排気ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実用新案は排気ガス浄化処理装置に関するもので、具体的に言うと、排気ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネットに関するもので、排気ガスと霧を十分混合させることができ、排気ガス中の有毒物質と煙・粉塵が速やかに霧の中に混入させると同時に、排気ガスを熱量を低下させることもできる。
【背景技術】
【0002】
工業の発展に伴い、排気ガスの排出量は日に日に増える一方で、人々の正常的な生活に厳重な影響を与えている。そのため、排気ガス処理装置は益々注目されるようになっている。既存の排気ガス処理装置は主に排気ガスに水滴を吹きかけることによって、排気ガス中の有毒物質と煙・粉塵を水滴の中に混入させて、空気と分離させるが、このような装置の難題としては、如何に霧化の効果を高めて、排気ガスと水の接触面積をなるべく増やして、有毒物質と煙・粉塵を水と十分混合させるということである。本人より2009年12月11日に出願された、出願番号:「ZL200920202313.X」の「高速遠心霧化ブレード」には、給水管を繋ぐシャフトスリーブとシャフトスリーブ上に取り付けられる複数の斜めのブレードが含まれており、前記シャフトスリーブの側壁には斜めの遠心出水溝が開いており、当該出水溝は二つの隣接ブレードの間に位置している。前記シャフトスリーブの先端にはリング形のストッププレートが取り付けられており、当該ストッププレート上には複数の遠心出水孔が均一に分布されている。シャフトスリーブのフロントにはブレードと固定されるネットカバーが設置されており、ネットカバーの裏側には複数層のネットプレーとが設置されている。このような従来の構造の欠点は、大部の排気ガスの滓がパイプの内壁にくっついて、霧化ネットを経過せず、直接排出されるため、排気ガスが霧と十分接触することができなく、ろ過の効果が悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本実用新案の目的は、上記既存技術に存在する欠点を克服して、人々に排気ガスが霧化ネットを経過せず直接排出されることを防ぐことができ、排気ガスと霧が十分接触できる高速遠心霧化攪拌ネット提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本実用新案では次の技術ソリューションを導入する。排気ガス排出管に使われる高速遠心霧化攪拌ネットには、回転可能なスプレーパイプや、スプレーパイプ上に固定設置されるシャフトスリーブおよびシャフトスリーブの前・後に設置される吸気ブレードと霧化ネットが含まれており、スプレーパイプの側壁にはシャフトスリーブと相対するスプレーホールが開いており、シャフトスリーブの側壁には数本の斜めの噴霧溝が開いており、前記吸気ブレードの末端は湾曲されており、その湾曲方向と吸気ブレードの傾斜方向は一致しており、吸気ブレードの末端の湾曲の所と霧化ネットのエッジ部分が接続されることによってストッププレートが形成される。
【0005】
前記シャフトスリーブの内壁には裏側に凹む霧化キャビティが設置されており、当該霧化キャビティとスプレーパイプのスプレーホールは相対している。
【0006】
前記霧化ネットの周壁には複数枚の排気ブレードが設置されており、当該排気ブレードと吸気ブレードの傾斜方向は正反対している。
【0007】
前記霧化ネットは複数層のスチールプレートネットである。
【発明の効果】
【0008】
本実用新案は主に排気ガス排出管の中に取り付けられ、スプレーパイプのスプレーホールから噴出される水が霧化キャビティの中で初歩的に霧化され、数本の傾斜の噴霧溝から噴出され、噴出された霧は高速吸気の作用によって、シャフトスリーブの外壁に沿って、高速に回転される霧化ネットによって、さらに細かい顆粒につぶして、パイプの横断面にて霧の壁を形成し、排気ガス中の有毒物質と煙・粉塵を速やかに霧の中に混入させると同時に、排気ガスの熱量を低下させることもできる。また、当該装置はパイプの壁に吹かれる気流を遮ることができ、霧化ネット側壁の還気ブレードはパイプ内壁の近づく気流を吸い戻して、排気ガスを中心の霧化ネットに導入させてろ過することによって、排気ガスが霧化ネットを経過せず、パイプの内壁に沿って直接通される難題を解決し、排気ガスと霧を十分接触させることによって、理想的な排気ガス浄化効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実用新案の構造見取図である。
【図2】図1のA方向側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1、図2のとおり、本実用新案は排ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネットに関するもので、中には、回転可能なスプレーパイプ7や、スプレーパイプ7上に固定設置されるシャフトスリーブ6およびシャフトスリーブ6の前・後に設置される吸気ブレード4と霧化ネット3が含まれる。
【0011】
前記スプレーパイプ7はモータによって駆動されて高速に回転し、シャフトスリーブ6はスクリュー9によってスプレーパイプ7と接続されるので、シャフトスリーブ6や、吸気ブレード4、霧化ネット3は、スプレーパイプ7と同時に高速に回転される。スプレーパイプ7の側壁にはスプレーホール10が開いており、前記シャフトスリーブ6の内壁には裏側に凹む霧化キャビティ8が設置されており、当該霧化キャビティ8はスプレーパイプ7のスプレーホール10と相対しており、シャフトスリーブ6の側壁には数本の斜めの噴霧溝5が開いている。
【0012】
スプレーパイプ7のスプレーホール10から噴出される水は、霧化キャビティ8の中で繰り返して衝突されてから、数本の斜めの噴霧溝5より噴出され、高速吸気の作用によってシャフトスリーブ6の外壁に沿って高速に回転する霧化ネット3に触れて、高速遠心の攪拌式霧の壁を形成する。
【0013】
前記吸気ブレード4はシャフトスリーブの前端に設置されており、吸気ブレード4の回転は排気ガスと斜めの噴霧溝5より噴出される初歩的に霧化された霧の流動を加速化させる。
【0014】
前記霧化ネット3は複数層のディスク状のスチールプレートネットであり、吸気ブレード4の後ろ側に位置され、高速に回転される霧化ネット3は霧をさらに細かい顆粒につぶして、パイプの横断面にて霧の壁を形成する。排気ガスが高速に回転する霧の壁を通る場合、排気ガス中の有毒物質と煙・粉塵を速やかに霧の中に混入させると同時に、排気ガスの熱量を低下させることができる。
【0015】
前記吸気ブレード4の末端は湾曲されており、その湾曲方向と吸気ブレード4の傾斜方向は一致しており、吸気ブレード4の末端の湾曲の所と霧化ネット3のエッジ部分が接続されることによってストッププレート1が形成される。
【0016】
当該ストッププレート1はパイプの壁に吹かれる大部の気流を遮り、排気ガスを中心の霧化ネットに導入してろ過を行い、気流が霧の壁を経過せず直接排出されることを防止する。
【0017】
前記霧化ネット3の周壁には複数の還気ブレード2が設置されており、当該還気ブレード2と吸気ブレード4の傾斜方向は正反対している。還気ブレード2はパイプ内壁の近づく気流を吸い戻すとともに、排気ガスを霧化ネットによって形成される霧の壁と十分接触させることによって、理想的な排気ガス浄化効果が得られる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能なスプレーパイプ(7)や、スプレーパイプ(7)上に固定設置されるシャフトスリーブ(6)およびシャフトスリーブ(6)の前・後に設置される吸気ブレード(4)と霧化ネット(3)を含み、スプレーパイプ(7)の側壁にはシャフトスリーブ(6)と相対するスプレーホール(10)が開いており、シャフトスリーブ(6)の側壁には複数本の斜めの噴霧溝(5)が開いており、前記吸気ブレード(4)の末端は湾曲されており、その湾曲方向と吸気ブレード(4)の傾斜方向は一致しており、吸気ブレード(4)の末端の湾曲の所と霧化ネット(3)のエッジ部分が接続されることによってストッププレート(1)が形成されることを特徴とする排気ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネット。
【請求項2】
請求項1において、前記シャフトスリーブ(6)の内壁には裏側に凹む霧化キャビティ(8)が設置されており、当該霧化キャビティ(8)はスプレーパイプ(7)のスプレーホール(10)と相対していることを特徴とする排気ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネット。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記霧化ネット(3)の周壁には複数の還気ブレード(2)が設置されており、当該還気ブレード(2)と吸気ブレード(4)との傾斜方向は正反対していることを特徴とする排気ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネット。
【請求項4】
請求項3において、前記霧化ネット(3)は複数層のディスク状のスチールプレートネットであることを特徴とする排気ガス排出管に作用する高速遠心霧化攪拌ネット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−117516(P2012−117516A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166101(P2011−166101)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(511184051)
【Fターム(参考)】